1回
2019/12 訪問
通うイタリアンの理由
オステリア・スプレンディド
2020/01/17
ご来店ありがとうございます。
いろいろと私達よりも(!)詳しく書いていただきましてありがとうございます。
お客様に楽しんで頂けるのが、私たちの一番の楽しみでもあります。
季節に合った様々な旬の食材で、これからもお客様に
うわっと、驚いて頂けますよう、
ほっと、くつろいで頂けますよう、
こうくるか、と、唸っていただけますよう、
精進していきますので、これからも宜しくお願い致します。
2020/01/18 更新
料理の洗練度、ワインのペアリング、両方揃った国内屈指の実力店でありながら使い勝手もよく、当家の記念日ディナーなど間違いたくない時に頼っている広尾のイタリアン『オステリア・スプレンディド』
ワイン好きには「インプリチト」の地下のお店という方がわかりやすいかと。
「TheWorlds50BestRestaurants」で、2016年に1位を取ったお店も「OsteriaFrancescana(オステリアフランチェスカーナ)」とオステリアを店名に冠していたけど、料理は洗練されたリストランテの料理です。
こないだも行ったばかりなんだけど、こちらは7月の訪問の時のこと
ラビオリチックな茄子の詰め物と蛤とあわせたよもぎのタリオリーニが鮮烈的に美味しくて、更にそこからの流れでセコンドに合わせたワインがむっちゃ好みすぎて全力泥酔。
今回は1.2万円のコースにしたので皿数も多くテンポが早かったけど、ワインのペアリングも増えてくるわけでセコンドあたりで相当酔っ払いに。
だって、ワインがつくづくタイプなものを合わせてくるし、アッビナメントで更にシビれさせてくれるんだもん。
元々体調がいまひとつで、アルコール耐性が弱い夜だったから、まりえは「そんなに普段と変わったようには見えなかったよ」といってたけど、オレの中のベロンベロン指数は確実にK点超え。家に帰ってきた瞬間にコンタクト外して倒れ込みました。
定番のトマトのゼリーに合わせた能登島野菜はしみじみ美味。
低温調理のアオリイカは、薄いパリパリと相性よく、イカの旨味がいい意味で立ちすぎずにバランスできていた。
サマートリュフで覆われたとうもろこしのエスプーマ、サルシッチャ、カプリーノチーズのタルトの前菜。
食べ進むうちにトリュフ、とうもろこし、サルシッチャと主役が変わっていくのよ、口の中で。最後にサルシッチャがドカーン!!と。そこでワインが見事に制御。
幸福豚のクミンのかほりは、ワインが負けそうに思ったけど完全にオレの杞憂。
栃木産のバルバリー鴨はしっかりしたテクスチャながら、ほぐれる感じにエクスタシー。
グリルだけかと思いきや、鴨をピアディーナで2段攻撃とかズルいっしょ?
