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いつまでも変わらぬ素朴な味わい、行田フライ発祥の駄菓子屋さん
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SaltyDog
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「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
閉店
古沢商店(ふるさわしょうてん)
|
---|---|
ジャンル | お好み焼き、焼きそば、郷土料理 |
住所 | |
交通手段 |
秩父鉄道「行田市駅」から徒歩12分 行田市駅から838m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 |
席数 |
10席 (丸イスの追加で15席前後にもなります) |
---|---|
個室 |
無 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ |
http://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/blog/2011/07/post-178.html |
オープン日 |
1925年 |
備考 |
大正14年創業 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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6月上旬、埼玉県北部の行田市・熊谷市・深谷市の3市をバイクでざっと食べ歩いてみた。ご存知の方も多いだろうが、利根川の対岸にある群馬県の太田市を含めて、この地域には昔から粉食文化が根付いている。うどんや焼きまんじゅう、焼きそばなどなど、小麦粉文化には事欠かない。
その粉食文化のひとつ、行田フライ。元祖とされる古沢商店は大正14年(1925年)の創業だ。2006年に一度訪れたことがあるが、ご当地B級グルメの流行も経て行田フライも随分と有名になった。今回は10年ぶりの再訪である。
古沢商店は基本的には駄菓子屋さんだ。朝10時半過ぎでさすがに先客はなし。
「おはようございます、大丈夫ですかー?」
「いらっしゃいませ、どうぞどうぞ」
二代目店主の古沢芳子さんはもう80歳を超えているはずだが、相変わらずお元気そう。これまでマスコミの取材も多数あり、色紙や新聞の切抜きが何枚も壁に飾られていた。
初回訪問時のことを少し思い出しつつ、奥のパイプ椅子に腰かけて、メニューを確認する。フライも焼きそばも300円から500円まで100円刻みという価格設定。フライは400円から青海苔と桜エビが入る。前回はソース味のフライだったから今回は醤油味にするか。
「ご注文はどうしましょう」
「400円のフライを醤油で、あと300円の焼きそばをください」
「はい、お待ちくださいね」
女将さんが厨房に入り、まずはフライから調理を始める。生地を溶いて鉄板に丸く広げ、焼き加減を見て裏返し。上から押さえつけ、両面焼いて醤油を塗って、折りたたんで外側にもう一度醤油を塗って出来上がり。
「お待たせしました」と渡された皿には半月状のフライが乗っている。一緒に出されたフォークで一口大を切り分けてパクっ。ふんわりとした柔らかい口当たりだ。醤油風味の素朴な味わいが郷愁をそそる。
戦前にこの辺りは足袋工場が多く、そこで働いていた女工さんたちがおやつの時間にこのフライでお腹を膨らませたという。どんどん焼や一銭洋食にも通じる昭和のパンケーキ。軽い食べ応えで、ぺろりと平らげてしまった。
続いて焼きそばも出来上がった。麺は太くて短い蒸し麺。具は豚ひき肉、キャベツ、モヤシ。トッピングに青海苔、紅生姜。
味付けはソースだが見た目よりあっさりした味わいだ。甘味と酸味の程よいバランス。豚ひき肉由来の旨味もあり。麺のもちっとした食感と相まってフライに負けない美味しさだ。こちらもフォークでいただいた。
店は一応不定休だが、もう何十年も一日も休まず営業しているそうだ。「休むと億劫になるからねー」という女将さん。息子さんが来年定年で後を継ぐと言ってるとか。「そうそう上手く焼けるものではないけどね」と言いながらも嬉しいだろうな。
ラムネもいただいて、お会計は合計で830円。ごちそうさまでした、いつまでもお元気で。なお行田のもう一つの名物、ゼリーフライは10年前に続いて今回も食べずじまい。ま、縁があればそのうち口にすることもあるだろう。また来なきゃだわ。