やっぱりモツが好きさんのマイ★ベストレストラン 2016

春は山菜・夏は川魚・秋は茸・冬は獣肉・モツは一年中

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やっぱりモツが好き (男性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

不動の1位となっている東向島うを徳。食べログで超高評価となっている高級レストランにも色々と行きましたが同店を超える満足感を得られるお店は無し。下町の個人店ならではの欠点も色々あって万人に受け入れられるお店ではないでしょうが、合う人間にとっては最高のお店。
新メニューも色々と増えてきた豚小家(2位)、豚の生食規制後に逆にパワーアップした彩波(6位)、2016年オープンの新店えん家(10位)などモツ焼きの世界は新興勢力の台頭が目立ってきているという印象。まだ見ぬ素晴らしい名店が今この瞬間にも誕生しているのかも知れません。
タイ料理の鬼才タムさんがいよいよ独立したのも2016年の大きなニュース。テレビでも取り上げられるようになって「タイ料理の巨匠」でしょうか。南インドの巨匠ラマナイヤが君臨するアーンドラ・ダイニング(7位)もいつも安定して素晴らしいです。
食べログで高評価の焼肉を色々と制覇していきましたが、下町のスタミナ苑(5位)、正泰苑(9位)の総合力の高さはピカ1だと思いました。いずれも下町の僻地にありながら客足の途絶えない実力店。
ラーメン界の最高峰と思う一燈(4位)、赤提灯系の焼鳥では最高峰であろう鶏嘉(8位)。値段は安くても高級レストランを凌駕するレベルの満足度の高さ。こういうお店を2017年も探していきたいところです。

マイ★ベストレストラン

1位

うを徳 (東向島、曳舟、京成曳舟 / 寿司)

45回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 ¥20,000~¥29,999

2019/11訪問 2019/12/01

【★5.0】海の沢庵【0601-45】

5.0評価。
京料理と江戸前鮨を繰り出すハイブリッドな日本料理店。
いちおう鮨屋なのですが、鰻、鼈、アンキモ、野菜、果物の美味しさが全国トップクラス。
豊洲市場から仕入れた日本全国の食材を、炭火の火入れ技術や京料理をベースとした味付けで引き立てます。
雰囲気や接客を重視する人には全く向きませんが、純粋に食を楽しみたい人には唯一無二な異端の鮨屋。
(2019年7月30日追記)

東武伊勢崎線の「東向島」駅より歩くこと4~5分。
向島百花園に近く「百花園前」バス停からは歩いてすぐ。
地域密着型の下町のお鮨屋さんです。

1964年創業の老舗で店主は三代目(鮨屋になってからは二代目)。
食材マニアの店主は築地(→豊洲)に週3、千住に週1で通います。
修業先が京都の割烹やましたということもあって、
「京料理と江戸前にぎりのおまかせ」がお店の主力商品。
アラカルト利用も可能なのですが、おまかせのほうがお得です。

初訪問時は5,000円のおまかせもあったのですが、
現在は7,500円~、事前予約で20,000円までの特別コースも可能。
下町のお鮨屋さんとしては高級店の部類に入ります。

しかしお店が持ち家で賃料が無く、食材マニアの店主の矜持、
お店を切り盛りするのが実質店主1人だけということもあって、
値段に対するコストパフォーマンスの高さはおそらく東京No.1。

おまかせではお酒に合う料理がちょこちょこ出てきて、
お酒を飲んだ後にお鮨で〆て最後に水菓子というスタイル。
飲める人のほうが楽しめるお店でしょう。

前述の通り実質1人で切り盛りしているので提供速度は遅いです。
2~3時間の滞在は覚悟、特別コースのときは毎回5時間コース。
アラカルト注文でも提供は遅いらしいです。

老舗だけあって風情のあるお店なのですが古い建物で換気に脆弱性。
魚を捌いた直後など店内が生臭いことも。
雰囲気重視の、特に女性には嫌がられる面が色々とあります。
デートや接待で利用するのにはあまり向いていないでしょう。
純粋に食と向き合いたい人が行くべきお店と思います。

お店の先代は銀座の奈可田(閉店)出身。
先代から習ったという握りのシャリはイマイチに思っていたのですが、
今はシャリを変えて、火力も炭火に変更するなど日進月歩で進化中。

かつては鮨屋として3.5級、和食店として4.5級という評価でしたが、
現在は鮨屋として4.0級、和食店や鰻店として5.0級。
日本料理の花形であるお椀の美味しさが最高級の和食店クラス。
フレンチのポワレのように皮をパリッと焼き上げた天然鰻は、
他のどのお店でも味わえない日本一とも思う美味しさ。

飲食店には一見客でも常連客でも同じ満足度になるお店と、
常連のほうが満足度が高くなるお店がありますが、うを徳は後者。
お客さんの好みに合わせてカスタマイズする能力が高いお店なのです。

そのため何度も通うことで満足度が上がっていきました。
店主の引き出しの多さから何度通っても毎回新しい発見があります。
鮨屋とは思えないほど野菜や果物にもこだわっていて、
コンソメやムースなど洋食まで楽しめる変なお店。

鮨屋によっては禁忌となるニンニク、高級店は捨てることが多いモツ、
挙句の果てにドリアンまで扱うという異端のお鮨屋さん。
賛否両論あって万人ウケする高級店では無いのですが、
合う人には最高のお店で、何度も通うことで至高のお店となります。
1,261文字★

01.釧路トクビレ(ハッカク)有馬煮
02.愛知鱚(キス)南蛮漬け
03.青森スルメイカ10日干し肝和え
04.仙鳳趾生牡蠣
05.自家製松前漬け(スルメ、京人参、湯葉、数の子、松前昆布)
06.余市アンキモ、青森エゾアワビ、京都小蕪
07.境港松葉蟹
08.淡路マナガツオお造り、落石バフンウニ、庄内おばこサワラ(魚体2.4kg)藁焼き、源助だいこん(加賀野菜)煮物
09.広島ボラ白子トリュフオイルソテー、岡山ヤリイカ餅米詰め、3種類(赤、白、黄色)の蕪
10.京都山城海老芋と京都壬生菜の香住セイコ蟹餡かけ
11.ミニ丼(大船渡イクラ、落石バフンウニ、姫路生カラスミ)
12.大間本鮪中トロ(握り)
13.銚子金目鯛(握り)
14.仙崎メジ藁焼き(握り)
15.対馬赤ムツ昆布〆(握り)
16.大間本鮪大トロ(握り)
17.庄内おばこサワラ(握り)
18.宮城松島ハゼ昆布〆(握り)
19.鹿児島出水スミイカ(握り)
20.天草小鰭(握り)
21.大間本鮪赤身ヅケ(握り)
22.浜名湖天然鰻蒲焼き手巻き
23.鹿児島天降川天然スッポン(魚体1.7kg)唐揚げ
24.鹿児島天降川天然スッポンと魚沼お餅とネギのお椀
25.鹿児島天降川天然スッポン内臓トリュフオイルソテー
26.ボラの沢庵丼(ボラ子カラスミ、雲子、本鮪大トロ、鰤、アンキモ)
27.ルレクチェ(洋梨)、新潟村松栗、獅子柚子のマーマレード、安納芋と栗の金団、和歌山賢太郎みかん

近年のスルメイカ不漁が影響しているのか久しぶりに登場となった塩辛(10日干し)。
10日も干しているので身は硬く変質しているのですが、
噛み締めるたびに口の中に強烈な旨味が溢れてきて相変わらずの美味しさ。

初めて仕入れたという「庄内おばこサワラ」は、船上で活〆神経抜きの処理を施しているそう。
そのため賞味期限が延びて1週間ぐらい熟成させることも可能。
魚に春と書いて「鰆」という漢字になりますが、庄内のサワラ漁は9月に始まり10月~11月が旬。
確かに冬の鰆のほうが脂ノリ良いので濃厚嗜好な人間には冬のほうが旬と思えます。

持ち込んだトリュフオイルを有効活用して貰ったボラの白子も相変わらず美味しい。
卵巣(カラスミ)に比べると精巣(白子)の市場価格は遙かに安いようですが、
トリュフと組み合わせたボラの白子は雲子(鱈の白子)より美味しいかも知れません。

握りでは前回のホンモロコ酢〆に続いて、ハゼの昆布〆という新たな試みが面白かったです。
ハゼの肝が出なかった点だけは残念でしょうか。
(昆布〆にするには時間を要するので、鮮度命の肝は同時に出せないのかも知れません。)

本日の白眉な美味しさだったのはボラの沢庵(カラスミのこと)などドッサリ盛られた海鮮丼。
カラスミ、アンキモ、白子、更にミニ丼のときはウニ、イクラ。
冬の味覚は尿酸値が急上昇しそうな食材が多くて通風の恐怖が襲ってくるのですが、
こういう不健康そうな料理ほど美味しいので困ったものです。
1,458文字★

01.明石真蛸
02.氷見鰹炭火焼き
03.氷見鰹ハランボ
04.富津スミイカのミミとゲソ一夜干し 1日塩したスミイカの肝と余市アンキモのペーストを塗して
05.高知ウツボ炭火焼き
06.酔蟹(香住セイコ蟹)
07.姫路ボラ白子バターソテー 滋賀日野菜 京都聖護院蕪のすり流し椀
08.お造り(淡路平目、余市バフンウニ、京都聖護院蕪の煮物)
09.大船渡イクラと境港松葉蟹カニミソ和えミニ丼
10.三厩本鮪中トロ(握り)
11.明石真鯛(握り)
12.佐渡寒鰤(握り)
13.琵琶湖〆ホンモロコ(握り)
14.千倉〆鯖の腹(握り)
15.天草小鰭(握り)
16.浜名湖天然鰻蒲焼き手巻き
17.千倉〆鯖(握り)
18.大間ホタテガイ(握り)
19.富津スミイカ(握り)
20.境港松葉蟹と三厩本鮪トロ炙り手巻き
21.三厩本鮪赤身ヅケ(握り)
22.千倉真鯖の船場汁
23.これで勘弁太巻き(ウニ、イクラ、アンキモ、カラスミ、タコ、大トロ、ブリ、サバ)
24.フルーツ盛り(初物とちおとめ、和歌山黒あま柿、福岡秋王柿)

高知県(といっても高知市と四万十市ぐらいですが)を巡ってきたので同店で復習。
キロ10,000円を超えるという超高級な氷見の鰹。
高知の鰹は豊洲に入ってこないようで(現地で消費してしまうのでしょうか)、
都内高級店では勝浦、気仙沼、氷見などの鰹に出会います。

高知で食べた鰹も悪くないですが、やはり日本全国から選抜された豊洲のほうが美味しい。
ハランボ(腹皮)は同じ氷見の鰹から取ったようですがこちらも現地を超える美味しさ。
美味しさの理由は以下3つの条件が揃っているからだと思います。
1.豊洲市場の素材力、2.料理人の火入れ技術、3.出来たてを提供できる小規模個人経営。
後ろ2つの条件を満たすお店は高知県でも探してみたいところ。

そして高知県では唐揚げ、天ぷらなどの「揚げ物」で出会うことが多かったウツボ。
骨の硬さが凶悪なので炭火焼きは食べにくいという弱点を有します。
しかし皮目のゼラチン質な美味しさは揚げ物より焼き物のほうが際立つような印象。

ご主人曰く鯖は11月と12月の始めが良いとのことですが、千倉(千葉県)の鯖は脂ノリ抜群。
特に船場汁(鯖のアラと大根のお吸い物)の美味しさが同店ならでは。
なお高知県で何度も食べた「清水サバ」に関しては豊洲市場にも入荷があるそうです。

おそらく初めて食べた食材「ボラの白子」はトラフグの白子を思い出すクリーミーさで秀逸。
バターでソテーすることで脂や旨味を補完しているのかも知れませんが、
言われなければトラフグの白子と思っていたことでしょう。

初めて食べた調理法としては酢〆にしたホンモロコのフワッとした食感も面白かったです。
握りのタネとして小鰭より美味しいぐらいではないかと思ったのですが、
あまりに手間がかかるので今回限りで封印するとのこと。

スルメイカの肝に比べると旨味の弱いスミイカの肝にはアンキモを加えて旨味を補完。
しかし余市産のアンキモはそのまま食べたほうが満足度高くなったかも知れません。
色々な挑戦をするのが同店の長所であり短所でもあるのです。

お椀の美味しさ、鰻の美味しさ、クレイジーな太巻きの美味しさ、フルーツの美味しさ。
この辺りはいつも通りでした。
高知県では意外と地物のドラゴンフルーツ(空港にて1玉900円で購入)が美味しくて、
いつか同店でも国産ドラゴンフルーツを食べてみたいものです。
1,281文字★

01.丹波篠山黒枝豆
02.明石の鯛とパプリカのムース
03.酔っ払い海老(羽幌ボタン海老)
04.釧路サンマ有馬煮、余市アンキモ、栃木カンピョウ
05.仙鳳趾牡蠣と信州松茸のソテー
06.お造り(城下鰈、浜中バフンウニ、岩手松茸)
07.京都海老芋と岩手松茸
08.余市ブリ、岩手松茸、京都白菜(しろな)のお椀
09.山口アワビと標津イクラのミニ丼
10.大間本鮪トロ(握り)
11.釧路〆サンマ(握り)
12.苫小牧アオヤギ(握り)
13.岩手松茸ご飯
14.鵡川〆シシャモ(握り)
15.苫小牧ホッキ貝(握り)
16.富山白海老と浜中バフンウニ(握り)
17.天草小鰭(握り)
18.大間本鮪赤身ヅケ(握り)
19.出水スミイカ(握り)
20.小川原湖天然鰻蒲焼き手巻き
21.年忘れの恵方巻き(アンキモ、炙りトロ、サンマ、アンキモ、黒枝豆)
22.城下鰈の潮汁
23.フルーツ盛り(小布施栗、長野パープル、シャインマスカット、ニュージーランド産オレンジ)

台風19号(ハギビス)によって荒川は河川敷のグラウンドまで水没していましたが、
氾濫も決壊も無かったので予約していた通り食べに行ってきました。
(台風の翌日というのに堤防で夜釣りを楽しむ人を多数見ましたが大丈夫なのでしょうか。)

食材は台風当日の朝に豊洲まで仕入れに行ったそうですが松茸だけは大暴落(誰も買わないので)。
そのため本日の料理は松茸の使用率がいつもより高かったです。
魚は通常の倍値となっていたようでお店としては大変だった模様。

最初の黒枝豆は茹で過ぎに思ったのですが、明石の鯛のアラも無駄にしないパプリカムースは好印象。
そしてスマッシュヒットだったのが大振りなボタン海老を使った「酔っ払い海老」。
漬けダレには紹興酒や「純芋」という芋焼酎(薬味にネギや花山椒など)を使ったそうですが、
これが絶妙な味わいで蕩けるやわらかさのボタン海老を昇華させていました。

いよいよ登場してきた仙鳳趾の生牡蠣はなかなかクリーミー、これからの季節の楽しみです。
スペシャル白身魚の城下鰈も旨味強くて抜群に美味しい。
細かく刻んだ松茸やバフンウニを巻いても楽しめるという高級オプション付き。

ブリは藁焼きで出すのがマンネリ化しているとのことで今回は炭火焼きをお椀に投入。
香ばしく焼き上げたブリの脂や旨味が溶け込んだ汁も美味しいです。
(ブリ単体で楽しむのであれば、やはり藁焼きで食べるのが一番とは思います。)

シシャモを酢〆にして握りのタネにしたり、握りの途中に松茸ご飯が出てくるなど相変わらず破天荒。
手巻きにした小河原湖の天然鰻も脂ノリ良く素晴らしい美味しさ。
鰻の専門店でも味わえない感動体験(うを徳ではなく「うな徳」に改名しても良いぐらいです)。

余市のアンキモや本鮪の炙りトロなど巻き込んだ、大砲のような太巻きも唯一無二の美味しさ。
小布施の栗の渋皮煮など水菓子まで素晴らしかったです。
超大型台風が直撃した翌日ということで、どうなるかと心配もあったのですが杞憂でした。
1,053文字★

01.明石の鯛の潮汁
02.長崎バテイラ(シッタカ)
03.京小芋
04.丹波黒枝豆
05.佐賀ワタリガニ 村尾蟹
06.佐賀ワタリガニ 蒸し蟹
07.千葉勝浦鮑・徳島海老芋・信州松茸のお椀
08.お造り(明石の鯛、鯛の皮、釧路バフウンウニ)
09.気仙沼カツオ炭火焼き
10.宮城松島1.2kg巨大穴子炭火焼き
11.余市鰤藁焼きミニ丼
12.八郎潟天然鰻蒲焼きミニ丼
13.塩釜本鮪大トロ(握り)
14.高知宿毛シマアジ(握り)
15.利尻平目(握り)
16.出水スミイカ(握り)
17.塩釜本鮪中トロ(握り)
18.出水鰺(握り)
19.利尻平目昆布〆(握り)
20.明石煮蛸(握り)
21.塩釜本鮪赤身ヅケ(握り)
22.富山白海老イクラ手巻き
23.太巻き(トロ、穴子、アワビ、イクラ、バフンウニ)
24.加賀蓮根のすりおろしと北海道トウモロコシを佐賀鱚で巻いたお椀
25.三色丼(ネギトロ、根室鰯タタキ、対馬穴子タタキ)
26.フルーツ盛り(洋梨「オーロラ」、黄金桃、山城無花果)

人間とは飽きやすい生き物です。
毎月通いたいと思う飲食店の条件の1つとして「こんなことやるの!?」という驚きが求められます。
それを体現している希有なお店が同店。

トロと穴子とアワビとイクラとバフンウニを、海苔と酢飯の上にテンコ盛りにして太巻きを作成したり、
鰯と穴子を叩いてネギトロと三色丼にしたりと、他店では味わえない驚きがあります。
そもそも高級食材をこんな使い方するお店はまず無いでしょう。

今月は九州某県の食べログNo.1鮨店で40,000円ぐらい散財してきましたが、
九州前にこだわる地方の鮨店より全国から食材を集める東京のほうが素材力は高いと思います。
熊本県、鹿児島県、宮崎県で食べたどの鯛も圧倒する明石の鯛。
どの鰤をも凌駕する余市産鰤の藁焼き(しかも高級鮨店では禁忌とされるニンニクを味付けに使用)。

プレミアム高級焼酎の村尾(これは客側で持ち込み)を酔っ払い蟹にしたり、
お椀で高級食材の松茸とアワビを共演させても海老芋のほうが美味しかったりと。
他店では体験不可能な感動が同店にはあるのです(しかも九州某県の鮨店より遙かに安い)。

(追記)

長崎産のバテイラ(シッタカ)はキロ1,700円、臭みやクセ無く肝まで食べられる、ツブ貝のような味わい。
高知宿毛産のシマアジは1尾36,000円。
養殖のシマアジは2,000円台だが天然は希少なため10数倍の高値になるとのこと。
971文字★

01.秋の味覚のお椀(北海道上富良野松茸、愛知銀杏、山形菊の花、千葉八街落花生)
02.勝浦メガイアワビ 群馬トロナス
03.羽幌ボタン海老素麺 桑名小柱
04.気仙沼カツオ藁焼き
05.お造り(利尻平目、利尻バフンウニ)
06.余市あん肝スモーク、原価1万円を超える愛知天然車海老入り玉子焼き
07.長良川天然鮎炭火焼きと北海道上富良野松茸のお椀
08.霞ヶ浦天然鰻(魚体650g)蒲焼きミニ丼
09.浜名湖ドウマンガニと標津イクラのミニ丼
10.大阪湾イワシ(握り)
11.積丹ムラサキウニ(握り)
12.京都伊根メイチダイ(握り)
13.塩釜本鮪中トロ(握り)
14.塩釜本鮪大トロ(握り)
15.利尻平目(握り)
16.気仙沼カツオ藁焼き(握り)
17.船橋〆サバ(握り)
18.釧路秋刀魚(握り)
19.塩釜本鮪赤身ヅケ(握り)
20.九州天然スッポン内臓ソテー
21.九州天然スッポン唐揚げ
22.九州天然スッポンと新潟魚沼丸餅のお椀
23.フルーツ盛り(瀬戸ジャイアンツ、石川ルビーロマン、山城無花果コンポートのジュレ)

まず1品目から松茸、銀杏、菊花、落花生が渾然一体となったお椀の美味しさに唸ります。
鮨店でありながら都心の高級日本料理店よりハイセンスなお椀。
2品目では脇役のはずのナスが主役のアワビより美味しくて相変わらず何かおかしいです。

ボタン海老の殻で出汁を取ったという「ボタン海老素麺」にも驚きました。
クレイジーなのは1尾970円という愛知産天然車海老10尾と1個230円の卵7個で作った玉子焼き。
こういう趣味で作っているような異常な料理を楽しめるのも同店の魅力です。

美味しさという点で白眉と思ったのはスモーク仕立ての余市アンキモ。
アンキモ、天然鰻、スッポン、ナスの美味しさは全国でもトップクラスではないでしょうか。
またこの価格帯の飲食店にしては良質なウニを仕入れているのも魅力の1つ。

最後は1房18,000円という超高級フルーツ「ルビーロマン」。
ご主人の趣味や矜持で仕入れている最高級品をおまかせコースでリーズナブルに楽しめる稀有なお店。
年初に比べると酢飯が酸味強めで硬めな炊き加減となっており、酢飯も良くなってきています。
(あとは握りの技術が進化すれば鬼に金棒なのでしょう。)
1,148文字★

01.明石真蛸(3.5kg)、京都丸おくら、大徳寺麩
02.長良川鮎番茶煮、尾花沢スイカ、四万十川ゴリと伏見甘長唐辛子有馬煮
03.勝浦メガイアワビ、賀茂茄子
04.お造り(能登アラ、淡路星鰈、噴火湾バフンウニ、加賀太胡瓜昆布〆)
05.宍道湖産天然鰻(600g)とブータン産松茸のお茶漬け
06.車海老入り玉子焼き
07.宍道湖産天然鰻の骨煎餅
08.霞ヶ浦産天然鰻(700g)蒲焼きミニ丼
09.下田本鮪大トロ(握り)
10.羽幌ボタン海老(握り)
11.城下鰈(握り)
12.下田本鮪赤身(握り)
13.能登アラ(握り)
14.陸前高田エゾイシカゲガイ(握り)
15.淡路星鰈(握り)
16.奥尻ムラサキウニ
17.東京湾小鰭
18.下田本鮪赤身ヅケ
19.夏バテ予防巻き(赤身、トロ、富山白海老、余市アンキモ、胡瓜)
20.車海老入り玉子焼き(2回目)
21.これで勘弁丼(カツオ藁焼き大蒜醤油、宇和島トコブシ、イクラ)
22.フルーツパフェ(瀬戸ジャイアンツ、タイ産ドリアン、沖縄タダオゴールド、和歌山桃、メキシコ産マンゴー)

この日は市場のお盆休み明けと重なってしまい仕入れに苦労したとおっしゃるご主人。
丸おくらなど一部の食材はデパート(高島屋)で購入したそうです。
それでもクオリティの高い充実の内容で流石でした。

いつもはアワビよりナスの美味しさが光る同店ですが、この日は勝浦産というメガイアワビも良かったです。
ナス以外に大徳寺麩、ゴリと有馬煮にした甘長唐辛子など脇役も素晴らしい。
車海老入りの玉子焼きもこの日はかなり良い出来だと思いました。

そして鰻の専門店も羨む天然鰻の食べ比べ。
宍道湖産の天然鰻は白焼きにして、ブータン産の松茸を細かく刻み、出汁で「お茶漬け」にしていました。
鰻屋でも鮨屋でもここまでハイセンスな鰻料理が出てくることはまず無いでしょう。

なお天然鰻は炭火で35分から40分ぐらいかけて焼き上げているそうです。
先日は東名高速の三ヶ日ICすぐ近くに在る食べログうなぎ百名店「加茂(3.77)」に行きましたが、
そこでは6分という短時間で一気に焼き上げていました。
回転も重視しないといけない鰻の専門店ではなかなか難しいかも知れない長時間じっくり焼き上げた鰻。
しかも原価率を無視したような安さで天然鰻を楽しめるお店も唯一無二でしょう。

そして高級鮨店では一般的に禁忌となっているニンニクも普通に使用します。
フルーツパフェには更に臭いが問題となりそうなドリアン入り。
鮨屋でフルーツパフェというのがそもそも狂っているのですが、ドリアンまで楽しめる異端の鮨店。
賛否両論あるでしょうが肯定派の人間はヘビーリピーターと化すことが多いです。
01.愛知鰯 伏見唐辛子・万願寺唐辛子・じゃこ山椒
02.明石真蛸(3.5キロ)
03.群馬トロナス
04.東京湾小柴ギンポ天ぷら 素麺南京
05.明石真蛸桜煮と真蛸卵のお椀(吸い地は二番出汁)
06.銚子カツオ藁焼き
07.お造り(淡路星鰈、礼文島バフンウニ、栃木干瓢)
08.森伊蔵に漬けた羽幌ボタン海老の酔蝦
09.宇和島クロアワビステーキ 肝ソース、京都鹿ヶ谷かぼちゃ、北海道スーパーフルーツトマト
10.山形だだちゃ豆
11.佐渡本鮪大トロ(握り)
12.淡路マナガツオ(握り)
13.勝浦カツオ藁焼き(握り)
14.能登アラ(握り)
15.宍道湖天然鰻蒲焼きミニ丼
16.佐渡本鮪中トロ(握り)
17.奥尻ムラサキウニと礼文島バフンウニのダブルウニ(握り)
18.横須賀走水マコガレイ(握り)
19.対馬ノドグロ炭火焼き(手巻き)
20.大阪湾鰯(握り)
21.式根島黒ムツ(握り)
22.岩手エゾイシカゲガイ(握り)
23.天草小鰭(握り)
24.出水春子鯛(握り)
25.佐渡本鮪赤身ヅケ(握り)
26.淡路星鰈の潮汁
27.青森舌平目ムニエル松茸乗せ
28.宍道湖天然鰻の潮汁
29.山梨春日居桃ゼリー

土用の丑の日ということで、国内最高級宍道湖産天然鰻(キロ2.6万円、ミニ丼の1切れで原価1,900円)、
今が旬の高級食材アワビ(クロアワビ)やウニ(ムラサキウニとバフンウニ)など、
日本全国の味覚を堪能したのですが、本日のツートップと思ったのはトロナスと鹿ヶ谷かぼちゃ。

夏になると同店ではいつもアワビよりナスのほうが美味しいと評していましたが、
この日はアワビにナスではなく鹿ヶ谷かぼちゃを添えてきました(主役に昇格したのかナスは単品で登場)。
そして鹿ヶ谷かぼちゃのほうがアワビより美味しいという相変わらずの奇跡体験。

確かに鹿ヶ谷かぼちゃも1個1,400円という高級野菜ではあるのですが、
しかし野菜をここまで美味しく調理するお店は唯一無二と思います。
鰻(白焼き)、鼈(お椀)、アンキモ、野菜の美味しさで同店を凌駕するお店にはまだ出会えません。

果物にもこだわっている同店。
最近ではマンネリが気になって、そのままではなく少し手を加えて出してくるのですが、
ほとんど液体なぐらいトロトロに固めたゼリーを纏わせた桃も美味しかったです。
2,125文字★

01.琵琶湖鮎有馬煮
02.余市アンキモ 四万十川ゴリ 北海道ホワイトアスパラガス 会津フキ味噌
03.青森メバル煮付け
04.お造り(淡路星鰈3kg、昆布森バフンウニ)
05.信州篠ノ井タラの芽天ぷら
06.信州篠ノ井コシアブラ天ぷら
07.大間サクラマス・金沢タケノコ・賀茂茄子の奈良花山椒しゃぶしゃぶ
08.奈良花山椒雑炊
09.佐渡4.8kg巨大マハタ(握り)
10.那智勝浦本鮪10日熟成トロ(握り)
11.鹿児島出水アジ(握り)
12.能登〆イワシ(握り)
13.北海道ボタンエビ(握り)
14.気仙沼真子鰈(握り)
15.大間サクラマス(握り)
16.児島湾天然鰻蒲焼きミニ丼
17.淡路〆サバ(握り)
18.丹後舞鶴鳥貝(握り)
19.丹後舞鶴鳥貝のヒモ(握り)
20.丹後舞鶴鳥貝の肝(握り)
21.那智勝浦本鮪10日熟成赤身ヅケ(握り)
22.函館ムラサキウニ(握り)
23.普賢岳養殖スッポン漬け焼き
24.普賢岳養殖スッポンお椀
25.淡路星鰈潮汁
26.マンダリンオレンジ・マンゴー・ラズベリーのシロップ煮

5月最初(つまり令和時代最初)の外食は恒例の東向島うを徳。
余市のアンキモは食べログ4.80を超える某高級鮨店で食べたアンキモを上回る美味しさ。
同店に初めて訪れた平成26年7月某日も夏でありながらアンキモが異常に美味しかったことを思い出します。

淡路の星鰈(魚体3kg)はキロ18,000円という超高級白身魚。
もちろん抜群に美味しいのですが(この日は潮汁まで堪能)、キロ2,000円のメバルも負けていません。
旬の時期であれば(お値段的に約10倍差の)大衆魚が高級魚に匹敵することもあります。

本日のスペシャル食材は信州篠ノ井から直送された朝採れタラの芽&コシアブラ。
ご主人もネーミングに迷ったようで黒板に何度か消した跡が残っていましたが、
最終的には「スーパーたらの芽」と名付けたようです。

岐阜県高山市の某店も同じタイミングで高山市内のタラの芽・コシアブラがピークと告知していましたが、
長野県や岐阜県ではG.W.終盤の今頃がタラの芽・コシアブラの最盛期となるようです。
山形県肘折温泉の某旅館に聞いたところまだ雪が積もっているそうで山菜のシーズンはもう少し先。
同じ日本でも気温(標高)によって山菜の芽吹くタイミングが異なるのでしょう。
高山某店はG.W.明け標高1,000m、最終的には標高1,500mの山に入ることで、6月上旬まで山菜を楽しめます。

山菜を採ってくださる方が高齢で、今年で最後になるかも知れない、同店のタラの芽とコシアブラ。
都内でもスーパーマーケットに行くと山形産(栽培物でしょうか)タラの芽を販売しているのですが、
この朝採れ直送という天然タラの芽は別次元なぐらいに太くて立派です。

茨城県No.1高評価店でスカンポ(イタドリ)、ギシギシ、ノビル、ナズナの天ぷらを食べる機会がありましたが、
やはりタラの芽やコシアブラのほうが旨味が強くて、酸味や苦味もほとんど無く食べやすいです。
東京で食べられる山菜としてはトップクラスかも知れません。

春の味覚としては1箱18,000円という奈良産の花山椒も冷凍してくれていました。
東北産の花山椒は半値ぐらいになるのですが、やはり奈良産のほうがクオリティ高いそうです。
鮪節と羅臼昆布の出汁で「花山椒しゃぶしゃぶ」に(鮨屋なのに〆雑炊まで作ってくれます)。

花山椒鍋発祥店ではサクラマスをしゃぶしゃぶしていたという故事から今回はサクラマスを使用。
握りでも生の切り身を使用していましたが、冷凍庫に48時間置くことで寄生虫対策済み。
しかし時期的にはまだ走りのはずの賀茂茄子が蕩ける美味しさで一番だったりします。
同店はアワビよりナス、サクラマスよりナスのほうが美味しいと思ってしまう不思議なお店。

握りでは本鮪を10日熟成するなど新たな試みもありました。
市場から仕入れた食材の中では本日のスペシャルという鳥貝。
他のお店ではおそらく出していないであろう「鳥貝の肝の握り」が白眉な美味しさ。

児島湾の天然鰻は相変わらず鰻専門店を凌駕(前回の児島湾より良かったです)。
そしてアンキモ、天然鰻と並んで、スッポンの美味しさも突き抜けていました。
普賢岳の養殖スッポンを日本酒、薄口醤油、ネギ、丸餅だけでシンプルに仕上げたお椀が絶品。
魚の照り焼きのタレで「漬け焼き」にしたというスッポンも非凡な美味しさ。

年初にはスッポンを求めて本場の安心院(大分県)まで足を伸ばしましたが、
汁物の美味しさに関しては「やまさ旅館(4.14)」を遙かに超える満足度の高さ。
(やまさ旅館では肝焼きと唐揚げが超絶な美味しさでした。)

水菓子は最近マンネリ化しているとのことで今回は「シロップ煮」で登場。
シロップにラズベリーの酸味とミントの爽やかさが効いていて美味しい。
そのまま食べても美味しいハイレベルな果物を揃えている同店ですが手を加えても美味。
夏に向けてカキ氷など色々なスイーツを思案しているようで今後はデザートの進化も楽しみです。

