ああてさんのマイ★ベストレストラン 2008

☆ああてのレストランガイド☆

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ああて (女性) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

~2008年を振り返って~

手頃なイタリアン、小さなフレンチ、和&洋のスイーツ、パンを中心に、
おいしいものをたくさん頂いたよい1年となりました。

私が選んだ10のお店を見ると、どのお店もその時の楽しかった想い出が鮮明に呼び起こされ、
おいしい料理と共に触れ合ったたくさんの人の心を懐かしく思い出すことができます。

そこには必ず笑顔があり、思いやりに満ちた言葉があって、
料理を通して人の温かさを実感することができました。

お腹と共に心も満たされていく素晴らしい時間をくれた私のマイベストテン。
もしよろしければ、読んでみてくださいね。

2008年私の最大の出来事といえば、食べログレビュアーさんたちに
はじめてお会いしたことでしょう。
画面の中だけの繋がりが、リアルな世界へと変化した瞬間。
共通の趣味を持つ友を得られた喜びと大きな安心感がいっそうの励みとなり
今日まで楽しく続けてこらている原動力になっていると思っています。

また、時に親バカ丸出しになってしまう長文家族レビューと、
ピンボケ多数の写真に根気よくおつきあいくださっている皆様には
本当に感謝しています。2009年は新しいカメラになる、かも(笑)。

そして何より楽しいコメントの数々。
いつも本当に待ち遠しいほどです(笑)。
コメントをたくさん書いてもらえるように、いいレビューを書かなくちゃ
と思っています。

まだあまり知られていないお店をみつけて、皆様に知って頂くことが
何よりも好きなのだなとこの頃自覚しました。
自分のあとにたくさんの方が続いてくような、魅力ある内容のレビューを
書いていけたらと思っています。

さあ、2009年の展望は・・・

スペイン料理、ホワイトチョコレート、引き続き野菜料理、マンゴーなどなど
時に小さくテーマを設けたりしながら、おいしいものをいっぱい食べられるといいなあ。

2008年、私のレビューを読んでくださった全ての皆様に心から感謝いたします。
そして、2009年もお楽しみに!

マイ★ベストレストラン

1位

ボンジュール・プロヴァンス (南阿蘇水の生まれる里白水高原、中松 / ビストロ、イタリアン)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2008/08訪問 2008/08/18

暮らしたいほど素敵なお店。

♪阿蘇・くじゅうのおいしいを探そう♪ ~その3~

2年ぶりの九州。
今年は子どもの習い事の関係でお盆をずらしての帰省となった。帰省といっても、夫の実家を足がかりに、あちこち出かけるのが慣例になっている。今回は阿蘇とくじゅうを中心に色々まわってみようということになった。事前に調べてみると、阿蘇の周りは驚くほどパン屋さんが多い。どれだけ行けるか分からないけれど、今年パン作りを学んでいる息子もいることだし、お腹の許す限り(笑)、食べ歩きしてみよう。あ、もちろん、観光名所も少しは行きますよ(笑)。

九州地方の天気予報は連日35度、36度といううんざりするような数字を連呼していた。実際空港を出てみると、強烈な日差しと暑さに、南国に来たんだなあと実感。燃費がよさそうなプリウスにみんなで乗り込み、旅ははじまった。

空の青が濃い。風は熱いけれど、緑の稜線が美しい雄大な阿蘇五岳は、視覚に清清しさを呼び起こしてくれる。この山並みを左手に見ながら、国道28号線を走り、別荘地のような小道を入っていくと、こちらのお店に辿りついた。曲がるところには小さな看板があるので、迷うことはないのではないかと思う。

12時開店より少し早く着いてしまった。車を降りてしばし写真撮影に興じる(笑)。とにかくお庭に緑がいっぱいで、どこを撮影しても絵になる感じ。沢山の素敵なオブジェが置かれた庭の雰囲気に、料理への期待がとても高まる。お庭に出てきた女性が、もういいですよ~と少々早い時間だったけれど、案内してくださった。

緑溢れる庭の中に、たっぷりと茂った葉に覆われるようにたたずむ一軒屋があった。広いテラス席には大きなテーブルが3つ置かれ、素敵なプロヴァンス風の柄のクロスがかけてられている。ここは南国なので、木陰に入ったからといって涼風が吹くわけではないが、レトロな扇風機をまわしてもらい、しばしイスに座って汗が引くのを待った。

一息ついて使いこまれたメニューを見ると、全てセットやコースという内容。子どももいるし、さあどういう風に注文しようかちょっと悩んでしまった。

お店のマダムと相談して、

お父さんが、ママンのおすすめという「ドーヴ プロヴァンサル」のプチコース2900円。私が「夏野菜のデジュネ」のプチコース2300円。プチコースにはプラス600円でペペロンチーノのスパゲッティをつけられるとのことなので、小学生の2人はそのスパゲッティを。ただし2人とも辛いのは苦手なので、トマトソースに変更がきくとのことでそちらでお願いした。中1のお姉ちゃんはホットサンドのセット(値段忘れました)。
基本的にはアラカルトはないし、料理の種類はそれほど多くない。なので、子どもを連れて行った時などは量や種類など、お店の方と色々と相談しながら決めていくといいと思う。

まずやってきたのが「冷たいとうもろこしのスープ」。ペーストを伸ばして作るスープではなくて、とうもろこしそのままをすり潰して作ったと思われる、フレッシュで濃厚な甘味のスープ。これは、かなりおいしい!こんな甘さのとうもろこしのスープははじめて。みんなで分けながら頂いたけれど、これは全員分頼めばよかったなあ(笑)。

お姉ちゃんの「ホットサンド」がバスケットに入れられてやってきた。フルーツとケーキのデザートが2種類と、レタスとパストラミビーフのサンドイッチが実に美しく並べられている。お庭に咲き誇っていたキバナコスモスが添えられて、見てるだけでも幸せな気分になってしまう。最近お年頃なのか、ちょっと食欲が落ちてきているお姉ちゃんも、とてもおいしそうに食べていた。

パンはおかわり自由。こちらで焼いているのかは分からないけれど、きちんと温めてあり小麦の風味がとてもよい。3種類も食べられるのがとてもうれしい。

プチコースの「セゾンサラダ」も実に彩りが綺麗。食べられるブルーの花が涼しげで、鴨とホタテもおいしくて、サラダというより前菜といった方がいいほどの素敵な一皿だった。

子ども達の「トマトソースのスパゲッティ」は、フレッシュトマトたっぷりのさらりとしたソース。麺の茹で加減も丁度よくて、量はけっこうあったけれど2人とも見事完食。

お父さんのメインは「牛すじ肉の赤ワイン煮込み」。こちらのお店の看板料理のようだ。「あか牛」を赤ワイン、ハーブ、塩のみで、じっくりと煮込んだ料理。お肉の柔らかさに思わず笑みがこぼれてしまう。

私のメインは「ラタトゥイユ」。たっぷりの野菜にセージの香りがとてもいい感じ。塩の加減も絶妙で、
こちらのお店、なかなか味つけのセンスがいいなと思った。

フロアをマダムとご主人、それと恐らくそのお嬢さんが料理を担当しているようだった。オレンジの皮のスライスが入ったお水をこまめに注いでくださったり(暑いのですぐに水がなくなってしまうため)、パンのおかわりもすぐに持ってきてくださった。

デザートは手作りの「ココナッツミルクゼリー」。コーヒーの苦味とほどよい甘さのココナッツがとても爽やかなデザートだった。

アイスティーにはミントの葉が添えられていたりして、細やかなおもてなしが本当に素敵なお店だなと思った。
そしてなんといっても雰囲気が素晴らしい。プロヴァンスと言う言葉には滅法弱い私だけれど(笑)、こちらはよくある“プロヴァンス風”のような軽薄さは全くない。このお店をこのまま南フランスへ移し変えても、全く違和感がないのではないかと思ってしまうほど、まさに“自然体”と言う言葉がふさわしいお店だと思う。食べたい以上に暮らしてみたいという思いが募った(笑)。
お客さんも後から後からやってきていた。うちのレンタカーも含めて、全て熊本ナンバー。地元の方に愛されているのだなあ。

私がもしお店をやるんだったら、こんな雰囲気のお店がいいな(笑)なんて思ってしまった。
旅のはじめに、素敵なお店に出会えてよかった。


  • ホットサンド
  • 気持ちのいいテラス席
  • 牛すじ肉の赤ワイン煮込み

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2位

CEDO (新百合ケ丘、百合ケ丘 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2008/12訪問 2009/01/14

季節ごとのメニューが楽しめる、素敵なフレンチレストランが新百合ヶ丘にできました!

