県内では貴重なネパール料理店 : Nepali Restaurant YETI

浜松市東区天王町にあるインド、ネパール料理店。
これまた某ハンターさんの情報ではあるんですが、この静岡に本格的なネパール料理が頂けるお店がオープンしたとお聞きし、これは是非とも行って見たい！と、久々の浜松遠征期間中に、まず真っ先に伺わせてもらって来ちゃいました。

異国感たっぷりな派手な色合いの外観。
店内はカウンター数席に、テーブル席が数卓と、基本それ程広い造りではありません。
外観程の派手さはないものの、飾り付けやBGMなど、ネパールらしさはしっかりと表現されています。

-料理-
ダルバート、カジャといったネパールを代表するセットに、あまり多くないながらもモモを始めとした単品料理もいくつか見受けられます。

●実はこの期間中2回訪問させてもらい、まず初回はディナーに、カジャセット（ネパリカジャセット）、ダルスープ、モモを頂かせてもらっちゃいました。

～ネパリカジャセット～
チウラ（潰して乾燥させた米）、チキンサデコ（チキン炒め）、チャナサデコ（豆炒め）、パングラサデコ（砂肝炒め）、サグ（ほうれん草炒め）、パパド、チャナフライ、アルドム（ジャガイモ炒め）、アチャール（大根、キュウリ、人参の漬物）、ゴルベラアチャール（トマト風のソース）のセット。

どれもはっきりとした味わいで、変にスパイスを効かせ過ぎてもいなく、基本マイルディな優しい仕上がりとなっています。
個人的に気になったのはチウラとチキンサデコの２つ。
前者は一般的なものより優しめな食感で、基本ふんわりとしていながらも、絶妙な香ばしさが何とも癖になります。
後者はスパイス＆ニンニクの風味が絶妙に引き立っていて、ガツンといったインパクトはないながらも、めっちゃ食の進む自分好みなテイストに仕上がっていました。

・ダルスープ
しっかりと豆の旨味が溶け込んでいる為、若干とろみがかった感もあります。
塩気は抑え気味に、豆のマイルディな旨味、そしてニンニクの風味もほんのりと、基本優しめなテイストながらも、しっかりとネパール風らしさの出た仕上がりとなっていました。

・モモ
店員さんに相談をして、本来7個セットのものを、3個（半額）で出してもらいました。
しっかりとした厚めの皮で、中は小籠包のように肉汁がブシャっと飛び出る超ジューシー仕様。
肉の割合が多めで、スパイスの香りも良い感じに引き立っていたりと、予想以上に味わいがいもあってめっちゃ美味しいです。
基本そのままで頂くのが一番ベストではあったんですが、カジャセットのものよりちょい辛口風のゴルベラアチャ－ルと絡めても、これはこれで違った味わいが楽しめて良かったです。


●2回目はランチに伺わせてもらい、定番のダルバートを頂かせてもらって来ちゃいました。
※ダルバートは3種類用意されていたので、一番豪勢なイエティダールバートをチョイスです。

～イエティダールバート～
ダール、チキンカレー、タルカリ（野菜カレー）、バードorチャパティorナン（ライスをチョイス）、サグ（ほうれん草炒め）、ムラコアチャール（大根の漬物）、ゴルベラアチャール（トマト風のソース）、ドリンク、デザートのセット。

・ダルスープ
気持ち粘度が増していましたが、前回頂いたものとほぼ変わりありません。

・チキンカレー
これまた前回のチキンサデコにちょい水気を加えたかのような感じで、ニンニク、あとトマトらしき酸味がほんのりと感じられます。
基本オーソドックスな事には変わりないんですが、それだけに、慣れない日本人の方にも受けが良さそうな感じではありました。

・タルカリ
ジャガイモをメインに、他にもいくつかの野菜が入っています。
そのジャガイモがちょい溶け混んだようなドロッとしたグレイビーで、塩気は程々に、ジャガイモのマイルディな甘味が良い感じに出ていました。

・サグ、アチャール
こちらも前回のものと殆ど変わりありません。

・デザート
自家製というヨーグルトの中に、何とグラブジャムンが1ヶ鎮座しています。
ランチのデザートということで、正直全く期待していなかっただけに、これにはちょっと驚きましたね。
味も本格店ばりにしっかりと染み渡っていましたし、ヨーグルトとの相性も意外？にもGOODと、これで200円(イエティダールバートとダールバートの差額です)はほんとお得だなーと感じました。


-コメント-
新宿の大久保のように、マニアックなテイストではないものの、しっかりとネパールらしさを感じさせられる良いお店ですね。
県内には何店かネパール料理を扱うお店があるんですが、どこも段々と日本人向けの味わいになってしまうか、メニューから消え去ってしまうかのどちらかなので、そういった意味では、ここは凄くらしさがあって良いと思います。
まだオープンしたばかりなので、どういった形になっていくかはこれからだと思うんですが、周りに合わせながらも、できればこのネパールスタイルだけは貫いていってほしいものです。

ちなみに日本語が達者なオーナー？さんなので、結構色んな意見を聞いてくれますよー。