898文字★

01.明石煮蛸 宮城雪菜の花
02.山形ハマボウフウ 天草車海老旨煮 四万十ゴリと切干大根有馬煮 福岡ガンソク
03.明石桜鯛とソラマメの煮凝り 滑川ホタルイカ 北海道フキノトウ蕗味噌
04.長崎ノドグロのエラ煎餅
05.山形紫アスパラガス「甘えん坊」天ぷら 奈良花山椒天ツユ
06.お造り(愛知フキ、岩手ミンク鯨赤身、明石桜鯛、函館バフンウニ)
07.明石桜鯛の真子と肝煮
08.釧路バフンウニと噴火湾毛蟹のミニ丼
09.長岡京タケノコ・ウスイマメ・お揚げの炊き込みご飯 児島湾天然鰻蒲焼き 奈良花山椒
10.山口仙崎本鮪中トロ(握り)
11.伊勢ホウボウ(握り)
12.青森サツキマス(握り)
13.鹿児島シマアジ(握り)
14.山口仙崎本鮪赤身(握り)
15.関アジ(握り)
16.福岡シロイカ(握り)
17.小柴スミイカ(握り)
18.長崎ノドグロ・長岡京タケノコ・鯛白子・奈良花山椒のお椀
19.山口仙崎本鮪大トロ(握り)
20.サクラマスの皮炙り(握り)
21.長崎穴子(握り)
22.桑名バカガイと小柱の手巻き
23.養殖沢蟹唐揚げ
24.奈良白胡瓜
25.宮崎マンゴー、愛媛ブラッドオレンジ

同店の海老料理で記憶に残る美味しさなのが、おせちの定番アイテムだった「車海老の旨煮」。
(他にはボタンエビの塩辛やボタンエビの握りも美味しかったです。)
今回は何と原価1尾1,300円の特大車海老で再現してくれました。

明石の桜鯛(桜の咲く時期の真鯛を「桜鯛」と呼びます)は魚体3.3キロ。
産卵前でお腹の白子を楽しめるのですが、身は冬のほうが美味しいような気もします。
明石の桜鯛の真子や肝といった内臓類を楽しめたのは貴重な経験でした。
(白子は明石の桜鯛とは異なる個体の白子とのこと。)

與兵衛の赤酢が品切れ状態となっているようで今回も薄い色合いの赤酢を使用。
お米の炊き加減を以前よりやわらかくしたようですが、
個人的には硬めな炊き加減のほうが美味しいと思います(ご主人も同意見の模様)。
炊き加減の好みは人それぞれなので、お店としても判断の難しいところなのでしょう。
1,512文字★

01.函館メヌケのアラ汁
02.長崎小長井牡蠣(生牡蠣)
03.釧路ニシン叩き
04.京都物集女タケノコ 伊勢アオリイカゲソ 木の芽味噌和え
05.伊勢イシダイお造り
06.香川ホワイトアスパラ 富山滑川ホタルイカ 京都大徳寺麩 黄身酢
07.お造り(淡路星鰈、函館バフンウニ)、四万十ゴリ有馬煮
08.銚子ミンク鯨ウネス
09.天草天然スッポン唐揚げ
10.京都物集女タケノコ・うすいえんどう・木の芽 炊き込みご飯
11.九州鯛の白子・京都菜の花・函館メヌケ・京都花山椒・京都物集女タケノコ お椀
12.伊勢イシダイ(握り)
13.山形〆サワラ(握り)
14.銚子本鮪トロ(握り)
15.愛知平貝(握り)
16.静岡稲取金目鯛(握り)
17.淡路星鰈(握り)
18.和歌山アジ(握り)
19.銚子本鮪赤身ヅケ(握り)
20.船橋鳥貝(握り)
21.岡山児島湾天然鰻バーガー
22.天草天然スッポン内臓ソテー
23.伊勢イシダイ潮汁
24.淡路星鰈潮汁
25.伊勢イシダイと淡路星鰈の皮煎餅
26.愛媛ブラッドオレンジ、宮崎マンゴー

まずは函館産メヌケのアラを使ったお椀からスタート、いつもの銚子産メヌケより脂ノリ良くて美味しい。
ご主人曰く銚子産より函館産のほうがお値段高いそうです。
寒い海で育つ魚のほうが身に脂も乗るのでしょう(同じく深海魚アンコウの肝も北海道余市が最高級品)。

昆布森(仙鳳趾)ほど濃厚ではありませんが、今の時期であれば昆布森以上に総合力が高い小長井の牡蠣。
そして4月の旬魚としてリクエストした鰊(ニシン)が意外なヒット。
最初は鰯(イワシ)のなめろうかと思ったぐらい身を細かくカットして包丁で叩いていたのですが、
生姜と醤油で味付けした鰊の叩きは、鰯とはまた異なる風味と脂ノリの良さを感じられて素晴らしいです。
こんなに美味しいのにキロ700円という破格の安さ。

一方でご主人がブログでぼやいていた通り京都産の花山椒はいよいよキロ210,000円まで高騰。
サフラン、松茸、白トリュフに並ぶ超高級スパイスといった存在になってしまいました。
確かに香りや食感が素晴らしくて、料理を引き立てるのですが、鰊の300倍のお値段とは驚きです。

同じくリクエストしたイシダイはキロ3,200円(魚体は約1kg)とまずまずの高級魚。
東の海で獲れるイシダイに比べて西の海で獲れるイシダイは磯臭さが無いそうですが、
確かに大洗(茨城県)で食べた地物イシダイのような臭み無くて、伊勢産のほうが圧倒的に美味しい。
コリコリした食感と脂ノリの良さ、旨味の強さを楽しめてお値段以上の価値があると思います。

鰈の最高級品である星鰈はキロ12,000円(魚体は約2.5kg)。
イシダイより上品な味わいで文句無しに美味しいのですがお値段は約4倍となります。
キロ700円の鰊、キロ3,200円のイシダイ、キロ12,000円の星鰈。
市場価格は違えどそれぞれに良さがあって、魚の世界も奥が深いのだと再確認。

本日の握りは米酢かと思うぐらい薄い色合いの赤酢を使っており温度が高め。
この酢飯であればタネに対して、もう少し小さめな酢飯で握ったほうが良いような気もしました。
一方で福岡県の照寿司(4.27)インスパイアな「天然鰻バーガー」は白眉な逸品。
照寿司の3倍美味しいという声も聞こえてきました。

二次会はイシダイと星鰈の潮汁の食べ比べ。
お造りと異なりアラの部位を使うので、これは上品な味わいの星鰈のほうが総合力は上でしょうか。
「阿呆の三杯汁」という言葉もありますが、本日は4杯のお椀を堪能して大満足。
1,031文字★

01.山形コゴミ、蓬麩、フキ味噌、新ごぼう、若ごぼう(葉ごぼう)、タケノコ
02.滑川ホタルイカ、新潟ノカンゾウ芥子酢味噌
03.お造り(明石の鯛3.5kg、函館バフンウニ)
04.青森下北サクラマス炭火焼き・播州赤穂白魚・合馬タケノコ・岩手ワカメ お椀
05.余市アンキモ、明石タコ
06.長崎車海老真薯・タケノコ・ワラビ・コシアブラ お椀
07.明石の鯛飯タケノコご飯
08.噴火湾バフンウニ・庫津居山松葉蟹ミニ丼
09.塩釜本鮪トロ(握り)
10.北海道ボタンエビ(握り)
11.舞鶴〆サバ(握り)
12.愛知平貝(握り)
13.竹岡サヨリ(握り)
14.浜名湖天然鰻蒲焼きミニ丼
15.佐島カワハギ(握り)
16.閖上赤貝(握り)
17.出水スミイカ(握り)
18.出水アジ(握り)
19.塩釜本鮪トロ(握り)2回目
20.熊本トラフグ白子ミニ天丼
21.水菓子(屋久島たんかん、神奈川湘南ゴールド)

山菜やホタルイカなど春を感じる食材が増えてきました。
今月はアンコウ鍋で有名な茨城県の大洗でドブ汁を食べる機会があったのですが、
やはり国内最高級ブランド余市産のアンキモを扱う同店のほうが美味しい。
脂ノリの良さ、やわらか蕩ける食感、複雑濃厚な旨味の強さ、全ての面で別格なアンキモ。
アンキモと一緒に登場した明石(東の佐島と並ぶ二大ブランド産地)のタコも素晴らしかったです。

贅沢にも活きの車海老を叩いて真薯にしたお椀には春の山菜が満載。
(個人的に同店で食べた車海老で一番美味しかったのは「おせち」の定番だった車海老の旨煮。)
明石の鯛の鯛飯とタケノコご飯が合体(明石産の鯛も合馬産の筍も最高級ブランド産地)。
お造りのウニより2ランク上という最高級ウニを松葉蟹と組み合わせてミニ丼にもしていました。

相変わらず丼の美味しさと組み合わせのセンスの良さが光ります。
もっともこの日は赤酢の酢飯を使った握りも良かったです。
酢飯を包み込むぐらい大振りな愛知産平貝は、同店で食べた平貝で過去最高クラスに美味しい。

前回は時間が足りずに仕方なくトラフグの白子を炭火焼きでなく天ぷら(天丼)にしていましたが、
これが意外と他のお客さんにも好評だったようで再登場となりました。
(雲子はともかくトラフグの白子を天丼で楽しめるお店なんて他にまず無いでしょう。)
熱いので火傷に注意するよう言われましたが、火傷に注意する鮨屋も他にまず無いでしょう。
2,381文字★

01.北海道美瑛アンデスレッド(南米原産のジャガイモ)ポテトフライ
02.青森下北サクラマス アラ水煮
03.千葉勝浦メヌケ煮付け
04.京都春菊とアワビタケ胡麻和え、鳴門金時(サツマイモ)、琵琶湖氷魚(鮎の稚魚)とカニミソ
05.昆布森バフンウニ、明石の鯛2.6kgお造り、鯛皮湯引き、山形ノビル
06.琵琶湖活きホンモロコ炭火焼き
07.余市アンキモ、萩アンキモ燻製、秋田フキノトウ味噌
08.明石の鯛の肝
09.長崎小長井生牡蠣
10.熊本タケノコと青森下北サクラマスとウルイ・コゴミ・ワラビ・木の芽など山菜のお椀
11.明石の鯛の潮汁を出汁にした津居山松葉蟹(ズワイガニ)炊き込みご飯 根室雲子焼き乗せ
12.山口下関トラフグ白子ミニ天丼
13.熊本タケノコご飯
14.浜名湖天然鰻蒲焼きミニ丼
15.塩釜本鮪大トロ(握り)
16.鹿児島出水アジ(握り)
17.鹿児島出水スミイカ(握り)
18.塩釜本鮪中トロ(握り)
19.青森下北サクラマス(握り)
20.佐島サヨリ(握り)
21.岡山タイラギ(握り)平貝
22.佐島真鯛(握り)
23.塩釜本鮪赤身(握り)
24.愛知子持ちシャコ(握り)
25.アンキモ・ウニ・トラフグ白子・明石の鯛カブト・スミイカゲソ・氷魚・菜花・大黒本しめじのパエージャ
26.愛媛黄金柑、佐賀はまさき(カクテルオレンジ)、鹿児島たまたまエクセレント(金柑)

フライドポテトにアラの水煮といった、高級鮨店とは思えないジャンキーなメニューからスタート。
しかし昆布と酒と塩でシンプルに煮込んだサクラマスのアラは塩梅の良い味付けで旨味も抜群。
サクラマスのアラもメヌケも食べにくいので高級飲食店では敬遠されやすいですが美味しさは間違い無いです。

琵琶湖の氷魚(鮎の稚魚)にはカニミソを合わせていました。
シラスを太くしたようなアッサリした味わいの氷魚と、コッテリ濃厚なカニミソとは相性が良いと思います。
こういう食材の組み合わせにセンスを感じられるのも同店の特長でしょう。

明石の鯛は過去に食べたベストコンディションな明石の鯛に比べると少し水っぽさを感じてしまったのですが、
佐島の鯛と食べ比べてみると、やはり明石の鯛のほうが旨味が強いように思います。
(そういえば明石と佐島はマダコの二大ブランド産地でもあります。)

刺し盛りには茹でた野蒜(のびる)も添えられていて春の訪れを感じられます。
こういう季節感は日本料理店で重視されるところでしょう(なお同店は日本料理店ではなく鮨店です)。
余市と萩のアンキモ食べ比べにはフキノトウ味噌が添えられて「春のアンキモ」といった装いに。

キロ6,500円ということで「活き」になると仕入れ値も跳ね上がるホンモロコ。
活きたまま串打ちされて炭火焼きに。
やはり活きのほうが美味しいと思います(個人的には天ぷらでも味わってみたいところ)。

春を感じると言えば本日のお椀は「春の山菜」テンコ盛り。
タケノコ、ウルイ、コゴミ、ワラビ、木の芽などドッサリと入っています。
山菜の素材力だけでシンプルに勝負すると産地で食べる朝採れの山菜には敵わないのでしょうが、
同店はお椀にすることで地方で食べる山菜には無い魅力を感じられます。
これだけ具を入れるとお椀に雑味が出そうなものですが、一番出汁の吸い地が何とも純な味わいで美味しい。

そしてここからは鬼のような炭水化物祭りのスタート。
「ヤマザキ 春のパンまつり」ならぬ「ウヲトク 春のコメまつり」でしょうか。
雲子を乗せた蟹の炊き込みご飯、天丼(トラフグ白子)、タケノコご飯、鰻丼(天然鰻)、
握り10貫、最後のトドメはパエージャ(何度も申し上げますが同店は鮨屋です)。

カウンターの他のお客さんは握りの前に満腹となってしまって、
鮨屋なのに鮨を食べないで(テイクアウトして)帰るという異常事態。
しかしご飯ものが本当にどれも美味しいです。

鮨屋なのに握りよりご飯ものに感動するのもどうかと思いますが、
高級食材「明石の鯛」の潮汁を出汁に、高級食材「松葉蟹(スワイガニ)」を合わせた炊き込みご飯。
鱈の白子まで乗っていてどれだけゴージャスなのでしょうか。

時間が足りず炭火焼きではなく天ぷらになったというトラフグの白子も衣と油と火入れで白子が昇華。
ご飯が白米ではなく酢飯なので同席者の1人は白米のほうが良いと申しておりましたが、
個人的には天ぷらの脂っ濃さと酢飯の酸味は相性が良いように思いました。

タケノコご飯はタケノコを刻まないでドカーンと酢飯の上にタケノコを乗せています。
このほうがタケノコのシャキッとコリッとした食感を楽しめて好印象。
タケノコご飯というよりタケノコ乗せご飯と表現したほうが正しいでしょうか。

天然鰻は旬の時期に比べると旨味など劣るとしても皮をパリッとさせる焼きの技術は良し。
握りも最高級ブランド「出水のアジ」を大振りカットしたものは美味しかったです。
そして同店で通算3回目となるパエージャは過去最高に具が贅沢。
アンキモ、ウニ、トラフグ白子と入って、豊田屋(平井)の「通風鍋」を超える「通風パエージャ」に。

味付けを失敗して塩が強くなってしまったとのことですが十分に美味しいです。
(明石の鯛のカブトを入れており、少し小骨が障る点だけは気になるでしょうか。)
スペイン料理の専門店でもここまで贅沢なパエージャを再現するのは困難でしょう。
使っている食材の原価の高さが異常でした。

フライドポテトで始まりパエージャで〆て春の山菜が美味しいお店(ついでに果物も抜群に美味しい)。
鮨屋として認識しているお客さんが果たしてどれだけいるのか分かりませんが、
とにかく美味しいお店なのは間違い無いと思います。
1,349文字★

01.境港ブリなど粕汁
02.能登赤ナマコ
03.大分どんこ椎茸と京都壬生菜の胡麻和え
04.佐島トラフグ唐揚げ
05.琵琶湖ホンモロコ炭火焼き
06.余市アンキモ、昆布森牡蠣時雨煮、中国搾菜
07.佐島トラフグてっさとてっぴ
08.熊本トラフグ白子焼き
09.鹿児島タケノコと宍道湖白魚のお椀
10.厚岸牡蠣ソテー 北海道大福豆 菜の花
11.銚子ノドグロと鹿児島タケノコと木の芽の炊き込みご飯
12.境港ブリ(握り)
13.富津スミイカ(握り)
14.青森ヒラメ(握り)
15.舞鶴本鮪大トロ(握り)
16.浜名湖天然鰻蒲焼きミニ丼
17.函館バフンウニ軍艦
18.淡路島サヨリ(握り)
19.余市アンキモ(握り)
20.舞鶴本鮪中トロ(握り)
21.有明小鰭(握り)
22.岩手アワビ(握り)
23.境港ズワイガニと函館バフンウニの巻き寿司
24.羅臼雲子と黒トリュフペーストのホイル焼きミニ丼
24.酢飯おこげ カラスミ ヒラメ餡かけ
25.千葉アイベリー、佐賀デコポン

本日まずはブリと色々な野菜の入った粕汁からスタート、寒い日なので身体が暖まります。
そして暖まるだけでなくお椀の美味しさもトップクラス。
今月は九州で食べログ4.00~4.30ぐらいの高評価店を何軒も回ってきましたが、
日本料理の花形と言われるお椀で同店を超える感動は無かったです。

トラフグは先月の接待用「スペシャル」トラフグに比べると見劣りしました。
先月のトラフグは大分県の臼杵現地で食べた山田屋(3.75)のトラフグすら凌駕していました。
もちろん大分流の食べ方は大分でしか楽しめませんが、
それを差し引いてもトラフグのクオリティが圧倒的に凄かったです。
トラフグの世界も資本主義なのだと痛感しました。

そして今月九州現地でも食べたタケノコ。
春の代名詞と言える山菜ですが、九州では蕗の薹なども既に楽しめます。
同店では銚子の立派なサイズのノドグロと鹿児島のタケノコと木の芽で炊き込みご飯にしていましたが、
トウモロコシのような甘みとコクを感じるタケノコが何とも素晴らしいです。
適度な歯応えを残した食感も理想的で、今月食べたタケノコで圧倒的にNo.1の美味しさ。

そして冷凍ではなく生で仕入れた浜名湖産天然鰻を炭火で蒲焼きに。
鰻の美味しさは相変わらず全国でも最高クラスだと思います。
日進月歩で向上している焼きの上手さ、タレの深み、今の時期でも生の天然物を入手する仕入れ力。
「うな徳」として全国No.1の鰻店になったと言っても過言では無いでしょう。

握りでは国内最高級ブランド産地の北海道余市産アンキモが気に入りました。
本鮪は美味しさが資本主義なので銀座の超高級鮨店のほうがやはり美味しいです。
(同店でも銀座で仕入れるクラスの本鮪を仕入れた特別なときなどには美味しいです。)
天然鰻の握り、アンキモの握りなど、江戸前として異端なタネにホームランが隠れていることがあります。

予算不足で「さくらももいちご」は買えず苺はアイベリーになったそうですが、
このアイベリーが美味しくて同店は野菜や果物でも感動を与えてくれます。
タケノコ、天然鰻、アンキモ、アイベリーが今回の四天王でしょうか。
1,120文字★

01.釧路ナメタガレイ煮付け
02.聖護院蕪と明石甘鯛の潮汁
03.昆布森牡蠣 余市アンキモ 青森長芋
04.竹岡太刀魚とカラスミのミニ丼
05.刺し盛り(明石の鯛、利尻バフンウニ)
06.氷見ブリ藁焼き
07.岩手松茸と氷見ブリの炊き込みご飯
08.津居山セイコガニと海老芋と慈姑のお椀
09.浜名湖天然鰻蒲焼きミニ丼
10.明石の鯛昆布〆(握り)
11.大間本鮪中トロ(握り)
12.氷見ブリ藁焼き(握り)
13.熊本トラフグ白子とイタリア産黒トリュフと羅臼生雲子のミニ丼
14.青森ホタテガイ(握り)
15.大間本鮪赤身ヅケ(握り)
16.岩手蒸し鮑(握り)
17.新潟松葉蟹とイクラとカラスミのミニ丼
18.お雑煮(お餅、カラスミ、甘鯛、比内地鶏)
19.フルーツ盛り(新潟越後姫、愛媛せとか)

本日は子持ちナメタガレイの煮付けからスタートしたのですがこれが絶品。
北海道産ということで鮮度の問題からお造りでは提供出来ないようですが、
星鰈、松皮鰈など、最高級の鰈のお造りにも負けない感動がありました。
同店の煮付け技術の高さもその美味しさに寄与しているのでしょう。

諸事情で仕入れたものの余ってしまった、キロ12,000円、太刀魚の最高級ブランド竹岡産。
炭火で焼き上げた太刀魚から漂ってくるその香りだけで美味しいことを確信できるレベル。
鮨屋なのに火入れがフレンチのように上手いご主人の技術も太刀魚を昇華させているのでしょう。

太刀魚カラスミ丼、鰻丼、ダブル白子丼、イクラ蟹カラスミ丼と鮨屋なのに丼もの4連発。
更に冷凍保存していた松茸を年内に使ってしまおうと氷見のブリと炊き込みご飯に。
この炊き込みご飯のブリと松茸が意外なほど相性良くて驚きました。

先月は「キノコ王国」長野県で名残りの松茸やバカマツタケを楽しむ機会がありましたが、
氷見のブリとの相性の良さもあるのか同店の炊き込みご飯のほうが満足度高かったです。
ご飯やわらかめなことが多かった長野県と異なり、硬めの炊き加減なのも筆者の好みにストライク。

鮨屋ですが本日は諸事情あって、握りは6貫だけで丼もの4発と炊き込みご飯、更にお雑煮の登場。
甘鯛の潮汁がベースとなっているようですが、お椀の美味しい同店だけあってお雑煮もハイレベル。
セイコガニと海老芋と慈姑のお椀は慈姑が「お芋」のような食感となっていて新たな発見でした。

食べログで「行った」のカウントが始まって2年になりますが今回で32回目の訪問。
それ以前も合わせると通算68回目(おせちや折詰を除く)の訪問となりましたが、
未だに飽きずに楽しめるお店というのも希有な存在ではないでしょうか。
1,651文字★

01.海老芋のポテトサラダ
02.対馬穴子白焼き 京都白菜(しろな)
03.青森ヒラメお造り
04.氷見メジお造り
05.羅臼助子 京都サツマイモ 京人参
06.津居山セイコガニと海老芋のお椀
07.浜名湖天然鰻蒲焼きミニ丼
08.銚子金目鯛皮霜(握り)
09.竹岡サヨリ(握り)
10.大間本鮪大トロ(握り)
11.熊本トラフグ白子とイタリア産黒トリュフと羅臼生雲子のミニ丼
12.天草小鰭(握り)
13.青森ヒラメ(握り)
14.落石バフンウニ軍艦
15.新潟松葉蟹とイクラの「カニイクラ」ミニ丼
16.大間本鮪中トロ(握り)
17.鹿児島春子鯛皮霜(握り)
18.苫小牧青柳(握り)
19.大間本鮪赤身ヅケ(握り)
20.羽幌ボタン海老の頭
21.羽幌ボタン海老(握り)
22.大間本鮪赤身ヅケ(握り)2貫目
23.氷見メジ藁焼き(握り)
24.対馬穴子骨煎餅
25.穴子の肝とヒラメの肝とメジの肝のモツ煮
26.八戸〆サバ
27.羽幌ボタン海老の卵軍艦
28.対馬煮穴子(握り)
29.フルーツ盛り(新潟ルレクチェ、鹿児島大将輝)だいまさき、デコポンの一種

まず1品目はキロ4,500円まで値上がりしているという高級京野菜の海老芋を贅沢にもポテトサラダに。
制作に2時間もかかってしまったという力作のようですが、海老芋以外の具材として、
加賀蓮根、比内地鶏、ベーコン、牛タン、タマネギ、キュウリを使用しています。

里芋に近い海老芋のポテトサラダということで粘度あってネットリ濃厚。
食感の対比として歯応えのある野菜や肉を混ぜ合わせているのが心憎い演出。
高級和食店ならではの意欲的なポテトサラダでした、前回のポテトサラダより美味しかったです。

対馬の穴子は丸で仕入れたものを目の前で捌いてくれました。
白焼き、煮穴子の握り、骨煎餅、肝煮といった調理法で楽しむ穴子尽くし。
千駄木の乃池(3.59)ほどフワトロ食感ではないですが総合力は同店に軍配。

お造りのヒラメとメジはどちらともレベル高かったです。
白身魚にこだわってピンのものを仕入れる同店でも日によってある程度のブレはあるのですが、
この日のヒラメは水っぽさ無く旨味濃厚で素晴らしかったです。
丸から仕入れてお店で捌いた氷見のメジ(マグロの幼魚)も大間の本鮪よりは淡いですが旨味濃厚。

本日の白眉という声が他3人からも挙がった「トラフグ白子と黒トリュフと生の雲子」のミニ丼。
生の雲子(鱈の白子)を底に忍ばせ、酢飯、オリーブオイル漬けにした黒トリュフのペースト、
炭火で焼き上げたトラフグの焼き白子を重ねていくという豪華絢爛な三段重ね。

黒トリュフのペーストが香り高くて白子の美味しさを更に昇華させています。
銀座しのはら(4.89)でもアルバ産の白トリュフを雲子に合わせていましたが、
そのときは白トリュフこそ素晴らしいものの雲子の旨味が弱くてバランスが取れていませんでした。
この丼は各食材がいずれもハイレベルでバランスが取れており、ばっちりマリアージュして最高の美味に。
「うな徳」と呼ばれるほどの天然鰻もそうですが同店の丼の美味しさは全国トップクラスと思います。

握りでは金目鯛、小鰭、ヒラメ、中トロ、春子鯛、ボタン海老、煮穴子が良かったです。
皮霜にした金目鯛や春子鯛は蕩ける美味しさ、大振りな小鰭は食べ応えあって酢加減もバッチリ。
大間の本鮪の中トロはフワフワやわらかネットリした食感で大トロより遙かに美味しい。
同店で食べた中トロで過去最高レベルかも知れません。

そして同店では初めて出してくれたボタン海老の頭。
鮮度がよほど良いときでないと頭は出せないそうですが、確かに臭みなど無くて純なミソなど楽しめます。
それだけフレッシュなボタン海老なので身を握りにすれば当然美味しい。
超大振りなので食べ応え抜群です。
軍艦巻きに乗せた卵も先日食べたベルーガキャヴィアより美味しいぐらいでボタン海老尽くしを堪能。
1,826文字★

01.東京湾天然トラフグ煮凝り
02.青森イタヤガイと出雲椎茸と京都壬生菜と柚子のお浸し
03.天然トラフグ白子の茶碗蒸し
04.東京湾天然トラフグお造りと皮刺し
05.利尻ヒラメ肝刺し
06.余市アンキモ燻製 シャリ煎餅 聖護院蕪
07.刺し盛り(昆布森バフンウニ、落石バフンウニ、利尻ヒラメ)
08.東京湾天然トラフグ唐揚げ
09.津居山セイコ蟹と京都海老芋と慈姑とチョロギのお椀
10.イカスミパエージャ
11.新潟松葉蟹カニミソ丼
12.山口赤貝ヒモ(握り)
13.山口赤貝(握り)
14.八郎潟天然鰻蒲焼き丼
15.愛知平貝(握り)
16.対馬カツオ藁焼き(握り)
17.利尻ヒラメ(握り)
18.氷見寒ブリ(握り)
19.富津スミイカ(握り)
20.三厩本鮪中トロ(握り)
21.淡路〆サバ(握り)
22.竹岡サヨリ(握り)
23.出水アジ(握り)
24.三厩本鮪大トロ炙り(握り)
25.有明小鰭(握り)
26.三厩本鮪赤身ヅケ(握り)
27.来てくれてありがとう太巻き
28.フルーツ盛り(新潟ルレクチェ、熊本太秋柿)

本日は接待ご利用のお客様がいらっしゃるということで特別にピンの天然トラフグ(魚体3.5kg)を仕入れ。
たまたま運良く同席となった筆者もその恩恵を受けておりました。
しかし最後に食べた超贅沢な太巻きのネーミングが「来てくれてありがとう巻き」。
お店に何があったかはお察しください。

そのような事情もあって本日の5.0満点クラス1品目は東京湾の天然トラフグのお造り。
同店のフグは厚切りで供されることが多いのですが、身厚なトラフグから凄まじい旨味を感じました。
煮凝り、白子の茶碗蒸し、皮、唐揚げと最高級のトラフグを堪能するフグ尽くし。

本日の5.0満点クラス2品目は余市のアンキモの燻製。
国内最高級ブランドの余市産アンキモは国産アンキモの中でも蕩けるやわらかさで別格なのですが、
この日の余市産は「良い日のほうの余市産」だと思います。
蕩けるやわらかさのアンキモに、カリカリ食感の「シャリ煎餅」を合わせることで食感の対比に妙味あり。
何度訪れても飽きないよう随所に創意工夫が見られます。

本日の5.0満点クラス3品目は八郎潟天然鰻の蒲焼き。
タレの味は変えていないそうですが、蒲焼きを始めた頃(以前は白焼きオンリー)より美味しくなっています。
当初は白焼きより蒲焼きの味が落ちたので、わざわざ蒲焼きを出さないでもとこっそり思っていたのですが、
今ではどの鰻専門店で食べる蒲焼きより美味しくなっています。

かぶと、つぐみ庵、魚政、友栄、田代、尾花と食べログの鰻ジャンル全国TOP10のうち6軒には行きましたが、
個人的には同店の鰻が突き抜けて一番美味しいと思っております。
炭火の火入れ技術が日進月歩で向上していって蒲焼きもここまで進化したのでしょうか。

技術が日進月歩で向上していると言えば同店の酢飯も数年前より格段に進歩しています。
かつての酢飯は下町の大衆鮨店の野暮ったい酢飯という印象を拭えないレベルだったのですが、
お客さんたちのそういう身勝手な酷評にも真摯に向き合って酢飯を向上させてきています。
現在では酢飯の美味しさが洗練されてきていますし、ほどけ具合もなかなか良くなってきました。

都心の20,000円を超える高級鮨店ほどタネとのマリアージュを感じる域にはまだ達していないのですが、
握りだけでも4.0ぐらいの評価というレベルまで上げてきているのは恐れ入ります。
同店はお椀、鰻、一品料理などに5.0満点の全国トップクラスの逸品が登場する異端の鮨屋。
これで本業(のはず)の酢飯までレベルアップすれば鬼に金棒でしょう。

異端の鮨屋なのでこの日はパエージャ鍋でスペイン料理のイカスミパエージャを作っていました。
クエとアサリの出汁にイカスミを加えてお米(日本米)を炊き、
具材は丹波しめじ、エリンギ、パプリカ、レモン、シロイカ、そして何と松葉蟹まで。

諸事情もあって大砲のような太さで巻いてくれた「来てくれてありがとう巻き」には、
サヨリ、アジ、サバ、小鰭、寒ブリ、本鮪赤身、本鮪中トロ、松葉蟹がドッサリ入っています。
同じものを銀座で注文したら1本が万単位となりそうな弩級戦艦クラスの巻物。
こういう遊び心のある料理まで美味しく楽しめる、都内でも唯一無二の存在ではないでしょうか。
1,387文字★

01.余市アンキモ燻製、明石タコ番茶煮
02.昆布森牡蠣
03.兵庫津居山セコ蟹
04.打倒!豊田屋 通風丼(イタリア産黒トリュフ、生雲子、カラスミ、イクラ)
05.羽幌ボタン海老
06.利尻ヒラメお造り、京人参燻製、トルコ産松茸・じゃこ・穴子・牛蒡・万願寺唐辛子の山椒炊き
07.秋田にかほズワイガニ・トラフグ白子焼き・聖護院大根・京人参のお椀
08.ズワイガニ蟹味噌和え昆布森バフンウニ丼
09.那智勝浦本鮪中トロ(握り)
10.利尻ヒラメ(握り)
11.八郎潟天然鰻蒲焼き丼
12.山口赤貝(握り)
13.能登初物ブリ(握り)
14.淡路〆サバ(握り)
15.那智勝浦本鮪大トロ(握り)
16.福岡白イカ(握り)
17.那智勝浦本鮪大トロ炙り手巻き
18.子持ちシャコ太巻き
19.トルコ産松茸ご飯
20.フルーツ盛り(香川さぬきゴールド、熊本太秋柿、信州シャインマスカット)

11月に入ってズワイガニ漁も解禁となったようで、本日は雄も雌も用意されていました。
国内最高級アンキモ余市産、佐島と双璧をなす国内最高級タコ明石産、国内最高級牡蠣昆布森産。
まずはトップブランド食材の共演に日本酒が進んでいきます。