[2008年12月再訪]

遠方の友人がこちら方面にくる用事があり、せっかくなのでお食事しましょうということになった。
新百合ヶ丘をアピールするチャンス(笑)。どこのお店がいいかなと聞いたら、やっぱりこちらのお店に行ってみたいということだったので、新百合ヶ丘代表?(笑)の2人でご案内してみた。

私は5ヶ月ぶりの訪問。
クリスマス前ということで、綺麗なリースがお店の外に飾られていた。店内のレイアウトは以前とちょっと変わっていて、フロア中央にもテーブルが置かれ席数がだいぶ増えていた。お客さんもいっぱい。いやあ、よかったです。オープンしたての頃はお客さんも少なくて、でも材料の質は落としたくないし、サービスは丁寧に時間をかけたいし、ということで大変だったらしい。このままの人気が保てれば、そのうち駐車場の数も増えるかな(笑)。

この日のメニューは「アルザス」というフランス郷土料理のシリーズと、フランス人シェフオリジナル料理の組み合わせ。オリジナルの方は夏と同じなのかなと思っていたら、こちらのメニューもがらりと変わっていた。つまり季節ごとに全てのメニューが入れ替わるようだ。う~ん、やっぱり楽しい!

この日もワクワクしながら料理を選んだ。

私が選んだのは「Bランチ」2400円。前菜、メイン、デザート、パン、飲み物がつく。

前菜・・・魚介類のコンソメゼリー寄せ ゆずソース

メイン・・・子牛と豚ひき肉のボイル アルザス風 縮れパスタを添えて

デザート・・・アルザス風リンゴと胡桃のパン包み焼き バニラアイスを添えて

この日のお料理もとてもおいしかった。私が特に気に入ったのは前菜。帆立、あさり、海老が入ったゼリーがなんともみずみずしくゼリーに包まれていて、クリーム仕立てのゆずの爽やかなソースと相性抜群。いうことなしの前菜だった。

私は車だったので飲めなかったけれど、シャンパンやワインを飲んでるお客さんが多かった。やっぱりちゃんとしたソムリエがいるとみんな安心して選べるのだろう。今度こそバスで行かなくちゃ(笑)。

クリスマスシーズンということもあるかもしれないけれど、フロアに4人、キッチンに3人というこの規模のお店ではちょっと考えられないような体制で切り盛りされていた。お店が混んでいても、食事の流れはとてもスムーズだった。

こちらのお店は、本当にメニューの全てを食べ尽くしてみたい!と思わせる魅力がいっぱい。また誰かお客さんこないかな(笑)。もし行ってみたい!という方がいらっしゃいましたら、道案内致しますのでお声をおかけくださいね。(便乗して食べたいだけ・爆)


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[2008年7月]

2008年7月1日、新百合ヶ丘に新しいフレンチレストランがオープン!

え~どこにどこに?という訳で早速行ってみた(笑)。

このお店を最初に知ったのは、地元の友人からの口コミ。ネットなどで情報が全くなかったので、だいたいの場所を聞いて、まず、目視で位置を確認。その後タイミングを見ての訪問となった。

場所は、開発著しい新山手エリア。新百合ヶ丘駅北口を出て、笹子うどんのところを右折。新しいイトマンスイミングの建物方面へ向かう道の、左手のマンションの1階にお店はあった。駐車場はこのお店の先にある動物病院の駐車場を使う。今は1台分しかないので、とめられるかどうか事前にお店に確認するといいと思う。

林間合宿に小学生の姉弟が行ってしまったので、この日は中1のお姉ちゃんとお父さん、私の3人で訪問。フレンチのお店だし、大人チームだけで行ける、またとないチャンス(笑)。

赤いドアを開けると、そこはすぐに食事のフロア。両サイドの壁に沿って、テーブル席が配置され、正面にはカウンター6席、その向こうに全ての席を見渡せるようにキッチンがある。特に遮るものもなく、四角い箱のような店内で、席数は全部で30席くらいだったと思う。白い壁に白い椅子がとてもスッキリとした印象。地面より少し下がったところに入り口はあるけれど、ガラス窓は大きく採光は十分。鏡を効果的に使い、明るい雰囲気の中食事を楽しむことができる。

ランチのメニューは5種類あった。値段はA1800円、B2400円、C3300円、D3800円 E4800円。基本的には値段が上がるにつれ品数が増えていくようになっているようだ。詳細はホームページに載っているので、確認してみてください。

お父さんとお姉ちゃんがAランチ、私がBランチをオーダー。

Aランチは、本日のスープ、メインが魚かお肉、デザート。
Bランチは、前菜、メインが魚かお肉、デザート。

全てのランチにパンと飲み物がつく。

こちらのお店は季節ごとにメニューを変えるということで、この時は定番メニューの他に、夏のプロヴァンスシリーズが載っていた。正直言って、メニューを見るだけで、こんなにワクワクしてしまったのは、久しぶりだった。どのお料理も食べてみたいと思わせる、個性溢れるラインナップ。口コミで、かなりの経歴のフランス人のシェフがプロデュースしてるらしいとは聞いていたのだけれど、なるほど、これは新百合ヶ丘のレベルを、遥かに超えてしまっている。何だか、食べる前から嬉しさがこみ上げてくる(笑)。

それぞれ選んだものは

お父さん・・・メイン オーストラリア産牛ロースのロースト 花こしょうのソース
       デザート ラヴェンダーのババロア

お姉ちゃん・・・メイン 大山鶏もも肉のロースト パスティスのクリームソース
         デザート バジルのクレームブリュレ イチゴのジュレ添え

2人のスープ・・・そら豆の冷製スープ 生ハムのムース添え

私・・・前菜 なすとハーブの冷製ケーキ
    メイン ノルウェーサーモンの瞬間燻製 カリフラワーのソースをかけて
    デザート ローズマリーとオレンジのグランマニエ風 

この後用事があり、車の運転をしなければならなかったので、私はワイン頼めず。あ~残念。しかし、お父さんはビール。く~羨ましい。

運ばれてきたお料理は、期待通り。いや、期待以上!重厚なというよりも、軽やかなモダンフレンチの様をなし、盛り付けもとても綺麗で華やか。味つけもちゃんと日本人の舌に合うように作られていて、繊細な優しさに溢れている。

特に私の頼んだサーモンの瞬間燻製には驚かされた。運ばれてきたものを見た段階では、普通のサーモンなのかと思った。ところが、一口食べてびっくり。サーモンが、口の中でとろけながら燻製の香ばしさを放っていく。思わず唸ってしまった私。もうおいしいという言葉以外出てこない。2人にも分けてあげたら、やっぱり同じような反応。こんなおいしいサーモンは、はじめて食べた。食べ終わってすぐに、また食べたいって思ってしまったほど。私が絶対にこのお店のリピーターになろうと決めたのは、この瞬間だったかもしれない(笑)。

