誰もが満足するのではないだろうかと思うお店に再訪。 : 日本料理 みや

必ずまた行こうと心に誓っていたお店。1年ぶりに行くことができました。

前回同様に22,000円の匠コースを予約していきましたが、1年ぶりなのに店主は覚えていてくれて暖かく迎えいれてくれました。

いやぁ今回も大変美味しくて素敵な時間を過ごすことができました。
どちらのお料理も大変美味しく、また店主が作り出す暖かい空間はとても居心地が良い。

コース料理は旬を感じる食材がふんだんに使われていました。

まずはじゅんさいから
子持ち昆布が入ったお皿の上に蓮の葉、その上にじゅんさいがのせられていました。
そのじゅんさいをお皿の中に入れていただきます。
見た目にも涼しく、暑い日の一品目に最高。
じゅんさいも新鮮なものならではのぷちっと感があり、それが子持ち昆布の食感と相まってとても楽しい一皿からスタートです。

お次は天龍川の天然鮎
こんなことを言っては贅沢ですが、自粛生活の反動で色んなお店に行きまくっており、今年は鮎をたくさんいただいています。
塩焼きが多いですが、こちらは違っていてとても新鮮な気持ちになりました。

「天然鮎のフリット」
コーンスターチでフリットされている。
刻んだサマートリュフが入れられた鰹出汁の餡でいただきます。
トリュフも鰹出汁も香り高いので鮎との組み合わせって！？と思ったのですがこれがとても相性が良い！
トリュフの香りと鮎の苦味のバランスが最高。そして斬新な味！
これはとても贅沢な食べ方だと感じました。

富山湾白海老とキャビア
飯蒸しの上に白海老、そしてふんだんにキャビアがのせられています。
香りがたまらない！！！
もち米ともっちり感、白海老のねっとり感、キャビアのプチっと感。
食感と香りが織りなす旨味。
思わず目を見合わせて「美味しい！！」となった一品です。

お次は淡路の鱧。ここから鱧料理が続きます。

まずは炭焼き。
皮目だけさっと焼いて、塩とライムでいただきます。
シンプルに鱧の味わいを感じることができます。

次は南高梅で。
1週間塩抜きした南高梅を使用しているとのこと。
梅干しの塩抜きって？と思いました。そんなことができるんだと。知らなかった。
良い意味で梅の味が薄く、ふんわりと香る感じ。
少しお味噌のような味がしたような？
鱧と梅って絶対相性が良いやつ。だけど想像するシンプルな味わいではなく上品な味なのです。

次は鱧の骨せんべい、鱧の子の煮付け
これは嬉しい！絶対日本酒だ！！と思い日本酒を注文しました。

次はお碗
炭火焼した金目鯛、賀茂茄子、ばちこ（なまこの卵巣を干したもの）
これまた贅沢！

お碗までも贅沢！と思っていたら次は更に贅沢なお皿の登場です。伊勢海老と鮑！！浜名湖の海苔も添えられていました。
伊勢海老には海老味噌ものせられており一緒にいただきます。
本当に幸せな一皿。

五島列島のアジのなめろう
海苔の上にシャリ、その上になめろうがのっています。薬味もたっぷり。
海苔で巻いて食べると、小躍りしたくなる美味しさ。こっそりジタバタしたくなる味です。
少しごま油が入っているのかな？
なかり風味高い一品でした。

鰻の炭焼きと冬瓜
ここで鰻まで出るのかー！！と言いたくなる。
関西風に焼き付けられた鰻はかなり好みの焼き加減でした。

宮崎牛のシャトーブリアン
ビシソワーズと昆布出汁の煮こごりでいただきます。


のどぐろの炭火薬と自家製胡麻豆腐
のどぐろはおわっとしており、絶妙な火入れ、胡麻豆腐は焼かれておりねっとりとした食感と胡麻の香りを楽しむことができます。

岩手の雲丹
鯛のジュレでいただきます。
今が旬のムラサキウニ。濃厚な雲丹と爽やかなジュレ。こちらも最高！

太刀魚と三陸の鮑炊き合わせ
茄子と椎茸も入っていました。
怒涛の贅沢食材の後のほっこり。そんな味わいですが、こちらに贅沢にカットされた鮑。
鮑が入った碗でほっこりするなんて贅沢の極みだ。

窯炊きご飯
とうもろこし、枝豆、時知らず、帆立、生姜で焚き上げられた最後の最後まで贅沢なやつ。
豆がいい感じの食感。そして時知らずの脂が最高に美味しい。
とうもろこしは店主が朝畑に行って収穫したものだとおっしゃってました。
こちらも幸せな甘さ。

