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イノシシのロティ
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アミューズ
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ホタテ
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白子のポワレ オマール海老のソースとカブスープ
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サワラのポワレ はまぐりソース
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イノシシのロティ
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口直し
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デザート タルトタタン
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デザート グレープフルーツ
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チョコレートスフレ
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テーブルセット
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パンと無塩バター
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食後の珈琲
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フレンチを食べ歩いている方から、大阪ならココが一番だという話を以前に伺ってBMしていましたが、この度、帰省の折に訪問が実現しそうなので約一ヶ月前に予約をさせていただいて訪問いたしました。
こちらのお店に経歴だとか実績だとかは正直どうでもよい(実力勝負)・・・
という気もしますが、一応ご案内しますと、(以下WEB引用)
小学生の時、キャンプに行った時に作ったとん汁に感動し、家で料理を始める。小学生の間は、飲茶やエビチリなど中華を手作りしていた。
高校生の時は、イタリア料理人に成ることを目指し、手作りでピザやパスタを作る。辻調フランス校の研修の時、レジス・マルコン氏(3星)に「一生フランス料理を続けていくのか?」と聞かれ、「ウイ」と答えた時から、フランス料理人に成ることを決める。
東京の「タイユバン・ロブション」に就職し、すべてのポジションを回りフランス料理のテクニックを学ぶ。その後、渡仏しレジス・マルコン氏(3星)、ル・クロ・ド・ラ・ヴィオレット(2星)でフランスの地方料理を学ぶ。ジャック・デゥコレ(1星)友人のジャックから新しいフランス料理の表現方法を学び帰国。関西に戻りホテルアナガ(淡路島)で新鮮な魚に触れ、ラ・メゾン・ブランシュ(豊中)で日本人のお客様が喜ぶフランス料理、レストランの経営を学ぶ。2003年、地元高槻に開店。
ということで、ロブション叩き上げの方のようです。しかし、その割には価格帯がワイン入れても1万前後で収まってしまうので私のような者には嬉しい限り。
また、ネット上で総じて「料理のインターバルが長い」いや「長すぎる」との厳しい評価があるのですが、私的には、それならお皿の合間にパートナーと会話を楽しめばいいじゃないの(エレキテル風)と思うのですよね。結果的にトータル3時間半でしたけど、そんなに気になるインターバルはありませんでした。
では、レビューをば。
■ロケーション
JR高槻駅北口を出まして右(歩道橋上)。西武高槻店がありますので、そこをそのまま突っ切ります。反対側に出ますと交差点がありますのでそこを直進。突き当たりに「天神」交差点がありますので、そこを左に行きますと200mくらいで出てきます。マンションの一階。
当日は20分ほど前に着いたのだけど、既に店先にウェイティング1組。といっても予約なんで並ぶ必要もないかと付近をぶらついて5分前に戻ってみたら私が最後の組になっていた。席はあるけどサーブの順番が後になるのよね(汗)
■外観
住宅地、思いっきり普通のマンションの一階にあります。ガラス張りになっているので外から中の様子は伺えます。フレンチレストランというよりビストロ風かな。
■料理
私も人のことは言えませんが、正直なところ年に一度フレンチを食べる・・・ということだと、こちらの良さは分かり難いような気がします。私は今回たまたまフレンチのハシゴをしたので、こちらの良さを実感したのですが、こちら単独で食べてしまったらオール5評価をしたかどうかは疑問です。
なぜかというと、フレンチの味付け・・・というより日本料理のような「素材の旨み」、「素材の特性」を引き出すようなお料理を提供されていると感じるからです。
なので、同じ素材で他の店はどう出しているのかが分からないと価値が分からない・・・そんな気がします。まあどの分野でもそうですが、こちらは特に。
改めて言いますが、私はそんなにフレンチ食べ歩いてはおりません。(^-^;;
メニューはコースのみでメインのみをチョイスするスタイル。
訪問日のメニューでは、
魚料理・・・・サワラのポワレ ハマグリのソース
肉料理・・・・エゾ鹿のステーキ
・・・・カモの胸肉のロティ
・・・・和牛ロースステーキ(2名より)
・・・・イノシシのロティ(2名より)
で、メインを肉料理1品のみとするか、魚をつけて肉と併せてメイン2品のフルコースにするかのチョイスになります。
ではアミューズから順番に
・ウニの柚子風味でしょうか。
さっぱりしていて爽やかな心地。
・天然帆立のポワレ野菜添え。
帆立の肉厚ぶりは秀逸。ソースは最初は物足りなさを感じたが、素材の味を邪魔しないソースなのだと途中で気付く(^-^;;。この料理は本当に美味しかった。
・白子のポワレ オマール海老のソース と カブスープ
聞いただけで旨いの決定でしょうよ。字面から想像する味を裏切りませんでした。
・サワラのポワレ はまぐりのソース
サワラ・・・サバ科の魚で独特の脂の乗りがある・・・それを堪能できます。白子とサワラの組み合わせは関西ではよくある組み合わせのようですね。
ってここまでで肉厚ホタテと白子とサワラだよ・・・結構なボリューム感です。メインに併せてワインチェンジ。
次は肉のメインですが、他のお客さんは総じて和牛ロースステーキをチョイスされていたようですが、獣食いの我が家はイノシシのロティをチョイス。結果的にこれが大成功。すんばらしい料理でありました。写真だと分かり難いですが、このブロックには牛で言うところのロース的な部分とヒレ的な部分があり、硬くて歯ごたえを味わう部分と肉質を味わえる部分が一緒に出されています。これが獣肉大好き人間にとりましては至上の旨さでありまして、これにベリーのソースをつけた味は言葉に変えられない旨さでありました。
やっぱり一定以上の突き抜けた旨さに出会うには通り一遍のオーダーではダメものかもしれないな・・・
聞けばこちらのイノシシは福井産で、その狩りの仕方から一般的なものとは違うそうです。一撃で仕留めたものでないとこの肉感はでないそう。そんなことが出来る猟師はそんなにいないそうです。そしてまた営業時間の合間に福井に駆けつけて一頭買い。お店でシェフ自ら裁くというのですから恐れ入りました。
でも私はこういうシェフが好きになりました。
その後に口直しのイチゴ バッションフルーツのシャーベット
デザートは私がグレープフルーツで、相方がタルトタタン。
食後のティーは珈琲を頂き、チョコレートスフレをつけて頂きました。珈琲を頂きながらシェフとお話できて大変楽しい時間を過ごすことができました。
ワインは赤・白、予算、好みだけ伝えて後はお任せですが、これで一人あたり1万ちょっとです。コスパ良すぎです。
■店内雰囲気など
店内はカウンターとテーブルに別れていて、カウンターはペアが3組、テーブル席は4人テーブル1と六人テーブル1といった感じ。これをシェフ一人、フロアー一人で回転するのですから満席ともなれば大忙しです。
しかし、その忙しさを表に出すことなくワインサーブをしてくれて、お料理を提供してくれています。また、個人個人の食事やワインの進み方などにも気くばりがされていて見落とし感がありません。
食後には各組にシェフが話しかけて会話をされ、最後にはお見送りをされますが、それがまた楽しい。実にいいレストランに行くことができて幸せです。