ズワイガニは兵庫津居山の雌(セコ蟹)から楽しんでいきます。
身は雄のほうがと言いますが十分美味しいですし、シャクシャク食感の外子、
そしてコッテリ濃厚な内子の美味しさに舌鼓。

本日の白眉と思った「通風丼」は豊田屋(平井)の「通風鍋」のように、
生の雲子(鱈の白子)、カラスミ、イクラといったプリン体の含有量が多い食材をトリプル使用。
そこにイタリア産の黒トリュフがプラスされるのですが、
通風食材とトリュフの蠱惑的な香りが意外なほど相性良くて美味しさを昇華させます。
黒トリュフ、雲子、カラスミ、イクラ、酢飯のマリアージュに唸っておりました。

羽幌のボタン海老は過去最高記録を更新する巨大サイズ。
こんなに大きなボタン海老があるのかと驚愕しました。
大味とはならず美味しさが大きさに比例しており、これもまた素晴らしかったです。

お造りと握りで楽しんだ利尻のヒラメも旨味強烈で良いです。
ヒラメには「いぶりがっこ」のような風味の燻製京人参も添えられていたのですが、
同席者はヒラメ以上と評価するほどこちらも美味。
漬物の絶妙な塩梅や薫香の素晴らしさに同店の高い調理センスを感じます。

冬の味覚の王様であろう雄のズワイガニは、こちらも冬の味覚の王様トラフグ白子とお椀に。
吸い地は本枯節、鮪節、利尻昆布。
カニや白子以外に大根、人参、三つ葉も入って具沢山なのですが雑味を感じないバランスの良さ。
同店のお椀の美味しさは全国でもトップクラスと思います。

丼で蟹味噌と和えたズワイガニの身を味わいましたが、こちらも超感動級の美味しさ。
専門店より美味しい鰻も相変わらず。
本日の3種類の丼は他店ではまず味わえない国内トップクラスの丼ではないでしょうか。

握りのタネでは初物という能登のブリが突き抜けていました。
脂ノリノリながら軽やかで、本鮪の大トロ以上とも思う美味しさ。
キロ6,000円と国産より遙かにリーズナブルなトルコ産松茸を「松茸ご飯」で堪能。
現地で食べる朝採れ国産松茸と比べてはいけないのでしょうがコストパフォーマンスは良かったです。
2,221文字★

01.栃木独活きんぴら
02.ポテトサラダ
03.仙鳳趾牡蠣時雨煮、琵琶湖ホンモロコ有馬煮、琵琶湖ゴリ有馬煮
04.山口萩アンキモ、余市アンキモ、北海道助子
05.横須賀ボラカラスミ、京都海老芋
06.対馬カツオ炭火焼き
07.金目鯛カブト煮付け
08.お造り(青森ヒラメ、根室バフンウニ、栃木独活酢味噌和え)
09.山口萩甘鯛と信州松茸の土瓶蒸し
10.八郎潟天然鰻蒲焼きミニ丼
11.大間本鮪トロ(握り)
12.余市ブリ藁焼き(握り)
13.淡路〆サバ(握り)
14.カワハギの肝入りヒラメ(握り)
15.搾菜、生姜
16.対馬カツオ藁焼き(握り)
17.伊豆大島黒ムツ7日熟成(握り)
18.大間本鮪中トロ(握り)
19.淡路鰺(握り)
20.有明小鰭(握り)
21.大間本鮪赤身(握り)
22.釧路浜中バフンウニ(握り)
23.北海道ボタン海老(握り)
24.太巻き(トロ、カツオ、アンキモ、イクラ、ハマグリなど)
25.やぶれかぶれ丼(スミイカ、トロ、ハマグリ、イクラ、カツオ藁焼き、カツオ中落ち)
26.フルーツ盛り(信州翠峰、和歌山黒あま、鳥取輝太郎)
27.バースデーケーキ(LE PATISSIER T.IIMURAのシャンティ ショコラ)
28.ブレンドコーヒー

独活のきんぴらで独活の爽やかな香りを楽しんだ後は、うを徳史上2回目というポテトサラダ。
北海道のジャガイモをベースに、茨城の飯沼栗、鳥取の輝太郎(柿)、紅玉(林檎)、無花果、
とんぶり、胡瓜、玉葱、イタリアのサラミを混ぜ合わせていて何とも具沢山。

味付けにはバター、牛乳、酢、塩胡椒、マヨネーズ、出汁醤油などを使用。
スイートポテトやポタージュを思い出すポテトサラダといった味わいでしょうか。
とんぶりを入れることで粘りが出るようで、ネットリトロトロした食感。
店主の評価は「微妙」とのことで、確かに前回のポテトサラダのほうが全体のバランス良かったですが、
ここが鮨屋ということを忘れてしまうほどハイレベルなポテトサラダに舌鼓。

ここからは日本酒を蒸発させる酒肴が続きます。
琵琶湖のゴリやホンモロコの有馬煮は、佃煮より淡い味付けで淡水魚を丸ごと楽しめて好印象。
1時間半かけてやわらかく仕上げたホンモロコなので頭や骨の硬さがあまり気になりません。
そして国内で最もクリーミーな牡蠣であろう仙鳳趾産も味付けの良さで素材が昇華。
生で食べるときに比べるとクリーミー感は落ちますが、時雨煮にしたことで味が締まっています。

国産アンキモの贅沢な食べ比べ。
キロ6,000円の山口萩産アンキモもテリーヌのようで美味しいのですが、
その3倍を超えるお値段のキロ19,000円北海道余市産アンキモ。
箸で掴むだけで違いが分かってしまう、プルルンとした官能的やわらかさに驚愕。

この脂ノリの良さが余市産のアンキモを国内最高級ブランドに押し上げているのでしょう。
テリーヌのように固まっている萩産と食べ比べると、ムースのように蕩ける余市産の凄みがよく分かります。
余市産のアンキモが何故国内最高級品なのか身を以て体感。

横須賀産ボラのカラスミは仕込んだばかりで未完成品。
生に近いだけにネットリした食感を楽しめる点は良いのですが、「完成品」の旨味の強さにはまだ及びません。
それより超絶に美味しかったのが海老芋を揚げた付け合わせ。
同店ではアワビより茄子、カラスミより海老芋が美味しかったりするのだから面白いです。
野菜がここまで美味しい鮨屋を他に知りません。

今年最後という信州の松茸は、豊洲市場にも3本しかなかったという超希少品。
外国産の松茸とは漂う香りの気品が全然違います(これは産地というより輸送の時間の問題かも知れません)。
甘鯛と一緒に「松茸の土瓶蒸し」にして秋の味覚を名残惜しんでおりました。

八郎潟の天然鰻は今年食べた鰻で最も身厚かも知れません。
炭火で身をフワフワに焼き上げてあって、相変わらず鰻専門店の蒲焼きより美味しい。
野菜と鰻の美味しさで同店に敵う鮨屋はまだ見つかっていません。

本日は銀座にも負けないマグロ(大間の本鮪)を仕入れたと豪語する店主。
その言葉通り本日のトロは身のネットリ感がいつにも増して凄まじく別格の美味しさ。
マグロとウニほど美味しさが資本主義な食材も他に無いかも知れません。

そのウニ(バフンウニ)も、握りで登場した釧路浜中産は、お造りで登場した根室産の倍のお値段とのこと。
甘み、濃厚さ、蕩け具合を比べると、やはり浜中産のほうが別次元なレベルで格上。
根室産ですら普通のレストランで扱うウニと比べれば桁違いに美味しいのですが、
ウニの世界は本当に美味しさとお値段が比例していくので恐ろしいです。

バースデープレゼントということで登場した超巨大なボタン海老も蕩ける美味しさ。
もう同店のスペシャリテとなってしまっている太巻きは更に太さを増して超豪華食材の共演に。
前述の「銀座」級トロ、皮がやわらかで卵黄濃厚なイクラ(サロマ湖産)、超大粒のハマグリなど絶品。

店主がやぶれかぶれになって出してきた海鮮丼も驚愕の美味しさ。
太巻きと海鮮丼に関しては(色々な意味で)同店に敵う鮨屋はまだ見つかっていません。
バースデーケーキ、ブレンドコーヒーなど最後は喫茶店のように〆て本日も大満足。

1,635文字★

01.熊本川辺川子持ち鮎有馬煮
02.群馬コンニャク刺し
03.余市アンキモ、昆布森牡蠣時雨煮
04.長野香茸と子持ち鮎バターソテー
05.お造り(淡路マツカワガレイ2.8kgエンガワ付き、根室バフンウニ)
06.マツカワガレイ肝刺し
07.気仙沼カツオ藁焼き、茨城ザーサイ昆布出汁漬け
08.カツオ中落ち
09.長野松茸 岩手天然しめじ 北海道雲子 茶碗蒸し
10.長野松茸 鵡川ししゃも 菊の花 お椀
11.浜名湖天然鰻蒲焼きミニ丼
12.戸井本鮪中トロ(握り)
13.土佐清水シマアジ(握り)
14.気仙沼カツオ藁焼き(握り)
15.淡路マツカワガレイ 和歌山カワハギ肝(握り)
16.羅臼ブリ藁焼き(握り)
17.愛知シャコ(握り)
18.戸井本鮪赤身(握り)
19.天草小鰭(握り)
20.戸井本鮪炙り大トロ(握り)
21.富津スミイカ(握り)
22.サロマ湖イクラ手巻き
23.マツカワガレイ潮汁
24.Yさんへ豊洲からの贈りもの巻き(ボタン海老、イクラ、炙りトロ、どんこ、シャコ)
25.フルーツ盛り(静岡クラウンメロン、岡山瀬戸ジャイアンツ、唐津ビオレソリエス)

築地市場から豊洲市場へ移転となって初めてのうを徳。
扱う食材のクオリティに変化は無いですが、場内を5km以上も歩くハメになった店主は疲弊しておりました。
これからは車に積める折りたたみ式自転車での移動も検討しているそう。

さて料理は卵を蓄えて丸々と肥えた、子持ち鮎の有馬煮からスタート。
入手困難という弾力感の強い群馬産コンニャクは酢味噌と合わせてお刺身で。
前回より濃厚さ劣るも国内最高級余市産アンキモ、ネットリした昆布森産牡蠣の時雨煮で日本酒が蒸発します。

本日は希少な香茸(前年は市場に入荷が無かったそう)、松茸、天然しめじ、どんこ旨煮でキノコ尽くし。
香茸は(1品目にも出てきた有馬煮の)子持ち鮎とバターソテーにしておりましたが、
肉厚で香りと食感の良い香茸はもちろん、火が入って旨味の活性化した鮎も素晴らしい美味しさへと昇華。
鮎の卵や身が香茸とマリアージュしてやわらかく蕩けます。

お造りは鰈の王様とも呼ばれるマツカワガレイ、これにバフンウニや天然山葵を巻いて食べても至福。
肝刺しは少し苦味があって仔牛のレバ刺しのようにアッサリ傾向。
魚の肝はやはりアンコウやカワハギのほうが良いのかも知れませんが貴重な体験。

茶碗蒸しは松茸、天然しめじ、雲子と具沢山で何とも豪華。
松茸は鵡川の本ししゃもと菊の花のお椀にも入っていましたが、このお椀が前半戦の白眉と思いました。
吸い地は鰹節、鮪節、昆布の一番出汁とのことですが絶妙。

キロ2,800円という本ししゃもは塩を振って炭火で香ばしく焼き上げてあります。
この本ししゃもがお椀のツユを吸って尋常ではない美味しさに昇華。
吸い口というより椀種かと思うほどドッサリ入った松茸の存在感も凄まじいです。
そして「うな徳」と呼ばれるだけあって天然鰻の蒲焼き丼も専門店を凌駕する美味しさ。

鮨屋なので握りも楽しめます。
包丁を入れた感触では今年一番という、戸井の本鮪の中トロ。
炭火で炙って火を入れることで黒毛和牛の特上カルビのように脂が蕩ける大トロ。
これらトロ系が本日のツートップでしょうか。

同席者にはカワハギの肝を挟んだマツカワの握りが高評価。
ブリ特有のクセを少し感じましたが藁焼きにしたブリもキラリと光ります。
手巻きにしたサロマ湖のイクラは皮のやわらかさが官能的。

マツカワガレイの潮汁で同店のお椀の素晴らしさを再確認した後は、
同店のスペシャリテとなりつつあるのか超贅沢な極太巻きがドカーンと登場。
超大振りなボタンエビの蕩ける食感が、トロ、イクラ、どんこ、シャコなど色々な食材とマリアージュ。
これはもう5.0満点といった圧倒的な美味しさ。
海鮮丼と巻物の美味しさは都心の高級鮨店を凌駕することもあるのです。
1,412文字★

01.宿毛シマアジ3.2キロ アラ煮 自家製ポン酢
02.京都小芋、青森アピオス(アメリカほど芋)、丹波黒枝豆
03.仙鳳趾牡蠣
04.熊本球磨川子持ち鮎有馬煮、釧路秋刀魚有馬煮
05.厚岸牡蠣と万願寺とうがらし有馬煮
06.余市アンキモ、茨城栗渋皮煮
07.鹿児島天降川天然スッポン唐揚げ
08.お造り(明石の鯛、利尻ムラサキウニ)
09.宮城黒鮑ステーキ 北海道松茸と京都大黒本しめじのソテー乗せ
10.淡路鱧と北海道松茸のお椀
11.宍道湖天然鰻1.2キロ蒲焼きミニ丼
12.戸井本鮪大トロ(握り)
13.宿毛シマアジ(握り)
14.大分姫島車海老(握り)
15.千葉富津マコガレイ(握り)
16.式根島赤イカ(握り)
17.岩手陸前高田エゾイシカゲ貝(握り)
18.明石の鯛(握り)
19.淡路〆鯖(握り)
20.戸井本鮪赤身ヅケ(握り)
21.ウニイクラ手巻き
22.釧路秋刀魚塩焼き
23.仙台松島シャコ唐揚げ
24.Yさんに食べさせたかった巻き(本鮪トロ、アンキモ、ウニ、イクラ、アワビの肝など)
25.フルーツ盛り(長野洋梨「オーロラ」、栃木白無花果、長野葡萄「甲斐路」、岡山シャインマスカット)

まずは3.2キロものシマアジのアラ煮がドカーンと登場。
丹波の黒枝豆は理想より茹で過ぎでしょうか、仙鳳趾の牡蠣は冬よりアッサリしていますがクリーミー。
有馬煮にした秋刀魚や厚岸の牡蠣がキラリと光る美味しさ。

本日の白眉とも思ったのがアンキモと栗。
「海のケーキ」と表現したくなるほど濃厚でコッテリとしており、フワフワ蕩ける食感も堪りません。
栗の渋皮煮は時間が足りず店主は納得していないようでしたがホクホク感と栗の旨味が素晴らしいです。
同店の秋のスペシャリテと言えるのではないでしょうか。

スープにするなら養殖(特に最高級の服部中村)、身の美味しさなら天然と言われるスッポンですが、
今回はブツ切りにした天然スッポンを唐揚げにしてくれました。
骨周りの身から鮮烈な旨味の強さを感じられて、生ビールのアテに最高と思います。

高級品であろう国産(北海道産)の松茸を高級食材のアワビと合わせる高級食材の共演。
クロアワビのステーキは個人的にはもっと火を入れたいところですが、
大黒本しめじとソテーにした松茸の美味しさには目を見張ります。

そして明日からお店を閉めて京都に行くからと、ドサドサ松茸をぶち込んできた「ハモタケ」椀。
吸い地は鮪節と利尻昆布、都心の超高級和食店でもなかなか味わえない絶妙なお椀の美味しさ。
お椀に浸した松茸のシコシコとした食感や爽やかな香りも堪りません。
外国産の松茸とは一線を画する国産ならではの爽やかさでしょうか。

国内最高級ブランド宍道湖産の天然鰻、鮨屋なので握りも楽しんだ後は「二次会」へ。
丸々と肥え太った釧路産の秋刀魚は炭火で塩焼きに、生の活きシャコは唐揚げに。
そして最後は同店の新たな名物となりつつある超贅沢な太巻き。

本鮪トロ、アンキモ、ウニ、イクラ、アワビの肝など高級食材をテンコ盛りにして酢飯と海苔で巻きます。
コッテリと脂が乗って濃厚で蕩ける食材ばかりですが、それだけに食材同士の相性良し。
アワビの肝を入れることで生臭くならないか心配だったのですが杞憂。
銀座であれば一本で何万円になるのか恐ろしくなりますが、スペシャリテ級の美味しさでした。

2,704文字★

高級鮨店(高級レストランであれば鮨に限らないですが)では味覚だけでなく「五感」を重視。
美味しくなることが分かっていても臭いが強いからとニンニクを使いません。
ネギやショウガなどで何とか代用して、嗅覚を邪魔しないよう配慮することが多いです。

その中で高級鮨店の価格帯でありながら、ニンニクはおろか、ドリアン、パクチーまで扱う同店。
本日は上野アメ横で購入したというパクチーがドッサリ用意されていました。
(築地市場ではパクチーの取り扱いが無かったようです。)
繊細な日本料理を繰り出しながら、美食のためには臭いの強烈な食材の使用も厭わない、まさに異端のお鮨屋さん。
色々な部分で賛否両論あるのですが波長の合う人には唯一無二の至高のレストランとなるでしょう。

01.京都山城「無花果」黒胡麻和え
02.釧路「新秋刀魚」有馬煮
03.宮城ホヤ 能登岩モズク
04.愛知芝海老とパクチーの掻き揚げ
05.お造り(明石の鯛、利尻バフンウニ、明石の鯛の鱗と鰓の唐揚げ)
06.勝浦黒アワビ 愛媛絹かわなす 青森長芋
07.広島松茸と長良川郡上天然鮎の炊き込みご飯
08.根室キンキ煮付け
09.東京湾穴子と広島松茸のお椀
10.宍道湖天然鰻900g蒲焼き丼
11.式根島タカベ(握り)
12.大間本鮪大トロ(握り)
13.青森天然帆立貝(握り)
14.明石の鯛(握り)
15.大間本鮪中トロ(握り)
16.青森ムラサキウニ(握り)
17.松輪〆真鯖(握り)
18.岩手陸前高田蝦夷石蔭貝(握り)
19.天草小鰭新子2枚づけ(握り)
20.大間本鮪赤身ヅケ(握り)
21.穴パク巻き(東京湾穴子とパクチーの手巻き)
22.パクチーチャーハン(愛知芝海老と霞ヶ浦天然鰻とパクチーの掻き揚げ酢飯チャーハン)
23.フルーツ盛り(韓国ゴールドメロン「チャメ」、福岡無花果「とよみつひめ」、長野パープル、岡山瀬戸ジャイアン)

まずはトロトロになるまで煮詰めた無花果を黒胡麻和えで。
最初の1品にしては甘みが強めですが味付けのセンスは抜群です。
同じ無花果でもブランドの「とよみつひめ」はそのまま最後の水菓子で出して、
おそらくノーブランドで甘みが弱かったのであろうこの無花果は黒胡麻和えにして甘みを補完。
こういう使い分けの上手さも素晴らしいです。

釧路の新秋刀魚は丸々と肥えていて脂ノリノリ。
ホロホロ骨までやわらかくなっていますが、蕩ける脂肪分や内臓のホロ苦さが堪りません。
秋の魚の美味しさに秋の到来を感じます。

ドッサリ4束も用意されていたパクチー(原価おそらく800円)。
芝海老と掻き揚げになって登場しました、味付けはゲランドの塩、ヒマラヤのブラックソルト、スイートチリソース。
スイートチリソースは流石に市販品ですが鮨屋でパクチーとスイートチリソースは国内唯一かも知れません。

鮨屋でありながら油で揚げる技術も何故かハイレベルな同店。
カラリと揚がった掻き揚げが美味しいです、特にヒマラヤのブラックソルトとの相性が抜群。
揚げることでパクチーの香りも控え目になっています。

本日はお盆明けということで築地への入荷が少なく仕入れ値も超インフレだったようですが、
それでも明石の鯛、バフンウニ、ムラサキウニ、松茸など高級食材を揃えているのが同店の矜持。
そして食材を活かす調理技術の高さも同店の魅力。
相変わらずナスが蕩けて美味しいです、それこそ主役であろう高級食材アワビを凌駕するレベル。

先日は三つ星フレンチのカンテサンスでナスとムラサキウニを味わう機会に恵まれましたが、
個人的には同店の蕩けるナスのほうが桁違いに美味しいと思いました。
「五感」という点で同店がミシュランに載ることは無いのでしょうが、
味覚だけに限れば食べログ4.80の三つ星フレンチすら児戯に思える美味しさ。

走りの松茸と名残の鮎は炊き込みご飯に。
ご主人1人で調理しているので鮎の骨の除去処理などスタッフの多い高級日本料理店に劣る部分もあるのですが、
食べにくさを超越した「美味しさ」では絶品との評価になります。

都心の日本料理店であればこの炊き込みご飯が〆で最後に水菓子が出て2万円近くとなっても不思議無いですが、
こちらは鮨店なのでコースはまだまだ中盤戦、肝も添えられたキンキの煮付け、お椀と汁物2連発。
国産の松茸は超高級品なので普通はお椀の吸い口として香り付けに使うぐらいと思いますが、
同店では椀種かと思うぐらいドッサリと国産松茸が入っていて驚愕します。
椀種の穴子は骨切りして炭火で炙ってあってこちらも美味(吸い地は鮪節と利尻昆布、汁が相変わらず超絶な美味)。

炊き込みご飯を食べた後なのに、国内最高級キロ3.2万円の宍道湖産天然鰻(魚体900g)蒲焼き丼、そして握りへ。
先日は東銀座の鮨 弁慶 海でタカベの握りを初めて食べましたが同店でも登場。
サーモンのようにコッテリ感あって蕩ける身なので、濃厚嗜好な人間には満足度の高いタネだと思います。

握りの後は蕩ける煮穴子とパクチーを手巻きにした「穴パク巻き」。
パクチー好きの筆者としては定番の「穴きゅう巻き」より気に入りました。
僅かに泥臭さを感じる穴子と香りの強いパクチーは相性良いのではないでしょうか。

そして同店はエスニック料理店でも中華料理店でもないのにパクチーチャーハンまで登場。
炊き込みご飯、鰻丼、握りと食べた後なのにパクチーチャーハンまで登場。
しかしこのパクチーチャーハン美味しいです、鮨屋ならでは、酢飯をチャーハンにしています。

序盤の芝海老とパクチーの掻き揚げに霞ヶ浦の天然鰻を加えて芝海老と鰻とパクチーの掻き揚げに。
その掻き揚げをベースに酢飯を加えて炒めてチャーハンに。
パラパラまではいかないのですがベッショリとはせず炒め加減良好。
そして掻き揚げになった鰻の濃厚オイリーな旨味が意外とチャーハンにマッチ。
チャーハンに天然鰻を入れる飲食店も他に無いでしょうが、「足し算」のようなこの料理も気に入りました。

引き算の料理と言われる和食だけでなく、中華やフレンチのような足し算の料理でも楽しめるのが同店の凄み。
某フレンチでは足し算一辺倒のように感じてしまって満足度イマイチだったりしたのですが、
繊細な京料理から強烈な臭いのパクチー料理まで幅広く楽しめる同店は毎月通っても飽きること無く満足度高いです。
水菓子は素材力の高い果物を4種類、シンプルにそのまま味わってフィニッシュ。
1,426文字★

01.塩水毛豆(群馬枝豆、白髪ネギ、生姜、実山椒)
02.京都鹿ケ谷かぼちゃ、与論島石川小芋、琵琶湖稚鮎有馬煮、余市アンキモ
03.勝浦黒アワビ、高野豆腐、万願寺シシトウ、独活、ジャコ、生姜
04.四万十川鮎のお椀
05.お造り(明石の鯛、礼文島バフンウニ)
06.宍道湖天然鰻白焼き丼
07.土佐赤モツ煮付け
08.佐渡本鮪大トロ(握り)
09.根室〆鰯(握り)
10.東京湾富津マコガレイ(握り)
11.愛知子持ちシャコ(握り)
12.佐渡本鮪中トロ(握り)
13.淡路〆胡麻鯖(握り)
14.式根島赤イカ(握り)
15.行徳コハダ(握り)
16.佐渡本鮪赤身ヅケ(握り)
17.明石の鯛の潮汁
18.勝浦黒アワビ(握り)
19.贅沢太巻き(渡り蟹、アンキモ、炙りトロ、ムラサキウニ、どんこ椎茸、干瓢、八町きゅうり)
20.フルーツ盛り(沖縄ゴールドバレル、岡山シャインマスカット、宮崎マンゴー)

酷暑の夏ということで塩水毛豆から爽やかにスタート。
京野菜の鹿ケ谷かぼちゃ、沖縄の小芋など野菜もさりげなく美味しいです。
冬に比べると値段は安くなるようですが、冬のアンキモにも負けない濃厚クリーミーな余市産アンキモ。
たまり醤油で濃厚に味付けてあって酒肴に最高でした。

四万十川の天然鮎は炭火で塩焼きにした後、鮪節と利尻昆布でお椀仕立てに。
鮎って繊細な魚なので、シンプルに塩焼きで味わう場合、岐阜県(郡上)や滋賀県(琵琶湖)など、
産地で食べる獲れ立ての塩焼きに比べると東京で食べる塩焼きはどうしても見劣りします。

都内の高級和食店では可能な限り鮮度を維持しようと市場を通さず相対で仕入れているぐらいです。
しかし同店では築地から仕入れた鮎でもお椀仕立てにすることで旨味を補完。
産地では味わえない調理技術の高さで「東京の鮎」を昇華させていました。
お椀の美味しさに秀でた同店ならではの鮎と思います。

鮨屋なのに都内の超高級和食店よりお椀の美味しい同店ですが鰻も個人的には日本一と思っています。
国内最高級ブランド宍道湖産の天然鰻を白焼きに。
この丼(ご飯は酢飯)1杯で原価5,000円を超えそうな圧倒的な破壊力。
パリッと焼き上げた皮、脂が乗ってフワフワ蕩ける身のマリアージュが堪りません。
飲食店の原価率を考えると鰻の専門店ではこの1杯で15,000円となるのではないでしょうか。

土佐では赤ムツ(ノドグロ)を赤モツと呼ぶそうで、「赤モツ」のタグが付いたノドグロを煮付けに。
先日は銚子で関東ならではの真っ黒な煮付けを食べて来ましたが、
修業先が京都の割烹である同店の煮付けは関東の一般的な煮付けより味付けが上品。
もちろん関東の真っ黒な煮汁も好きなのですが、この煮汁はそのまま飲める美味しさで秀逸です。

特別にリクエストした「贅沢太巻き」はアンキモ、ムラサキウニなどプリン体たっぷり。
しかし濃厚で蕩ける食材が酢飯や海苔とマリアージュして圧巻の美味しさ。
原価の高さから他店ではまず見ることの無い、この贅沢な太巻きも同店のスペシャリテかも知れません。
お椀、鰻だけでなく、鮨屋としての魅力もあるのです。

デザートには1個7,000円ぐらいという、おそらく国内最高級であろうパイナップルなど、
相変わらず豪華なフルーツ盛りが登場してきて本日も大満足。
特に鮎のお椀の美味しさは同店で過去に食べてきた鮎の中でも最高クラスでした。
1,247文字★

01.賀茂茄子 千石豆 ジャコ 勝浦メガイアワビ 山椒炊き
02.気仙沼渡り蟹 魔王蟹(魔王で漬けた酔っ払い蟹)
03.愛知メヒカリ南蛮漬け 京都万願寺唐辛子 淡路島新タマネギ
04.余市アンキモ 福岡シロイカ
05.函館ムラサキウニ(お造り)
06.式根島タカベ一夜干し
07.淡路星鰈2.4kg(お造り)
08.七尾鳥貝の肝
09.那智勝浦カツオ藁焼き
10.アラの潮汁 広島太田川鮎 秋田ジュン菜 岩手浜防風
11.淡路胡麻鯖 棒寿司
12.岡山児島湾天然鰻 蒲焼き丼
13.能登アラ(握り)
14.鹿児島〆鯵(握り)
15.境港本鮪大トロ(握り)
16.七尾鳥貝(握り)
17.那智勝浦カツオ藁焼き(握り)
18.境港本鮪中トロ(握り)
19.対馬イサキ(握り)
20.行徳コハダ(握り)
21.境港本鮪赤身(握り)
22.愛知子持ちシャコ(握り)
23.日高バフンウニ手巻き
24.もったいない巻き(超巨大な海鮮太巻き)
25.フルーツ盛り(夕張メロン、宮崎マンゴー、台湾ライチ)

白身魚にこだわる「うを徳」のツートップは星鰈とアラ(クエとは似て非なる超高級魚のアラ)。
更にムラサキウニとバフンウニの食べ比べ、客側で持ち込んだ焼酎「魔王」で漬けた酔蟹、
高級食材をお腹いっぱいになるまで堪能しておりました。

まずは賀茂茄子やメガイアワビを山椒炊きにした逸品から登場。
貝類の王様アワビはもちろん美味しいのですが、トロリ蕩けてクリーミーな賀茂茄子が超絶。
アワビよりナスのほうが美味しいことが多い不思議なお鮨屋さんです。

魔王蟹(魔王で漬けた酔っ払い蟹)は魔王、紹興酒、醤油、塩、ネギ、生姜、実山椒で漬けて5日目。
韓国料理のカンジャンケジャンを思い出すような装いで、
トゥルントゥルンした身や、濃厚な味噌や内子をジュルジュルと貪っていました。

冬に比べると脂が少し落ちますがキロ10,000円と冬の半額ぐらいのアンキモ。
銀座ではこのボリュームで4,000円前後は取られそうなムラサキウニ。
最高級の鰈として築地市場では恐ろしい高値となる星鰈。
こういう高級食材は値段相応にきっちり美味しいです。

一方で夏らしく冷製で楽しむメヒカリの南蛮漬け、一夜干しにして旨味を凝縮させたタカベなど、
高級食材ほど値の張らない食材も調理技術のおかげで感動的に美味しい。
必ずしも高級食材頼りではないのが同店の魅力の1つでしょう。

胡麻鯖は超身厚な棒寿司となっていましたが、握りで食べるより鯖をダイレクトに感じられて好印象。
ムラサキウニの6分の1のお値段だったというバフンウニを手巻きで味わいましたが、
このバフンウニでも十分に濃厚で美味しいです。

前回より赤酢の比率を増やしたようですが、タネを厚切りにしている握りも安定の美味しさ。
握りが日進月歩で美味しくなっているようにも思います。
カツオ、炙りトロ、中トロ、赤身、鳥貝の肝を巻き込んだ「もったいない巻き」でフィニッシュ。
1,309文字★

01.福岡赤そら豆
02.京都賀茂茄子と大原メガイアワビのお椀
03.桑名ハマグリ天ぷら
04.余市アンキモ 鳴門ワカメ 沖縄クビレズタ(海ぶどう)
05.淡路マゴチ3.2kg(お造り)
06.淡路マコガレイ(お造り)
07.喜界島ドウマンガニ(蒸し)
08.式根島黒ムツ炭火焼き
09.能登七尾鳥貝の肝
10.黒ムツのアラ煮付け 奈良花山椒(塩漬け)
11.勝浦カツオ藁焼き 加賀太きゅうり
12.駿河湾桜海老かき揚げと花山椒のお椀
13.宍道湖天然鰻と茨城涸沼天然鰻のダブル蒲焼き丼
14.那智勝浦本鮪大トロ(握り)
15.滑川ホタルイカ(握り)
16.鹿児島出水春子鯛(握り)
17.能登七尾鳥貝(握り)
18.那智勝浦本鮪中トロ(握り)
19.東京湾マコガレイ(握り)
20.葉山アオリイカ(握り)
21.天草コハダ(握り)
22.函館バフンウニ手巻き
23.那智勝浦本鮪赤身ヅケ(握り)
24.ネギトロ太巻き
25.フルーツ盛り(宮崎マンゴー「太陽のタマゴ」、山形さくらんぼ「紅秀峰」、台湾グリーンライチ、徳島フルーツマト「珊瑚樹」)

珍しい赤そら豆からスタートして、まずは都内の日本料理店でも最高クラスと思うお椀に舌鼓。
賀茂茄子を活かすため二番出汁を使っているようですが相変わらず滋味溢れる美味しさ。
吸い口は木の芽、アワビの肝も乗り、賀茂茄子は揚げてから田楽にしたりと凝っています。

キロ3,000円という桑名のハマグリは桑名現地でもまず見ない超巨大サイズ。
土曜日だからサービス価格となっていたようで、本来はキロ5,000円ぐらいとなるようです。
絶妙な火入れで天ぷらとなっていてハマグリを噛み締めるたびに旨味が溢れてきます。

