マシューさんのマイ★ベストレストラン 2009

sweet on sweets

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マシュー (50代前半・男性・京都府)

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

甘いものに溺れる日々を過ごしております。

ベストレストランは、京都市内のカフェ&サロンで選んでみました。
美味しさと、寛ぎと、私が訪れた頻度を考慮して、なんとか10店選びました。
さて、
ベスト3は別格で、好きよりも愛してるに近いです。
5位までのお店では、うっとりと白日夢を見ることもしばしばあります(笑)
京都にも、
個性的で素晴らしい洋菓子があることをお知らせしたかったので、和菓子(甘味処)と、オープン間もない店を外しましたが、自信を持って、お勧め出来る10店です。

ぜひ、ご贔屓に☆

マイ★ベストレストラン

1位

シトロン・シュクレ (烏丸御池、烏丸、二条城前 / カフェ、ケーキ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/12訪問 2012/03/04

ゼピュロスに誘われて

お菓子の美味しさと楽しさに溢れている店。
人が集まるのは、甘い匂いに誘われる以上に、そんな雰囲気を感じるからだと思います。
まずは楽しく!
味覚だけでは無い、楽しい時間を提供してくれる、素敵なお菓子とカフェです。


●タルト・オ・シトロン
降り注ぐ陽光と、
高く青い空を感じさせてくれる、
光と風のタルト。
優しさや暖かさを運ぶ、花香るゼピュロス。
その風に乗って飛んで来る、幸運のツバメ。
今日が良い一日でありますように、
あなたの毎日が幸せでありますようにと、
静に祈りを捧げてくれるような味でした。

※レモンのタルトです。レモンと言われれば酸味を思うでしょうが、引き出されているのはその風味なのです。夏風のような、陽光の暖かさのような、そんなレモンの風味をお楽しみください。


●シュー・ア・ラ・クレーム・シトロン
丘を駆け抜ける緑風に、帽子を押さえて微笑む君。
青空に、
白い雲流れて。

※レモン風味のクレームパティシエールと、ふんわりとしたクレームシャンティのシュークリームです。シンプルで飾り気はありませんが、気取らない優しさと美しさを感じます。シトロン・シュクレの看板娘さん♪
唇に近づけた時、口に含んだ時、とけて消えてしまった時に、
あなたが思い出すものは、初恋かも知れません。


●レモン風味のスコーン
朝のひとときに
午後のおしゃべりに
黄昏の楽しみに
Bonne journée !
プチムッシュとプチマダムのお茶会に、こんなスコーンはいかがでしょうか?

※ほんのりレモン香るスコーンに、生クリームとコンフィチュール2種類が添えられております。ザクザクホロホロな食感で、紅茶にもコーヒーにも合うでしょう。
私は…この日はチャイと共に。のんびりまったりとしたひと時をお楽しみください。


●コーヒーのムースとリンゴのジュレ
ゆらめく琥珀色の眠りの中で、甘い夢を見続ける姫君。
微笑をたたえた口元に、その甘い夢の世界を想う。
君の束の間の微睡みが、僕には百年の眠りにさえ思えてしまうんだ。
でも、もう少しだけ、そっと眺めていたい。
君が目覚める前に、僕が眠りにつく前に、百年の夢を見させておくれ。

※かわいいブレズィリアンです。オリジナルレシピは、コーヒーも濃厚で、ブランデーも濃く、リンゴも煮詰められています。
それをシトロン流にアレンジして、とても親しみやすい味に。
秋にオススメの1品です。


シトロンのお菓子は、通う度毎に愛しく感じます。素朴であるが故に、心にじんわりとしみて行くのでしょう。
見た目は地味かも知れません。…いや、地味です(苦笑)
でも、
秘めたる想いに気付いた時、きっとまた訪れたくなるでしょう。
ちなみに、
1号店のシトロンシュクレには、乙女心を刺激する、甘いレモンのお菓子たち。
2号店は、塩味にこだわったトゥレトゥールCitron saleです。こちらも良い雰囲気ですよ。


続きは気まぐれに、blogにて。
●空想カフェX
http://kaeldesign.blogspot.com/search/label/Citron%20Sucre

  • レモンのタルト
  • シューアラクレームシトロン
  • ローズのブランマンジェ

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2位

プチジャポネ (四条(京都市営)、烏丸、五条(京都市営) / ケーキ、カフェ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/12訪問 2011/07/02

君の笑顔があまりにも可愛かったから

蒸し暑い京都を抜け出して、プチジャポネのお二人は南欧を旅しておられます。
再会は7月15日の金曜日。
ゆったりとした空気と甘い光を含んでいるであろう新作達を夢見ながら、僕たちはのんびりとお待ちしております。


●ミニョン
白い肌をピンク色に染め、花が香るように微笑むミニョン。
誰もが振り返るその香りの先には、いつも笑顔の君がいる。
少女のままの無邪気さと、
乙女がまとう恋心と、
いつまでも変わらない可憐さをもって、
純粋な夢へと歩いて行く君の姿は、可愛くも美しい。
忘れないで、その笑顔を。
君の素晴らしさと愛しさを。