デザートも素晴らしかった。プロヴァンスということで、デザートにはふんだんにハーブが使われ、甘さと爽やかさの一体感を心ゆくまで楽しめた。

メニューにはなかったけれど、途中に野菜のココットを運んできてくれた。淡いパステルカラーのフタを開けると、7種類もの野菜がたっぷり。これはかなり嬉しいサービス。お腹いっぱいになった。
なお、子ども用には、1000円でお肉のランチを用意してくれるそうだ。

ボリューム、味、盛り付け、どれも本当に素晴らしい。都内だったら、とてもこの値段では食べられない内容なのではないだろうか。自分の家の近くにこんなお店ができて、本当に感激してしまう。

フランス人のソムリエの方がフロアを颯爽と歩く。全員が彼のレベルに達するにはまだまだ時間がかかると思うけれど、ここはサービスの充実も大いに期待したいと思う。

お料理教室やワインセミナー、コンサートなども企画されているようなので、きっとあっという間に、新百合ヶ丘の街にとけこむお店となることだろう。

既に秋の「ボルドー」のメニューが始まっているそうなので、また食べに行かなくちゃ(笑)。

こんな素敵なお店が新百合ヶ丘にできた喜びと、これからの期待をこめて、☆4,5をつけさせて頂きます。

  • →2008年12月・爽やかでぷるぷる~
  • 面白い食感のパスタ
  • 嬉しい野菜のココット

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3位

糖朝 玉川店 (二子玉川、二子新地 / 中華菓子、飲茶・点心、薬膳)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2008/07訪問 2008/10/07

私の2008年夏のマンゴーデザートのナンバーワン!

それは本当に偶然の出会い。

銀座三越にオープンするラデュレ(パリのお菓子やさん)の情報を得るために、たまたまデパ地下ドットコムを覗いた私。すると、画面の下の方においしそうなかき氷の写真を発見。色がオレンジ、もしやマンゴー?と思ったら、大正解!限定販売とな。場所は場所は・・・にこたまだ~やった~!!私が迷うことなく辿り着けるデパート。おお、神様~。

という訳で、家族には誕生祝いを買いに行ってきます。と言いながら、本当の目的はこのかき氷。ああいけない母。来年連れて行ってあげるからね、許せ子ども達~(笑)。

誕生祝いを買うのに少々時間がかかってしまった。でも、逆にランチ後のお腹がおやつを受け入れるのにすこぶるいい状態になってきた。今年の夏はさんざん冷たいものを食べても、お腹を壊すこともなく、体調がいい。おいしいものを食べるには、やっぱり健康は大事だもの。

さて、こちらのお店は、高島屋の地下食品売り場のフロアにある。いつもおいしそうなお惣菜やらスイーツやらに目を奪われていたので、今回はじめてこちらのお店を認識することになった。

お店の前には大きなマンゴーピンのポスターが。うん、ちゃんとここで食べられる、とワクワクしてくる。こちらのお店は中華デザートレストランということなので、訪れたティータイムはお客さんでいっぱいだった。タイミングよく席があいて、一番奥の席に座ることができた。

一応メニューを見てみると、ぷるんぷるんのマンゴープリンがおいしそ~。でも、平気、今日の決心は岩より固い。マンゴーピンください!ポットでやってきたジャスミン茶を頂きながら、さりげなくまわりを見てみると、おおっ食べてる食べてる。おいしそ~。

さあ、やってきましたマンゴーピン。ノバンディさんの香港日記で知ってから、ずーっと食べてみたかったかき氷。ついに!

すーっと音もなくスプーンが入っていく。何にも触れていないような驚くほどの軽さ。目を閉じていたら、気づかないようなそんな一さじを口に入れる。

ほわん。すー。

ほわわん。すー。

なんて優しい口あたり!
一瞬にして消えていくはかなさに耐え切れず、次々と口にほおりこむ。
こ、これはカキ氷じゃないよ~。

もし雲を食べたなら、こんな感じになるのだろうかと、何かに例えずにはいられない。私にははじめての、幸せな食感。それがマンゴー味なんて、嬉しすぎる!横には濃厚な生マンゴーが添えられ、器の底には甘いマンゴーソース。壊すのがもったいないような美しいプリーツを崩しながら、これらと一緒に頂くと、マンゴーはもうこれ以上の食べ方はないのではと思えてしまう。素晴らしいマンゴーピンだった。

今年の夏も、色々なマンゴーのデザートを食べたけれど、文句なし。一番おいしかったです!

このマンゴーピンは、ニ子玉川店のみの夏限定販売です。
夏といいながら、秋にアップになってしまいましたが、仕事の早いノバンディさんのおかげで、皆さんにお伝えするのは間に合ったかな(笑)。ノバンディさんありがとうございました。

来年は、子ども達連れて行ってあげなくちゃ!(笑)

  • 最高においしかった~!
  • 綺麗なプリーツ
  • 横から

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4位

ア・マ・ファソン (九重町その他 / フレンチ、オーベルジュ)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2009/10訪問 2010/01/06

ここには真のホスピタリティに触れる喜びがある。

[2009年10月再訪]

♪短くてもおいしい大分の旅♪ 〜その4〜

旅行の計画を立てる時、さてどこのお宿にしようかなと思っていたら
グッドタイミングでこちらから季節のお便りが届いた。
何につけても新しもの好きな私が、お宿でリピーターになることはめったにない。
でも、ああ、またここなら泊まってもいいかなと思い決定。
何より子どもたちが大喜びだった。

快晴のやまなみハイウェイを抜けると、
緑濃い季節からすすきが揺れる秋の色彩に変わった瀬の本高原が広がる。
ホテルに着けば、ただいま!と言いたくなってしまう。
以前と同じスタッフがにこやかにロビーで出迎えてくれた。
お部屋も前と同じリビングのついている部屋とツインを1つずつ。

ディナーはこの日は連休の中日ということもあり、満席。
今年も小幡シェフの心のこもった得意料理が次々と運ばれる。
久しぶりの再会を喜び合う私たちの大切なひとときを素敵に演出して頂きました。
(せっかく頂いたお料理メニューをなくしてしまい、今回はお写真だけお楽しみください)

お部屋のお風呂が温泉ではなくなってしまったのは残念。
でも、湧き水の清らかさで十分にくつろぐことができた。

翌日のランチは50組のランチの予約が入っているとのこと。
準備で忙しい中、小幡シェフ自らお見送りして頂けたのは本当に嬉しい。
変わらぬ温かさをありがとうございました。

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[2008年8月]

♪阿蘇・くじゅうのおいしいを探そう♪ ~その13~

1人暮らしをしているおばあちゃん。唯一外でご飯を食べる時が、子どもと孫が一緒の時。お宿選びを任された時に、おばあちゃんが喜んでくれるような、おいしい料理を食べさせてくれるお宿を探そうと心に決めたのだった。

嫁の任務は責任重大(笑)。
今回参考にさせて頂いたのは、singlemaltさんのレビュー。いつも大分で素敵なお店選びをされている方が、高く評価していたのがこのホテルだった。

オーベルジュということでお料理もよさそうだし、ホテルの雰囲気も綺麗でおばあちゃん好みな感じ。ネットで予約すると、後日ホテルから電話があり、食事のことで何か希望があれば承りますとのことだった。高齢なので柔らかめのものと、量があまり食べられないので質重視でお願いしますということを伝えることができた。

大きなホテルではないので、ドアマンはいない。到着して車から荷物を自分で下ろしているうちに、フロントスタッフの方が気づいて荷物をロビーに運んでくれた。ホテルの入り口はレストランの入り口でもある。人の出入りもなく静かなロビー。大きなガラス窓からくっきりとした阿蘇の景色が見える。飲み物を持ってきてくれたので、みんなでちょっと一休み。

6人で宿泊ということで、スタンダードルームとデラックスルームのニ部屋を予約。デラックスルームはダイニング付きなのでお部屋で食事もできるそうだ。各部屋は離れ風に独立しているので、部屋に入ってしまうと他の宿泊客はほとんど気にならない。リビングの広いデラックスルームの方で、みんなでのんびり。息子は早速温泉かけ流しのお風呂でおおはしゃぎしていた。

