レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2015/01訪問 2015/01/20
京都市下京区の京都市中央卸売市場付近で、京都中央信用金庫の東側の路地に位置する。
外観は和の趣漂う佇まいで木を基調にされており、奥まった入口まで石畳によって導いてくれる。
店内は奥行きがあって割烹のように落ち着いた雰囲気ながらも、板前が多いので活気に満ち溢れている。
カウンターは大きな一枚板で、調理されている厨房の様子が見えているので板場のライブ感も楽しめる。
昼のメニューは日替わり御膳、お造り御膳、海鮮ちらし御膳の3種類で、それぞれ価格が異なっている。
日替り御膳はメイン1品と本日のおまかせ造りで、小鉢5品にご飯と味噌汁が付いて800円である。
メインは天然鰤唐揚げピリ辛ソースがけで辛味が効いており、ご飯は無料でおかわりをすることができる。
小鉢は種類が多くても一品ずつ丁寧に作り上げられていて、素材本来の味わいが生かされた内容である。
本日のおまかせ造りはマグロ、タイ、ブリの3種類で、切り身が大きくてあしらいも盛り付けられている。
身が引き締まっているのでぷりぷりとしており、脂が乗っていて鮮度の良さがしっかりと伝わってくる。
小鉢はいわし宮武煮、海鮮南蛮漬、くじらベーコンサラダ、本日のおまかせ一品、明太子の5種類。
いわし宮武煮は味が浸み込むまで甘辛く煮込まれており、ほろほろと解れやすくて柔らかい食感である。
海鮮南蛮漬はサーモンを優しく仕上げられているので、さっぱりとしていて旨みが引き立てられている。
くじらベーコンサラダは刻まれたくじらベーコンが乗せられており、凝縮された上質な旨みが堪能できる。
本日のおまかせ一品は白身魚のフライで、薄らと衣が付けられていてレモンを搾ってさっぱりと味わえる。
明太子は半分に切られているので大きくてしっとりとしており、辛味の中にもほのかに甘みが感じられる。
厳選された新鮮な素材にこだわられているので、バラエティに富んだ旬の魚を存分に楽しめるのが特徴。
良心的な価格設定ながらも、水産会社直営なので市場から仕入れた新鮮な魚を堪能できる印象の店である。
3位
1回
2015/11訪問 2015/11/05
京都市の上京区にある河原町丸太町交差点から下がると、河原町通沿いの西側に位置する。
外観は古民家をリノベーションされており、白を基調にしてすっきりとまとめられた佇まいである。
店内はゆとりのあるレイアウトで、インテリアに統一感があって紅茶の芳醇な香りに包まれている。
1階は白と青のフローリングで、階段に敷かれている鮮やかなカーペットに導かれて2階へと誘われる。
吹き抜けなので天井が高く、2階は大きな窓からの陽光が明るくて開放感溢れる落ち着いた雰囲気である。
メニューは紅茶の種類が豊富で、定番から季節の紅茶に数量限定の新茶まで幅広く取り揃えられている。
セットメニューも用意されているので、選べるスイーツにすべての紅茶を組み合わせることができる。
紅茶はティーポットでサーブされるのでたっぷりと入っており、ティーコージを被せて保温されている。
オーダー後に独自の抽出方法で一から湯が沸かされていて、一杯目はポットからカップに注いでくれる。
アッサムのハルムティー茶園2014は数量限定で、コクのある甘みに柔らかさも兼ね備えられている。
夏摘みで1年間熟成されているので、風味が浮かび上がるような深みのある味わいを存分に堪能できる。
ベイクドチーズケーキは粉糖をかけて仕上げられており、しっかりと冷やしたプレートで提供される。
しっとりした滑らかな口当たりで、濃厚ながらも優しい甘みの中にほんのり爽やかな酸味が感じられる。
スタッフは品格のあるスマートな対応で、時間を惜しむことなくこだわりの紅茶を丁寧に淹れてくれる。
時間がゆっくりと穏やかに流れているような心地良い空間で、純粋に紅茶を楽しめる印象の店である。
京都市の中京区にある麩屋町通沿いで、二条通と押小路通の間のマンションの1階に位置する。
外観は落ち着きのある空気感が漂っており、ムーディーながらも周りに溶け込むような佇まいである。
店内は南国を思わせるようなコンセプトで、統一感があってリゾートのエッセンスが加えられている。
コーラルカラーを基調にまとめられており、優しい照明で温かみ溢れるアットホームな雰囲気である。
メニューはランチやディナーともにコース料理のみで、ドリンクも豊富なので内容が充実している。
料理の詳細については手書きで記載されているので、ゆっくりと分かりやすく一品ずつ説明してくれる。
本日のランチAは1900円で、前菜、スープ、メイン、パン、デザート、食後の飲み物が付いている。
メインは魚か肉のどちらかで、飲み物もコーヒー、紅茶、ハイビスカスティーから選ぶことができる。
前菜は天使の海老のフランで、ニューカレドニア産の海老が使われていて繊細な旨みが凝縮されている。
ごぼうと松の実のポタージュはごぼうが主張しており、素材が生かされたまろやかな仕上がりである。
パンはリベイクされているのでほんのりと温かく、ライ麦パンとバゲットの2種類が順番に提供される。
オリーブオイルを器に入れて添えられており、パンはそれぞれ程良い弾力があってハードな質感である。
アンガス牛フランクのステーキはペッパーベリーソースで、赤身の旨みがしっかりと引き出されている。
ステーキは火入れの加減が抜群で柔らかく、趣向を凝らしたソースでペッパーベリーの食感も楽しめる。
デザート盛り合わせは苺のソルベとココナッツプリンで、プレート上にクリスマスが演出されている。
苺のソルベはミントの葉がトッピングされており、甘みがすっきりしていてほのかに酸味が感じられる。
ココナッツプリンはとろけるように滑らかな口当たりで、ココナッツの豊かな風味を存分に堪能できる。
チュイールはココア、アーモンド、セサミで作られており、サクサクとした香ばしさが伝わってくる。
コーヒーは酸味がなくて苦みが力強く、デミタスカップなのでさりげなく2杯目をサービスしてくれる。
食器が華やかで季節ごとに旬の食材を取り入れられており、全体的にサーブのタイミングも絶妙である。
マダムは心のこもったきめ細やかな対応で、帰りは出口まで案内しながら外に出て見送りをしてくれる。
平日にもかかわらず予約のみで満席の人気ぶりで、気軽に親しみやすいリーズナブルな印象の店である。