戸田公園の本格的「井出系和歌山ラーメン」店の更なる伸びしろ : 麺屋 あがら

11月上旬のこの日。
私はランチのために連れのスタッフと共に戸田にある和歌山ラーメンの店『あがら』にいた。

つい数日前、私は川崎・溝の口にある同じ和歌山ラーメン井出系の『まっち棒』に行ったのだが、
その味が鮮明に残っているうちに『あがら』に行ってみたいという欲求に駆られたのだ。

いつもとても混んでいる店なのだが、
この日はいつものように時間を外したためか店内待ちが1名のみだったので、
二人とも「豚骨中華そば」（750円）の食券をポチっとな。
すぐに着席して食べる事が出来た。

ここはもう何度も来ていていつもとても美味しいと思う。
埼玉の中でも誇ることのできるラーメン店であることは疑いない。

この日も『まっち棒』よりも香ばしい色黒のスープが私を迎えてくれた。
舌に絡み付くようなさっぱりとしながらも濃厚なそのスープ。
いつ食べてもよくここまでの味を作ったものだと感心する。
その味に疑いなど全くない。
店主の作り方を見ていてもとても丁寧な作業をしている。

でも・・・、
正直言って『まっち棒』にはまだ及ばないと思った。
（あくまで個人的な意見です）

麺の太さ？質???
とにかくラーメンとしての全体のまとまりがやはり老舗の『まっち棒』の方が感じられる。

それでも、先にも述べた通りこの店は本当に美味い。
この店は初めてだといううちのスタッフも一発で気に入ったようだった。

でも、私はこの店がもっともっと美味しくなることを願っている。
私が今住む埼玉を代表するラーメン店のひとつなのだから。

私の故郷・神奈川の店なんかやっつけて欲しい???
なんのこっちゃ・・・???


***

余談ですが・・・、

リアルな一昨日。
アメリカ留学から帰国した息子１号の自主隔離が終わった。

「じゃあ帰国祝いにどこか行きたい店で外食しましょう」

と、はしゃぐ妻に対して息子１号がひと言。

「アメリカにいる末期の頃からずっと、昔、親父が作ってくれた『炒飯』が食べたかったんだ」

少し落ち込む妻をしり目に、内心、喜ぶ私がいる（笑）

そういえば、彼らが子供の頃よく「パパのチャーハンが食べたい」とねだられていたっけ。
（私は、かつてバイト先の札幌ラーメン店で１年ほど炒飯を作っていたことがあるので・・・）

昔取った杵柄・・・久々に腕を振るおうかと思ったのだが、

「じゃあ、週末に作るよ」

「週末は友人たちと会うから・・・」

そりゃそうだ。
でも、そんな嬉しくなるような事が言えるようになった息子の成長に気分上々。
就職祝いに何をプレゼントしようかなあ・・・???

うまく乗せられたバカ親の話でした（汗）

先日久しぶりに車で都内に仕事に出かけた帰り、志村の「中華そば伊吹」へ行こうと思ったが、予想通りというかものすごい行列に遭遇してすぐにドロップアウト。
17号線を埼玉に向かって再び車を走らせながら、埼玉のラーメン仲間に「どこか近隣でうまい店を？」と問い合わせた結果この店の存在を知る。

行列はなかったが店内はとても混みあっている。
なかなかの人気店のようだ。

券売機を見ると一番上に「豚骨中華そば（和歌山ラーメン）」とある。
おそらくこれがウリなのだろうと思ってこれを買った。
私は元々「和歌山ラーメン大好き人間」なので躊躇することはなかった。
あとは、この和歌山ラーメンが「井出系」なのか「車庫前系」なのかということだけ。

和歌山の名店「井出商店」に代表される「井出系」は、濃厚な豚骨スープに酸味の少ない強めの醤油味で、和歌山では他に「清乃」などがあり、東京にもかつては池尻や経堂や三田にあり今でも川崎・溝の口などで営業している「まっち棒」などの有名店がある。

一方の「車庫前系」というのは和歌山の「丸高」という店が有名で、「井出系」に比べてスープはやや澄んでいて醤油の味もまろやかなのfが特徴で、全国的にはこちらのほうが広く展開されているようだ。

着丼したラーメンは見た目も味も完全無欠の「井出系和歌山ラーメン」。
私は急激にテンションが上がったのを自分で感じた。

元々、大阪出張の時は復路を関空経由にして、和歌山の「井出商店」に立ち寄ることがある。
また、川崎の大手通信機メーカーへ行くときは帰りに必ず「まっち棒」を訪れるぐらいの和歌山ラーメン好き。
やっと埼玉にもこんな店ができたのかとなんだか嬉しくなった。

聞けば、この店のご主人は都内の有名店からの独立で、この地で出身地和歌山のラーメンを提供しているのだとのこと。
私は知らなかったが、相当名の有るラーメン職人なのか、店の中には有名評論家のコメントやタレントのサインが貼ってある。

もうオープンして３年ほど経っているようで、私は戸田公園近辺では「茅根」ぐらいしか知らなかったが、今後は休日にもこの店に通うことになるだろうと思った。

とてもうれしい出会いだった。