夕食まで時間があったので、おばあちゃんとお姉ちゃんを誘って、敷地内にある「桃花庵窯」というギャラリーに行ってみることにした。ちなみに、こちらのオーベルジュがある瀬の本高原のこのエリアは「ココヴィラージュ」と呼ばれ、この他に、美術館、スパ、カフェなどが集まっており、高原リゾートを色々と楽しめる場所になっている。

「桃花庵窯」には可憐な花模様の器が並んでいた。圧巻だったのはテラスからの眺め。見晴台のようにせり出したウッドテラスから、阿蘇くじゅう国立公園の一面の緑の原野と、その先に仏様が寝ている姿と言われている阿蘇五岳が本当にそのような形で見ることができるのだ。視界を遮るものは何もない。心を解き放つには持ってこいの場所だと思う。椅子も置いてあり、ゆっくりとくつろげるこちらは、穴場の展望場所といえるだろう。

さて、いよいよディナーの時間。子どもたちも少しだけドレスアップさせて(笑)、レストランへと向かった。先ほどのロビーの奥にレストランの入り口がある。

レストランの中は4人掛けのテーブルが数多く配置されていて、6人の私たちは一番奥の一段高くなった個室風のエリアに案内された。全て区切られたという感じではないので、景色も見えるし、他のお客さんやキッチンの様子も分かる。レストランで食事をしているという空気は十分に感じられる席だった。

クラシカルな楕円の大きなテーブルに3人ずつ座ったので、とてもゆったり。私は下の2人と一緒に座って、粗相のないよう見張り役となった(笑)。

まずは、それぞれジュースやワインをオーダー。私は食前酒に「キールアンぺリアル」を頂くことにした。とても色が綺麗で眺めているだけでうっとり。

南国の夕陽はゆっくりと沈んでいく。それでもテーブルにキャンドルが灯されると、いよいよディナーのはじまりだ。

下の小学生2人はまだフルコースは無理なので、子ども用ディナーを用意して頂いた。子ども用といってもよくあるお子様ランチ風ではなく、大人のランチメニューに匹敵するようなクオリティ。非常に集中して食べていたので、相当おいしかったのだと思う。特にメインの和牛のステーキはそのジューシーな肉の柔らかさと旨みに、う~とかお~とか感動していちいち発するから、可笑しくて仕方なかった。

大人の本日のメニューはこんな感じ。

・オードブル・バリエ
・ズワイ蟹のクリームコロッケ ビアルネーズソース ビーフティーとともに
・オマール海老のキャベツ包み アメリケーヌソース
・グラニテ
・黒毛和牛ロース肉のグリル プチサラダを添えて
・ペーシェ・メルバ 2008
・パン/カフェ

オードブル・バリエはシーフードを中心にした6種類の前菜が綺麗に盛り付けられて運ばれてきた。「おいしい料理は美しくなくてはならない」そう語るシェフ小幡洋二さんのセンスに溢れたお皿だった。

次のコロッケと、ビーフティーと呼ばれるスープが実においしかった。ビーフコンソメスープということで、普通のスープよりさらに奥深い余韻の残る味わい。コロッケは蟹の風味がたっぷりでクリーミな舌触りがとてもよかった。

キャベツとベーコンに包まれたものの中身は、オマール海老。あまりに綺麗にラッピングされていて、少々食べにくかったけれど、プリプリの海老の食感を楽しめた。

そして、ここまで、ふだん少食のおばあちゃんが、嘘のように料理を綺麗に食べていて、みんなびっくり。「ここはいいわね。いいお店だわ」としきりに言いながら食べている姿を見て、私は内心ガッツポーズ(笑)。

お口直しの梅のグラニテのあとに、黒毛和牛のグリルが登場。薄くスライスされたマッシュルームが上にのっており、同じお皿には彩りのよいサラダも一緒に。

ここでちょっと問題が。私たちにとっては十分柔らかいお肉だったのだけれど、おばあちゃんにとってはまだ食べるのが大変なようだった。早々に食べるのをあきらめ、食べたい!と名乗りをあげた息子にお皿を渡していた。もうすぐ80才という年令に対して、もっと想像力を働かせておくべきだったなと思ってしまった。おいしいものを食べたいだけ食べられるということがとても貴重なことのように思えてくる。

それでも、とても満足そうなおばあちゃん。シェフの小幡さんがご挨拶に来られた時も、積極的に質問をしたりして話しかけていた。「ここは当たりよ」とまで言ってくれたので、ほっと胸をなでおろす。

小幡シェフは全てのテーブルを回って、お客さんとコミュニケーションを取られていたのが素晴らしい。堂々たる風貌と優しげな笑顔。子ども達には、花火があるからやるといいよとニッコリと声をかけてくださった。私が見習いシェフだったら、思わず一生ついていきます!って言いたくなるような人格者の趣きをお持ちの方だと思う。とても魅力的な人だ。
何より素晴らしいのは、このオーナーの心がどのスタッフからも同じように伝わるというところだと思う。フロアのスタッフの接客の感じのよさ、キッチンのスタッフも通りすぎていくお客に心地よい笑顔と声をかけていく。実に気分がいい。

ゆっくりとデザートと紅茶を頂いて、夢のようなディナーは終わった。

その後、フロントスタッフの方が花火を用意してくださった。ろうそくの火が消えればつけてくれたり、2人もずっとついててくれたのには本当に驚いてしまった。子どもがいる宿泊客にはいつもしているサービスなのかもしれないけれど、子どもたち、本当に嬉しそうだった。色々なお宿に泊まってきたけれど、花火のサービスは始めて。スタッフの方と丁度お子さんの年令が近いこともあり、色々とお話ができ、私もとても楽しませてもらった。

子ども達が眠りにつく頃、夜空にはきらきらと瞬く星たちの中に、天の川が見えた。

朝食。私は卵料理はオムレツをお願いした。ふんわりと絵に描いたような綺麗な形がとても楽しい。パンの写真を撮り忘れたけれど、これがまたすごくおいしいパンだった。スタッフに聞いてみたら、今は「古木屋」さんというパン屋さんのパンを出しているのだそうだ。

いよいよ帰る時にはオーナーも見送りに来てくださり、一緒に写真も撮らせて頂いた。
お料理も素晴らしかったけれど、それ以上にスタッフの方がよかったなと思う。お一人お一人がまるで自分の家に招き入れたかのように、優しくそしてとても自然に接してくださった。皆さんここで、しっかりと生きている、そんなふうに感じられたことが私も嬉しい。本当にとてもいいホテルだと思った。
食事の利用だけでなく、私は宿泊することをおすすめします。

  • →2009年10月 秋に染まるレストラン
  • コスモスが満開
  • 秋のウェルカム

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5位

てだこ亭 (牧志、美栄橋、県庁前 / イタリアン、洋食)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2008/02訪問 2008/02/19

チーズ使いが光るイタリアンで、沖縄の味を楽しもう!