咲きはじめたばかりの薔薇は、
すでに凛として。

※ローズ香るクリームチーズとクレームシャンティが素晴らしく、マカロンとタルトの存在感に負けておりません。可愛いケーキですが、ざっくりと、気取らずに食べてくださいな♪


●レモンのタルト
まあるい空を、甘い雲が流れていく。夏の太陽を横切って、白日夢の幻へと溶けていく。
眩しい陽光に瞳を閉じた少女の睫毛に、妖精がふと息を吹きかけた。すると其処には、マントンの街が広がっていたんだ。
夢の続きは、太陽のプロムナードを歩きながら話そうか。
コクトーとコルビジェが愛した、海と空の青を感じながら。

※甘いレモンと、ふんわり儚いメレンゲのクリーム。ザックリと焼かれたタルトと共に、優しく夏が広がって、うっとりと夢見るように溶けていく。
レモンがただ酸っぱいだけだと信じているなら、君はまだ子供なんだろう。タルト・シトロンがただ甘いだけだと思い込んでいるなら、君はまだ夏の歓びを知らないのだろう。
煌めく夏を楽しむために、こんな素敵なタルトはいかが?


●ローズのマカロン
薔薇を食す。その意味は?
美しくあるために、
高貴でいるために、
優雅に咲き誇るために。
百の花々の頂点に咲く女王、美しき薔薇。
あなたの素晴らしい魅力を、よりいっそう輝かせてくれるでしょう。

※薔薇のマカロンです。これが一番好きなのですが、マカロンは6種類ほどございます。
作り手の愛情がこもった、小さくとも魅力溢れる1品です。
焼き菓子にしろ生菓子にしろ、繊細な優しさに満ちており、深く愛するほどに見えてくる驚きが隠されています。


●ショコラのテリーヌ
黒髪に揺れるコサージュのように
ドレスに映える宝石のように
艶やかに煌めく夜を纏い
闇に舞う美しき華よ
麗しき漆黒の君へ
Je vous aime.
私の愛を捧げます

※ブランデーを含んだ、濃厚で重厚なテリーヌ。絡みつくように、ゆっくりとゆっくりと溶けつつ、五感の全てを刺激しながら広がっていきます。
プチプチとしたブルーポピーシードと、しっとりとしたスポンジの食感がアクセントになり、じんわりと…そう、ゆっくりと魅了されていくように、心を歓びで満たしていきます。
プチジャポネは全ての焼き菓子(タルト、マカロン、フィナンシェetc.)がオススメですが、ショコラ使いも魅力的だと感じます。ほのかな隠し味やアクセントが、ひっそりと隠されておりますので、ゆっくりと味わってください。


2009/2/18で二条堺町の店舗をクローズし、4/26より東洞院仏光寺へ移転しました。
同じもの(例えばミニョン)でも、いただく環境が変わると感じ方も変わるものですね。
変わらないのは、その優しさと、静かな感動。
2Fと3Fがカフェスペースになりましたので、ゆっくりとお楽しみください。


続きは気まぐれに、blogにて。

●空想カフェX
http://kaeldesign.blogspot.com/search/label/petitjaponais

  • ミニョン
  • レモンのタルト
  • Diablotin

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3位

gion ghost (祇園四条、河原町、三条京阪 / ケーキ、カフェ、バー)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2011/02訪問 2011/03/16

太陽に背き、月の光を飲み干す様に。

“the Last Flowers”

最後の花。
私が愛した世界に咲く、美しき星。
世界の終りに、それでも幸せだったと思えるほどの、麗しき花をサヨナラのかわりに。


寺町“ghost”
祇園“gion ghost”
現在は“Krepe”として、Kを冠したBarとして営業されていらっしゃいます。
下記は、ghostおよびgion ghostの思い出として、ささやかな記録を残しておきます。


●ディタ No.1 & MASSENEZ VODKA A LA ROSE
ライチのムースの中には、ローズ香るフランボワーズのジュレ。香り立つ幻想が、アーモンドのスポンジと共にゆっくりと溶けていきます。
オリエンタルなライチの影に咲く、二輪の薔薇。1つは可憐で、1つは妖艶。見え隠れする色香を含んだ、麗しき吐息。それは茨のように、あなたの心臓に優しく絡みつくでしょう。
…ほら、もうアナタは虜。逃げられはしないのです。


5月末で寺町のghostはクローズしました。
そして、6月9日にgion ghostが花見小路四条にオープンします。

次はどんな夢と幻想を見せてくれるのでしょうか?
願わくば、血に花の咲くような幻を。
今から楽しみでなりません。


以下、これまでいただいたものの中から、雰囲気が写せたような気がするケーキだけを、好きな順番で並べてみました。気になるものがありました、ぜひお試しください。

さて、
ghostのケーキは、お酒を使った濃厚なケーキと呼ぶよりも、
“心を酔わせるカクテルのようなケーキ”
そう表現した方が、私が感じている印象に近いです。
そのカクテルと、フルーツやチョコレートとのマリアージュの楽しさを教えてくれる、魅惑的なケーキだと考えております。
ちなみに私、アルコール類は飲めません。それなのに好きだということは、やはりカクテルのように優しい口当たりに、騙されているのでしょう(笑)
しかし、だからこそ、
ghostのケーキで、お酒の世界の楽しさを、少しだけ覗かせていただいているような感じです。
また、
販売スタイルやケーキの佇まいに、確かに京都を感じるのです。

