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出汁の素晴らしさは他を圧倒(前回の口コミに書いた軽井沢店は2018年から閉店)
日本料理の神髄(夏限定の軽井沢店について追記)
(2017.1 微修正)
【概 要】
料理・接客・器・室礼すべての要素が揃った、素晴らしい料亭である。
【おもてなし・室礼・器】
当店の敷地の入り口から玄関までは長いアプローチがあるが、例え重いスーツケースであろうと、
玄関番の男性は一切転がすことなく、持ち上げて運んでくださる。
仲居さんの接客は、見ているだけで美しく静かな所作で行われるとともに、
マニュアル通りでは決してない、経験と余裕を感じさせるものであり、
他の料亭の仲居さんと比べても、優れていると思う。
建築や庭はどれも完成された日本家屋の美がある。
複数の部屋を利用したが、どの部屋も素晴らしいものだった。
当然ながら、庭の手入れも完璧で、部屋の掃除も常に行き届いている。
器については、招福楼で注文して作ってもらっているものが多い。
昨今は、個人店でもすごい器を保有しているお店が結構有るゆえに、
こちらでは驚くようなものに出会ったことは無いが、
どれも美しく料理が映えるものばかりであった。
(もちろん、VIPだとすごい器が出されると思うが。)
【料理の特徴】
料理については、全ての皿が高いレベルにあるが、特に先付、煮物椀、焼物、御飯が美味と感じる。
まず、先付はお酢を使った料理であることが多いが、招福楼はとてもお酢の使い方が上手であり、
最初の一口から食欲を掻き立てられる。
このお酢使いの巧みさは、こちらで修業した料理人に共通して受け継がれているように感じる。
煮物椀は、昆布と鰹のバランスが素晴らしく、まったりとした旨味が口中に広がる。
中でも秋に頂いた鱧松のお椀は、飲んだ時に全身の毛穴が開くような、感動的な味わいだった。
招福楼出身者のお店として、とくに有名なのは桜田さんであるが、
こちらのお椀は桜田さんのように儚いお椀ではなく、もう少し旨味を強調した、力強い味である。
焼物は、毎回完璧な焼き加減である。
そのときの魚の種類に左右されず、火入れは常に絶妙で、皮目の焼き加減や鱗の立ち具合といった、
魚を美味しくする要素の全てが、ちょうど良いのである。
一回だけの瞬間風速なら、こちらより美味しい焼物を食べたこともあるが、
平均しての完成度においては、招福楼が屈指だと思っている。
焼方さんの腕前は、相当なものではないだろうか。
また、御飯は地元の永源寺米を使用されているとのことだが、
懐石の作法に則って柔らかく炊かれたそのお米は、
香り・味わいともに素晴らしく、おかわり必至である。
見落とされがちな点だが、最後に点ててくれる薄茶もとても美味しい。
招福楼は武者小路千家の御用達であり、先代の御主人は同家の免許皆伝と聞いているので、
当たり前ではあるが。
弱い部分をあげるとすれば、造りの質が普通なことだろう。
最近の日本料理は、寿司屋も顔負けの素晴らしい造りを出す店もあるので、
そうした店に比べれば劣っているのは否めない。
トップレベルの料理人の方であっても、先付から菓子・薄茶に至るまでのどこかには、
やや苦手としているのかと感じる皿があることが多い。
しかし、こちらのお店は全ての調理のレベルが高く、各部門に質の高い人材を擁している
名門料亭ならではの強みを感じる。
【総 評】
料亭に求められる全ての要素をこれほど高次元に備えていながら、昼なら15,000円(税サ別)から
いただけるのは、内容を考えれば安いとさえ感じる料亭である。
サービス料が20%かかるが、こちらのサービスの質の高さを考えれば極めて妥当である。
【その他】
あまり知られていないが、事前にお願いすれば弁当も作ってくれる。
予算はこちらの希望に応じてくれ、一段~二段重で用意してくれるが、
価格設定は3,000円からとなっており、リーズナブルである。
店舗販売を目的としていない出来立ての弁当のため、東京の招福楼伊勢丹店はもちろん、
その他の弁当で有名な各店よりずっと美味しいので、是非お試しあれ。
ーーーーー「桂乃茶や 招福楼軽井沢店」についてーーーーー
例年8~9月は、軽井沢にて期間限定のお店を開かれている。
軽井沢店については、食べログ上に独立したページが作成されていないので、
こちらに追記しておく。
このお店は、個人の別荘の一部を夏季限定で借り受け、営業していると伺っている。
新しい建物なのでさすがに本店ほどの趣はないが、軽井沢の緑と相まって、
こちらもなかなか気持ちの良い空間である。
料理については、八日市や築地から食材を運ぶなどされているようだが、
なにぶん山中の店なので、正直に言って魚などの食材の質は、本店の方が上である。
それでも、胡麻豆腐やお椀の吸い地といったものの味わいは、さすがは招福楼である。
また、こちらのお店は本店と違いカウンターが有るため、目の前で招福楼当主の中村さんの
お話を伺いながら食べることが出来る。
そのお話は、会席・懐石料理が好きな方であれば、実に興味深い内容だと思う。
お昼は5,000円~とかなりリーズナブルなので、旅行の際のちょっと贅沢なランチ等にも最適である。
なお、山の別荘地のかなり奥にあり、タクシーでも迷うレベルなので、
自家用車の方は、時間に余裕をもって向かわれるほうが良いかもしれない。
