tomoseipapaさんが投稿したラ メゾン ドゥ グラシアニ 神戸北野(兵庫/三宮)の口コミ詳細

料理を食べた時でなく、お店を出た時に評価が決まる(^^)v

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tomoseipapa (男性・兵庫県) 認証済

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ラ メゾン ドゥ グラシアニ 神戸北野三宮(神戸市営)、神戸三宮(阪急)、三ノ宮(JR)/フレンチ

2

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
2回目

2019/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

【禁煙】地産地消にこだわり最高のサービスを提供してくれる唯一無二の神戸グランメゾンの最高峰☆

神戸での半日バースデー企画2019⑥
今回は仲良くしていただいている素敵な女性のバースデーを神戸でお祝いする半日企画です。
もしも参考になればと思い、あえて時系列でナンバリングさせていただきました。

まず最初に、こちらのお店の料理とサービスにとても感動しましたので詳しく内容を記したいと思います。
料理やペアリングのワインやサービス内容を具体的にお伝えしたく1万文字超えレビューになりました。
お時間のある時にじっくりお読みいただけると幸いです(^^)

トアロードを北上して「山本通3」交差点を右折して異人館通りと呼ばれる山本通りを東へ約200mです。
北側に突如として現れる「白亜の洋館」が旧グラシアニ邸です。

『北野町は港町としては初めて国から重要伝統的建築物群保存地区として選定された日本屈指の美しい街です。
明治期半ばから大正期にかけ神戸港の居留地で仕事をする外国人たちが西洋式の邸宅を建て移り住みました。
1908年(明治41年)に貿易商と思われるフランス人の一家が、神戸の街を住まいに定めました。
ふるさとのスタイルをそのままに建てたのがグラシアニ邸です。
現在は他の異人館同様、伝統的建築物として指定・保護されています。』(HPより抜粋及び編集)

食べログのシステム上は2回目になっていますが、実際には3回目のディナー訪問になります。
8月末まで送迎プランというのがあり、三宮などからTAXIで伺うと往復運賃を支払額から相殺してくれます。
でも今回はトアロードを歩いて伺い、帰りも直接ハンター坂に向かったので使うことなく残念(^^;

さてこちらのレストランは『フランス料理の古典を重んじる正統性と新しい味へと向かう創造性の調和』をめざし、
地産地消にこだわった素材と世界各地の選りすぐりの旬の食材を取り寄せています。
北野らしい"異人館"という非日常的な空間で素晴らしい料理とサービスを受ける唯一無二のグランメゾンです♬

以前お伺いした際に、料理はもちろんワインなどのペアリングで最高に楽しませていただいた橋本支配人が、
この日もいらっしゃるということを予約電話の際に確認したのでワクワクしながらの訪問です。
支配人はニューヨークやハワイも担当されていて1年のうち半分はお店におられないようです(^^;

予約の際にバースデーということでプレートへのメッセージとバラの花を1輪用意してもらいました。
1階メインダイニングの一番奥にゆったりした席をセッティングしていただきました。
手前のテーブルは赤いバラの花びらとキャンドルだけのために用意されています。
まさにバースデーをお祝いするにふさわしいセッティングです♬
いつものように神戸をイメージした60種類あるガラスのウエルカムプレートの1枚が迎えてくれます。

料理に関しても若いシェフに替わられてから初めてなので期待も膨らみます。
今回は食べログの予約システムを使ったので平日特典が付いていました。
この日のメニューと橋本支配人に選んでいただいたペアリングは次の通りです。

◆Menu GRACIANI:14,000円⇒12,000円(別途消費税+サービス料7%)
【8月平日限定食べログ特典】
◎WINE PAIRING:8,000円


~INNOVATION~
”BEAUMONT DES CRAYERES”(ボーモン・グランド・レゼルヴ・ブリュット)市販価4,800円
 シャンパンを目の前で抜栓していただきました。バースデーの特別感がありますね♬
 非常にきめ細かな泡立ちが目を惹きます。スッキリしながらもフルーティでまろやかで美味しい。
 最近特に美味しくなってきたと評されるややピンクがかったシャンパンです。
 ※シャンパングラスは女性が手に持った時に絵になるように計算されたということで確かに美しい(^^)
 
Poulpe:淡路・フレッシュグループのトマトと明石・小蛸
 淡路島のトマトのコンソメにヨーグルトを加えたシャーベットがスッキリと美味しい。 
 明石の小蛸のやわらか煮にフレッシュトマト。ディルがアクセントになっています。

 ※産地や生産者のお顔を順に見ることができるディスプレイ付きのお皿(プレート)です(^^)/
  素晴らしい発想ですね。3分ぐらいで1周しているようです。

”SI ROSE 16 & 17 Christian Binner” ( シ・ローズ 2016&2017 クリスチャン・ビネール)市販価3,900円
 ヴァン グリと呼ばれる白ワイン用の葡萄の皮を数十日程度一緒に醸して作るロゼ ワインがありますが、
 これは更に醸したオレンジ ワインです。ピノグリとゲベルスラミネールのブレンドだそうです。
 8ヵ月間醸したワインに翌年のフレッシュなワインをブレンドしているので2016&2017になっているんですね。
 飲み口もとっても優しい仕上がりでほんのり甘さを感じてフルーティーな味わいです。
 ラベルに「肝臓」の絵が描かれているのは、「肝硬変」と発音が似ているためのようですね(^^;

Ayu:今が旬、揖保川の鮎と黒大蒜
 揖保川の鮎の中には自家製黒にんにくのピューレ。さらに周りには超薄くスライスした食パン。
 上には同じく揖保川のクレソンを添えてます。塩焼きではなくワインに合わせるための変化球みたいです。
 2種類のソースはクレソンのピューレ&鮎の肝・骨・頭を良く焼いたピューレで絡めながらいただきます。
 まずはローズのような心地いい香りが立ち上ります。サックサクの食感のあとで口の中に鮎が広がります。
 ソースとの相性が抜群です。二人で顔を見合わせて自然に笑いが出るほどメチャクチャ美味しい♬
 特に彼女は鮎の肝や骨などのソースが気に入ってディップとして使いたいと言ってました(^^)

”LOIMER LENZ 2018 Riesling”(フレッド・ロイマー レンツ リースリング 2018)市販価3,000円
 ピュアな果実味を感じる軽やかなリースリングで辛口の白ワインです。
 フレッド・ロイマーは2004年にロンドン・インターナショナルワインチャレンジで
 辛口リースリング部門第1位に輝いた注目の生産者です。
 ミネラルがたっぷりでフレッシュでエレガントでアロマティックな香りが広がります。
 スッキリした美味しいワインです。