“凛として艶のある、粋な嗜み”

そう思いながら眺めてみると、すんなりと受け入れられるのではないでしょうか。
カウンターで背筋を伸ばし、ゆっくりと味わっております。

そうそう、
飲みものは、水かコーヒーと、お酒(棚に並べられているボトルからお選びください)でして、本格的に飲まれる方には物足りないと思いますが、味を知るには程よい加減です。
ケーキとお酒の楽しいマリアージュもありますので、こちらもお楽しみください。


●シャルトリューズヴェルト
闇よりも濃い夜に、
緑色の妖精をくゆらせて微睡む。
絡みつくその美酒は、
恋心に根を下ろし、魂を虜にする。
ゆくりと溶けていく時間。
蠱惑的な香りに誘われて、見えるはずの無い深淵を覗き込む。
耳を澄まし、
嗜む様に。
高貴なる戯れのようなショコラと踊り明かそう。

※闇のようなグラサージュ。淡く広がっていくムース。しっとりとしたスポンジとガナッシュ。
それらのチョコレートに負けない、シャルトリューズヴェルトの香り。
一度虜になったなら、忘れることの出来ない、蠱惑的なケーキです。ショコラと共に、様々なハーブが香り立ちます。
このようなケーキが6〜8種類、日替わりで登場します。ベースとなっているお酒がカウンターに並んでおりますので、香りを確認してからケーキを選び、その想像力やインスピレーションに驚くと言うのも、楽しい食べ方だと思います。
飲みものは、水かコーヒーですが…
「このケーキに合うお酒はどれですか?」
と、尋ねると、驚くほど魅力的なマリアージュを教えてくださいます。
ぜひ一度、お試しください。
なお、
ナンバーが変わると別物のケーキになりますので、その点もご注意ください。


●ゴースト No.1
春の色香に頬を染め、闇夜に浮かぶ満月よ。
春霞の向こうに見る夢は、鮮やかなる艶と温もりか。
麗らかなる想い、
しっとりと、しっとりと。
煌めく想いに心ときめいて。

※こちらも漆黒のマントに身を包んだケーキ。“ゴースト”の名を冠するものは、全てノンアルコールです。
アーモンド香るチョコレートのスポンジの上に、しっとりとしたチョコレートのムース。中央のクレームブリュレは、甘くふんわりとヴァニラが香り、溶けゆくチョコレートと共に、ゆっくりと心を満たしていきます。
お酒は入っておりませんが、しっかりと濃厚なケーキです。
アルコール類が苦手だけれど、ghostのケーキを楽しみたいという方は、ゴーストシリーズもしくはノンアルコールの焼き菓子をお試しください。


●竹鶴12年&グランマニエ
竹鶴を使ったものは、栗とキャラメルにアーモンド香るミルクティーのようなケーキ。これにグランマニエをプラスすると、華やかさが香り立ちます。忘れられない味。
他にも、素敵な組合わせがありますので、探してみてください☆
…ちなみに、
数は少ないですが、K6にも数種類のケーキがあります。
早い時間に売切れますが、夜はこちらをお訪ねください。
本格的に飲みたい方に最適だと思われます。


続きは気まぐれに、blogにて。
●空想カフェX
http://kaeldesign.blogspot.com/search/label/ghost

  • シャルトリューズヴェルト
  • アレキサンダー No.2
  • ズブロッカ No.2

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4位

醸しや 奥 (祇園四条、京都河原町、三条京阪 / バル、カフェ)

1回

  • 夜の点数: 3.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/02訪問 2012/03/04

ゆっくりと、ゆっくりと。

ちょっとした小昼と甘いもの。
OKUパフェをはじめとした定番や、おもたせとして最適な焼き菓子の数々。
はんなりと
その言葉が似合う、京都らしい場所です。

●無花果とまくわ瓜とカシスのパフェ
薫る深山の風景が、グラスに溢れていた。そこに描かれた想いを、スプーンで辿る。
色彩は風光であり、香りは花と想い出で、そこに輝く詩片を頼りに、私は見知らぬ小径を歩いて行った。
ひと時のヴォヤージュ。短い夏の旅人。
想像の彼方に広がる雲海と、果て無き青空に私は、夏の終りが近いことを感じた。

※カシスのソルベとヴァニラアイス。
フレッシュの無花果とまくわ瓜に、ミルティーユとブラックタピオカ。
溶けていく想いと風景を夢見ながら、涼を忘れてたゆたう午後。
見知らぬ(でも懐かしいような)景色を見せてくれるパフェでした。

