屋根の手書き文字が気になるお店 : 大黒うどん

清水から国道52号線を北上するとき 前々から怪しげな屋根の文字が気になっていた店
相方とお邪魔しました
駐車場は店前に2台で裏にも停められます
ご主人と 奥さん？とお母さん？の3人でのオペレーション
3人とも 腰の低い感じの良い店
入り口を入り厨房前で注文を済ませてから 席に座るシステム
ご主人にうどんの お勧めを聞くと
【麻婆なすとかけうどん（ライス付）】と
【カレーチーズ鍋焼きうどん】だというので
相方は【麻婆なすとかけうどんのセット】
僕は ごぼうかき揚げざるうどんを頼んだが 途中で気が変わり お勧めの
【カレーチーズ鍋焼きうどん】を頼むと
『カレー辛いけど平気ですか？』と聞かれたので 平気と伝えると 『よく辛い辛いって言われちゃうですけど どうしようもないんでね〜』
どうしようもないってなんだよ その辺りは自分のさじ加減だろ？（笑）そもそもお勧めなんでしょ？
おそらく この辛さにこだわってると言いたかったのかな？
念のためと小皿で味見をさせてくれたが 思ったほど辛くは無いので お願いしました
席は壁に面したカウンターが8席程 作業着を着たガテン系のお客さんが2組です
待っている間 ご主人とお母さん？の 身内ならではの 軽い喧嘩にも近いやりとりが 面白い
けっして嫌な雰囲気じゃなく 聴いていて 思わず笑ってしまう感じ
『ライスまだ早過ぎだよ』『今なにやってんの？あんたのうどん待ちだよ』
二人ともキツイやりとりしながらも お客さんには すごく丁寧な言葉使い ギャップにやはり笑ってしまう
先ず 相方の麻婆なすとかけうどんのセットが届きます
お代わり無料のライスとひじきと漬物も付いてます
うどんは花飾り切りした人参 ワカメ ネギとシンプルな見た目 丼ツユは鰹が香る甘めのツユ
適度にコシもあり美味いうどん
麻婆は山椒じゃなく唐辛子のみで辛味を持たせた感じで 高級感は感じないが 定食屋レベルで悪くはない
厨房から 『鍋焼き出るから用意してね』『とっくにできてますけど？』『ひじき付いてないじゃない』またやり取りが始まったので 僕の鍋焼きが届くようだ
最初に届いたのが カセットコンロ！ えっ！ここで煮込むのかよとビックリ 相方も笑い出す
土鍋が届き お母さんが『お待たせしてごめんなさいね えーっと んー なんかの鍋焼きです』って 商品がなんだったか覚えてない（笑）
『じゃあ火をつけますね 中の卵がブワーッってなったら食べてね 』『あれ？火がつかないね 今カッチャまん持ってくるね』
『カッチャまんってなんだよ！チャッカまんだよ！』と僕も思わず作っ込み入れた天然ぶり（笑）火にかけ 途中玉子の様子を見ようと蓋を開け覗くと・・・えっ？？？
さて完成 【カツ煮うどん】である（笑）
スープはカレーですけど 具材はカツ もちろんチーズなどはどこにも見当たらない
コレがお店の正解なのかはわからないが
今まで生きてきて コレは間違いであってほしい
もしくは この辺りの地域では カツをチーズと呼ぶのかも知れない（笑）
僕も相方も笑ってしまって 怒る気力もないのでこのままいただく
熱々に煮込んだが うどんはそれでもコシが残りうどんは美味い
途中 『うどんを食べた後 ご飯入れると溶けたチーズが絡んでリゾットみたいになりますよ』と教えられるが 中には 剥がれたカツの衣が残るばかりでとろーりとトロける要素はなに一つ無い
とりあえず一通り食べ終え会計へ
『ごちそうさんね 』『あっ！ありがとうございます ところで麻婆はどうでした？ かけと麻婆は合わないんで気になっちゃって』『！！！』
おいおい！あなたがお勧めって言ったんだよと心で思うが笑うのを我慢するので精一杯
話をそらし 『屋根の文字が気になって前から入ってみたかったけど 夕方だからいつも閉まってる』と伝えると『すみませんね〜 毎日鰹出汁取ってるから 夕方だと腐っちゃうんですよ』
おいおい いつの時代だよ そんな簡単に腐らないよと笑いをこらえる
『おいくらですか？』『えっと〜 なんだったっけ忘れちゃった それよりも ちょっと待ってくださいね』と冷凍庫から肉の塊を持ってきて『本当はコレ使ったカツ丼食べてほしかったかったんだけど うどんが食べたいって言うから〜』とイベリコ豚を見せてくる
うどんが食べたいって言うからって だってうどん屋だろ？（笑）しかもそのカツは 間違えて鍋焼きに入ってたし（笑）
もう 笑いの我慢も限界寸前 早く店を出たく 会計を促し退店
機嫌が悪い時だったら 激怒してたでしょうね
今回は 車に戻ってからも 相方と大爆笑出来たから まあ良しとしましょう
ごちそうさんね