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京阪七条駅から鴨川を通ったすぐ先にあります
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入口の看板が凄く週刊誌風なのですが、料理はなかなか本格的です
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階段を上って2階の扉を開けると店内に入れます
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テーブル席。タイ料理に御馴染みの4種類の調味料もきちんと常備されてます
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テーブルの上にある調味料の説明。分かりやすい上、こだわりがあるのは分かるのですが、これも週刊誌風のノリで嫌いになれません
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小上がりのお座敷に面した窓からは、鴨川が見えます
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タイ風の小物が飾られています。タイ風の神棚(仏壇?)と国王の写真が掲げられているあたり、凄く本格的なタイ風です
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ランチメニューの一部。キンカーオ・ピセートはいろいろ付いて1800円です
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ランチセットには割安でドリンクつけられます。タピオカドリンクがおすすめ
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ランチセットのキンカーオ・ピセート\1800。グリーンカレー、トムヤムクン、ヤムウンセン他、メジャーなタイ料理が揃ったプレートです。デザートも付きます
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料理の具をすくったところや、拡大図。丁寧ですが日本人向けに癖や辛さは抑えられています。でも、「現地味で」と注文時に相談すると応じてくれるとか
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デザートとジャスミンティー。タピオカとココナッツミルクですが、かぼちゃが入っていて上品な甘さになっています
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京阪七条駅から烏丸方面に歩き、鴨川を通ったすぐ先に、タイとラオスの国旗を掲げている建物があります。
それが、このお店です。1階の入口から入り、2階がお店で、
店内から鴨川が見えるため、大変京都の雰囲気を楽しむことが出来るお店ということです。
京都駅から歩いても10分かそこらで到着できる場所にあります。
今回、ランチで訪問しました。
最初に目を引くのが、入口にある、週刊誌かスポーツ新聞かと思うような看板。
色使い、多種多様なフォント、料理の写真、店内、そして料理人とスタッフの写真も使い、
大変インパクトがあります。
こういうお店はネタに走りすぎて、肝心の料理が……というお店もある中、このお店は、その点もかなりこだわっていました。
最初に断っておきますが、このお店のランチを味わった限りでは、かなり日本人の口にあわせてアレンジされていました。
タイ料理特有の味はそこそこきかせつつも、独特の癖をおさえて、日本人が好む旨みを大切にしています。
ハーブもかなり控えめ、タマリンドもナンプラーも少なめです。
しかし、現地味が好きな人が、それでこのお店の評価を決めてしまうのはまだ早い。
食後にその点話して伺ったら、「現地味を食べたいとオーダーしてくれたら、とことん現地味で出しますよ」って話してくれました。
どうやら、現地味を出すと、知らないお客さんから辛くて食べられないと苦情がきたことがあり、
それで、普段は、日本人の口に合うような味わいに変更したのだと言います。
しかし、それでも僕は、現地味に対するこだわりはしっかり感じ取っていました。
テーブルの上には、タイ料理屋でおなじみの4種類の調味料が置いてあり、きちんと説明もしてあります。
ナンプラーや唐辛子が足りないと感じる人は、こちらで調整してください、ってことなんでしょうが、
こちらは、頼めば、プリックナンプラーというのまで出してくれるというのです。
また、くせのない部分の素材へのこだわりは凄く、特にジャスミンライスの香りはかなり良かったです。
日本人に合うようにポリシーを捨てるお店が多い中、「日本人に合うようにしつつ、こだわりは曲げない」という
ぎりぎりでせめぎ合っている料理人の苦悩とこだわりを強く感じました。
実際、癖のあるハーブは控えめです、でも、うまいんです。そして、現地味に近づけようとしつつ、
癖を取り除こうという、なんというか、凄く料理人の葛藤の中でのこだわりが感じられる味なんです。
タイ料理は普段食べない、日本の味付けが好きな人には、もちろんおすすめですが、
こういうこだわりがあるゆえに、現地味が好きな人は、ぜひ、夜訪問して、「現地味で」ってオーダーすれば、
きっと料理人も喜んでくれるのではないでしょうか。
今回僕が頼んだのは、キンカーオ・ピセートという、日本語で言うところのスペシャルランチ、一通りメジャーどころが楽しめるセットです。
1800円ですが、ボリュームを考えると、かなり安いです。
グリーンカレーとジャスミンライス、トムヤムクン、ヤムウンセン(春雨サラダ)に、トートマンクンと揚げパン、えびせん、
本日のおかず2種類などなどがついてきます。
グリーンカレーは、現地味のココナッツと青唐辛子の辛さがほんのり来ます。ココナッツの甘さがあるゆえに、
現地味っぽく、つーんと奥に抜ける辛さは健在で、嬉しいです。具は、鶏肉、竹の子、茄子、ピーマンなど一般的な具をそろえていますが、
芋に似ているのにヤーコンに似た食感の根菜など、いろいろ入っているので退屈しません。
ジャスミンライスとの相性も抜群で、かなり良かったです。
現地味のお店だったら、これにバイマックルー(コブミカンの葉っぱ)が形のまま入っていたりするのですが、
そこは日本人向けに配慮しているのか、そういうのは入っていませんでした。でも、かなり現地味にこだわりのある人も納得する味でしょう。
トムヤムクンはえびに茸、そしてレモングラスがはいっており、辛くて、タマリンドの酸味もほんのりして、旨いです。
基本はしっかり抑えていますが、やはり辛さや酸味はほどほどで、日本人が好む旨みを前面に出しています。
結構丁寧に素材が入っていて、こだわっているのは感じるのに、現地味じゃない。このあたり、料理人の「日本人から嫌われたくない」って
葛藤がものすごく感じられるんですよね。
ヤムウンセンも、ナンプラーの味がほんのりする程度で普通に上品な味で、物足りない人は備え付けのナンプラーかけてください、って
スタンスですし、トートマンクンなど揚げ物も、日本人向けの味付けでうまいです。
繰り返しますが、日本人向けにアレンジされていますが、凄く丁寧さを感じました。
これは夜に訪問して、「現地味で作って」って言って、ラオス風の料理を次々にオーダーしたいと思いました。
本当に、ここの料理人は、現地味で作りたくて仕方が無いんだろうな、でも、日本人の口にあわせるために
仕方なくこういう味にしているんだ、って思うのが不憫でならない。
でも、それゆえに繁盛しているんだろうな、ってのは客層を見ても分かります。
ここは、僕の訪問時には、結構カジュアルに利用している常連さんに加えて、外国人の観光客も来ていました。
はるばる欧米から京都に観光に来て、和食も食べたのでしょうが、同時にエスニック料理もお召し上がりになっているんです。
確かに、このクオリティなら、海外の観光客にお出ししても恥ずかしくないレベルです。
だからこそ、現地味でいただきたいな、と思いました。
京都駅からも近く、京阪の七条駅の近く。アクセスが良いので、今度は夜に訪問して、鴨川を眺めながら
タイ料理を楽しんでみたいです。