一回目の感動がいつまで続くかという問題について : よし佳

その後何度か通ってみて、思うところあって点数見直し。

たしかに2回目、3回目くらいまでは毎回感動していた。
4回目、5回目くらいで「アレ？」と思うことが増えてきたのだ。

まず、いまだに店主が私の顔を覚えていない様子。
まあ、年に1回程度しか行かないわけだから、名前を憶えてくれとは言わないが、「あ、こいつ前にも来たことあるな」と思ったら、前回はどんなもの出したかな、とか、どんな話したっけな、とか考えると思う。
しかしながら毎回毎回、口上とプレゼンテーションが一緒なので、忘れてるのか、それしかネタがないかのどっちかじゃないかと。
最初は面白かった豆腐のプレゼンテーションも、さすがに5回も繰り返すと、同じ漫才を何度も再放送で見せられているような気分になる。

お寿司は確かに美味しいが、価格も以前に比べるとずいぶん高くなったし、最近はおまかせのコースを食べきるのもきつくなってきて、地元だったら浦和駅西口の鮨ふくでちょこちょこつまむ程度が良いナ、と感じている。


相変わらず埼玉のランキングでは1位だけど、地元の評価はそうでもない理由がわかってきた。
レビューを読むと、比較的お値打ちなランチで満足したかたか、初めての訪問であのプレゼンテーションに圧倒されて高得点、という方が大半であるように思う。
間をおかずに通っている常連客であれば扱いも違うだろうけど、あと何回同じ口上を聞けば常連とみなされるのかも分からないし、そんな努力するんだったら、同じ価格帯の鮨なんばや金寿司、橘町　都寿司あたりに行った方が良いと思う。
店が変わったわけでなく、アタシの嗜好が変わったという理由もあるのだけれど、しばらく再訪はなさそう。

いち地元民の評価として、ご参考までに。


以前のレビュー

3月17日にリニューアルオープンしたとのこと。早速訪問してきました。
もともとスゴイお店でしたが、さらに色々進化してて…

・店内がガラッと変わりました。黒を基調としたシックで高級感のある内装に。
　カウンターがＬ字型になり、窮屈だった席もひろびろ。座敷はなくなり、テーブル席ができました。
・お土産に太巻き（1890円）、棒寿司（2100円）が持ち帰れるようになりました。
　その場でも注文できましたが、本来は予約制なので頼んでおいたほうが確実です。
　太巻きはとんでもないボリュームです。朝食用だったら、二人で1人前（４切れ）で充分。
　鯵の棒寿司は身の厚い鯵がみっしり。大葉とすだちで爽やかな風味でした。
　出前も再開したようです。
・お酒のメニューが変わりました。オリジナルの日本酒「花垣」は、原酒で濃厚・酸味があり
　飲み慣れない女性には、ちょっときついかもしれません。
　私達は気に入って、４合瓶を空けちゃいましたが…
・つけ場に新しい職人さんが入りました。前のお店で一緒に修行されていた方だそうです。
・お店のＨＰで予約状況が見られるようになりました。カウンターの予約をお勧めします。
http://members3.jcom.home.ne.jp/sushi-yoshika/index.html

今回も「季節のおまかせコース」をいただきました。満足度は変わらず。
アイナメが特に美味しかった。
地元にこんないい寿司屋があって幸せだ…

※全面禁煙。小さな喫煙室があって、ファブリーズが備え付けてあるそうです。

07年11月のレビュー
食べログでは「いまさらレビューもなあ…」というほどの超有名店。
それなのにグルメガイドや雑誌に載らないのは、埼玉エリア限定の雑誌以外は
取材をすべて断っているからだそうです。

頼んだのは、7350円の「季節のおまかせコース」
「おつまみ天国コース」と呼んでもいいくらい、つまみが充実してます。

既に有名レビュアーさんが色々書かれてますので、魚以外のことでも書きましょうか

「明治天皇が食した絹漉しを再現した」という豆腐が出ました。
大豆も製法も特殊なものを使っているそうで、これまでに食べたことのない
濃厚で滑らかな豆腐でした。

また、おつまみの魚の合え衣も凝っています。
鰤に、山芋の甘酢漬けと大根おろしを合わせたものをかけたり、
金目鯛に山形の漬物「だし」をかけたり…
漬物もみんな自家製でした。

さんざん飲んで食べて一人1万円弱。
鮨に限らず、1万円の予算で食事したいと思ったときに、最も美味しいものが
食べられるお店ではないかと思います。

写真は2枚だけ撮らせてもらいました。カウンターで1品ごとに全部写真を撮るのは
他のお客さんの迷惑になるので遠慮してほしいとのこと。そりゃそうだ。