デザートは和三盆のアイス、みかんのソースと一緒にいただきます。
またこちらにはパチパチ飴がのっており、面白さもありました。


総じて高級食材がかなり多く使われていますが、
シンプルに食材の味を感じることができるものから創作性が高いお料理まであり、とても美味しかったです。
この食材、この味。それでこの金額はハイコストパフォーマンスだと思います。

また店主の気配りが素晴らしく、会食やデート、家族との食事、はたまた一人でも。
どんなシーンでもおすすめです。
肩肘張らずとても美味しい料理を楽しむことができます。

コース予約をして行きましたが、今年和食では断トツ美味しいお店でした。

予約をした時に白トリュフがあるとのことでそちらも込みで
22,000円のコースを予約して行きました。

店内は個室とカウンター席があり私たちはカウンター席へ座りました。

まずは茄子、根室の雲丹、炊いたフカヒレ
1品目から豪華！！とても爽やかな味です。

岡山県産の松茸
七輪が出てきて目の前で焼いてくれます！
今年初の国産松茸は焼いている時から良い香りがします。
今年は松茸が取れないと聞きますが松茸名人と呼ばれる方から直接仕入れているそうです。

次に佐渡島のとらふぐ
こちらも炭火焼です。シンプルな食べ方で素材の味をダイレクトに感じることができます。

すっぽんも若ごぼうのかき揚げ
うぽっとを出汁で炊き、肉をほぐしてかき揚げにしているとのことです。
コラーゲンを感じる。そして独特の甘さがありとても美味しかったです。

勝浦のひらめ
海苔、九条ネギ、からすみ
ほんのり苦味があり、海苔との組み合わせが最高です。

土瓶蒸し
一口食した後で「調味料を使っていない」ということを聞きました。
え、ほんとに？？と思う味のしっかりさです。
色んな素材の味が相まって大変美味しいのですが主張しあっていない調和のとれた逸品です。

かわはぎ
かわはぎの生肝とポン酢のジュレでいただきます。
これが日本酒に良くあいます！！
肝は臭みがなく、絶妙なバランス、かわはぎの美味しさをより引き出し一皿であると感じました。
口に入れるといい香りが広がり、口の中で香りが変わっていく面白さもあります。

青森の蝦夷鮑
もち米の上に鮑、その上にキャビア
そして肝を裏ごししたものが良いアクセントになっています。
柔らかいけど心地よい歯ごたえもあり、磯の香りが良い！！

天竜川の子持ち鮎
こちらは焼く前、元気に泳いでいるところを見せてもらいました。
クレソンソースでいただきます。
苦味とソースの酸味が絶妙、お酒も進みます！

根室の雲丹といくら
これはシンプルにとっても美味しい！！

そしてここでお肉！
宮崎県産黒毛和牛とイタリアの白トリュフ
お肉はミスジです。
豆乳のソースと食べるのですがこれが白トリュフの相性が抜群です。
というか今年食べたトリュフの中で断トツに香りがよかったです。
お肉はしっかり咀嚼するとドライエイジングの香りが広がります。
トリュフの香りにも負けないお肉の心地よい香り。
この一皿も最高でした！

そしてのどぐろ
こちらはすだちのジュレでいただきます。
濃厚な味のお肉料理の後、爽やかな口に戻りました。

鰹、昆布、クエの骨で出汁をとった汁物
こちらにも本日3度目の松茸が入っています。
はぁなんて贅沢なんだろうか。こちらも大変美味しいです。

そしてそちらを楽しんでいる時にご飯とお漬物が提供されます。
お漬物は石川の無農薬野菜を使用しているとのこと。
ご飯は秋刀魚と肝、梅干し
酸味と苦味のバランスが良く、濃い味付けのように感じたのですが
これまた出汁との相性が抜群です。

徳島の和三盆を使ったアイスもなか
上品な甘さでさっと溶ける冷たい砂糖のように感じるアイスでこれまた美味しい。


食べている途中から…
どこまで高級食材が出てくるのだろうか。
と次のお料理、素材が楽しみになるコースでした。

とにかく素材重視なのかな？と思ったのですが少しイノベーティブさも感じました。
今年食べた和食No,1と言っても過言ではない美味しさでした。

また苦味が美味しい和。という印象も持ちましたが
全体的に元となる出汁の旨さも感じます。

ここ最近埼玉の老舗と言われるお店や美味しいと噂のお店に行っていますが
またしても凄く良いお店を見つけたなと嬉しくなります。

これだけ美味しく、そして高級食材を使って22,000円ってとても良心的な価格だと思います。
都心から電車で1時間ですがそんなことは気にならない、こちらのお店に来るためにまた所沢に行きたいと思うお店でした。

大変おすすめです！