2回
2015/05 訪問
「ストイック」な蕎麦店。(再訪)
※再訪して写真を追加したので更新させていただきます(追加した写真は最初の15枚です)。
久しぶりの再訪。
なんと!!3年ぶりだ(汗)。
この日は太陽の陽射しを燦々と浴びながら、西八王子の駅からテクテクと歩いてアクセス。
此方の特徴の一つであった入口が、普通サイズの引き戸に変わっている(驚)。
以前はお茶室の入口(16枚目の写真参照)のようにちょっと低めのくぐり戸になっていて、訪問のたびにタンコブを作っていた(笑)。改装は嬉しいのだけれど、反面、ちょっと寂しいような。。。
小上がりに座り、「春」のメニューを眺めると「昼の天もり」(平日限定:税込み1,512円)に目がとまった。
「天せいろ」の「小海老のかき揚げ」が食べたくて歩いてきたのだけれど、此方も美味しそうなので予定を変更!!
12時前の早い時間なので、店内に客は数組。開いた窓からそよぐ爽やかな薫風が心地よい。
登場した「昼の天もり」は思っていた以上に天ぷらの「もり」が良い(嬉)。
サクサクに揚がった熱々の小海老が三本。お野菜はしいたけ、みょうが、にんじん、こしあぶら、せり、そしておいも(長いも?)がお皿の中に勢揃いしている。
まずは海老からゴー。サックリ&フワフワでいつも「感動」に包まれる「小海老のかき揚げ」に比べると、多少の物足りなさも残るが、上品に揚がった海老の芳ばしさが食欲中枢を刺激する。
お蕎麦はいつもの美味しさ(↓)に比べると、ちょっとモッタリしていたような気も(汗)。。。まぁ、これは暑い中を歩いてきた後の自分のコンディションも影響すると思うので、あまりうるさいことは言えない。
一方で、天ぷらはさすがにレベルが高いと思う。初夏を感じさせる「みょうが」は香り高く、今年はまだいただいてなかった「こしあぶら」は滋味あふれる味わい。そしてちょっと苦みがあるシャキシャキ感あふれる「せり」を食していると、↑で「あまり」と書いていたお蕎麦も俄然美味しさを増してくる(不思議なのだけれど・笑)。
お蕎麦と共に「しいたけ」と「にんじん」をいただき、「これは何だろう?」と考えながら「長いも(?)」をちびちびと味わう。
蕎麦湯をいただきながらひと息ついていると、美しい器に入った「蕎麦茶のゼリー」がサービスとして提供される。
相変わらずの「フルフル感」はさらにバージョンアップしたようで、スプーンに載せた状態で撮影しようとするのだけれど、全然じっとしていない(汗)。途中で撮影は挫折したが、サッパリと美味しくいただけた。
電車でのアクセスだったので「昼酒」しても良かったのだけれど、店内は相変わらずの「ストイックな雰囲気」(爆)。
魅惑的なお酒とアテのメニュー写真だけ撮影して、再びテクテクと西八王子の駅をめざしたのだった。
此方での「女一人酒」はかなりハードルが高い(と思うのは自分だけ?)(爆)。
ごちそうさまでした☆
【'12年6月17日のレビュー ('12年6月訪問)】
なんと!!今回も久々の訪問となってしまった(汗)。
この日は母と奥多摩方面に出かけていたのだけれど、「お昼はおいしいお蕎麦を食べたい」とのこと。
久しぶりに此方をめざしてみることにした。
↓に記したように、平日のお昼時でも混んでいて涙を飲んだことがあるので少しドキドキしたのだけれど、店内は6割の入り(ほっ!)。
「天せいろ」(海老のかき揚げと野菜2種がついて1,800円)をお願いする。
「おしながき」の表紙に「夏」と記されているように、すっかり夏の装いとなった器類が涼を運んでくれる。
此方の「天せいろ」はそばつゆとは別に「天つゆ」が用意されるのがうれしい。もちろん「塩」も用意される。
この日の天ぷらはプリプリの小海老がフンワリとライトに揚がったかき揚げ。ナスと山芋、さらには青菜(三つ葉か明日葉だと思うのだけれど、詳細は未確認)が添えられていた。
そして久しぶりに肝心のお蕎麦をいただく。香り云々という記載もみかけるが、私は此方のお蕎麦の端正な喉越し(っていうのかな)が好きだ。鰹だしのツユとのバランスも申し分ないと思う。そしてサクサクに揚がった小海老のかき揚げと、このお蕎麦の相性もまた抜群だと思う。
外食に関しては滅多にお店を褒めない母が、「◯年ぶりにおいしいお蕎麦を食べたわっ!」と大絶賛(驚)。二人でもう一枚、せいろのお代わりを頼むことになってしまった(ほとんど私が食べたのだけれど・汗)。。。
「かき揚げ」のお裾分けも待っていたのだけれど、一人で全部を食べきっていた。。。それだけ満足度が高かったということだろう。
一枚目よりも二枚目の「せいろ」の方が、ゆで加減に関しては好みのタイプでよりおいしくいただくことができた。
〆の甘味は「蕎麦茶の寒天寄せ」。スプーンからこぼれ落ちそうにフルフルの食感が優しい味わいの夏のデザートだった。
茶室のにじり口のような「潜り戸」をくぐって入る店内は小上がり席のみの静かでストイックな空間。
↓にも書いた通り、席に座ると、膝掛けを用意してくれて、お茶も器を替えて合計3回登場する。お手洗いのお手ふき用タオルも健在のようだ。
わざわざ此方のお蕎麦を食べに訪れたとしても、たぶん後悔はしないであろう多摩の名店の一つだ。
今回は家族点をプラスして☆数を上方修正させていただきたいと思う。
【'09年1月11日のレビュー('08年10月訪問)】
およそ3年ぶりの訪問!
