味は悪くないと思う。嫌煙家や潔癖家には厳しい店かもしれない。 : 餃子市 新所沢店

インパクトのある店だったですな～
一種の不意打ちを食らった感じではありました。

この日は最近立て続けに行っていた新所沢のひよりさんに
また行こうとして新所沢まで来たんだけど、
店の前を車で通ったら、どうも定休日のようで閉まっていた。
仕方ないから車に乗ったまま代替食い物屋探しをしていたら、
屋台ラーメンの店と「鶏煮込みそば」の幟を出しているこの店
を見つけた。屋台ラーメンさんの方はひと目、パス。
幟が美味しそうに見えた後者の、この店にしました。

外からは全く店の中の状況は見えない。

少しばかり色あせたドアを開けて入った。
中はと言えば、あたしは中国とかに行ったことないけど、
映画で見るちょっとした香港映画のセットのような雰囲気。
お客さんも日本人だけじゃない気がする。
外から見たよりも、中は人が沢山入る。
５０人位は入るんだろうな～
行ったときは２０人弱ほどだったかな。

あたしは鶏煮込みそば（９８０円）に惹かれて入ったので、
ランチとか一品物は眼中にないので、
メニューを見ることなく、それを注文した。

ホールは女性が一人でやっている。
この女スタッフは、実にぶっきらぼう。
日本語が十分に出来ないからなんだろうな。

まあそのぶっきらぼうさは許してあげよう。
でも、ぶっきらぼうさとセットで仕事したくないオーラも感じられる。
可哀想と言えば可哀想な彼女、
５０人も入るような店を一人でオーダー取って、
一人でサーブして、下げて、洗い物もする。
仕事マジメにしたくないオーラも出るわな。
まともなサービスを考えたら、どだい一人では無理だよ。
こんなの続いたら店自体が荒んでいってしまうよ。

お客は、三々五々入って来ています。
家族連れや仲間連れで来ています。
何を頼んでいるのかわかりませんが、
どうもランチをやっているらしいので、それを頼んでいるのでしょう。
今日は５５０円でライスもドリンクもデザートもおかわり自由の様子。
一時過ぎなのに、道理で沢山人が入ってくるわけですよ。
どこから来ているお客さんなのか知らないけど、
いくらでもドリンクのお代わりできるから、
お昼のたまり場になっている感じだね～

あたしは小食人間なのでわかっていればこういう店には入らない。
ランチとかセットとか、とりわけバイキングは、あたしには全く意味をなさない。
と言うか、むしろ損になることの方が多い。
なので、振り出しに戻れば、店の選択を誤ったことになります。泣）

ずいぶん出来上がるまでに待ちましたよ。
２０分ほどかかっただろうか？
ようやく出てきたました、鶏煮込みそば！

直径２５センチほどの両手土鍋に入って出てきました。
もの凄い量ですよ。
見た瞬間、完食を諦めました。戦意喪失、敵前逃亡です。

今日はライスを頼まなかったけど、頼まなくて正解。
鶏煮込みそばは主食としてのラーメンとして食べると言うよりは、
中国料理の一アイテムとして何人かで分けて食べるべきものだった
んだろうと、今更ながら気付きました。
幟に釣られた自分が恥ずかしい限りです。

鶏煮込みそばの構成要素は、麺、スープ、鶏の挽肉、緑の細切れの
ハーブだけ。
固体として体感できるのは、麺とほんの微量の挽肉だけ。
ラーメンとして食べるには、いささか固体分が少ない。
叉焼やメンマやもやしに匹敵する物が入ってない。
大雑把に言えば、なみなみのスープの中に伸びたスパゲッティに似た
白いストレート麺が入っているだけ。
麺は通常思い起こす麺よりはツルツルしていて、割り箸でさえすべって
挟みにくい。

また、この麺がホントにラーメンなのかもわからない。
鹹水を使ってない麺の可能性あり。
だから「そば」にしているのかもしれない。

スープは独特で、鶏のスープに何種類かのハーブ（香辛料）が入った味
っぽい。
量が多すぎる問題点はあるけど、鶏の味が良く出ているので、美味しい
のは美味しい。
しょっぱくもない。
独特の味なので、人によってはこのフックに引っ掛かるかもしれない。
あたしも、全然嫌いじゃない。

「味噌ラーメン」と「味噌汁ラーメン」が違うように、
「鶏ラーメン」と「鶏スープラーメン」を別物としたときに、
ここの「鶏煮込みそば」は「鶏スープラーメン」に相当しますな。
まず鶏スープを作って、その中に料理の体裁を整える為に、
麺を入れたって感じの出来上がり。
いわゆるラーメンとしての一体感は感じずらい、麺が具になっているスープ。
自分を騙しだまし食べ進めたんだけど、量がありすぎるので、
結局は１／３程を残してお終いにした。

こんなに美味しい鶏スープ滅多に飲めないからもったいなかったですよ。
ここにご飯入れて生卵落とせば、また別の味で、美味いだろうにな～

さてさて、タバコの事。
この店においては、このタバコの件は相当な問題になりえます。
あたしも最近までタバコを吸っていたから、取り立てて今でもタバコが嫌
いじゃないけど、今日の場合だと、両サイドで吸うもんだから漂う煙の濃
度が高すぎて目に沁みた。

カンフー映画的に言うと、「喫煙窟」とでもいったらいいのかな。
思い起こせば、２０年ほど前まではどこの店もこうだったんだよね。
今の時代だともうＮＧだろうなあ。
分煙するだけでも、全然変わると思うから、やってみたらどうなんだろうな～

育ちが悪い割にひ弱なあたしは、どうもお客がめいめいシャモジでジャー
からご飯をよそうのも苦手であります。

この店はおそらく他の料理も不味くはないんだろうと推測されますので、
次回は、あたしが神経質病を乗り越えて、荒削りなサービスと喫煙窟の
雰囲気を味わいたくなったら来ようと思います。

それでは！