●紅玉リンゴのさくさくパイとお飲物
その光は、やわらかな陽光と薫風。
憂うこと無き黄昏に、
溢れる冬の暖かさと、芳醇なる秋の想い出が輝く。
舞踊る木枯らしは、甘いロンドを繰り返しながら、耳元であなたに囁きます。
時を止めないで。
煌めきを消さないで。
解き放れた林檎は、
流れる時と風と光と共に、甘いステップで踊り続けます。
良い夜を。
誰よりも幸せな夢を。

※パリパリのパータフィロに包まれた、瑞々しい林檎のパイ。紅玉の味と香りを楽しむために、軽くマリネしただけですが、素材の素晴らしさを引き出し際立たせるセンスが素晴らしいと感動しました。


●冬のパフェ
清らかなる天空に咲いた、純白の花。
きらきらと輝きながら舞い降りて、地上に煌めく星になる。
甘く香りて、
儚く消えるも、
春の訪れを感じさせる彩りを、私たちに伝えてくれる。
A tone of the winter.
その聲を、
その馨りを、
静かに心を澄ませ、聞いてください。
冬に咲く、天上の調べを。
夢に咲く花の香を。
冬の音色は煌めきながら…。

parfait of the brilliantly snow !

※今回の冬パフェは、煌めく雪と、冬に感じる暖かさを表現されているのではないでしょうか?
香りが花咲くと言っても過言では無い、ホワイトチョコとバニラの甘い香り。
ビターなダークチョコレートと、香ばしいクランブルには大地を感じ、
輝く宝石のようなフルーツは、春の夢を見させてくれます。
ラスト、グラスの底に隠されているものは…(微笑)
最後まで楽しませてくれるパフェでした。
http://www.oku-style.com/blog/2009/01/post-29.html


続きは気まぐれに、blogにて。
●空想カフェX
http://kaeldesign.blogspot.com/search/label/OKU

  • OKUパフェ
  • トキハナツ
  • 妖精の丘

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5位

遊形 サロン・ド・テ (京都市役所前、烏丸御池、三条 / カフェ、甘味処、洋菓子)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/08訪問 2012/12/31

月の気配

想いは華やいで、しっとりと香り出す。雲に隠れても月の美しさは変わらぬように、見上げずとも今宵の月の美しさを知るように、同じ想いが静寂の間を漂い、気を満たしていく。
あなたは此処で、何を想うのだろうか。私は其処で、何を見るのだろうか。
心の動きは月に似ていると感じた。
だから此処には、月の香りが流れていると、窓の外を眺めながら呟いた。


まるで友人の部屋へ招かれたような、居心地の良い書斎のような、こころ安らぐ空間です。
本物の蕨粉と井戸水で作られた定番のわらび餅は、静かな驚きの後に、しっとりとした感動を呼ぶことでしょう。上質でありながら、これが当たり前だと言える謙虚さに、ただ手を合わせるのみです。
また、
季節毎に登場するデセールも美しく、日常の中で忘れていたものや、見落としがちなコトを、そっと教えてくれる優しさが溢れていました。
苺のブランマンジェは、脇役であるハズのピスタチオのソースに女王の風格を感じ、
白桃のジュレには、スプーンで掬う楽しさを、神秘を銀の鍵で解き放つ如き驚きを感じました。
また、秋と冬の2品は、運ばれてくるまでの間に店内に満ちる香りが素晴らしく、ドキドキしながら待つことになるでしょう。
かぼちゃのブリュレは、幽玄なる庭を背にした金屏風に似て、坪庭を借景とした小宇宙を感じ、
温かいリンゴのタルトには、濃縮された時間と想い出が、記憶から溢れ出す時に感じる芳香と、それでも流れゆく時の美しさを教えられました。

一期一会の心を大切にしつつも、ただ1度では分かり得ぬ奥深さや、もう一度会いたいと思わせる雰囲気が、静かな店内に音楽のように満ちています。


春のデセール

●苺のブランマンジェ
夢の国のパレード
甘く優しい妖精の丘を
香る春を引き連れて
淡い夢と幻が往くよ。
赤い王女のワルツ
緑の女王のロンド
陽光の下で見る夢は
鮮やかで透明な煌めきの中で
春の青空のように
恋するパフュームに包まれて。

※ミルクと生クリームの甘さと淡さを、夢のように羽根のように包み込んだブラマンジェ。
その上で踊るのは、恋多き苺の酸味と甘味。そして、女王のように愛情深く寛大なピスタチオの香気と風味を、春風の羽衣として織り込んだソース。
幸せと歓びを春の素材で表現すると、遊形さんではこのようなデセールになるのです。
いや、 こんなにも愛しいデセールとして、生まれるのです。


初夏のデセール

●白桃のジュレ
甘いミルクキャラメルのソースの下は、白桃のコンポートをシロップごとジュレに。
器を目にした時の“?”があり、それは中を覗いたとて変わらず“?”のまま。
静かに、ゆっくりと、神秘の扉を開く銀の鍵に等しきスプーンで夢色の湖面を掬うと、女神の微笑みに似た“!”が現れます。
…そっと口へ。
香るジュレの華やかさ。
柔らかな桃の優しさ。
甘いミルクティーのようなソースの中に、 すっと1本引かれた様な、穏やかな苦味。
数々の“!”は心へと溶けてゆき、魂に、口元に、うっとりとした微笑が現れます。
壷中天にみる桃源郷。
…あなたも、ヒトクチいかがですか?