余市のアンキモは季節が外れているからか、キロ10,000円まで値下がりしたようですがクオリティ高し。
築地で一番大きいという3.2kgのマゴチ、そのマゴチと同じぐらいのお値段というマコガレイ。
白身魚にこだわる同店だけあって白身のお造りの美味しさが都内の超高級店クラス。

そして1匹10,000円ぐらいという鹿児島喜界島産のドウマンガニ(ノコギリガザミ)。
希少なので「幻の蟹」とも呼ばれているとか。
大きい蟹なので大味かと予想したのですが栗のように甘い身が意外と美味しくて、
雄なので内子や外子は楽しめませんが、上海蟹を思い出すような濃厚なミソも良いです。

本日の白眉とも思った黒ムツの炭火焼きは、フレンチでいえばミキュイな火入れ。
脂の乗った黒ムツが口の中で蕩けて超絶に美味しいです。
三ツ星フレンチのカンテサンスで食べた魚料理より遥かに気に入りました。

宍道湖の天然鰻(650g)はキロ2.5万円。
茨城の涸沼の天然鰻とダブル蒲焼き丼となっていました(大きいほうが宍道湖産)。
どちらも美味しいですが最高級の宍道湖産にやはり軍配でしょうか。

タネを厚切りにする握りも今回はかなり良かったです。
また赤酢に戻す予定だそうで、握りに関しては試行錯誤の途中といったところですが、
いずれは鮨も抜かりなく美味しい万能なお店へと進化していくのかも知れません。
1,543文字★

01.静岡鯛の白子と真子のお椀 奈良花山椒
02.青森アンキモたまり醤油煮 群馬安中トロナス
03.刺し盛り(淡路星鰈1.7kg、北海道昆布森バフンウニ、愛知フキ)
04.愛知メヒカリ一夜干し
05.富山滑川ホタルイカ 秋田コゴミ胡麻和え
06.京都甘長獅子唐
07.愛知鳥貝の肝
08.大間大目マス(時鮭)4.9kgと星鰈の肝や胃袋のソテー
09.大目マス炭火焼き 筍と木耳と菊芋の花山椒炊き
10.駿河湾桜海老天ぷら
11.花山椒鍋1杯目(対馬ノドグロ、天津小湊キンメ、鳴門ワカメ)
12.花山椒鍋2杯目(大目マス、ワカメ)
13.花山椒鍋3杯目(但馬牛、物集女タケノコ、ワカメ)
14.岡山児島湾天然鰻 蒲焼き丼
15.加賀太きゅうり
16.塩釜本鮪中トロ(握り)
17.淡路甘手鰈(握り)
18.愛知鳥貝(握り)
19.屋久島カツオ藁焼き(握り)
20.福岡白イカ(握り)
21.青森サクラマス(握り)
22.淡路〆鯖(握り)
23.塩釜本鮪大トロ炙り(握り)
24.北海道苫小牧アオヤギ(握り)
25.船橋コハダ(握り)
26.色々鉄火太巻き
27.愛知子持ち蝦蛄丼
28.フルーツ盛り(佐賀唐津デコポン、宮崎マンゴー、徳島フルーツマト珊瑚樹)

本日は一品目から白眉な逸品。
出汁で煮込んだ静岡産の鯛の白子と真子は、モツで出汁が濁って味噌汁のようなヴィジュアル。
かつて京味(新橋)で食べた鯛の白子を超える美味しさで唸りました。
前回のモツ煮込み仕立ての明石の鯛の白子より美味しいです。

たまり醤油煮の青森産アンキモは超ヒットだった前々回の余市産に比べるとアッサリ系。
お値段は余市産の半額(キロ8,000円)ということで資本主義なのですが、
この時期にもアンキモを味わえて至福、トロナスもその名の通り蕩けます。

そして鯛の白子や真子に次ぐ逸品だったのが1.7kg級という淡路島産の星鰈。
築地では最高級の値が付く星鰈。
お値段が高いからと毎回必ず美味しいわけではないのですが今回は白身から感じる旨味が段違い。

唐揚げで出会うことが多いメヒカリですが、今回は一夜干しで登場。
この個体は脂ノリノリなので確かに唐揚げにするより焼いたほうが美味しいのかも知れません。
頭ごと骨ごとバリバリいけて魚の旨味を全身で堪能。

スマッシュヒットだったのが秋田産コゴミの胡麻和え。
濃厚クリーミーな胡麻和えにすることでコゴミの美味しさが最大限に引き出されていました。
丸々と肥えた滑川産ホタルイカもそろそろ名残りの時期でしょうか。

目の前で捌かれていく丸の4.9kg級大目マス(時知らずや時鮭とも呼ばれる白鮭)。
先ほどの星鰈の肝と一緒に肝や胃袋をソテーに。
少し苦味やモッタリした食感はありますが、焼いたレバーとして宇ち多゛(立石)に負けない美味。
こういうモツを楽しめる点も同店の魅力と言えるでしょう。

大目マスの身は炭火でレアーに火入れ。
シットリした大目マスも美味しいのですが、付け合わせも異常な美味しさ。
花山椒と炊いた筍と木耳と菊芋がトロトロやわらかくて官能的でした。

すっかり4月の定番となった花山椒鍋も3杯堪能。
同店は4月と12月が特に人気の月となっているようです。
ミニ丼ではなく丼サイズでドッサリ供される岡山児島湾産天然鰻も別格の美味しさ。

そして酢飯は白い酢の比率を上げたようで酸味強めな青空(銀座)インスパイアでしょうか。
「ザブトン」と言って出されたように、牛肉のようなヴィジュアルと化した塩釜産本鮪の大トロ炙りなど、
この酢飯は意外に鮪と相性が良いように思いました。
2,619文字★

01.ポテトサラダ
02.滑川ホタルイカ
03.能登カサゴ煮付け 京都花山椒
04.浜名湖稚鮎天ぷら
05.勝浦カツオ炭火焼き
06.舞鶴甘鯛塩焼き
07.花山椒鍋1杯目(京都塚原白子筍、鳴門若布、焼津黒ムツ)
08.花山椒鍋2杯目(京都塚原白子筍、鳴門若布、対馬ノドグロ)
09.花山椒鍋3杯目(京都塚原白子筍、鳴門若布、北海道牛肉)
10.明石の鯛モツ煮込み仕立て白味噌椀
11.青森サクラマス(握り)
12.下関トラフグ白子ミニ丼
13.壱岐本鮪大トロ(握り)
14.大分城下鰈(握り)
15.岡山平貝(握り)
16.壱岐本鮪中トロ(握り)
17.大間ムラサキウニ(握り)
18.明石の鯛 ポン酢(握り)
19.浜名湖天然鰻 白焼きミニ丼
20.愛知鳥貝(握り)
21.伊勢鳥羽アオリイカ酢〆(握り)
22.焼津黒ムツ(握り)
23.壱岐本鮪赤身ヅケ(握り)
24.天草コハダ(握り)
25.船橋コハダ(握り)
26.鳴門トコブシ(握り)
27.日高バフンウニ手巻き
28.干瓢巻き
29.鳥貝の肝
30.対馬炙り穴子炙り鳥貝丼
31.明石の鯛の潮汁 花山椒
32.明石の鯛のカブト煮付け 花山椒
33.明石の鯛のエラ唐揚げ
34.フルーツ盛り(愛媛黄金柑、宮崎マンゴー、沖縄アテモヤ)

お客さんには初めて出すというポテトサラダ(リクエストアイテム)は、新じゃが、新たまねぎ、
ブロッコリー、ニンジン、パプリカ、キュウリのピクルス、玉子、ペンネ、リンゴ、バナナ、
日向夏、干し芋、カシューナッツと色々な食材が使われていて濃厚ネットリな仕上がり。

これだけ色々な食材が入るポテサラって一般的には雑味が出たり纏まりが無かったりするのですが、
流石の同店だけあってスッキリと纏まって一体感ある美味しさとなっていました。
ニンジンやパプリカは炙ってからドレッシングで下味を付けたりと良い仕事しています。
「高級割烹のポテトサラダ」といった趣きでしょうか。

ブログで初物はキロ8万円とぼやいていた花山椒ですが、本日は更に値上がりしてキロ8.5万円。
全国各地でバブルが起きて超高級ハーブとなってしまった花山椒。
その花山椒が散らされた何とも贅沢なカサゴの煮付け、脂ノリの良い身やネットリした皮に舌鼓。

丸々と肥えたホタルイカ、サクッとフワッと丸ごと楽しめる稚鮎(浜名湖の初物だそうです)。
フレンチのポワレのように皮をパリッと焼き上げたカツオ、レアーな火入れの甘鯛。
「引き算の料理」と言われる和食の技法で季節の食材を引き立てています。

今の季節ならではの「花山椒鍋」を3杯。
1杯目は鮪節と昆布の出汁に、花山椒、京都塚原の白子筍、鳴門の若布、焼津の黒ムツ。
相変わらず出汁がハイレベルで脂ノリ抜群な黒ムツも美味しい。
そしてトウモロコシのような甘みや風味を感じる、国内最高級の白子筍も超絶な逸品。
今の時期は筍によく出会いますが、この白子筍の美味しさは突き抜けていました。

2杯目は出汁にアラ汁も加えて黒ムツから赤ムツ(ノドグロ)にチェンジ。
このノドグロが異常なぐらい脂ノリ凄まじく、口の中で蕩けてアブラー(脂を愛する人)歓喜。
3杯目は牛肉で汁が濁りますが、こういう動物性の旨味も爽やかな花山椒鍋に合うのです。

ポテサラに続いてのリクエストアイテム「煮込み」。
明石の鯛の白子、卵、胃袋、肝などを京人参や蒟蒻と白味噌椀に。
確かに大衆酒場の煮込みってモツ、蒟蒻、人参が入っていたりしますが、
「高級割烹の煮込み」といった味わいに再構築されていて何とも面白かったです。

ミニ丼は天然トラフグの白子と天然ウナギの白焼き。
どちらも超高級食材で都心であればこの2杯で1万円ぐらい取られても文句を言えません。
「海のマシュマロ」の如きフワフワ感と濃厚クリーミーさを感じる名残りの白子。
パリッと火を入れた皮の旨味と蕩ける身が堪らない走りの天然鰻。
都心の超高級割烹でもなかなか出会えない逸品ではないでしょうか。

握りでは脂ノリ抜群のサクラマス、身厚で牡蠣のような食感にも思える鳥貝、
赤身の旨味が圧巻の本鮪など光っていましたが白眉は大間(青森)のムラサキウニ。
2万円クラスの鮨さいとうで扱うレベルのウニすら超えて、
3~4万円クラスのすきやばし次郎で扱うレベルのウニではないでしょうか。

手巻きで日高のバフンウニも登場。
ドッサリと盛られた超良質なウニの食べ比べに唸っておりました。
花山椒、トラフグの白子、天然鰻だけでも原価は凄まじく高いでしょうに、
相変わらず他店が真似したら即刻倒産してしまいそうな原価率の高さです。

築地市場より千住市場のほうが良いものが手に入るという干瓢の巻き物もきっちり美味しい。
握りは都心の高級鮨店に比べると物足りない部分も否めないのですが、
巻き物や丼の美味しさは高級鮨店を凌駕することがあります。

二次会はヤケクソのようにドッサリ盛られた鳥貝の肝からスタート。
このボリュームを銀座で求めたら1万円は覚悟しないといけないのではないでしょうか。
大量の「海のレバーパースト」で日本酒が進んでいきます。
後述のカブト煮にドッサリ盛られた花山椒を転用した「花山椒+鳥貝の肝」も絶品。

そして明石の鯛の潮汁、明石の鯛のカブト煮付け、明石の鯛のエラの唐揚げと、
真鯛の最高級ブランド「明石の鯛」を骨の髄までむしゃぶり尽くしていきます。
こういうモツラー(モツを愛する人)歓喜アイテムがドッサリ出てくるのも同店の魅力。
しかしキロ8.5万円の花山椒をこんなに貪ってしまって良いのでしょうか。

最後はマンゴーにアテモヤと南国フルーツが登場。
ブログで紹介された前回のアテモヤに比べると今回は甘さ控えめだったようですが、
チェリモヤよりライチ寄りの食感なアテモヤが新発見。
マンゴーも高級品なのでしょう、濃厚さが普通のマンゴーとは桁違いでした。

お椀ではなく丼で出された潮汁、皿ではなく大皿でドカーンと出されたカブト煮を貪っていたら、
いつの間にか滞在時間6時間となって過去最長記録を更新でしょうか。
2017年1月からの食べログの仕様変更後の更新で20回目。
それ以前も合わせると何十回か分かりませんが、通うほど待遇が良くなっていくのかも知れません。
1,592文字★

01.昆布森牡蠣ソテー 安曇野クレソン
02.佐島トラフグ皮の煮凝り
03.安曇野ニワトコ天ぷら
04.魚沼フキノトウ天ぷら
05.琵琶湖稚鮎天ぷら
07.滑川ホタルイカ
08.琵琶湖氷魚
09.京都山城菜の花 辛子酢味噌和え
10.兵庫柴崎アラ(お造り)静岡花ワサビ
11.愛知鳥貝の肝
12.余市アンキモ たまり醤油煮
13.天草アオサ酢の物
14.枕崎カツオ 安曇野清流レタス
15.兵庫柴崎アラの潮汁
16.佐島トラフグ合馬タケノコ信州ノカンゾウのお椀
17.春のミニ丼(秋田ズワイガニ、噴火湾ウニ、京都山城菜の花)
18.ドリア(佐島トラフグ白子と酢飯を混ぜてリゾット風に)
19.壱岐本鮪大トロ(握り)
20.兵庫柴崎アラ(握り)
21.愛知鳥貝(握り)
22.壱岐本鮪中トロ(握り)
23.明石の鯛 昆布〆(握り)
24.勝浦〆鯖(握り)
25.壱岐本鮪赤身ヅケ(握り)
26.浜名湖天然鰻 白焼きミニ丼
27.壱岐本鮪大トロ炙り手巻き
28.銚子キンメ 歯舞昆布うどん 山形ネギ
29.銚子キンメ カブト煮付け
30.フルーツ盛り(福島会津あんぽ柿、愛知紅ほっぺ、沖縄ピーチパイン)

接骨木(ニワトコ)、蕗の薹(フキノトウ)、野萱草(ノカンゾウ)、清流レタス。
地方の名店で味わう採れ立ての山菜には敵わないとしても春の訪れを感じるラインナップ。
山菜特有のクセやホロ苦さも春の風物詩ではないでしょうか。

昆布森の牡蠣は冬に比べると濃厚さやクリーミーさに劣るもソテーすることで生には無い魅力を発現。
トラフグの皮がたっぷり入った煮凝りは、かねます(勝どき)で(立ち飲みなのに)1,300円も支払った、
「ふぐ白子にこごり」より良い味しています、トラフグの皮がギッシリ詰まっている点も素晴らしい。

ニワトコ、フキノトウ、稚鮎と天ぷらが3連発で出てきましたが白眉だったのが稚鮎の天ぷら。
やわらかくてフワフワ食感の稚鮎が口の中で溶けて消えていって旨味だけが残ります。
稚鮎より小さな氷魚(鮎の稚魚)も楽しんで鮎の成長過程を食で堪能。
ホタルイカ(新物とは思えないほど巨大サイズ)、菜の花もまた春の風物詩といった美味しさ。

都心の超高級店クラスの白身魚を仕入れる同店だけあって「アラ(クエではなく魚のアラ)」のお造りも絶品。
今の季節ならではの鳥貝の肝も極上のレバーペーストのような濃厚な旨味と特有の風味が堪りません。
そして最初は味噌漬けなのかと思ったほど濃厚だったアンキモ。
たまり醤油で煮込んでいるとのことですが圧巻の美味しさでした。
サッパリとポン酢で登場することも多いアンキモですが、コッテリ嗜好の筆者は断然こちらのほうが好み。

汁だけ味わうアラの潮汁、タケノコやノカンゾウもドッサリ入って春を感じるトラフグのお椀(出汁は鮪節)。
超高級魚のアラもトラフグも汁物で味わえるというこの幸せ。
都心の高級日本料理店でも同店ほど満足度の高い汁物には出会えないでいます。

今回は「ドリア」とのことでトラフグの白子と酢飯をグチャ混ぜに合わせることに。
この食べ方のほうが白子の濃厚クリーミーさが引き立って、ご飯との一体感も増します。
見た目は汚くなるかも知れませんが味を重視するなら新しい発見でした。

早くも登場してきた天然鰻(冷凍ではなく生です)。
白焼きは身厚ながら脂ノリ良く蕩ける美味しさ、皮のパリッと感と旨味も超絶。
秋口の旬の天然鰻にも勝るとも劣らないレベルの高さで驚愕しました。

酢飯が切れたとのことで最後の〆は銚子のキンメを乗せた昆布うどん。
出汁は昆布と鰹節、盛りガツオもドッサリで、鮨屋なのに「うどん」を楽しんでいました。
割烹なのか鰻屋なのかうどん屋なのかよく分かりませんが、とにかく美味しいお店なのは確かです。
1,719文字★

01.琵琶湖氷魚(鮎の稚魚)
02.宮崎油津本鮪血合いと明石の鯛の肝と胃袋 ガーリックソテー
03.仙鳳趾牡蠣
04.氷見メジ藁焼き 京都菜の花酢味噌和え
05.択捉島花咲蟹 蟹味噌
06.択捉島花咲蟹 腹、ふんどし
07.択捉島花咲蟹 爪、脚
08.お造り(明石の鯛、噴火湾バフンウニ)
09.琵琶湖ホンモロコ有馬煮
10.琵琶湖ホンモロコ炭火焼
11.明石の鯛 カブト煮
12.大間アンコウ どぶ汁
13.京都淀大根 宍道湖白魚
14.勝浦メヌケと京都長岡京タケノコのお椀
15.福岡天然トラフグ白子 ミニ丼
16.北海道増毛ボタン海老の頭
17.気仙沼マカジキ(握り)
18.北海道増毛ボタン海老(握り)
19.宮崎油津本鮪中トロ(握り)
20.愛知平貝(握り)
21.宮崎油津本鮪大トロ(握り)
22.明石の鯛(握り)
23.小柴ヒラメ昆布〆(握り)
24.宮崎油津本鮪赤身(握り)
25.氷見メジ藁焼き(握り)
26.浜名湖天然鰻 蒲焼き丼
27.勝浦メヌケ炭火焼(握り)
28.ウニイカ丼(噴火湾バフンウニ、三重アオリイカ)
29.勝浦メヌケ潮汁
30.フルーツ盛り(徳島ももいちご、愛媛タロッコオレンジ、唐津はまさき)

つけ場には捌かれている途中の明石の鯛2.8キロと勝浦のメヌケ4.7キロが転がっていました。
本日のツートップとも言える、これらの美味しさが特に突き抜けていました。
活きホンモロコも仕入れるなど相変わらずの素材力の高さ。

まずは去年は入荷が無かったという琵琶湖の氷魚(鮎の稚魚)からスタート。
本鮪の血合い、明石の鯛の肝と胃袋のガーリックソテーはモツラー歓喜の美味しさ。
メヌケの肝も食べましたが肝に関しては明石の鯛のほうが遥かに良かったです。
明石の鯛の「胃袋」のコリクニュ食感も官能的でモツラー大満足。

仙鳳趾の牡蠣は濃厚クリーミーだった12月の頃に比べるとアッサリ傾向。
メジも良いときに比べると旨味アッサリでしょうか。
日本には四季があるので食材の濃淡も季節によって移り変わります。

択捉島の花咲蟹は1.6キロ。
このサイズになると(ズワイガニよりは安価も)タラバガニ級のお値段となるそうです。
蟹味噌はズワイガニや毛蟹より旨味薄めですが、身の美味しさは十分に満足できるレベル。

本日の白眉「明石の鯛」。
今の時期は産卵前で身に栄養を蓄えているのでしょう、凄まじい旨味を有しており唸ります。
これが4月頃になると白子を楽しめるようになってきますが身の美味しさは落ちていきます。

活きモロコは有馬煮と炭火焼で楽しみましたが、炭火焼の美味しさが鮮烈でした。
ご主人の修業先である京都の割烹やましたでも名物料理となっているモロコの炭火焼。
修業先譲りの美味しさなのかも知れません。

明石の鯛はカブト煮でも味わいましたが、目玉や頬肉などモツ的な部位が堪らない美味しさ。
京都の割烹で修業経験を持つご主人の味付けセンスも光ります。
居酒屋で出てくるようなカブト煮とは奥行きや複雑さが全然違うのです。

アンコウは「どぶ汁」に、淀大根を白魚と合わせ玉子とじに、そしてメヌケとタケノコのお椀まで登場。
鮨屋とは思えないほど日本料理を楽しめてそのレベルも高いです。
お椀の吸い地の美味しさは都心の高級日本料理店でも敵うお店がどれだけあるか。
下町仕様なのかドッサリ椀種や椀妻が入っている点も筆者の好みにストライク。

天然のトラフグ白子の丼、天然の鰻の蒲焼き丼、ウニイカ丼。
都心で食べようと思ったら3種類の丼だけで1万円を超える値段となりそうです。
今の時期なので冷凍物ではあるのですが、関東風に蒸しを入れたのかと思うほど蕩ける天然鰻。
地焼きでこれだけ美味しい鰻を味わえる鰻専門店も都内に何軒あるのでしょうか。

明石の鯛に次ぐヒットだったメヌケはアブラ乗り凄まじくアブラー(脂を愛する人)歓喜。
潮汁にはアブラが浮きまくっていますが魚の油なので豚の背脂とは違って全然軽いです。
タロッコオレンジ(ブラッドオレンジ)、「はまさき」など高級オレンジも美味しくて最後まで満足。
965文字★

01.氷見クエのカブト蒸し
02.愛媛蒸し鮑 徳島赤蓮根
03.氷見クエの炭火焼き
04.お造り(淡路ヒラメ、釧路バフンウニ)
05.京都湯葉
06.鳥取境港松葉蟹
07.富山スルメイカ5日干し塩辛
08.鹿児島タケノコと宍道湖白魚のお椀
09.土佐メジ(握り)
10.舞鶴ブリ藁焼き(握り)
11.氷見クエ(握り)
12.浜名湖天然鰻(握り)
13.萩本鮪大トロ(握り)
14.和歌山カワハギ(握り)
15.萩本鮪中トロ(握り)
16.小柴スミイカ(握り)
17.岡山平貝(握り)
18.今年もよろしく丼(ブリ藁焼き、メジ藁焼き、本鮪、ウニ、イクラ、トラフグ白子)
19.フルーツ盛り(紅まどんな、せとか、金柑バルサミコ酢、丹波黒豆、玉子焼き)

お付き合いで氷見のクエ38キロサイズの半身19キロ(キロ9,000円)を仕入れたとのこと。
その恩恵を受けてか1品目から大皿にドカーンとクエのカブト蒸しが乗って出てきました。
2時間ぐらい蒸したそうですが、トロトロのゼラチン質の部分(特に目玉の周りなど)が堪りません。

半身のもう一方は食べログ4.30を超える銀座の超高級鮨店が仕入れたそうで、
超高級鮨店の3分の1ぐらいの値段で味わえるというのも、下町東向島の鮨店ならではの魅力でしょう。
白身魚とは思えないぐらい脂ノリが良くて握りのタネにしても良いですし、
パリッと皮を炭火で焼き上げて、身の部分はレアーに火を入れた焼き物で味わってもまた良し。

鮑はムッチリした蒸し加減が好印象。
松葉蟹も旨味がメチャクチャ強くて、無口になってひたすら身をほじくり出してしまいます。
スルメイカ不漁のため久しぶりの登場となった塩辛もセミドライな食感が相変わらず素晴らしいです。

そして1月というのにもう登場してきたタケノコも絶品(お椀の吸い地の美味しさも含めて)。
鹿児島産のタケノコで1箱1万円だったそうです。
ブランドの福岡合馬産は1箱1.5万円とのこと。

握りでは本鮪の大トロかと思うほど脂ノリ良くコッテリと美味しかったメジが白眉。
同店は鰻屋ではないと思うのですが、100尾仕入れて一部を冷凍してあるという天然鰻も握りで登場。
恒例の海鮮丼も相変わらずの鬼仕様でした、最後は黒豆や金柑も登場して「おせち」の余韻に浸ります。
631文字★

一の重
紅白かまぼこ、柚子釜イクラ、リンゴとレーズンとドライフィグ入り芋きんとん、子持ち昆布、数の子、
黒豆、栗の渋皮煮、山芋このこ、トラフグの白子、バフンウニ、キャビア乗せ赤ピーマンのムース
二の重
鹿児島黒ムツ、銚子金目鯛
三の重
慈姑、人参、菜の花、堀川牛蒡の鶏肉詰め、独活、生姜、八つ頭、車海老の旨煮、
穴子の昆布巻き、鮭の昆布巻き、牡蠣、キクラゲ、ゴリ有馬煮
四の重
山葵、対馬本鮪藁焼き、小肌、新湊〆鯖、平目龍皮巻き、蟹、鮑、オカヒジキ
五の重
メロウ西京焼き、ブリ照り焼き、子持ち鮎甘露煮、ちしゃとう、紅花隠元(花豆)、胡桃入り干し柿、
天然鰻、ナマコ、バチコ、カラスミ

2018年度(受け取り2017年大晦日、つまり今回)でおせちの制作も終了となるようです。
最後のおせちということもあってか65件も受注したそう。
調理から盛り付けまで全てご主人1人でこなすというのに信じられない受注件数です。

それでもどの料理も相変わらず素晴らしい味付けで大満足の内容。
お店のスペシャリテとも言える定番メニューがズラリ並びます。
今回は赤ピーマンのムースにキャビア(オシェトラ)を乗せたりとサプライズも。
仕入れ先がグレードアップした本鮪の藁焼きは蕩ける美味しさで前年よりレベルアップしている部分も。
相変わらず大晦日から食べてしまいましたが、最後ということで正月三が日までゆっくり楽しみたいところです。
2,033文字★

01.岩手ミンククジラ畝須と羅臼雲子のお椀
02.大分白川甘鯛の皮煎餅
03.仙鳳趾牡蠣バターソテー
04.白川甘鯛のカブト焼き
05.霞ヶ浦白魚の天ぷら
06.大阪富田林海老芋 香住セイコガニ餡かけ
07.お造り(白川甘鯛、函館と釧路のバフンウニのジョイント)
08.新潟村上松葉ガニの身と味噌を合わせた酢飯 海苔で巻いて
09.和歌山カワハギお造り 肝和えポン酢
10.函館ハッカクお造り
11.松葉ガニの甲羅酒
12.函館バフンウニ海苔巻き入り松輪鯖棒寿司
13.茨城搾菜
14.大間本鮪大トロ(握り)
15.船橋アジ(握り)
16.函館ハッカク(握り)
17.大間本鮪中トロ(握り)
18.宮城気仙沼クロアワビ(握り)
19.霞ヶ浦天然鰻蒲焼き(握り)
20.鹿児島出水春子鯛(握り)
21.和歌山カワハギ(握り)
22.船橋サヨリ(握り)
23.大間本鮪赤身ヅケ(握り)
24.海の生クリーム丼(雲子、トラフグ白子、牡蠣、追加でバフンウニも)
25.大間本鮪ネギトロ超太巻き
26.千葉アイベリー、岡山紫苑

まずは鰹節と鮪節のダブル節が効いた畝須(ミンククジラ)と雲子(鱈の白子)のお椀からスタート。
火が入って旨味が活性化した雲子と、比良山荘(滋賀県)で食べた猪のバラ肉にも劣らない畝須が堪りません。
出汁も相変わらず鮨屋とは思えないレベルの高さで素晴らしいです。

甘鯛の最高峰「白川」は皮煎餅、カブト焼き、お造りで満喫。
お造りも白身魚として超ハイレベルですが、カブト焼きで味わう骨周りの旨味と上品な白身との交わりに感嘆。
濃厚クリーミーな仙鳳趾の牡蠣は贅沢にもバターソテーにしてしまいましたが当たり前のように美味しい。

意外なスマッシュヒットだったのがデフォルトで天ツユに浸っている白魚の天ぷら。
掻き揚げではないので1尾ごとバラバラに分かれており、適度にツユを吸った白魚の独特な食感に舌鼓。
ツユ自体のハイレベルな美味しさもキーポイントなのでしょうが組み合わせの妙味を感じました。

冬の味覚の王様とも言える「蟹」は香住のセイコガニ(雌)と村上の松葉ガニ(雄)の共演。
セイコガニは前回同様に餡かけとなって海老芋の上に。
この食べ方だと外子まで全て美味しく味わえて、何度食べても飽きることなく感動。

お風呂上りの松葉ガニは身をほぐして蟹味噌と一緒に酢飯に合わせていきます。
初音鮨(蒲田)では毛蟹で同じように酢飯と合わせて握っていましたが、同店ではフワリと海苔で巻いて提供。
握るよりフワリと巻いたほうが蟹酢飯がやわらかくて食感に優れているのか、
毛蟹より冬の松葉ガニのほうが格上だからか、これは初音鮨で食べた毛蟹の握りより美味しい。

和歌山のカワハギは大衆酒場で扱うようなカワハギとは魚体の大きさが桁違いです。
築地でも最大サイズのものを仕入れてきたのでしょう。
天然なのに肝の大きさも凄まじいです。
そしてカワハギの身が大味とはならず凡百のカワハギとは桁違いに旨味が強烈。
自家製のポン酢(適度な酸味で美味しいのです)、肝と合わせればこれはもうカワハギ刺しの最高峰。

ハッカク(トクビレ)のお造りは凄まじい脂ノリ。
淡泊なカワハギとは正反対のような存在ですが爽やかなポン酢とバッチリ合ってこれも堪りません。
松葉ガニの甲羅酒で一息ついて握りタイムへ突入。

まずはリクエストしていた鯖の棒寿司。
リクエストの斜め上を出してくる同店は、何と函館のバフンウニをまず海苔巻(生雲丹巻き)にして、
その生雲丹巻きに酢飯と松輪の鯖をサンドするという何とも贅沢な「鯖の棒寿司」を提供。

ウニとサバの組み合わせなんて初めての食体験ですが意外とアリ。
修業先の割烹やました(京都)もこういう意表を突いた組み合わせが得意技なのです。
身厚な松輪のサバ自体も脂ノリ良くて素材として素晴らしい。

本日の握りはガリではなくザーサイを添えて、このザーサイもさりげなく美味しいのです。
握りはタネを厚切り、酢飯は硬め、赤酢を少なくするなど現代的嗜好に合わせて色々試験中のようです。
タネが大きいことの恩恵を受けてか今回のアジは良かったです。

握りの後は「海の生クリーム丼」とでも表現したら良いのでしょうか。
トラフグの白子とタラの白子の「ダブル白子」に牡蠣まで乗せたクリーミーで真っ白な丼が登場。
こんな真っ白な海鮮丼を他のお店で見ることがあるのでしょうか(色々な意味で)。
途中からはバフンウニまで乗ってきてプリン体のオールスター。

大間の本鮪(昔に比べると鮪の仕入先もレベルアップ)を贅沢に使ったネギトロ超太巻きをガブリ。
銀座の鮨屋であればこれ1本でいくら取られるのか恐怖を覚えます。
最後は水物で〆て大晦日のおせち(今年でおせちの制作は終了となるようです)を楽しみに退店。
2,007文字★

01.京都淀大根と八幡浜白川甘鯛のお椀
02.能登アオナマコ茶ぶり
03.氷見寒鰤藁焼き 京都春菊
04.京都海老芋と兵庫津居山セイコガニのお椀
05.お造り(明石の鯛の松皮造り、函館バフンウニ)
06.山口仙崎鰹炭火タタキ 京都淀大根
07.青森めぬけ 九十九里蛤
08.浜名湖天然鰻蒲焼きミニ丼
09.パエリア
10.岡山平貝(握り)
11.大間本鮪中トロ(握り)
12.羅臼生雲子ミニ丼
13.天草コハダ(握り)
14.和歌山カワハギと肝(握り)
15.金華鯖(握り)
16.閖上赤貝(握り)
17.大間本鮪赤身(握り)
18.岡山子持ち蝦蛄(握り)
19.牡蠣鉄火丼(仙鳳趾牡蠣、大間本鮪大トロ炭火炙り)
20.水物(福岡スーパーあまおう、愛媛スペシャル紅マドンナ)
21.芝海老入り玉子焼き

鮨屋なのにパエリアをリクエストするという無茶な要求も通るぐらいには常連になったかも知れないうを徳。
(食べログの過去レビューを振り返る限り50回以上は訪れています。)
この日のためにわざわざ合羽橋でパエージャ(パエリア)鍋を買ってきてくれたようです。
最高級スパイスのサフランは客側で持ち込んでのパエリア会。

