19回
2018/04 訪問
四季を写した華やかな八寸は、弧玖の代名詞とも言える。
蒟蒻の唐揚げやウズラの串は、花見団子に見立てて。桜海老の飯蒸しは雪洞の器に。季節の移ろいを巧みに生活に取り入れてきた日本人の自然観を思い出させてくれる。この八寸が楽しみで、開店当初から毎月通っている。
伝説の名店「桜田」の流れをくむ正統派の和食。その本質は丁寧な仕込みにある。
桜の花弁に見立てた大根は、赤紫蘇を用いてほんのり桜色に染める。桜の花弁に同じ大きさのものはないからと、抜き型を使わず自らの手で飾り切り。
美しさの裏には確かな下ごしらえがあるという、当たり前のことに気づかせてくれる。毎月通う店の一つである。
2018/04/20 更新
1月の京都と言えば、白味噌のお雑煮。
中でも、出町柳「御料理はやし」「弧玖」は外せない。
今宵の締めは、鯛茶漬&ローストビーフ茶漬。