豚や鴨で合わせたワインは、単品としても美味だけど料理と合わせるからこそ更に魅力が増すタイプなので、これはレストランでないと味わえない体験価値。
フランスワイン、たとえばブルゴーニュのビンテージなんて、ワイン単体として死ぬほど旨いじゃない?マリアージュとはいうけど、正直掛け算というよりは足し算というのが体感値。
素顔が半端なくキレイなナタリー・ポートマンがメイクしたって、超ハイレベルな部分での変化だから、振れ幅はそこまで大きくない。
イタリアワインは、もちろん単体でも美味だけど、料理と合わせることでその魅力が倍増する感覚。アッビナメント次第で掛け算のような化け方するから、ビビるのよ。アベンジャーズ的な変身×集合体な迫力が味わえるから、『スプレンディド』が病みつきなんです。
オステリア・スプレンディド(OsteriaSplendido)
03-3406-0900
東京都渋谷区東4-6-3BellAirB1
http://www.osteria-splendido.jp/
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泡はコントラット2012年、夏の夜の夢のはじまり
スプレンディドからの贈り物。4つの小さなアミューズの盛り合わせ。
ツナのカンノーロ。スイーツな先入観があるので、パリッとした生地の中から溢れるツナクリームに最初は驚きだけど、次第に脳の受け容れ体制が整い泡に手が伸びる。
ソラマメのババロア、小さいのに世界持ってる
海藻のパフ、泡に合うね、キミ。
オクラの中にホタテとイサキのクリームを詰めてイクラで飾り付け
倭寇鯖、ガスパチョ、セロリの葉
林さんの神経じめ鯖。スープと飲むと冷製ブロード、単体で飲むとガスパチョ
ワインはここで映える
五島列島の烏賊。え、どこが烏賊なのよ?と。
黒いパリパリの下に低温調理のアオリイカが隠されていて、一緒に食べると食感の相性がいいんすよ。
ブロードとイカ墨のペースト的な組み合わせがクチの中で完成する。イカの旨味が立ち過ぎてないところがお上品
能登の赤土野菜。トマトコンソメのジュレの上にトマトのコンフィや種、紅大根、ちりめんきゃべつ、ズッキーニ、カリフローレ、オゼイユなどなど20種類以上の野菜が並ぶ
ひとつひとつの素材に最適な仕事がしてあって、生産者の想いがテーブルにまで届くようです。そうそう、こないだ能登島を車で走ってきました。ここのサラダを思い出しながらね。
フォカッチャのアツアツ
ふかっと感がソースを引き立てる
焼きとうもろこしのタルト
とうもろこしエスプーマにサルシッチャ、カプリーノチーズのタルト。それをサマートリュフがドーム状に覆っています。
エスプーマにワインが、バシッとハマる。
時間とともに主役の素材が口の中で変わっていって、甘いとうもろこしから、サルシッチャに変わったところあたりで感情のセーブがきかなくなる。殆ど毎日外食だけど、ここまでテンションあがるのは月に1回くらいかなぁ。
愛媛絹かわなす
スプレンディドの料理は全体的に好きだけど、やはりパスタは響きます。他のどんな料理よりもイタリアのオリジナリティ感じるから。チーズの薫香も大人のアクセント、周囲を満たす茄子のプロードもうま過ぎです。
このパスタに笑えるくらいフィットするオレンジワイン。
やっぱし、いつもこの辺で一発ギアチェンジさせられてますね(笑)
緑のタリオリーニ、蛤、パプリカ
よもぎのタリオリーニで、蛤で湯がいている。つか、なんなの、このテクスチャ
このエレガントさ、麺に絡みつくソース、こんなにも一体感を味わえるなんて...
悦びすぎて黙って頷くしか無い。傍から見たら変なオッサンすな。いいの、それで。
幸福豚赤毛ャベツ。こんなにもスパイスのかほりが強いとは
でもこのワインは負けないんです。
栃木バルバリー鴨。言うまでもなく、ただただ美味。
オニオンヌーボ、野生クレソンを従えて
で、そこにこのワイン。最初しっかりなんだけど、でも、ほぐれる。そっからがエクスータシー
からの鴨料理はピアディーナ。かほりが全部いい。
さすがに腹一杯なので持ち帰って空腹の時に食べてみたいなぁって思いながら。
この日はチーズも食べてたんだね。腹いっぱい...とかいいながら、ワインと合わせたら食べられちゃったよ。
宮崎 マンゴー、ココナツ、バナナ。実山椒を使った変化球も。
デザートワインが。もう、何杯グラスいただいたんだろう? ほんと、どれも外さんわ。
チョコレート、甘夏、アーモンド。すっきりさ、甘さ、こうばしさ、食感と、色々使ってなかった感覚を刺激される。
夏みかんと、ゼリー、ウンドュイヌのシュ
カシスとアーモンドのタルト。最後まで隙がない
ワインと料理が、今、一番当家がタイプのラインで、それでいて遠くないのがいい。
どんないいレストランでも遠くて、予約とれないと正直面倒だし、たまに直前まで予約を忘れてて焦ります。