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十九(Twinkle twinkle little star)(純米吟醸)(長野):1030円
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刺身の5点盛(2切れずつ)(鮪、黒ムツ、真鯛、墨烏賊、つぶ貝):?円
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しらすの沖漬けとゴルゴンゾーラ:480円
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イチジク天:480円
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鮎の一夜干し:780円
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お通し(落花生、おくらお浸し、トマト味のライスコロッケ)
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綿屋(純米酒)(宮城):930円
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田林(純米吟醸)(宮城):?円
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ジン(KIKKA GIN)(油長酒造):?円
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ジン(KIKKA GIN)のロック
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ツブ貝の肝
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イチジク天の正体
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外にあったメニュー
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カウンタ席
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テーブル席
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店内のオブジェ
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店頭①
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店頭②
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酒品とは、行儀、たたずまい、酔って乱れず、そして酒が入って温かい人間的魅力を発揮する。
居酒屋評論家の太田和彦さんの造語である。
あれは2015年7月31日。
横浜の銘店武蔵屋が永遠にその歴史の幕を閉じた日、ボキも行っていたが、太田和彦さんも訪問されていた。
(参考:ペコえもんの武蔵屋レビュー)
神奈川新聞によると、あの日の夜のインタビューに太田和彦さんは次のように答えたそうである。
「武蔵屋はお金がない若者も名士も平等に入れる安い店だけど、客になる条件が一つあって、それは酒品を持っているということ。そういう店を大切にしていることが横浜の品格になっている。(都市に品格を与えるような)そういう店は日本でここだけでした。ここを超える店はできるのかなあと思います」
93歳の体力の限界まで現役を続けてくださり、引退し、今は天国にいらっしゃる喜久代女将に対して、素晴らしい「はなむけの言葉」をいただいたと感激し、全横浜市民が号泣した。
そして、それ以来、ボキは太田和彦さんの大ファンである(超大泣)。
そんな太田和彦さんの番組プロデューサーであった小川氏が引退して開業したのがこちらのお店である。
今は、開業当時から一緒にやってきた料理人にお店を譲られたということで、その料理人夫妻が営んでおられる。
(ちなみに常連さんによれば、小川氏は沖縄に行かれたとのこと(爆))
最初ではあるが、こちらのお店の特長を3行に要約すると以下のようになる。
・一度食べてみたいと思わせる、ひと手間かけたセンス光る料理達が出される。
・全国の通な日本酒や焼酎を揃えている。(ちなみにワインは置いてない様子だった)
・女将と学生アルバイト店員君の素晴らしい接客と癒しの空間が提供される。
といったところで、いつものように愛する読者様の83.59%が読むのを止めた頃に本題に入る。
こちらは長年の課題店。出張日が読めないボキは、予約が出来ずに当日訪問に追い込まれ、いつも満席で撃墜されていた。
なので、浦和下車の時は基本は鰻屋に行くが、この日は早めの時間だったので、お店を覗くことにした。
すると、カウンタ席に複数の空きを発見し、2019年9月某日18時頃に出撃した。
しかし、空いているように見えた席はカップル2組みの予約で埋まっているとのことで、他に大先輩会社員3名がすでに楽しく呑んでいた。この大先輩会社員3名は全員が偉い方々らしく、カップル席との間に予備で1席空けてあった。
が、大先輩が貧乏人のためにその一席を空けてくださった(謝)。
(大先輩会社員3名の中に、見た途端ただ者ではない気配を感じさせる方がひとりいた。
この方は途中でタクシー帰宅されたが、聞くと、某有名会社の会長だとのことだった)
カウンタ席に座ってメニューを見ていると、厨房から「ヴワァ~~~~~ッ」という重低音の声。
みんなが「どうしたの、大将」と声をかけると、大将に足を踏まれた女将が黄色い声を押し殺した呻き声だったと判明して、店内がのっけから大爆笑の渦に包まれた。
ボキもおっさんの呻き声だと思ったので、ゲラゲラ笑いながら、バイト学生店員君に以下を注文した。
・刺身の5点盛(2切れずつ)(鮪、黒ムツ、真鯛、墨烏賊、つぶ貝):?円
・しらすの沖漬けとゴルゴンゾーラ:480円
・鮎の一夜干し:780円
・イチジク天:480円
・綿屋(純米酒)(宮城):930円
・田林(純米吟醸)(宮城):?円
・十九(Twinkle twinkle little star)(純米吟醸)(長野):1030円
・ジン(KIKKA GIN)(油長酒造):?円
日本酒綿屋で、お通し(落花生、おくらお浸し、トマト味のライスコロッケ)を愉しむ。
店名を漢字にした名前のお酒なので、ゆかりのお酒と思い、頼んでみたが、単に宮城の美味いお酒だった(爆)。
やや辛口の飲み口で、食中酒としてなかなか良いと思い、気に入った。
真打の刺身の5点盛が出てきたので、早々に田林に切り替えた。
貧乏人なので、2切れずつの刺し盛とは、どんなもんかなぁと思っていた。
が、5点盛の値段は不明ながら、質、量共に素晴らしいと感じた。
まず、生本鮪、真鯛、黒睦は十分寝かしてあり、旨み凝縮という感じだったし、墨烏賊にもしっかり隠し包丁が入っており、食べやすい。
流石に素晴らしい職人の技だと感激した。
が、一番驚いたのは、つぶ貝刺しを食べ進めたら、肝も入っていたことだ。これには驚いて、椅子から転げ落ちた。
バイ貝の肝はよく食べるが、ツブ貝の肝は初めて食べたかもしれない。
バイ貝とツブ貝は混同され、下手すると同じものだと認識される人や地方も多い。
しかし、個人的には、ツブ貝は肝のヤバイ部分を取り除く必要があると記憶していた。
当然、黄色のヤバイ部分も除去してあり、食べてみると、磯の香りと独特の苦みが日本酒を一気に蒸発させた。
次に頼んだのは十九(Twinkle twinkle little star)。
日本酒に詳しいバイト学生店員君が、女性杜氏の美味しい日本酒ということで薦めてくれたもの。
風の森の代わりに注文してみたが、すごく美味しくいただいた。
しらすの沖漬けとゴルゴンゾーラ。
しらすの沖漬けははじめて食べた一品。漬けた期間は1日くらいだろうか?
