とんしさんのマイ★ベストレストラン 2009

とんしの「本当に美味いもの」

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とんし (男性・兵庫県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

昨年同様、基本的には今年初めて伺ったお店から選んでいますが、再評価という意味も含めて3年以上訪問していなかったお店も選択の対象とさせて頂きました。
大好きだった『安斎』が全く違ったお店に変わってしまったこともあり、今後はなるべく東京の評価を高くしているお店については再訪して、再評価させて頂かなければならないと思っています。

その意味で、再評価をさせて頂いた「小笹」は、相変わらず素材への拘りは素晴らしく、迷わず1位に選ばせて頂きました。
雰囲気、接客、コストパフォーマンス、全てにおいて不満がありません。
東京の高級鮨屋にしては、柔らかくて威圧感のない接客というのも素晴らしい特徴の一つです。
隠れ家感も素敵です。

今年の目玉の一つは、2位の「Ca sento」です。スペイン料理というと今まで美味しいものを食べたことが一度もなかったので、それほど期待しないで伺ったのですが、味、雰囲気、コストパフォーマンス、接客など全ての面で満足し、関西のレストランでは(Barは除きます)初の星5.0をつけさせて頂きました。

3位のかんちゃんは、立ち呑みというジャンルからは予想できないような素材への拘りで、和洋食どのような料理を頂いても一流。これほどいろいろな意味で「食」を楽しめるお店は他にはほとんどありません。
素晴らしい名店です。
大阪は、梅田周辺においては素敵だと思うお店がほとんどないと感じていますが、両隣の駅である「天満」と「福島」には名店が目白押しだと思います。

4位、5位は、フレンチ系、イタリアン系の普段使いの出来る神戸らしい名店がランクインしました。
非常にリーズナブルながらとてもセンスの良い料理が楽しめるというところが特徴です。
「小笹」のような究極のお店にはいつも伺えるわけではありません。ジャンルは異なりますが、このようないつでも気軽に伺えるような名店こそ普段私が探しているお店です。
神戸に永住する以上、いつまでもリピートできる近所にあるお店という存在が一番大切だからです。

7位の「たけうちうどん店」は、私にうどんというジャンルにおける全てのお店に対する評価を見直させるほどのインパクトがありました。
現時点では、ダントツで一番好きなうどんを食べさせて頂けます。
うどんの再評価については、近いうちにアップさせて頂きます。

他には、8位に入った「ショナ ルパ」が特筆すべきだと思います。
これまで全く興味がなく、どちらかと言えば嫌いなジャンルであったインド料理において、これほどまでに自分の好みのお店と出会えるとは思ってもいませんでした。
極上のシルクのような名店です。

最後に「みそラーメンさつき」についても触れさせて下さい。
実は、10位は一番悩んだのですが、「味噌ラーメン」で心から美味しいと思えることができたお店はこちらが初めてなので選ばせて頂きました。
再訪した時にお店が閉まっていたので、再確認できていませんが、次回食べれば評価が上がる可能性が高いと思い、10位に選ばせて頂きました。

今年の特徴は、スペイン料理、インド料理、味噌ラーメンと今まで私が嫌いだと思っていたジャンルで、素晴らしい料理を提供してくれる名店と出会えたことです。

来年も素晴らしい出会いがありそうで、今からワクワクしています。

マイ★ベストレストラン

1位

小笹 (神泉、渋谷、駒場東大前 / 寿司)

2回

  • 夜の点数: 3.4

    • [ 料理・味 3.3
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2017/01訪問 2017/03/17

落日

自分で書いた文章を見ると、こちらのお店のレビューを書いた最後の日付は2014年の4月です。
妻が2回目の訪問の時ですね。

2015年も一度は伺っているはずですが、レビューを更新していません。
理由があるのです。
どの食材もクオリティがかなり落ちたと感じたからです。
神戸ではそれほどクオリティの高い魚介類が食べられる訳ではないので、むしろ感動しないとおかしいはずなのですが、明らかに食材のクオリティが落ちたと思いました。
しかし、年に1、2回行くくらいではハズレの時もあると思っていました。

しかし、運命の2016年の4月。
全ての食材のクオリティがもう勘違いでも、たまたまでもないほど落ちていました。
こちらのお店の良いところは、極上の食材しか扱わないところでした。
雲丹など信じられないような板雲丹が出てきました。
もう、再訪はないかと思いましたが、最後の確認として2017年に伺いました。

山葵以外は美味しいと思いませんでした。
鮪も普通です。
鮪に限らず、平目も鯛もアジも最初にこちらのお店に伺った時はこんな食材が世の中に存在するのかと本当に感動しました。

よく、私は魚介類のクオリティのことを書かせて頂きますが、多くの食材はこちらのお店を基準にしていました。
確かに今流行りの赤酢でもないし、熟成でもないですが、私が感動した頃はどの食材も塩すら必要としないほどの旨味がありました。
今は全く感じません。

とても好きなお店でしたが、この日が最後となります。
本当に好きなお店でした。

さようなら。
そして、ありがとうございました。
<再更新時のコメント>

大変久しぶりに伺いました。
妻は二度目です。
私が最も好きな鮨屋。
東京時代はかなりの数の鮨屋を食べ歩いたけれども、ダントツで一番好きですし、今後もその評価は変わらないと思います。
ネタも握りも雰囲気も初めて伺った時から全く変らないです。
そして、鮨と言うことに留まらず、私にとっては、飲食店として唯一無二とも言えるお店です。
懐石四つ葉で頂いた料理の衝撃が今も忘れられないので、お気に入りナンバーワンをそちらに譲っていますが、居心地の良さは断然こちらが良いので、一度、二軒を短い期間に再訪してみて、評価を考え直したいと思っています。
懐石四つ葉は最近伺っていないので、どうなっているのか分かりません。
なるべく近いうちに再訪させて頂きたいと思っています。

さて、こちらのお店は、カウンターのみで、ほぼ毎日常連さんがいらっしゃいますし、知る人ぞ知るお店なので、接待にも使われるようですので、予約を取るのは簡単ではありません。
私は、伺うと決めたらかなり前に予約を入れます。
全ての素材が素晴らしいです。
何度も申し上げていますが、この魚は本来このような味や風味があるのだということを教えられることが多いです。
鮪に関しては、一度たりとも不満に感じたことがありません。
全ての飲食店を知っているわけではありませんが、仕入れの問題を考えると、恐らくこのお店よりも質が高い鮪を同じ日に食べられるところはないのではと思っています。
要するに、その時点で、最高のものしかこちらには置いていないと言うことです。
ご主人のお人柄もずっと変りません。
常連の方々の雰囲気も素晴らしいです。
今回は、よく話題に上がる握り(次郎とよく比べられます)について、直接ご主人と話をすることが出来ました。
初めて、その握りに対するお考えを聞くことが出来ましたが、このようなところでは詳細を書くことはしません。
私は、初めて食べた時から、こちらの握りは美味しいと思っていましたので、やっぱりそういうことかと思いました。
この後、近くにある大変気に入っているショットバーに伺いましたが、そちらのお店は、食べログにも登録されていませんので、書くつもりはありません。
実際に、こちらのお店にいらっしゃって、「近くにお薦めのショットバーはありますか。」と聞かれれば、教えて下さるでしょう。
私たち夫婦は、バー ル・サロンとともに、今のところ、人生で一番気に入っているBarです。

余計なことばかり書きました。
お弟子さんがいらっしゃらないようですので、あと何回こちらのお店で至福の時を過ごせるのだろうかと考えてしまいます。

<更新時のコメント>

神戸に引っ越してしまったので,、随分久しぶりに伺いました。
まずは感想を一言で申し上げると、さすがと思わせるタネが揃っていて安心しました。
大阪ではかなりタネが良いと言われている多田や以前連れて行ったはしぐちよりも次元が違うと思わせるレヴェルの素材とはどのようなものかを連れて行った妻に教えたかったからです。