自家製プチバケット
 明石で採れた海苔を混ぜた自家製の海苔バター&フランス ノルマンディ地方のイズニー社の有塩発酵バター

 さらに追加で試作品の自家製バターを持ってきてくれました。
 何と「美味しすぎるので気を付けてください」と言われてビックリ。
 自家製のバターで淡路島の玉ねぎを低温でフライドオニオンにして3日ほど寝かせた超美味しいバターです♬
このあとも2種類の自家製のパンを出していただき、パン好きの彼女は大満足してました。
 ちなみにパンはすべて店内で焼いているそうで、焼けない時には予約を受け付けないというこだわりです。

Aubergine:淡路・シラサエビと丹波・婦木農場の茄子
 まずは見た目がキレイで超可愛いんですよね(^^)
 シラサエビの周りには頭の部分でコンソメと茄子の皮で色付けし香り付けしたジュレ。
 焼き茄子を皮ごと使ったピューレ、バジルのマヨネーズ、茄子のペーストもしっかりしたソースです。
 シェフの無駄を出したくないという考えで皮まで香りや色合いに使うことでロスを出さないらしい。
 プリップリで海老好きの彼女にはたまらない1品のようです。もちろんボクも超美味しい海老です♬
 海老のシッポは飾りなので外してくださいと言われてたけど、彼女は我慢できずに食べてました(^^;
 素材のすべてを感じ取れるようで深みのある味わいになっているように思います♬

"DONNEFUGATA Ben Rye 2016” PASSITO DI PANTELLERIA DOC
  (ドンナフガータ ベン・リエ ハーフ2016)
フルボトルの市販価8,640円
 次のフォアグラに合わせて甘いワインを選んでいただきました。
 イタリアのシチリアより南のパンテレリア島にあるドンナフガータ社のパッシートといわれるワインで、
 葡萄は「ジビッボ(アレキサンドリア・マスカット)」で丹念に陰干しを繰り返して作られる稀少品です。
 干しブドウにしてから搾ったワインで単独でも楽しめるワインです。
「ベン・リエ」は世界3大デザートワインに匹敵すると言われるほどクオリティーが高いらしい。
 甘いけど美味しい♬
「これはアプリコットだろう?」と言われるほどのアプリコット感が半端ない(^^)

Foie gras:滑らかなフォアグラ 北野ビヴェーレ・楠木さんがブレンドしたフォアグラの為のコーヒーのジュレ

 フォアグラの周りには珈琲のジュレとソースがたっぷりです。
 見た目は「昆布巻き」みたいです(^^;;;
 メレンゲは食感のアクセント、ほおづきはお口直しです。
 珈琲はお店の並びにある喫茶店のマスターに頼んでハワイコナを中心にブレンドしてもらったそうです。
 フォアグラのテリーヌを持参して実際に味を合わせたそうです。
 香り付けをするために最後に目の前で珈琲豆を擂ってふりかけてくれます。
 一口食べただけでもう言葉が出ません。この珈琲のジュレが超美味しい。
 しかもフォアグラとの組み合わせが絶妙で笑いが出る美味しさです(^^)
 これはまた次の日にも食べたいと思わせる未知の組み合わせの秀逸な味わいです。
 「美味しいぞ!!」そして「参りました」というのが正直な感想です。
 フォアグラ用にブリオッシュも出していただきました。

”CHABLIS 1ER CRU FOURCHAUME 2016 AOC” (シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム)市販価4,000円
 フェーヴルファミリーは18世紀からシャブリでブドウを栽培してきた一族らしいですね。
 2004年からドメーヌ元詰めを始め昔ながらのシャブリのミネラル感の味わいとふくよかな果実味があります。
 さらに非常にキレがよくてスッキリしながらも深みを感じる美味しいワインです。

※ここまでのグラスはザルト(ZALTO)で業務用としては割と人気のグラスですが、
 ここでオーストリア王室御用達でハンドメイドのロブマイヤー(LOBMEYR)のグラス「バレリーナ」が出されます。
 市販価は2万円以上のグラスなのでレストランで使われるのは贅沢ですね(^^)
 割れる音がとても繊細でパリンという音は離れていてもロブマイヤーが割れる音とわかるそうです。

Palourde:丹波篠山・吉良農園のズッキーニとアサリのブレゼ
 赤穂の水産会社の内海のアサリでキレイに周りを掃除して、その部分をズッキーニと一緒に刻んでアサリの下に。 
 目ネギから取ったグリーンのオイルを合わせて、さらに一番下がアサリのフラン(茶わん蒸し状)です。
 アツアツの器で出されたアサリの超満員状態にビックリですが、ずるいほど美味しいですね。
 プリプリ食感のアサリとオイリーなソースが良く絡んで口の中は瀬戸内海です(^^)
 実はこの辺りでオジサンはもう満腹に近くなってきました(^^;;;

~TRADITION~ 
Pouilly Fume Pur Sang Domaine Didier Dagueneau 2015
  (プイィ・フュメ・ピュール・サン 2015 ディディエ・ダグノー)
市販価13,400円
 中央フランスのロワールを代表するアペラシオン「プイィ・フュメ」のソーヴィニヨン ブランのワインです。
 昔この地方のソーヴィニヨン ブランで造られたワインは”PUR SANG”と呼ばれたのでその名を付けたようです。
 ロワールの鬼才といわれた今は亡きディディエ・ダグノーの息子さんの代らしい。
 次の塩分強めの料理に合わせたワインです。
 まずは香りが最高に良くて少しベジタブルな香りを感じます。 
 ミネラルが効いた酸味を感じるフルーティな味わいですが辛口でしっかりした味わいでとっても美味しい♬

Bar:丹波・なゆた農場の胡瓜と淡路産スズキ
 形と旨味を重視するために普段は寝かせて使うことが多いそうですが、
 今回はブリブリ食感を楽しめるように鮮度のいいスズキを使っているそうです。
 上にはアクセントでオリーブオイルで揚げたパン粉が乗せられています。
 自家製のアンチョビバターをシート状にして上だけのオーブンで焼いています。
 酸味が効いた白ワインソースに胡椒やコリアンダーなどのスパイスで香り付けされています。
 さらに下には胡瓜のペーストとオイル、胡瓜の芯とともに煮込んだフレーバーも移していて、
 「これぞフランス料理!!」と言われるほどのソースですね♬
 パン粉のカリカリ食感とスズキのホクホクでほっこりした食感の対比がいい。
 温かい料理なのに胡瓜もシャキシャキしていて、あらゆる食感を楽しめました。
 塩味の効いた身の美味しさに彼女も「ムチャクチャ美味しい」と連呼してました(^^)
 
”CHATEAU POUPILLE 2010”(シャトー・プピーユ 2010年 ボルドー 赤ワイン フルボディ)市販価2,700円
 樹齢40年のメルロー100%です。デキャンタしていただいておりグラスに注いで香りが広がります。
 新樽でしかも18ヵ月熟成ということで果実味がとても豊かで酸味とのバランスも素晴らしい。
 あっという間に飲んでしまいそうな香りも良くて美味しいワインです。香りよりもあっさりした味わいです。
 彼女も何回も「メチャクチャ美味しい」と言ってました。
 本当にこの市販価でこのレベルのワインが飲めるのかなぁ。ボクのリサーチミスかもしれません(^^;

