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店名 |
楽風(らふ)
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店、カフェ、和菓子 |
お問い合わせ |
048-825-3910 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
JR浦和駅より、徒歩約9分 浦和駅から429m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
25席 (テーブル席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | 落ち着いた空間、オープンテラスあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
ホームページ | |
オープン日 |
1991年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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調神社のほど近く、老舗茶舗の奥に実家の母屋のような古民家をちらと見かけた。
明治に建てられた古民家をリノベした今流行りのスタイル。はたしてこの古民家がどういった経緯で計画的に残されたのか、たまたま取り壊しを免れたのか。いずれにせよ役目を終えたものに再び魂を吹き込み、温故知新とばかりに第二の人生を歩む道を与える風潮は高度成長に邁進するあまり、クラッシュ&ビルドを繰り返してきた近代日本建築への戒めと歓迎したい。
敷地内に一歩足を踏み入れると、もうそこは懐かしい風景が広がる。いぶし銀の瓦を葺いた大屋根をいただく母屋が温かく迎え入れてくれる庭先には、大木が優しく覆いかぶさり木漏れ日が揺れ、その傍らには昔の記憶を留める遊具が時を止めて佇む。縁側に腰を下ろし、ひぐらしの鳴き声にしばし耳を傾けるとスイカの種を飛ばし合ったあの頃に戻れる。
線香花火に浮かび上がる横顔は今何処。
おっと、どうやらほんの一瞬の間に白昼夢を見ていたようだ。実家に帰ってきたような安らぎと懐かしさが遠い記憶を呼び覚ましたのかもしれない。
広くとられた濡れ縁で靴を脱ぐ。靴を取り違えないよう用意された目印の紐に書かれたメッセージが可笑しい。格子戸を開けると重厚感ある日本家屋特有のほの暗さと温かさがお出迎え。少し燻されたような巨大な梁が高い天井に横たわり、歩くたびに床がきゅっきゅっと鳴く。白熱電球のオレンジ色の灯りが優しく灯る。
銘木を繋ぎ合わせた巨大なテーブルが飴色に鈍く光り、ちょこんと置かれた小物細工が影を落とす。団扇を手にとり扇ぐまでもなく、冷房の真ん前に座らせていただく。ここは風が当たるので、と店員に席を移るよう促されるがむしろこのほうが火照った体に心地いい。
冷抹茶と和菓子のセットを注文。さすがは老舗の茶舗なだけあって日本茶には造詣が深い。玉露はまだしも、ぐり茶など初めて耳にした。セットにつくお茶請けは和菓子か洋菓子かを選べるようで、日本茶には和菓子一択だろうとも思うが、意外と洋菓子も合いそう。供される洋菓子は「ケルクショーズ」製のものらしい。
ふと振り返れば、奥の小上がりはギャラリーを兼ねた雑貨の販売コーナーにもなっている。待つ間に一通り見てまわらせてもらったが、地元作家の陶芸や小冊子などの作品を委託販売している模様。
流れる汗を拭い、配膳された冷抹茶をひとくち。きちんと立てた抹茶のコクと苦味渋味の中にほんのり甘みをも感じる。当たり前だが、普段飲んでいるペットボトルのお茶や自宅で作り置きしておくインスタントの冷茶とは比べものにならないほどに美味しい。お茶本来のもつ味はこんなにも奥が深いものか。
花を象った和菓子にこそ、日本茶はうってつけ。茶の湯もたまにはいいもんだ、日本人で良かったとつくづく、しみじみ。かといって敷居が高いわけでもなく、屋号にある「楽風」(らふ)=roughにと勝手に解釈。ここは茶房であって茶室にあらず。
どうやら二階はギャラリーとして有償にて貸し出しているらしく、ちょうど地元の会の方が書展を開いているとのことでお茶の後に顔を出してみた。うっかりすると梁に頭をぶつけそうな低い船底天井だが、隠れ家のような屋根裏を探検するような探究心と書道に触れる好奇心とで実は静かに興奮していた。
久しく書道なんて嗜んでいないが、これを機にまた習い事などしてみるのもいいかなと、ふと思ったり。定期的に展示展覧会を催しているようなので、ふらっと茶を飲みがてら遊びに来てみるのもまた一興。それこそ実家に帰るようなラフな感覚で。