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備忘録:「名鉄浜松ホテル」時代にあったテナントの和食割烹の話
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店名 |
ホテルクラウンパレス浜松
|
---|---|
ジャンル | ホテル |
予約・ お問い合わせ |
053-452-5111 |
予約可否 |
予約可 |
住所 |
静岡県浜松市中央区板屋町110-17 ホテルクラウンパレス浜松 |
交通手段 |
JR浜松駅より 徒歩3分 第一通り駅から214m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、JCB、AMEX) |
個室 |
有 |
---|---|
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い |
ドリンク | 日本酒あり、ワインあり |
---|
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 夜景が見える、ホテルのレストラン |
ホームページ | |
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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名古屋勤務時代、仕事で浜松にもよく来ていた。
結構仕事はあったので宿泊することも多かったが、浜松のホテル選びは面倒だった。
公共交通機関の時は駅前のここ「名鉄浜松ホテル」や「遠鉄ホテル」(閉館)、車利用の時は「グランドホテル」や「ホテルコンコルド」など、どこも一長一短でなかなか固定できなかった。
そんな時、新しく「オークラ・アクトシティ」ができてこの問題は一時解決したかに見えた。
だが、高所恐怖症の私にはなんとなく落ち着かず、結局ここに戻って現在に至っている(笑)
ちなみに、このホテルのパンはとても美味しくて、以前イベントで数人で泊った時に、特に女性陣が帰りに大量のパンを買って帰っていた。
でも、そんなこのホテルで心に引っかかってることがひとつある。
浜松担当になって少し経った時、このホテルに宿泊していた私は体調を崩して夜の予定をキャンセルしてホテルにいた。
夜の遅い時間になって少し休んだせいか体調も良くなり空腹感を感じてきたので、私はこのホテルの地下にあるテナントの「加賀」という和食の店に飛び込んだ。
この店に入ったのは全くの偶然。
ホテルの和食よりは敷居が低くて安いだろうという理由だけだった。
カウンターに案内された私は、大将に事情を話し食べやすい料理を作ってくれるようにお願いした。
この店の大将は私とさほど変わらないぐらいの歳(のちに2歳下と判明)ながら、自信に満ち溢れ、店のおばちゃんにもかなり横柄な口調で話す少しやんちゃな感じだった。
ところが、彼の作る料理は実に繊細で、特に近くの弁天島で獲れたという煮魚(名は失念)はとても薄味ながら少し癖のある風味を生かした実に面白い一品だった。
また「一口だけお刺身はいかがですか?」と出してくれたのは「アナゴの刺身」。
このあたりのアナゴは砂地で育っているため臭みが少なく刺身でも食べられるのだそうだ。
こんなことをきっかけに、私は出張族ゆえにあちこちで食べた珍しい魚の話をして盛り上がった。
次に浜松を訪れた機会に私は再びこの店を訪れた。
「今日は何があるの?」
「じゃあ、最初は私に任せてもらえますか?」
と言って、彼はある魚の皮をパリパリに焼いたもの、生の魚卵、骨せんべい、兜煮、そして身の刺身を出してきた。
「ひょっとして?」
「はい、すべて同じ魚です」
「ハゼ?」
「さすが、よくわかりましたね。まるごと成仏してみました」
この話を聞いていた連れの関連会社の人は「ハゼ~ェ???」と言った後絶句してしまった。
浜名湖のハゼはアナゴの時と同じく砂地で育つので、刺身でもいけるんじゃないかと思って自分で食べてみて、一番おいしいと思った料理法で作ってみたとのこと。
確かに身はそこそこだったが、それ以外、特に卵は抜群に美味しかった。
「勇気あるね。お金もそんなに取れないし怒り出す人もいるんじゃない?」
「すみません。お出ししたのは初めてです。いつか誰かに食べてほしいと思っていたんです」
彼は実家が料理屋に卸している魚屋なので、いろいろな魚を食べる機会と知識はあるようだった。
その後も、彼は面白そうに「この魚食べたことあります?」と言いながら、いろいろな魚を様々な調理法で食べさせてくれた。
もちろん、食べたことのある珍魚もあったが、そんな時の彼は少し悔しそうな顔をする。
それでも、こちらからのリクエストにもこたえてくれる。
時には話し合いながら調理法を決める時もあった。
私はこの緊張感が無さそうで有る「料理人と客の関係」をとても心地よいと感じていた。
帰り際、「次に来るときは前日でいいんで電話ください」という。
次に訪れた時は言われた通りに前日に連絡をした。
すると、その日彼が用意したのが「フグの食べ比べ」。
「真フグ」「さばフグ」「くさフグ」・・・。
彼が言うには、浜名湖と隣りの伊勢湾にはあらゆる「フグ」が居るという。
「とらフグ」ばかりが有名だが実は小ぶりながら安くておいしい「フグ」が味わえるという。
正直言って当時の私はあまりフグには造詣は無かったが、この時に食べた「くさフグ」の美味しさにはとても驚いた。
また「さばフグ」の鍋やそのスープで作った「雑炊」の旨さもピカイチだった。
今でもフグではこの時のものが生涯でもトップクラスの旨さだったかもしれない。
「毒は大丈夫なの?」
と私が訊くと、彼は少し意地悪そうな顔をして、
「強いのもあります。食べ過ぎると身でもヤバいかもしれません」・・・と。
この時の会計は関連会社の人と二人で行って飲み物込みで一人5,000円台。
この店で払った最高額。
その他の時はだいたい一人3,000円~4,000円で納まる。
その後も、彼は毎回いろいろな仕込みをして私を楽しませてくれた。
それでこの金額。
私がここに行かない理由はなかった。
実は、私は名古屋を離れた後もちょっとややこしい仕事を持っていたため浜松には時々訪れた。
通常は本社で全く違う仕事をしていたので面倒だったが、浜松にはこの店があるので大歓迎。
だがそんなある日、勤務先に大将から電話がかかってきた。
「店を辞めました」
彼はおもむろに切り出した。
「どうしたの?」
「・・・オーナーとぶつかって・・・」
彼らしい。
「これからどうするの?」
「しばらくは実家を手伝いますが、また店が決まったらお知らせします」
「必ずね!」
年に数回訪れていただけの客なのにわざわざ連絡してくれた。
なかなか律儀な男だった。
ただ、それ以来彼からの連絡はない(もっとも私も転勤・転職しているが・・・)。
数年前に浜松に行った時に店に行ってみたが、もう「加賀」という店も無くなっていた。
私は今でも彼がどこかで料理人を続けていて、また出会えることを期待している。