Bœuf:神崎郡・牛尾農場のジャガイモと三田和牛ランプ肉のロティ
 三田和牛のランプの部位をしっとり丁寧に火入れしています。
 下にはじゃがいも「きたあかり」のエスプーマ。
 お肉に隠れたつるむらさきのソテー。上にはきたあかりとシャドークイーンのポンムスフレ。
 ポンムスフレは2度上げすることでプクッと膨らんで、中が空洞になっているじゃがいもです。
 フォークですぐにしぼみます。とても軽くて美味しい♬
 ソースはお肉の出汁をそのまま使ったものです。
 シンプルだけど肉の美味しさが際立ちます。
 半分ぐらい食べたところで「味変」をしてくれます。
 何とオーストラリア産の黒トリュフを躊躇なく削って思う存分振りかけてくれます。
 サマートリュフではなく季節が逆のオーストラリアの黒トリュフです♬
 抜群の香りが立ち上る黒トリュフですが、あまりにもいっぱいかけてくれるので
 彼女も「ヤバイ」を連発。思わず「お嫌いですか?」と聞くと「好きです」と(^^)
 広いレストラン内に黒トリュフの香りが充満しています。スゴイ!パワフルです。
 しかもヤバいほど味変してます。より深みと厚みが増した味わいに驚きと感動しきりです♬

※カトラリーはここまではクリストフルでしたが、ラギオールに替わりました。
 前回も楽しんだフランスのデザイナーフィリップ・スタルプとのコラボで生まれたナイフ。
 このナイフに合わせるためにエルキュイのフォークをわざわざナイフの雰囲気と合わせるために
 新潟の燕三条でマット加工した25cmほどの長さがあるフォークです。
 お店では国産のナイフは価格が高いけど兵庫県産(三木市など)のものを探しているそうです。

~IMPRESSION~
※食事からデザートに替わる際に、料理の香りを残したままデザートに移るのは気になるので
 香りと雰囲気をガラリと変えるためにミントの香りのブクブク(ドライアイス)が置かれました。
 ほのかなミントの香りが広がり気分一新です(^^) 
 毎回料理の香りから遠い香りを選んでいるようです。

Pastèque:西瓜のスープとライムのグラニテ
 西瓜のコンポートとレモンのジュレ。
 その上にレモンライムのシャーベットを目の前で擂ってくれます。
 すぐに溶けてしまうので、小さなかき氷機みたいなものですね。
 ライムの香りが心地よくて、西瓜のコンポートには塩も効いています。
 サッパリした味わいが夏にはとってもいいですね。
 食べている間もブクブクと音を立てていました♬ 可愛い(^^)
 
Bas Armagnac Baron Gaston Legrand 1994(バロン・レグランド バ・アルマニャック 1994)市販価10,000円
 アルマニャックの為に蒸留される白ワインの生産に使用されるのはユニ・ブラン50%、バコ・ブラン40%、
 フォール・ブランシュ & コロンバール10%とのことです。
 ヴィンテージは需要と必要に応じてのみ瓶詰めされているようで、その必要が無ければ
 アルマニャックは樽に入れられたままで、ボトリングは伝統的なラインで手作業で行われます。
 実は彼女が席を外した際に支配人から「誕生年のヴィンテージアルマニャックがあるかもしれないのですが、
 もしよろしければ探して、お出ししましょうか?」と聞いてくれたのでぜひお願いしますということで
 彼女の誕生年の1994年をお願いしたところ、あったので出していただきました♬
 まずはデザートで使っていただき、そのあとタネ明かしで飲むことができました。
 とっても香りが良くてまったりとしたまろやかな味わいです。
 甘味も感じるけどしっかりした男性的な印象があるのはさすがにアルマニャックですね。

Pêche:神戸・平井農園の桃と新生姜のジュレ 桃とレモングラスのソルベ
 メインのデザートは桃を使ったもので、目の前で調理して仕上げてくれます。
 桃は水分が多い果実で同時に火を入れると崩れてしまうので、まずはソースを作ってから桃を加えるそうです。
 グラニュー糖をフライパンで溶かしてミントのシロップにフランボアーズを加えたものと煮詰めてソースにします。
 グツグツと煮詰めて高濃度になって香りが変わったところで、ピーチツリー(桃のお酒)を加えます。
 フランベのように炎が立ち上ります。さらにアルマニャックのブランデーを加えてまたまた炎が上がります。
 豊かな風味を次から次に移していく感じです。最後に桃を加えます。
 ここまで見ているだけで彼女が「絶対美味しいですよ」とささやいてました。
  
 彼女には”Happy Birthday ○○”というお祝いメッセージがかかれたプレートに乗せて出されます。
 それと同時に赤いバラ一輪をボクに渡してくれたので、目の前の彼女に渡してから、
 お店の方と一緒に「お誕生日おめでとうございます!
 さらにこのデザートに使ったアルマニャックブランデーが彼女の生まれ年の1994年ということが明かされます。
 これにも非常に喜んでいただき、このアルマニャックとバラの花を隣のテーブルに乗せて完成形です(^^)/


 温かい桃のソテーの下にはビスキュイ生地。
 フレッシュな桃の角切りを両側に、奥には桃とミントのサッパリしたアイス。
 プルプルしているのは新生姜のゼリーで生姜の風味をほんのり感じます。
 緑色のソースはミントで、ピンク色の桃のソースと合わせていただきます。
 ボクの感想は「まるで遊園地みたいなデザート」ですね。

 もちろんすべてが美味しいです。火を入れても桃の甘さや美味しさは変わらずです。
 生姜のジュレも意外にあっさりしていて美味しい。

 このすべての流れを「指示通りにさせていただきました」とホストのボクを立ててくれましたよ。
 こういう対応はさすがですね。

Mignardises et Chocolats Café ou Thé:お茶菓子と食後のお飲物
 ワゴンサービスです♬
デセール(デザート)をワゴンサービスにすると、温度帯などの状態管理が大変なので、
 とりあえずガトー(お茶菓子)だけをワゴンにしたそうです。
 しかもランチでもすべてを提供しているそうですよ。スゴいですね。
これでも2人用にセットしていただいた量とのことですから、普段はもっとボリューミーでしょうね。
 でもぜ~んぶ食べたいですね(^^)

 まずは左側ワゴンの下段から、スパイスを効かせたマカロン、イチゴのロールケーキ、
 マンゴーとオレンジのムース、ホワイトチョコのケーキ、アプリコットのフルーツゼリー、
 上段は黒トリュフのパウンドケーキ、カシスのギモーヴです。マシュマロとは違うそうです。
 本来は卵白を使ったのがマシュマロで、卵白を使わないのがギモーヴですが、最近は厳密ではないそうです。
 こちらのギモーヴも卵白のパウダーが入っているそうです。
 
