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1回
夜の点数:5.0
昼の点数:5.0
2008/07 訪問
夜の点数:5.0
昼の点数:5.0
レストランと言うよりは教会、あるいは小林教信者のためのメッカ
2011/12/12 更新
小林シェフから案内状が届いた。アンティーカ・トラットリーア・ノスタルジーカは引き続き営業するものの、小林シェフのフォリオリーナ・デッラポルタ・フォルトゥーナは、2011年1月23日より軽井沢で従前と同じ1日1組完全予約制で復活するとの事。場所は、軽井沢もかなり奥の塩壷温泉近くの森の中との事。
以下は2009年6月のレビュー
電話も通じず、1年近く伺えないうちに、6月15日からアンティカ トラットリア ノスタルジカと店名・業態を変えたらしい。
以下は2008年7月のレビュー
1年ぶりの利用。何しろ全く予約が取れないのだからしょうがない。トイレには12月のオープン記念日に贈った花千代さんのプリザーブドフラワーが飾ってくれてあったけど。
メニューが完全イタリア語になっていた。娘には、スープとトマトソースのパスタ、デザートをお願いしておいた。
今回は、暑さを反映してか、塩味と苦味のある香草がテーマな感じ。しっかりした塩味を効かせた皿の数々。スープは昔マリーエで飲んだことがあるような濃厚な甲殻類のビスク。ウイキョウ等のアクセントが面白い。
魚も24ヶ月熟成のパルメジャーノの塩味とのマッチング。パスタも丸型の手打ちパスタ(名前を忘れた)で、モチモチで美味しいし、苦味とのバランスが良い。
もう少し予約が取りやすければ良いんだけど。
以下は2007年6月のレビュー
最近は日曜も休みだし、昼夜とも1組しか予約を取ってくれないので、益々予約困難な店になっている。今年も6月半ばから1ヶ月間旅行に行ってしまうし。
2ヶ月前に電話したのだが、ラッキーなことに土曜の昼が空いていたので娘と三人で伺った。2歳の娘には、スープとトマトソースのパスタをお願いしておいた。レアなうさぎとオリーブ一皿も出してくれたが、これも娘はかなり気に入ったようだ。小林さんの息子さんも大好きらしい。
我々の料理は今回も絶好調。ホワイトアスパラのスープはほろほろ鳥のストックと香ばしく焼いたホワイトアスパラの香りとでマジウマ。ムール貝ののったリゾットはワインに合わせるべく、ギリギリまで塩をきつめにしているが、これもすばらしい。ささみのようにレアに火入れされたうさぎもマジウマだ。今回は、リグーリアの優しい香りのオリーブオイルに白ワインのカップリングでどの作品もすばらしかった。
小林シェフの料理は難しいという印象があるかもしれないが、彼が娘に作ってくれるオーソドックスなトマトのスパゲッティーなんて、こんなに旨いシンプルなスパゲッティーは食べたことが無いと思えるほど旨い。こうした誰にも真似出来ない基礎力の上に初めてこの変幻自在なコースは成立しているのだと言うことが納得できる。
以下は2006年8月のレビュー
結構間隔があいてしまったが、6月に予約を入れようと電話をしたら、土曜日では2ヵ月後まで空いていないと言われたのだからしょうがない。今は、基本的にランチ、ディナーともメニューも価格も同じで、それぞれ1組しか予約を取らず、その1組の人数もmax4名と一人で出来る範囲のオペレーションになっているようだ。基本的には長年小林シェフの料理を食べてきた信者のような客を相手に営業されているわけで、極めてクローズドなメンバーを相手に営業されているといっていい。よって子連れはOK。小林シェフはあの強面なのに、すっごい子煩悩で、4歳になった息子さんのために厨房の中に子供用の部屋が作っているのだとか。
料理は15000円のままだったが、それに合わせるワインは10000円に値上げされていたので、一人25000円になっている。料理は相変わらずすごい。ペコリーノサンドのラヴィオリなどはもう美味すぎて。1歳半になる娘のためにトマトのリゾット水牛のリコッタチーズ添えを用意してくれたり、すっごい嬉しい。そもそもは、そういう方向性ではなかったのかもしれないが、冷静に考えても究極の子連れ可能レストランだと言える。
2005年11月のレビュー
あの小林幸司シェフのリストランテ.銀座のラディーチェで体調を崩し,2001年の4月以降どこのレストランにも属さず,百貨店の催事でパニーニを焼いてたり,ご自宅で料理をふるまっていたりしたけれど,やっとご自身がオーナーのお店をオープンしてくれた。このお店が,いかにも小林さんらしく,テーブルわずか4つ,席数わずか8席の隠れ家&プライベートレストランの趣で、しかも1日1組しか入れていない。厨房は小林夫妻のみ。料理はこれまた攻撃的にこの時代に7品+デザートで15000円のコース一本。しかもめちゃ美味い。特に黒キャベツのスープ,雷鳥のパイ,兎の背肉とレバーのソテーは傑作。ワインもコースに合わせて小林シェフが選んだ数種類のみ。内装は,ブロックと深めの茶系の木との組み合わせでなかなかおしゃれ.小林さんも奥さんもこまめにフロア-に現れ,料理の説明やら,世間話をしながら,まるでご自宅に呼ばれたような雰囲気で約4時間かけて料理を楽しませてくれる。
以前はランチは5000円のメニューだったのだが、今はランチもディナーと同じメニューで15000円のコースのみ。料理に合わせたグラスワインは6000円。これで極楽が味わえるのだから安いものだ。料理を作るのも、サービスをするのも天才小林シェフのみ。今日もすっごい料理だった。特にアンチョビと黒オリーブ風味の子羊。この子羊、香りも食感も抜群だ。高山でハーブだけを食べて育った子羊だとの説明だったが、羊好きの私はかなり子羊は食べているつもりだったがこれだけハッとさせられる子羊にあったのは初めてかもしれない。ライチョウのクーポラ仕立ても忘れられない一品。レアに仕上げたライチョウを内臓類の苦味を活かしながら、レンズ豆に旨みを吸わせてゼリーで固めたものなのだが、何とも言えないバランスだ。ホロホロ鳥のブロデットも苦味を活かしたスープ。これも旨い。このレストランでは、必ず何か新しい発見があるし、使っていなかった味蕾が覚醒するような感覚が味わえる。