限界ギリギリを知らしむる「からあげ」＆「ライス」の「ど山」 : 二代目蝦夷

【 (78) メガ盛行脚レビュー その58】

101店舗目をどこにするか、随分と悩んだ末に、敬愛する群馬の代表的大食いレビューワー、ナツメグ氏がかつて推奨してくださった店にしようと思った。

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これらの食べログまとめを拝見したことが、私の「メガ盛行脚」のきっかけとなったのだが、その執筆者がナツメグ氏である。

宇都宮『藤』、川越『二代目蝦夷』、神栖『嵯峨野』、我孫子『リバーサイド』、都内『若狭屋』『ゴーゴーカレー』『かつさと』をご推奨戴いたのだが、距離を基準に今回選んだのは、


『二代目蝦夷』
埼玉県川越市小堤15-152
049-234-2166


総重量として、固形 3.5kg 余りとの事前情報から、かなり厳しいところなのではあるが、101 レビューでのチャレンジとなるわけで、ここは怯んでなどいられない。頑張って挑戦しようと、この日 2017.6.28（水）勇んで出陣となった。この日は仕事の折り合いがよく、お休みを戴けたこともこのチャレンジの契機となっている。

食したメニューは、もちろん！


「からあげ定食 トリプル 」2,210円
ライス、スープ、冷奴、おしんこ付


開店前の 11:20 には現着し、店舗外観を撮影。食べログのレビューを下書きで作成していると、平日昼だというのに、次から次へと後客が登場。駐車した車内にいたものだから、先着こそしたが一番先頭にはなれなかった。
慌てて車から降りると、ちょうど開店時間。「しまった」とは思ったが、急ぐ旅でもなし、「まぁ、いっかあ♪」と満を持して入店した。

入店後メニュー表を写メしながら「からあげ定食 トリプル」を確認するが、メインメニューには何故か載っていない。慌てて店名を確認し直すが、間違いなくここは『蝦夷（えぞ）』。何のことはない、メニュー表とは別のポップで「でか盛りメニュー」は表示されているのであった。

早速に注文し、配膳を待つこと15分ほど。先頭での入店ではないので、この待ち時間は致し方なし。そうして待つ間に、次から次へと唐揚げを揚げる店主を見やると、その脇には巨大なボールに大量に漬け込まれた鶏肉が 2セットあり、その量に唖然とした。
「あれだけのとり唐揚げが簡単にはけてしまうのか、ううむ、流石は人気店！」


そうこうしているうちに「お待たせしました」との声が掛かる。

そして、配膳された「ライス」の量に、思わず目を見張る。直径 21.5cm のラーメン丼にうずたかく盛られたライスの高さは、地上高14.5cm。 ラーメン丼よりも 6cm も高く盛り上がっている。何と、半分量達成時の断面の厚さは 13cm にも及ぶのである。これを一目見て、不安にならない大食いレビューワーなど存在するのだろうか。何せ、このライスを上回る量の「からあげ」もその背後に控えているのである。

「ライス」に続いて後から配膳された「からあげ」のサイズ感たるや、もう驚きのレベルを超えている。器の直径 29cm、盛り高 22.5cm。積み上げられた「からあげ」の個数は30個を遙かに凌駕し、およそ35個。
某チェーン店の「からあげ デカ盛り定食」（ほぼ『二代目蝦夷』と同一料金の 2,149円）の器サイズは直径 21cmに止まり、盛り高こそこちらを多少上回っているものの（26cm）、その量は「からあげ」20個に過ぎず、もはや比較の対象にもならない。
正しく『二代目蝦夷』恐るべしだ！

配膳写メ撮影、総重量計量とこなしていくが、今回は定食メニューなので器数が多く、その全てを撮影・計量していくので、多少の時間を食う。「からあげ」を食う前に時間を食って何とする、などとくだらぬジョークが頭に浮かぶが速攻却下。。。

さてとばかりにストップウォッチを押して徐に実食に移る。


一口目、「やわぁ～」。二口目、「やわらかぁ～」。。。この「からあげ」兎に角絶品なのだ。
あれほど大量のものを一気に揚げているというのに、実にジューシー。35個を越える量の「からあげ」の、最後の一個にいたるまで、肉汁感が褪せることがない。じゅわっと溢れるほどではないにせよ、鶏もも肉のジューシーな感覚は衰えることがなかった。兎に角、歯応えわずかにするっと噛み切れてしまうのである。衣には、ふにゃふにゃした見栄えは全くなく、噛み応えがありそうに見えるのだが、口に含んでがぶりといくと、ただただ口の中で解れていくかのようなのだ。
この食感の「からあげ」を、こんなにも食せるのかと、幸せに打ち震える前半戦であった。