素材が良いことなど散々書かせて頂いていますので、今回は次の二点について書かせて頂きます。

一つは、鮪についてです。
この日の鮪は特に素晴らしかったです。
ある一定レヴェル以上のタネしか使うことのないお店ですが、この日は特に素晴らしかったですね。
本当に久しぶりに、心から満足できる鮪を食べることができました。
このような鮪を頂くと本当に鮪は美味しいなあと思えます。
高価な食材なのでしょうがないのですが、普通に食べられるほとんどの鮪は水臭さを感じます。
微妙な鉄分のようなものも感じますね。あれを感じるともう醤油で誤魔化さないと食べる気がしなくなります。
個人のBLOGで何回も書かせて頂いている通り、鮪は最高級のものであれば代替性がないような美味しさを感じますが、そうでなければむしろ食べることが苦痛になるものが多いです。

一つは、よく言われている握りについてです。
素材の良さに頼っていて握りのレヴェルが低いとのご意見もあるようですが、私はこのお店の握りが好きです。
これほどレヴェルが高い素材を使うのであれば、それを活かす握りとなるとあまり塩や酢が強いと素材の良さを駄目にしてしまいます。

そこそこの素材を握りにすることによって素晴らしい芸術品に仕上げるという考え方もあるでしょうし、私もそれはそれで素晴らしいと思います。
実際にそれを実現しておられる高級鮨屋も存在します。私もそのようなお店で食べてみて美味しいと思いました。それはそれで良いのです。
しかし、こちらのお店のタネほどレヴェルが高ければ、「タネの邪魔をしない握り」というコンセプトも「アリ」だと思います。
結果的に美味しいと感じられればそれで良いのです。

これはぽん太のとんかつは、本来のとんかつと呼べる料理ではないという批判と同じで、私にとってはどうでも良い話です。
要するに私自身が食べてみて「美味い」と感じれば良いことで、世間で邪道の握りと言われようが、とんかつではない豚料理だと言われようが、全く関係ない話です。

そんなわけで、私は小笹の握りが好きです。

さて、最後に気になったのは、以前よりもお任せの量が減ったような気がしたことです。
お会計が思っていたよりも安かったので、実際に少なかったのかもしれません。
事実は分かりませんが、大食いの私や妻にとってはもうちょっと食べたかったなという量でした。
次の予約の方々待っていなければ、何種類かおかわりをしたのですが、その点だけがちょっとだけ残念でした。

今もミシュラン狂走曲が続いているようですが、やはりミシュランは多くのレストラン情報のワンオブゼムに過ぎないことを改めて確認させて頂きました。
少なくても、私は星がついている鮨屋よりもこちらのお店の方が美味しくて、リーズナブルだと思いますし、素晴らしいと思っています。


<以前のコメント>

こちらのお店の「タネ」は、やはり素晴らしいレヴェルだと思います。
銀座の超有名店よりも間違いなくレヴェルの高い「素材」を使っておられます。
素材に徹底的にこだわるというのが、ご主人の考えなのでしょう。
したがって、握りはその素材の凄さをどう活かすかに重点が置かれています。

握りにすることによって、素材のレヴェルを超えるのが鮨だという考え方は十分に理解できます。「おけい寿し」のようなお店は私も大好きです。
しかし、だからといってこちらのようなお店を否定するのはいかがなものかと私は思います。
やはり、ここまで飛びぬけたレヴェルの素材を頂くのですから、素直に美味しいと思いますし、至福の時を与えて頂いていると思っています。

山葵から素材にものすごく拘っていますね。香りが素晴らしいのです。美味しい山葵は香りでわかります。
冷酒を飲みながら、切ってもらった「鯛」と「すみいか」をつまみました。
とにかく、旨みのある「鯛」と「すみいか」。これほどまでにはっきりと旨みがわかる素材も珍しいでしょう。
「すみいか」は醤油をつけない方が美味しいとさえ思えるレベルでした。
自家製の「からすみ」も美味しかったです。

しかし、一番驚いたのは「さば」です。秀逸。絶品。
最近食べた「さば」の中では断トツだと思います。とにかく、身の柔らかさが半端じゃないです。柔らかいと言うよりもしなやかという感じでしょうか。
そして、細やかで軽く上品な旨みのある油。〆方もうまいのでしょうが、とにかくこれだけ美味しいさばを食べさせてもらえることは滅多にありません。

握りはシャリの酢の具合と温度が少し私の好みとは違いますが、美味しいと思います。
ただし、握りが好きな方は厳しい評価をされるかもしれません。
「中トロ」は絶品でした。こちらも恐らく最近食べた「中トロ」の握りの中で一番美味しかったと思います。
その他もいろいろ食べましたが、不満の残るタネは一切ありませんでした。

接客も、やわらかい感じで好きです。
高級鮨店には、ちょっとない雰囲気を出しておられますね。
お勘定は2万5000円。十分満足できます。
大好きな鮨屋さんのひとつです。

ところで、どびんで知り合って、何度か食事をご一緒しているご夫婦の旦那様のお兄様が、こちらのお店の大常連とお聞きしてびっくりしました。
週に何回もいらっしゃっているようです。
その方は、経堂はるばるていでも大常連だそうです。
私と味の好みがあまりにも似た方がいらっしゃるのには、驚かされました。

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2位

カセント (県庁前、元町(JR)、元町(阪神) / イノベーティブ、スペイン料理)

1回

  • 夜の点数: 4.9

    • [ 料理・味 4.9
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 ¥6,000~¥7,999

2015/06訪問 2015/07/09

ただただ頭が下がる思いです

<更新時のコメント>

最近、東京に住む超食通の方が予約を取ったということで仕事を休んで伺いました。
何年ぶりでしょうか。
予約がまったく取れず、電話のかけ過ぎでアイフォンが壊れてからもう再訪することはないだろうと思っていましたが、まあ長く生きていると良いこともあるものです。

内装、外装も(?)変わりましたね。
星が着く前に伺っていますので記憶違いかもしれませんが。

食材が明らかに良くなっています。
通常のルートでは入れていらっしゃらないと思います。
野菜は本来の旨味がしっかりと感じられます。
鴨は通常の高級フレンチで使うシャラン鴨とは異なるレアで高価なものです。
もちろん、料理は完璧。
私は自分でシャラン鴨を焼いて食べることがありますが、素人料理とはまあ比べるのも失礼なほどです。
魚介類など特に大阪や神戸で通常食べられるような食材ではないです。
市場から入れておられるようなものではないですね。
すずきを頂きましたが、これほどのものは大阪の市場にも入っていないでしょう。
恐らく直接契約して入れているものが多いと思います。
京都の鈴江のようなことをされていらっしゃるのでしょうが、それを考えるとコストパフォーマンスは異常なほど素晴らしいと思います。

人気店となって、食材の質と料金設定を上げられて成功した例の典型だと思います。
このような料理を出されるシェフの方にはただただ頭が下がる思いです。
リスペクトというような安っぽい表現では語り尽くすことができません。
一瞬で消えてしまう思考の芸術品をありがとうございました。

<以前のコメント>

たまたまこの界隈を歩いていた時に見つけました。
外から見ただけで、とてもセンスが良く、素敵な店だなと思ったので調べてみるとモダンスパニッシュの店だとわかりました。

モダンスパニッシュという料理がどのようなものか分からなかったのですが、スペイン料理の店で美味しいと思ったことが一度もないので、非常に不安だったのですが、センスの良さに惹かれて土曜日のランチで予約を取りました。
直後の土曜日では予約が取れませんでしたので、口コミなどでかなり人気があるようです。
予約時に魚料理と肉料理を頂ける4,300円のコースを頼みました。

当日、12時ジャストに妻と伺いましたが、まず入った瞬間に、「ストライクゾーンど真ん中の雰囲気のお店だ。」と思わず心の中で叫んでしまいました。
外見だけでなく、椅子なども非常にリラックスできるものを選んでおられて、考え抜いて調度品を用意されておられることがよく分かります。

さて、料理ですが、素晴らしいの一言しかありません。
この料金設定の西洋料理系レストランであれば、間違いなく神戸一でしょう。
日本一かな。
モダンスパニッシュ自体を知らないので、よく分かりませんが、独創性があり、素材を厳選し、その素材の良さを最大限に引き出している料理です。