冬のデセール

●温かいリンゴのタルト アールグレイのフラン添え
今宵の月を待ちながら、書斎にて時に耽る。
ふと手に取った日記は懐かしく、白かった筈のページも色褪せており、それは記憶の流れの中で熟成された想い出に相応しく、栞代わりに挟んでいた、あの日の落葉が似合っていた。
過去が香るのは、年老いたからであろうか?
全てがセピア色に変わりゆく中で、君への愛しさだけが、今も変わらず残っている。

※薄いタルトの上には、バターでソテーして、カルヴァドスのふくよかな香りとキャラメルの輝くドレスをまとったリンゴのコンポート。
添えられたフランを乗せて食べると、秋の情景が浮かび上がります。
席で待つ間に店内に広がるバターの香りが、とても魅力的なデセールです。


続きは気まぐれに、blogにて。
●空想カフェX
http://kaeldesign.blogspot.com/search/label/YUKEI

  • わらびもち
  • 苺のブランマンジェ
  • 白桃のジュレ

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6位

サロン・ド・テ オ・グルニエ・ドール (烏丸、四条(京都市営)、河原町 / ケーキ、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/09訪問 2012/03/04

秘密の花園

コース仕立てのアシエット・デセール(夏から秋へ)
●柑橘類のクレームとジュレ
 朝露の煌めき
 http://kaeldesign.blogspot.com/2010/10/blog-post_1170.html
●アガーのキューブと巨峰、ヨーグルトのソルベとミントのしずく
 白日夢の優しさ
 http://kaeldesign.blogspot.com/2010/10/blog-post_02.html
●りんごのピラミッド ヴァニラアイスクリームとキャラメルソース
 黄昏のゆらめき
 http://kaeldesign.blogspot.com/2010/10/blog-post_03.html
●小菓子(梅マカロン、パンデピス、マドレーヌ、ミルティーユ&フランボワーズ、タルトレットシトロン、アーモンドの砂糖がけ)
 おやすみの前に
 http://kaeldesign.blogspot.com/2010/10/blog-post_22.html

移転後最初のコースは、こんな感じでした。夏の終りから、秋の気配を感じるストーリー仕立て。
一皿は1ページであり物語。多くを語らない詩の様でした。
でも、あなたの想像力がそれを、1章にも、1冊の本にもするでしょう。
新しくなった空間で、新しい物語を楽しんでください。

それから、
きっと皆様が最初に目指すであろう、チョコレートのケーキを1つだけご紹介いたします。
あとは、
訪れた時の季節に合った、四季の風景を感じるケーキをお楽しみください。


●ピラミッド
ルーヴル美術館のメインエントランス、ガラスのピラミッドからインスパイアを得て作られたケーキ。
パリンと表面のショコラを割り、花の都の神秘(そして芸術と美術の歴史)へと忍び込むと、豊かなカカオのシンフォニーに包まれた。
ゆっくりと溶けていくショコラの中で、ふと、花のような、フランボワーズのような香りを感じたけれど、それはパリの空気を閉じ込めているからかも知れない。
幻想に耳を澄ませ、香るパリの空の下を、自由に散策されてみてはいかがだろうか?


オ・グルニエ・ドール
それは宝石のような庭。私が感じたイメージは、マリーアントワネットが愛した、小トリアノン宮の庭園。
華やかな香り漂えど、クラシックなイメージも大切にするセンス。
奥深いやすらぎと、遠く煌めく星のような、地下深く眠る宝石の原石のような、夢と驚きを秘めたケーキ達。
1つ1つのケーキも素晴らしいのですが、ショーケースの中の煌めきにこそ、この店の真髄が満ちているのではないでしょうか。
“AU GRENIER D'OR”
金の蔵。まさに宝の蔵と呼ぶに相応しいお店ですが、同時にその名前は、オーナーシェフパティシエである金蔵(キンゾー)さんの名前でもあります。
伝統の中に遊び心を。だからこそ楽しめる場所なのだと、訪れる度ごとに感じます。

ここは、京都で最も有名なケーキ店といっても過言では無いでしょう。季節の中に感じる鮮やかな色彩を、私達の前に宝石のようなお菓子として見せてくれる場所です。
作られるお菓子の幅が広いので、どなたにでも好まれる店だと感じます。
例えば、こんな組合わせはいかがでしょうか?

