コロ太さんが投稿したLa Cime(大阪/本町)の口コミ詳細

コロ太の外食日記。

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La Cime本町、堺筋本町、淀屋橋/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク -
1回目

2010/11 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

舌と心を魅了する圧巻の旨味、複雑性。

11月某日。
ついこの間京都に行ったばかりなのに、なぜか今度は大阪に。
関西遠征の多い晩秋となりましたが、それはそれで嬉しい限り★
まー、欲を言えば一週間くらいノンビリできれば最高なんですけどねぇ。。。

今回伺ったのは、本町にある『La Cime』
シェフが『Le Meurice』出身という点では、北浜のレストラン『Unisson des Coeurs』と同じですが、こちらはその店構えからもわかるように所謂一つのネオ・ビストロ。
ウッディな内装にみるナチュラルな柔らかさと、白/黒のモダンな色彩が生む美しさとの対比は面白いし、エントランス付近の半個室(カーテンで仕切れるとのこと)もオシャレ感満載でイイ感じ。
以前、友人のシェフは「デンマークの『noma』のような内装」と評していましたが、『noma』未訪の私としてはパリのビオ系ビストロ『Saturne』に近いかなと。
ビストロ然としたクラシックな雰囲気ではなく、都会らしさと自然らしさが巧みに融合している不思議な心地好さ。
ああいう感じの内装、これからどんどん流行っていくんでしょうかね。

そんなこんなで、今回はカルトで4品オーダー。
その中で、特に印象に残ったのは・・・・久しぶりに全品でした☆

・栗のブルーテとラングスティーヌ
・ジビエのパテ
・仔鳩のロースト
・リオレ

一皿目は、ラングスティーヌやポルチーニが盛られたお皿に、熱々の栗のブルーテが注がれる「栗のブルーテとラングスティーヌ」。ブルーテは、舌に広がる濃厚な旨味と微かな甘味、そして鼻孔に抜ける渋皮の独特の風味が心地好く、弾力に富んだラングスティーヌから滲み出る艶めかしい甘味とのバランス感もただただ絶品。脇に添えられたマスカルポーネとフォアグラのキャベツ包みは、まるで上質なバターのような滑らかさ&濃厚さでブルーテの力強さに綺麗に寄り添っていたし、供されるポルチーニのソテーやナッツのスライスも、食感にコントラストを生み出しつつ、お皿に漂う秋らしい滋味深さを補強してもいてホントに巧妙でした。ブルーテとフォアグラの濃厚さ、そしてポルチーニやナッツの滋味ある風味が、ラングスティーヌの華やかさを上手に際立たせ、ラストはセロリのエスプーマの爽やかさが舌と鼻孔を優しく癒すステキな構成・・・・いやはや、これはいきなり感動です☆いくらでも食べられる素晴らしい複雑味。最高!!

二皿目は、中心部にフォアグラが詰められた「ジビエのパテ」。山ウズラや雷鳥で作られたパテは、野性味溢れる旨味と淡い苦味がジビエ好きにはたまらないし、ねっとりとした舌触りのフォアグラも、そのまろやかさ&滑らかさで全体を上手にまとめ上げていてリアルに美味。また、脇に添えられたビーツのソースと、ローズヴィネガーでマリネされたタマネギも、明るい酸味と甘味が舌を休ませる絶妙なアクセントになるだけでなく、その真紅の色彩がお皿に不思議な妖艶さを纏わせていて、その存在感には思わず感心しちゃいました。大好きな『OGINO』の物と比べると野生味はやや穏やかでしたが(肉の熟成期間が違うからでしょうけど)、味わいのレベルそのもので言えば文句無しの極上レベル。うーん、美味!

メインに選んだ「仔鳩のロースト」は、仔鳩の火入れの異常さ(←褒め言葉)と肉の旨味の極上さ、そして供されるカカオソースの信じられないくらいの美味しさに心から感服してしまう魅惑の逸品。てか、火入れの素晴らしさはある程度予想はしていたのですが、あのカカオソースは反則的なほどに衝撃でした・・・。舌に響く微かな苦味は鳩の血の鉄っぽさと上手にリンクしていたし、肉の旨味に負けないほどに力強く深いコクも素晴らしかったし、噛み込むたびに舌の上で交錯する複雑な旨味にはリアルにうっとりしまくりです。付け合わせのポテトのガレットも、カリッとした表面としっとりとした内層とのコントラストがホントに上質で、もうあっという間にペロリといってしまいました☆めちゃくちゃテクニカルな部分もあれば、めちゃくちゃストレートな部分もあり、でもコース全体を包んでいるのは圧倒的な繊細さと複雑性。うーん、久しぶりに鳩料理で新鮮な感動を味わえました。極上です!!

最後のデセールは、私の大好きな「リオレ」(お米のミルク煮)。パインのソルベや、ハイビスカスのジュースでマリネしたパインが添えられ、メレンゲ細工が美しく飾られた上品な印象のリオレは、中に混ぜ込まれたポン菓子のようなサクサクとしたお米の存在が実に秀逸。あのポン菓子(?)の食感の小気味良さが、リオレを食べ飽きさせないステキなアクセントになっていました。でも、リオレってあまり日本で見かけないんですよね。それがホントに残念無念。。。

そんな『La Cime』は、期待以上の味わいに心の底から大感動。
お皿のレベルの高さだけでなく、サービス陣の説明力もしっかりしてるし、久しぶりに関西フレンチで悦びを感じたなぁ~と一人ニンマリ。
また、『Sammy Pooh!!』さんから取っているというバゲットも、小麦粉の香り高さと、お料理を邪魔しない程良い旨味がイイ感じでした♪
豚のリエット、我慢しようと思ってもついつい進みまくってしまいます~。

・・・・ただ、だからこそ気になったのは、驚くほどに少ないお客さんの入り(爆)
あのスタイルがまだ街に馴染んでいないということもあるのかもしれませんが、できれば丸ごと東京に持って帰りたい気分でした。
まーでも、結局は「時間の問題」なのでしょうけどね。
『OGINO』だって『QUAND L'APPETIT VA TOUT VA!』だって、『BONHOMIE』だって、最初の頃は今では考えられないくらいにガラガラだったわけですし。
今の内に、しっかりと東京から通っておこうと思います♪

まだ一度目の訪問なので星は4.5にとどめておきますが、個人的にはようやく出会えた『HAJIME』『Convivialite』に次ぐ大阪極上フレンチ。
次回訪問はおそらく年明け、2月頃。
ギリギリジビエが残っているかどうか・・・という時期ですが、高田シェフの感性を思う存分愉しんでこようと思います~☆

2011/01/12 更新

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