アミューズメント、サラダ、魚、肉、おかゆ、デザート、全てにおいて一切手抜きがありません。

器にも非常にこだわりが感じられ、徹頭徹尾オーナーが納得できるものしかお客には提供しないという姿勢が強く感じられます。
5,000円のスパークリングワインを飲みましたが、リーズナブルで美味しいもので、料理だけではなく、全てにおいて、高い品質のものをいかに安く出すかを考えておられるのが分かります。

フレンチやイタリアンなどの名店でも、リーズナブルなランチでは、メインの素材にお金をかけずにソースで誤魔化すことが多いのですが、こちらの店は全くそのようなことをされておられません。
ドレッシングやソースは全てオリジナリティがあり、非常に美味しいのですが、それは全て素材の良さを引き出すためのものであることが、強く感じられます。
チーズを多用されておられますが、チーズの風味が素材や料理全体の調和を乱すことなく、巧みに旨味とコクを出しておられるところには感服致しました。

また、フォッカチャがとても美味しいところをとっても、手抜きがないことがわかります。
サラダはもちろんのことパンで手抜きをしているレストランがとても多いので、私はそれで不満になることがあります。

もし、私自身が飲食店を経営するとしたら、こうしたい、ああしたいと考えていることを全て形にしておられるように思います。
飲食店に対する感覚がこの店のオーナーと私は非常に似ているのだと思いました。
オリジナリティがありながら素材の良さを引き出す料理、リーズナブルながら厳選されたワイン、ハイセンスながら嫌味な高級感を微塵も感じさせないスタイリッシュなインテリア、狭すぎず広すぎない空間、本当にくつろげる調度品、白と茶系を組み合わせた色使い、ちょっとした小物に拘り抜く行き届いたセンスなど全て私が大好きなものばかりです。

したがって、妻と来年の3月3日の入籍記念日には、ここでディナーを食べようと話しながら、素敵なランチを楽しませて頂くことができました。

お会計をする時に、jeroboam(ジェロボアム)のビジネスカードを見つけたので、「あー、やはりこちらのお店もjeroboamからワインを入れられておられるのですね。どうりでワインがリーズナブルで美味しいわけだ。」と申し上げたところ、女性の方が「このお店は、jeroboamのオーナーが経営させてもらっています。」と仰りました。

あー、なるほど・・・・・・・・・。
あのjeroboamのオーナーが経営されておられるのであれば、このように素晴らしいセンスがちりばめられていてもなるほどと納得できます。
jeroboamやREIMS(ランス)には、神戸の食文化の素晴らしさが凝縮されていますからね。
オーナーチェンジされたとは知っていましたが、jeroboamのオーナーがこの店を買われたとは存じ上げませんでした。
神戸の西洋料理系の名店にワインを卸しておられて、飲食店オーナーの人脈が多いjeroboamのオーナーですので、何かの折に譲渡のお話が来たのでしょうね。

jeroboamのオーナーの経営となるとチーズは、もしかしてREIMSのものを使われておられるのでしょうか。
jeroboamのオーナーが、「REIMSのチーズがあまりにも素晴らしいので、恥ずかしくてjeroboamにはチーズを置くことができなくなった。」と仰ったあのREIMSです。
品質が高すぎて高級フレンチやイタリアンの店でも使うことがないチーズをリーズナブルな価格で提供されておられる元町の名店です。
jeroboamもREIMSも個人のBlogでは何回か紹介させて頂いていますが、いずれにしても、もし本当にREIMSのチーズを使われておられるとしたら、随分贅沢な料理ですね。

帰り際、外でシェフの方が見送りをして下さいました。
何気ないことですが、意外とやられておられるレストランは少ないです。
さすがに最後の最後まで手抜きなしですね。

こちらの店は、神戸を訪れた方には是非いらっしゃって頂きたいと思います。
非常に分かりにくい場所にありますが、2,3週間前に予約をされていらっしゃることを強くお薦めします。

もちろん、地元神戸の方にも、少し贅沢なランチやディナーなどにお薦めします。
勝負デートであれば、ランチでもディナーでもこれ以上相応しいレストランはないでしょう。
5分5分の勝負であれば、必勝間違いなしです。
全てにおいて品質の高さを感じるのですが、いやらしい豪華さが感じられないところが素晴らしいですので、このような何気ないセンスの良さが好きな女性であれば、間違いなく・・・・・・・。

そして、この料金設定で、レストランにこれ以上を求めることは不可能です。

ありとあらゆることに対してセンスの良さを感じます。
神戸が全国に誇れる名店中の名店です。

いや、世界一の食文化を誇る日本においてこのレヴェルなのですから、世界に誇れる名店と言っても過言ではないでしょう。
妻は大袈裟だと言っていますが・・・・・・、

本当です。

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3位

かんちゃん (天満、天神橋筋六丁目、扇町 / 立ち飲み)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.4
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2014/01訪問 2022/03/21

すごい立ち呑みが天満にあります

<再訪時のコメント>

天満に用事があり、終わった頃には夕方になっていたので妻に内緒でちょっと寄らして頂きました。

ほかの方が書かれていらっしゃるローストビーフはもちろんのこと、牛タンなどの肉類はかなりのクオリティーです。
素材はもちろん、料理の腕が素晴らしいと思います。
魚介類になると立ち呑みとしては素晴らしいというものもありますが、とにかく、不満に感じるものがほとんどないということは高級店でも難しいことなので、凄いと思います。
ご主人との相性というものはあるのかも知れませんが、大阪にいらっしゃった方は足を運ばれる価値があると思います。
大阪の食文化の凄さというのはこのようなお店で感じられるものだと思っています。


<以前のコメント>

天満厳選シリーズの第3弾です。

とにかく、仕入れている食材のレベルが素晴らしいですね。
立ち呑みでここまで素材にこだわられていらっしゃるお店は、これまで出会ったことがありません。
高い料金設定であっても満足できるような高級店がありますが、それらのお店と遜色のないものを入れられておられます。
その目利き能力は、料理にもあらわれています。

本当に美味い素材を、料理として更に美味くし食べてもらいたいというご主人の気持ちがひしひしと伝わってくるお店です。
連れて行ってくれた友人が、関西の財界人が黒塗りの車を横付けにして食べに来ると言っていましたが、なるほどと納得がいく料理、料金です。

個人のブログにいか刺しのことを書かせて頂きましたが、生きたいかをその場で刺身にしても、十分甘みがありました。
江戸前の鮨屋などは、高級店でもいかは、1晩寝かして甘みを増すようにしますが、私は生きた状態でも甘みが強いいかが大好きです。
実際に、存在するので、そのようないかをいつも食べたいと思うのですが、鮨屋は鮨のタネとしては不具合があるということで、すみいかなどを寝かして出します。

さて、とにかく洋食風のメニューも居酒屋メニューもどれも素晴らしいことに驚かされますが、もしかしたらご主人は、フレンチなどで修行をされた方なのかもしれません。
グラスで飲んだ赤ワインもなかなか美味しいものを厳選しておられました。

先日、個人のブログで、仕入れのコストについて少し書かせて頂いていますが、「大安」のように回転率の非常に高い立ち飲みであるのであればともかく、こちらのお店は、常連の方が、けっこうじっくりと飲まれるお店なので、どんな原価率になっているのか、恐ろしいものを感じます。
大丈夫なんですか、思わず聞いてしまいましたが、何年もやられているので、赤字ではないのでしょうね。

結局は、商売はいつもお客がいてなんぼのもんなのでしょう。
「大安」もそうですが、こちらのお店は是非飲食店経営者の方にいらっしゃって頂きたいと思います。
8人くらいしか入れない立ち飲みで、回転率が特に良いわけでもないのに、これほどの料理を立ち飲みの料金設定で出されておられるのを実際に見られたら、どのような感想を持たれるのでしょうか。