 右側ワゴン上段の生チョコレートは、ベイリーズ(アイリッシュクリーム)、カモミール、チョコクランチ、
 シャンパン、バジルです。
 下段のタブレットチョコレートは、丹波の黒豆、丹波のパクチー、豊岡の甘えび、篠山の金ゴマ、一味、
 海苔、淡路の玉ねぎです。
 何とも味が想像できないチョコレートもいっぱいありますね(^^;

 正統派のチョコレートはラヴニューなどの専門店に任せて、
 こちらのお店では変なチョコレートばかりを出しているということでした。
 変わったチョコレートも大好きです。

 彼女は、黒トリュフのパウンドケーキ(さらにお誕生日なので黒トリュフを乗せてくれました)、
 アプリコットのフルーツゼリー、イチゴのロールケーキ、シャンパンのチョコレート、チョコクランチ。

 ボクは、カシスのギモーヴ(10cmぐらいいきましょうか?と言われたけど3cmでお願いしました)、
 マンゴーとオレンジのムース、シャンパンのチョコレート、パクチーのチョコレート。

 彼女が選んだ黒トリュフのパウンドケーキに贅沢にも黒トリュフを乗せる発想は当日浮かんだそうで、
 実際に乗せて出したのは彼女が初めてということでした。

 ボクのカシスのギモーヴは、ぷにゅぷにゅ食感で、カシスの風味が広がり美味しいのなんの。
 マンゴーとオレンジのムースは想像通りの美味しさです。
 シャンパンチョコはお酒を飛ばしていないので、濃厚な味わいが広がりとっても美味しい。
 パクチーチョコはほんのりパクチーの香りを感じるかと思いきや、さほど感じなかった。

 タブレットのチョコは彼女へのバースデープレゼントとして全種類を箱に入れて渡してくれました(^^)/

 さらにお誕生日プレゼントとして、1杯ずつコニャックを出していただきました。
 何と100年以上前のコニャックです。

JEAN PHILIPPON 1914 (コニャック ジャン・フィリポン1914年)市販価不明 入手不可 
 日本の在庫はすべて支配人が抑えてるそうです。ゆえに今現在はこの店でないと飲めません
 1978年度のコニャック・コンクールにおいてグランプリを獲得した一本。
 蒸留年はなんと1914年でちょうど105年前にあたります。
 世界史で学んだサラエボ事件に端を発した第一次世界大戦勃発の年だということを思い出しました。
 国内で販売された時の価格は約20万円だったそうですよ。
 このフィリポン1914はフランスではエリタージュ・ド・メ・ザイユ(祖父の遺産)の名で親しまれてます。
 この香りはまさに干しぶとうで、眠っていた香りが起こされて、ふわ~っと広がります。
 甘みもあって樽の香りもよく感じられます。

 「絶対に合う」ということでボクにもトリュフのパウンドケーキの黒トリュフ乗せを出していただきました。
 とっても美味しくてコニャックとともにいただくと、まるで竜宮城に来たような幸福感が体中を駆け巡ります。
 「絵にも描けない美しさ」というより「言葉にできない美味しさ」といったところですね。

珈琲または紅茶
 彼女はストレートティでボクはハーブティからスペアミントをチョイス。
さっぱりした〆の味わいでした。

最後に支配人にお店のコンセプトをお聞きしました。
異人館という建物と同じく伝統的なものをベースにして美味しいソースを作りたいということです。
今回は夏なので軽めのソースでしたが、冬にはもっとガツンとした濃厚なソースが楽しめそうです。

お若いシェフらしくチャレンジ精神溢れるとても美味しい料理。
支配人のみならずすべての方がお客さんに楽しんでいただこうと努める最高級のサービス。
異人館という非日常でありながらも神戸らしいシチュエーション。
もちろんどれをとっても超一級品です♬

今回評価を見直しました。
何らマイナス要素がないので5点満点です。
ボクの中ではルサロンに続く2軒目の5点満点のお店です。
ぜひまた近いうちに伺いたい本当に素敵なグランメゾンです。

超お薦めです☆

2019.8.20

  • 淡路・シラサエビと丹波・婦木農場の茄子

  • 滑らかなフォアグラ 北野ビヴェーレ・楠木さんがブレンドしたフォアグラの為のコーヒーのジュレ仕上げ後

  • 神戸・平井農園の桃

  • 淡路・フレッシュグループのトマトと明石・小蛸

  • バースデーセッティング

  • ディスプレイ付き特製プレート

  • 今が旬、揖保川の鮎と黒大蒜

  • 淡路・シラサエビと丹波・婦木農場の茄子

  • 丹波篠山・吉良農園のズッキーニとアサリのブレゼ

  • 丹波・なゆた農場の胡瓜と淡路産スズキ

  • 丹波・なゆた農場の胡瓜と淡路産スズキ

  • 神崎郡・牛尾農場のジャガイモと三田和牛ランプ肉のロティ

  • 神崎郡・牛尾農場のジャガイモと三田和牛ランプ肉のロティに黒トリュフ

  • 神崎郡・牛尾農場のジャガイモと三田和牛ランプ肉のロティに黒トリュフ

  • 神崎郡・牛尾農場のジャガイモと三田和牛ランプ肉のロティ

  • 西瓜のスープとライムのグラニテ

  • 西瓜のスープとライムのグラニテ

  • 西瓜のスープとライムのグラニテ

  • 神戸・平井農園の桃と新生姜のジュレ 桃とレモングラスのソルベ

  • お茶菓子ワゴンサービス

  • お茶菓子ワゴンサービス

  • お茶菓子(彼女のチョイス)

  • お茶菓子(ボクのチョイス)

  • ハーブティ(ミント)

  • 自家製プチバケット

  • 自家製プチバケット

  • 玉ねぎのバター試作品

  • 自家製ブリオッシュ

  • 自家製パン

  • BEAUMONT DES CRAYERES

  • SI ROSE 16 & 17 Christian Binner

  • SI ROSE 16 & 17 Christian Binner

  • LOIMER LENZ 2018 Riesling

  • DONNEFUGATA Ben Rye 2016

  • CHABLIS 1ER CRU FOURCHAUME 2016 AOC

  • Pouilly Fume Pur Sang Domaine Didier Dagueneau 2015

  • CHATEAU POUPILLE 2010

  • CHATEAU POUPILLE 2010

  • CHATEAU POUPILLE 2010

  • Bas Armagnac Baron Gaston Legrand 1994

  • Bas Armagnac Baron Gaston Legrand 1994

  • JEAN PHILIPPON 1914

  • JEAN PHILIPPON 1914

  • JEAN PHILIPPON 1914

  • 神戸・平井農園の桃と新生姜のジュレ①

  • 神戸・平井農園の桃と新生姜のジュレ②

  • 神戸・平井農園の桃と新生姜のジュレ③

  • 神戸・平井農園の桃と新生姜のジュレ④

  • カトラリー

  • 本日のメニュー

  • 店内の雰囲気

  • 60種類のうちの1枚のプレート

  • 1輪の赤いバラとセッティングのバラの花びら

  • 香りをチェンジするミント

2019/09/01 更新

1回目

2014/12 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

【禁煙】生まれ変わったグラシアニで美味しい料理と心地いいサービスでいつも大満足です☆

<2014年12月再訪しました> 
年末の忙しい時期に訪問しました。
食べログまとめの「大人のカップルのための神戸ラグジュアリーナイト☆」でメインダイニングに推薦したお店です。
料理はもちろん美味しいのですが、それ以上にサービスがとっても素晴らしく素敵な時間を過ごすことができます♪
今回もぜひこちらで喜んでもらおうとセッティングしました。
ディナーコースは3種類あります。