ほぼ半分量を達成したのが、9分51秒。そこで「ライス」の断面写メを撮影した。半分量で10分近くかかるというのは、その量が本気の量だからである。私もこの先、身を引き締めて立ち向かわなくてはならない。

「からあげ」が残り10個ほど、「ライス」3/4 ほどを食し終えて、おそらくこれが「からあげ定食 ノーマル」の量であろうと言う時点まで漸くこぎ着けて、残量を撮影する。その時間が ダブル分量達成時間と言うことで、13分40秒。ここまで大変順調に来ていたのだが、ここからがメガ盛の真骨頂。気合を入れ直さねばならない。

最初に、冷えると固くなってしまう可能性がある「からあげ」を完食する。（結局、最後の最後まで柔らかくジューシーなまま戴けた。）
「からあげ」完食時間は、何と驚愕の 19分15秒。随分とかかってしまった印象だ。

その後、キャベツにマヨネーズを追加してもらい、キャベツをおかずに「ライス」を戴くが、このあたりから一気にきつくなってきた。仕方なしに「味噌汁」を残りの「ライス」にぶっかけ、何とか「ライス」を完食。この時点で 21分40秒。

さて、残すは大量のキャベツと味噌汁のみ。ようやくここまで辿り着いたのだが、ここからが至難であった。

ここまでは楽しいメガ盛。ここからが辛いメガ盛。

この時点の写メも撮影したが、ここから完食に至るまで、5分近くかかるのである。
たかだかキャベツ、されどキャベツ。。。
ちびちびとキャベツを箸で口に運ぶ。一気にどかんと食すのではなく、本当にちびちびと、であった。

ようやくに、本当にギリギリでの完食。さて、栄光の完食時間は！

26分5秒2

これは参った。
こちら『二代目蝦夷』での再挑戦はあるのだろうか。実際のところ、確実に完食できるという自信はない。次は轟沈するやも知れぬ。とてもとても美味しいのだが、それでも絶対に大丈夫と口にさせない、そんな驚愕の量なのであった。


兎にも角にも、誠に美味しうござった。
また食べたーい！


どうやら私の「メガ盛行脚」、そのキャパシティは、固形 3.5kg が上限ギリギリのようだ。液体も込みでなら 4kg 越えもいけるのだが、表題にもあるように、「限界ギリギリを知らしむる『からあげ』＆『ライス』の『ど山』」。楽しんで食すか、苦しんででも食すか。その辺の分かれ目なのだ。

過去に群馬県前橋市の『パンプキン』の「イタリアントマト 大」を食した時、

>「食べ切れる」のと「食べられる」のは似て非なるものである。
>「食べられる」とは、楽しく美味しく「食べられる」こと。ただ「食べ切れても」楽しくなければ食事とは言えない。

と記したのだが、「楽しく美味しく『食べられる』」のは、やはりこの 3.5kg を目安としたい。


さらに！
次回以降、難関メガ盛チャレンジの前日は、深酒はやめておこう。昨晩は久々の晩酌で、ビール 2L（アサヒ スーパードライ 1L缶×2）戴いた後、焼酎を戴きながら、「上善如水」の純米吟醸があったのを思い出し、開封したら後の祭り。気がついたら一升瓶の中味が４～5センチになっていた。まあ、そのくらい「上善如水」が旨いという証左だ、とそう言うことにしておこう。
この辺は今後、是非気をつけていきたい。


今回の実測値は、
​
「からあげ」
総重量（実測値）2,014g
盛り高 22.5cm
〔からあげ個数 およそ 35個（１粒 50g 以上）、キャベツ山盛り、レモン３切れ、マヨネーズ〕
器サイズ
直径 29cm、高さ 6.5cm、重量 1,098g

「ライス」
総重量（実測値）1,339g
盛り高 14.5cm（丼上高 6cm、断面高 13cm）
器サイズ
直径 21.5cm、高さ 8.5cm、重量 822g

「味噌汁」
総重量（実測値）298g
器サイズ
直径 13cm、高さ 8.5cm、重量 334g（レンゲ込み → レンゲなし＝316g）

「冷奴」
総重量（実測値） 67g
「漬物」
総重量（実測値） 23g
器重量 74g

実測総重量 3,741g
うち、固形（唐揚げ・ライス・キャベツ・冷奴・漬物） 3,443g、味噌汁 298g

完食時間 : 26分5秒2

半分量達成時間 : 9分51秒
ダブル分量達成時間 : 13分40秒
「からあげ」完食時間 : 19分15秒
「ライス」完食時間 : 21分40秒


『メガ盛行脚』101レビュー、「メガ盛レビュー」その58。これからもゆっくりと地道に続けていきたいものである。