はじめて食べたという高揚感も手伝ったのか、狂喜乱舞!
しらす独特の旨みと苦みがきちんと残っており、これが日本酒に合う~~~~っ♪
そして若き日、青カビ部分を全部切り取り、大きかったチーズをサイコロ大にまで小さく切り刻んでから口に運んだ青かびチーズ。
それをレストランで、現地のフランス人複数に見られ、顔をしかめられた大事件を思い出した。
それ程嫌いだったゴルゴンゾーラチーズを今回は美味しくいただいた。
何が違うのだろうか、不思議な気がした。
鮎の一夜干し。
頭から全部食べられる。
期待していたが、これは普通に美味しいという印象だった。
イチジク天。
無花果天であった。唐柿天ではない。
が、天麩羅にしたことで甘みが増したのか、すごく美味しかった。
正直に言って、イチジクとは思えぬ甘さで、唐柿ではないかといぶかしむ程だった。
ちなみに子供の頃の記憶では、甘くて美味しい方が唐柿、硬くて不味い方が無花果という印象を持っている。当然、両者が違うものと認識していたわけだが、両方共、買って食べた記憶は無い。
唐柿は人様の家の木からもいで食べるか ヾ(・・ )コラコラ!!、山の中で食べるものと認識していた(大爆)。
お前は泥棒かという声が聞こえてきそうだが、昔は人家の木の下で食って見つかっても怒られた記憶はない。確かではないが、数個くらい持たせてくれた記憶すら、うっすらと残っている。
個人的には、唐柿は旬の時期が短く、すぐに痛む、女子供の食べ物だったと記憶している。
ちなみに無花果は不味いので、人家に入って盗んで食った記憶はない(大爆)。ヾ(・・ )オイオイ!!
ジン(KIKKA GIN)
日本酒「風の森」で有名な油長酒造が立ち上げた大和蒸留所で造られたレアもののクラフトジン。
女将に「ゆっくり呑んでくださいね」ときつく言われていたが、どうせジンのアルコール度数は40~50度程度だろうと甘く見て、意外と呑みやすかったこともあって、ロックでグイグイ呑み進める。
すると、喉に強烈な痛みにも似た刺激を感じたので、女将にアルコール度数を確認した。
ペコ:ヒクッ、ヒクッ。こりは、けっきょう、アルコールろすうが高いのれしゅかね。
女将:ゆっくり呑んでくださいね。水も沢山飲んでね。アルコール度数は59度とか60度ですからね。
ペコ:ええっ!!! ドロドロドロドロ~~(妖怪人間ベムみたいに、カウンタ席の上で溶けていく様(爆))
といったところで、最後に会計をしてみたら、ちょっと高いかなと思ったのは正直なところ。
しかし、はじめて食べたものもあり、好きに呑み喰いしたのだから、総じて相応のCPだと感じた。
女将、店員のホスピタリティについては、機転は利くし、終始笑顔の接客だったので、とても居心地の良い空間を提供して頂いたと感じ、感謝している。
また、最初は息子さんかと思った、アルバイト学生店員君は日本酒をかなり勉強しており、詳しかった。
地元の学生にバイトを通じて社会勉強の機会を与えるという大将や女将の姿勢は素晴らしい。
また、酒や肴だけでなく、何よりも客商売では接客が最重要だと改めて認識した。
ボキ自身もすごく勉強になったと感じた。
とにかく、居心地の良い空間で、センスのある料理が出せるのがこちらの大きな強みだと思う。
そして、将来をすごく感じさせるお店だと感じた。
「感覚を破壊された」というと少し大げさかな。
いつの日にか、ミシュランガイド愛知2019で.ビブグルマンに輝いた、豊橋の銘店千代娘に追いついて欲しいと思った。
ご馳走様でした。またうかがいますね。