●アミューズ・ブーシェ・・・右から食べることを勧めてくれます(^^)
 ・黄金蕪(早摘みの生)・・・バーニャカウダに六甲味噌 手でつまんで食べるとカリカリです。
 ・弓削牧場のフレッシュチーズのムース・・・はちみつを原料にしたビネガーを球体に固めたものが乗ってます。 
        黄色いイクラみたいで酸味があります。面白い発想ですね。カリカリのパンも乗ってます。
 ・アクラ(じゃがいもとタラのほぐし身のコロッケ)・・・ピーマンのソースでサクッと軽い食感です。

●オードブル①・・・クリストバルの赤サンゴのデザインの皿に乗って出されます。思わず取りたくなる(^^;
 北海道産毛ガニのカネロニ仕立て(カニと海老のコンソメをシート状のジュレにして巻いたもの)
 ベルギー産フレッシュキャビア”オシェトラ”と林檎のピュレ カリフラワーの蒸しパン 
 ウォッカクリーム(ウォッカを加えた生クリーム)
 そのまま食べてから、組み合わせを変えながら味の変化を楽しみます。
 塩分しっかりのカニと甘味のある林檎の相性がなかなかいいですよ♪
 
●オードブル②
 フォアグラのパイ包みクラシックなスタイル 播州百日鶏のむね肉のスライスとムース 
 ・・・トリュフとマデラッシュのペリーグーの甘いソースでいただきました。
  ※ここで甘いポートワインを持ってきてくれました。

●オードブル③
 金胡麻のフラン(茶わん蒸し風)と小松菜のヴルーテ(スープ)に淡路島産サザエの柔らか煮 
 色合いがビビッドで面白いですが、味わいは濃厚でサザエの柔らかな食感がいい。

  ※ここでそれぞれのコースを選んだデザートまで入れたメニューを打ち出して持ってきてくれました。

●メイン(魚料理)
 クエのしっとりと火入れしたポッシェとハマグリ
 ハマグリエキスを泡立てたものとクエの骨からとった出汁とともに 
 ・・・クエとハマグリを一緒に食べることを勧められましたがハマグリのエキスが強烈なので
 せっかくのクエの旨みが消えてしまいそう。 淡白なクエはそのまま味わう方が美味しいと思います。
 支配人にもお伝えしました。別々に食べる方がいいですね。

●メイン(肉料理)・・・ナイフとフォークが異常に長い見た目はスマートでキレイけどちょっと使いにくい 
          新作のラギオールで6本だけ購入したそうです。ミツバチをモチーフにしたデザインで
          シレックスという合金を使っているそうです。
  表面は芳ばしく中はしっとり 牛の出汁にうにを溶かしてます。
 ボクはスペイン産イベリコ豚ロースのロティをチョイス。
  骨付きで1週間吊るして水分を抜いているのでやや硬めの食感で脂も少なくヘルシーかな。
  ソースは骨からとっている濃厚なもの。餌がどんぐりなのでナッツ系と良く合うということで
  松の実のペーストを皿に塗っています。それを付けて食べました。
  また「ブーダンノアール」という豚の血を混ぜたソーセージの輪切り。濃厚でこれぐらいが適当な量ですね。  

●小さなデザート
 プレデセールは柿をオレンジで溶かした「フルーツのコンポート」
 ホワイトチョコのエスプーマにレモンタイムのシャーベットをのせ飴細工で飾られています。
 爽やかな味わいですがホワイトチョコがまったりした印象でした。
 
●パン・バター 
 自家製パンで食事に合う「リスティック」 白パンとプチバケットの2種類を2個ずついただきました。
 バターはどちらも無塩バターで甘いカルピスバターとラビエット社の発酵バター

●デザート(4種類から選びます)
ボクは「モンブランとラム・レーズンのアイスクリーム」をチョイス。

 栗のスポンジ、外にマロンクリーム内側にマロンムース、中に栗が入っているので崩しながら食べていきます。
 濃厚ですが香りが良くてとっても美味しい♪

 このデザートに合わせてラム酒を用意してくれていました。
 エレガントなタイプと強めのタイプなのでエレガントタイプを。
 J.BALLYのマルテニックラムを出してくれました。
 ジャマイカの通常のラムと作り方が違って、サトウキビのジュースを醸造して蒸留して樽で熟成しています。
 それだけに美味しさが違いますね。上品な味わいを感じます。 
 
●小菓子
 ・串に刺されたイチゴのゼリーとギモーブ(パッションとマンゴー)・・・甘くて美味しい
 ・バラのマカロン・・・バラの香りが口の中を席巻します
 ・クッキーにはカスタードクリームとフルーツ・・・サクサクして香りもいい
 ・トリュフショコラ(中にはポルチーニ風味)・・・さすがに濃厚な味わい
 
●コーヒー・エスプレッソ・紅茶・ハーブティ
 ハーブティは4種類あります。カモミール・レモングラス・ベルベーニュ・ミント
 ボクはハーブティのミント。

お酒はシャンパン、白ワイン、赤ワインを料理に合わせてグラスで出していただきました。

最後に前回同様、「変態」の酒造り手のジャンポール・メッテのブランデーを出してくれました。
冬期限定のペリゴール産を使った「トリュフのブランデー」です(^^)
グラスに黒トリュフをたっぷり入れてくれてその上にトリュフのブランデーを注いでくれます。
なんと贅沢なディジェスティフでしょう!
さすがに強烈な香りが容赦なく鼻を襲ってきます。ガツンと来ますよ!