寒くなってきたということで1品目はお椀からスタート。
キロ2万円の最高級甘鯛「白川」が椀種で、大根というより蕪のような印象を受ける淀大根が椀妻。
お出汁も相変わらず美味しくてお椀として楽しめますし、白川が日本酒の肴にもなります。
茶ぶりしてやわらかくなったアオナマコは酒肴に最適。

いよいよ登場してきたブリの最高級ブランド「氷見」産。
前回の北海道産の倍の仕入れ値となるようですが確かに脂ノリ良く安定の美味しさ。
そして意外なヒットだったのが茹でただけという春菊。
特有のえぐみ無く甘みすら感じる素材力の高さで野菜にも唸ります。

海老芋とセイコガニのお椀は餡かけのようにトロリとしていますが「餡」に溶け込んだ内子や外子が堪りません。
お造りは明石の鯛(2.2キロ)の松皮造りと函館のバフンウニ。
両者とも2万円を超える高級飲食店でなければ出会えないレベルで流石の仕入れ力。

本日の意外なホームランだったのが炭火でタタキにしたカツオ。
ポワレのようにパリッと焼き上げた皮とネットリした肉質の身とのマリアージュが超絶な美味しさ。
食べログ最高評価の鮨屋やミシュラン三ツ星の日本料理店でもカツオを食べましたが、
このカツオは過去最高とも思える素晴らしさでした。

以前からリクエストしていた「めぬけ」が手に入ったようで、出汁で煮魚にして蛤と合わせての登場。
脂ノリの凄い身はもちろんトロトロとしたゼラチン質の皮が堪りません。
今回は時間切れで味わえなかった「めぬけのアラ」もいつか楽しんでみたいものです。

そして鰻屋より美味しい天然鰻の鰻丼(蒲焼き赤酢飯ミニ丼)から炭水化物5連発のスタート。
アメリカ産オマール海老、比内地鶏、スルメイカ、アラ、甘鯛などの出汁でお米に強力な旨味が加わっており、
サフランで彩りと香りを加えて、具材にオマール海老、比内地鶏、スルメイカ、浅蜊、マッシュルーム、酢橘。
原価率の問題もあってスペイン料理店でもここまで美味しいパエリアには出会えないでしょう。
パエリア鍋にこびりついた米粒まで貪っていきます。

寒くなってきて濃厚さを増してきた雲子(鱈の白子)は生のままミニ丼に。
鮪の仕入れ先もグレードアップしている同店。
今回も炭水化物5連発の中で提供するというハンデがありましたが、握りもきっちり美味しいです。
タネが大振りで酢飯とのバランスが良いのもあるのでしょうか。

モツラーでアブラーな筆者にとって平貝、赤貝のような貝(貝は食感がモツに似ているのです)、
カラスミのような食感の子を持つ(つまりモツのような)シャコ、酢飯との間に肝を挟んだカワハギ、
脂質15%以上がブランド条件の金華鯖、大振りで脂ノリの良いコハダは好みにドンピシャなタネ。
そういう部分も満足度を引き上げます。

大間の本鮪の大トロは炭火で炙って、仙鳳趾の濃厚クリーミーな牡蠣(生)とともに「牡蠣鉄火丼」に。
炭水化物5連発でも食欲が全く衰えないぐらいどれも美味しくて余裕で完食。
準備しておいた酢飯は全部無くなってしまったそうです。

水物はスーパーあまおう、スペシャル紅マドンナとカリスマ生産者が作ったもののようです(実際に美味しい)。
芝海老入りのフワリとカステラのような玉で〆て本日も破格の安さ(絶対額は高いですが相対的には激安です)。
先月は比良山荘徳山鮓かたつむりなど地方の名店を巡ってきましたが、
築地経由で全国から美味しい食材を集める同店もまた地方には無い東京ならではの魅力があることを再認識。
1,476文字★

01.青森アカマンボウ(万鯛)バジルソース 青森ムール貝 カシューナッツ 胡桃
02.能登アオナマコ茶ぶり
03.仙鳳趾牡蠣
04.琵琶湖ホンモロコ天ぷら
05.駿河湾桜海老(生)
06.駿河湾桜海老天ぷら
07.山口仙崎戻り過ぎた鰹(生)
08.お造り(愛媛八幡浜縞鯵、浜中バフンウニ、栃木干瓢)
09.宍道湖天然鰻蒲焼き丼
10.北海道鰤藁焼き
11.大間本鮪大トロ(握り)
12.宍道湖天然鰻骨煎餅
13.大間本鮪赤身(握り)
14.苫小牧小柱(握り)
15.銚子炙り金目鯛(握り)
16.根室〆鰯(握り)
17.三重尾鷲ボラ子カラスミ(握り)
18.兵庫松葉蟹と京都海老芋のお椀
19.大間本鮪中トロ(握り)
20.淡路〆鯵(握り)
21.東京湾小肌(握り)
22.お歳暮ちらし(本鮪、トロ炙り、ブリ藁焼き、カラスミ、イクラ、平貝、ミル貝、どんこ、干瓢)
23.京都海老芋と京都小芋と宮城気仙沼松茸と愛媛鮑の白味噌椀
24.フルーツ盛り(山梨石和柿、福岡とよみつひめ、茨城シルクスイート)

まずは同店でも初めて扱うという青森県太平洋側沖で獲れたアカマンボウ(万鯛)。
身は赤いですが分類上は白身魚、今回の魚体は26kg(キロ3,000円)となります。
流石に丸ごと仕入れるのではなく柵での仕入れとのこと。

ご主人曰くキハダマグロに似ているとの説明、旨味が弱いからとカルパッチョ仕立てでの提供。
確かに見た目はマグロの赤身のブツのようですし食べてみても言われなければマグロにしか思いません。
アッサリしたマグロのような旨味があって、キハダと言われれば筆者は絶対にそれを信じてしまいます。
マグロ屋によく売れる魚だそうでイミテーションとして重宝されるのでしょう。

続いては茶ぶりにしてポン酢、大根おろし、柚子と合わせた青ナマコ、酢橘を搾った仙鳳趾の生牡蠣。
冬の味覚の代名詞といった美味しさで日本酒を蒸発させていきます。
走りの時期はアッサリ傾向だった昆布森(仙鳳趾)の牡蠣も今は濃厚クリーミーとなっていて本領発揮。

琵琶湖の固有種ホンモロコはリクエストして天ぷらにして貰いました。
淡水魚では鮎に次いで美味しいと言われるモロコですが、確かに稚鮎の天ぷらには少し劣るも抜群の美味。
春と秋が旬の桜海老は生でその風味をダイレクトに味わった後は天ぷらで丸ごと味わいます。
生も美味しいのですがヒゲが少し障るので天ぷらのほうがやはり好み。

季節はもう11月ですが、戻り鰹ならぬ「戻り過ぎた鰹」をお造りで。
脂ノリが凄くてネットリした肉質も良いです、今年ミシュラン三ツ星店で食べた鰹を遥かに圧倒します。
お造り盛り合わせには干瓢の高級品も登場。
一部に「うな徳」とも呼ばれる同店ですが、本日の天然鰻は宍道湖産で魚体800g(キロ2.5万円)。

今年は鰤が豊漁のようで価格は氷見の寒鰤には負けるも美味しさは負けないという北海道の鰤を藁焼きで。
レアーな火入れで中心がピンク色、脂ノリが良いのですがアッサリした脂でくどさは無いです。
旨味も強くてかなりレベルの高い鰤ではないでしょうか。

お椀では松葉蟹も登場して冬の訪れを感じます。
鮪節と利尻昆布の吸い地に松葉蟹の旨味が溶け込んで超絶に美味しい。
個人的には食べログ4.91の松川、4.79の銀座しのはら、4.73の京味のお椀より高評価。
お歳暮代わりと鬼のように原価の高そうな爆盛りちらしを貪って本日も大満足。
1,566文字★

01.岩手秋刀魚 ルーマニア産ポルチーニ茸 岩手しめじ 岩手舞茸 魚沼エリンギ
02.大阪湾鯔子の唐墨でサンドした自家製牛乳胡麻豆腐
03.明石煮蛸 昆布森牡蠣燻製
04.羅臼雲子の出汁仕立て
05.関サバ味噌煮
06.お造り(鹿児島笛鯛、北海道浜中バフンウニ)
07.藁焼き食べ比べ(青森メジ、北海道日高ブリ)
08.霞ヶ浦天然鰻 関東風蒲焼き酢飯丼
09.プリン体アラモー丼(カラスミ、バフンウニ、岩手イクラ)
10.淡路ヒラメ(握り)
11.淡路ヒラメ 岩手松茸(握り)
12.鹿児島出水鯵(握り)
13.ブリ藁焼き(握り)
14.大間本鮪トロ(握り)2貫
15.閖上赤貝(握り)
16.天草天然スッポンのスープ
17.天草天然スッポンの甲羅
18.天草コハダ(握り)
19.大間本鮪赤身(握り)
20.メジ藁焼き(握り)
21.岡山蝦蛄(握り)
22.色々ちらし(海老芋、カラスミ、イクラ、助子、牡蠣、本鮪、金目鯛、メジ藁焼き)
23.笛鯛の潮汁
24.和歌山紀の川黒甘柿、茨城友部栗の渋皮煮

カウンターには大阪湾の鯔(ボラ)子の唐墨(カラスミ)が鎮座していました。
熟成段階はまだ若くてクリーミーに蕩ける食感ですが旨味しっかりで美味しいです。
このカラスミが本日の主役でしょうか。

まずは自家製の牛乳入り胡麻豆腐(以前は突き出しとして出していたとか)をカラスミでサンド。
ミルキーで濃厚かつトロッと滑らかな胡麻豆腐だけでも非凡な美味しさなのですが、
そこにカラスミの塩味と濃厚な旨味が加わって更にパワーアップ。

1尾1,000円を超えるという秋刀魚にはルーマニア産のポルチーニ茸など秋のキノコを合わせていました。
前回の秋刀魚と栗の組み合わせより相性の良さを感じられて好印象。
松茸(キロ25万円まで高騰したそうです)の代わりにリクエストしたポルチーニも松茸より美味しい。

先日よねさん(亀戸)で食べてまだ旨味の弱かった雲子(鱈の白子)ですが、
こちらの雲子も旬の時期に比べるとアッサリしていて旨味に物足りなさ。
しかし出汁で仕立てることで白子の旨味の弱さを補完しており調理技術がキラリと光ります。
この出汁のレベルの高さは京都の割烹で修業経験を持つ同店ならではでしょう。

時期的には名残りという鹿児島の笛鯛は2キロもの。
お造りと潮汁で頂いたのですが、脂がノッていて真鯛より味が濃いように感じます。
同席者はブリのようだと評していました。
とはいえブリより弾力のある歯応えで独特です。

霞ヶ浦の天然鰻はあまにりも身が厚くて火が通りにくいので蒸して関東風にしたとのこと。
やや大味な感は否めないのですがパリッと焼き上がった皮の美味しさは素晴らしかったです。

赤酢の酢飯の底にカラスミを敷いて、酢飯の上にバフンウニ、イクラを乗せた「プリン体アラモー丼」。
プリン体を過剰摂取してしまいそうな魚卵のオールスターですがこれが抜群に美味しい。
握りの技術では都心の高級鮨店に後塵を拝しているような印象の同店ですが、
酢飯自体の美味しさは高級鮨店に負けないので海鮮丼の美味しさは5.0満点クラスなのです。

握りでは大振り身厚な岡山の蝦蛄が白眉でした。
途中で緑茶の代わりに出された天然スッポンのスープがハイレベル。
同店はスッポンの美味しさも一流店クラスという印象です。

最後はヤケクソになったのか、大皿に酢飯を盛って巨大な海老芋をドンと乗せ、
カラスミ、イクラ、助子、牡蠣、本鮪、金目鯛、メジ藁焼きをテンコ盛りにした「ちらし」に。
素揚げにしたような海老芋からして超絶に美味しいですし、魚介はどれも高級鮨店のレベル。
ここまでボリュームとクオリティを兼ね備えたお店も唯一無二と思います。
2,292文字★

2017年8月末にトイレを和式から洋式にリニューアルしたようで、
カウンターにある尾州の木曾檜の一枚板とトイレに関しては都心の高級店にも負けないレベルに。
仕入れている食材は相変わらずの凄まじさ。

秋口で天然鰻の旬だからか、児島湾、八郎潟、宍道湖と3種類の天然鰻を仕入れていました。
かぶと(池袋)の先代が天然鰻2種類と養殖鰻の食べ比べが出来る店なんて他にないと豪語してましたが、
同店では天然鰻を3種類という圧巻の仕入れ。

食べ方も児島湾は有馬煮(佃煮)、八郎潟は蒲焼きにして松茸ご飯の上に乗せ、
宍道湖は初音鮨(蒲田)インスパイアなのか白焼きを握りにするなどバリエーション豊富。
松茸の芳醇な香りと鰻の香ばしさが合うのかは微妙なところだったのですが、
これだけの食体験を楽しめるお店は唯一無二かも知れません(松茸の高騰もあって原価率78%とか)。

食べた料理は以下の通り。

01.丹波黒枝豆
02.児島湾天然鰻有馬煮
03.岩手松茸 菊の花 水菜 茹で落花生
04.根室秋刀魚有馬煮 愛媛中山栗渋皮煮
05.大間本鮪 青森帆立 壬生菜 酢味噌和え
06.琵琶湖稚鮎塩焼き、琵琶湖本モロコ塩焼き
07.大原姫鮑唐揚げ
08.姫鮑の肝ポン酢
09.お造り(愛媛八幡浜白川甘鯛、北海道浜中ムラサキウニ)
10.壱岐メジ藁焼き
11.八郎潟天然鰻蒲焼き 松茸ご飯
12.松茸ご飯おこげリゾット
13.岩手松茸と徳島海老芋のお椀
14.宍道湖天然鰻の握り
15.愛媛八幡浜白川甘鯛潮汁
16.仙鳳趾生牡蠣
17.宍道湖天然鰻骨煎餅
18.壱岐メジ藁巻き(握り)
19.函館ブリ藁焼き(握り)
20.大間本鮪大トロ(握り)
21.出水スミイカ(握り)
22.大間本鮪中トロ(握り)
23.神津島タカベ(握り)
24.大間本鮪赤身ヅケ(握り)
25.車海老入り玉子焼き
26.ヤケクソちらし(大間本鮪、ウニ、イクラ、イカ、愛知平貝、対馬穴子)
27.球磨川天然スッポン鍋
28.スッポン雑炊
29.愛媛八幡浜白川甘鯛の鱗付き皮煎餅
30.フルーツ盛り(山形洋梨、鳥取新甘泉梨、長野ピオーネ)

1品目の枝豆は自分の理想よりやわらかくて火を入れ過ぎにも思ったのですが、
続けて登場した天然鰻の有馬煮は鰻から感じる鮮烈な旨味に驚きました。
青ウナギで有名な児島湾産ブランド天然鰻を有馬煮(佃煮)にするのは暴挙にも思ったのですが、
穴子の佃煮ではまず出ないであろう強力な個性があって唸ります。
カブト(頭)も入っていたので骨に気を付けながら貪り尽くしました。

キロ12万円まで高騰して同店の利益率を圧迫しているという秋の味覚の(値段的に)王様「松茸」。
菊の花、水菜、茹で落花生とお浸しのように仕上げていましたが、
松茸の香りと出汁の旨味と優しい味わいのバランスが良くて絶品。
鮨屋のおつまみの域を超えた高級割烹の味といったところでしょうか。

そして秋の味覚の代表格「秋刀魚」と「栗」を合わせたという意欲作。
大振りな中山栗の渋皮煮はホロホロやわらかくて単品で味わえば5.0満点級と思ったのですが、
栗の甘い香りが秋刀魚の生臭さとは合わないように思いました。
色々な調理法に意欲的に取り組む同店ですが、全て上手くはいきません。

白身魚にこだわる同店ですが、本日のお造りはキロ2万円という愛媛八幡浜の白川甘鯛。
甘鯛の中でも最高級と珍重される白い甘鯛。
お造りも悪くないのですが真価を発揮したのは潮汁と思いました。
星鰈、明石の鯛、クエ、トラフグなどともまた違う独特の風味があって超高級魚の面目躍如。

お椀はこの時期に同店で定番となっている松茸&海老芋も出てきました。
松茸のときは鰹節を使わず昆布と鮪節の合わせ出汁。
こちらのお椀も白川甘鯛の潮汁に負けず劣らずな逸品で、個人的には松川京味のお椀より好みです。

漁獲制限もあってか今年は初めて食べるメジの藁焼き、良いときよりは旨味がアッサリ傾向。
コッテリ嗜好な筆者が気に入ったのは仙鳳趾の生牡蠣。
目隠しして食べたら白子と間違えてしまいそうなほど濃厚クリーミーで驚きました。

秋の味覚の意欲的組み合わせ第2弾は「天然鰻」と「松茸」を合わせた蒲焼き乗せ松茸ご飯。
これも別々に食べたほうが美味しそうな気がしますが鰻も松茸ご飯も美味しいです。
国内最高級ブランドの宍道湖産天然鰻(キロ2万円)は白焼きを酢飯と合わせて握りに。

3種類の天然鰻を食べ比べて一番美味しかったのはこの「握り」でした。
かつて初音鮨で食べた琵琶湖産天然鰻の握りを超えます。
鮨屋として握りだけで比べると初音鮨のほうがまだまだ格上と思うのですが、
天然鰻の白焼きに関しては池袋かぶと以上とも思うぐらい同店は焼きが上手いのです。
その差が握りの美味しさに出たのでしょう。

宍道湖産天然鰻の握りが素晴らし過ぎたからか、この日の他の握りはどうも霞んでしまいました。
握りよりインパクトが大きかったのが「ちらし」。
他店で食べたら一体いくら取られるのか恐怖を覚えるレベルで高級食材がテンコ盛り。

そして意外なヒットだったのが天然スッポンのスッポン鍋。
お椀のときのスッポンより濃い味付けなのが筆者の嗜好と合ったのか、
同店で過去に食べたスッポン料理の中でもトップクラスに良かったです。
松茸ご飯、握り、ちらしと貪ってきたのに最後はスッポン雑炊まで楽しんで本日も大満足。
2,119文字★

01 山形だだちゃ豆
02 昆布森牡蠣 熊本ズッキーニ 徳島フルーツトマト 明石の鯛ふりかけ
03 琵琶湖ビワマス 鱒子ミニ丼
04 奥尻島ムラサキウニ 明石の鯛煮凝り 長崎天然スッポン入り玉子豆腐
05 伊勢マダカアワビ、マダカアワビの肝、千葉大原クロアワビ、明石の鯛ふりかけ入りだし巻き卵
06 郡上八幡長良川天然鮎有馬煮
07 明石星鰈3.1キロ 内臓(肝、心臓、胃袋、腸)ソテー
08 明石星鰈 皮煎餅
09 焼津スマガツオ藁焼き
10 お造り(明石星鰈、星鰈エンガワ、積丹バフンウニ)、京都蕪
11 車海老入り玉子焼き、干瓢
12 白子入りスマガツオの味噌汁
13 大間本鮪大トロ(握り)
14 東京湾ホウボウ(握り)
15 淡路島〆ゴマサバ(握り)
16 大間本鮪中トロ(握り)
17 根室〆鰯(握り)
18 岩手石景貝(握り)
19 明石星鰈(握り)
20 岡山子持ち蝦蛄(握り)
21 東京湾シンコ(握り)
22 岩手初物イクラミニ丼
23 大間本鮪赤身ヅケ(握り)
24 大分姫島天然車海老フライ、琵琶湖ビワマスフライ、舞鶴アジフライ
25 東京湾穴子と中国産松茸のお椀、白米
26 山梨桃、北海道おつきさま(クリームスイカ)

前回は新潟の茶豆からスタートしましたが、今回は山形のだだちゃ豆からスタート。
まだ夏というのに登場した昆布森の生牡蠣はクリーミーではあるものの旬の時季に比べるとアッサリ。
ズッキーニやフルーツトマトといった野菜の美味しさのほうが感動的かも知れません。

明石の鯛の潮汁の身をほぐして「ふりかけ」に、汁は冷ましてジュレ状(煮凝り)に。
アラから取った身ということで「ふりかけ」は骨が障る部分もあるのですが、
高級鮨店とは思えないレベルで食材を無駄にしない姿勢には好感を持てます。

煮凝り、天然スッポン入り玉子豆腐、ムラサキウニを合わせた料理は例えれば「スッポンのパテ」。
玉子豆腐の中には天然スッポンの身がギッシリ詰まっていてパテのような肉感。
ウニ、ジュレ、玉子豆腐の滑らかな食感がマリアージュする様相はまるでフレンチのようです。
ここは本当に鮨屋なのでしょうか。

琵琶湖ビワマスの鱒子と初物という岩手イクラのミニ丼食べ比べ。
そして何とも贅沢な食べ比べの、伊勢のマタ(マダカアワビ)と大原のクロアワビ。
マタがキロ2万円、クロがキロ1.5万円という貝類の世界タイトルマッチ。
ともに3時間ぐらい蒸してムッチリやわらかくなっており、
クロアワビでも王様クラスの美味しさなのですが同席者はマタに軍配を上げていました。

お盆で築地が休場となるため高級食材を処分セール価格で仕入れることもある今の時期。
鮑の王様「伊勢のマタ」以外にも、初物という大間の本鮪、3.1キロと巨大な星鰈、などなど逸材揃い。
ご主人が3.1キロもの星鰈を捌くと、お腹から出てきた肝の大きさからして規格外。

まずは肝、心臓、胃袋、腸といった星鰈の内臓をソテーにして貰ったのですが、
スッポンの内臓ソテーより純にも思う旨味の強さがあって、モツラー歓喜な美味しさ。
星鰈の皮もリクエストして油で揚げて煎餅にして貰ったのですが旨味強烈で意外なヒット。

内臓や皮が美味しいのですから、お造りで食べた身も当たり前のように美味しい。
バフンウニを巻いて星鰈の雲丹巻きなんて贅沢もしながら星鰈の魅力を色々な形で堪能。
東では珍しいスマガツオの藁焼きは、カツオの藁焼きより脂が乗っていて美味しいかも知れません。
スマガツオのアラを出汁にしてスマガツオの白子も入れた味噌汁もまた最高。

大間の本鮪は冬の旬の時季に比べると旨味アッサリという印象でしたが、
超厚切りにカットした赤身ヅケの握りは酢飯をネットリした赤身が包んで何とも美味しい。
ご主人が大間の鮪より美味しいと一押しの鰯は、凄まじい脂ノリでトロより蕩けました。
岡山の子持ち蝦蛄は以前に食べた北海道の子持ち蝦蛄より旨味の強さに劣るも、
カラスミを思わせる蝦蛄の子の味わいや食感はやはり魅力的。

そして握りが終わった後は「二次会」としてミックスフライ定食の登場。
洋食屋の海老フライではまず使わない、大分姫島の天然車海老を海老フライに。
サーモンフライのサーモンは、まさかの琵琶湖にしか生息しない固有種ビワマス(高級魚)を使用。

前回アジフライを食べてみたいとリクエストした記憶はあるのですが、
まさか高級鮨店のプライドを賭けたミックスフライが出てくるとは想定外でした。
握りを食べた後なのに、白米、お椀(穴子と松茸)も登場して定食仕様。
他店でこのミックスフライ定食を再現させたらいくら取られるか恐ろしくなってきます。

フライですが洋食の経験もあるご主人だけに火入れバッチリ。
車海老は中心まで温かく火を入れながらやわらかく、ビワマスのサーモンフライもパサつきとは無縁。
アジフライもジュワッと良質な脂が口の中で蕩け、人生の中でも過去最高クラスの美味しさ。
これ以上のアジフライはどこに行けば出会えるのでしょうか。
本日も6時間の長丁場でしたが唯一無二の食体験でした。
2,513文字★

01 新潟茶豆
02 琵琶湖ビワマス水煮
03 東京湾大黒埠頭穴子と千葉牛蒡の有馬煮
04 島根高津川鮎有馬煮
05 神戸鰯有馬煮
06 周防赤貝のヒモと苫小牧青柳小柱と九条ネギ 仏産マスタード入り酢味噌和え
07 千葉大原メガイアワビ(蒸し鮑)、熊本焼き茄子揚げ煮
08 お造り(明石鱸、礼文バフンウニ)
09 淡路島舌平目と京都万願寺唐辛子入り鱸の潮汁
10 石巻天然鰻(海鰻)白焼き丼
11 伊豆稲取金目鯛(握り)
12 式根島赤烏賊(握り)
13 佐渡ヶ島本鮪中トロ(握り)
14 関イサキ(握り)
15 淡路島〆ゴマサバ(握り)
16 佐渡ヶ島本鮪大トロ(握り)
17 淡路島鯵(握り)
18 愛知平貝(握り)
19 周防赤貝(握り)
20 佐渡ヶ島本鮪赤身(握り)
21 琵琶湖ビワマス 鱒寿司
22 金目鯛の白子とイサキの白子の冷製パスタ
23 炙りキンメと焼き茄子のフェットゥッチーネ
24 タイ産ドリアン、宮崎マンゴー、北海道でんすけすいか、静岡クラウンメロン

茶豆で軽めにスタートした後は琵琶湖のみに生息する固有種「ビワマス」の登場。
缶詰の水煮のようにビワマスのアラやカブトを圧力鍋で骨ごと食べられるまで煮込んだようですが、
ビワマスならではの香りの良さや骨周りならではの旨味の強さがあって缶詰の水煮とは次元の異なる美味しさ。

有馬煮(実山椒を活用)3連発で東京湾の穴子、高津川の鮎、神戸の鰯。
骨切りしたという穴子は牛蒡や実山椒と炊いてあって野趣と爽やかさが同席するような素晴らしい味わい。
鮎、鰯は圧力鍋を使っていないですが骨ごと全て食べられてしまいます。
肝ごと骨ごと丸ごと味わう鮎や脂ノリの良い鰯も非凡な美味しさ。

赤貝のヒモや小柱はフランスのマスタードを使った酢味噌和えにしていました。
大原のメガイアワビには熊本の焼き茄子(そういうブランド名だそうです)の揚げ煮を添えて。
2時間蒸したという鮑も貝類の王様級の美味しさなのですが感動が大きかったのはトロリ蕩ける茄子のほう。
油や出汁の旨味をパンパンに吸って、トロリ蕩ける官能的な食感が堪りません。
今が茄子の旬ということもあるのでしょうが野菜で感動を与えてくれる稀有な鮨屋。

お造りは鱸(すずき)とバフンウニ。
ウニ巻きにしても美味しいとのご主人の助言で半分は「スズキのウニ巻き」にしたのですが、
淡泊かつ繊細な旨味を持つ白身魚と濃厚な雲丹の組み合わせに舌鼓。
今が旬の鱸は高級な鰈の半値以下でも負けない美味しさを有しています。

その鱸を潮汁にして、これまた今が旬の舌平目とコラボレーション。
天ぷらのように揚げた舌平目と万願寺唐辛子が入っていたのですが、
フワッとした身から鮮烈な旨味を感じる舌平目が旬の時季ならではの素晴らしさ。
万願寺唐辛子も辛味は無いものの旨味が強く、椀妻として役不足なぐらいの存在感(吸い口は木の芽でした)。

そして一部で「うな徳」と呼ばれるほど同店のスペシャリテとなっている天然鰻。
本日は石巻の海鰻を白焼きにしていましたが「かなりの当たり」。
パリパリの皮は少しだけ硬さが気になって百点満点ではないですが強烈な旨味と心地良い食感を感じて、
脂の乗った身が皮より美味しいのではないかと思うほどレベル高くて口の中で蕩けながら旨味爆発。

いつもは赤酢のシャリを鰻丼のご飯にしているのですが今回は夏で暑いので白い酢飯。
養殖鰻より脂がアッサリしながら旨味鮮烈な絶品天然鰻と、鮨屋ならではの炊き加減と酢加減が最高な酢飯。
この組み合わせは鰻専門店でもまず出会えない同店ならではの超絶鰻丼。

そしてまだお腹に余裕のある状態で握りに突入したからか、今回の握りは光るものが多かったです。
伊豆稲取産2.5キロもの金目鯛はご主人も絶賛するほどの「逸材」。
脂のノリが凄くて口の中で蕩けるのですが甘みと旨味も強くて、これが酢飯と抜群に合います。
ネタが圧倒的だからか鮨屋としてスキルが上がっているからか。
食べログ4.80の2万円鮨店で食べた金目鯛を遥かに上回って4.5~5.0級。

佐渡ヶ島の大トロは冬の本鮪に比べると旨味アッサリもネットリした肉質が官能的でシャリと絡みます。
生姜醤油を煮切りにした、今が旬の鯵も感動クラスの逸品。
肉厚なうえに表面積も広いモンスター級の赤貝は過去に出会った赤貝で最大サイズ。
自分が大振りカットで食べ応えのあるものが好きということもあってこの赤貝も気に入りました。
特大サイズでも大味にはならず、一口で食べると口の中に風味と旨味が広がって恍惚。

序盤にアラとカブトを「水煮」で楽しんだビワマスですが身は「鱒寿司(押し寿司)」で登場。
酢〆してありますが中心はレアーで、蕩ける食感が官能的で香りも相変わらず良いです。
駅弁の鱒寿司とはもう別次元の存在でしょう。

前々回はうどん、前回はそば、今回は何とパスタが登場。
金目鯛とイサキのダブル白子が入った冷製パスタはラーメンとも呼べそうな仕上げ。
麺はアルデンテより少し硬いぐらいで、やわらかな白子と相性バッチリ。
食べログ4.50の2万円イタリアンで出てきたパスタにも負けないぐらいの存在感。

フェットゥッチーネはパスタとして一体感に物足りなさあるも具の炙りキンメとナスが異常に美味しいです。
握りのときは生で味わった金目鯛、炙って火を通すことで活性化された旨味のようなものを感じます。
都心の超高級店でもまず出会えないであろう今回の金目鯛は主役級の美味しさでした。

最後は冷凍ドリアン、マンゴー、スイカ、メロンといった王様のような果物たちのフルーツ盛り。
鮨屋では臭いの強い食材が禁忌となることが多くニンニクすら使わないというお店も多いですが、
臭い食材の代名詞ドリアンまで出てくるまさに異端のお鮨屋さん。

そんなお店ゆえ好き嫌いが激しく分かれますが、合う人には最高のお店となるのです。
2017年7月4日からは1階の座敷が椅子席のテーブル席に。
8月末にはトイレも洋式に改装するようで、日進月歩で進化しているお店でもあります。
1,511文字★

01 余市アンキモ、沖縄久米島海ぶどう
02 佐島蛸スモーク、茨城ザーサイ浅漬け
03 淡路星鰈潮汁
04 東京湾えぼ鯛塩焼き
05 大原蒸しアワビ、山口萩たまげなす
06 秋田ジュン菜、胡麻豆腐
07 四万十川手長海老素揚げ
08 高知鏡川スッポン唐揚げ
09 京都伏見黒枝豆
10 淡路星鰈エンガワ付お造り、岩手バフンウニ
11 淡路星鰈の肝刺し
12 鏡川スッポン内臓ソテー
13 鏡川スッポンお椀
14 岡山児島湾天然鰻蒲焼き丼
15 淡路ゴマサバ(握り)
16 那智勝浦本鮪中トロ(握り)
17 青森アラ(握り)
18 宮城気仙沼ホタテ(握り)
19 淡路〆アジ(握り)
20 那智勝浦本鮪大トロ(握り)
21 東京湾〆イワシ(握り)
22 能登アズキハタ(握り)
23 那智勝浦本鮪赤身ヅケ(握り)
24 有明コハダ(握り)
25 勝浦カツオ丼
26 厚岸煮牡蠣丼
27 ゴマフグ白子入りアズキハタの潮汁そば
28 五島列島イサキ茶漬け
29 青森メバル煮付け
30 山梨貴陽プラム、宮崎マンゴー、鳥取スイカ

本日は余市のアンキモと沖縄の海ぶどうからスタート。
冬のアンキモに比べると値段が3分の1ぐらいに下がっているそうですが、
美味しさは変わらないので夏のアンキモのほうがお得なのかも知れません。
海ぶどうは塩分の強さこそ気になるも独特のプチプチ食感が面白い。

佐島の蛸はスモークにしたとのことで、少しドライな独特の食感に魅力。
単体で食べても悪くないですが添えられたザーサイと一緒に食べると化けます。
国産のザーサイというのもまた貴重体験。

