6回
2023/11 訪問
2023/11/19 更新
2023/09 訪問
2023/09/18 更新
2021/10 訪問
美しい八寸が魅力の実力派日本料理
赤坂駅から程近い場所にある【赤坂おぎ乃】。
2020年3月にオープンし瞬く間に人気店になり、さらに「ミシュランガイド東京2022」の日本料理部門において一つ星を獲得しました。
秋の訪問、松茸を使ったコースです。テーマは「重陽の節句」。
■菊酒
「重陽の節句」は旧暦で9月9日のことで、「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして無病息災や長寿を願います。
まず初めは菊の花びらが浮かぶお酒からスタート。
■車海老、梭子魚、舞茸
着せ綿の下には、キラキラの一品目。
車海老に梭子魚、そして炭火で焼いた舞茸。黒酢のジュレでサッパリといただけます。
■穴子と蓮根餅
とろけるようなやわらかさの穴子と、もちもちの蓮根餅、新銀杏。
蓮根餅は加賀蓮根と野口蓮根の2種を使用しています。
■白河 甘鯛のお椀
お椀はグジと生木耳、白髪葱、菊の花。
お出汁はクリアな味わいで優しく、香り良いです。
■カワハギ、肝、ちり酢ジュレ
里芋の葉の上には、鮮度の良いカワハギの身と肝。
新鮮だからこそ、肝は臭みが無く綺麗な味わいです。
ピリ辛のちり酢ともぴったり。
■鮑、馬糞雲丹
水とお酒と昆布だけで炊いた鮑と、甘みのある利尻の馬糞雲丹。
同じ昆布を食べる仲間なので相性も良い組み合わせです。
器がとても綺麗で秋らしいです。
■北海道戸井 本鮪
中トロの部位に炭を直接当てることにより、炭の香りがふわっと。
海苔の佃煮と卵黄醤油と一緒に。脂がとろけ、甘みとコクが素晴らしいです。
■岩手松茸、銀河のしずく
岩手県産の松茸を炭火焼きにし、同じく岩手県産の「銀河のしずく」というお米の煮えばなと一緒に。
お米の甘みと松茸の豊かな香り。シンプルが最高です。
■鰻の蒲焼き、松茸フライ
毎回楽しみなおぎ乃さんの鰻は愛知の一色うなぎを使用。
パリッとジュワーとした鰻は絶品です!
松茸は細かい衣でフライに。シャクシャクとした食感が良いです。
■八寸
おぎ乃さんといえば、美しい八寸!
仙台スッポンを使った茶碗蒸し
秋刀魚と紫玉ねぎの酢の物
京都山科なす
鱈白子ポン酢ジュレ
きぬかつぎ、大徳寺納豆
柿と豆腐ソース
いくら、春菊と松茸のおひたし
シルクスイーツのサツマイモ天ぷら
■喉黒の味噌幽庵焼き
たっぷり削った栗と、無花果、舞茸を添えて。
喉黒は甘みとコクが力強く、栗はふわっと溶けるよう。
舞茸はパリッとしたアクセント。
喉黒と無花果と合わせると甘じょっぱさがたまりません。
■鱧、松茸
鱧から取ったお出汁にたっぷりの松茸、鱧の身を鍋仕立てで。
■秋の吹き寄せご飯、京赤地鶏
〆のご飯も楽しみのひとつ。ひとつめは彩り良い吹き寄せご飯。
ご飯の上には京都の京赤地鶏を。
力強く深みのある旨みにびっくりです。
■鱧と松茸の出汁おじや
先程の鱧と松茸のお出汁とご飯の組み合わせ。優しい味わいです。
■牛蒡、いくら、じゃこご飯
最後はご飯のお供全を部のせで。
■和栗アイスクリームのあんみつ
栗のアイスクリームには小豆、白玉、寒天、栗、そして黒蜜をかけて。
秋らしく上品な甘さで、ツボなデザートでした。
季節を感じるおぎ乃さんの丁寧な料理の数々。
今回も素晴らしかったです。
チームワークも良く、ライブ感のあるカウンターは見ていてとっても楽しくて時間が経つのがあっという間でした!