天満は家賃も安くないようですので、ものすごく高いレベルで飲食店がしのぎを削っています。
そのためか、ほとんどの飲食店が外から中が見えるようになっていて、流行っている店と閑古鳥が鳴いている店が、一目瞭然になっています。
非常に残酷な光景で、人気のないお店は、すぐにつぶれてしまいます。
お客だけではなく、お店の回転率も日本一かもしれません。
そんな天満ですから、私がその日紹介してもらった店以外にも良い店がいっぱいあるようですが、このお店を越えるお店があるとは私には考えられません。

確かに、この料金で同じものを出すのは無理でしょうが、多少料金設定を高くしても、このような食材を使った、レベルの高い料理を出すことが他の店ではできないのはなぜでしょうか。
コストと経営の問題は非常に難しいですが、実際に何年も素晴らしいお店を経営し続けている方が、おられるのです。

えせ高級感を出して、お客に目くらませを投げつけるような飲食店が多く存在し、自己満足に酔いしれながらいつしか消えていくお店がほとんどですが、本物の店は実際に存在するのです。
飲食店は、実に奥が深いですね。

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4位

ビストロ・ル・ネコクマヤ (みなと元町、花隈、西元町 / ビストロ、ヨーロッパ料理、洋食)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 ¥1,000~¥1,999

2009/10訪問 2017/05/28

素晴らしいビストロ 

昨日、日記で書かせて頂いたお店です。
連休中になだやとともに、新規開拓で、2試合連続サヨナラ逆転満塁ホームランをかっとばしたので、まだアップしていない下書きのままの他店を飛ばして、即座に両店とも書かせて頂くことにしました。

お店の存在は、随分前から存じ上げていましたが、先日、偶然、酒呑童子777さんのコメントを拝見して、まずはランチで伺おうと決めていました。
そして、実際に伺ったのが昨日です。
結婚式がらみで元町ケーキに用事があったので、ランチをこちらのお店で取ろうと思ったのです。

1000円のランチには衝撃を受けました。
nano tolishの1000円ランチを凌駕するセンスを感じます。
最初に出てきたスープのセンスの良さと使っておられる食材の良さに驚いたのですが、次に出されたサラダには感激しました。
見た目はいたって普通のサラダですが、1000円のランチでは信じられないような、レヴェルの高い野菜を使っておられるのです。
前から何度も書かせて頂いていますが、比較的高級なフレンチやイタリアンでも、ランチでは明らかにサラダで手を抜いている店がいっぱいあります。
それなのに、本当に何気ないような普通のサラダにシェフの魂が込められているのです。

メインは、キノコの入ったオムレツとハンバーグを選びましたが、これも素晴らしかったですね。
ハンバーグはナツメグなど個性的な味や香りのする香辛料を使われていますが、肉本来の味がわかる本物でした。
もちろんソースもベストの按配です。
そして、オムレツがもっとすごいですね。
卵の素材としてのレヴェルが異常と言っても良いほど素晴らしい上に、とろとろの焼き具合もデミグラスソースの味付けも完璧です。
こちらも見た目は本当に普通なのですが、このようなオムレツは滅多に食べることが出来ません。
この素晴らしさは写真では分かりません。実際に召し上がらないと凄みを実感することはできないでしょう。

さて、ランチのレヴェルとコストパフォーマンスがあまりにも高かったので、元町ケーキで「ざくろ」を食べながら、妻に今日ディナーで再訪したいとお願いしました。
「結婚式やパーティーがあるから、終わるまでは贅沢したら駄目!」と何度も叱られましたが、ランチでの感動のため、ディナーで本当の凄さをどうしても今日知りたいと思い、さまざまな交換条件を提示して、やっとOKをもらいました。
結婚すると財務大臣の許認可が必要となるので外食するのも一苦労です。

ディナーですが、シェフのお任せコースを2二人で料理1万2千円の予算でやって頂きました。
飲み物は赤ワインのフルボトルを2本頂きました。
ワインもフルボトルが2300円から用意されているので、とてもリーズナブルです。
安くても美味しいワインを提供されていることには好感が持てます。
但し、私の場合、妻と二人でも2本は量が多すぎました。
ワインに含まれる酸化防止剤を私の体が拒否するからです。
妻の忠告を聞いて、2本目はハーフにするべきでした。
安いので、フルボトルにしないとかえってもったいないと思ったのです。
卑しいですねえ。
結局、悪酔いしてしまったようです。
妻の怒りをかったようで、朝、妻にしばき倒されました。

料理は、お任せだと12品を少しずつ出されるそうです。
野菜にこだわりをもたれておられるからか、野菜を使ったソースが多かったですが、魚介類も肉も全て美味しかったですね。
ソースの味付けなどはなかなか真似できるものではないでしょう。
ビストロですので、比較的しっかりした味付けですが、センスが素晴らしいので、どれも味が濃いとは感じさせません。
気取った味付けではなく、実のある味付けで、万民受けする味ですが、一工夫も二工夫もされておられるのがよく分かります。

連休の最終日でしたので、19時入店で、お客は私たちだけでしたが、ランチなどは大行列ができても全く不思議ではないと思います。
ランチのコストパフォーマンスには驚くべきものがあるからです。

しかし、こちらのお店の凄さを感じるためには、ディナーをお任せで召し上がるべきでしょう。
ビストロで、一人6000円の料理としては、これ以上のものを求めることはほぼ不可能だと思います。
小手先だけのテクニックで、1万、1万5千円という酷いコースを食べさせるえせ高級店の料理がますます色あせて感じられます。
奥様も料理を作られるようですが、こちらのお店の料理には一品一品に料理人としての本物のプライド、魂が込められています。愛情が溢れています。お客にはそれがわかるのです。
逆もまた然り。そんな基本中の基本を知らない飲食店オーナーが多いのは何故でしょうか。

お会計は、上記お任せコースにデザートとエスカルゴ、赤ワインのフルボトル2本でなんと18000円。
いつも書かせて頂いている通り、食事の途中でメモを取ったり、写真を撮ったりすることは大嫌いですので、コースの内容は細かく覚えていません。すいません。
いずれにしても、内容の充実度、すなわち量と質を考えると安すぎると思えるほどです。

個人的に日本一のレヴェルだと思っている神戸のフレンチ界においても、料金と味のバランスに鑑みれば、群を抜いて素晴らしい名店中の名店だと断言できます。
ビストロらしい心がこもった暖かい接客も素晴らしいことは申し上げるまでもありません。

酒呑童子777さんにはこのような素晴らしいお店の情報を教えて頂いて本当に感謝しております。

神戸にはフレンチの名店が多く存在しますが、実を取りたい方、リーズナブルであってもこれほどの料理を提供するビストロが世の中には存在するのだという驚くべき事実を感じたい方には、ディナーでいらっしゃることを強くお薦めします。

ビストロとは本来大衆食堂のことですので、このような料金設定で、決して家庭では食べられない食材を高い技術で調理してこそ、その存在意義があると思います。
名前だけビストロとついていて、不味くて高い料理を出しながら、スノビッシュな接客をする「えせビストロ」が世の中にいかに多いかを再確認させて頂きました。

私は次回、事前にお願いしておいて、私の大好きな「猪」と「鹿」を頂こうと思っています。
事前にお願いしておけば、いろいろなジビエも用意して下さるようなので、楽しみです。
このような料金設定で、自分が本当に食べたいと思うジビエが堪能できるとは・・・・・・・。
幸せ以外の何物でもありませんね。
このお店はこの良さをそのままずっと維持していって欲しいと心から願っています。

神戸に住み始めてから3年弱。
お気に入りのお店が、ジャンル別に大体出揃ったような気がします。
この点については、個人のBlogで書かせて頂く予定です。

もっと見る

5位

ナノトリッシュ (旧居留地・大丸前、元町(阪神)、元町(JR) / バル、居酒屋、イタリアン)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 ¥1,000~¥1,999

2011/12訪問 2015/05/02

手軽で好みのイタリアン

<再更新時のコメント>

昨夜お伺いしました。
年に2~3度必ず、私の親友と妻の三人で食事をするのですが、今年は30日になってしまい伺おうと思ったお店の何軒か営業をされていませんでした。
何度か予約の電話を入れても予約で一杯だったので無理だろうなと思いながら、こちらのお店に電話をしてみるとなんと予約が取れたので伺いました。