白身魚にこだわるうを徳、本日の白身魚は淡路島3.1キロもの星鰈。
ご主人曰く今年一番の星鰈とのことでお造りで良し、
肝刺しは少し苦味あるも仔牛のレバ刺しのような味わい。
柚子、酢橘、出汁を合わせた自家製のポン酢醤油も光ります。

星鰈の潮汁には目玉やヒレが入っており、そのゼラチン質のネットリ感、
お造りのときより強烈なアラならではの旨味に舌鼓。
本日も馬鹿の三杯汁を厭わず汁ものを飲みまくっておりましたが同店のお椀は本当にハイレベル。

東京湾のえぼ鯛は骨を処理して炭火で塩焼きに。
フックラした身とパリッとした皮を同時に味わえて何とも美味しい。
仕入れ値は安いようですが高級食材と遜色ない美味しさと思います。

とはいえ高級食材もやはり美味しい。
本日のメインの1つという大原の蒸しアワビ。
ムチっとした官能的食感で、噛み締めると貝類の王様とひれ伏したくなる圧巻の旨味。

同店で食べたアワビで過去最高の美味しさでした。
添えられた萩の「たまげなす」の揚げ煮も口の中で蕩けて絶品。
ヌメヌメプリプリとした食感がこれまた官能的なジュン菜も過去最高。
高級魚介から野菜まで都心の超高級和食店すら凌駕する感動を得られます。

四万十川の手長海老(川海老)は居酒屋の川海老とはサイズも味も別次元。
同じく高知の鏡川のスッポンは唐揚げ、内臓ソテー、お椀で堪能。
養殖スッポンはスープが美味しくて天然スッポンは身が美味しいと聞きますが、
確かに唐揚げの美味しさは過去最高クラスと言っても過言ではないほど鮮烈。

一部で「うな徳」と呼ばれるぐらい鰻が専門店クラスに美味しいお店なので鰻丼も相変わらず超絶。
本職は鮨屋なので握りも美味しいです。
握りの後はカツオ丼、牡蠣丼、更にはアズキハタの潮汁をベースにゴマフグの白子まで入れた蕎麦。
出汁の茶漬けまで出てきて鮨屋なのか何屋なのか分からなくなってきますが、
最後の水菓子まで全てが美味しいので本日も大満腹大満足です。
1,754文字★

01 塩釜本鮪ヅケ、下北鮟肝スモーク
02 厚岸牡蠣
03 青森天然ホヤ、加賀太きゅうり
04 浜名湖銀宝天ぷら
05 秋田アラお造り、舞鶴鳥貝の肝
06 銀宝の骨煎餅
07 枕崎カツオ藁焼き
08 琵琶湖稚鮎有馬煮
09 賀茂茄子のお椀
10 平貝とジュン菜とズイキの酢味噌和え
11 アラの潮汁
12 鳥貝のヒモ
13 関イサキ(握り)
14 出水〆鯵(握り)
15 塩釜本鮪大トロ(握り)
16 舞鶴鳥貝(握り)
17 塩釜本鮪中トロ(握り)
18 愛知ミル貝(握り)
19 出水シマアジ(握り)
20 千葉大原黒ムツ(握り)
21 宍道湖産天然鰻蒲焼き丼
22 塩釜本鮪赤身ヅケ(握り)2貫
23 枕崎カツオ藁焼き(握り)
24 岩手ブドウ海老(握り)
25 千葉竹岡赤ムツ(握り)
26 子安穴子(握り)
27 釧路バフンウニ太巻き
28 コシアブラとウドの天ぷらフルーツトマト稲庭うどん
29 台湾グリーンライチ、ワシントンさくらんぼ、宮崎マンゴー、花山椒アイスクリーム

本日は幻の高級魚アラ(マハタ属のクエの別名ではなくアラ属のアラ)を入荷とのこと。
日本国内の天然鰻で最高級ブランド宍道湖産(キロ2.3万円)も仕入れており、
海と川の最高級食材の共演となっていました。

まずは本鮪のヅケ、鮟肝のスモーク、厚岸の生牡蠣を肴に日本酒を開けます。
爽やかな牡蠣も良いですが薫香の効いたアンキモが特に光っていました。
ハイペースで日本酒が蒸発していきます。

そして日本酒の肴として更に素晴らしいと思った青森の天然ホヤ。
大衆酒場で食べるホヤは臭みやクセが気になることもありますが、
このホヤはそういう嫌な臭みがなく、独特の風味や甘味があって絶品でした。
添えられた加賀野菜の加賀太きゅうりもさりげなく美味しい。

銀宝の天ぷらと骨煎餅は生の花山椒と合わせた前回のほうが良かったです。
今回は冷凍の花山椒だったので、どうしても風味や食感に劣ります。
食材には旬があるのでこればかりは巡り合わせもあるのでしょう。

そして本日のメインであろうアラのお造り、鳥貝の肝も添えられて。
力強い白身の身ももちろん美味しいのですが味という点で最高だったのは潮汁。
アラのアラを使ったアラ汁(潮汁)ですが骨周りから強烈な旨味が溢れ出ていました。
3回連続で食べている鳥貝の肝は相変わらず濃厚なる美味。

カツオの藁焼きは淡路島のタマネギとカツオブシに合わせるカツオonカツオ。
同店のスペシャリテと思うメジの藁焼きと比べるとカツオは少し劣るのですが、
マグロの幼魚の乱獲でメジが手に入らなくなった現在では仕方ないでしょう。

琵琶湖の稚鮎、大将曰く煮たのは失敗で天ぷらにすれば良かったとのことですが、
実山椒が効いて上品な佃煮の如き稚鮎の濃い味は酒の肴としてかなり活躍しました。
トロリ蕩ける賀茂茄子、平貝と合わせたジュン菜、ズイキなど野菜も非凡な美味しさ。

握りでは最初に出てきた関イサキの美味しさに驚愕。
関サバ、関アジは絶滅寸前なぐらいに獲れなくなっているとのことですが、
このイサキも関ブランドとしてメジャーになっておかしくない美味しさ。
脂ノリ良く身が蕩けて、イサキがこんなに美味しいとは思いませんでした。

他にも黒ムツ、赤ムツ(ノドグロ)と脂の多い「ムツ」が共演。
濃厚系を好む我々の嗜好に合わせてか心憎い演出をしてきます。
珍しいブドウ海老は仕入れ値で1尾800円という高級品。

宍道湖産の天然鰻は皮がもう少しパリッと焼き上がっていたほうが好みですが、
流石の美味しさで大盛りにした丼のご飯もすぐに消失。
高級鮨店なのにウニがこぼれる太巻きなどクレイジーなことをやっていたらシャリが空に。

コシアブラとウドを天ぷらにして、フルーツトマトも合わせた稲庭うどんまで登場。
高級鮨店で〆が稲庭うどんになるお店もまず無いとは思いますが、
ツユが美味しくて稲庭うどんの茹で加減も良くこれもまた非凡なる美味しさ。

水菓子のマンゴー、ライチといった南国フルーツも素晴らしい甘さで満足。
山椒のアイスクリームを参考にしたという花山椒のアイスクリームまで堪能。
卵黄を多用しておりこれもまた濃厚なる美味でした。
1,608文字★

01 明石煮蛸と滑川蛍烏賊と秋田片栗の花 酢味噌和え
02 花山椒で炊いた琵琶湖稚鮎
03 茨城鹿島焼き蛤
04 北海道とら豆
05 琵琶湖稚鮎天ぷら
06 信州コシアブラ天ぷら
07 浜名湖銀宝天ぷら
08 銀宝の肝天ぷら、稚鮎天ぷら
09 宮城渡り蟹 花山椒酔蟹
10 銀宝の骨煎餅
11 愛知白ズイキ酢の物
12 大分城下鰈2.1キロもの お造り
13 釧路バフンウニ
14 鳥貝の肝と城下鰈の肝
15 花山椒しゃぶしゃぶ1杯目 天津小湊金目鯛
16 花山椒しゃぶしゃぶ2杯目 浅草松喜北海道牛
17 花山椒しゃぶしゃぶ3杯目 雑炊
18 芝海老入り玉子焼き
19 鹿児島鰹藁焼き生姜醤油(握り)
20 出水鯵(握り)
21 下田本鮪中トロ(握り)
22 大分城下鰈(握り)
23 有明コハダ(握り)
24 下田本鮪大トロ(握り)
25 鹿児島鰹藁焼きニンニク醤油(握り)
26 下田本鮪赤身(握り)
27 愛知鳥貝(握り)
28 釧路バフンウニ(酢飯の上に)
29 琵琶湖天然鰻 花山椒蒲焼き丼
30 城下鰈の潮汁
31 徳島トマト、静岡メロン

今年は花山椒の値段が2倍に跳ね上がったようでキロ10万円ぐらいまで急騰。
飲食店からの需要が高まって花山椒バブルとなっているようです。
そんな中で花山椒をリクエストしてしまって再度の花山椒会。
相変わらず2万円を払っても安いと思える内容となっていました。

まずは片栗の花、とら豆など珍しい食材との出会い。
甘くてホクホクしたとら豆の美味しさにしみじみと唸ります。
白ズイキもそうですが口直し的存在であろう野菜類まできっちり美味しい。

序盤戦は鮨屋なのに天ぷら屋かと思うほどの天ぷらの連続。
琵琶湖の稚鮎は肝の苦味が爽やかで養殖の鮎とは丸ごと味わう美味しさが別格。
山菜で一番美味しいと言われるコシアブラも独特の風味が堪りません。

天ぷらネタとしては幻とも言われる銀宝(キロ6,500円らしいです)。
活きの状態から捌きたてを揚げて、生の花山椒(今回は福島産)を散らしてくれます。
白身魚でありながら力強い味わいの銀宝自体も美味しいですし、
爽やかで香り高い花山椒と合わせてもまた至極の美味。
この時期だけしか味わえない究極のコラボではないでしょうか。

銀宝の小さな肝も天ぷらにして貰いましたが、こちらは苦味が強めで身には劣りました。
意外に美味しかったのが銀宝の骨煎餅。
サクサクと口当たり軽やかながら骨周りから感じる旨味が強烈。
銀宝をここまで楽しみ尽くせるお店も他になかなか無いでしょう。

白身魚にこだわるうを徳だけあって城下鰈も超ハイレベル。
同じくハイレベルで甘くて濃厚なウニを城下鰈で巻いて食べるなんて贅沢も楽しんでいました。
潮汁から感じるアラの骨周りの旨味も超絶。
肝は鳥貝の肝と合わせて前回同様に楽しみましたが濃厚な旨味に恍惚となります。

本日のメインであろう花山椒鍋。
金目鯛、甘鯛の骨から取った潮汁に鰹節と昆布も加えた出汁がベース。
このスープが鬼のように美味しくて更に花山椒までハーブとして加わるという鬼に金棒。

京都大原の筍、ウルイなどと一緒に1杯目は金目鯛、2杯目は牛肉で楽しんでおりました。
牛肉を入れると灰汁が出てしまうので至高の味わいはやはり1杯目でしょうか。
しゃぶしゃぶのようにレアーな火入れの金目鯛も蕩ける美味しさですし、
この花山椒鍋より美味しい鍋もなかなか無いでしょう。

キロ1.8万円の琵琶湖天然鰻だけは皮がガチガチになってしまっていてイマイチでしたが、
これはジビエの天然鰻なだけに炭火では火を通しにくい魚体に当たってしまったみたいです。
当たりの日には鰻専門店を遥かに超越する鰻に出会えるのですが、博打要素もあるのが同店。
通うたびに色々な面白さがあるので2万円でも毎月のように通ってしまいます。
1,698文字★

01 明石煮蛸、余市鮟肝
02 岩手真牡蠣
03 宮城渡り蟹 花山椒酔蟹
04 琵琶湖ホンモロコ、鵡川ししゃも
05 静岡イタドリ天ぷら
06 信州タラの芽天ぷら
07 駿河湾桜海老と花山椒 天ぷら
08 鳥貝の肝と鰈の肝
09 大分城下鰈お造りエンガワ付き
10 城下鰈 皮煎餅
11 三重尾鷲鰆藁焼き
12 天草天然鰻 鰻丼
13 花山椒しゃぶしゃぶ1杯目 対馬ノドグロ
14 花山椒しゃぶしゃぶ2杯目 日本橋日山の山形牛
15 花山椒しゃぶしゃぶ3杯目 銚子金目鯛
16 花山椒しゃぶしゃぶ4杯目 雑炊
17 天然鰻骨煎餅
18 徳島亀の手
19 鳥貝のヒモ
20 伊豆本鮪大トロ(握り)
21 香川観音寺赤貝(握り)
22 赤貝のヒモ(握り)
23 伊豆本鮪中トロ(握り)
24 出水〆春子鯛(握り)
25 淡路島〆鯵(握り)
26 舞鶴〆鯖(握り)
27 愛知鳥貝(握り)
28 伊豆本鮪赤身(握り)
29 釧路バフンウニ(握り)
30 酔蟹の漬け汁 冷や汁ご飯
31 痛風丼(イクラ、鰆藁焼き、鮟肝、芝海老)
32 城下鰈の潮汁
33 宮崎マンゴー、佐賀デコポン

1品目から最高級ブランドの蛸と鮟肝が出てきて日本酒が進みます。
牡蠣は真牡蠣でありながら岩牡蠣のようなサイズで驚愕。
大味というほどでもなくて、これまた日本酒の肴にピッタリ。

渡り蟹の酔っ払い蟹は、作(三重県の日本酒)、萬膳(鹿児島の焼酎)、
紹興酒8年もの、湯浅醤油、花山椒で漬け込んでいるそう。
ネットリした内子、カニミソ、そして身も堪りません。

鵡川の本ししゃもは煮物で登場しましたが、ししゃもは煮ても美味しいです。
頭ごと骨ごと味わえる小魚ならではの味わい。
佃煮ほどではないですが塩分濃い目でお酒が進みます。

春の天ぷら3連発。
山菜のイタドリは強い酸味とえぐみがあって独特な味わい。
味という点ではタラの芽のほうが圧倒的に美味しいです。
大きくて食べ応えあり、ホッコリとした食感の中に独特の旨味。
スーパーの惣菜コーナーで売っているタラの芽とは別次元過ぎる美味しさ。

同じく春の代名詞である桜海老は花山椒と一緒に掻き揚げに。
こちらもスーパーの掻き揚げとは天と地の差があります。
サクサクと軽やかながら海老特有の強烈な旨味。
油にはビールのほうが合うと日本酒から生ビールへとチェンジ。

モツ好きとしては本日のスペシャリテとも思った鳥貝の肝と鰈の肝。
鰈の肝に鳥貝の肝を和えているという肝&肝で超濃厚な逸品なのですが、
何も加えなくても素材の味だけで旨味が凄いです。
器まで舐め尽くしたくなるほどの美味しさとはこのことでしょうか。

本日は珍しいことにお造りが城下鰈だけ。
白身魚にこだわる同店だけあって勿論美味しくて、皮も揚げて貰いました。
藁焼き(鰆)、天然鰻(天草産)も相変わらずのスペシャリテ級。

そして本日のメインであろう「花山椒しゃぶしゃぶ」。
具材は日本橋日山の山形牛、銚子の金目鯛、対馬のノドグロ。
京都塚原の白子筍やフキも花山椒鍋で煮込まれて春のオールスターでしょうか。
鍋の4杯目に雑炊まで食べて普通の飲食店であればこれで終了ですが同店は鮨屋。

骨煎餅、亀の手、鳥貝のヒモと握りの前に酒肴3連発。
どれも美味しいですが本日はやはり鳥貝の美味しさが光ります。
身は握りでも味わいましたが、肝もヒモも身も全てが素晴らしい。

今ではすっかりレベルアップした握りもしっかり美味しい。
大振りな赤貝、酢〆しながらも蕩ける春子鯛、安定の本鮪はもちろん、
連休前で安売りだったというウニは某3.5万鮨店で使うウニと同じもの。

鰻丼、雑炊に加えて握りまで食べたというのに、
酔っ払い蟹の漬け汁をお米と合わせて冷や汁ご飯にして貰いました。
(韓国料理店ではカンジャンケジャンの後料理として汁と米を合せます。)

お酒がかなり強くて米からアルコールを感じるレベルでしたが、
尖った味でこれはこれで面白いかも知れません。
プリン体食材満載の「痛風丼」まで貪って潮汁、デザートと本日も暴飲暴食で堪能。
1,801文字★

鮨屋なのに鮨が弱点と言われていましたが今回の握りは良かったです。
鼈(スッポン)と鰊(ニシン)をリクエストしての訪問。
この日食べた料理は以下の通り。

01 琵琶湖ビワヒガイ、四万十川ゴリ
02 オホーツク毛蟹 セリとカニミソ和え
03 スッポンの内臓ソテー
04 服部中村養鼈場スッポンの肝刺し
05 天降川2.7キロもの天然スッポン唐揚げ
06 静岡メヒカリ一夜干し
07 合馬タケノコ
08 能登アオナマコ コノワタ和え+おかわり
09 タケノコとスッポンの炊き込みご飯
10 スッポンのお椀
11 淡路2.5キロものヒラメ 肝刺し
12 滑川ホタルイカ
13 対馬本鮪大トロ(握り)
14 三河一色産養殖鰻 鰻丼
15 淡路2.5キロものヒラメ(握り)2貫
16 屋久島カツオ(握り)
17 大分赤貝(握り)
18 鴨川〆サバ(握り)
19 対馬本鮪中トロ(握り)
20 船橋コハダ(握り)
21 対馬本鮪大トロ(握り)2貫目
22 対馬本鮪赤身ヅケ(握り)
23 滑川ホタルイカ2回目
24 稚内ニシン塩焼き
25 下北桜鱒ムニエル 京都菜花酢味噌和え
26 ヒラメ茶漬け
27 桜鱒カマの味噌汁
28 栃木やよいひめ、唐津でこぽん
29 羅臼バフンウニ 三河平貝 磯辺巻き

まずは骨ごと頭ごと食べられてしまうビワヒガイやゴリが美味しい。
川魚としては鮎やホンモロコのほうが格上とは思いますが穏やかで良い味付け。
毛蟹とセリの組み合わせの妙にも舌鼓。

今回はスッポンを事前にリクエストしていたのですが、
服部中村養鼈場の養殖スッポンと天降川の天然スッポンの食べ比べとなりました。
天降川の天然スッポンは2.7キロという超特大サイズ。
捌かれた後の亀頭の大きさを見ただけで驚愕しました。
服部中村養鼈場の養殖スッポンは天然スッポンより高値という国内最高ブランド。

養殖の肝は刺身、それ以外の内臓はソテー(天然は養殖より生食リスクが高いので)。
そして天然の身は唐揚げ、養殖はお椀(養殖はスープにすると特に美味しいらしい)。
更に合馬のタケノコと合わせて「タケノコとスッポンの炊き込みご飯」に。

合馬(北九州市)の筍は今や京都塚原の白子筍を超える国内一の市場評価とのこと。
えぐみ無く繊細な味わいに春の訪れを感じます。
メヒカリの一夜干し、コノワタ和えのナマコ(しかもおかわり付き)。
タケコノご飯まで食べて都心の和食店であればこれで万超えコースが終了するでしょう。

しかしこれで序盤戦が終わっただけなのが同店の特別コース。
2.5キロものという淡路のヒラメを捌いて、まずは肝刺しをポン酢で楽しみます。
今回の肝は苦味が強くてイマイチだったのですが、
続いて出てきた滑川のホタルイカはそのサイズの大きさに驚きます。

時間が無かったようで目が付いたままでしたが、目ごと食べても美味しい。
握りを食べた後におかわりまで登場しました。
鮨屋なのに何故か鰻屋より美味しい地焼きの鰻丼(三河一色産)も堪能。

そしていつもは終盤戦でおまけのように出される握りが中盤戦で登場。
ネタが厚切りになったことで仕入れ力に優れる同店のネタが活きたのか。
握りの技術が上がってきているのか、今回の握りは4.0を超えるぐらい美味しかったです。

白身のヒラメはネタでシャリが隠れるぐらい厚切り。
同店のシャリは存在感が強くマグロとは合っても白身にはイマイチなことが多かったですが、
今回は厚切りで表面積も広いヒラメの存在感の強さと合って美味しい。
サバにコハダといった光り物の酢〆も適切で、どうしてしまったのでしょうか。
いつもは握りより丼や巻き物の評価が高くなるのですが握りで満足。

握りの後はリクエストしていたニシン(今が旬なのです)を塩焼きで出してくれました。
キロ800円ということで同店で扱う魚にしては安いのですが美味しい。
もっと高級魚であろう桜鱒のムニエルより美味しいと思ったぐらいです。

さくらももいちごを超えそうなスーパーやよいひめ(カリスマ生産者の苺)、
甘くてジューシーなでこぽん、そして何故かデザートの後なのに雲丹と平貝。
平貝の磯辺は2万を超える鮨屋でも食べたことがありますが、
同店はそこに高級なバフンウニまでドカ盛りで超越してきます。
2万円を超えても安いと思える稀有なお店。
1,974文字★

前回は3.8キロもの「明石の鯛」が最高級和食店でも出会えない凄まじさでしたが、
この日の5.2キロもの「クエ(五島列島産)」も甲乙つけがたい素晴らしさ。
銚子産という2.9キロもの「金目鯛」も立派で相変わらずの仕入れ力。

この日食べた料理は以下の通り。

01 小柴スミイカゲソ木の芽味噌和え、伊勢トコブシ
02 福岡トラフグ煮付け
03 能登赤ナマコ
04 筑波ワラビ、和歌山うすい豆
05 蓬麩蕗味噌乗せ、京都菜の花酢味噌和え
06 三河トラフグ白子酒蒸し
07 防風、花わさび
08 五島列島クエ5.2キロ お造り
09 羅臼バフンウニ
10 対馬ブリ藁焼き
11 銚子金目鯛2.9キロ 炭火炙り
12 金目鯛 鱗の唐揚げ
13 徳島タケノコと羅臼助子のお椀
14 クエのカブト酒蒸し
15 クエ鍋(クエ、白子、筍、豆腐、白菜)
16 クエ鍋の〆雑炊
17 クエの肝と胃袋
18 金目鯛の肝刺し
19 クエの腸のソテー
20 淡路ヒラメ(握り)
21 壱岐本鮪大トロ(握り)
22 小柴スミイカ(握り)
23 岡山平貝(握り)
24 宍道湖白魚(握り)
25 伊勢ホウボウ昆布〆(握り)
26 壱岐本鮪中トロ(握り)
27 鴨川〆サバ(握り)
28 大分赤貝(握り)
29 対馬ブリ藁焼き(握り)
30 赤貝ひも(握り)
31 船橋小肌(握り)×2
32 壱岐本鮪赤身ヅケ(握り)
33 鹿児島養殖鰻白焼き丼
34 金目鯛の潮汁
35 ばらちらし
36 唐津浜崎みかん、愛知パーフェクトトマト

木の芽味噌の緑色を纏ったスミイカのゲソから超絶な美味しさ。
トラフグは煮付けになっていて驚愕。
てっさ、てっちり以外で食べることってまず無かったのですが、
ミシュラン三ツ星まき村で食べたトラフグより美味しいぐらいで更に驚愕。
赤ナマコまで出てきて日本酒がグイグイ進んでいきます。

適度に歯応えを残したワラビ、うすい豆は出汁の旨味も加わって何とも美味しい。
インド料理やタイ料理のようにスパイスやハーブで別次元の美味しさになる野菜も良いですが、
日本料理ならではの出汁で引き立つ野菜も良いものです。
この量で原価2,000円というトラフグの白子も反則的な美味しさでした。

そして本日の主役であろうクエのお造り。
厚切りでブリブリと弾力があるのですが、真鯛より脂があって独特の風味。
白身なので明石の鯛に通ずる部分もあるのですが、クエならではの旨味もまた格別。

クエはカブトを酒蒸し、身をお造りと鍋にして、肝と胃袋は湯引きのポン酢おろし、
腸はソテーで登場して、まさに「クエ尽くし」となっておりました。
本日一番の発見だったのがクエの腸のソテー。
牛のコプチャンやシマチョウを思い出すような凄まじい脂が流れ出ており、
脂から感じる強烈な旨味に恍惚となって高級魚の「ホルモン焼き」に舌鼓。

炭火でレアーに炙られた金目鯛もメチャクチャ美味しいです。
同席者によれば鱗の唐揚げを乗せて塩を加えても最高だったとのこと。
肝刺しは苦味があってモツに関してはクエのほうが良かったですが、
身の美味しさは負けないぐらい素晴らしかったです。

吸い口の木の芽の香りが素晴らしい筍と助子のお椀。
走りの筍も美味しいですが、お椀の出汁と水分を含んだ助子が最高。
助子の一番美味しい食べ方かも知れません。

握りでは桜の葉で香り付けした白魚が白眉。
今月は山さき(神楽坂)で白魚のフリッターを食べたり、
花むら(向島)で白魚の天ぷらを食べましたが次元の違う美味しさ。
同店は鮨屋なので握りで感動することもたまにあります。

専門店を凌駕するレベルで毎回のように感動しているのが鰻。
天然鰻は冬眠している時期なので鹿児島産の養殖鰻を白焼きにしていましたが、
地焼きなのに蒸しを入れた鰻のようにやわらかく皮もパリパリ。
都内の鰻屋でこのレベルの白焼きを出せるお店が何軒あるでしょうか。

醤油ベースの金目鯛の潮汁(昆布は真昆布を使用)には金目鯛の目玉入り。
クエのカブトを食べたときも目玉が何とも美味しかったですが、
金目鯛のほうが目玉が大きくて、その食べ応えに満足度が高くなります。

干瓢、ガリ、小肌、穴子、鮪、白子、菜の花、ブリ藁焼き、トコブシ入りの「ばらちらし」。
それぞれの食材を別々に食べても美味しいですし、一緒に食べれば渾然一体の味わい。
鰻丼と海鮮丼の美味しさは都内最高クラスかも知れません。

水菓子は甘くてジューシーなミカンと希少なパーフェクトトマト。
ミシュラン店を凌駕するレベルの食材を扱う高級店でありながら、
お腹がパンパンになるまで貪れるという奇跡体験アンビリバボー。
1,797文字★

本日のうを徳も大物を仕入れていました。
カウンターに鎮座するウラジオストク産2.4キロものタラバガニはまだ生きています。
仕入れ値1尾3万円という3.8キロもの「明石の鯛」も厨房で存在感を放っていました。
この日食べた料理は以下の通り。

01 琵琶湖ホンモロコ甘露煮、京都菜花酢味噌和え
02 大分マナガツオお造り
03 ウラジオストク産タラバガニ2.4キロ 焼きタラバ
04 明石の鯛3.8キロ 肝刺し
05 明石の鯛 松皮造り
06 焼きタラバ2脚目
07 明石の鯛 鱗の唐揚げ
08 函館ムラサキウニ
09 伊豆花わさび
10 タラバガニのヘソ
11 タラバガニ鍋1杯目(菜花、エノキ、豆腐)
12 タラバガニ鍋2杯目(椎茸、白菜、蟹味噌)
13 タラバガニ鍋 蟹味噌入り炊き込みご飯
14 明石の鯛の潮汁
15 明石の鯛 アラ煮
16 タラバガニ 甲羅酒
17 松輪サヨリ(握り)
18 出水春子鯛(握り)
19 宿毛シマアジ(握り)
20 船橋コハダ(握り)
21 壱岐本鮪中トロ(握り)
22 明石の鯛 エラの唐揚げ
23 壱岐本鮪赤身(握り)
24 明石の鯛(握り)
25 愛知平貝(握り)
26 愛知本ミル貝(握り)
27 富津スミイカ(握り)
28 京都海老芋と噴火湾毛蟹のお椀
29 壱岐本鮪大トロと羅臼雲子の手巻き
30 イクラと牡蠣とコノワタ丼
31 宮崎日向夏、愛媛せとか、宮崎金柑

ジャブの如き1品目のホンモロコと菜花から良い味しています。
大分産という大きくて立派なマナガツオは何とお造りでの提供。
足が早いのでお造りで見ることの少ないマナガツオ。
マカジキを思い出すようなトロっと脂の乗った身質で清々しいです。

活きタラバガニは目の前でライブ解体されていきます。
炭火でレアーに火入れした焼きタラバでまずは先制パンチ。
松葉蟹の上品で繊細な味わいに比べると大味とはいえ美味しい。
特に「ヘソ」の筋肉質な身が最上でした。

タラバガニは炭火焼きだけでなく鍋にもなります。
二番出汁とタラバガニから出た出汁の効いたダブルスープが良き味。
さりげなく椎茸などの野菜まで美味しいです。
残り汁で作った炊き込みご飯はまるで「タラバガニリゾット」のよう。

そして5.0満点を超えるぐらいに素晴らしかった3.8キロもの明石の鯛。
これだけ大きいと大味にならないか心配だったのですが杞憂。
松皮造りで出された身はブリブリと弾力がありながら鮮烈な旨味。
関東の鯛は寝かせることが多いですが、この日の鯛は〆たばかり。
素材として最上の鯛は九州のように寝かせないで食べても抜群に美味しい。

また捨てるところがほとんど無いのが鯛の良いところ。
肝も刺身で食べたのですが、仔牛のレバ刺しを思い出すようなアッサリした味わい。
アッサリと言っても肝なので濃厚な旨味があってモツ好きには堪りません。

更に鱗とエラは唐揚げに、鱗だけで生ビールがガンガン進みます。
アラはうを徳のスペシャリテ「潮汁」となって至高の美味しさ。
頭部は「アラ煮」で骨や皮までむしゃぶり尽くします。
目玉の周りのゼラチン質が最高に美味しくて恍惚となりました。

この日は超高級鮨屋が仕入れるレベルのムラサキウニ(1箱3万5千円)も出ましたが、
ウニが霞んでしまうぐらい明石の鯛が圧倒的な存在感。
超高級和食店の京味や松川でもこのレベルの鯛はまず出せないでしょう。

〆の握りも美味しいのですが新たな発見だったのが「大トロと白子の手巻き」。
例えばネギとトロでネギトロ、沢庵とトロでトロタクなど、
鮪のトロと合わせる食材は通常サッパリしたものが多いと思います。

濃厚な大トロと濃厚な雲子(鱈の白子)を合わせるのはどうかと思いましたが、
これが意外と喧嘩せずに組み合わせの妙を感じられる素晴らしい美味しさ。
握りでは都心の高級鮨店を凌駕するほどの満足度とまではいかないですが、
丼と巻き物の美味しさに関しては都内の鮨店でもトップクラスではないでしょうか。

一番出汁の海老芋と毛蟹のお椀。
日本料理の花形と言われるお椀の美味しさもやはり全国トップクラス。
具材がゴロゴロ入っているので食べ応えまであって最上の味わいという異常なお椀。
1箱6,000円超えという金柑など、こだわりの水菓子も相変わらずのレベルの高さ。
8,028文字(日記を含めると91,879文字)★

<摘要>

東武伊勢崎線の「東向島」駅より歩くこと4~5分。
向島百花園の近く、「百花園前」バス停からは歩いてすぐ。
地域密着型の下町のお鮨屋さんです。

1964年創業の老舗で店主は三代目(鮨屋になってからは二代目)。
食材マニアの店主は築地(→豊洲)に週3、千住に週1で通います。
修業先が京都の割烹やましたということもあって、
「京料理と江戸前にぎりのおまかせ」がお店の主力商品。
アラカルト利用も可能なのですが、おまかせのほうがお得です。

初訪問時は5,000円のおまかせもあったのですが、
現在は7,500円~、事前予約で20,000円までの特別コースも可能。
下町のお鮨屋さんとしては高級店の部類に入ります。

しかしお店が持ち家で賃借料が無く、食材マニアの店主の矜持、
お店を切り盛りするのが実質店主1人だけということもあって、
値段に対するコストパフォーマンスの高さはおそらく東京No.1。

おまかせではお酒に合う料理がちょこちょこ出てきて、
お酒を飲んだ後にお鮨で〆て最後に水菓子というスタイル。
飲める人のほうが楽しめるお店でしょう。

前述の通り実質1人で切り盛りしているので提供速度は遅いです。
2~3時間の滞在は覚悟、特別コースのときは毎回5時間コース。
アラカルト注文でも提供は遅いらしいです。

老舗だけあって風情のあるお店なのですが古い建物で換気に脆弱性。
魚を捌いた直後など店内が生臭いことも。
雰囲気重視の、特に女性には嫌がられる面が色々とあります。
デートや接待で利用するのにはあまり向いていないでしょう。
純粋に食と向き合いたい人が行くべきお店と思います。

お店の先代は銀座の奈可田(閉店)出身。
先代から習ったという握りのシャリはイマイチに思っていたのですが、
今はシャリを変えて、火力も炭火に変更するなど日進月歩で進化中。

