ゆったりカフェランチ : 高澤記念館

お庭が花盛りのときに高澤記念館へ行きたくて予定を空けて行ってきました。
桜の時期はとっくに過ぎてしまいましたが、土間の奥に牡丹とシャガの花が生けられていました。
この牡丹色の牡丹の花が古いお屋敷にとっても合っていると思います。
その他にも、ウッギや白花山吹、シャガの群生が緑の中にキラキラと白い花を咲かせていました。
テーブルに座ってからも白花スミレとミヤコワスレが飾られていて清楚な雰囲気を漂わせていました。

ランチですが、サラダ付き、小さめcutスイーツ付きのカレーランチセットにしました。
カレーは古代米チキンカレーにしました。
彩豊かなサラダとグレイビーボートに入れられたチキンカレーと前方後円墳型の古代米、ピクルスが運ばれてきました。
サラダは新鮮でシャキシャキしていて、自家製の玉ねぎのドレッシングもさっぱりしています。
チキンカレーは大ぶりのチキンが柔らかく煮込まれていて深みのある辛さで上品な味わいでした。
メインの後にケーキを選びました。
抹茶、小豆、イチゴのアイスケーキにしました。
断面が綺麗で、また盛り付けにシャガの花と青楓が添えられていて風情があります
抹茶の爽やかさと小豆の旨味、イチゴの甘酸っぱさがとても心地よく冷たいデザートでした。

いつ行ってもとても良くしていただいて心休まるお屋敷カフェです。
四季折々の風情ももっと楽しみたいと思ってしまいます。

〈2014年5月再訪〉
友達に声をかけられて一緒に行ってきました。
今は、かなりの人気になってきて、また皆さんゆっくり過ごされるので入れないこともあるそうです。
早めの時間であったのでまだ、混みあっておらず窓側の席に座れました。

外は晩秋に訪れたときとは庭の表情が打って変って緑が生き生きとしています。
大雪で痛んでしまった樹木もありましたが、そんなに大きな被害がなくてホッとしました。
シャガの花の群生と白い卯の木の花がとても可憐でした。
また、店内に大輪の牡丹が生けてありお屋敷の風情を増してくれていました。

今回は行田古墳カレーをいただきました。
前方後円墳に見立てた古代米とサラサラのカレーがマッチしています。
ココナッツミルクが効いた甘味と辛味とコクがあってカレーとしてはやさしい好みの味です。
トッピングのセロリの葉が香草のようで、香草よりも少しまろやかな渋みで面白かったです。
量が少なめですが、カレーは全粒粉のパンに付けても美味しかったです。

追加で米粉のシフォンケーキも注文しちゃいました。
こちらはふんわり食感でやさしい甘さです。
添えられたジャムも自家製で甘さ控えめなところがとても良かったです。

帰りに金工細工のアクセサリーを鑑賞して欲しくなりました。
いつかは、良いものを購入したいです。


〈2013年11月〉
以前、新聞の地方版に重要文化財のお屋敷にカフェがオープンしたとの記事を見つけて気になっていました。
気になっていましたが、なかなか行けないまま時間が経っていました。
マイビュアーのrumbaさんのレビューを見て、時間を作って勇気を出して行ってみました。

駐車場に車を止めて、立派な長屋門をくぐるとよく整えられた植栽と所々にホトトギスや小菊があり季節感のあるお庭です。
お屋敷に入ると土間があり左手が座敷で、右がカフェスペースになっていました。
上がりにお花が生けてあり、お母様に聞いたところ、近所の方が持ってきてくれたそうです。
カフェスペースはアンティークなテーブル席で大正モダンな感じです。
ギャラリーでもあるので組紐、金工、古代蓮をモチーフにした染物が飾られています。

ランチメニューはチキンカリーと古墳カリー、そしてローストビーフサンドの三種類。
ローストビーフサンドは夏季限定で過ぎていましたが、本日はできるとのことで注文しました。

窓からお庭を見たり作品を見たりして待っているとお料理が運ばれてきました。
盛り付けもとても綺麗です。
スープはトマトスープで熱々でチーズが溶けて好い加減です。
サンドのは三種類で、最初にＢＬＴサンドのからいただきました。
天然酵母の手捏ねパンに厚めに切ったローストチキンとトマトとレタスがシンプルな味付けでサンドされていて、好みで自家製マヨネーズをつけます。
マヨネーズは粒マスタードが沢山入って少し酸味が立って美味しいです。
奥にあるのは塩シフォンの玉子サンドでフワフワでシフォンからも玉子の風味がして一体になっています。
スモークチーズの塩気がアクセントになりました。
そして、ローストビーフのサンド。
ローストビーフはお肉の塩気は少なめで肉の旨味と中のアボカドで濃厚な味に。レタスやレッドオニオンもシャキシャキでこれまたマヨネーズの酸味でさっぱりといただきました。

食後には紅茶をいただきました。
スプーンに添えられているのは、自家製甘夏のピールで、少しほろ苦くやさしい甘さで紅茶によく合いました。

この日は寒かったので帰りがけに一組お客さんが来ただけで、殆どこの空間を独占していました。
その分、このお屋敷のことやギャラリーの作品のこと、食材や料理へのこだわりをお話しできて楽しかったです。

また、ゆっくりケーキとお茶を楽しみに行きたいです。