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店名 |
45cafe(フォーファイブカフェ)
|
---|---|
ジャンル | カフェ |
予約・ お問い合わせ |
048-783-4145 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
JR高崎線宮原駅より徒歩15分 加茂宮駅から89m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー不可 |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 コインパーキングあり |
利用シーン |
|
---|---|
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2016年1月 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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春。若芽が一斉に芽吹き、新緑の木々がキラキラと輝く。
冬の間に蓄えていた生命たちの鬱屈が、美しさとなって放たれる季節。
生命体のかけら達が我先にと風に溶け込んでいる。
至らなさや、悲しみや、笑顔でさえも爽やかに許されてしまう力に包まれながら、自転車は疾走した。
爽快だが、それだけではない力強い血潮の助けを期待して、ほんの少しだけ遠出をしようとサイクリングに出かけた。
神様に少しだけ力を借りてしまおう。
そんな理由でいつも都合よくこちらの目的だけでお社に参拝してしまう。
いつか返せるのかな。大丈夫と慰めてみる。罪があるからこそ美しい人々を、神様はいつだって優しくお守りしてくれるから。
加茂宮駅と言えば、さいたま市の住人でも、ここを目的に行くという駅ではないけれど、閑静な住宅街です。
そうは言っても東京をイメージした場合の閑静とは一味違う、少し雑多間があり、それが埼玉がさいたまである所以ですが。
加茂宮の語源は調べていません。駅から少しばかり離れたところに加茂神社があります。
京都の上賀茂神社を勧請したと伝わる、なかなかの御由緒のお社です。
呼ばれているのなら、訪れることになるのかしら。祈りにも似た感情を纏い、加茂神社に向かった。
目的の神社は加茂宮駅の少し先で、気分よく住宅街の小道を走る。
家の間を通り過ぎる度に差し込む、強すぎず優しすぎない季節特有の光に安らぎを感じていた。
幾つ目の路地であろうかを通り過ぎたとき、黒と白亜を基調にした建物が少し、また少しとズームしてきた。
うーん、なんだろうあれは、なんかオサレっぽいなぁ。
シンプルでオシャレな美容院かなと、スーッと横を向きながら通りすぎる。
ん、なんか違うぞ。
とっさにクルリと振り返った。
外のテラスにはテーブルとチェア。店の前にはメッセージボードがある。
カフェかもっ♪
両手でぎゅっとブレーキを握り、車輪を止める。惰性でふっわっと身体が浮き上がる。
上から押さえつけるように、アスファルトを蹴っ飛ばし右足で踏ん張る。返す力でやや乱暴に自転車を回転させ、向きを変えた。
逃げもしない店舗だけども急いで引き返す。
呼吸の乱れで、ぼやけた焦点を落ち着かせようと、一つ、また一つと深呼吸をする。
落ち着いてじっと目を凝らしてみれば間違いなくカフェ。カフェだ。
なんだか少し上機嫌で、ステップを踏むように自転車を降りた。
こんなところにオシャレなもんあったっけ♪
看板には【45カフェ】とある。
ふぉーてぃーふぁいぶかなぁ。45歳で脱サラして作ったとかね。
大したもんじゃのー。大したもんじゃろのー。腕を組み、二度三度と頷き、年下なのに年長の風情でしきりに感心する。
いやー、若い衆は大したもんじゃ。
たのもー。たのもーかねー。時代錯誤な掛け声とともに扉を開け中に入り込んだ。
右手にある窓からだろうか、サッと光が入り、視界に明るさが射す。
開放的に縦に伸びる店内に五感が包まれた。
長方形にまっすぐ伸びるレイアウトの店内は、どこまでも続くように見渡せる。
凛とした直線パターンが脳内を酔わせ、その力強さでギュッと緊張感が高まった。
天然木のナチュラルを基調にブラックで締める。シンプルな色調だが調和を持って統一された店内。
高い天井は開放感が有り、シーリングファンによって流された空気が心地よい。美しさと清々しさの流れ。
シック、ナチュラル、モダンが融合する。
オーナー、建築者の投影が一つの思想となって表れている。
いいじゃない。
たまたま入った洋品店で見つけてしまった一期一会の服と出会ったように上気し、少しはしゃいだ。
入ると左手にレジカウンターがある。レジ奥にはきゅっと玉ねぎに結い、薄いベージュと白が映える、少しだけ大きめのカットソーを着たゆるかわお姉さまがいる。
カフェラテとタコスミートのサンドイッチをお願いし、先払いの会計を済ませた。
吸い込まれそうな店内を奥まで歩いてみたくなり、一番端の四つ角の席に座った。
インテリアはシンプルだが、それが十分に美しいウッドスクエアのカフェテーブル。黒のアントチェア。そして定番のマリンチェア。
照明のランプが木目を照らし、外から差し込む光と調和して揺らいでいる。
そんな空間を無意識に感じ、笑顔で談笑するカップルたち。本を片手にリラックスしているご婦人、タブレットを開いているお姉さまも皆、景色となって一つに溶け込んでいるよう。
読み慣らされた文庫本を開き、角が丸くなったページをゆっくりとめくる。
店内にゆるく流れる打ち込みのポップスに耳を傾けていると、ラテが。その後やや時間をおいてサンドイッチがきました。
ラテはしっかりなエスプレッソ。
芳醇な香が感性を刺激し、ミルクとの上品な出会で苦味が味覚を喜ばせる。上質な豆と淹れた方の真面目さが伝わる一杯です。
ラテアートが綺麗なハート。見た目もしっかり楽しませてくれますね。
サンドイッチも具材までしっかり味付けがしてあり美味しいです。
流れるままにカフェの醍醐味である時間と空間を楽しんでいると、少し休憩の予定が1時間以上の滞在になりました。
店を出ようとカウンターの横を通ると、カウンター越しに好青年が立っている。
もしかしてオーナーさんかと思い話しかけてみました。
「素敵なカフェですね。このあたりは閑静な住宅街ですが思い切りましたね」
「そうなんです。ブルーボトルってご存知ですか。東京の清澄白河にある」
清澄白河も閑静な住宅街であり、あのようなカフェ文化を、オーナーさんの地元であるこちらで広めたい伝えたいの思いで開店したこと。
また身振り手振りを加えつつ、エスプレッソや抽出機などカフェについての熱いお話を伺えました。
宮原でなんと高い志。強く感銘を受けました。
永く続いて、さいたまのカフェ文化の一つの礎になってほしいですね。
オーナーさんのお名前はシンゴさん。店名フォーファイブの由来はこちらでした。四季で五感を感じとるとの素敵な語呂合わせにもなっているよう。
フォーティーファイブではなくフォーファイブでした。
45歳よりお若い感じでした。さっきの想像ごめんなさい(汗)
店を出ると、角度のある午後の日差しを少し長くなった自らの影で気づく。
あれ、今日の目的はなんだっけ。置いて行ってしまいそうな目的を引っ張り返した。
今日の素敵な出会いは神様のお導き。きっと、こちらのカフェに行きなさいってことだったのかしら。
そうだよ、そうそう。都合のいい言い訳を自分にたっぷり浴びせながら自転車に跨った。
男女は問わず、年齢層も幅広く気軽に入れるカフェです。
閑静な住宅街の中で、皆さまも思い思いの四季を感じてみてはいかがでしょうか。
あ~、日が暮れる前に神様にお礼をいわなくちゃ。