羽田を発つ前に、こちらのお店の留守電に予約希望の伝言を残しておいた。今日の夜ご飯はイタリアン!これで行こうと思っていたので。

無事に那覇空港に到着して携帯の電源を入れると、こちらのお店から電話があった模様。早速かけてみる。ちょっとハスキーな女性の声はシェフ飯塚みどりさんだ。残念ながら今日は予約でいっぱい。明日もお店がお休みだそうで、今回はご縁がなかったですねということになってしまった。あ~がっかり。

ホテルに着くと、夕食どうしようとけっこう焦る。国際通りまで行けば何か食べられるだろうと思って、今晩は行き当たりばったりで行くしかないかな~と覚悟を決めた。そろそろ出かけようかと思っていると、携帯が鳴る。「キャンセルが出たんです!」「ええっ!」「お2人なら大丈夫ですよ」「わ~」泊まっているホテルの名前を言うと、迷わなければ20分ほどで着くという。やった~!気分はベッドの上で飛び跳ねる小猿のようだ。なんてラッキー。

夕方でもコートはいらないくらい暖かい。国際通りへ近づくと、急に人が増えてにぎやかになり始めた。お姉ちゃんは3ヶ月前くらいに来ているので、ここ来たよといいながらお店を教えてくれる。市場通りという商店街を行くと、有名な公設市場があった。中に入ってみたら、まあ、豚!豚!豚!どっかに顔があるんだよ~というので探してみると、いましたよサングラスをかけた豚くんが。お店のお兄さんが記念写真を撮ってくれた。
寄り道はこの辺にして、さあ夕ご飯。とても分かりやすい場所にお店があったので、まっすぐに行けた。

イタリアンのレストランというよりも気軽なカフェといった趣き。店内には好きなものばかりを集めましたといった感じの可愛らしい雑貨が飾られ、とても楽しい雰囲気だ。「よかったですね~」と声をかけてくれた飯塚みどりさんが、お1人で料理も接客もこなす。先客は赤ちゃん連れの親子が1組。座敷席があってテーブルがそこに2つ。あとは2、4、6人がけのテーブルが1つずつだった。私達は4人がけのテーブルに座った。

特にコース料理といったものはなくて、単品で頼むようになっていた。沖縄の食材を使った料理が本当にどれもおいしそう。まず一番食べたかった「青空放牧豚アグーのあらびきミートソーススパゲティ」1350円、温野菜が350gも入っているという「ディーダ(太陽)サラダ」1200円、鶏肉大好きなので「たまぐすく村のさとうきび酢で地鶏の煮込み」(値段忘れました)を注文。ちょっと多いかなと思ったけれど「よもぎのクリームパスタ」1450円も食べてみたい。多すぎないように適量にしてくれるというのでお任せすることにした。

飲み物はワインを頂いた。「ヴィーニャ・エスメラルダ」というスペインの銘柄でバラの香りがするという。お姉ちゃんは沖縄のみかん「タンカンのジュース」を。このワイン本当にバラのほのかないい香りがして、思わずうっとりしてしまう。デキャンタで頂きたいところだけれど、子連れなので一杯だけ~(笑)。

サラダは星型のスターフルーツが輝いて彩り豊か。沖縄野菜の島にんじんの黄色もキレイだな~。上品な味のドレッシングにチーズが効いていていいアクセントになっている。

パスタは同時に2種類出てきた。小学校で沖縄料理を色々作ってきたお姉ちゃん。アグー豚の価値もよく知っていて、これは今日一番のお楽しみ。ミートソース状の中にゴロゴロとお肉の塊があって、噛めば噛むほど旨みが染み出す。う~んおいし~。トッピングされたチーズとの相性も抜群でなんとも贅沢な味わいだ。よもぎのパスタもチーズの風味がすごくよかった。こちらのお店、なんだかすごくチーズの使い方が上手い。麺も細くて私の好きなタイプだった。

地鶏はやんばる鶏だそうで、これも身が引き締まっていておいしい。さとうきび酢ということで、甘めだけれどでもさっぱりした味つけ。適度な固さのある茄子の食感も楽しい一皿だった。

デザートに私は山羊のチーズにシロップをかけたもの。お姉ちゃんはブラウニーを頼んでみた。この山羊のチーズのデザートがとにかくおいしい!蜂蜜とタンカンのジャムをかけたものだったのだけれど、ザラッとした感じのクリーム状のチーズが舌の上でとろ~り。少々クセのある味なのに、これが逆に病みつきになりそうな感じなのだ。丼いっぱい食べたいくらい(笑)。

大好きなイタリアンで沖縄の食材を堪能できてよかった~。気がつけば満席。お一人で全部されるので、2時間ほど終わるまでにかかったけれど、とてもゆっくりおいしいものを頂けて満足でした。

そうそう、壁にかかった紅型は、みどりさんご自身の作品だそう。筆を作るところから始めたそうで、奥が深い世界ですよと話してくれた。娘が紅型の勉強で来たと告げると、頑張ってくださいね!と元気よく送り出してくれました。本当にいい人です。また来ますね!

  • ティーダ(太陽)サラダ
  • 青空放牧豚アグーのあらびきミートソーススパゲティ
  • バラの香りのするワイン

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6位

レストラン・ホク (池尻大橋、三軒茶屋 / イタリアン、フレンチ、野菜料理)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2007/12訪問 2007/12/31

一年の健康を野菜に感謝しながら。

食べログでは毎日あっという間に新着レストランが更新されていく。そのほんのわずかなタイミングでThis?さんがUPしたこちらのお店のレビューが目にとまった。キャッチに野菜という文字。色々な方のお店のレビューを見ていたら、ベテランレビュアーさんの訪問率がとても高いことに気づく。何だかいいかも。私の勘がささやく。今年最後の食べ納め、期待を胸に訪問することにした。

こちらは246沿いのお店なので、246さえ見つけられれば、迷うことなく辿り着けると思う。私でも大丈夫でした(笑)。お店の外にはディスプレイなのか、大きなキャベツが2つ木箱に入っていた。契約農家の看板もお店の前に置いてあった。

店内はとてもこじんまり。2人がけ席が6つと4人がけのソファ席が1つのみ。席と席の間は狭いけれど、角々っとしたイスとテーブルがスッキリとした印象をもたらしていた。

この日はランチで伺った。ランチはAコース1500円が2種類、Bコース2000円が3種類。名物の「たっぷり有機野菜のココット鍋焼き」がメインになっているAコースを頂くことにした。コースは前菜、メイン、パン、デザート、飲み物という内容。

まずは前菜が運ばれる。真っ白いお皿に、爽やかな彩りの野菜たち。「有機野菜のバーニャカウダ」とのこと。ディップが添えられていたけれど、まずは何もつけないで一口。わ~固い!ほとんど生?とも思える食感にびっくり。でもよく噛んでみると、徐々に口の中に野菜の甘みが広がっていく。こんなお料理を出すお店があるんだ!とかなりの衝撃。だって、苦味のある野菜もそのまま出されているのだ。ディップはかすかに海の香りがする。アンチョビとニンニクのクリームソースをつけて頂くと、苦味が和らぎ優しい味に変わる。そうか、茹で過ぎなのだ。自分の日頃の料理を振り返ってみると、火を通し過ぎて、野菜の旨みを消してしまっていることに気づかされる。そうだよね、野菜は生でだって食べられるんだもの。
一緒に出された、小さな食パン。こんがりと焼かれ、みみはパリッ、中はもっちりとしていてとてもおいしかった。

いよいよメインのお鍋がやってきた。黒い大きなオーブン鍋。お店の方がふたを開けると、ふわっと一瞬オレンジの香りが漂った気がした。レモンかな?とても清清しい香り。そして、ツヤツヤに光った野菜がお鍋にたくさん入っていた。数えてみたら分かっただけで16種類も!まだあったかもしれない。薄く塩味で整えられた野菜たちは、素材の旨みを消されることなくホカホカと湯気を立てている。見たことのない野菜も多くて、これはカブかな?大根かな?と考えながら食べるのもまた楽しいのだった。全部食べ終わる頃には、すっかり身体がぽかぽかになった。野菜だけでお腹がけっこういっぱいになったのにも驚く。野菜だけでも十分食事のメインになるものなのだ。

気になったのでオレンジの香りのことをお店の方に聞いてみた。するとビンゴ!オレンジやレモンの柑橘系のフレーバーオイルを使っているとのこと。果実をそのまま絞ると野菜の味が変わってしまう。なるほど、オイルかあ。フレーバーオイルがおいしさにそっと華を添えていたのだった。