▼ブログ記事
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▼Instagram
https://www.instagram.com/sakumogu39/
2022/04/17 更新
2021/02 訪問
美しい八寸と彩り鮮やか、優しい和食
2度めの訪問です。
雰囲気がとても良く、スタッフさんたちのチームワークも抜群で空気感がとても好きなお店です。
●梅酒
コースのスタートは京都の梅酒を食前酒として。
●菊芋のすり流し
生湯葉と菊芋チップスが合わさり、一番出汁の優しい味が広がります。
●車海老、かんぬき、春野菜の和物
ぷりっとした閂がたまりません。
菜の花、クレソン、せり、うどの春野菜はシャキシャキと、そして花山葵のピリッと感が心地良いです。
●甘鯛、丸大根、木耳のお椀
削り立て鰹節の一番出汁を使ったお椀、香りが素晴らしいです。
●のどぐろ
のどぐろはピリ辛のちり酢で。
●アオリイカ、唐墨
アオリイカはまず塩と酢橘で。甘さが引き立ちます。
唐墨と合わせると塩気とコクがプラスされ、相性がとても良いです。
●鰆、海鼠腸
皮を藁焼きし、海鼠腸を上から。
日本酒が欲しくなってしまいます…濃厚な旨みが広がります。
●鮪、馬糞雲丹、黄身醤油
以前伺った時に同じような料理が八寸にあって、美味しすぎて忘れられなかったんです。
備長炭の香りをまとった鮪に馬糞雲丹、そして黄身醤油の甘みとコクがプラス。
添えられた長芋がとっても良いアクセントです。あー毎日食べたい。
●虎河豚白子のお粥
焼いて香ばしい虎河豚白子とお粥、ひたすらにトロトロで幸せです。
●太刀魚の塩焼き
太刀魚って飲み物だったんだな…と感じるほどやわらかで咀嚼する間もなく消えていきます。
添えられた蓮根餅もモチモチして美味しい。
●八寸
楽しみだった八寸。
鬼が嫌うと言われる柊鰯が乗っています。(鰯の頭は食べちゃだめです。笑)
本当に美しい♪
- 福豆
- 江戸三葉、松葉蟹のお浸し
- 宮崎県尾崎牛、九条葱の餡
- 鰯フライ、梅おろし
- なまこ、もずく
- 白身魚と玉子の真薯
- あん肝の辛子酢味噌
- さつま芋の天ぷら
季節を感じ、目にも楽しい八寸に出会うために毎月通いたくなってしまいます。
(実際、次回予約をお願いしたらなんと8ヶ月後でした!)
●胡麻豆腐、松葉蟹の白味噌仕立て
もちもちでやわらか、油をまとった胡麻豆腐に白味噌が香ります。
●鰻丼
炊きたてのご飯をとびきりの笑顔とともに!
パリッとふんわり焼かれた鰻は、そこらへんの鰻屋さんを軽く凌駕する美味しさ。
何度でも食べたいです…!
●金目鯛のご飯
金目鯛と色とりどりの野菜たち。鼻に抜ける香りが幸せ〜。
ご飯のおかわりをすると他の種類も楽しめるようです。
●ホワイトチョコのアイス、白苺とあまおうのゼリー寄せ
ホワイトチョコと苺なんてたまらない組み合わせ。
スッキリとした甘さです。
今回も素晴らしいひとときでした。
ライブ感のあるカウンターは見ていてとっても楽しく、時間が経つのがあっという間です。
器のチョイスが本当に素敵で、お料理も繊細でやさしく感動。
次は秋の訪問予定、早くその日が来ないかなと心待ちにしています!