2年ぶりに伺ったのですが、前菜で出されるチーズの選択は抜群です。
私はすっぱすぎるマリネが大嫌いなのですが、こちらのお店のものはとてもセンスが良いので美味しく頂けます。
ハートランドの生ビールを飲んだ後は、当然ジャン・バルモンのボトルを頼みました。
この日は、そのあとで、ロゼも頂ました。美味しいロゼでした。名前は忘れてしまいましたが、ボトルがワインっぽくなくて、それだけは印象に残っています。
ビスマルクも相変わらずの美味しさですが、親友が絶賛したのは、やはりカタカミスパゲティでした。
他のお店では絶対に食べられない味です。
オンリーワンのオリジナル料理があるお店は、しっかりと常連がつきますね。
この日は、私たち三人以外、全てお一人様の常連さんばかりで満席になっていました。
また、伺いたいと思います。
サービスはかなり気を使われておられますね。
いつも同じことを書きますが、この料金設定であれば、卓越した美味しい料理を出して頂けるお店だと思います。


<更新時のコメント>

ランチで何度か伺ったのですが、いつも満席で入れず(月曜日の開店直前に伺っても、予約で満席ですとの表示がしてあることがありました。)、夜もたまたまなのか予約が取れず、再訪したいと思いつつも数ヶ月がたってしまいました。

昨日、結婚式の打ち合わせで妻も休みを取っていたので、外で夕食を食べようということになり、最近どうしても伺いたいと思っているお店に電話したのですが、定休日なのに電話に出られないので、駄目もとでこちらのお店に電話をしてみました。
開店時間の10分ほど前だったので、もしかしたら入れるかもと思ったのです。

電話を入れると運よく入れるということでしたので早速伺いました。
赤ワインのボトルを頼んで、前菜2種類とパスタとメイン料理を1品ずつ頼みました。

ワインは、ボトルでも2900円のジャン・バルモンのカベルネソーヴィニオンを飲みました。
料金設定が安めなので、どうかなと思いましたが、私も妻もこのワインはかなり気に入りました。
家で飲む、デイリーワインとしてはとても優れていると思います。
ネットでびっくりするほど安く買えますし、値段からは想像できないほど良い味だったので、個人のBLOG とんし&とん2の「本当に美味いもん屋」でも紹介させてもらいました。
お店での価格設定からネットでの売値は想像できましたので、この価格でこんな美味しいもので、入手しやすい赤ワインは珍しいと二人で驚きました。

そして、この日、ワインを飲みながら一番美味しいと思ったのは三種のチーズとカタカミスパゲティです。
チーズは、カマンベールとゴルゴンゾーラともう一つ忘れてしまいましたが、このカマンベールもゴルゴンゾーラも一口食べただけですぐ分かるような極上品でした。
独特の旨味が深くてとても綺麗なのです。
ご主人曰く、選んだ赤ワインに合わせたものを出して下さったようですが、この赤ワインとこの三種のチーズの盛り合わせの組み合わせは最高です。
是非にとお薦めします。料金設定がとてもリーズナブルですので、ちょっと驚かれる方が多いと思います。

そして、この日、二人でうなったのは、カタカミスパゲティです。
野菜の旨味を凝縮させて、トマトの酸味とチーズの濃厚な味で楽しむパスタなのですが、味わいがとても深くて、他のお店では食べたことがないものでした。
特に、パスタ好きの妻は絶賛していました。
このパスタがあまりにも気に入ったので、妻はお店の評価を更に上げるそうです。まもなくアップされるでしょう。
実は私は酸味が嫌いなのですが、このパスタのソースには驚かされました。
食べれば食べるほど、更に食べたくなる、ハマル味なのです。
ですから、最初の一口ではそれほど感動されない方もいらっしゃるかもしれません。
トマト系のソースのパスタがお好きな方には是非にとお薦めします。

夜の料理のメニューが想像していたよりも少なかったですが、チーズやパスタやビッツアを食べながらワインを楽しむお店、バールだと思いますので、その意味では最高レヴェルのお店だと思います。
ランチの人気が高いですが、リーズナブルで美味しいワインを楽しみながら、前菜やパスタやビッツアに舌鼓を打つほうがこちらのお店の真価がよく理解して頂けると思います。
メインのトンテキ(豚のステーキ)はちょっと塩コショウが強いかなと思いましたが、これは好みが分かれるかもしれません。

また、伺います。
とてもリーズナブルですし、バールとしては今のところ一番好きなお店です。
バールとして全体の見直しをしたら、やはりずば抜けているので、私も妻同様評価を上げさせて頂きます。料金と料理やお酒のバランスを考えれば、当然のことだと思います。
ランチのコストパフォーマンスも素晴らしいですが、やはりこちらのお店は夜ワインを飲みながら、じっくりと料理を召し上がったほうがより楽しめると思います。


<以前のコメント>

最近、いつものように三宮・元町間をうろついていた時に偶然見つけたお店なので、登録があるとは思いませんでした。
路地の奥にありますが、ランチの時はメインストリートに看板が出ているので、簡単に見つけられるでしょう。
土曜日のランチで伺いました。

とても小さなお店で、若いシェフががんばって経営をされておられます。
今、流行のバール的なコンセプトで作られたお店だと思います。

ランチはセットで1000円です。単品だと680円。
ピッツアやオムライスなどのメインを選ぶとスープとサラダとデザートがつきます。
私は、ビスマルク(卵や生ハムのピッツア)を彼女はオムライスを選択しました。

天災は忘れた頃にやってくる。

寺田寅彦の言葉ですが、スープを飲んで、メインのビスマルクやオムライスを口に含んだ時に思わず心の中で叫びました。

天才は忘れた頃にやってくる。

基本的にはイタリアンの料理ですが、非常に繊細で優しく上品な味付けです。
オムライスの卵のとろとろ具合も最高でした。
食べているうちから、近いうちに夜伺って、いろいろな料理を堪能したいと思いました。

イタリアンでこの繊細さは、セッテマーレと双璧なのではないでしょうか。
イタリアンに限らず、このような卓越した料理が、なぜ高級店と言われる店で出して頂けないのか、非常に不思議に感じることがあります。
リーズナブルな価格で、素材にとことん拘り、なおかつその素材の良さを最大限に引き出す料理を堪能させて下さるお店が、現に存在しているのです。
高級店気取りの自己満足大好きシェフのレヴェルが異常に低いのか、さりげなく究極に近い料理を楽しませてくれるシェフのレヴェルが天才的なのか、どちらに答えがあるのでしょうか。

私は、両方とも正解だと思っています。
本当です。

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6位

あらかると (天満、天神橋筋六丁目、扇町 / 居酒屋、野菜料理、鳥料理)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 2.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 2.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2009/03訪問 2013/03/01

野菜の美味しさや飲食店の素晴らしさを再認識させて頂ける天満の巨星

標準点は1.5とさせて頂いています。

<更新時のコメント>

再訪させて頂いて、更にこちらのお店の素晴らしさが分かりました。
評価を上げさせて頂きます。

大学時代の友達と妻と三人で伺いました。

噂のトマトは想像していた通りの味でした。
以前、あるところで果物のように甘いトマトを食べたことがありましたが、そちらのトマトに近い味でした。
美味しいですよ。

それよりも驚いたのが、鶏肉や卵なども、かなり厳選したもののみを使われておられることです。
これは、素晴らしいです。
味付けのセンスもずば抜けています。

そして、もっと感動したのは、決して新しいお店ではないのに、隅々まで掃除が行き届いていることです。
このお店ほどやるのは大変だと思いますが、飲食店なのに清潔感がないお店が多すぎます。
厨房とトイレを綺麗にすることは、飲食店としては、お客に対する最低限の礼儀だと思っているのですが、できていないお店が本当に多いです。

