やや細切りの真っ当な蕎麦。浦和の江戸前、うえのやぶ。かねこ : 分上野藪 かねこ

4月29日、木曜。
今日は、浦和で仕事。
先にランチに出た同僚たちが14:00頃戻ってきたので･･･。
さあ昼飯行くかー。

きもち遠めのところに行こう、今日は。
せっかくゴールデンウィークだし。仕事してるけど（^^

そうだ。分上野藪 かねこ。
庵 浮雨さんと共に浦和で行ってみたいそばやのひとつ。

分上野藪 かねこのご主人、金子さんは、上野藪で、7年修行されて、
浦和で開店して20年経てかねことして出発って何かで読んでいて。
当初は、別の場所で、上野藪そば浦和店だったみたい。

浦和では土合やぶさんと人気を二分しているようです。
ただ土合さんは、武蔵浦和なのでちょっと無理（^_^;）

ではでは。
行ってみますかねー♪
14:08、出発。
じぶんの職場は、東口、かねこさんは西口なので。
駅東口ロータリーの北端を北方向へ。
150mほど進んで、西口エリアに渡る、階段を通過。
レッズファンには有名な力が左手にある交差点を右折。すぐ左折。
大通りに出たら、右折。
仲町交差点を左折。
220〜230m程進んで、小さな路地を右折。
ありました。
ひっそりとした構えです。

14:21、到着。
低めの塀の上に、店名の入った横長の行灯看板。"分上野藪 かねこ"
塀の足下には、日本酒の瓶。
上喜元、砂潟、酒屋八兵衛、春鹿超辛口、八海山。
酒もよさそう。

メニューの看板がふたつ。

・・・

季節メニュー

長野県下伊那郡産　辛味大根おろしそば 1050円
そば汁ドレッシングで　サラダそば 1150円
ゴマ酢味　ごまだれそば 1150円
ちらしそば 1400円


季節のおつまみ

そら豆（茹で・焼き）550円
新ごぼうのきんぴら 550円
ホタルイカ（富山）と行者にんにくの酢味噌和え 600円
蕗と筍の煮物 600円
豆腐の春野菜あんかけ 700円
白海老（富山）から揚げ 700円
春野菜の天ぷら 800円　新玉ねぎ、新しょうが、筍、新ごぼう、アスパラ
キス（淡路）と若アユ（和歌山）の天ぷら 850円

お刺身

桜鯛（愛媛 松山）1000円
しま鯵（松山）1100円
　盛り合わせも賜ります

・・・

よさそうですねー。
でも今日は、酒飲めないからなー。

右側の通路を通って、突き当たりの板塀に･･･。

確かにうまい
プレミアムを
どうぞ

プレミアムモルツですかー（^^
誘いますね。

左手、芥子色と鶯色の間くらいの色合いの暖簾をくぐって店内に入ると。
「いらっしゃいませ。」40代くらいの女性のお店のかた。
「ひとりです。」
「カウンターへどうぞ。」
窓際にカウンター。いい感じです。

カウンターは4席。
右には30前後くらいの男女おふたり。そのお隣に、20代後半くらいの女性おひとり。
テーブルは、2人掛け×4。
窓際に、50代くらいの男女おふたり。
ひとつおいて、50代くらいの男性と20代くらいの男性おひとり。

6割くらいの入り。
この時間なのに、人気です。

白い壁に木の基調。床は板張りで、全体はナチュラルでちょっとモダン。
なかなかいい雰囲気です。

カウンターの左端に着席。
メニューを頂いたので、拝見します。

・・・

やっぱり、プレミアムモルツだ！
酒も結構ある。
玉子焼きほか、肴も･･･。
さっきの季節のメニューも･･･。
だけど･･･。今日は見ないで置こう。みちゃったけど（^_^;）

そばは･･･。

せいろう 750円
のりかけせいろう 850円
なめこせいろう 950円
とろろせいろう 950円
納豆せいろう 950円
鴨せいろう 1580円
天せいろう 1750円