デザートは盛り合わせで。ホワイトチョコレートのムースと彩りフルーツのジュレ、キウイのソルベという内容。手作りのキウイのソルベが何とも爽やかな口当たり。身体の温度が一気に落ち着いた。ジュレのグレープフルーツはみずみずしく、ムースのチョコの味もいい。野菜の素材の味に頼るばかりではないのだ。センスのいい味つけは、デザートで証明されたと言える。香りのいい紅茶を頂きながら、このおいしさを1500円でいただけるのだから、安いなあと感動がこみあげてくる。

こうして食事の時間を楽しめたのは、ひとえにお店の方の気配りの素晴らしさに尽きるのではないかと思う。お料理の説明をする時の感じのいい笑顔や、食事が運ばれるタイミングの良さ。フロア1人、厨房1人なのに、実にスムーズなのだ。デザートのプレートをすぐに下げにきたのだけれど、その後のごゆっくりどうぞ、という一言が実に心がこもっていて、本当にいつまでもいたい気分になってしまった(笑)。最後ドアを開けてお見送りしてくださった。綺麗な笑顔。おいしい野菜に囲まれていると、こんな素敵な女性になれるのかな(笑)。

こちらは食べログを知らなければ、出会えなかったお店。たくさんのレビュアーさんのご尽力に本当に心から感謝です。

その日の夕飯はもちろん野菜づくし(笑)。色々な野菜を固めに茹でてみた。パスタ用に買っておいたレモンオイルを始めて開けて、野菜炒めにふってみる。すると、どうだろう、いつもワンパターンになりがちな野菜炒めが何だかお洒落な香り高い一皿に変身。子どもたちにも好評だった。

野菜をたくさん食べて、また来年もみんなが健康に過ごせますように!

  • たっぷり有機野菜のココット鍋焼き
  • 前菜の有機野菜のバーニャカウダ
  • 契約農家のお名前

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7位

ビストロ エピス (吉祥寺、井の頭公園 / ビストロ、ダイニングバー、フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2008/07訪問 2008/11/26

今、吉祥寺で一番好きなお店。

[2008年7月再訪]

大好きなお店で、大好きな仲間に誕生日を祝ってもらった。

一生忘れられない思い出。

素敵な出会いに心から感謝します。


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[2007年9月]

夏休みの間お休みしていた娘との吉祥寺通いも、今日から復活。

久々のランチのお店選びだったけれど、実はかなり前から今度吉祥寺に行ったらここ!と決めていた。オープンした時から気になってはいたのだけれど、一応フレンチだし、子連れで大丈夫か不安だったのだ。でもglen&milkさんのレビューとコメントに勇気づけられて、行ってみることにしました!

お店の前に行ってみると、メインランチが鶏ももと書いてある。やった!お肉の中では一番鶏が好きなのだ。階段を降りていくと、すぐにお店の入り口があった。2フロア分くらいの天井の高さがあっただろうか。割と広々としていて、あまりぎゅうぎゅうな感じはしない。椅子やテーブルが茶色ベースなので、シックで落ち着いた雰囲気だった。始めてだったし、カウンターはまた今度にして、2人がけのテーブルについた。

週末しかやっていないというランチは、3種類。
「メインランチ」1000円、「満腹サラダランチ」850円、「本日のまかないランチ」850円。

私は鶏もものメインランチ、娘は満腹サラダランチを注文。ところが、鶏ももの仕込みが切れてしまってかなり時間がかかるとのこと。それほど時間に余裕がある訳ではなかったので、代わりのメニューでOKを出す。鶏が食べられないのは残念だけど、豚バラがメインになるというので、それはそれで楽しみになった。400円プラスして、本日のデザートとドリンクのセットもつけることにした。

満腹サラダランチの内容は、かぼちゃの冷製スープ、自家製スモークサーモンのサラダ、パン。

かぼちゃのスープを一口飲んで、娘の顔に笑みが広がる。アーモンドスライスのほのかな香ばしさと滑らかな舌触り。夏の余韻たっぷりの日差しの中歩いてきたので、冷たいスープはかなりうれしい。サラダのサーモンは大きめのものがたっぷり。グリーンの野菜に良く映えて彩りも綺麗だ。

私のメインランチの内容は、娘と同じスープに、サバのマリネサラダ、豚バラの煮込み、パンかライスなのでパンにしていただいた。

サバのマリネはほどよくウエットで新鮮な感じ。酸味のバランスもいいし、とてもおいしい。サラダのレタスがシャキシャキとみずみずしい。プチトマトの甘みも濃い。野菜の仕入れにはとても気を使っているような感じがした。

いよいよ豚バラの煮込みが運ばれてきた。サツマイモのスライスとマッシュポテトの間にこってりと煮込まれた豚バラがあった。せっかくなのでお店の方に、お料理の名前を聞いてみると、シェフのところまで聞きに行ってくれた。「豚バラ肉の煮込み、粒マスタード、マッシュポテト添えってな感じでしょうか」とちょっと照れながら返事を持ってきていただけた。
こちらのお店は男性2人で切り盛り。フロア兼厨房の方もシェフもとても若いけれど、接客はとてもソフトで感じがいい。

お肉にナイフを入れるとすーっと切れた。食べてみると口の中でふわふわ~。ここまで柔らかい豚バラは食べたことがない。脂身ばかりというわけではないのに、何ておいしさ。羨ましそうに見ている娘にも分けてあげた。とろける~と感動しきり。

このランチの値段は本当に1000円?と大いに疑いたくなるほど。これだけの質でランチが食べられるなんて、ちょっと奇跡じゃない?思わず、おいしくてびっくりしたことを告げると、うれしそうに夜のメニューも持ってきてくださった。メニューを見てみると、メインのメニューだけでランチの値段を軽く超えている。ランチとは本来そういうものかもしれないけれど、かなりのお得さだと思う。

最後のデザートはシェフ自ら運んできてくれた。今日のランチのお詫び(鶏のことはすっかり吹っ飛んでいたけど・笑)に、特別にデザートの盛り合わせを作ってくださったとのこと。おいしい豚バラに、さらにデザートまで。何だか申し訳ないくらい。夜のメニューについて「色々アレルギーなんかで食べられないものがあるお客さんもいらっしゃいますので」と言いながら、好きな素材を選んでオーダーできる料理の説明をしてくださった。始めて来た私のようなお客にもとても優しく親しげに話しかけてくださり、すごくうれしくなってしまった。

色々なお店に足を運んでいるけれど、心からまた来たいと思えるお店って実はあまりない。おいしくても、もう一度同じお店に行くよりも新規開拓の方の魅力が勝ってしまうことの方が圧倒的に多いから。でも、こちらのお店は“食事”というものがとにかく楽しい。味ももちろんだけど、お店の方との自然なコミュニケーションが実に心地よい。東京にはきっともっとお金を出せばおいしいお店もあるのだろう。でも私はこういうお店が好き。今、吉祥寺で一番好き。またぜひ来たいなと思った。

東京では初の星4.5をつけさせていただきます。


  • 入り口の看板
  • 豚バラ肉の煮込み粒マスタードマッシュルーム添え
  • きれいな盛り付け

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8位

リリエンベルグ (新百合ケ丘、柿生 / ケーキ、洋菓子)

10回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2020/03訪問 2020/04/10

リリエンベルグには夢がいっぱいつまってる。

[2011年8月再訪]

明日から、夫の実家に帰省します。
手みやげ何にしよう、と思いつくのはやっぱり
こちらのお店です。

新生姜のパウンドケーキやオリーブオイルのマドレーヌを
いっぱい詰めて、お土産は万全。

ショーケースでちらちら気になるオレンジ色の輝き。
ああ、マンゴー、おいしそう。
いつも人のお土産ばかり買っているので
たまにはいいか!と思って生ケーキも買っちゃいました。
今日のデザートは豪華豪華。

「マンゴーのパイ」550円。
「もものパイ」550円。
「抹茶のムース」450円。
「ミルヒ」380円。

果物の自然な甘さを上手に活かす
こちらのケーキ、私はやっぱり好きだな〜。
はじめて食べた「ミルヒ」は濃厚な杏仁豆腐。
これがまた素晴らしくおいしい!