ここまで、掃除が行き届いたお店は、私が知る限り、こちらのお店と東京のAPPIAだけです。
大変な名店を知ることができました。

とても人気のあるお店のようですから、当日の予約では入ることは難しいと思います。
いらっしゃる方は、事前に予約を入れられることをお薦めします。

また、伺いたいですね。


<以前のコメント>

天満の厳選店シリーズの第2弾です。

トマトがびっくりするほど美味しいということで、伺ったお店です。
残念ながら、トマトはありませんでしたが、もう一つの「りんごのサラダ」を頂きました。
実は、私は、サラダにりんごが入っているのは嫌いなのです。
よくあるサラダで、マヨネーズとキャベツとりんごの混ざったあの味が嫌いなのです。
マヨネーズもキャベツもりんごもそれぞれ嫌いなものではありませんが、よくある「アレ」は不味いですね。

トマトがないということで、ほとんど期待しないで頂いた「りんごのサラダ」なのですが、これは絶品でした。
これまで嫌いだと思っていたものですので、特に美味しく感じました。
私は、グリーンピースが大嫌いなのですが、「分とく山」で頂いたものは絶品だと思ったことを思い出しました。

らっきょもそうですが、要するに、私が嫌いなものには、独特の風味や味があるのです。
それを不味いと感じるのは、一般に食べられるものだと、その嫌な部分が強調されているからですが、本当に美味いものだとそれを感じることはありません。

「りんごのサラダ」もりんごの素材の高さもさることながら、味付けのバランスが素晴らしいから絶品だと感じるのでしょう。

そして、これも絶品だと感じたのは、「春の紙鍋」です。
春を感じる鍋なのですが、ダシの味が素晴らしかったですね。
これを頂くと、こちらのお店のセンスが卓越したものであることが分かります。

野菜が有名なお店ですが、他のものも全て美味しいと感じました。
あまりにも美味しかったので、友人と約束していた食事は、こちらに伺おうと思い、帰り際に予約をさせて頂きました。

次回は、野菜はもちろんのこと、肉や魚のメニューも楽しませて頂こうと思っています。
接客も素晴らしい名店中の名店だと思います。
小さなカウンターだけのお店ですので、予約を取るのが難しいかもしれません。
しかし、あの広さだからこそ、料理も接客もクオリティーが保てるのだと思います。

このような素晴らしいお店が存在するというだけで、天満の飲食店のレベルの高さを実感することができます。

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7位

たけうちうどん店 (中津(大阪メトロ)、中津(阪急)、大阪梅田(阪急) / うどん、揚げ物)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2009/08訪問 2015/05/25

麺の美味しさは半端じゃありません

780円の鳥天生醤油を頂きました。

さすがに評判が高いだけあって、モチモチした麺の美味しさはかなりのものです。
麺はこしがあれば良いと勘違いして、なかなか噛み切れないような不味い麺を提供している店もありますが、こちらの店は全く違います。適度なこしで、なおかつ独特のモチモチ感があり、美味です。
これほど美味しい麺に出会うとは思いませんでした。

また、あまり期待していなかった鳥天が美味しいのには驚きました。
ボリュームがけっこうあるので、安かろう不味かろうと思ったのですが、大変な勘違いでした。
味付けと食感が素晴らしいのですが、鳥天というのは、工夫をすればとても美味しくなるのだと感動してしまいました。

うどんもラーメンのように好みが分かれるのかもしれませんが、私は大好きです。
神戸の民藝と食べ比べてみて、うどんの評価全てを見直そうと思います。
民藝よりも美味しいと確信すれば、こちらの店を最高評価にしなければなりませんから。

しばらく、大阪のうどん屋さんの新規開拓をしようという気持ちにさせて頂きました。

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8位

インド料理 ショナ・ルパ (神戸三宮(阪急)、三宮(神戸市営)、旧居留地・大丸前 / インド料理、インドカレー)

3回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.2 ]
  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥1,000~¥1,999

2018/01訪問 2018/01/15

ルパランチ

前日、妻が店を手伝ってくれたので、慰労のために佳景と思ったのですが、定休日でした。

そこで妻の好きなこちらのお店に伺いました。
今回は前回の宣言通りルパランチを食べてみることにしました。
土日は混みますが、平日は何時に来てもすぐに入れます。

ショナランチとルパランチの違いは、メインのチキン料理が少し違うのとデザートの有る無しだけだと思っていましたが、カリーのルウも量が違うようです。
ランチに関しては、スープとカリーの美味しさが際立っているので、ショナランチでいいのかなと思いました。

カリーの味ですが、スパイシーで辛さもありますが、全体的マイルドな味付けで、なるほど宮廷料理だなあと感じさせられます。
何度も書かせて頂いていますが、エスニック系はあまり好きではありませんが、コムベトナムとこちらのお店は例外です。
タイ料理も気に入ったお店があるのですが、ランチはやられなくなったので伺っていません。
ランチ再開してないかな?
ランチはローテーションが重要なのでタイ料理も少し新規開拓しようかなと思っています。

こちらのお店はランチローテーションの5番手でしょうか。
妻が先週東京の錦糸町で伺った高評価の人気店が美味しくなったそうで、どうしても伺いたいというので久しぶりに伺いました。

ショナランチを頂きました。
土曜日のランチは人気で入れないこともありますが、平日は全然大丈夫です。

平日のランチだと1300円でもやや高めなのでしょうか。
クオリティに鑑みればかなりお得だと思うのですが。

スープはいつもながら安定の美味しさです。
辛さと旨味の塩梅が絶妙です。
ランチの場合は物凄いレヴェルの食材を求めるわけではないので、味付けの塩梅が重要になります。
強い味付けではなく絶妙の塩梅というところがお店選びのポイントになります。
家では作れないものということも大切ですね。
目的がなく意味のない食事はしません。

チキン料理も美味しいですがやはりこのお店ではカリーをナンで頂くのが最高です。
自分では絶対に作れないカリーです。
家庭的な日本のカレーは食材にお金をかけて家で作ればいくらでも美味しいものが頂けるのでこのようなカリーこそ外食で頂きたいものです。

ルパランチは1800円。
デザートがプラスでチキン料理の内容が少し変わりますが、ショナランチで十分な気がします。
近いうちにルパランチを頂きに伺います。


<最新のコメント>

先日、ランチで伺いました。
知らなかったのですが、ランチは予約を受付ないようですね。
平日の13時過ぎに伺いましたが、少し待つことになりました。
平日の13時半入店であれば、恐らく待つことはないでしょう。

やはりコストパフォーマンスが悪くないインド料理屋で、これほど洗練された味を作り上げるお店はとても数少ないと思います。
中華以外のアジア各国の料理やエスニック料理が好きではない私が、神戸で積極的に食べたいと思わせる今のところ唯一のインド料理の名店だと思います。
ゆっくりとランチを取りたい時も、少しエレガントに夕食を食べたい時も、お薦めです。
評価はこのジャンルのお店としての評価です。

<更新時のコメント>

結婚式のお疲れ様会ということで、妹夫婦と私たちの4人でディナーに伺いました。
5000円のムグライというコースを選んで、スパークリングワインを飲みました。
いつもでしたら、私たち夫婦でワイン1本ですが、妹夫婦はほとんど飲まないので、結局4人で1本飲んだだけでした。

やはりスープの繊細な美味しさは群を抜いています。妹夫婦もこれは美味しいと感動していました。
チキン、海老、シークカバブなどの後にカリーがきましたが、4人だったので、4種類全てを楽しむことができました。
海老、チキン、魚、マトンの4種類でしたが、海老のカリーの評判が一番良かったですね。
私は、ちょっと癖のあるマトンも美味しいと思いましたし、魚のカリーもかなり美味しいと思いました。

私たちは普段、インド料理を食べないので知らないのですが、妹が言うには、インド料理やタイ料理はコースにすると量が多いお店がほとんどだそうで、こちらのお店も例外ではありませんでした。
美味しかったのですが、食べ切れずにテイクアウトすることになりました。
テイクアウトできるのでもったいなくはないのですが、個人的には次回からはアラカルトで注文しようと思っています。