冬場だけのトリュフブランデー。トリュフ用に小さなフォークも用意してくれるで最後までいただきます。
言葉をいただくと「キノコの森に迷い込んだ感じ」ですね。素晴らしい表現力です♪
サッと飲まないと、しばらく置くと胸焼けする感じ。
ちなみに前回はアスパラガスと生姜でした。
これを飲むだけでもこの店に来た価値があります。

続いてメッテが気に入っていることで「洋梨」のブランデーも出してくれました。
香りが本当に洋梨のさわやかさを感じます。42度ぐらいです。加水すると香りも飛ぶのでそのまま。
もう「メッテ」のブランデーにハマってます(^^;

カトラリーでは、前回同様にエルキュイの「アポストロフィ」がオードブルで出されました。
女性シェフが考案したという、デザインだけでなく使いやすさも抜群です。今回は写真に収めました♪
クリストフルもありますが、肉料理で出されたラギオールのミツバチをモチーフにしたデザインが面白い。
高価なので6本だけ購入したそうです。日本ではあまりお目にかかれないものらしいです。 

いつもながらアヴァンギャルドで美味しい料理と、こちらの要望にすべて応えてくれる秀逸なサービスに
本当に楽しい時間を過ごすことができて大満足です。
2回目の訪問でこちらのお店の印象がさらにUPしましたので評価を見直します。
現時点で「おすすめレストラン」第3位にランクアップしました♪

2014.12.27

************************************************************************************

旧グラシアニ邸は 重要伝統的建造物群保存地区「北野町山本通」を構成する異人館です。
1908年(明治41年)にフランス人グラシアニ氏の邸宅として建設されたコロニアルスタイルの洋館です。
2012年2月14日5時35分頃に1階付近から火の手が上がり、木造2階建て200平方mが全焼しました。
そこで営業していた「グランメゾン グラシアニ」も休業を余儀なくされました。

放火だと言われていますが、本当に放火だとしたら今ごろ犯人は自責の念に駆られていることでしょう。
一時的な気持ちを抑えることができず歴史を変えてしまったに等しい暴挙をしたのですから。
神戸っ子でないことを信じたい。

2013年9月14日に同じ地に「ラ メゾン ドゥ グラシアニ 神戸北野」として生まれ変わりました。

BGMはフラメンコギターのようです。押尾コータローかもしれません。
静かで繊細なギターが心地よくて澄みきった部屋の中に響いています♪
この日は三連休前でデザートまでは貸切状態でした。

ボクたちの席は1階の左手の部屋の一番奥にセッティングされていました。
シルバーのテーブルクロスが落ち着いていてアッパーなイメージがあります。
ウエルカムプレートはステンドグラスになっています。
彼女の前には六甲高山植物園、ボクの前にはポートタワーが置かれています(^^)
全部で60種類もあるそうです。二人でも30回は来ないと見れません。。。

また布ナプキンも二人の真ん中にスタンドに立てられていました。
最初からとても洗練された雰囲気を感じます♪

【禁煙】
店内はもちろん終日禁煙です。テラス席では吸えるようです。

ディナーのメニューは3種類です。いずれも税別・サービス料なしです。
12000円、15000円、18000円。
予約の際に肉料理が選べるということで15000円のコースを選びました。
メインは鹿児島中山黒毛和牛フィレ肉のロティ山椒の香り
またはフランス産ビュルゴー家のシャラン鴨肉のスパイスの香り。
中山黒毛和牛をチョイス。

デザートは6種類から選べます。
①Raisin<marine>
 巨峰と赤ワインのマリネ ホワイトチョコレートのクリーム 巨峰のソルベ
②Peche<compote>
 フレッシュな桃とベルベーヌのジュレ フリュイルージュのソルベ
③Chocolat<jasmin>
 ジャスミン風味のクレームショコラ 塩バニラのソルベ
④Mangue<chiboust>
 マンゴーとパッションのシブースト ピナコラーダのソルベ
⑤Meillefeuille
 パウンドのミルフィーユ仕立て フリュイルージュのソルベ
⑥Salade Fruits
 フルーツサラダとソルベ シトラスソース
ボクは①をチョイスしました。

なお、選んだ料理とデザートを含め本日のコース内容を作成印刷して途中で持って来てくれました。
とても嬉しいサービスですね(^^)

まずは日本に上陸してまだ6年目という英国王室御用達ワイン商のBerry Bros. & Ruddのシャンパンで
「 ベリーズ ユナイテッド キングダム キュヴェ グランクリュ」 NV[ノンヴィンテージ]で乾杯!
あとは料理に合わせておまかせでWINEをセレクトしてもらうようにお願いしました。

コース内容とWINE&一部のCUTLERY(基本はERCUIS[エルキューイ]です)は次の通りです。

●Amuse-bouche (食前の楽しみ)
 シェフからのご挨拶
 ・淡路島の鱧のフリット 穂紫蘇の香り
   :スペイン産パプリカのパウダーがかかっていてピリ辛です。
 ・ガスパチョ(トマト・パプリカ・きゅうり)の下にアオリイカとタピオカのタルタル
   :上下の2層を混ぜて食べます。爽やかな夏の味わいです。
 ・塩サブレ(ローズマリーとパルメザンチーズの香り)店名のロゴが刻印されています。
   :お菓子のようですがチーズの香りで引き締まっています。

●Salade de hamard blue
 オマールブルーのサラダ仕立て
 アボカドのピュレとヴィネグレットクリュスタッセ
  :オマールエビはバプール(蒸し上げた形)でプリプリ食感です。
   アボカドを使った野菜のソースとオマールエビのみそからとったドレッシングタイプのソースで
   濃厚な風味を感じます。お皿の周りの赤いパウダーはオマールエビの卵に火を入れて飾ってます。
   花の香りズッキーニやほおずきなどを添えてとても満足できました。

<WINE>
  H de l'Hospitalet Viognier.( アッシュ・ドゥ・ロスピタレ・ヴィオニエ)2012年
   :フローラルな香りとフルーティな味わい。

<CUTLERY>
  エルキュイ社の「アポストロフィ」です。三つ星店「メゾピック」の女性シェフとのコラボで
  生まれた女性の手の動きがキレイに見えるカトラリーです。
  色気のあるデザインですが、こちらのお店で小ぶりなものを選んでいるのは、
  ポーションが大きくないということと女性向けという配慮かららしい。画像はありません(^^;

●Foie gras et congre poele
 フォアグラと明石産アナゴのポワレ
 赤米のリゾットとポルト酒のレデュクション
  :フォアグラとアナゴの組み合わせはちょっとビックリ。シェフのセンスが光りますね。
   香ばしく表面をカリッと焼きあげてます。ポートワインを使った濃厚なバターの効いたソースと
   赤米のリゾットも合わせていただきます。濃厚ですが大きなフォアグラの甘みに感動。    
   アクセントにセルバチコ(原種に近いルッコラの小さな葉)も乗せられています。

●Consomme d'ormeau
 淡路産天然鮑と冬瓜の柔らか煮のコンソメ
 自家製おこげを添えて  
  :テーブルでスープを注いで仕上げてくれます。
   コンソメスープに鮑の煮汁が入っていて大根なども加わって和の香り。
   鮑はじっくり煮込んで柔らかくなっていて美味しい。
   黒いパウダー(鮑の肝を乾燥させて砕いているもの)をスープに入れると濃厚で深みが出る。
   海藻の香りが出てきて全く別物のスープに変わります。

<WINE>
  Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
  (ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ)
  :温度を上げて香りを引き出すためにデキャンタに入れてから出してくれました。

●Carrelet
 かれいのブールノワゼットポッシェ
 グルノーブル風
  :かれい自体から煮出した茶褐色のソースとイタリアンパセリのグリーンのソース。
   ホクホクでソースの味を染み込ませて美味しい。
   ケイパーをカリッと揚げたものとレモンの塩漬けの食感も楽しめます。
   下からクルミオイルを使ったジャガイモの滑らかなペーストが出てきてビックリ。
   これまた美味しい!