この3年の間に八王子界隈で仕事がある時に何度か再訪を試みたが、混んでいたり、タイミングが悪かったり(目の前で満席になる等)で、いつもチャンスを逸していたが、近くに所用があった今回は初めてディナータイムの訪問となった。
平日の8時近い店内は昼間の喧噪とは裏腹に、いぶし銀のような静寂に満ちている。もちろんお客さんは何組もいるのだけれど、「これが、ここ坐忘本来のあるべき姿かも!」などと勝手なことを考える(笑)。
さて今回はうれしいことに電車でのアクセスだ(笑)。此方での長年の夢だった「蕎麦屋で一杯!」に仕方なくチャレンジすることになってしまった(えーーーっ!)。
お酒は黒龍だったかな。お酒の器がとても洒落ている(写真は決して「丼」ではなく、猪口のアップ!・念のため・爆)。「焼き味噌」はお酒をお願いすると酒肴として供される。これがとってもおいしい♪。
これだけだと寂しいので当日の「季節のおつまみ」(たしか3種類ぐらいからの選べる設定)から「小鰭」を選択。蕎麦店ではちょっと見かけない感じでなかなかユニーク!!これがおいしくてお酒がどんどんと進んでしまう(オイオイッ!)。
「嗜む程度!」(一部、それは「適量」の間違いだろう!という突っ込みもあるようだが・爆)しかいただかない私は、ほどほどの段階でお蕎麦に移行する。久しぶりだった当日は「天せいろ」を食したかっのだけれど、生憎、お酒をいただいた上に、「焼き味噌」と「小鰭」まで食べてしまっている。「天ぷら」はちょっと無理だろう。
という訳で、当日はおとなしく「せいろ」(750円)で〆ることにした。
此方の「せいろ」は見た感じの繊細さとは裏腹に、結構、大胆に主張する味わいがある(と私はいつも思ってしまう)。当日の連れはしきりに「香り高さが違う!」と感嘆の声をあげていたが、少々、鼻風邪気味だった私は最後まで「その、鼻腔をくすぐる此方の蕎麦独特の香り」を感じ取ることはできなかった(残念っ!)。
デザートの一見、くず餅のような「そば粉のお菓子」は此方の定番。蕎麦独特の風味がおいしさを醸し出している。腰の低い穏やかな店主のご夫婦もお元気そうで何よりだ。西八王子の駅からはちょっと離れているけれど、駅までの足取りは軽い。きっと此方ならではの温かなもてなしに心から満足できたからだろう。中央線沿線の蕎麦店の中でも私の中では自信をもっておすすめできるお店の一つだ。
【2005年9月のレビュー('05年8月訪問)】
ほぼ2ヶ月半ぶりに仕事仲間と来訪。
今回は天せいろ(1,800円也)にエビスなどをお願いしてみる。平日昼時というのに店内は私たちの他にOLグループのみ。
相変わらずツユはキレがあるやや辛口。天ぷらは専用ツユまたは塩でいただくらしい。やがて登場した天ぷらはなす・ししとう、そして海老のかきあげだ。本日のそばもなかなかおいしかったが、天ぷらには正直驚いてしまった。ししとうがじわーっとおいしかったことにも驚いた次第だが、ナスの天ぷらが信じられないほどにおいしい。そして海老のかき揚げは約8センチ大の円筒形。プリプリッとした小エビがいくつも用いられた此方は信じられないほどにカリカリっと香ばしく、しかもソフトに仕上がっている。
どなたかもご指摘の通り、たぶんこの繊細さはおうちでは絶対に真似できないと思われるアレンジ(!)。私も思わず唸ってしまった(笑)。此方の天ぷらはあくまでも軽く、食した後に胃にもたれることのないのが特徴。
当日の連れは「うまいっ!」と大絶賛の嵐。挙げ句の果てに蕎麦だけのお代わりまでしていた。確かに当日のセイロは私もうなずくほどにおいしかったように思う。
↓のコメントではいささか失礼(に思えるよう)な書き方もしたが、やはり此方のおいしさは確かなものだと思う。
天ぷらのおいしさと連れの感動に便乗して、★を一つずつプラスさせていただきたい。
【2005年6月のレビュー('05年5月訪問)】
国立府中ICから奥に伸びる日野パイバスのおかげで八王子方面へのアクセスが便利になった。久しぶりの八王子での打ち合わせが終わると5時近くというちょうどよい時間帯。ようやく長年の憧れの店への訪問と相成った。