かつては鮨屋として3.5級、和食店として4.5級という評価でしたが、
現在は鮨屋として4.0級、和食店や鰻店として5.0級。
日本料理の花形であるお椀の美味しさが最高級の和食店クラス。
フレンチのポワレのように皮をパリッと焼き上げた天然鰻は、
他のどのお店でも味わえない日本一とも思う美味しさ。

飲食店には一見客でも常連客でも同じ満足度になるお店と、
常連のほうが満足度が高くなるお店がありますが、うを徳は後者。
お客さんの好みに合わせてカスタマイズする能力が高いお店なのです。

そのため何度も通うことで満足度が上がっていきました。
店主の引き出しの多さから何度通っても毎回新しい発見があります。
鮨屋とは思えないほど野菜や果物にもこだわっていて、
コンソメやムースなど洋食まで楽しめる変なお店。

鮨屋によっては禁忌となるニンニク、高級店は捨てることが多いモツ、
挙句の果てにドリアンまで扱うという異端のお鮨屋さん。
賛否両論あって万人ウケする高級店では無いのですが、
合う人には最高のお店で、何度も通うことで至高のお店となります。
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2017年の初レビューも東向島うを徳の特別仕様おせち。
おせちというより「おつまみ」のような構成ですが随所で和の技術が光ります。
相変わらず鮨屋のレベルを超越したハイクオリティおせち。

一の重は、黒豆、数の子、子持ち昆布、栗渋皮と林檎入り芋金団、蒲鉾、
トラフグ白子、赤ピーマンのムース、煮凝り、カラスミ、ソロバン、
玉子焼き、柚子釜いくら、チーズ入り干し柿、ばちこ。

二の重は、蒸し鮑、車海老旨煮、天然鰻、バイ貝、松茸、京人参、菜花、
独活、慈姑、金柑、八頭、海老芋、落花生、牛蒡、堀川牛蒡詰め物、ガリ。

三の重は、ミニトマト、蟹、本鮪の赤身とトロの藁焼き、〆鯖、小肌、
ヒラメ昆布〆、ヒラメ龍飛巻き、海藻、スダチ、本山葵。

四の重は、メロウ、鰆、小女子胡桃、子持ち鮎甘露煮、穴子昆布巻、鮭昆布巻。

五の重は、金目鯛、マナガツオ、色々な魚のアラ、セロリ、キクラゲ。

更に酒の肴にピッタリなオマケ付き。

うを徳のスペシャリテとも思う、赤ピーマンのムース、カラスミ、藁焼き、
ヒラメの龍飛巻きといった料理はお店で食べるとき同様に美味しい。
特に藁焼きは本鮪のトロを炙ったようで、お店でも見たことのない正月モード。

おせちでしか食べたことのない昆布巻も毎年素晴らしいです。
今年は鮭だけでなく穴子も昆布で巻いていましたが両者の相性抜群。
穴子と昆布がこんなに合うとは驚きました。

同じくおせち限定の柚子釜いくら、車海老旨煮、メロウなども新年の楽しみ。
大手デパートがお歳暮で扱うイクラが冷蔵庫にあったので食べ比べてみましたが、
柚子が香ってまろやかな味付けの柚子釜いくらのほうが遥かに格上。

松茸はもちろん、ミニトマト、セロリ、独活(ウド)など野菜も非凡な美味しさ。
慈姑(クワイ)など縁起物まで美味しくて確かな実力を感じます。
次(2018年分)が最後のおせちとのことで再来年からはおせち難民となりそうです。
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01 鹿児島サツマイモ焼き芋
02 石川源助大根 京人参 羅臼鱈子
03 氷見メジ
04 氷見カツオ
05 富山新湊松葉蟹 脚
06 氷見寒ブリ藁焼き
07 富山新湊松葉蟹 胴体
08 松島牡蠣
09 昆布森牡蠣
10 富山新湊松葉蟹 爪
11 明石ヒラメお造り 肝とエンガワ付き
12 北海道浜中バフンウニ
13 アナゴの肝
14 愛媛トコブシ
15 富山新湊松葉蟹 カニミソ甲羅焼き
16 富山新湊松葉蟹 甲羅酒
17 山口松茸と松葉蟹真丈のお椀
18 トラフグ白子白味噌椀
19 琵琶湖天然鰻蒲焼きミニ丼
20 余市アンキモ 羅臼雲子 出雲椎茸 カラスミ
21 舞鶴鯵(握り)
22 松輪〆鯖(握り)
23 氷見カツオ(握り)
24 氷見メジ(握り)
25 大間本鮪中トロ(握り)2貫
26 ヤケクソ丼(銚子金目鯛、筋子西京漬、生雲子、鰹)
27 明石ヒラメ潮汁
28 岩手メロン 山形ゴールドラ・フランス 新潟越後姫

炭火でこんがり焼いた「焼き芋」が1品目という変則的なスタートでしたが、
芋から蜜が溢れるがごとき糖度の高さでメチャクチャ美味しいです。
外側の皮は炭火で黒焦げですが、香ばしくて焼き芋のレベルを上げていました。

お椀で加賀野菜、京野菜とジャブを打ってきた後は主役級の魚介のオンパレード。
氷見産3連発はメジ、カツオ、寒ブリ。
刺身でストレートに味わうメジ、生姜醤油で漬けにしたカツオに唸り、
藁焼きにして大蒜醤油で味付けした寒ブリで相変わらずノックアウトされます。

蟹の値段が高騰していると聞きますが、新湊の松葉蟹が生きたまま1匹ドーンと登場。
ベキベキと解体されて炭火で焼き蟹となっていきます。
ほじくり出して食べる上品な身の味わいも流石の美味しさですが、
超絶な美味しさだったのは何といっても甲羅焼きにされたカニミソ。
自分がモツ好きなこともあってこの濃厚な旨味には魅了されました。

牡蠣の食べ比べは松島と昆布森。
この日の昆布森は何故かクリーミーさに欠けてアッサリ系。
アッサリ爽やかながら旨味が鮮烈な松島のほうに軍配。

2.7キロものという巨大なヒラメですが大味にはならず力強い旨味。
肉厚にカットされたお造り、エンガワ、肝刺しと都心の超高級店でも味わえない美味しさ。
12月の謝恩セールということでバフンウニも高級品を仕入れているようです。
こちらも都心の超高級鮨店で扱うレベルの逸品でしょう。

お椀が連続で登場。
まずは名残りの松茸と、超巨大な松葉蟹真丈のお椀。
松葉蟹の使用量が尋常ではなくて圧倒されます、お椀の美味しさも相変わらず。

そして白子の「王様」とも思うトラフグの白子を白味噌椀で。
この日は雲子(鱈の白子)も加熱、生と2種類楽しんでいずれも美味しかったですが、
トラフグの白子のほうが旨味やクリーミーさが一段上という印象。

琵琶湖の天然鰻は少し大味にも思ったのですが、その美味しさは相変わらず。
アンキモ、椎茸、雲子、カラスミのプリン体アラモードでお酒を蒸発させ、
一応お鮨屋さんなので握りも提供されていきます。

握りですが今日は少し硬めのシャリが口の中でほどけて良かったです。
鯵、鯖、カツオ、メジ、更に大間の本鮪の中トロが2貫。
鮨屋としても十分に楽しめるレベルになってきています。

そして本日の白眉とも思った金目鯛、筋子西京漬、生の雲子、鰹のヤケクソ丼。
炙った厚切り金目鯛がかなり良いです。
西京味噌がガツンと主張する筋子も味こそ濃いのですが酢飯との相性最強。
一部は酒肴としてビールに合わせて良し、酢飯と合わせて良し。
何とも汎用性が高く美味しい丼で大満足。

うを徳のスペシャリテとも思う潮汁(この日の吸い地は利尻昆布)。
異常なまでにこだわるフルーツ盛りも相変わらずどれも感動級に美味しい。
来年の予約も3月まで3ヶ月連続で入れてしまいました。
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今月2回目の訪問、寒くなってきましたが食材の豊富な季節。
蟹の内子、外子、カニミソ、牡蠣、ヒラメの肝、ウニ、アンキモ、
アナゴの肝、カラスミ、筋子、白子などプリン体の豪華共演。
更には鳥羽産の伊勢海老を玉子焼きにしてしまうという暴挙。

01 香住セイコガニ酔蟹
02 香住松葉蟹カニミソ和え
03 松葉蟹の甲羅酒
04 能登アオナマコ茶ぶり
05 釧路牡蠣
06 山口トコブシ
07 聖護院かぶ
08 鳥羽伊勢海老の身と海老味噌入り玉子焼き
09 氷見の鰤の藁焼き
10 明石ヒラメお造りと肝刺し
11 釧路バフンウニ
12 余市アンキモ
13 対馬アナゴの肝
14 大阪湾カラスミと京都海老芋
15 若狭ぐじと山口長門松茸のお椀
16 児島湾1.7キロ天然鰻蒲焼き丼
17 対馬本鮪脳天(握り)
18 富山白海老(握り)
19 東京湾小柴スミイカ(握り)
20 青森ヒラメ昆布〆(握り)
21 小柴小肌(握り)
22 岩手筋子西京漬(握り)
23 明石ヒラメ潮汁
24 対馬本鮪大トロ(握り)
25 ミンク鯨鹿の子(握り)
26 宮古〆鯖(握り)
27 対馬本鮪中トロ(握り)
28 羅臼生雲子丼
29 愛媛紅マドンナ
30 和歌山黒あま
31 山形ラ・フランス

まずはズワイガニのメスとオスの共演。
紹興酒、萬膳(芋焼酎)、実山椒、生姜、ネギで漬け込んだという、
セイコガニの内子やカニミソのトロッと濃厚な美味しさが堪りません。
松葉蟹は身の旨味が強くてこれもまた良し。

茶ぶりにしてやわらかくなったナマコ、生の牡蠣はスダチで爽やかに。
トコブシ、聖護院かぶもやわらかくて間違いない美味しさ。
酒肴にもピッタリなので日本酒が進んでしまいます。

そして伊勢海老をすり身にしてしまったという玉子焼き。
砂糖を多めに入れてフワッと焼き上げているようですが、
こちらもカステラのような食感と伊勢海老の旨味が堪りません。
伊勢海老が勿体無いですが確かに美味しい玉子焼きで驚愕。

氷見のブリは豪快カットでニンニク醤油と合わせて藁焼きに。
中心に少しだけ冷たい部分がありましたが超絶な美味しさ。
高級な鮨屋では臭いの強さから禁忌ともなるニンニクですが、
このパンチ力のある美味しさは素晴らしいです。

白身魚にこだわるうを徳だけあってヒラメのお造りも鮮烈かつ強烈な旨味。
肝はホルモン焼き専門店のレバーでも敵わない美味しさで、
ウニもまた2万円以下のコースとは思えないクオリティの高さ。

キロ2万円という余市のアンキモ、穴子の肝と肝尽くし。
揚げた海老芋にはカラスミが乗っての登場。
少し生臭さは出てしまいますが面白い組み合わせで、
一緒に食べても別々に食べても美味しかったです。

お椀は二番だしと甘鯛(ぐじ)を吸い地にした松茸とぐじのお椀。
そして真昆布とヒラメの潮汁。
相変わらず鮨屋とは思えないお椀へのこだわりです。

そしてそろそろシーズンの終わりそうな天然鰻は児島湾1.7キロもの。
凄い身厚なのですが意外なことにフワッと身がやわらかく、
ポワレのようにカリッと焼き上げた皮も超絶な美味しさ。
鰻専門店でも味わえないスペシャルな鰻丼です。

握りも本鮪の脳天、白海老、筋子の西京漬け、ミンク鯨の鹿の子など、
面白いネタから定番のネタまで色々と楽しめました。
どうしても後半戦となってしまいますが鮨屋としてもレベルアップ中。

握りの後には生の雲子(鱈の白子)丼で恍惚となって、
最後の水菓子はこれまた非凡な3種類のフルーツ。
特に名人が育てたというラ・フランスは香りも食感も素晴らしいです。
洋梨の中でも別次元な美味しさで本日も〆まで抜かりなく楽しめました。
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過去訪問分の写真とレビューは下記リンク先の日記に移行
2017年おせちの写真とレビュー
https://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/146572/
2016年12月の写真とレビュー
https://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/146242/
2016年11月の写真とレビュー
https://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/145758/
https://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/145360/
2016年10月の写真とレビュー
https://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/144487/
2016年9月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/143510/
2016年8月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/142813/
2016年7月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/141905/
2016年5月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/140715/
2016年4月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/139922/
2016年3月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/138478/
2016年2月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/136856/
2016年1月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/136161/
2016年おせちの写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/135740/
2015年12月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/135739/
2015年11月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/135303/
2015年10月の写真とレビュー
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2015年9月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/132723/
2015年8月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/131987/
2015年7月の写真とレビュー
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2015年6月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/130119/
2015年5月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/129061/
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/128281/
2015年4月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/127513/
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/127514/
2015年3月の写真とレビュー
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http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/125217/
2015年2月の写真とレビュー
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http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/124181/
2015年1月の写真とレビュー
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おせちと折詰の写真とレビュー
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2014年12月の写真とレビュー
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2014年11月の写真とレビュー
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http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/121322/
2014年10月の写真とレビュー
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2014年9月の写真とレビュー
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http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/118141/
2014年8月の写真とレビュー
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http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/116959/
2014年7月の写真とレビュー
http://tabelog.com/rvwr/giblets/diarydtl/115730/
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2014年7月初投稿、2014年8~12月更新、2015年1~12月更新
2016年1~5月更新、7~12月更新、2017年1月更新

  • 2019.11 これで勘弁太巻き(ウニ、イクラ、アンキモ、カラスミ、タコ、大トロ、ブリ、サバ)
  • 2019.11 お造り(淡路平目、余市バフンウニ、京都聖護院蕪の煮物)
  • 2019.11 琵琶湖〆ホンモロコ
  • 2019.11 天草小鰭1389

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2位

豚小家 (小岩、京成小岩 / 焼きとん、居酒屋、もつ焼き)

8回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2019/12訪問 2019/12/11

【★5.0】東京のやきとんってレベル高いのだと再確認(しかも地方より安い)【0018-8】

1,069文字★

チャージ料(300円)半熟煮玉子
りんげる刺し(480円)湯引きした産道
れば 塩(80円)
豚喉ナンコツ唐揚げカレー味(480円)
てっぽう 塩(150円)
しろ タレ(120円)
あぶら タレ(100円)
きくあぶら タレ(100円)
茹で豚 ニンニク醤油(680円)
なすと大葉の肉巻き天ぷら(580円)
鉄板明太モッツァレラチーズガーリック焼きめし(680円)

(注)表示価格は外税です

新たな食との出会いを求めて日本全国を巡っているのですが、
やきとん(もつ焼き)に関して東京のレベルの高さは日本一と確信しております。
地方を巡れば巡るほどその確信が深まってきています。

大消費地である東京(の芝浦食肉市場)には日本全国から優秀な豚が集まってきますし、
特に東側の下町エリアでは駅ごとに老舗の名店が幅を利かせており新興店との争いも激しいです。
(例えば小岩駅も北口の大竹や南口の一力などの老舗が根強い支持を受けています。)
そして捨て値で仕入れることが可能な豚モツは安さも異常。
(競争原理が働いていることもあって下町であれば1串100円台に収まっています。)

先日は高知県の繁華街で人気となっている大串モツ焼き店を訪れてみたのですが、
同店のような大串レバーが280円という値付けでした(同店は驚愕の80円です)。
(江戸川区とはいえ一応)東京23区内に在りながら地方都市の3分の1未満という超絶安値。

そして値段以上に圧倒的な差を感じたのが火入れの技術。
表面が黒焦げになるぐらいウェルダンだった高知某店に対し同店レバーの何と美しいこと。
モツ刺しを食べるときの味変アイテム「胡麻油塩」を転用してレバ刺し風の味付けにすれば、
80円とは思えないほど完成度の高いレバーを楽しめて東京の凄まじさを痛感します。

岩中豚、黒豚、アグー豚といった日本全国から選抜した豚の中でも特に脂身の美味しさが素晴らしい岩中豚、
未だ同店を超えるモノに出会えていないテッポウなどを楽しんで本日も大満足。
そして豚とは全く関係無いのですが、ジャンキーな鉄板焼きめしの美味しさも非凡でした。

東京では無理して松茸ご飯を食べるよりも、こういうジャンク飯のほうが満足度が高くなります。
(塩と脂と米の組み合わせという人間の本能に訴求する美味しさなのです。)
カシラアブラ、キクアブラ、岩中豚バラ肉の脂身、ジャンク飯などヘルシー志向とは対極の料理ですが、
脂っ濃くてコッテリした美味しさを好む人にとって、同店はまさにシャングリラ(桃源郷)。
480文字★

チャージ(300円)半熟煮玉子
もつ刺し5点盛り(1,200円)はつ、たん、はらみ、りんげる、がつ
れば(80円)
しろ(120円)
てっぽう(150円)
豚喉ナンコツ唐揚げカレー味(480円)
茹で豚(680円)
あぶら(100円)
きくあぶら(100円)
シャキねぎ盛り(280円)
鉄板バリ辛ガーリックバター焼きめし(580円)

※表示価格は外税です

80円なのにプリプリのレバーが巨大串で登場してくる同店。
かつてのようにレアーな焼き加減は不可能となりましたが、可能な限りで若焼きリクエスト。
レバーを串から外して、刺し盛りのネギと胡麻油塩を転用することにより「レバテキ」風にも楽しめます。
「シャキねぎ盛り(280円)」もメニューにあるのでネギを増し増しにするのも良し。

岩中豚の脂身たっぷりバラ肉の「茹で豚」もお気に入りメニュー。
ブランド和牛として名高い松阪牛の霜降り肉より個人的には美味しいのではないかと思っています。
(もっとも松阪牛もピンキリあるのかも知れません。)
こちらも680円ということでコスパ満点ではないでしょうか。
331文字★

チャージ(300円)半熟煮玉子
茹で豚(680円)
岩中豚の鉄板特製ギョーザ(480円)
れば(80円)
あぶら(100円)
きくあぶら(100円)
かしら(120円)
たん(150円)
てっぽう(150円)
まるしろ(200円)
自家製とんつくね(2個 380円)
鉄板バリ辛ガーリックバター焼きめし(580円)

※表示価格は外税です

夏メニューの「鉄板バリ辛ガーリックバター焼きめし」には地獄巻きの唐辛子を転用しているようです。
レベル6の辛さになると筆者では耐えられなくなるぐらい辛い地獄巻き。
鉄板バリ辛ガーリックバター焼きめしも予想外に辛かったです。
しかしバターでマイルドになりますし、お米との相性も良くて、夏の〆に良いかも知れません。
378文字★

チャージ(300円)半熟煮玉子
とろ玉白角煮(680円)
れば(80円)
もつ刺し5点盛り(1,200円)はつ、たん、りんげる、てっぽう、がつ
はらみのタタキ(580円)
レバーたつた揚げ(480円)
茹で豚(680円)
はらみユッケ(580円)
豚喉ナンコツ唐揚げ カレー味(480円)
しろ(120円)
てっぽう(150円)
あぶら(100円)
かしら(120円)
たん(150円)
はつ(80円)
鉄板明太モッツァレラチーズガーリック焼きめし(680円)
岩中豚唐揚げ(580円)
鉄板カレーチーズガーリック焼きめし(680円)

※表示価格は外税です

定期更新。
卓上の七味を「豚喉ナンコツ唐揚げ カレー味」にかけてもスパイス感が増して良いです。
〆の鉄板焼きめしはジャンキーな味なのですが、タレをかけて鉄板でパリッと焦げたお米が美味。
425文字★

お通しの半熟煮玉子(チャージ1人300円)
れば(80円)
はつ(80円)
あぶら(100円)
きくあぶら(100円)
しろ(120円)
かしら(120円)
てっぽう(150円)
豚喉ナンコツ唐揚げカレー味(480円)
茹で豚(680円)
黒豚カルビのガーリックバター焼き(680円)
もつ刺し3点盛り(900円)はつ、たん、りんげる

80円のレバーを限界数(この日は4人だったので8本)まで注文して、胡麻油塩と一緒にレバテキ風に。
料理に比べるとお酒は安くないのですがシャリキンボトル(凍らせた金宮焼酎のボトル)を入れて、
「レバテキ」とホッピーを合わせて楽しんでいました。

岩中豚バラ肉の脂身が蕩ける茹で豚、同店のスペシャリテと思うテッポウ、真空低温調理のモツ刺しなど、
お腹いっぱいになるまで飲んで食べて1人3,000円チョットは相変わらず驚愕のコストパフォーマンス。
特に健啖家なモツラーに評価の高くなるお店ではないでしょうか。
719文字★

半熟煮玉子(お通し)
れば(80円)
はつ(80円)
あぶら(100円)
きくあぶら(100円)
しろ(120円)
はらみ(120円)
かしら(120円)
たん(150円)
てっぽう(150円)
地獄巻き(180円)
うずら巻き(200円)
ポテトサラダ(380円)
もつ煮込み(480円)
レバーたつた揚げ(480円)
豚喉ナンコツ唐揚げカレー味(480円)
茹で豚(680円)
とろ玉白角煮(680円)
黒豚カルビのガーリックバター焼き(680円)
鉄板明太モッツァレラチーズガーリック焼きめし(680円)
もつ刺し3点盛り(900円)はつ、たん、りんげる

今月は1串200円もする黒豚のやきとん、アグー豚のやきとん、1串150円の上州豚のやきとんを食べましたが、
1串80円~150円の同店のやきとんのほうが安くてボリュームあって美味しいです。
コストパフォーマンスまで含めた総合力の高さは圧倒的。

美味しさという点でNo.1と思うやきとんは「てっぽう(豚の直腸)」。
表面はカリッと焼き上げながらフワッとやわらかく、口の中に流れてくる脂の旨味が堪りません。
今まで食べ歩いた中では全国No.1のテッポウ。

茹で豚(岩中豚のバラ肉)、あぶら(カシラアブラ)、きくあぶらを同時に注文してみたのですが、
これら脂っ濃いトリオが勢揃いしたときの破壊力はアブラー(脂を愛する人)歓喜。
「ラーメン二郎」の豚より遥かに良質な脂身を楽しめる茹で豚、蕩けるやわらかさのカシラアブラ、
クニュクニュフワフワした独特の食感のキクアブラ(腸周りの内臓脂肪)。
それぞれに特長があって堪りません、モツラーやアブラーな人にとって同店は桃源郷。
572文字★

黒ホッピー(450円)
半熟煮玉子(お通し)
もつ刺し3点盛り(900円)ハツ、タン、リンゲル
れば(80円)
きくあぶら(100円)
てっぽう(150円)
まるしろ(200円)
まるてっぽう(280円)
茹で豚(680円)
豚喉ナンコツ唐揚げカレー味(480円)

中野の久遠の空が2017年8月17日にリニューアルオープン(再開)したり、
新小岩の彩波が2017年12月13日にリニューアルオープン(移転)したりと激動の2017年だったモツ業界。
その中で味、値段、雰囲気、サービスなど総合力でNo.1評価と思うのは2017年も小岩の豚小家

提供速度が遅かったのも今は昔の話で今回もスムーズに料理が出てきました。
相変わらずボリュームとクオリティを兼ね備えていて、その美味しさは高級レストランをも凌駕。
高級レストラン(特に日本料理店)では豚モツは扱わないですが、
プリプリのレバーや脂の乗ったテッポウ、複雑な旨味を持つ内臓脂肪など好きな人には堪らない美味しさ。

日常の延長線ぐらいのお支払いで非日常な美味しさを楽しめるのは、粉もの、エスニック、そしてモツぐらい。
数ヶ月~数年も予約の日を待って数万円をお支払う高級飲食店も勿論美味しいのですが、
当日予約でも数時間待てば味わえる豚モツのほうが筆者にはありがたい存在です。
11,381文字★

数量限定で、ちれ(100円)、のどぶえ(150円)、きくあぶら(100円)、
まるしろ(200円)、まるてっぽう(280円)が新メニューに。

おばこ(新小岩)に匹敵する巨大なキクアブラ。
厚木のシロコロホルモンよりフワフワで圧倒的に美味しいマルテッポウ。
チレは同じ味が巨大串で続くので2人で1串をシェアで良いかもです。
秋元屋系のチレのように網脂と交互に「網脂間」にするほうが好き。
キクアブラは「よく焼き」で更に美味しくなりそうな予感も。

定番のお通し(半熟煮卵)、茹で豚、80円とは思えない巨大レバー、
ナンコツ揚げ、レバーたつた、モツ刺し(低温調理)5点盛り。
ビールで乾杯してキンミヤのボトル2本空けて黒ホッピーも飲んで、
1人あたり3,000円少々なのは相変わらず最強のコストパフォーマンス。

食べログ活動の一環で松川や京味など最高級店にも行きましたが、
モツ好きであれば1回の食事に5万円など遣わなくとも、
3,000円で大満足となってしまいます。
___________________________________

豚の生食が禁止されてモツ焼き屋にとっては受難の時代となりましたが、
こちら豚小家ではタン刺しとハツ刺しを真空低温調理に。
生に近い滑らかな食感を維持しておりアイディアに感服。

レバ刺しは真空低温調理でもボソボソしてしまうということで、
ハラミ刺し(580円)、ハラミユッケ(680円)が代わりに登場。
もちろん真空低温調理した豚のハラミです。

レバ刺し、レバテキ、レバニラ炒めなどはメニューから消えましたが、
刺身用のレバーがレバー串に回るようになってレバー串の美味しさはアップ。
1串80円とは思えない圧巻の量と圧倒的な美味しさに。
ればーたつた揚げも特別仕様で感動級の美味しさに。

コンプライアンスによってまるい(押上)、埼玉屋(東十条)は満足度が下がりましたが、
豚小家だけは規制前と変わらぬ魅力を放っており驚愕しました。
土曜日に予約無しで訪問したら入店待ちが7組と凄いことになっていましたが、
それも納得の美味しさと安さでモツ焼き界におけるトップクラスの名店。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会で利用しました。
豚小家→いなかむらと小岩の定番ハシゴ。
食べた料理は以下の通り。

お通しの半熟煮玉子
もつ刺し5点盛り(1,200円)
→レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
茹で豚(680円)
れば塩若焼き(80円)
はつ塩若焼き(80円)
たん塩若焼き(150円)
かしら塩若焼き(120円)
てっぽう塩(150円)
あぶらタレ(100円)
しろタレ(120円)
地獄巻レベル6(280円)
キャベツ盛り(200円)
銘柄豚三種盛り(880円)
→黒豚、イベリコ豚、岩中豚
うずら巻き(200円)
豚喉ナンコツ唐揚げカレー味(480円)

岩中豚のバラ肉を買ってみたい…。
ネットの通販サイトを見てみると、
100g400円ぐらいはするようでした。
こちらの茹で豚は680円でありえない重量感。

地獄巻レベル6は以前より小さくなったような。
上に乗る唐辛子がもっと凶悪だったように思います。

とはいえオペレーションの早さは安定、
満席でも料理の提供はストレスフリー。
モツの質も高いレベルで安定。
最強店への道を突き進む豚小家。

4人でお会計11,080円、1人あたり2,770円。
2時間テーブル席で飲み食いしてこの安さ。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会で利用しました。
中2日でまたしても豚小家オフ会。

お通しの半熟煮玉子
もつ刺し5点盛り(1,200円)
→レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
れば塩若焼き(1串80円)
かしら塩若焼き(1串120円)
あぶらタレ(1串100円)
しろタレ(1串120円)
てっぽう塩(1串150円)
茹で豚(680円)
とろ玉白角煮(680円)
黒豚カルビのガーリックバター焼き(680円)

4人でお会計8,990円、1人あたり約2,247円。
お店に申し訳ないぐらいの安さ。
岩中豚に黒豚、丁寧に下処理したモツ。
これだけ味わってこの値段で済むお店は他にあるのか。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会(二次会)で利用。

タイ料理店インターの後はお店の目の前にある豚小家へ。
全国クラスの名店が向かい合っている小岩おそるべし。

お通しの半熟煮玉子
もつ刺し5点盛り(1,200円)
→レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
れば塩若焼き(1串80円)
かしら塩若焼き(1串120円)
しろタレ(1串120円)
てっぽう塩(1串150円)
茹で豚(680円)

4人でお会計7,410円、1人あたり約1,852円。
いくら二次会とはいえ飲んで食べて1,000円台。
この値段ではありえない美味しさ。
個人的には1万円超のレストランより好みの味。

かつてはオペレーションに難のあった同店ですが、
改善されたのか前回同様に提供がスムーズでした。
名店への道を着々と歩んでいる小岩の顔。
豚好きモツ好きにとっては楽園のようなお店です。
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岩中豚の旨塩鍋(大鍋2,900円)を注文。
季節限定の鍋メニュー。
これでもかと岩中豚のスライスが大量投入。
岩中豚の肉団子も巨大サイズで流石は豚小家。
なお鍋は2月いっぱいで提供終了となるようです。
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食べログのレビュアー様ら3人でのオフ会で利用。

お通しの半熟煮玉子
もつ刺し5点盛り(1,200円)
→レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
はつ塩若焼き(1串80円)
かしら塩若焼き(1串120円)
れば塩若焼き(1串80円)
茹で豚(680円)
あぶらタレ(1串100円)
しろタレ(1串120円)
てっぽう塩(1串150円)

スーパードライ中瓶やシャリキンホッピーを飲んで、
3人でお会計7,910円、1人あたり約2,636円。

オペレーションが課題と言われる同店ですが、
この日は全ての料理が出るまで1時間半弱。
開店と同時に入店したこともあるのですが、
予想外の早さに食べるのが追いつかなかったです。

別の日に訪問した友人もスピードアップを感じており、
最近はオペレーションが改善されつつあるのでしょうか。
安定してこの提供スピードなら、もう完全無欠。

今回はシロ、テッポウが一部冷めてしまったのですが、
冷めると味は格段に落ちるように感じました。
やはり焼き立てアツアツを食べてこそでしょう。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会で利用。

お通しの半熟煮玉子
おしんこ盛り(380円)
もつ刺し5点盛り(1,200円)
→レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
茹で豚にんにく醤油(680円)
黒豚カルビのネギ塩焼き(680円)
豚喉ナンコツ唐揚(480円)
ればー塩若焼き(1串80円)×2
はつ塩若焼き(1串80円)×2
はらみ塩若焼き(1串120円)×2
しろタレ(1串120円)×2
あぶらタレ(1串100円)×2
てっぽう塩(1串150円)×4

キンミヤのシャリキンボトルを2本空け、
4人でお会計11,520円、1人あたり2,880円。

今日は串のレバーが良かったです。
1串80円とはとても思えないクオリティと重量感。
胡麻油と塩で食べるとレバテキみたいでした。

シロとテッポウは相変わらず素晴らしい下処理。
岩中豚に黒豚も銘柄豚の名に恥じない旨味。
しかも銘柄豚を使用しながら破格の安さ。
これだけ飲んで食べて3,000円いかないのは凄いです。
___________________________________

食べログのレビュアー様ら8人でのオフ会で利用。
熊本のレビュアーさんが上京されるということで、
お招きして中1日でまたしても豚小家オフ会。
食べた料理は以下の通り。

お通しの半熟煮玉子
キャベツ盛り(200円)
シャキネギ盛り(280円)
ピリ辛キュウリ(280円)
もつ刺し5点盛り(1,200円)×2
→レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
茹で豚にんにく醤油(680円)×2
豚喉ナンコツ唐揚(480円)×2
ればー塩若焼き(1串80円)×4
はつ塩若焼き(1串80円)×4
はらみ塩若焼き(1串120円)×4
しろタレ(1串120円)×4
てっぽう塩(1串150円)×4
あぶらタレ(1串100円)×2
地獄巻レベル6(1串280円)×2

生ビール、ホッピー、ハイボールなどで飲んで食べて、
お会計21,470円、1人あたり約2,683円。

今回特に良かったのはシロ。
とろとろに蕩ける食感でタレと見事にマッチ。
レバー、ハツ、テッポウも一昨日より良質でした。
モツだけでなく精肉の岩中豚まで一昨日より美味しい。

一昨日のオフ会より今回のほうが遥かに美味しかったです。
同じ週の訪問で同じメニューでありながら、
クオリティに波があるのもモツ焼き屋の宿命でしょうか。

毎回このクオリティであることを保証できないのですが、
2,000円台で飲んで食べてこの美味しさは別次元。

小岩ではタイ料理店も同じくクオリティが安定しないのですが、
大当たりのときは5.0を超えるような凄まじい美味しさですし、
そもそも安いので外れてもご愛嬌と思えてしまいます。
遠方から遥々いらっしゃる方には運試しとなってしまいますが。
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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用。

