浦和のこのクリスマスケーキのように人生も決して甘くはない??? : ケルクショーズ

12月の下旬、というよりクリスマスイブのこの日、

うちの会社では、海外事業を担当する者や外国人スタッフの多くが毎年この日を仕事納めにする。
この年は、私も翌日の夜からドバイ出張のため出社はこの日が最後。

夕刻、毎年恒例の事務所での酒無しの簡単な打ち上げを行い早めにあがった私は,
帰宅前に予約したケーキをピックアップした。

我が家は毎年クリスマスイブだからと言って特にケーキに力を入れることはない。

『アングランパ』などのマイアニバーサリーパティスリーは誕生日などお祝いの日の利用が多く、
クリスマスイブは、気が向いたら『トップス』の「チョコレートケーキ」か『コージーコーナー』の「DXショートケーキ」を妻が買ってくる程度だ。

でもこの年は、翌日から私たちが夫婦でドバイに出発するので、
義母や義妹が我が家にやってきて簡単な忘年パーティーをする事になり・・・、

急遽『アングランパ』に電話するもこの年のクリスマスケーキの予約はすでに締め切り済み。
唯一わが家で普段使いが最も多いここ『ケルクショーズ』が用意してくれることになった。


ここのケーキは前回ログでも書いた通りとにかく「甘くない」。
その程度は・・・「尋常じゃない」。

今回は息子2号を含めて６等分（姪っ子1号は来なかった）だったので良いが、
もし息子2号と姪っ子２号がいなくて４等分だったらと考えると、
いくら甘さ控えめが好きな私でもゾッとするぐらい。

この店が好きな私でも、何故ここまで甘くないのか聞いてみたくなるほどだ。

もちろん多くの人に支持されている（特に近所の男性陣には人気がある）から、
『Quelque chose』（Something good）たる由縁なんだろうけど・・・。

食べ慣れた我が家の３人と姪っ子２号の「美味しそうな顔」と、
義母と義妹の「微妙そうな顔」の反応が面白かった。

でもこのかわいいデザインに多数派の女性陣は大喜び。
最後にドバイ土産を散々ネダられてこの日のパーティーは盛り上がって終わった。


＊＊＊

ちなみに私が帰宅した時、義母と義妹は既に来ていて妻と一緒に食事の準備をしていた。
奥の客間に姪っ子がいるというので覗いてみたら、扉を開けた途端ものすごく中が暑い。
そこには短パンと薄手のシャツ姿で勉強している姪っ子２号がいた。

「勉強してるの？」
「大学の課題！」

最近の大学生は真面目だなあと思いながら近づくと、

「そうだ、おじちゃん、相談したい事があるの」とこちらを向いた。

「おじちゃん」・・・。
義妹親子でこのあたりまえの呼び方をしてくれるのは姪っ子２号だけ。
義妹は昔から「お兄さま」だし、姪っ子１号も「おじさま」という。
でも私は彼女のこの普通の「おじちゃん」という呼び名がとても気に入っている。

ところが、その時彼女の短パンだと思っていたのものが実は下着だった事にようやく気付いた。
私は窓際にある椅子に移動したが、彼女もその格好のまま私の正面に椅子に座った。

ちなみに彼女は若い頃の新垣結衣さんのようでとてもカワイイのだが全く色気がない。
蓼科の知人の別荘では今も一緒に風呂にも入っているがありがたい事にホント違和感を感じない。
いつまでもこのままカワイイ存在であってほしい（笑）

「いつも家でもこの格好なの？」
「うん、スカートやパンツが嫌いなの」
「ふーん、で、話というのは???」

彼女の話は留学に関してだった。
彼女は留学したいそうなのだが、それをずっと親に言えないという。
まあ、片親の彼女からしたら当然かもしれないが・・・。

本当の父親とはもう連絡も取っていないようだし、
姉（姪っ子1号）には相談したみたいだが、
「無理じゃね」
と軽くかわされてしまったらしい。

確かに、私が留学した頃に比べると、
今は留学先（アメリカなら）で簡単にアルバイトもできなくなったし、
州立大学でも地域外の学生に対しては学費もケタ違いに高くなって、
留学のハードルは上がったような気もする。

また、私のような「ナンチャッテ留学」では今の世の中ではあまり役に立たないだろうし・・・。

「大学に交換留学生の制度とかないの？向こうで取得した単位も認められるんでしょ？」
「あるけど、競争率が激しすぎて・・・」
「何か奨学金がもらえるアテは・・・？」
「まだわからない」