温かいそば・うどん

はいからそば　850円
きつねうどん 880円
玉子とじそば 950円
かき玉うどん 950円
カレー南蛮 980円
おかめそば 1050円
鴨南蛮 1580円
天ぷらそば 1750円

・・・

のりかけせいろう、鴨南蛮、季節のメニューの辛味大根おろしそば、
鴨せいろう、天せいろうetc、気になりますねー。

う〜ん。
でも今回、初訪なので･･･。
「天せいろうをお願いします。」
プレミアムモルツをお願いします！っていうのをぐっとこらえて（笑

14:31、天ぷら、続いて、せいろう。
「写真撮っても大丈夫ですか？」
「どうぞ。」
ありがとうございます。

それでは。
まず何もつけずに、蕎麦を一口。
するする。
やや細切り。
しゃきっ。
エッジが少し立って。
もっ、つっ、くっ。
ちょっと弾力がある。
二八ですかねー。
やや白めで少し透明感。
ほんの少し、淡い色の星が入っていて。
見ためは、いさとさんにちょっと似てます。
いさとさんほど瑞々しくしゃきっとして蕎麦の香りが鼻に抜けて、ってとこはないけど、

なかなかおいしい。

丸抜き、自家製粉、ふるいはメッシュ粗いタイプ、かな？
いや、ぜんぜんわからず当てずっぽうですけど（汗
あくまで、玄蕎麦挽きの濃い色の星が入る蕎麦にしないのは、江戸前だからでしょうね。

もうきもち啜ったときに、蕎麦が香るといいですね。
温かいそばのほうが、もしかしたらいいかもしれないです。
卓上には、原了郭の黒七味も用意されているので、次回は温かい蕎麦にしてみようかな。

天ぷら、まず帆立。
うん。芯〜半分くらいはレア〜ミディアムレア。
だけどちゃんと熱め。中々いいかも。

ししとう。
さくさくっ。

あっ、ここで気がついたけど、天つゆは用意されてないです。
塩もない。
何もつけずに食べてたけど、天つゆなしなら、塩を用意されては如何でしょう。

蕎麦に戻って。
つゆにつけて。
つゆは、鰹が効いて、生に近い醤油の効いたやや辛口。
これも藪の系統ならではかな。
少し、辛さは抑えていると思いますが、十分辛い。
そばの先だけつけて啜ってください。
江戸前の蕎麦として、ふつうに美味しい。

海老天。
さくさくふわっっ。
おや？
あれ？
ちょっと雑味。

あっ。
黒茶色い点々が･･･。
揚げかすですね。
お伺いした時間が時間なので、仕方ない面もあるけど、ないほうがいいです。

蕎麦に戻り、葱、辛味大根をほんの少しつゆに入れて。
啜ると。
うん。
やっぱり、なかなかいい。
真っ当な蕎麦。

茄子。まずまず。
芋。ふつうにおいしい。

魚の天ぷら。キスかな？
のせられた柚子皮を半分に折って、少しかけて。
さくっ、さくっ、さくっ、ふわっ。
うん。これもまずまず。

ただ、衣はもう少し薄めで、
さ（くっ）。ふ（っ）。
くらいのほうが旨いと思いますが、ご主人如何でしょう。

仕事に戻らなければいけないので、ちょっと早めに頂いて、
14:41頃、完食。

蕎麦湯を持ってきてくれました。
注いでいくと。
へー。ストレートな蕎麦湯より少し白め。
ポタージュ状にはしてませんが、少し蕎麦こを加えてますか？
頂くと。
すっきりとして、だけど、蕎麦も感じられて、
うん。旨い。
食後感がいいです。

上野藪を継承しつつ、かねこさんのそばに。
江戸前の矜恃。
そんな気持ちが伝わってきそう。

三合菴、蕎楽亭、もりさんが
好きなじぶんにとっては、若干好みと違うところもあるけど、いい店だと思います。

お支払いをして、帰ろうとすると･･･。
レジの横の厨房からの小窓から、厨房のかた、ご主人？が顔を出されて。
「ありがとうございました！」
「ごちそうさまでした。」
おいしかったです。
ごちそうさまでした！　！　！