<WINE>
  Hyland Estates Gewurztraminer
  (ハイランド・エステイツ ゲヴェルツトラミネール)2012 
   :すっきりして美味しい

<CUTLERY>
  Forge de Laguiole(ラギオール)

●Filet de boeuf roti
 鹿児島中山黒牛フィレ肉のロティ
 枝豆のピュレと実山椒の香るジュ
  :中山さんが飼育されている黒毛和牛。様々な受賞をされているそうです。
   フィレ肉が特に美味しいと評判で赤身の肉の口当たりがまろやかです。   
   グリーンのペーストは丹波篠山の枝豆でより一層まろやかになります。
   新じゃがのコンフィに乗ったコンテチーズを使ったコロッケはデザートみたい♪
 
<WINE>
  Domaine de Baron' Arques Limoux
   (ドメーヌ・ド・バロナーク ・リムー)2008年
   :シャトー・ムートン・ロートシルトを所有するバロン・フィリップ・ド・ロートシルト社が、
     南フランス ラングドック・リムーで手掛けた赤ワインだそうです。
    ずっしりとした重みを感じるフルボディでブラックルビーの色合いも好きです。
 
<CUTLERY>
   ナイフはForge de Laguiole(フォルジュ・ド・ライヨール社)というナイフしか作っていない会社です。
   フランスのデザイナーフィリップ・スタルプとのコラボで生まれた2013年モデルのナイフ。
   1本の木の枝をイメージしたナイフです♪
   このナイフに合わせるためにエルキュイのフォークをわざわざナイフの雰囲気と合わせるために
   新潟の燕三条でマット加工したそうです。25cmほどの長さがあるフォークです。
   ポルトガルのクチポール社のナイフレストにもこだわりを感じます♪画像あります(^^)

●Avant-dessert
 デザートの前の一皿
 ライチとグレープフルーツのゼリー寄せ
  :夏らしくハイビスカスとオレンジの香りのシャーベットとともに爽やかです。

●Raisn<marine>
 巨峰と赤ワインのマリネ
 ホワイトチョコレートのクリーム、巨峰のソルベ
 ガナッシュのようなオレンジのコンフィチュール
  :巨峰まるごと赤ワインでジュワ~っと果汁が出てきて美味しい。
   ホワイトチョコのクリームはまったりと香りも良く美味しい。

彼女は、フレッシュな桃とベルベーヌのジュレ フリュイルージュのソルベでしたが、
事前にお願いしておいたのでプレートに”Happy Birthday 〇〇〇〇”と書かれて出されました。
さらに火が点けられたロウソクもプレートに乗せられています。
火を消すとスタッフの皆さんからも「おめでとうございます!」とお祝いの言葉。
とても嬉しそうでした♪

このデザートにはアルザス地方のMETTE社のフルーツブランデー「生姜」を出してくれました。
ジャン・ポール・メッテ氏は変態といわれている作り手らしい。
トリュフ・黒こしょう・バジル・にんにくなどあるそうです。

氷をたっぷり入れたロックグラスに斜めにチューリップグラスを立てかけて
冷やして香りを引き出しています。

さらに支配人から彼女に誕生日プレゼントということでもう1種類の変態的ブランデーを
彼女だけでなくボクにもプレゼントしてくれました。何と「アスパラガス」です♪
葉っぱの香りがする刺激的な45度のスピリッツのようなブランデーです(^^)

<BRANDY>
 Jean-Paul Mette Spiritueux de Gingembre Alc.45%
 (ジャン・ポール・メッテ<スピリチュー> N.V. ジャンジャンブル<生姜>)

 Jean-Paul Mette Spiritueux de Asperge Alc.45%
 (ジャン・ポール・メッテ<スピリチュー> N.V. アスペルジュ<アスパラガス>)

●Mignardises
 小菓子
 <プラトー>3種
  ・人参チップを使ったオレンジのマカロン:軽いサクサク感でもしっとりで美味しい 
  ・クッキー生地にカスタードクリームに木苺とブルーベリー:サクッと軽い食感で香りもいい
  ・珈琲クリームとチョコを合わせたオペラをミニサイズで:香り良くて甘くて美味しい
 
 <スティックタイプ>2種
  ・グァバを使ったギモール(マシュマロ):ふんわりモコモコ
  ・グレープフルーツのゼリーに緑茶の香り:しっとりモッチリ

●Cafe ou The
 コーヒーまたは紅茶
  :砂糖を入れる器が面白い。持ち上げるとグラスみたい。 
   珈琲は濃厚ですが苦味はなくサッパリして飲みやすい。

●パン&バター
 パンは3種類でバターは2種類。
  :ミルクパンは柔らくて美味しい。
   バターは日本産のカルピスバター:甘くて香りも良くて美味しい。
   フランスのエシレバター:口の中で広がる爽やかなバター。

とにかく、最初から最後まである程度の緊張感を味わいながらも
心が通う温かいおもてなしを感じる素敵なサービスでした。
若いスタッフはまだルーチン然としてましたが、支配人はさすがに素晴らしい心遣いです♪

料理は伝統を重んじながらも新しい試みに挑戦している姿が素晴らしいし、
お客さんに非日常の素敵な時間と空間を楽しんでもらいたいという気持ちが伝わります(^^)/
総額で5万円オーバーになってしまいましたが、それでもCPは良好だと感じました。
それだけ満足させていただいたということですね♪

まだしばらくは余韻に浸りたいところでしたが、ルサロンに向かうためにお店を後にしました。
支配人がお店の外までお見送りしてくれました。
こちらのディナーに彼女もボクも大満足でした♪

