ケーキが全部売り切れていても、焼き菓子だけで大満足できるお店。 : アルカイク

何度か訪問しているお店。
有名なパティスリーを休日の夕方に訪問してよくあることいえば、売り切れ。下手をするとクローズしていたりもする。

こちらも午後4時の訪問で生ケーキは一つも売られていなかった。だが、私はそこまで焦らなかった。なぜなら、こちらは生ケーキ以外の品揃えが極めて魅力的だからだ。

⬛︎ブルーベリーのパン
⬛︎カヌレ
⬛︎バナナのタルト
⬛︎チョコタルト
⬛︎リンゴのタルト
⬛︎レーズンのクッキー
⬛︎チョコ、フランボワーズ、モンテリマールのヌガー

すべておいしくてコメントすることがない。⭐5。
個人的にドハマリするものはヌガー。
砂糖とピスタチオをにっちゃりしたメレンゲ？でつないだ「フランス版スニッカーズ」なのだが、チョコ、フランボワーズ、ハチミツそれぞれの風味が効いておりたまらない味になっている。外皮にウエハースを使用し食感に楽しさが生まれているところも最高で、まさに、「高級駄菓子」といった味なのだ。

自分のような「焼き菓子系ってモサモサしてて、どれを食べても同じで、敢えて食べたいものじゃないなぁ」という人にこそ食べてみてほしい。

生地の食感がどれも微妙に違って、食べていくうちにバターやお酒やフルーツが口の中に広がっていく幸福感。そして、すべてのお菓子が「ちゃんと甘い」ところが分かりやすくてすごく良い。これはコーヒーや水よりも、お茶か牛乳と合わせたいお菓子だ。

「うまい洋菓子は違いが素人にも分かりやすい」これが、洋菓子素人である私の現在の感想だ。

前回訪問し全部おいしかった＆焼菓子の評判が最高なので、再訪し焼菓子を大人買い。

■ナッツとフルーツのチョコキャラメル　750円　☆5.0
アーモンドチョコが土台。その上には、レーズンとナッツが大量に散らされたキャラメル。
どこを食べても具材が入っており、飲み物がなくては食べられない程に贅沢な甘さ。「ディズニーランドのおみやげ」を極限まで豪華にしたような味。あまりにおいしくて、脳内にエレクトリカルパレードのテーマが流れる。

■ナッツぎっしりなチョコバー　500円 ☆4.0
ピスタチオ、アーモンド、アンズ、もう一種類が乗ったチョコバー。スニッカーズをナッツ5倍、チョコを3ランクビターにした感じ！　

■3種のヌガーバー 150円×3本　☆4.2
フリスクを一回り大きくしたサイズ。歯ごたえはハイチュウ。具材はナッツとピスタチオ。
フランボワーズは、メレンゲ多めの生地が口の中でマシュマロのように溶けるシャリフワ食感。
ピスタチオは、キャラメル多めのぬっちゃりとした粘土高めの生地。ナッツの濃厚さをより強く感じられる。
モンテリマールははちみつ味？　なのか一番甘くて思わず笑顔になっちゃう系の味。

■クロッカン　500円ほど　☆5.0
フランス版南部煎餅といった見た目のメレンゲなのかそういうタイプのカリカリ生地。
生地はかなり分厚いのだが、思いっ切りカリッカリに焼かれているので、強めの砂糖、大量に入ったナッツに全く負けないのが最高。生地のうまさはほとんどトンカツ。笑　「永遠に食べていたい」としか言いようのない味。

■チョコクッキー　500円ほど　☆4.0
口の中でジュワっととろける独特なクッキー生地。
チョコのほろにがとバターのうまみがじんわり口に残ってこれはもう間違いのない味。「計算された粉っぽさ」がこれまた良い。

色々な種類の焼菓子を購入したが、どれ一つとして同じ食感のものがなく、そしてそのどれもがハッとする程おいしかった。食べログを始めてから購入した20店程の焼菓子店の中で一番感動しました。

■2019年２月訪問

ケーキが好きなレビュアーさんがこぞって高評価するお店。
「何かのついで」にはなかなか行かない東川口駅に決め打ちで訪問。

お店は独立開業したパン屋さんの広さ。
ケーキのみならず、焼菓子、チョコ、マカロン、他がたくさん並ぶ。
閉店間際だったので選べる中から、

・サンフォニー　480円（☆4.3）　高級クッキーの様な土台、クリーム、フルーツ
・モガドール　480円（☆3.8）　チョコの中にカシス系ジャム　お酒が効いているそうだが程よい
・フールセック（ピスタチオ？☆4.8）400円　メレンゲ？の食感が初めて。めちゃ旨。
・オレンジ？の効いたフロランタン（☆4.5）200円　今まで食べたフロランタンの中で一番。
・オレンジのチョコがけ（☆4.2）180円　名古屋の有名店よりも更においしかった。

普段ケーキを食べない＆ケーキに詳しくないので説明できないが、
全体的な印象としては、「段違いにおいしい」。
特に焼菓子のクッキー部分、ケーキのタルト台部分など、
普段は「モサモサしてて別にいんない」って思う部分のうまさが際立っている。

タルト台が「土台」でも「ひきたて役」でもなく、
あきらかにメインになっている。
甘く濃厚なクリーム、そしてしっかり手を加えられて甘みを纏った果実、
それらとバターの香り豊かな土台が口の中で合わさり、三位一体となって
しっとり喉を通過する。ものすごくおいしい！！
フールセックはメレンゲ？　の質感が老舗のトンカツの衣のようにカリカリでふわふわだ。
もしかするとトンカツにおける衣と同様、洋菓子の命は生地なのかも。

おいしい深煎りコーヒーや「来客用」の紅茶に合わせて是非どうぞ、って感じの激ウマ洋菓子でした。