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寡黙な職人魂
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如月 来夏
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
閉店
ごますりとんかつブー太
|
|---|---|
| ジャンル | とんかつ |
| 住所 | |
| 交通手段 |
ＪＲ浦和駅西口より徒歩８分 ロイヤルパンズホテルの向かい側 浦和駅から518m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
|
席・設備
| 席数 |
9席 |
|---|---|
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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パインズホテルの真横にある、やってるんだかやってないんだか分からない系の店。実はもう何度も昼時に前を通って様子を窺っていたんだけど、一度として暖簾が出てるのをみたことがなかった。食べログのデータを見ても土日の昼のみ営業としか出ていない。はて。
Xデーは前触れもなく突然やってきた。12時ちょっとすぎに前を通ったときは店内の電気すら点いてなかったのに、半頃に再度通ったら暖簾が出てるではないか。こりゃあいかんと所用をすっ飛ばして暖簾をくぐった。
引戸を開けるとカウンターのみのこぢんまりとした店内に先客が5〜6人ほど。ちょうど角の1席が空いていた。お品書きというほど立派なものはなく、ただ店内にひれとロースのみ書かれているので、ひれを注文。にんにく追加は50円増しとあったが、にんにくマシマシはラーメンだけでいいや。
着座して間もなく、奥様とおぼしき方が水と黒ごまの入った小さいすり鉢とすりこぎ棒を持って来て下さる。特になんの説明もないが、できるまでごまをすっとけと。店内の小さいテレビでは日曜昼間の風物詩ゴルフがやっており、それをぼんやり観ながらゴリゴリやっていると先客が三々五々帰り始め、まだいいですかと入れ替わりで後客が入ってくる。そう、知る人ぞ知る人気店なのだ。
15分ほどで料理到着。お、ここも棒ひれか。山盛りの千切りキャベツとちょっと懐かしい味の白菜のお新香。そういや今日は味噌汁豚汁ともに切らして云々と書かれてあった。ちょっとかじると衣がはがれてしまうが、よく丁寧に掃除してあるひれ肉は柔らかく、火の通りも申し分ない。若干甘めのソースと黒ごまの相性がこれまた抜群で、脂身のないひれに合う。
箸袋にさり気なく書かれた「味」の薄い一文字。黙々とカツを揚げるご主人。控えめだが優しそうな奥様。よく使い込まれた厨房内の道具たち。自己主張をしない、それでいて真面目な良心が垣間見てとれる。二階もあるようで奥様が階上へ上がったりしていたが、客間ではなく住居なのだろうか。
いや、いい店をまたひとつ見つけられた。あとは開店時間を把握しておかねば。平日はいったい何をされているのだろうと探りを入れてみたいが、それは野暮ってもんだ。