超お薦めです☆

2014.7.18

  • スペイン産イベリコ豚ロースのロティとブーダンノアール輪切り

  • クエのしっとりと火入れしたポッシェとハマグリ

  • 北海道産毛ガニのカネロニ仕立て

  • フォアグラのパイ包みクラシックなスタイル

  • モンブランとラム・レーズンのアイスクリーム

  • メッテ「トリュフのブランデー」に黒トリュフを入れて

  • イチゴのゼリー

  • プレデセール 柿をオレンジで溶かした「フルーツのコンポート」

  • 金胡麻のフランと小松菜のヴルーテに淡路島産サザエの柔らか煮

  • アミューズ・ブーシェ

  • メッテの洋梨のブランデー

  • ラム酒

  • アミューズ・ブーシェ「黄金蕪」

  • アミューズ・ブーシェ「弓削牧場のフレッシュチーズのムース」

  • アミューズ・ブーシェ「アクラ」

  • バター

  • パン

  • 北海道産毛ガニのカネロニ仕立て

  • 北海道産毛ガニのカネロニ仕立て

  • フォアグラのパイ包みクラシックなスタイル

  • フォアグラのパイ包みクラシックなスタイル

  • フォアグラのパイ包みクラシックなスタイル

  • 金胡麻のフランと小松菜のヴルーテに淡路島産サザエの柔らか煮

  • 金胡麻のフランと小松菜のヴルーテに淡路島産サザエの柔らか煮

  • クエのしっとりと火入れしたポッシェとハマグリ

  • クエのしっとりと火入れしたポッシェとハマグリ

  • パン

  • スペイン産イベリコ豚ロースのロティとブーダンノアール輪切り

  • スペイン産イベリコ豚ロースのロティとブーダンノアール輪切り

  • プレデセール 柿をオレンジで溶かした「フルーツのコンポート」

  • プレデセール 柿をオレンジで溶かした「フルーツのコンポート」

  • モンブランとラム・レーズンのアイスクリーム

  • モンブラン

  • ラム・レーズンのアイスクリーム

  • 黒トリュフ

  • メッテ「トリュフのブランデー」に黒トリュフを入れて

  • 黒トリュフ

  • 2階フロアの雰囲気

  • 小菓子

  • イチゴのゼリー&ギモーブ

  • イチゴのゼリー&ギモーブ

  • ミントのハーブティ

  • バラのマカロン

  • クッキーにカスタードクリームとフルーツ

  • トリュフショコラ

  • 店内のステンドグラスの傘

  • 店内のステンドグラスの傘

  • 途中で作って出してくれる自分用メニュー

  • カトラリー「エルキュイのアポストロフィ」

  • カトラリー「ラギオールのミツバチをイメージした新作」

  • カトラリー「ラギオールのミツバチをイメージした新作」

  • プレート

  • シャンパン

  • シャンパン

  • デザートメニュー

  • 白ワイン

  • 白ワイン

  • 白ワイン

  • 白ワイン

  • 赤ワイン

  • 赤ワイン

  • ラム酒

  • ウエイティングルーム

  • ウエイティングルーム

  • 鹿児島中山黒牛フィレ肉のロティ 枝豆のピュレと実山椒の香るジュ

  • ガスパチョの下にアオリイカとタピオカのタルタル

  • フォアグラと明石産アナゴのポワレ 赤米のリゾットとポルト酒のレデュクション

  • お店の外観

  • オマールブルーのサラダ仕立て アボカドのピュレとヴィネグレットクリュスタッセ

  • クッキー生地にカスタードクリームに木苺とブルーベリー

  • かれいのブールノワゼットポッシェ グルノーブル風

  • 淡路産天然鮑と冬瓜の柔らか煮のコンソメ

  • ライチとグレープフルーツのゼリー寄せ

  • 巨峰と赤ワインのマリネ ホワイトチョコレートのクリーム、巨峰のソルベ ガナッシュのようなオレンジのコンフィチュール

  • 小菓子

  • フォアグラと明石産アナゴのポワレ 赤米のリゾットとポルト酒のレデュクション

  • Jean-Paul Mette Spiritueux de "Gingembre"&"Asperge"

  • Jean-Paul Mette Spiritueux de Gingembre

  • ライヨール社2013年モデルのナイフ&エルキュイのマット加工のフォーク&ポルトガルのクチポール社のナイフレスト

  • 店内の雰囲気

  • 店内の雰囲気

  • ステンドグラスのウエルカムプレート

  • テーブルナプキン

  • シャンパンで乾杯!お誕生日おめでとう♪

  • メッセージ入りの「フレッシュな桃とベルベーヌのジュレ フリュイルージュのソルベ」とロウソク

  • ベリーズ ユナイテッド キングダム キュヴェ グランクリュ NV

  • デザートメニュー

  • 淡路島の鱧のフリット&ガスパチョ

  • Amuse-bouche

  • 淡路島の鱧のフリット

  • ガスパチョの下にアオリイカとタピオカのタルタル

  • 店名のロゴが刻印された塩サブレ

  • 日本産カルピスバター&フランス産エシレバター

  • パン

  • パン

  • 途中で作成して持って来てくれた本日のコース内容

  • オマールブルーのサラダ仕立て アボカドのピュレとヴィネグレットクリュスタッセ

  • H de l'Hospitalet Viognier2010

  • フォアグラと明石産アナゴのポワレ 赤米のリゾットとポルト酒のレデュクション

  • フォアグラと明石産アナゴのポワレ 赤米のリゾットとポルト酒のレデュクション

  • フォアグラと明石産アナゴのポワレ 赤米のリゾットとポルト酒のレデュクション

  • 淡路産天然鮑と冬瓜の柔らか煮(コンソメを注ぐ前)

  • 淡路産天然鮑と冬瓜の柔らか煮(コンソメを注いでいる)

  • 淡路産天然鮑と冬瓜の柔らか煮(コンソメを注いで完成)

  • パン

  • Bourgogne Hautes Cotes de Nuits

  • ミネラルウォーター

  • かれいのブールノワゼットポッシェ グルノーブル風

  • かれいのブールノワゼットポッシェ グルノーブル風

  • かれいのブールノワゼットポッシェ グルノーブル風からじゃがいもペースト

  • Hyland Estates Gewurztraminer 2012

  • 鹿児島中山黒牛フィレ肉のロティ 枝豆のピュレと実山椒の香るジュ

  • 鹿児島中山黒牛フィレ肉のロティ 枝豆のピュレと実山椒の香るジュ

  • 鹿児島中山黒牛フィレ肉のロティ 枝豆のピュレと実山椒の香るジュ

  • 鹿児島中山黒牛フィレ肉のロティ 枝豆のピュレと実山椒の香るジュ

  • Domaine de Baron' Arques Limoux 2008

  • Domaine de Baron' Arques Limoux 2008

  • ライチとグレープフルーツのゼリー寄せ

  • 巨峰と赤ワインのマリネ ホワイトチョコレートのクリーム、巨峰のソルベ ガナッシュのようなオレンジのコンフィチュール

  • 巨峰と赤ワインのマリネ ホワイトチョコレートのクリーム、巨峰のソルベ ガナッシュのようなオレンジのコンフィチュール

  • Jean-Paul Mette Spiritueux de Gingembre

  • 砂糖入れのガラスの器

  • 砂糖入れのガラスの器のフタがグラスみたい♪

  • 小菓子<プラトー>3種

  • 小菓子<スティックタイプ>2種

  • オペラ

  • グァバを使ったギモール

  • 店名プレート

  • お店の入口

  • お店の外観

2015/02/14 更新

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