合わせ盛り板そばを味わう : 手打ち蕎亭　なる堵

埼玉県の狭山市にあるお店です。
川越の家から車で30分弱の距離です。以前11時半過ぎに伺った時には、お店のおすすめの「合わせ盛り板そば」が売り切れだったので心残りでした。そのため、今回は開店すぐを狙って行きました。
三連休の初日の朝、お蕎麦屋さんは混んでいるか空いているか．．．。良く分かりませんが、私の経験では郊外のお店はだいたい空いていますね。人気店でも驚くほど人がいない事があります。みなさんお蕎麦屋ではなくて、どこか遠くにお出かけするのでしょうね。（笑）

この日は、11時15分に到着しましたが、先客はおらず。私がいる間もお客さんは来ませんでした。前回の混み具合が嘘のようです。まあ一人で貸切状態で私は良かったですが。

さて、頼むものは決まっています。お店のおすすめの、「合わせ盛り板そば」1,000円です。隣りのページにてんぷらの盛り合わせ800円がありましたので、それも追加しました。

注文の時に花番さんに天ぷらとお蕎麦は一緒でなくて良いですよ、と言いましたがうまく伝わらなかったようです。10分後にお蕎麦と天ぷらが一緒に出されました。お蕎麦を先に出して下さいと言えば良かったですね。

この板そばは、茨城県産常陸秋そばと山形県小国町産出羽香りの粗挽きを使用しているそうです。
せいろと田舎そばを板そばの板に二山盛っています。

せいろは、少し細切りで少し切りがばらついていて、細い蕎麦が散見されます。白っぽいお蕎麦で、黒い星が飛んでいます。
一口頂くと、お蕎麦の風味を強く感じますが、香りは感じられません。少々残念ですが、産地に拘っているだけあって美味しいお蕎麦です。

田舎蕎麦は、褐色で太切りのお蕎麦です。板そばと言えば山形の「あらきそば」が有名ですが、あの割り箸のような太い蕎麦ではなくて平麺のように切りだけ太めにしたものです。粗挽きですが、切りのエッジが立っています。
一口頂くとこちらも蕎麦の風味は強く感じますが、やはり香りはあまり感じられません。
茹では固めで腰があって美味しいです。食べていると適度な穀物感を感じて私の好みです。ただし、太くて啜れないので汁に浸して食べる事になります。

汁は少し甘味が強いですが蕎麦との相性も良いです。美味しく頂きました。

天ぷらは海老が二尾、きす、野菜五品です。イチジクの天ぷらもありました。サクサクしていて美味しいです。

合わせ盛り板そばは、1,000円と少々お高いですが、そこそこ量がありますので、お蕎麦好きなら食べたいですね。

ごちそうさまでした！

狭山市にあるお店です。ヤオコー狭山店の向かいにあります。
県道262号線を川越方面から来て、ヤオコーの角の交差点を左に曲がって直ぐ右側にお店は見えます。しかし、そこで止まってはいけません。駐車場は更に50ｍ先の道を右折したすぐの左側にあります。お店にはヤオコーの前の道に戻っても道が無くて行けません。駐車場の前の道を歩いて更に奥に進んで右に曲がった突き当りがお店です。周辺は住宅街です。隠れ家的な雰囲気が良いですね。
このお店は、「江戸東京そばの会」のお店という事で選んだのですが、すでに私がフォローしている方々が来ていましたね。（^^）

大きな音のする引き戸を開けて入口を入ると、玄関で靴を脱いで上がります。手前のフロアーにテーブル席が並んでいて、先客が二組、後客が三組です。

メニューを見ます。（税込）
・せいろ：702円
・粗挽きせいろ：810円
・おろしせいろ：756円
・つけとろせいろ：918円
・越前おろし蕎麦：842円
・天せいろ：1,620円
・合わせ盛り板そば（常陸秋そばと山形県出羽香りの粗挽きせいろ）：1,080円
・天ぷらの盛り合わせ（海老二本、きす、野菜5品）：864円
・ミニ丼セット（親子丼、じゃこおろし丼、海鮮、カツ丼、天丼）：1,080円
メニューを見て、即、「合わせ盛り板そば」とお願いしたのですが、「申し訳ありません。今日はもう終わってしまいました。」との事。土曜日の11時50分ですが、もう終わりですか…。
しょうがないので、私は「そばがき」と「せいろ」、奥さんは「天せいろ」を頼みました。

メニューを見ると、「国産そば粉を全て石臼で挽いた挽きぐるみに粗挽きのそば粉を混ぜ、そば粉八割、つなぎ二割のニ八蕎麦を生蕎麦の量一人前130gにてご提供しております」と書かれています。文章が少し分かり難いですが、挽きぐるみ（１番粉～３番粉を一緒に挽く）と粗挽きのそば粉を混ぜていると言う事ですね。

最初に、もずくの酢の物が出されます。食べやすいお味で美味しかったです。
20分くらいで、せいろがきました。丸い笊に盛られています。
挽きぐるみという事で、ニ八ですがかなり濃い目の色で少し太切り、細かい星が飛んでいます。ただ、見た感じ切りむらが少し目立ちます。結構細いお蕎麦が顔を出しています。
まずは一口頂くと、風味があって美味しいお蕎麦です。歯応えがあるタイプで、私の好みです。ただ、時々かなり固めのお蕎麦が混じっていて、これは少し残念でした。また、最後の方は短い蕎麦が多くて、食べにくかったですね。

つけ汁は、口当たりがとてもまろやかで、出汁のきいた美味しい汁です。蕎麦との相性も良くて気持ち良く啜れます。

そばがきは、丸い大きめの丼ぶりにお湯が張られていて、楕円形のそばがきが二つ入っています。表面には葉っぱの模様が描かれています。つけ汁は少し薄めで、薬味は葱です。
そばがきは、見た目よりも柔らかいタイプでねっとりとした食感です。お蕎麦の荒々しさとは違う印象です。

蕎麦湯は釜湯でさっぱりしています。

最後にそばプリンが出て来ました。そばプリンにきな粉と黒蜜がかかっています。食感は少し固めですが美味しいですね。

少しネガティブな事を書いてしまいましたが、全体の印象はとても良い感じです。ご主人のお蕎麦に対する拘りを感じますので、ぜひまた来たいと思いました。次は、ぜひとも「合わせ盛り板そば」を食べたいと思います。（笑）

ごちそうさまでした！