西八王子駅北側の新興住宅地に位置する此方は皆様がご指摘の通り、控えめな佇まいのお店だ。思いの他に広い店内はお座敷(小上がり?)が主体のお洒落な空間。入り口近くの壁際にミニチュア「枯山水」が施された席に案内され、すかさず紺色に染め抜かれた「膝掛け」(!)が登場する。
せいろ・手挽き・田舎から成る「蕎麦三昧」(1,350円也)を注文。最初に登場したツユの風味が◎。たぶん鰹節(?)と思うが、心地良い香りが鼻をくすぐる。小皿に並べられた薬味類はねぎ(切り方が細かくてびっくり!)・おろし・山葵の3種。最初に登場したせいろはキレがあってすごくおいしかったが、手挽き・田舎と食べ進むにしたがって感動は薄れていってしまった。個人的に田舎はあまり好きではないので、そこらへんも影響しているのだろうけれど・・・。
しかし、このお店の蕎麦、そして客に対する真摯な情熱は確かに賞賛に値すると思う。何よりも「おいしい蕎麦を食べてもらいたい!」という店主側の情熱が随所に感じられるお店だ。前述した膝掛けに加え、お手洗いに置かれたお手ふき用のタオルにしても、蕎麦店としては画期的な試み。「採算は合うのかなー」などと余計な心配をしてしまったりもした。
この店はおいしい日本酒を飲みながら季節の肴類を楽しみ、〆に蕎麦で仕上げる店として使った方が、より相応しい店というような印象を抱いた。西八王子といういささかアクセスしづらい場所ではあるが、酒飲みかつ蕎麦好きの方にはぜひ一度訪れてみると楽しい一軒であることに間違いはないだろう。
少々アクセスはしづらいが、甲州街道・千人町の交差点から4つめ(歩道橋を通過して2つめ)の信号を右折し、4本目(?)の右手奥に3台分の駐車場がある。お店はその手前右側。左手にファミリーマートがあるので目印にはなるだろう。
2015/05/25 更新
「東京富士美術館」で開催されている「東山魁夷展」を観に行く前に腹ごしらえ(笑)。
この界隈で美味しい蕎麦というと、わざわざ足を伸ばしても訪れたいのが、
西八王子の住宅街にヒッソリと位置する「蕎麦坐忘」だ。
なんと!およそ2年半ぶりの訪問となってしまった(汗)。
運良く1台分空いていた店前のパーキングに車を突っ込み、店内を覗くと小上がり席が
ちょうど空いたところだった。
何故か此方に伺うと指定席のように、この小上がり席ばかりなのはどうしてなのだろう(謎)。
蕎麦茶。お酒めにう。。。飲みたかったよー(涙)。温かい天ぷら蕎麦(1,780円)。
天ぷらが別に添えられているのが此方スタイル。味見させてもらったが、お出汁が美味しい!!
「天せいろ」(1,780円)。
天ぷらは天ぷら蕎麦同様、海老のかき揚げと蕗の薹、椎茸、蓮根という内容。
此方の「海老のかき揚げ」は芸術品!!プリプリの小海老がたっぷりと衣をまとって
鎮座ましましている。
せいろ。玄蕎麦の殻を完全に取り除いた「丸ヌキ」を電動石臼で挽き、
六十番ふるいで落とした粉を水だけで打ったという中細の蕎麦とのこと。
のど越しの良さと蕎麦の風味が特徴的なお蕎麦だ。天ぷらとの相性も良い。
蕎麦茶のゼリー。さらにお茶。
「たらの芽の天ぷら」は先日、自宅でも食べたばかりだけど、ちょっと食べてみたかった(笑)。
夜は予約客が優先とのこと。昼は予約を受け付けていないが、「昼の蕎麦旬香」(2,700円)
というコース料理もあるためか、じっくりと腰を落ち着けて飲む客も少なくない。
昼は15時までオープンしているが、売り切れ仕舞いのこともあるらしい。
「夜の蕎麦旬香」は4,100円。受付は19時半までとのこと。
季節ごとに天ぷらの中身が入れ替わるので、それもまた楽しみに訪問したいお店なのだけれど、
なかなかアクセスしづらい場所にあることはたしかだ。
今度はいつ行くことができるのだろう。。。
ごちそうさまでした☆
※前回訪問時の記事は此方
●蕎麦坐忘(そばざぼう)
東京都八王子市千人町3-14-11
042-661-2945
11:30~15:00(売り切れしだい閉店)
平日17:30~21:00(入店は20時まで)
土日祭日18:00~21:00(入店は20時まで)
水曜休・火曜は昼のみ営業
20席
http://www.mmjp.or.jp/zabo/index.html
☆石臼挽き自家製粉の店