妻は辛い食べ物が結構好きなので、これからもインド料理のお店を新規開拓したいようですが、このようなレヴェルの高いお店はそれほどあるわけではないでしょうねえ・・・・・・・・。


<以前のコメント>

辛いものがあまり好きではないので、インド料理とは縁がありません。
恐らく、自分から積極的伺ったことはそれほどないのではと思います。
銀座のかなり有名なお店で食べても、それなりに美味しいとは思いましたが、積極的に再訪したいとは思いませんでした。

さて、たまには妻が好きな辛い料理でもランチで食べてみようかと食べログでいろいろと探しているとあるお店で、私が敬愛するレビュアーであるウィーンの森の物語さんが、関西の北インド料理では最高だとこのお店のことを書かれているのを拝見しました。

どうやらインド料理の中でも、北インド料理はそれほど辛くなく、上品な味付けのようなので、こちらのお店に妻を連れて行くことにしました。ウィーンの森の物語さんとは味の好みがかなり近いので、このお店なら間違いないと思ったからです。

お店で待ち合わせしたのですが、雑居ビルの中に入っているため雰囲気を期待していなかったのですが、サプライズでした。
シンプルで上品な内装で、私や妻の好みどおりです。

日曜日だったので、ビジネスランチはなく、1600円のランチのセットを注文しました。
妻はチャイを追加しました。

まず、驚いたのはスープの味です。
スパイスが効いていて、私の大嫌いなグリーンピースなどの豆が入っているにも関わらず、美味しいのです。
特に、スパイスの旨味を引き出すポイントととても複雑で深い味わいには感動しました。
このような奥深いスープは滅多に飲めるものではありません。

その後、タンドリーチキンや自家製ソーセージのようなものが出てきて、最後にはナンとカレーが出てきました。
カレーはちょっと薄味すぎるかなとも思いましたが、食べているうちにかなり深い味わいがあることが分かります。
ナンも美味しいです。

今まで頂いたインド料理の中ではダントツに美味しかったですが、回数を食べたことがないので、取りあえず、味と総合評価を4.5にさせて頂きました。
上品で、スパイシーでマイルドでコクと深みがあるインド料理というのは本当に素晴らしいとしか申し上げられません。
香辛料というものは、このように使うと料理のグレードが上がるんだなということが実感できます。

次回は、夜伺って飲みながらアラカルトを楽しみたいですね。
お酒はどのようなものが合うのでしょうか。
妻も大満足でした。
インド料理云々というより、接客も良いですので、飲食店として素晴らしい名店だと言えるでしょう。

追伸
次回のディナーは、すでに予約をしました。4人で伺うのでコースを頂くことになるでしょう。

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9位

なだや (新在家、石屋川、六甲道 / 寿司)

2回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 3.1

    • [ 料理・味 3.2
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥3,000~¥3,999

2016/12訪問 2022/03/31

ランチの握りだと

久しぶりのなだやさんは、初めて昼伺いました。
チラシの方がお得感があるようですが、寿司と言えば握りだと思っているので、握りを選択しました。

先ずはちょっとした付けだしが3種出てきます。

街のお寿司屋さんという感じでランチの握りは一貫ずつではなく、全て一緒に出てきます。
シャリは甘めの関西風です。
シャリの温度管理はありません。

醤油をつけて食べるものとそうではないものが半々くらいでしょうか。

正直、家庭で出前として頂く寿司という感じです。
不味くはありませんが、これだというものもなく、夜伺った時のコスパの良さは全く感じられませんでした。

ランチで城助のような芸術品は求めませんが、3000円となるとランチとしてはまあまあの値段なので、これだと普通という感じです。
中途半端な極みで、これなら5000円出して島本のランチに行ってみようかということになってしまいます。

ちらしだとお得感があるのかな。
でもちらしなら一寸法師で良いかなと思ってしまいます。
ランチのちらしはコスパが良いので。
ちなみに一寸法師も握りは駄目です。
妻のとん2が、書いていることと重複する内容は全て割愛させて頂きます。

これまでに、私が何度も書かせて頂いていますが、こちらのお店のご主人も仰っていたとおり、「鮪」などの高級素材のトップレヴェルのものは、全て築地に行ってしまうので、関西で食べることはほとんどできません。
こだわり抜いて、わざわざ築地から仕入れをされておられる店以外で食べることは不可能です。

東京の大塚高勢のコメントで長々と書かせて頂いていますので、簡単に書きますが、別に原価が高いものでなくても、魚介類で美味しいものはいくらでもあります。
またタネによっては、国産にこだわる必要もありません。
例えば韓国産のタネであっても、旬であれば、驚くほど美味しいものもあります。
リーズナブルな料金設定の鮨屋では、そのような高級店で食べるのとあまり差を感じさせない、原価の差が比較的少ない魚介類を食べたいというのが私の個人的な希望です。

こちらのお店では、入手可能なもので、良い物を厳選されており、しかもあてなどは、かなり手をかけて提供しておられます。
「わさび」も高価なものを使われておられますね。
柔らかな甘みがある、私の好きなタイプの「わさび」です。
普段使いが可能な鮨屋では、このような仕事のされ方をされている店が一番美味しく、楽しく食事ができると思います。
明らかに背伸びしていることが感じられ、中途半端な価格設定で中途半端なあてや握りが出される鮨屋は私は好きではありません。むしろ大嫌いと言ってもいいでしょう。

また、リーズナブルな鮨屋では、日本酒で美味しいものがないことが多いので、いつも残念に思うのですが、さすが灘エリアだけあって、リーズナブルながら、本当に美味い日本酒を提供して下さることも嬉しいです。
すぐ近くにある木村酒造の「瀧鯉」だと仰っていましたが、恐らく純米吟醸だと思われます。
リーズナブルな価格のこの純米吟醸でも十分美味しいと思いますが、我が家の来年の正月のお酒は、この木村酒造のもう少し価格の高いものにしようと思っています。
こちらで出しておられるものは、家庭での晩酌用としては最高レヴェルだと思います。
私の好きな綺麗な透明感があって、雑味がなく、料理の邪魔をしないところが良いですね。

さて、肝心のあてや握りですが、どれを頂いても美味しいと思います。
もちろん、リーズナブルな価格設定にしておられるので、最高級のタネばかりではありませんが、魚介類の本来の美味しさを十分楽しむことができます。
「伊勢海老」の握りは甘みが足りないと思いましたが、ほぼ不満の残るものはありませんでした。

そして、私にとっては少し甘めの味ですが、握りのシャリも素晴らしいレヴェルです。
三平寿しのシャリも食べ慣れるとクセになるような美味しさがありますが、ちょっと個性的過ぎるところがあります。
しかし、こちらの握りのシャリは、比較的万民受けする美味しさがあると思います。
長い間研究されて行き着いたシャリだなあということが、ひしひしと伝わってきます。

また、握りだけでなく、あてについても、独自に勉強されて、本当に美味いものを常にお客に提供したいという気持ちがズシーンと伝わってきます。
東京の高級店で、名前がメジャーになって、お金払いの良い常連がついたことによってどんどん味が落ちていって、反比例して料金が高くなっているという鮨屋を何軒か経験させて頂いていると神戸というあまり鮨文化がメジャーではない土地で、本気で、仕事に取り組んでおられる姿を拝見すると涙が出てきます。
大金を払えば美味いものが食べれると仰る方がおられますが、私はそうではないと思います。
いわゆる高級店ほど、良い店とひどい店の差が激しいので、こんなに払って、こんなものを食べさせて、こんな失礼な接客をするのかと驚かされる店は想像しているよりもはるかに多く存在しています。
むしろ、高級店でありながら(料金設定が高いということです。)、本物の一流店だと感じる店の方が数は圧倒的に少ないのではないでしょうか。
個人的にはものすごく少ないと思っています。
その意味では、私はこれまでにかなりお金をどぶに捨ててきました。