●珈琲や紅茶が苦手なお子様は、タルトもしくはフルーツ系とジュース。
●珈琲や紅茶と合わせるならば、お酒を使ったものや、チョコレート菓子、焼き菓子などを。
●洋菓子好きなら、迷わず季節の商品を。
●グルニエドールを愛する人であるならば、ハーブやスパイスを用いて金蔵さんが描かれた、叙情的な新作を。
●溺愛されていらっしゃるならば、飲みものはお任せして、ジャルダンやショコラタルトなどの10cmタルトを独り占め♪

また、
定番メニューも季節や天候で若干のアレンジをされていますし、素材はその時期ごとに最良の選択をされているため、いつでも楽しいひと時を過せることでしょう。
ぜひ、豊かな時間をお楽しみくださいませ。


続きは気まぐれに、blogにて。
●空想カフェX
http://kaeldesign.blogspot.com/search/label/AU%20GRENIER%20D%27OR

  • ガレットデロワ
  • 苺の森でつかまえて
  • クレーム・オ・ミルティーユ 2010

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7位

むしやしない (一乗寺、修学院、茶山・京都芸術大学 / ケーキ、カフェ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/12訪問 2012/03/04

SMILE

笑顔が咲くお菓子。
美味しさの中に美しさがあるように、お菓子の中に可笑しさがある…なんて書いてしまうと駄文になるけれど、美味しいと感じた時に、人は笑顔になります。
優しくも強く明るい太陽のようなシェフが、お客様の笑顔のために作られるお菓子。それは、口にした人々の心を、あたたかく元気にしてくれます。
重箱に、
1つ2つ、3つ4つとお菓子を詰めて、乙女の午後の安らぎを。
見ただけで笑顔になるものが、このお店では間違い無く美味しいのです。
さらに、
ドリンクに添えられる抹茶のフィナンシェの美味しさに、不意をつかれて驚きました。
白ごまと黒ごまの香りに、塩味が良いアクセントです。
“美味しい!”だけで、気楽に楽しむことが出来るのに、しみじみと、深く味わうことも出来る味。
奥行きと、懐の深さを感じます。

それでは、いくつかご紹介♪


●目玉焼きっ!
Good Morning !
焼き方は、サニーサイドアップの半熟で♪
…実はコレ、チーズケーキです!(≧∀≦)
最新技術により、半熟の黄味そっくりに作られた、マンゴーソース。
でも肝心なのは、
技術や製法はアイディアを活かすための手段に過ぎず、何よりも味が第一だということ。
それをクリアして、このヴィジュアルとセンス。脱帽です。
ご注文の際は、
明るく笑顔で元気良く、
『目玉焼きっ☆(≧∀≦)』
と、オーダーしてください♪


●お重プティケーキセット(2010年)
プティシュー、マカロン、プティガトーが16種類!
重箱に、可愛く詰められたお菓子たち。春を言祝ぐ美味しさです♪
レギュラーメニューをアレンジしたものと、完全なる新作をミックス。お正月限定のセットですので、ご予約もしくは事前にお電話にてご確認ください。


●苺のショートケーキ(+アイシングクッキー)
クリスマス用にアイシングクッキーが登場していたので、横に添えてみました♪
濃厚なフレジェはフランスの定番ですが、こちらは日本らしいショートケーキです。
子供が、苺のショートケーキに持つイメージを大切にした、やさしく素朴な味でした。
このケーキで笑顔になるのは、その味に、子供の頃の楽しい思い出を感じるからでしょう。
ちなみに、
アイシングクッキーですが、可愛いだけじゃなく、控え目ながらも美味しいクッキーでした。
風味豊かなのに、口どけは素早く、余韻に残るショコラブランの甘い香りが素敵です。


●鏡もち de マカロン(2009年)
フレッシュのバナナとクロゼイユを、甘いクレームパティシエールに載せて、マカロンでサンド。
2009年の正月限定でしたが、バナナの甘さや食感により、日々微調整されておりました。
ネタだけでは無く、味も素晴らしい。
2009年中に出会ったマカロンケーキの中で、最も大きな感動と喜びがありました。


●SEA 5つの海の塩マカロン
塩マカロンは、各塩の特性を出すために、粒単位での微調整をされているのでは無かろうかと思うほどの繊細さ。
それぞれの個性をお楽しみください。

●レトロール
和三盆のロールケーキをカットしたもので、可愛いデイジーの髪飾りつきです♪
奇をてらわず、シンプルに、良質な素材で丁寧につくった“だけ”のケーキ。
それがこんなにも美味しいのは、そこに愛情が込められているから。
美味しいと可愛いの両方を楽しめる、むしやしないらしいケーキの1つです。


ちなみに、
不思議と男性客も多く、おひとり様でもOKです♪
やさしい味わいのお菓子が多いので、お子様にも安心ですね。
ネーミングやコンセプトのアイディアが楽しく、訪れるたびに新作が並んでいるので、とても好きなお店の1つです。


続きは気まぐれに、blogにて。
●空想カフェX
http://kaeldesign.blogspot.com/search/label/648471

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8位

パティスリーエス (四条(京都市営)、烏丸、五条(京都市営) / ケーキ、マカロン)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/08訪問 2012/03/04

風が生まれる場所

清らかな風に揺れて微笑む、名も無き花のように。
咲き誇り、風に散りゆく花のように。
緑の野を駈けていく風は、朝日に、木漏れ日に、黄昏に、星の輝きの中へと、薫る想いを空へと帰す。
揺れる一輪の花。
それは野に咲く花のように、強く、優しく、微笑むように、美しく。