夏のリリエンベルグもいい仕事してます。

※今年のモンブランは9/1から発売だそうですよ〜。

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[2008年12月]

セドで食事をした後、友人をこちらにお連れした。
なんといってもスイーツが大好きな方なので、やっぱりこちらに寄って頂かないと(笑)。

私は毎年親戚に送るクリスマスギフトボックスの手配を済ます。
今年の箱もお洒落で可愛い。いつもみんなが楽しみにしててくれるので、年々値段は高くなる気がするけれど、結局これにしてしまう。

他の2人は生ケーキを買うらしいので、私も1つ一緒に買ってもらった。12月はティールームがお休みなので外の公園で食べるとな(笑)。

この時はじめて気づいたのだけれど、クリスマスケーキの受注制作で忙しいせいか生ケーキの種類が少なくてびっくり。せっかく遠くから来られたのに、いつものフルーツたっぷりのケーキを食べさせてあげられなくて、ちょっと残念だった。それでも、モンブランと同じ和栗のクリームを使ったケーキがあったのは救い。私は雪の結晶が可愛いチョコムース。

近くの公園で怪しい大人3人組みで、おいしく頂きました(笑)。


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[2008年10月]

いつも誰かのためのお土産を買っているので、今日は自分のために(笑)。

昨年食べ損ねたモンブラン。
カフェが11月と12月はお休みになってしまうというので、せっかくなのでそちらで頂くことにしよう。
幸い今年はいくつかプレゼントで頂いたので、1人で行っても家族からは文句がでないでしょう、きっと(笑)。

こちらのティールームはケーキショップと同じで、いつもお客さんが待っている。考えて、この日はランチタイムに行ってみた。すると、席が空いていた~。一食抜かしたご褒美ね。私の今日のランチは~♪モンブラン(爆)。

ケーキ1個じゃ足りない(爆)。
ということで「モンブラン」600円と「渋皮マロンのタルト」450円。それと「ダージリンティー」500円も。セットにはならないので、お高いランチだわ(笑)。

ティールームは2人がけ席が2つ、大きなテーブルの周りに椅子が12席なので、とてもこじんまり。臨機応変に詰め合って座ることになる。テーブルの上には三段トレイにのった焼き菓子や、可愛いオブジェ、クルミ、植物などが置いてあり、上手に前に座っている人の目線を遮ってくれるので、狭いながらもゆったりとお茶することができる。

まずは「モンブラン」。ほのかな栗の渋みが感じられる。ここのモンブランほど優しい味わいのものを私は食べたことがない。お酒が効いているとかもっと味にインパクトのあるものはたくさんあるけれど、この上品なおいしさは、ある意味独特だと思う。よほど素材のいい栗を使わなければ出せない味なのではないだろうか。このモンブランはリリエンベルグだけのもの。今年はしっかり食べられて、幸せ~(笑)。

見事に大きな栗に魅かれて選んでみた「渋皮マロンのタルト」。これもとてもおいしかった~。なんといっても栗!シロップがたっぷり染み込ませてあるので、栗本来のホクホク感を保ちながらもみずみずしい感じがするのだ。これは洋菓子ならではの味つけ。土台の中にも小さな栗が散りばめられ、まさに栗づくしを楽しめるケーキ。これ、とても気に入りました(笑)。和菓子もいいけど、やっぱり洋菓子の栗もいいなあ。

最初はランチの代わりだし、3個はいけるかなと思っていたけれど、これが意外に入らなかった。幸せな甘さにお腹はすっかり満たされてしまいました(笑)。

おりしも時はハロウィン。可愛い「カボチャのパイ」600円をお土産に買って帰った。

お姉ちゃんが前日夜中にこっそり焼いた手作りクッキー。ハロウィンなので、妹と弟を喜ばせようと、はじめて自分1人で作ったのだ。ハロウィン当日の朝、ベッドにぶら下がっていたクッキーの袋をみつけて、歓声を上げる子ども達。びっくりさせたくて、まるでクリスマスみたい(笑)。お姉ちゃんとても嬉しそうだったなあ。カボチャパイとクッキーでとても楽しいハロウィンのおやつになったね。

夕方からは地元のハロウィンのイベントに参加。その後こちらのお店のジャック・オ・ランタンを見に来てみると、立派なカボチャからゆらめく明かりがあちこちに。幻想的な風景の中でみんなで記念撮影。きっと子ども達の心に残ることでしょう。

いつも私たちに夢を見させてくれる素敵な素敵なケーキ屋さんです。


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[2006年12月]

一歩足を踏み入れると、童心に帰って何だかワクワクしてくる素敵なお店です。生菓子は旬のフルーツをたくさん取り入れて、素材を大事にしているのが伝わってきます。焼き菓子はサクサクしっとりのバランスがとてもいいと思います。一番のお気に入りは、クリスマスギフトボックスです。毎年パッケージのデザインを楽しみにしているのですが、とてもセンスがよく、大切な方たちに贈っていつも喜ばれます。http://www.lilienberg.jp/

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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9位

レストラン グースト (神泉、駒場東大前、池尻大橋 / イタリアン、フレンチ、レストラン)

1回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2008/06訪問 2008/06/23

最後までおいしいという気持ちが続くパスタだと思う。

この日は、6/8まで開かれていた「琉球の織物展」を見に、日本民藝館をお姉ちゃんと訪れた。
織物だけではなく、紅型の展示もあるという。卒業制作で紅型をテーマに研究したお姉ちゃんのために、小学校の美術の先生が連絡を取ってくださり、学芸員の方にもお会いできることになった。
ああ、また東大駒場前に行けるなんて、ちょっと嬉しいかも。前回訪問の際はランチで寄ろうと思っていた東大構内にあるフレンチレストランが、水道工事でお休み。今度こそ行けるかも~(笑)(こんな母ですみません・汗)。しか~し!なのだった。一応ネットで調べてみたら、なんとこの日は貸切で営業は午後から。ランチは食べられないとのこと。が~ん、つくづくご縁がない(泣)。
どこかいいところないかなと思ってみつけたのが、こちらのお店。なんといっても私が尊敬しているレビュアーさんおすすめのお店なので、これはもう期待度はかなり高い。

まずは食べる前に、お勉強(笑)。

日本民藝館では、卒業制作で作った本と染めたものを実際に学芸員の方に見て頂くことができた。
まだ布を染めただけの状態だった紅型を見て「巾着にしたり、テーブルクロスなんかにしてもいいね」とおっしゃっていた。民藝=民主工藝とは“使うものを作る”という考えなので、鑑賞するだけの美術とはまた違う楽しみ方があるのだなあというのがよく分かった。
紅型を巡る沖縄のことについても説明してくださり「また何か作ったら見せにおいで」ととてもにこやかにお姉ちゃんに声をかけてくださった。

学芸員の方も親切だし、やっぱりなんといっても素晴らしいのは館内の雰囲気だろう。大きなお屋敷のような建物を効果的に使って展示してあるので、ゆったりと鑑賞することができるのだ。ここはお姉ちゃんも私もかなり気に入っているので、きっとまた来るだろうな。そうすると、ランチも一緒についてくる(爆)。
なかなか来る機会のないエリアなので、少しずつ色々と食べ歩けるといいな~。

そんな訳で、この日はこちらのお店にランチを食べに伺った。

しかし、まあ駅から遠いこと。大きな通り沿いにあったので迷うことはなかったけれど、15分くらいは歩いたかもしれない。スッキリした外観はよく見ると厨房の窓が外に面していて、外のメニューを見に立ち止まる人はさりげなくチェックされてるかも(笑)。