2021/07/11 更新
2020/11 訪問
美しく香り立つ和食、癒やしのひととき
赤坂駅から程近い場所にある和食おぎ乃。
2020年3月にオープンし瞬く間に人気店になり、さらに「ミシュランガイド東京2021」の日本料理部門において一つ星を獲得しました。
多方面から「いいお店だよ!」と聞いていたので、訪問がとても楽しみでした。
カウンター6席(食べログでは7席)、個室もあるようです。
お店に入った瞬間、良い空気が流れているのを感じます。
まずは一献。
●白子、下仁田ネギ、銀杏、百合根の茶碗蒸し
餡のかかった艷やかな茶碗蒸しに焼き霜の鱈白子。
つるんと熱々。身体を温めてくれます。
●作 恵乃智
お料理のお供は洋梨のような甘く爽やかなフルーティーさのある日本酒。
●松葉蟹、炭焼ききのこ、とんぶり、ほうれん草のジュレ掛け
美しい一皿。
中には旨みたっぷりの松葉蟹が隠れています。
●煮麺 半生くちこ添え
お椀が可愛いので思わず写真を。
おぎ乃さんで使われている食器、本当にどれも可愛くて綺麗で…つい何枚も撮ってしまいます。
削りたての鰹節を使った一番出汁。澄んでいて香りがとても良いです。
上には蕪と半生のくちこ。
つるっとした素麺。シンプルで幸せです。
●藁焼き鰆、馬糞雲丹、甘鯛のお造り
カウンターの向こうでは荻野さんが鰆を藁焼きに。
紅葉の器、これも可愛いな〜。
お造りは醤油、玉葱醤油、塩で。
藁焼きにした鰆はきめ細やかで脂がしっかりのっており、香ばしさが良いです。
4日間熟成した白河の甘鯛と馬糞雲丹。
●鯖の棒寿司
荻野さんから手渡しで。
肉厚の鯖と胡麻の香り。酢飯とのバランスも良いです。
●香箱蟹
内子と外子がたっぷり。この季節ならではの美味しさです。
温かいので香りと甘みが際立ちます。途中で酢橘を絞ると爽やかです。
●鰻の白焼き、加賀蓮根餅、せり
パリッふわっな鰻の白焼き。山葵とお出汁にくぐらせながらいただきます。
食べごたえのある鰻の下にはせり。
加賀蓮根を使った蓮根餅はもちもちとして蓮根の味がしっかりと濃いです。
●八寸
楽しみにしていた八寸、想像以上に美しいです!!
テーマは吹き寄せ。
備長炭を押し付けた本鮪と卵黄醤油。なめらかな鮪と卵黄の甘さを感じるタレが絶品…美味しい…。
アオリイカとこのわた。
秋刀魚フライと梅おろし。
色とりどりの野菜のなますに、下には柿の胡麻クリーム。
甘辛く煮たあん肝に海苔の佃煮。
●ほうば焼き
下には炭が敷かれていて、まさに目の前で仕上がっていきます。
葉を開くと牛肉とお味噌。
この上から栗をまぶしていきます。
暫くするとお味噌がグツグツと鳴り、香りが立ってきます。
お肉と栗を一緒に食べると、栗がふわっと溶けていく面白い食感。
●マハタの天ぷら、海老芋、きのこ餡
軽く揚がったマハタの天ぷらに、香茸を含んだきのこの餡。
海老芋もサクサクねっとり。繊細な味付けです。
●舞茸といくらのご飯
お食事は2種類。
まずは舞茸といくらのご飯。
あえて出汁を使わないことで舞茸の香りや旨みをダイレクトに味わえます。
ひゃー、美味しい…!