写真は、単純に好きな順番で並べてみました。
以下、幾つかをご紹介します。


●リュクス
ローズ&スリーズから更に洗練されて、ライチが微笑む薔薇とフロマージュブランのムースへと進化しました。
優しさと微笑みに咲く一輪の薔薇は、恋よりも淡く愛よりも甘く、私達の心に届くでしょう。
ちなみに、
このケーキに使われている薔薇の香りはとてもエレガントで、モエに数枚浮かべると、素敵な夢が見れますよ☆

●ショア
瞳を閉じて恍惚と、高鳴る胸は音楽を奏でる。僕の心に咲く花の名前を教えてくれたのは、君が初めてだったから。
愛の夢。静かに流れる音楽に、身を委ねよう。あぁ、君が喜んでくれるだけで良い。幸せは、あとから2人で探せば良いさ。

※単純に呼べば、ショコラバナーヌ。当初は上にバナナが乗っており、ショパンのノクターン(No.2)のイメージでした。
その後、バランスを調整されて表れたものが、フランボワーズが乗ったもの。印象も、リストのノクターンへと変わっておりました。
エスのケーキはどれも、ゆっくりと(たまに突然と)進化を続けているので、同じ名前、同じようなシルエットであっても、驚くほど印象が異なることが、多々あります。
それも楽しみの1つですね♪


●ノワイエ
秋の気配、秋風、黄昏や夜空に想う、秋のロマンスを表したかのようなケーキ。
ゆっくりと深まる秋の風景に、優しくとけていくマロンとコニャックにうっとりと目を閉じて、クルミの風味に秋風のステップを聞いたかのような印象。
あたたかな飲みものと、そして出来れば、親しい友人や恋人と、じっくりと味わっていただきたいと願います。

●ヴィエノワ
ウィーンの思い出。
キルシュとフランボワーズの、やわらかなムース。その口どけにピスタチオの囁きが、余韻に浸る吐息に薔薇の芳香をフワリと感じます。
艶のある紅茶?思い出に耽る珈琲?それともワインかシャンパンでしょうか?
いや、こちらに相応しきものは、愛しき人の笑顔だけです。

●ヴィエンヌ
ヴィエノワを、より可憐にアレンジ。ヴァニラとローズが、鼻先で微笑む様に香ります。

●ムラング・シャンティ・キャラメル
ザックリとしたメレンゲに、濃厚なクリーム。迷わずコーヒーと。
ムラング・シャンティは、夢の中で見た青空に浮かぶ雲。もしくは小春日和の午後を思い出しますが、こちらは夏の夕方。夏休みの思い出。
黄昏の残照のように、しっとりとしみていく甘さが、心の奥深くまで届きます。

●シューパリゴー
シューパリジャンでは無く、気取らない下町の陽気さに溢れた味。甘味と塩味と焼き込まれた香ばしさが楽しく、大きな口を開けてぱくぱくと食べてしまうでしょう。
子供心を思い出す風味です。

●ポミエ
リンゴとキャラメルのムース。
青リンゴのムースと、リンゴのコンポート。カルヴァドスの風に乗り、色付き始めたリンゴが真っ赤に染まり、熟して落ちた後、訪れる冬を暖かく迎え入れるイメージ。
フランス語で、リンゴと詩は似ていたと思い出しましました。

●オーブ
チョコレートムースが夜を、チョコレートのスポンジは闇に沈む稜線を、ブラッドオレンジのムースは暁から曙へと変わる空を表し、上にはイタリアンメレンゲの雲と、フランボワーズの朝日が輝いています。
私は最初、順番を逆に考えて、
From Dusk Till Dawn
かと思いましたら、上記の解説を受けました(^-^;
オーブも、OrbではなくAubeでしたよ。
新年を迎える作品ですから、考えてみると“初日の出”ですよね。迂闊でした。
また、
言われてみると、あのオレンジの濃さ(酸味や甘味などの味覚では無く、押し寄せる風としての風味や気配を感じる、不思議なムース)は、暮れゆく落日ではなく、昇る旭日ですね。
色彩の積層で時間を表すなんて、虎屋の湿粉製棹物みたい。
さらに味覚的な情景も重ねているので、絵画的だと感じました。

●マドレーヌ
コレ、ちょっと面白く変化(進化?)しました。見た目に騙され油断していると、意外な風味を感じてビックリ。
…片仮名でマドレーヌと書かれた下に、フランス語で正解が記されてはおりますが、気付きませんよね。


カノンとコート・ド・ニュイは、感動のあまり、まだ言葉になりません。しかも、まだ進化途中であるようです。ですから、同じ名前であっても、時期を変えて口にすると、また違った印象を受ける事があるでしょう。
パティスリー・エスは、ムースの口どけと焼き菓子の香ばしさが素晴らしいと感じます。
まだまだ若く、次々と新作が登場しています。
個人的には、神戸と京都と東京の良いところを併せ持った印象で、今後が楽しみです。シェフの理想と共に、この店を訪れる人達や、京都の空気が、より良い味と雰囲気を作っていくのだと、強く信じています。


続きは気まぐれに、blogにて。
●空想カフェX
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  • ヴィエンヌ
  • コート・ド・ニュイ
  • カノン

