大衆中華ではないが、大宮地区では一番バランスの良い中華だと思う : 彩賓楼

再訪：[2009/4/1 19:30]
価格を無視すれば銀座アスターだと思うが、現時点ではトータルバランスで大宮で一番と感じている中華。
大宮駅に実家から帰ってきた家内と子供を迎えに行き、そのままこちらに向かった。
以下、頼んだものと寸評。（金額はサ10％込）

●鶏肉とカシューナッツの炒め（1320円）
定番中の定番料理だが、定番らしいキッチリとした味でまとめてある。
鶏肉の質にやや難ありという気がした。

●ソフトシェルクラブのチーズ入りチリソース（1320円）
前回「唐揚げ・油淋ソース」でいただいたソフトシェルクラブをチリソースで。
期待していたものだが、やはり揚げ物は油淋の方が美味しいと感じた。

●牛バラ肉の柔らか蒸し、重慶ソース（1540円）
このクラスの店でないとこういった料理は出てこないが、価格の割には肉質もそれほど悪くない。
重慶ソースも万人受けする味で、見た目でダメだと思ったが半分以上を子供が食べてしまった。

●海の幸入り五目ヤキソバ（1320円）
予想外に大きな皿で出てきた。具材で麺が隠れてしまっているが、柔らか麺の表面を焦がしてあるオーソドックスな軟焼きそばの塩味版。具だくさんだけども海鮮味が弱いと思ったが、家内はこれで良いと満足していた。

●熱々石焼きエビ蟹チャーハン（1210円）
石焼きビビンパ用の鍋に炒飯を盛ったもの。熱々とある割には鍋の加熱が足りず、しばらく放置したものの焦げ目がほとんど付かなかった。わざわざ石焼きで出す理由は見あたらないが、具材が多く炒飯としては美味しいと思う。（高いから当たり前？）

●焼きギョーザ（660円）
中華でこういった羽根付餃子が出るとは思わなかった。
この手の餃子特有の薄手の皮で、高級中華の餃子とは違うものでがっかり。
銀座アスターの焼き餃子のような分厚い皮が好みなので、こういった感想になった。

●五目ハルマキ（660円）
焼き上がりの見栄えは抜群だったが、中身の味が弱く辛子と醤油に頼らなければ食べられなかった。
餃子にせよ焼売にせよ、大抵はそのものに強い味があるので何も付けないでいただくのだが、それほど味が薄かったということ。

全体的に好みの差が激しく出てしまった。
無難な味付けの中にも、春巻や焼きそばのようにかなり薄味のものが混在しているので、頼んだものによっては評価がかなり割れそうな気もした。


----- 2008/8/13 19:15
大宮中華シリーズ第５段は、食べログ参加前によくランチで利用していたこの店。お役所系の「ラフレさいたま」というホテル内の店。
ランチは900円で小鉢とデザートが付くという、町の中華と同じ価格の割には内容が濃かったことを記憶しているが、すっかりご無沙汰していたので夜の利用で試してみた。

ホームページに細かなメニューが記されている（ただし変な細工をしているので見づらい・・どこに頼んだのだろう？）ので、事前におおよその検討は付いていた。価格帯は昨晩の摩亜魯王洞とほぼ同じで、１皿1330円前後（サ10%込）と安い。

３品ほどピックアップしてお願いするつもりだったが、１皿の量が多いとのアドバイスと、焼き餃子であっても残した料理の持ち帰りは出来ない（最近は当局がうるさいのか、中華では当たり前だったはずの持ち帰り用にパック詰めしてくれないのだろうか？）とのことで、とりあえず２皿お願いした。

●ソフトシェルクラブの唐揚げ・油淋ソース（サ込1320円）
実はホームページでチェックしたときに無性にこれが食べたくなって、５連続中華を敢行することになってしまった。
ソフトシェルクラブが２匹、卵巣らしき黄色い身がたっぷりのもので、期待に応えてくれた。油淋ソースの出来も良く、安い店で使う普通の酢ではなく「純米酢」以上の良い酢を使っているのだろう。まろやかで爽やかな味を楽しめた。

余計なことだが、もし家庭で中華を作る際に普通のお酢を使っているなら、一度「純米酢」に変えて見ることをお勧めする。値段差は３倍近くになるが、これだけでまったく違う味になる。もちろん酢豚にも最適。調味料系もケチったら美味しいものは出来ないのだ。

●ホイコーロー（サ込1100円）
啓徳や摩亜魯王洞でも頼んだので、比較のためにここでも食べてみた。
これぞ王道という味で、素直に美味しい。摩亜魯王洞のような甜麺醤ばかりの安直な味ではなく、多めの豆鼓で味の深みがある。肉質も悪くなく、切り方や炒め加減も上々。キャベツに隠れているが思ったよりも多く食べ応えがあった。
例によって炒め油がたっぷりだが、そこは中華。油をすくわないように小皿に取り分けて食べよう。辛くないので、子供でも問題なく食べることが出来ると思う。

もう１皿行けそうな気もしたが、残すともったいないのでやめてしまった。
ランチが優秀である事は知っていたが、ディナーも思ったより価格設定が低めで、家族やグループで多品種を楽しむには最適な店だということが確認できた。昼に食べた瑞麟では５割増以上のコストになってしまうので子連れでは厳しいが、ココなら安心だ。

次は、家族で出かけようと思う。２種類だけじゃ欲求不満になってしまうし。


11日の夜から５連続で中華を試したが、大宮中華シリーズはここで打ち切りとしたい。やり出すと止まらない悪い癖が出てしまった。
あとは、地元の方の写真付中華レビューで「ココ美味しいよ」というのが登録されたら出かけてみようと思う。（南銀等の歓楽街はパスします）