実際、アメリカには留学生も対象になる実に多くの奨学金制度があり、
ハードルは高いものの返済しなくて良いものが多いのでアプライする価値はある。
私も多少活用した（スポーツ関係の奨学金だったが・・・笑）。

とはいえ、大学に行くにあたっても奨学金を借りている彼女なので、
まず大学在籍期間が延びない「交換留学生」を目指すべきなんだろうね。

私への援助依頼かもしれないが、
我が家は、バカ息子１号が大した奨学金も得ないで、アメリカでも有名な私大の修士課程（超高額）にバッチリ2年間通った（その前の語学学校と終了後の放浪の旅を入れるとほぼ３年間）ので財政状態に余裕などない（汗）

「まず、自分のやりたい事（アメリカの大学は専攻が多岐に及んでいる）を決めて、先に学費や奨学金の事などいろいろと調べてみないとね」

実際、アメリカのミッション系の名門校の中には、
私の時代（だいたい私大の年学費が5～60万円だった頃）、ある一定の布教活動（入信の必要はない）を行なえば年学費が約40万円で済む大学もあったので・・・（昔、よく日本でも自転車に乗って「あなたは神を信じますか？」と礼儀正しく話しかけて来ていたあの人たちです）。

また、ただ単に語学力習得だけのつもりなら、
公立の「コミュニティカレッジ（短大）」（激安！）という手もあるのだが・・・。


いずれにしても、今夜のケーキと同じ「甘くない」思いをちょっとだけいだきながら、
私たち夫婦はこの日の翌日ドバイへ旅立った。

ドバイの様子についてはこちらのログをご参照ください。
『エミレーツラウンジ』https://tabelog.com/rvwr/000638412/rvwdtl/B444418748/

ここ数年、海外で年末年始を過ごしてきた私たち家族だが、
昨年は父が亡くなり、息子１号が留学中だったこともあり久しぶりに神奈川の実家で過ごした。

そして今年も新型コロナの影響もあるので当然国内で過ごすことに・・・。

近所の埼玉の妻の実家で年を越し、年が明けたら神奈川の私の実家に行きのんびりと過ごす予定だ。
（昨日検査済み）

私の会社では今年もほとんどの者は25か26日から休みに入った。
私は国内に取引先を持つ一部の者と共に29日まで出社していたが、なんとこの期に及んでアメリカで問題発生。
その日は徹夜で対応した挙句、結局昨年同様今日まで仕事をしていた。

それでも早めに仕事を終えて帰ろうとしたら、
妻から「妹たちが来てるので帰りにケーキ買ってきて・・・」。

「大掃除ちゃうのんかい???」

私は運転手さんに少し遠回りしてもらって浦和市役所近くのこの店を訪れた。
ここはスイーツ激戦区と言われる浦和でも知る人ぞ知る人気のケーキ屋さん。


「ケルクショーズ（quelque chose）」・・・英語で言うと「Something」。

なんだか思わせぶりな店名だ。
元々都内にあったのだが工房の広さの関係でこちらに移ってきたらしい。

実は我が家は1分もかからない場所にさいたまでも屈指の人気店がある。
でも、そこにはほとんど行かず、
アニバーサリーではさいたま新都心の「アングランパ」を、
普段使いではチャリで５分ほどのこの店を利用することが多い。

この店の最大の特徴は「甘くない」こと。

「そんなわけないだろう」と突っ込まれそうなのだが、本当に「甘くない」。
もちろん限度はあるのだが、スポンジもクリームもフルーツも極力人工的な甘さを抑えている。

ゆえに男が多い我が家でも、近所のパパ友の中でも男性陣の中でも、ここは先の超人気店を押さえて一番人気だ。
超人気店が甘くて大きいのとは対極である事も根強い人気に秘訣なのかもしれない。

今回、私は「ドゥ・ショコラ」という２種類のチョコレートを使ったケーキをいただいたが、やはり甘くなくて美味しかった???（笑）

ここは、「ショートケーキ」はもちろん、甘いもの好きのアイドル「モンブラン」も甘くない。
妻が食べていた「ビスターシュ・フランボワーズ」もフルーツの味が前面に出ている優れもの。

どれぐらい甘くないか？
甘くないのになぜ美味しいのか？

それは食べてみるに限ると思います（笑）


さて皆さま、今年も大変お世話になりました。
明日から妻の実家に行くので今年はこれで投稿を終えます。
どうぞよいお年をお迎え下さい。