ドアを開けるとフロア担当の男性が席に案内してくれた。席数は20席で、こじんまりとした空間。余分な装飾のない白い壁、黒いテーブル、青い椅子というコントラストなので、とてもスタイリッシュな雰囲気だった。先客が2組。後で分かったのだけれど、この日は残りの席は全て予約の状態。食事ができたのは本当にラッキーだった。

ランチは4種類。Aコース3000円、Bコース2400円、Cコース1800円、シェフおまかせコース4500円となっていた。

2人ともCコースを選択。本日の前菜、自家製パン、本日のパスタ、本日のドルチェ、カフェという内容だった。

前菜は「かつおのマリネ」「生ハムのサラダ」「ルッコラとトマトの冷製キッシュ」の3種類。かつおにバジルソースがまぶしてあるのがとても面白い。マリネとしてはとても新鮮な味わいだった。

パンは、北海道岩見沢の「キタノカオリ」という小麦粉を使った自家製パンだそうだ。食べてみると、サクサクしていてまるでビスケットみたいな感じ。フランスパンの固さとも違う、今までに食べたことのない食感だった。

ランチのパスタは2種類のみ。お姉ちゃんが「豚バラ肉のラグー」を先に選んだので、私は「大山鶏の軽いクリームソース」にした。

どちらかというとクリームソース系はちょっと苦手。途中まではおいしく食べられるのだけれど、後の方でしつこさを感じてしまうことがけっこうあり、いつも頼んでは後悔することが多くて。

軽いクリームソースってどんなものかなと、淡い期待を寄せながら頂いてみた。

鶏は胸肉だったけれど、それほどパサパサした感じもなく、みずみずしいズッキーニと程よく合う。肝心のパスタは細麺で茹で加減も丁度よく、さらりとしたクリームが口の中に優しい。なかなかおいしいパスタだなと思って食べていると、その気持ちがずっと続くことに軽い驚きを覚えてしまう。結局最後までなんておいしいのだろうと思いながら、食べ切ってしまった。
恐らくオイルと塩のバランスがとてもいいのだと思う。ここのパスタはかなりおいしい!シェフのセンスの良さを感じずにはいられない。パスタ以外の料理でも安心して頂けるのではないだろうか。

デザートは「カラメルアイス」「はっさくのゼリー」「紅茶のケーキ」の盛り合わせ。量も十分あり、どれも甘すぎることなのい大人の味といった風味なので、スッキリと食事が終わる感じがしてよかった。

途中、予約の学生さんの団体がどっときたので、フロアの男性がかなり忙しい様子だった。それでも、なるべく慌てないように他のお客に精一杯気を使って動いていたのが、とても好感がもてた。
最初に写真を撮ることの承諾を得ていたのだけれど、帰り際「いいお写真は撮れましたか?」とどんなに忙しくてもちゃんとこちらに声をかけることを忘れない。いいお店だなと思った。

今こうしてこのレビューを書きながらも、あのパスタは本当においしかったと思うのだ。
記憶に残るパスタ。
きっとまた食べに行くだろう。

  • 大山鶏の軽いクリームソース
  • 前菜は三種類
  • 豚バラ肉のラグー

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10位

ピエール・エルメ・パリ Aoyama (表参道、明治神宮前、渋谷 / ケーキ、マカロン、カフェ)

2回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/02訪問 2018/07/28

イスパハンでハッピーバースデー♪

宴会の途中で、誕生日を祝おう!そんな楽しいサプライズ企画が幹事のJさんから告げられた。

何かアイディアないかな~ということだったので、まずはリサーチ。さりげなく好き嫌いを確認して、洋菓子ならいけそう、という確信を得る。やっぱりお誕生日はケーキだよね!ということでどこのケーキにしようか色々と考えてみた。皆さんの口コミを読み直したり、写真を眺めたりしながら、だんだん人のためにというよりも、自分が食べたいケーキを探し出しているのに気づいて苦笑。そして熟慮の末、辿り着いたのがこちらのケーキ。選んだ理由は、やっぱり自分が食べたいから!(爆)。

最も参考になったのは、K-BIGSTONEさんの口コミ。私はイスパハンは食べたことがなかったので味の想像はつかなかったけれど、綺麗なピンク色のケーキの写真はとても印象的だった。今回注文するにあたって、またまたじっくり読ませて頂きました(笑)。

今回とてもラッキーだったのは、注文したのが、ぎりぎり1週間前だったこと。1週間を切ると予約は受付てくれないのだ。後で知って冷やり。本当に間に合ってよかった。これを逃したらホールのイスパハンなんて食べる機会がないかもしれないから。

サイズは直径約15センチの5号サイズで、お値段は5000円。普通のケーキよりはかなり高いけれど、みんなで割れば恐くない(笑)ということで、決めた。しかし参加人数を聞くと、一人一口くらいしか食べられないなあ、でも甘いものがダメな人もいるかもしれないし、と私の中で邪念が渦巻く(笑)。
サイズは4号から、延々と大きいサイズをオーダーできるようだった。もちろん値段もどんどん高くなりますが(笑)。

デリケートなクリームなので、持ち歩き時間は1時間半以内にしてほしいと予約の時に言われていた。なので集合時間から逆算してお店まで取りに行った。ケーキ屋さんにしては、メタリックな店内。焼き菓子やケーキなどの品数はそれほど多くなく、やはりマカロンで勝負!というお店なのかなと思った。2階はイートインフロアになっているようだったので、次回はぜひそちらにも行ってみることにしよう。

実は前日の夜、さらなるミッションが加わる。明日よろしくお願いしますというメールをJさんに入れると「蕎麦屋で前夜祭やってま~す」というほろ酔いのお返事が(笑)。全く~と思っていたら「宴会場のお鮨屋さんのお嬢さんにもケーキ買ってきて」という内容。中学生の女の子ね。うちのお姉ちゃんと同じくらいか。だったら確かに甘いものだわ(笑)。ということで、当初はイスパハンの小さいケーキ(1つ700円くらいのも)にしようかなと思っていたけれど、ふと、奥さんもいるんじゃなかったけ?と思い、みんなで食べられるようにマカロンの詰め合わせを選ぶことにした。とにかく色鮮やかなマカロン。気に入って頂けるといいな~。

さてさて、ケーキのお味の方は・・・。

宴もたけなわという頃に、いよいよサプライズのケーキ登場。外からみるとフランボワーズが間にゴロゴロ。上にはバラの花びらものってるし、切りにくそ~。綺麗にカットする自信がなかったので、若手レビュアーさん2人にお願いしてみた。バラの花どうするのかなと思ってたら、カット中のSさんがパクリと食べてしまった。そう来ましたか(笑)。そして大きく包丁を入れてもらったところで、大撮影大会。断面図に群がったために、すっかり写真はぶれてます(笑)。

Mさんと一緒にテーブルに持ち帰り一口頂くと、二人同時に「うま~い!!」と叫んでしまった(笑)。バラの香りのクリームとフランボワーズとそしてライチ。言葉では読んで分かっているつもりだったけれど、これは未体験のおいしさ!ご馳走でかなりお腹はいっぱいだったはずなのに、もっともっと~と欲したくなる魅惑の味に自分でも驚いてしまう。食べ終わって、まだ一部残っているのを見ると、すかさずおかわりに行ってしまった(笑)。本当に食べながら幸せな気持ちで満たされる、不思議なケーキ。ああ、いつか子どもたちにも食べさせてあげたいなあ。

お誕生日、ウエディング、何かの記念日にみんなで喜びを分かち合う、そんな時にピッタリのイスパハン。きっと笑顔があふれますよ。

  • (説明なし)
  • ちょっとズレちゃった
  • 幸せがギッシリ

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