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9位

ル・シュクリエ (出町柳、今出川、鞍馬口 / ケーキ、カフェ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/09訪問 2012/03/04

時をくゆらせて。

●ショコラ・グランマニエ
夜の香気を含んだ厚い雲が、
ゆっくりと、
ゆっくりと、
夢香る闇の上を流れていく。
ふれるだけで溶けてしまう淡雪のような雲は、
夜の帳とともに地上へと舞い降りる。
どうか健やかなる夢の中で眠れと、
闇を恐れぬことが無いようにと、
黒衣の女神は、
静かな歌を降り注ぐ。

月の雫は、ほのかに甘く。

※クレームシャンティがたっぷりと乗った、ベーシックなガトーショコラです。口へ近づけると、ふわりとオレンジが香ります。
やさしいシャンティが消え、ショコラが溶けるとともに香るグランマニエ。
しっとりとした味わいは、濃い目のコーヒーと共にお召し上がりください。


●カマンベール
ふわりと唇に、
ふんわりと心に。
甘い眼差しのあと、ゆたかに溶けていく濃厚な時間。
初夏に輝く太陽のように、
爽やかに香る空のように。

※フロマージュブランのように優しい甘さをもった、カマンベールチーズのケーキです。中には鮮やかなブルーベリーのコンフィチュールがはいっております。
これ、
かなりオススメですよ♪


●フランボワジェ
琥珀色の時をくゆらせて、
夢想の果てに思い出すのは、
懐かしく愛しい日々。
あの時に願った未来は今、どこへ消えたのだろうか。
…いや、ただ忘れていただけのジャメヴ。
戯れの中の祈りを、確かに思い出した。
暖かな気持ちと共に。

※フランボワーズとアーモンドが香る、しっとりとしたバターケーキ。プチプチとしたフランボワーズペパンの食感は楽しく、ブランデーとバターがおだやかに香る、しみじみとした味わいです。
紅茶が似合うのではないでしょうか。


●洋梨のタルト
夢見るように優しく、
抱きしめるほど甘く。
微笑む口元だけで、
瞬きする睫毛の光だけで、
無邪気な君の願いを、
ただ叶えてあげたいと思った。
愛しい笑顔のために、僕には何が、出来るのだろうか?

※バター香るパートシュクセに、シロップが染み込んでしっとりとしたクレームフランジパーヌ。これだけでも優しくなれるのに、その上にはキラキラと輝く洋梨のコンポートが乗っており、笑顔になること間違い無しです!


通りの喧噪から少し離れた場所にある、静かなお店。
偶然見つけて入った店内は、シックで落ち着ける場所でした。
ケーキの美味しさはもちろんのこと、コーヒーや紅茶も吟味されており、確かな満足感を得られる味だと思います。
それから、
これは極めて個人的な感想ですが、写真を撮る際は、あまり近付き過ぎない方が、味の印象に近い画になるようです。カトラリーが写った方がステキに見えるのは、シュクリエとパージュブランシュでしょうか。不思議です。


続きは気まぐれに、blogにて。
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  • ショコラグランマニエ
  • カマンベール
  • スパイスカラメル

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10位

MELANGE De SHUHARI 藤井大丸店 (河原町、祇園四条、烏丸 / カフェ、ケーキ)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2010/06訪問 2010/06/14

今夜も甘い夢を

2010年6月13日にクローズし、15日からはカレーとシフォンケーキの店へとリニューアル。
闇に浸っていた記憶を思い出しつつ、いくつか書かせていただきました。


●カタゴンブ
闇に聞こえるデカダンス。太陽をあざ笑うかのように繰り広げられる、不死者の饗宴。
漆黒の夜に捧げられるのは、ワインとショコラ。血と永遠。魂を染めていく誘惑は、甘く囁いて。
Sweet Revenge
何もいらない。ただ、愛だけが欲しい。

※下から順に、クルミとアーモンドのしっとりとしたダクワーズ、ミルクチョコレートとダークチョコレートのクリーム、アッサムティーのクリーム、スカルプリントのチョコレート。
ナッツとショコラの風味が香り立ち、スモーキーな紅茶の中にはオレンジピールの輝きが微かに光り、どこかスパイシーな気配は静かな足音のようで、全体としては夜に相応しいチャイのイメージです。
もっと男性客が増えれば、もっとケーキ好きが訪れてくださればきっと、より濃厚な夜へと進化するか、アルコールが足されるのでしょう。


シュハリグループの中で異彩を放つ、デカダンスな店。ガレットとショコラとお酒がメインで、洋菓子は大人が嗜むものであるという、本来のスタイルを提示されています。
もっとも、乙女&淑女の皆様のために、
鮮やかなマカロンと豊富な紅茶も揃っておりますので、午後の紅茶や友人とのお喋りにも、お気軽に訪れてください。

まだまだ進化して行くであろう、素敵な隠れ家のようなカフェです。


続きは気まぐれに、blogにて。
●空想カフェX
http://kaeldesign.blogspot.com/search/label/SHUHARI

  • カタコンブ
  • マカロン・シュセット
  • マカロン(ヴァニーユ)

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