●穴子と牛蒡のご飯
こちらもたまらない組み合わせ。
温泉卵と海苔とともに。
穴子はふわふわやわらかで溶けます…ご飯ものはすぐお腹いっぱいになってしまうので普段あまり食べないのですが、美味しすぎてお替わりしちゃいました。
●ラ・フランス、栗きんとん、ほうじ茶プリン
デザートは嬉しい3種類。
ほうじ茶プリンは濃厚。
栗きんとん、これも美味しかったなー。お土産で持って帰りたいくらい。
繊細で丁寧な料理。食器や盛り付けが美しく、見ていて楽しいです。
接客やお店の雰囲気もとっても良くて、幸せな気持ちにさせてくれます。
何度でも通いたくなってしまう、予約が取れないのも納得のお店です。
2021/02/04 更新
秋の訪問、松茸を使ったコースです。テーマは「重陽の節句」。
盃は愛宕の松でスタート。
■車海老、雲丹、毛蟹、ほうれん草のお浸し、山えのき、いくら
薫香を纏った山えのきは香ばしさとシャキシャキ感、車海老はぷりぷり。幸せです。
■対馬 煮穴子、蓮根餅、銀杏
とろける穴子と餡の一体感。下にはもちっと香り良い蓮根餅が。
■シラカワの酒蒸し、松茸、蕪のお椀
鰹の一番出汁を使ったお椀。
まずお出汁をいただくと、豊かな香りと旨みで至福。
松茸はシャキシャキとした食感が良いです。
だんだんと菊花が解けて広がる様も美しいです。
■皮剥
里芋の葉に乗せて。
ちり酢と肝醤油でいただきます。やはり肝の濃厚さは美味…
■泥障烏賊、煎りたての胡麻
細かく包丁の入った泥障烏賊に、驚くほど香りが際立った煎りたての胡麻。
泥障烏賊は寝かせてないとのことですが、ねっとりとした食感と甘さがたまりません。
■鮪の黄身醤油
大好きな一品。手前と奥とで部位が違い、脂の入りの違いを楽しめます。
備長炭を押し付けた鮪は香りが豊か。ねっとりとした食感も良いです。
■焼き松茸、煮えばな
松茸のジューシーさ、瑞々しさが素晴らしいです。
お米の甘みがふわっと引き立つ塩加減も幸せ。
■太刀魚と茄子の天ぷら、香茸の餡
カリッと揚がった天ぷらに、香りが豊かな香茸の餡。
太刀魚は身がふっくら。
■八寸
重陽の節句がテーマ。
暗く照明を落とした店内に桂剥きにした大根の行灯。
・柿の白和え
・秋刀魚と玉葱の酢の物
・茄子の旨煮、おろし生姜
・イクラ、松茸と菊菜のお浸し
・鼈の茶碗蒸し
・鴨と葱の治部煮風
・蛸の旨煮
・きぬかつぎ、大徳寺納豆
・シルクスイートの天ぷら
■喉黒の味噌幽庵焼
たっぷりすりおろした栗を敷いて。
喉黒は甘みとコクが力強く、しっかりめの味付け。栗はふわっと溶けるよう。
舞茸はパリッとしたアクセント。
喉黒と無花果と合わせると甘じょっぱさがたまりません。
■鱧と松茸の鍋
この時期ならではの組み合わせ。
鱧の良い出汁が出たスープに、ふわふわの鱧の身としゃきしゃきの松茸。
染みるような美味しさ。
■鰻丼
炊きたてのご飯に皮はパリッと、身はふっくらじゅんわり焼かれた鰻。
何度食べても感動します。
■舞茸といくらの炊き込みご飯
舞茸は炭火焼きしており、香ばしさが食欲をそそります。
愛媛県産フィンガーライムの酸味のアクセントがさっぱりとさせてくれます。
■鱧と松茸のお出汁の雑炊
先程の鍋の出汁で雑炊。
もうお腹いっぱいだけど、やっぱり食べてしまう…
■佐賀 完熟黒無花果のあんみつ仕立て
小豆、焙じ茶の寒天、胡桃、お餅、黒蜜
とろんとしたお餅に、キャラメリゼした胡桃のカリッとした食感が楽しいです。
■和栗のアイス
ねっとりとした粘度のある、濃厚な和栗のアイス。
デザートまでしっかり美味しくて幸せ。
季節を感じるおぎ乃さんの丁寧な料理の数々。
ライブ感のあるカウンターで繰り広げられるチームワークは見ていて楽しく、時間が経つのがあっという間です。
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