2回
2022/12 訪問
京都で味わう極上の茶懐石、いつまでも心に残るおもてなし
京都へ行くことが決まったら、真っ先に予約を入れるお店、3年前からのルーティンとなっています。こちらでいただくお料理は「美しい」「美味しい」「季節感」「京都らしさ」「和の真髄」等々、挙げればキリがありません。カウンター席と個室がひとつの小さなお店ですが、静謐な空気と温かさを感じる個室で友といただく極上の茶懐石には毎回感動させられます。すべて本物のアンティークの器たちもそれはそれは素晴らしく、器好きなら垂涎&至福のひとときです。
炒り米のお茶で始まるコース。
伏見のお酒が振る舞い酒として漆のお盃で一杯、これがたまらなく好きです。
*百合根の卵しめ
三つ葉とばちこ入り(ばちこはなまこの卵巣を干したもの)
こんなに滑らかな卵は初めて。ばちこの塩気と香りが効いた上品な茶碗蒸し風。
*ふぐ香るお豆腐と椎茸(河豚ひれ入り)
おだしよりも強く香るこおばしいふぐひれの香り。
*ふぐ(ぽんず風味、自家製一味入り)
コリコリの皮と身が一緒に楽しめる季節感のある一品。
*本まぐろトロと赤身ヅケ(赤身写真撮り忘れ)
トロの美しさと美味しさ、これを美味しい日本酒と共に飲み込む幸福感たら❤️
*かぶら焼き豆腐(ごだん宮ざわのシグニチャーメニューの焼き豆腐かぶらバージョン)
かぶらと白味噌とからしのソースが一体にとろけてます。
*自家製からすみの飯蒸し(餅米)
フルーツのような香りの自家製からすみが餅米と相まって理性が飛びましたw
*白甘鯛とモロッコインゲン
甘鯛とは別格だと教えてくださった白甘鯛の身はしっとりなめらか。
*あおりいかと三度豆となめこおろし和え
硬めにサッと炙ったあおりいかの食感と甘さに、なめこと柚子の風味。
*里芋とせこ蟹
里芋のねばりと蟹餡の風味ととろみが最高に合います。女子が好きな味!
ザリガニの柄のお皿にも目が行く。
*からすみ蕎麦(自家製からすみと自家製手打ち麺)
甘く溶けるからすみとしっとりした蕎麦の美味しさは絶品。
この日は三種の食べ方があり、冷たい蕎麦・温かい羊の蕎麦と白甘鯛の蕎麦
悩んだ末にからすみ蕎麦をお代わりまでして幸福に酔いしれました。
*炊き立ての釜だきご飯・漬物・味噌汁
炊き立てのアルデンテなひと口から何度もお代わり。
上品な漬物や味噌汁に自家製の粒味噌ちりめんまでお代わり。
前回は2膳までしかいただけなかったけれど、この日は大食の友人のおかげでつられて完食w
*雲母(栗と小豆の饅頭)控えめな甘さの小豆に包まれた丸ごとの栗が美味しい。
*さがほのか(苺)と〇〇オレンジ(名前失念!)いつも自分が食べている苺とオレンジとは段違い。
今回の日本酒(どちらも飲みやすく柔らかですっきりとした美味しいお酒でした)
山形の純米大吟醸「くどき上手」
新潟の特別純米 雪中貯蔵「凌駕」
今回の器
景徳鎮・金蒔絵のお椀・古唐津焼き(400年前)・丹波立杭焼・初期の伊万里(350年前)
村瀬地平の器・瀬戸焼(幕末)
今回も心から美味しいと言える素晴らしい料理と器たちで楽しませていただきました。
また、器のことなど毎回聞く私たちに快く答えてくれる温かさにも感謝でした。
また、来たい。ここへ来るために頑張ろうと思えるお店です。
2023/01/06 更新
京都で味わう極上の茶懐石、いつまでも心に残るおもてなし
2023/01/06 更新