2回
2021/02 訪問
令和3年最初のフレンチはラ・ベカスで
2021/02/28 更新
2011/10 訪問
4時間のディナーは満足度高し
憧れのラ・ベカスに、数年越しの来店が実現。
二つあるコースのうち、少し迷ったけど、高い方の1万5750円のコースをチョイス。
当日は大雨。
一番乗りということで、奥の席に案内された。
店内は想像以上にシック。
まず最初のアミューズは、タイラギにナスを添えたもの。
一見ホタテに見えるけど、歯ごたえが全然違う。
しょっぱなから期待大。
二つ目のアミューズは、ツブ貝のプリン。いや、プリンと言うより茶碗蒸しに近いか。
三つ目のアミューズは、アジをカボチャのソースで。
ここまで、まだアミューズの段階とは…。
続いて、ようやく第一のオードブルは、オマール海老のサラダ。
スゴい。ここまで海の幸ずくめじゃん。
第二のオードブルは、半ナマのフォアグラにあんずを添えて。
これも美味しい!
第三のオードブルは、サザエのグラタン。
ここで連れの女性(大の酒呑み)がポツリ一言。
「ここのシェフ、絶対酒呑みやわ。酒呑みのツボを押さえてる〜」
ん?そうなの?
お酒をほとんど飲まない私には理解できない発言だけど、何となく発言の趣旨はわかる。
続いては、じゃがいものスープ。
ほとんど透明で、量も少しだったけど、口にしたら濃厚なじゃがいもの味がする!
うはっ、どうやって作ったんだろう?
んで、魚料理は、アマダイのポワレをウニのソースで。
そして、メインの肉料理は何と子鳩。
しかも、選べない肉料理に癖のある子鳩を持ってくるなんて…最初は「え?」と思ったけど、食べてみると全然癖がなく、美味しく戴けた。
これはシェフの自信?
さて、ここまでで9皿。
ポーションが小さいのと、料理の間隔が長いのとで、不思議とお腹はいっぱいになっていなかった。
次はチーズを選べます。
何種類か癖のないものを選んでもらったけど、さほどチーズ好きでない私が、癖になりそうな美味しさだった。
プレデザートは、マスカットをパイナップルのソースで。
単純な美味しさなら、今日これが一番だったかも。
大粒のマスカットが、とてもジューシーだった。
8種類から選べるデザートは、私はプリンとキャラメルアイスをチョイス。
思っていたよりシンプルだったけど、プリンは男性客に人気があるとか。
食後のコーヒーを飲み終えたら22時20分。
何と店に入ってから、4時間が経過していたのだ。
後から考えたら、サービスの人が頻繁に話しかけてくれていたんだけど、これは料理と料理の間隔が長いのを緩和するためかな。
値段は少し高いけど、満足度は高いです。
シェフがお見送りしてくれましたが、一言も喋らずにそれが逆に自信に見えました。
とても美味しかったです、また来ますね。
2012/01/01 更新
コロナ渦の中、変則的勤務や飲食店の時短などで、なかなかフレンチに行けなかったけど、ようやく平日のランチに行くことができました。
思いきってラ・ベカスに9年4カ月ぶりの訪問。
今の場所に移転してからは初めてになるかな?
つーワケで、平日の13時から贅沢にも結果的に貸し切りランチをば。
前の店舗よりはひと回り小さくなったみたいだけど、そのぶん席数も抑えられて落ち着ける空間に。
ランチは基本的に8000円のコース料理のみ。
まずアミューズは、魚のすり身のムース。
見た目は居酒屋のお通しみたいだったけど、ひと口食べるととってもまろやか~。
続いてのオードブルは、ホタテとカニ。
最初はサーモンと勘違いしたけど、まぎれもなくホタテの周りにはカニがアクセントに。
ホタテ好きには嬉しい料理ね。
次のオードブルは、マスのミキュイ。
これを魚料理として出してもいいんじゃないのと思えるひと皿。
付け合わせの野菜も美味しい。
続いて牛肉とキノコの和風スープ。
ありゃりゃ、ここで和風スープ?
ポタージュの方が嬉しいのに。
と思っていたら、なかなか美味しい。
次の魚料理は、タイとカキをホワイトクリームソースで。
うわぁ、タイの身がプリプリ!
カキも全然臭みがない。
このクリームソースが最高でした。
で、いよいよメインは鹿のロースト。
付け合わせに中華風ミニ豚まん(?)とかが添えてあって実に楽しい。
鹿のローストには赤ワインソースが。
あ~、何とも言えない贅沢ですねー。
デザートは、ほうじ茶のプリンと蜂蜜のアイス。
それをアールグレイの冷製スープで浸しています。
ここのプリンは本当に美味しい。
今日のベスト料理はこのデザートかも?
ほぼ10年ぶりの訪問になりましたが、行こう行こうと思いながら、なかなか行けなかったラ・ベカス、期待を裏切りませんでした。
かつて大阪の2大グランメゾンと言えば、ここラ・ベカスとシェ・ワダでしたが、ラ・ベカスは今も健在なのが嬉しい。
お見送りには渋谷シェフも出てきてくれましたが、相変わらず寡黙で職人気質でした。
近所にはラ・シームやプレスキルもあり、フレンチ激戦区の地域ですが、やはりラ・ベカスは大阪の看板、また行きますねー。