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食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
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店名 |
分上野藪 かねこ(わけうえのやぶ かねこ)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
そば 百名店 2024 選出店
食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店 |
ジャンル | そば、うどん、日本酒バー |
予約・ お問い合わせ |
048-822-6392 |
予約可否 |
予約可 予約出来るのは16時以降 |
住所 | |
交通手段 |
JR浦和駅より、徒歩約14分 浦和駅から702m |
営業時間 | |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
11席 (カウンター3席、テーブル8席(2人卓×4)) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間 |
ドリンク | 焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
備考 |
【2007年3月さいたま市浦和区仲町2-2より移転】 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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この日は埼玉の浦和まで出向く。
当初目指したのは、駅から3.4分の狭い路地のアーケード街に在る、蕎麦にも蕎麦前にも既成の概念に囚われない仕事で有名な新鋭蕎麦職人の店。
しかし開店時刻の18時に行ってみると、店頭には'本日19時開店'の貼り紙。
何処かで時間を潰して待つのは億劫で、増してやわざわざここまでやって来てそのまま帰るわけにもいかない。
予め代案として考えていたのがこちらで、場所だけは前もって確認しておいた。
そこからさらに5.6分ほど歩いて無事到着。
店名からでも分かるように、こちらのご主人は「上野藪」の出身だが独立してから40年近く経ており、この辺りでは老舗と呼べる蕎麦処。
一度移転しているようだが、現在の店舗は静かな住宅地の中で、自宅の一階部分に組み込まれている。
角地を占めているが、入り口は右手の通路を進んだ奥にある。
木を多用した温かみのある店内はすっきりと纏まっており、静かに流れるジャズのBGMにも違和感は無い。
テーブルに10席、カウンターに3席がゆったり目に配されている。
スタッフは厨房にはご主人ともう一人の職人、接客は女将さんが担当している。
18時を回った時刻で、先客はカウンターの奥に一人と言う状況。
しかしテーブル席のほとんどには、予約が入っているようだ。
カウンターの左端の席に通される。
まずはビール(一番搾り中瓶)で始める。
お通しに少量の「そば味噌」が付くのは藪ならでは。
品書きには「上野藪」の仕事を引き継ぐ定番の肴の他、季節を感じさせる料理が数多く並んでいる。
どれも垂涎もので大いに迷うが次のような4品を、少し間をおきながら注文。
(ちなみに写真については、料理はOKだが'メニューの撮影はご遠慮下さい'とのこと)
「太刀魚の炙り刺し」:身の厚さからして、かなり大きな太刀魚と思われる。
太刀魚は火を通すと淡白で柔らかいイメージが有るが、生はけっこう脂が乗っており歯応えも有る。
やや癖のある皮目を炙ることで食べやすくなり、旨味も凝縮。
上質なおろし山葵が添えられ、つまの若芽も良かった。
「鰤と深谷葱の串焼き」:角切りの鰤の切り身と地物の深谷葱の筒切りを、交互に刺してじっくり炙り焼きにされている。
軽く塩を振っているだけだが、酢橘と少量の紅葉おろしで素材の良さを堪能。
「牡蠣の天ぷら」:大ぶりの牡蠣が2個で、見た目はやや扁平ながら一口かじるとジューシーな旨味がほとばしる。
天つゆは付かないが、抹茶塩と酢橘で十分に美味い。
「クリームチーズのかす漬け」:癖のないクリームチーズは和食でも頻繁に登場するようになったが、かす漬けは珍しい。
酒粕の香りと適度な甘味が加わり、肴には好適な逸品。
酒は'おすすめ'のラインナップが魅力的。
冷酒の「三種呑み比べ」が面白そうなので、まずはこれを注文。
内容は「東力士・一本義・田酒」が、3つのリキュールグラスで登場。
それぞれの特徴が面白く、なかなか楽しめた。
さらに「神亀」を燗でもらう。
肴の上々の出来と相俟って、充実した蕎麦前となる。
蕎麦は基本の「せいろう」を一枚。
昔の写真を見ると「上野藪」と同じ黒塗りの四角い蒸篭が使われていたようだが、現在は横長の皿に簀の子を敷いた上にふた山に盛られている。
しかしやや細めに綺麗に揃った見た目からも、実際に数本を手繰ってみたシャキッとした食感からも藪の仕事が感じられる。
つゆは背筋が伸びるような辛めの仕上がりで、こちらにも伝統が息づいている。
徳利で出されるひと手間も、定法通りの仕事。
少量浸して啜ればより香りが立ち、軽快なのど越しが心地よい。
薬味の葱が青い部分まで使われていたのは意外だったが、きちんと晒されており問題なし。
蕎麦湯は当然ながら釜湯のままの自然体で、すっきりと伸びて気持ち良く〆られた。
極めて満足度の高い「蕎麦屋酒」を堪能。
お勘定は6,500円程度なので、内容からすればリーズナブル。
代案だったとは言えこれがかえって幸いし、なかなか寄ることが出来なかった名店の仕事に遭遇できた。
この地で長年商売を続け、江戸前の蕎麦文化を知らしめていることを喜ばしく思う。
蕎麦の出来には藪の伝統が守られているが、それに加えて今回試した創作的な料理には弛まぬ研鑽の跡も垣間見える。
頻繁に足を運ぶことは叶わないが、機会が有ればまた訪れてみたい。