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店名 |
閉店
やきいも末永
|
---|---|
ジャンル | スイーツ |
住所 | |
交通手段 |
静岡駅から1,466m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 |
駐車場 |
無 |
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利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
備考 |
焼き芋は、秋~5月上旬までの季節限定。終了時期は年により異なるので、要確認。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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静岡の繁華街から西へ、住宅街をてくてく。
生活道路に沿って、3階建ての店舗兼用住宅を構える「やきいも末永」さん。
この辺りではみんな知ってる、静岡に独特な「焼き芋屋さん」です。
戦後の発祥とは言え、もう60年近い歴史があるから、老舗の部類に入るのでしょう。
とは言え、さほどの古さは感じない建物ですが、ファサードを貫く太い煙突管が印象的です。
年の瀬の休日に訪問したら、焼き上がった芋を買い求めようとするお客さんが何人も、歩道に列を作っています。
ご主人が、大きな石窯に被さった木蓋を取ると、丸い窯にずらりと並んでいるのは、焼きあがったばかりの石焼き芋です。
一人で2kg、3kgと買って行く人も居て、最後尾の自分まで回って来るか、ちょっと心もとない状態に。
案の定、自分の前に並んでいた女性が「残り全部!」と。
「奪い合えば足らぬ、分け合えば余る」という美徳を知らないのでしょうか・・・
「ちょっと待ってよ・・・僕にも、ね・・」と声をかけてあげたら我に返ったらしく、何本か残してくれました。
さすが、心優しき静岡の女性です。
ずっしり食べ応えのある芋が2本で200円ちょっと。
塩を吹いていて、見るからに旨そうですね。
割ってみると、見事な黄金色で、湯気が勢いよく立ち上ります。
栗のようなほくほくとした食感、甘さ、芋の香り、素晴らしいですね。
こうして「芋ならではの旨さ」が見事に引き出されているのが、まさに石窯で焼く芋の底力なのでしょう。
末永さんは、昭和32年に創業したお店で、ご主人は二代目。
ひとつの石窯に入るのが、売値で3,000円分がせいぜい。
二つの窯をフル回転させて、何度も何度も仕込むにしても、そんなに割りのいい商売じゃない。
夏場は上がったりだそうで、そんな時はかき氷を売ってしのぐのだそうですが、宇治金時ミルクという最高価格のものでも360円という設定だとかで、一度お伺いしてみたいもの。
ちなみに、かき氷を始めたのが45年前とか。
大満足で焼き芋を食べ終えて、旨かったと礼を言いますが、ご主人は鎌を片手に、黙々と芋を割り、次の釜の仕込みに余念がありません。
笊にあがった大量の芋は、沼津市内の農家から直送する紅あずま。
作っているのはもう80歳になる方なのだとか。
末永さんの焼き芋はこの沼津の紅あずまなのだと、昔から決まっているのだと。
だから「沼津の芋が作れなくなったら、もう店はやめなくちゃいけないかなぁ・・」などと。
窯に粗塩をさらっと引き、強火で焼き上げ10分、その後30分蒸らします。
この粗塩、重要な役目があって、パラッと撒いておくことで窯の底と芋がくっつかないで済むのだと。
芋からはたっぷり水が出るので、それと窯の馴染みの問題もあるのだそう。
それから何と言っても粗塩ですから、芋から出る甘味を引き立てる役割があります。
燃料は、建材屋さんなどから出るチップで、檜や松などが主に使われます。
建材屋さんにとっては処分に手間のかかる廃棄物ですから、これを使ってもらえるのは大助かりなのだそう。
焼き芋作りは最初にパッと強い火力で焼き上げて、その後時間をかけてゆっくり蒸し焼きにする。
だから、普通の薪をくべたのではダメで、火力が長持ちするチップが最高なのだとか。
こうしたコツは、やはり長年の営業あってこそ。
静岡には、何故か昔から焼き芋屋さんが街のいたるところにあって、ご当地の老若男女のおやつとして愛されてきたのだと。
でも、さすがに最近では後継者不足や割の悪さもあってか、お店は減る一方。
以前出掛けたことのある店に行っても、閉店の憂き目にあうことも屡です。
ご当地ならではの、なんと素晴らしき食文化。
おでんほどにはなかなかメジャーに語られることも少ないですが、
いつまでも窯の火を絶やさないでいただきたいものです。