東京の高級店で、大好きな鮨屋が数軒ありますが、どうせそのような高級店にはしょっちゅう伺うことはできないのですから、このような比較的気軽に伺うことのできる鮨屋で、心から満足できる店はないものかと何十年も思っていました。
本当の意味でリーズナブルな料金設定で(私は特殊な場合を除いては、思う存分食べて飲んで、一人1万円程度までというのが飲食店としては望ましいと思っています。)、これだけ満足感を得られる鮨屋は、世界一の鮨屋激戦地区である東京にもほとんどないと思われます。
実際に、私は、東京では見つけられませんでした。
特に、東京の都心では、きちんとしたものを提供した上で、この料金設定は無理でしょうね。
家賃、人件費などのランニングコストを考えれば、経営的に不可能に近いからです。

おりょうさんのコメントを参考にさせて頂いて伺った鮨屋ですが、とても感謝しております。
リーズナブルでありながら、地元向けの飲食店らしい気持ちの良い接客が受けられ、本当に美味い鮨屋の醍醐味を味わってみたい方には、強くお薦めできるお店です。
東京からいらっしゃって、「神戸でなんで鮨屋なの?」と思われる方であっても、せっかく神戸にこられるのであれば、是非一度お試し下さいと申し上げておきます。

神戸で、「鰻」「天ぷら」「とんかつ」「蕎麦」「ラーメン」については、リーズナブルで心から美味いと思えるようなお店を見つけるのは既に諦めていますので(せめて「鰻」だけは満足できる店を見つけたかったです。残念。天ぷらは興味をそそられるお店がありますが、料金設定が高すぎるので、チャレンジしていません。東京の有名高級天ぷら屋で散々酷い目にあっていますので・・・・・。)、後は、「懐石料理」で本当に美味いと思えるようなお店を見つければ、神戸での永住生活もほぼ完璧になるでしょう。

最近、新規開拓意欲が著しく落ちていますが(特にディナー)、このようなお店に出会うことができるとやっぱり新規開拓はせなあかんなあと思います。

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10位

みそラーメンさつき (兵庫、中央市場前、新開地 / ラーメン、中華料理、餃子)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ¥1,000~¥1,999

2016/10訪問 2022/03/20

やっぱり「本当に美味い味噌ラーメン」はありました

<更新時のコメント>

本日は確認の為、2軒訪問します。
先ずは、再訪すべき店として一番気になっていたさつきへ。

追記にもありますが、妻を連れてきたら営業されておられなくて、私にとってアクセスが悪いため、ずっとずっと再訪していませんでした。
また、美味しいというイメージとジャンクっぽいイメージが交錯していて、行ってみたら閉店の恐怖もあり、なんと9年以上が経ってしまいました。
結婚した年の秋以来ですから驚きです。
行こうと思えばいつでも行けると思い続けて9年以上です。

行列ができることで有名なお店ですが、流石に開店時間に行けば大丈夫だと思ったのが間違いでした。
11時30分ジャストに着きましたが、2回転目の5番手。
劣化しているワインの交換に行っていたため1本乗り遅れての惨劇です。

しかし、暖簾も含めて全く変わっていません。
ある有名飲食店の知人がラーメン屋とカレー屋は絶対にやらないと言っていました。
廉価で最もお客様のターゲットが広い食べ物だからなのですが、加えて私は好みが極端に分かれる点も経営的には大きなリスクがあると思います。
また、特にラーメンは首都圏の例をみてもよく分かるように、トレンドが常に激変するのでその対応が極めて難しいです。
飲食店経営においては、お客様層のターゲットを絞り込むのが最も重要で、選挙の浮動票のようにその時のトレンドにあまりにも大きく左右される業態は一時期物凄く流行ったとしてもオープンから店じまいまでのトータルで考えると大きな利益を上げるのが難しいのです。

話が長くなりましたが、その観点から考えるとこのお店はあまりにも偉大です。
今、行列に並びながらこのレビューを書いていますが、これで味も維持されているとしたら凄いことです。
ただ、後継者がいらっしゃらないとしたら神戸の街にとって大変な損失になるでしょう。

待つこと20分で入店です。
残念、後継者らしき方はおられません。
これは神戸の街にとって大変なリスクです。

2軒目があるのでチャーシュー麺は我慢して味噌ラーメンの単品です。

やはりこの味噌ラーメンのスープは秀逸です。
味噌ラーメンは基本的には好きではないのですがこれは美味しいと思います。
味噌ラーメンが好きではない理由は、使っている味噌の風味が強く出過ぎているものが多くてラーメンの麺とは合わないと感じていることと老舗とされている超有名店の多くが味が濃すぎて食べ続けるのが苦痛になることにあります。

私がさつきの味噌ラーメンが美味しいと感じる理由はこの二つがクリアされているからです。
個人的にはストレートの細麺なのでもっと固めの茹で具合が好みですが、スープにはあっていると思います.
チャーシューもスープにあっていますし、私の大嫌いな苦味だけのネギの白い部分も入っていません。
味噌ラーメンにもやしはありだと思いますし、玉ねぎも少量であれば味噌ラーメンのスープにはあっています。
神戸では味噌汁に玉ねぎを入れるのは普通の事のようですので邪魔にはなりませんし、このスープの味を作るための一つのファクターになっていると思います。
目指しているはずのスープの味を邪魔してバランスを崩す玉ねぎには反対です。

味噌ラーメンであり無化調ではないという壁を乗り越えて味3.8以上です。
今の採点基準は3.5以上で再訪可能性あり、3.8以上で複数回のリピートです。
いつ食べられなくなるかわからないので今後は頻繁にリピートします。
ランチではこのスープに合わせて白ご飯が食べたくなるのがよくわかります。
数少ない味噌ラーメンの名店だと思います。
いつまでもお元気で!

ということで本日もラーメン狂想曲を奏でるためにJRに乗って摩耶駅に向かいます。
3軒行きたいけど3杯は無理だろうなあ、無理したら食べられるけれども味がわからなくなってしまう。

<最初のコメント>

随分前から、個人のBlogで私があまり味噌ラーメンが好きではない理由を書かせて頂いていますが、この店の味噌ラーメンは美味しいです。
理屈ではなく、このスープは、本当に美味いとしか申し上げようがありません。

もちろん、ラーメンは非常に好みが分かれる食べ物ですし、特に味噌ラーメンとなるとその点が顕著に表れると思いますが、私はかなり美味しいと思います。

嫌なくどさが全くないのに、深い味わいとコクがあって、思わずスープを全部飲み干してしまいました。
味噌ラーメンのスープでよくある嫌な雑味のようなものも全く感じられません。
何気ないようで、実は驚くほど研究し尽くされたスープだと思います。
このようなスープのラーメンは食べ飽きることがないでしょう。

味噌ラーメンには極太ちぢれ麺というのが定番ですが、私はこのスープにはこちらのストレート細麺がとても合っていると思います。

このレヴェルで550円という料金設定も良心的で、神戸の下町の良さが凝縮されている名店中の名店だと断言できるでしょう。

東京を中心に最近はわけの分からないラーメンが毎日のように出現しては、毎日のように消えていっていますが、神戸でこのようなシンプルでありながら、質の高い味噌ラーメンが気軽に食べられるというのはとても幸せなことです。

これほどレヴェルが高いと、近いうちに大行列店になってしまうかもしれませんので、今のうちに出来る限り伺いたいと思っています。
リピートさせて頂くこと間違いなしです。

本当に美味い。


「追伸」

妻にも食べさせたいと思い、先日の土曜日にえびす大黒に再訪した後、少しお腹の余裕を残して、二人で17時過ぎに再訪しましたが、シャッターが下りていて、本日の営業は終了しましたと書いた紙がありました。

何かの都合で、夕方からの営業を休まれたのであれば良いですが、昼からの営業で、スープが無くなってしまったのであれば、ショックです。

私が一人で土曜日の同じ時間に伺った時は、私以外にお客がいませんでしたので、間違いなく入れると思ったのですが、考えが甘かったようです。
私が想像しているよりも、すごい超人気店だとしたら、開店時間の11時を狙わないと美味しい味噌ラーメンを堪能することができずに、帰ることになるかもしれません。
うーん。食べたい。

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