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店名 |
招福樓 本店(しょうふくろう)
|
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受賞・選出歴 |
2024年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店
2023年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2023 Bronze 受賞店
2022年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2022 Bronze 受賞店
2021年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2021 Bronze 受賞店
2020年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2020 Bronze 受賞店
2019年Silver受賞店
The Tabelog Award 2019 Silver 受賞店
2018年Silver受賞店
The Tabelog Award 2018 Silver 受賞店
2017年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2017 Bronze 受賞店
日本料理 百名店 2023 選出店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2023 選出店
日本料理 百名店 2021 選出店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | 日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
0748-22-0003 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
近江鉄道八日市駅からすぐ 八日市駅から150m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥40,000~¥49,999
¥40,000~¥49,999
|
支払い方法 |
カード可 (Diners、JCB、AMEX) 電子マネー可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料20% |
席数 |
84席 |
---|---|
個室 |
有 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、座敷あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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招福楼に伺うのはかなり久しぶりであったが、やはり出汁の吸い地の美味しさは
並みの日本料理店の遥か上を行くと感じる。
こちらの煮物椀は、昆布の旨味を前に出した力強い味わいでありながら昆布臭さは全くなく、
まったりと上品な味わいが口の中にじっくりと広がる逸品である。
当然のことながら、炊合せなどの出汁を使った料理全般が素晴らしい。
冬に伺った今回は、強肴として河豚の白子と下仁田葱の吹雪鍋をいただいたが、
思わず何度も美味いとつぶやきながら食した。
その他、焼物の火入れはいつ伺っても完璧だし、地元の永源寺米を使用した
〆の御飯の美味しさも相当なもの。
一方で明確に弱いと感じるのはお造りである。
昨今の日本料理屋では、一流の鮨屋にも全く引けをとらない質のお造りを出されるお店も多いが、
トラディショナルな会席料理の流れを汲む当店のお造りは、いたって普通の質である。
意外かもしれないが、最後に出される菓子と水物の質は極めて高い。
こちらの菓子は全て自家製であるが、個人的には京都の著名な和菓子屋より美味しいと感じる。
水物としてよく果物のフローズンが出されるが、非常にスッキリとバランスのとれた味である。
また、私はお茶にはかなりこだわりがあるので、最後のお薄が美味しくないと
画竜点睛を欠いたように感じるが、当然のことながら当店のお薄はとても良い。
それほど高い抹茶を使っているわけではないのだが、点て方が上手である。
設えや庭ももちろん素晴らしいし、仲居さんの接客もお見事である。
京都市内からだと近江八幡までJRで行き、そのあと近江鉄道に乗り換える必要があって
なかなか面倒な旅路であるが、その価値は間違いなくある名門料亭である。
今回のお支払いは、税別2.7万のコースにサービス料20%だった。
伺うたびに思うが、これで建物や庭をちゃんと維持していけるのかが心配になるくらい、
良心的な価格設定だと思う。
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【軽井沢店(桂乃茶屋)について】
毎年夏の間だけ招福楼の当代自ら出向いてお料理をされていた軽井沢店は、
2018年夏から閉店である。
風の噂で色々と事情を聞くが、とても知識豊富な御主人と色々お話ししながら
カウンターで食べられるお店だったため、閉店は残念である。