大宮南銀のディープゾーンへようこそ【Z級居酒屋】 : 肉バル×チーズ 彩の蔵

今回は大宮地域での突撃レビューです。
当店は大宮駅東口を出て南側に進んだ南銀（なんぎん）と呼ばれる繁華街の奥深くにあります。
かつてはグランドキャバレーなどが林立するお盛んな地域だったそうですが、最近は再開発が進まないこともあって、飲食街としても北側のナカギン地域や、西口との激しい競争にさらされています。街の古めかしい雰囲気や道幅も狭いこともあって入り辛いと感じる人もいるかもしれませんね。

今回はその中に敢えて入りました。すると道筋には夜の街のお兄さんがたくさんいたので、その中でも若めの人に折角だからいい店教えて？と頼んだらこちらを案内してくれたのです。
歩くこと約50メートル。路地を一つ曲がり、中山道の方に少しだけ進んだ左側の２階に当店はありました。

ビルを見れば、他のフロアのテナントの多くは風俗店です。エレベーターの中にはそのチラシがべたべた貼られていて、なかなかに妖艶な雰囲気があります。
同行の知人がちょっと興奮していますが「自腹で行けよ」と言ったらしゅんとなってました。

さて、店の名前は【彩の蔵】のようです。入口にはオレンジ色の大きな看板がありましが、その前にはたくさんの荷物が留置されていて見えにくいのなんの（写真参照）。いつも思うのですが、Z級居酒屋はなぜ共用部とか間口に荷物を置こうとするのでしょうか。ホント不思議です。

店内は中心の開かれたスペースと、奥の方のスペースに大きく分かれていて、私達は奥の窓側に案内されました。両側にはロールカーテンが用意されていて、おもむろにスルスルと降ろされます。個室と説明されていたのですが、一般に考える個室とはかなり違う印象を持ちますね。
そして、室内は煙草を吸う客の煙で天井が霞んで見えます。あまり空調の効きはよろしくありません。
しかも床はいつ掃除したんだと思うほど埃が見受けられます。私の所からは店内で使用する消耗品やコンロなどが積み上がっているのが見えて、かなり雑然とした店内環境でした。
特に、ゴミ箱が蓋をせずに設置されているのには驚きましたね。たまに店員さんがゴミを・・・　

( ・_・)＿ …-=≡○
シュートーーー‼

するのが見えていたのですが、たまに外れてこぼれていました。

暫くすると、窓からの隙間風に寒さを感じてトイレに向かいます。
席間が狭いので、先ほどのロールカーテンが出入りの邪魔になって、席を立つのにも難儀しました。

トイレに着くと、お客様に向けた清潔維持についての貼紙があって、特に吐いた場合は１万円の罰金なのだそうです。意識の高い店づくりを感じました。

さて、まずはビールで乾杯します。
こちらの店でのビールは適度に美味しかったと思います。
ただ、価格が尋常ではなく、650円にサービス料10％と消費税が載るので、１杯あたり772円になります。ちょっと高いといったところでしょう。
つづいてレモンサワーですが、これは想像通りの極小グラスで配膳されてきました。焼酎お湯割りで使われるような形状のグラスで、ビールジョッキとは相似形であるのですが容量が極端に少ないので満足は出来ないと思います。500円にサービス料10％に消費税ですので実質価格は594円です。

お通しは切り干し大根でしたが、量はそこそこありました。
後で明細を見たら570円相当のお通しだったようです。

料理はアラカルトで注文します。無難なものとしては刺身の３点盛りがありました。
スーパーや回転寿司などでは定番の刺身ネタである、サーモン・まぐろ・タコの３点が3切れづつ並びます。鮮度は程ほどという評価ですが、如何せん価格がいただけません。1250円にサービス料10％の消費税ですので実質価格は1485円です。これはなかなかイイ価格だと思います。

それと秀逸だったのが、タンドリーチキンです。980円のサービス料10％に消費税ですから、1164円に相当します。
注文から20分ほどで運ばれてきましたが、私が想像したタンドリーチキンという料理とはかなり乖離が激しい形状だったため、驚くことになりました。
まず、鉄板に載せられてアツアツなのは良いとしても、脂と水が出ているため皿全体がベチャベチャになってしまっています。いや、そういう料理がいけないかどうかは私のような粗舌には判断しかねますが、私的にはカラっと焼かれていた方が見た目も食感も好みです。
そしてひと口食べてみると、辛さも半端なく、ただ口の中が痛いという感想です。どうにも口に合わなかったので９割方は相方に食べてもらいました。
一方で餃子はそこそこ美味しかったように思います。1人前で6個です。メニュー表示価格は650円ですから772円になります。


総評ですか？
そうですね。言いたいことはいろいろありますよ。

もし「メニュー表」について言うとしたら、サービス料がかかるという事はちゃんと表示しておいてほしかったなと思いました。
ワイルドなのはボロボロの背表紙だけで十分です。