お通しの半熟煮玉子
キャベツ盛り(200円)
シャキネギ盛り(280円)
もつ刺し5点盛り(1,200円)レバ、タン、ハツ、ガツ、リンゲル
茹で豚にんにく醤油(680円)
黒豚カルビのガーリックバター焼き(680円)
豚喉ナンコツ唐揚(480円)
ればー塩若焼き(1串80円)×5
はつ塩若焼き(1串80円)×5
しろタレ(1串120円)×5
てっぽう塩(1串150円)×5
あぶらタレ(1串100円)×2

お会計14,110円、1人あたり2,822円。

前回訪問に比べるとレバーとテッポウがダウン。
タン刺しはアップといった印象。
モツは同じお店でも日によって質が安定しないのです。
とはいえ飲んで食べて2,000円台はやはり破格。
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食べログのレビュアー様ら6人でのオフ会で利用。

お通しの半熟煮玉子
もつ刺し5点盛り(1,200円)×2 レバ、タン、ハツ、ガツ、リンゲル
茹で豚にんにく醤油(680円)×2
ればーたつた揚げ(480円)
手造り黒豚ギョーザ(480円)
ポテトサラダ(380円)
ピリ辛キュウリ(280円)
おしんこ盛り(380円)
山芋千切り(380円)
ればー塩の若焼き(1串80円)4串
はつ塩の若焼き(1串80円)4串
たん塩の若焼き(1串150円)3串
はらみ塩の若焼き(1串120円)3串
しろタレ(1串120円)3串
てっぽう塩(1串150円)3串
あぶらタレ(1串100円)2串
地獄巻レベル6(1串280円)2串

以上を肴にシャリキンボトルを2本入れてホッピーで割り、
6人でお会計18,310円、1人あたり約3,051円。
料理は控えめに注文したつもりでしたが、やっぱり凄い量です。
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食べログのレビュアー様ら8人でのオフ会で利用。
注文した料理は以下の通り。

お通しの半熟煮卵
ピリ辛キュウリ(280円)×2
ポテトサラダ(380円)×2
たん塩若焼き(1串120円)4串
はらみ塩若焼き(1串120円)4串
はつ塩若焼き(1串80円)8串
もつ刺し5点盛り(1,200円)×2 レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
茹で豚(680円)にんにく醤油×2
ればーたつた揚げ(480円)×2
ればー塩若焼き(1串80円)8串
しろタレ(1串120円)4串
てっぽう塩(1串150円)4串
うずら巻タレ(1串200円)4串
あぶらタレ(1串100円)2串
地獄巻レベル6(1串280円)2串

以上の料理に瓶ビール、ホッピー、金宮ボトル、あらごし梅酒などを飲み、
お会計8人で24,490円、1人あたり約3,060円。
2軒目はもちろんタイ料理店いなかむらへ移動です。
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食べログのレビュアー様ら5人でオフ会を開催

お通しの半熟煮卵
ピリ辛きゅうり(280円)
ポテトサラダ(380円)
ればー竜田揚げ(480円)
茹で豚にんにく醤油(680円)
もつ刺し5点盛り(1,200円)レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
れば塩若焼き(1串80円)
はつ塩若焼き(1串80円)
はらみ塩若焼き(1串120円)
あぶらタレ(1串100円)
しろタレ(1串120円)
てっぽう塩(1串150円)

以上の料理とビール、ホッピー、烏龍茶などを楽しみお会計11,860円。
今回はお酒をあまり飲まなかったこともあって1人あたり2,372円でした。
伝票を撮影してチェックしたところ、お通しの半熟煮卵は無料。
串は大串でモツ自体も良質、茹で豚の豚肉はブランド岩中豚。
この価格帯の飲食店としては日本最強クラスと思っています。
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2013年6月1日(土)、移転先でリニューアルオープン。

新しいお店の場所は小岩駅北口から徒歩4~5分。
源八船頭くうと同じ通りにお店はあります。
旧店舗はカウンター6席にテーブル8席の小さなお店でしたが、
新店舗はカウンター6席、テーブル12席、座敷20席と規模拡大。
店員も3人増員されていました。

値段や串の大きさは旧店舗から据え置き。
冷蔵庫が大きくなったため瓶ビール(500円)が新メニューとして追加。
アサヒスーパードライの中瓶で500円となります。

料理の質は旧店舗と変わらずでした。
この日はシロタレが特に秀逸。
店舗は大きくなりましたが、料理の質や値段を維持していって欲しいものです。
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2013年5月に移転前最後のオフ会を2回開催。

5名参加のとき

お通しの半熟煮卵
ピリ辛きゅうり(280円)
ポテトサラダ(380円)
新玉ねぎポン酢(380円)
もつ刺し5点盛り(1,200円)レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
ればー竜田揚げ(480円)
れば塩若焼き(1串80円)
はつ塩若焼き(1串80円)
はらみ塩若焼き(1串120円)
たん塩若焼き(1串150円)
あぶらタレ(1串100円)
しろタレ(1串120円)
てっぽう塩(1串150円)

6名参加のとき

お通しの半熟煮卵
ピリ辛きゅうり(280円)
ポテトサラダ(380円)
もつ刺し3点盛り(1,200円)レバ、ハツ、タン
ればー竜田揚げ(480円)
茹で豚(680円)
れば塩若焼き(1串80円)
はつ塩若焼き(1串80円)
はらみ塩若焼き(1串120円)
あぶらタレ(1串100円)
てっぽう塩(1串150円)

いずれもお会計は3,000円未満。
2回とも二次会にタイ料理店いなかむらを訪問するという、
小岩黄金コースを堪能しておりました。
食べログレビュアー諸氏の胃袋は化け物です。
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食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会で利用しました。
料理は以下を注文。

お通しの半熟煮卵
ピリ辛きゅうり(280円)
ポテトサラダ(380円)
もつ刺し5点盛り(1,200円)レバ、ハツ、タン、ガツ、リンゲル
ればー竜田揚げ(480円)
茹で豚(680円)
れば塩若焼き(1串80円)
はつ塩若焼き(1串80円)
はらみ塩若焼き(1串120円)
たん塩若焼き(1串150円)
てっぽう塩(1串150円)

はつ、はらみ、てっぽうはおかわり。
こちらの串の真価は塩の若焼きにあると思います。
大串でありながら味も素晴らしく、コストパフォーマンスは最強。

この日はホッピー、赤霧島、耶馬美人などを飲んで4人で14,420円。
1人3,605円でお腹いっぱい美味しいモツを堪能できます。
6月1日(土)に移転しますが、移転後もこの満足度を維持して欲しいです。
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旧タイトル:モツと岩中豚の隠れた名店

2013年6月1日(土)よりお店の場所が変わります。
移転先の住所は江戸川区西小岩1-27-9シャストインビル
現在は14席のキャパですが30席程度まで増えるようです。
移転前の休業等については現時点では未定とのこと。

満席で入れないことも多いお店なのでキャパ増加は嬉しいところ。
拡大路線に走って質が落ちる飲食店も多いですが、こちらはどうなるか。
今後に期待したいと思います。
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東京江戸川区の小岩には、豚料理が美味しい隠れ家的名店があります。
路地裏の目立たない場所にありながら満員で入れないこともあるお店。

大振りの焼きとん串で満足。
岩中(いわちゅう)豚や黒豚を使った豚料理に恍惚。
さらにレバ刺しやタン刺しと、モツ刺しを楽しむこともできます。
小岩の名店豚小家です。

お店の立地はJR総武線の小岩駅から徒歩3分ほど。
小岩駅北口を下りて左手(大黒屋が見えます)を線路沿いに進み、
東京スター銀行が見えたら右折(銀行の向こうにはサイゼリヤ)。
直進すると左手にモツ焼き大竹も見えますが、それをスルーしてさらに直進。
「味居屋」で左折すれば豚小家の赤い看板が見えてきます。

同じ小岩駅でも京成線の京成小岩駅からは徒歩で20分ほどかかるので、
京成小岩駅から歩くのはお勧めできません。

店内はカウンター6席に、2人用テーブル1卓と6人用テーブル1卓の小さなお店。
モツ焼き屋と違ってデートにも利用できそうな雰囲気のお店。
カップル客や女性客が多いのもこのお店の特色です。
一般的にモツ焼きを扱うお店はオヤジの憩いの場となっています。

ゆっくりとできるお店なのですが、席数が少ないので満員のときは入れず泣くことに。
23時過ぎに行って、満員で入れないことも何度もありました。

座るとドリンクオーダーを聞かれるので、まずは白ホッピー(400円)。
このお店は焼酎にこだわっていてメニューにブランド焼酎も色々あるのですが、
ホッピーが美味しいのでホッピーを注文することが多いです。

ナカはシャリキン(シャーベット状の金宮焼酎)。
グラスも凍ってギンギンに冷えています。
そこに冷えたホッピー(ソト)を注げば、キンキンに冷えた美味しいホッピー完成。

飲み物と同時にお通しの半熟煮卵が出てきます。
この半熟煮卵がさりげなく激うまです。
とろっとした半熟の黄身に、味の染みた白身、そして薬味のネギ少々。
シンプルイズベストと評価したいほど単純だが美味いのです。
このお通しの美味さからして、お店に期待が持てます。
お通しの煮卵を肴にシャリキンホッピーを飲むだけで既に良い感じになっています。

料理のオーダー、まずはモツ刺しから。
単品でも注文できますが、3点盛り(900円)か5点盛り(1,200円)で注文することが多いです。

レバ、ハツ、タン、テッポウ、ガツ、コブクロ、リンゲル、コラーゲン、
8種類のモツ刺しから好きな3点(5点)を選ぶことができます。
レバ、ハツ、タン以外はボイルしてあり、コラーゲンとはカシラアブラの部分です。

本日はレバ、ハツ、タンの3点で注文。
刺身のタレとして胡麻油塩が出されます。
頼めば醤油やポン酢も出して貰えますが、胡麻油塩だけで十分美味いです。
薬味としてネギの他におろしニンニクもついているので、ニンニク醤油というのも良いでしょう。

胡麻油に塩で食すレバ刺し、ハツ刺し、タン刺し。
どれも美味しいです、臭みは少なくモツの旨味を感じるハイレベルな刺身。
シャキッとしたネギと合わせてもまた美味しいです。
煮卵とモツ刺しだけで、もうお店に来た価値あります。
しかし豚料理も美味しいのが、この豚小家

続いては、茹で豚(680円)をニンニク醤油で。
温野菜(キャベツとモヤシ)の上に、厚切りの岩中豚バラ肉が乗っています。
味はニンニク醤油かネギポン酢を選べ、トッピングが変わります。

今回はニンニク醤油で頼んだのでガーリックチップが上に乗っています。
ネギポン酢の場合はネギが乗っているところにポン酢をかけることになります。

ニンニク醤油をかけてお肉を食せば、その美味しさに唸ります。
ブランド豚岩中豚のこってりしたバラ肉が茹でられたことで少しさっぱりしており、
その肉の旨味と良質な脂とニンニク醤油がマッチしてとても美味しいです。
岩中豚を使ったメニューでは、とろ玉白角煮(680円)もおすすめです。

岩中豚だけでなく黒豚も扱っているこのお店。
黒豚カルビのガーリックバター焼き(680円)も注文。

ジュージュー焼けた鉄板の上で黒豚が焼けており、
ニンニクの入ったタレにバターが乗っています。
黒豚カルビにバターまで乗って、脂っ濃くて健康には悪そうですが美味しいのは確かです。

そしてこのお店にきたらモツ焼きも必食です。
焼きとん串はモツだけでなく精肉も扱っており、どれも大振り。
銘柄豚の3種盛り(880円、黒豚、岩中豚、イベリコ豚の3種)が人気のようですが、
レバーやテッポウといったモツの部位も秀逸です。

80円のレバー串、これが大振りというかそれを超えた巨大なサイズ。
普通のモツ焼き屋の倍以上のサイズなのに1串80円という不思議なメニュー。
若焼きで食べれば味もGOOD、塩でもタレでも美味しいです。

そしてテッポウ串(1串150円)。
レバーよりサイズは小さいし値段も倍近いですが、これは凄く美味しいです。
塩で頼むと胡麻油を上にかけてくれ、これがお気に入りです。
カリッとジューシーでシロモツの旨味を感じるテッポウにノックアウトされます。
一緒に行った友人は埼玉屋の上シロより豚小家のテッポウのほうが上と評しておりました。

岩中豚も串で食べようかと、岩中豚ゴマネギ塩串(1串280円)も注文。
美味しいのではありますが、このお店だったら茹で豚のほうがお気に入りではあります。

モツ焼き屋としては、同じく岩中豚を扱う東十条埼玉屋よりは、
焼きの技術もタレの美味しさもまだ劣るようには思いますが、
このお店の串の大振りなところは結構気に入っています。

それにこのお店はモツ焼き屋というより豚料理専門店と表現すべきと思います。
総合的に見て非常にレベルの高いお店なのは間違いありません。

その他にも、揚げ物メニューではレバー竜田揚げが一押しです。
刺身でも食べられる新鮮なレバーを油で揚げて、半生ぐらいになっている素晴らしい竜田揚げ。

〆に鉄板で焼いた焼きめしを食しても良し。
地獄巻きという青唐辛子に豚肉を巻いた危険メニューもあるので、
辛さに耐えられるなら試してみるのも面白いです。

様々な形で豚の美味しさを堪能できる隠れ家的名店。
岩中豚の茹で豚、テッポウ串、レバー竜田揚げは必食。
お店が小さいので満員にだけは注意です。
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料理寸評、【】内は標準点3.0に対しての料理の評価点

【5.0】茹で豚にんにく醤油
…脂たっぷり岩中豚のバラ肉を茹でた逸品。
マイレビュアー様たちによれば脂が強過ぎて常人では食べきれないとのこと。
そういう方にはネギポン酢で食べることをお勧めします。
コッテリした料理が好きな人には最高に美味しいです。
【5.0】てっぽう塩
…大きめカットのテッポウは外カリ中トロッ。
塩だと上に胡麻油もかかって、それが美味。
今のところ日本最強のテッポウと思っています。
【5.0】れば塩
…80円でこの量はありえません、質より量ですが圧倒的量。
若焼きでお願いすれば味も悪くありません。
【4.5】もつ刺し5点盛り
…レバ・ハツ・タン・ガツ・リンゲルを指名するのが定番。
西大島こん平には劣るもハイレベルなモツ刺したち。
【4.5】レバーたつた揚げ
…レバ刺し用のレバーを何と竜田揚げに。
レアに火の入った角切りレバーは刺身とは違った味わい。
【4.5】はつ塩…80円なのにこの量と質は出色、こちらも若焼きがお勧め。
【4.2】はらみ塩…若焼きがお勧め、ジューシーで凄まじい肉感。
【4.0】うずら巻タレ…薄切りの豚肉、ホクホクのうずら卵、タレが渾然一体。
【4.0】しろタレ…人によっては堀切のんき名物シロタレ以上とも言う一品。
【4.0】たん塩…若焼きがお勧め、分厚くジューシー。
【3.8】黒豚カルビガーリックバター焼き…不健康そうでも間違いなく美味しい。
【3.8】お通しの半熟煮卵…さりげなく美味しい。
【3.8】とろ玉白角煮…岩中豚のしっとりした角煮、スープと一緒に。
【3.5】あぶらタレ…立石ミツワ名物アブラタレに匹敵する質と量。
【3.5】鉄板とんとろガーリック焼きめし…細かくカットされた豚トロが良いアクセント。
【3.5】鉄板カレーチーズガーリック焼きめし…カレーとチーズは焼きめしに合います。
【3.4】銘柄豚の三種盛り…黒豚、岩中豚、イベリコ豚の食べ比べ。
【3.4】なんこつ塩…気管の部分、骨っぽさはなく柔らかい。
【3.3】こぶくろ塩…コリコリとした食感で悪くない。
【3.3】ザルしゃぶ…同じ茹でるなら「茹で豚」ぐらい厚切りのほうが好き。
【3.2】岩中豚の唐揚…鶏の唐揚があるなら豚の唐揚があっても良いと思う。
【3.0】地獄巻ノーマル…青唐辛子を豚肉で巻いたスパイシーな串で辛い。
【3.0】旬野菜の肉巻き3種盛り…ズッキーニ、トマト、梅しその3種、ズッキーニが一番。
【2.9】ゴマしそとんつくね…肉のパサつきが気になる。
【2.8】豚もものりめんたいチーズ…モモ肉のパサつきが好みではない。
【1.5】地獄巻レベル3…この辛さになると拷問に感じてきます。
【1.0】地獄巻レベル6…この辛さは常人では食べられません。
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2011年12月初投稿、2012年3月、7月、9月、11月更新、
2013年4月、5月、6月、8月、12月更新、2014年2月、5月、6月、11月更新
2015年2月~4月更新、11月更新、2016年6月更新

  • 2019.12 れば 塩(80円)
  • 2019.12 茹で豚 ニンニク醤油(680円)
  • 2019.12 鉄板明太モッツァレラチーズガーリック焼きめし(680円)
  • 2019.12 てっぽう 塩(150円)147

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3位

バーン・タム (新大久保、東新宿、大久保 / タイ料理、タイカレー)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 2.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2018/05訪問 2018/05/25

【1060-2】タレと火入れが別次元

798文字★

テレビで紹介されて混雑していると聞き、足が遠のいていたのですが久しぶりの再訪。
日によって美味しさが大きく変動する「サイコロ」のようなギャンブル料理人タムさん。
今回はアタリだったようで食べた料理どれも美味しかったです。

サッポロ生ビール 黒ラベル 中ジョッキ(490円)
エビスビール中瓶(750円)

ヤムマクアパオ(1,280円)焼いた茄子と海鮮のサラダ
コームーヤーン(1,200円)豚トロ炙り焼き
ネームクルック(1,480円)酸っぱい生ソーセージと揚げ米のサラダ
プーニムパッポンカリー(1,500円)ソフトシェルクラブのイエローカレー炒め卵とじ
カイヨーマーガパオ(1,200円)ピータンと鶏挽き肉のホーリーバジル炒め
ナムトックムー(1,280円)酸味や煎り米を効かせた豚肉のハーブ和え
カオマンガイ(1,280円)タイ版の海南鶏飯

※表示価格はおそらく内税です

1品目のヤムマクアパオのタレの美味しさがまず異次元。
タイ料理店は50軒ぐらいしか経験ないですが、タムさんのタレの美味しさは本当に突き抜けています。
ナンプラーをベースにしているのですがナンプラーの尖りは感じないでタレがまろやかに調和。
不思議とコクもあってハーブと絡み合うことで食材が最大限に昇華。

海老や烏賊の火入れも絶妙、蕩ける食感の茄子も堪りません。
タイ人の料理人ってウェルダンな火入れが多いのですが、タムさんはフレンチのような火の入れ方。
使っている食材は安くても料理の美味しさは3万円を超える高級店でも出会えない格別の味わい。

注文した料理は全て過去に食べたことがあるものですが、味付けは訪れるたびに微妙に変わっています。
レシピではなく感覚や勘で味付けをしているからなのでしょうか。
そのあたりがギャンブル料理となってしまう一因なのでしょうが1回4,000円のギャンブルなら安いものです。
4,332文字★

11人で利用、食べた料理は以下の通り。

ヤムマクアパオ(茄子サラダ)
コームーヤーン(豚トロ炙り焼き)
ラープムーイサーン(イサーン風豚挽き肉和え)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
ネームクルック(タイソーセージと揚げ米のサラダ)
タップワーン(イサーン風レバー和え)
チューシークン(海老のレッドカレーソース)
トムセップ(イサーン風モツ鍋)
ヤムホイナンロム(牡蠣サラダ)
カオマンガイ(チキンライス)
ヤムレップムーナーン(鶏足サラダ)
パイナップル

連日満席でタムさん過労状態の模様。
タムさん1人で回すにはキャパシティが広すぎるのかも知れません。
しかも限界までお客さんを詰め込んでいます。

サービスでヤムレップムーナンが出てきた頃には店内も落ち着いていたのですが、
その味が本日一番だったと評する参加者もいました。
台風の影響もあるのかこの日の食材はイマイチなものが多かったです。

思い起こせばまだお客さんの少なかったオープン2日目の料理が一番キレていました。
食べログのスコアが上がるほど料理のクオリティが下がっていくジレンマ。
とはいえこの日はタイ料理のプロたちがメンバーとして集まっていたおかげで、
タムさんの調理の秘密(プロたちは厨房でタムさんを手伝っていました)も少し判明。

調理手順をかなり簡素化しながら真面目に作っているタイ料理より美味しい。
そんな不条理なことが起きてしまうのもタムさんが天才ゆえでしょうか。
過労でいつ飛ぶのか段々と不安になってきましたが唯一無二の料理を味わえるお店です。
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5人で利用、食べた料理は以下の通り。

コームーヤーン(豚トロ炙り焼き)
ヤムパクチー(パクチーサラダ)
カームーパロートート(豚足の揚げ物)
ヤムタクライ(レモングラスサラダ)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
チューシークン(海老のレッドカレーソース)
カオマンガイ(チキンライス)

今回も大当たりというほどの凄味は無かったですがハイレベルな美味しさ。
最初の豚トロに塗されたスパイスから非凡でイサーンのタレの出来も良し。
ヤムパクチーはパクチーをフライドガーリックと味塩で味付け。
こんなシンプルな装いでも美味しいのだからタムさん恐るべし。

カームーパロートートは1皿2,500円のボリュームメニュー。
豚足の塊を揚げて2種類のタレで楽しみます。
タレはシーユーダムベースの甘くてコクのあるものと、
ガピや腐乳でも入っているのか発酵臭があってピンク色の辛いタレ。
ピンク色の辛いタレのほうが参加者の皆さんには好評だったようです。

ヤムタクライはレモングラスを刻みネギのように細かく刻んで。
海老や烏賊も入ってタレの味付けも良いです。
今日のタムさんの調子は悪くないと分かります。

カイヨーマーガパオとチューシークンは安定の美味しさ。
これらは毎回ハズレ無し。
注文必須のタムさんの「スペシャリテ」と思います。

カオマンガイはライスにカオニャオ(糯米)を使っているのか。
ご飯がモッチリかつベッショリしていて絶好調時に比べるとイマイチも、
凡百のタイ料理店のカオマンガイよりは遥かに美味しい。

カオマンガイのサービスとして出てきた挽き肉とカボチャのスープ。
このスープも滋味溢れる味わいで、やわらかいカボチャが引き立ちます。
食べた料理どれもハズレ無しでタイ料理店として都内で五指には入るでしょう。
タムさんが絶好調であれば日本一のタイ料理店ではないでしょうか。
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9人で利用、食べた料理は以下の通り。

お通しの川海老素揚げ
プラープラームック(半生イカサラダ)
ラープムーイサーン(イサーン風豚モツ和え)
カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)
チューチープラー(揚げ魚のレッドカレーソース)
カオマンガイ(チキンライス)
バミーナーム(タイラーメン)

お通しの川海老はタイ料理の要素は特に無くて居酒屋レベル。
タムさんの凄味を感じたのは得意のサラダ系料理から。

プラープラームックはナムプリックパオをベースにレモングラス、
パクチー、赤唐辛子がガンガン効いていて凶暴ながら美味しい。
甘辛酸っぱい味付けがスルメイカとよく合います。
口の周りが痺れるほど辛いのですがタイ料理ならではの美味しさ。

ラープムーのレバーには臭みを感じて前回に比べると劣るも、
この複雑な味付けに一流料理人ならではのセンスを感じます。
カイヨーマーガパオは鉄板の美味しさ。

今回はチューチークンではなくチューチープラーにしてみましたが、
ココナッツとバイマックルーが加わった濃厚なレッドカレーが極上。
ベースとなる魚はティラピアでそれ自体は不味い魚なのですが、
カレーと合わせることで美味しい魚に化けていました。
インドベンガルのカレーを思い出すような魚の活かし方。

カオマンガイは今回はハズレでした、特にライスがイマイチ。
博打的タイ料理なのでこういう日もあります。

バミーナームは日本人の理想より麺がやわらかめでスープもぬるいのですが、
淡麗ながら滋味のような旨味を感じるスープやパクチーで麺が昇華。
トッピングは鶏モモ肉に豚トロ肉、空芯菜と日本のラーメン屋には無い構成。
下手なラーメン屋で〆ラーするより気持ちよく帰れます。
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サヘラ(堀切菖蒲園)→いなかむら(小岩)→サイフォン(金町)→
サイフォン(小岩)→インター(小岩)→サイフォン(小岩)→
バーンリムパー(新宿御苑前)→バーンタム(新大久保)

知る限りこの5年で7回お店を移籍している流浪の料理人タムさん。
訪れるたびに料理に激しい落差があって安定感は無いのですが、
好調時の料理は異次元の美味しさというタイ料理の鬼才。

遂にバーンタム(タムの家)をオープンさせて独立したようです。
フォロワーさんから開店情報をキャッチして急いで訪問。
お店からすぐいなくなるので「幻の料理人」とも呼ばれています。
行けるときに行っておかないと後悔することになるのです。

新大久保駅からも東新宿駅からも徒歩7~8分。
セントラルビル韓国料理専門商街という地下1階レストラン街にお店。
階段を下りてお店に向かうことになります。

店内はテーブル席で22席、テーブルが大きくて席の配置はゆったり。
ただトイレは凄く狭いのでその点は留意が必要でしょう。
飲み物はジンロのボトル(3,000円)を烏龍茶割りで入れていました。

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点。
表示価格は内税です。

【3.5】ガイヤーン(1,280円)味付ローストチキン タイ風

タムさんがお勧めと言うので注文。
骨付きの鶏モモ肉にスパイスを塗ってロースト。
ブツ切りにしてイサーン(タイ東北地方)風のタレを添えます。

鶏肉からは鶏臭さを感じてしまって素材としてはかなりイマイチ。
タムさんが絶好調のときはスパイスで鶏臭さが消えるので、
本日はテンションMAXでは無いようですがタレは相変わらず素晴らしい。

タムさんの名声を支える要素の1つがこのタレの尋常でない美味しさ。
複雑玄妙な味わいで他のタイ料理店では出会えないオンリーワンの味。
なおタムさんのお勧め料理がハズレたことは過去何度もありました。
日本人とタイ人の感覚の違いもあるのでしょう。

【3.6】ゴーヤの肉詰めスープ(サービス)

ピーマンの肉詰めならぬゴーヤの肉詰め。
確かにピーマンも苦味のある野菜なので置き換えも可能でしょうか。
じっくり煮込まれたのかゴーヤはやわらかくて苦味皆無。
詰められたスパイス入りの挽き肉は火入れが良いのかフワフワやわらか。

ゴーヤも挽き肉もやわらかくて一体感がありました。
スープの味付けが濃いのが少し気になったのですが美味しい。
野菜の肉詰めでここまで美味しい料理にはなかなか出会えません。

【4.5】カイヨーマーガパオ(1,200円)ピータンのバジル炒め

メニューには無いのですがリクエスト注文。
タムさんの数多くあるスペシャリテの1つと思うピータンガパオ。
衣を付けて揚げたピータンを鶏挽き肉とホーリーバジル炒めにしています。

このバジル炒めの味付けが今回も絶妙で素晴らしい。
ピータンの衣がソースを吸うことでピータンが驚きの美味しさに昇華。
揚げたホーリーバジルも香り立って完璧です。
松花皮蛋を使った絶好調時(5.0)には及ばないとしても超感動級の美味しさ。

【4.5】タプワーン(1,200円)レバーの和え物

タムさんの数多くあるスペシャリテの1つでギャンブルメニュー。
絶妙な火入れでトロリとなったレバーをカオクワ(煎り米)、
バイマックルーなど香草と合わせてイサーンの味に。
タムさんの名声を支える要素の1つに食材の火入れの上手さもあります。

日によってはレバーが臭くてダメなときがあるのですが今日はアタリ。
臭みの無いレバーが火入れと味付けで異次元の美味しさに昇華。
暑いからかタムさんの気分か今回は酸味とコクの強い味付け。
訪れるたびに味付けが違うのですが毎回概ね美味しいです。

【5.0】チューシークン(1,400円)エビのココナツ風味甘辛炒め

タムさんの数多くあるスペシャリテの1つ。
宮廷料理のようなリッチな味わいでイサーン料理とは趣きが違うのですが、
フレンチシェフを父に持つタムさんはこういう料理も得意。

揚げた有頭海老をココナッツミルクと濃厚レッドカレーソースで味付け。
ソンブーン出身サワットシェフのプーパッポンカリーと並んで、
このカレーの美味しさはタイカレーの頂点と思います。

チューシークンは絶好調時と遜色ない満点クラスの超絶な美味しさ。
出てきた皿から料理がアッという間になくなりました。
お客さんが欠食児童のように貪ってしまうほど美味しいのです。

この日の料理だけで採点すると全体として4.5ぐらいの満足度でしたが、
4.50は食べログでTOP10に入る高級レストラン級の満足度ということ。
飲んで食べて3,000円程度の支払いで3万円の高級店にも負けない食の感動。
これぞ鬼才タムにしか出せないであろう異次元のタイ料理。
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2016年8月初投稿、2016年8~10月更新

  • 2016.10 ヤムマクアパオ(茄子サラダ)
  • 2016.10 ネームクルック(タイソーセージと揚げ米のサラダ)
  • 2016.10 トムセップ(イサーン風モツ鍋)
  • 2016.10 カイヨーマーガパオ(ピータンのバジル炒め)38

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4位

麺屋一燈 (新小岩 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2016/04訪問 2017/05/23

【0250】スープも麺もトッピングまでも全てが完璧!完全無欠の濃厚魚介

2,589文字★

特製濃厚魚介らーめん(980円)
特製濃厚魚介つけめん(1,080円)+大盛り券(100円)

「一燈」、「燈郎」、「つけ麺一燈」、「煮干し中華そば一燈」。
新小岩だけでも4店舗を展開して拡大路線を走る一燈グループ。
(他にも小岩などに「豚骨一燈」というブランドも。)

拡大路線に進んだ飲食店は味を落として凋落することが多いのですが、
久しぶりに一燈で食べてまたしてもその美味しさに唸ってしまいました。
店舗拡大のおかげで客がバラけたか、オペレーション能力が向上したのか。
平日のこの日は13時過ぎで最大20名ほど行列していましたが、
20分待ち(2012年10月には40分待ち)で入店出来てしまいました。

まったりまろやかにも感じる味わいでありながら旨味が超濃厚。
これだけ複雑な味わいのスープはやはり他ではなかなか出会えません。

加水率低めでプツンプツンと少し硬さを感じるラーメンの麺。
非常に好みの茹で加減でスープとの絡みも抜群。
スープに浮かぶホタテペーストで味変してもまた良しです。

生ハムのような低温調理チャーシューは厚切りで火入れ絶妙。
他店でも導入されて珍しさは薄れた低温調理チャーシューですが、
一燈の「生ハム」チャーシューを超えるものには未だに出会えず。

自分はモツレビュアーであってラーメンを食べ歩いてはいないのですが、
この3年半で食べたラーメンで一燈を超える美味しさは無かったです。
つけ汁と麺だけであれば道(亀有)もハイレベルなのですが、
道はトッピングが美味しくないので総合力では一燈が満点評価。

食べログ活動で柳家、松川、京味などスコア4.50以上のお店も行きましたが、
1杯でここまで完成度の高い美味しさは3万を超える高級飲食店にも無いです。
これが1,000円前後で味わえるなら20分ぐらい待つのは余裕でしょう。
平均利用金額1,000円未満のお店では5.0満点評価と思いました。
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新小岩につけ麺で有名なお店があると聞いてやってきました。
お店の前には常時行列が出来ている超人気店一燈です。

気合を入れて平日11時の開店時間少し前に到着。
しかし既にお店の前には30人程度の行列。
同じ葛飾区にある立石のモツ焼き屋宇ち多゛も平日13時台から行列していますが、
ラーメンに懸ける日本人の情熱は凄まじいものがあります。
こちらの行列のほうが年齢層は若いですが、スーツ姿のサラリーマンも散見。

開店後は店員の仕切りで客が入店していきます。
店内はカウンター11席しかないので20人程度がそのまま行列。
入れなかった客は先に食券を購入しないといけないようです。

行列に並んでから20分ほどで一時的に入店して食券だけ買います。
店員に尋ねるとチャーシュー濃厚魚介つけ麺には、
鶏と豚のチャーシューが3枚ずつ乗るとのこと。
チャーシュー濃厚魚介つけ麺(950円)と大盛り券(100円)を購入。
買った食券を渡して行列に戻ります。

行列に並んでから40分ほどで正式に入店。
先に食券を渡しているので指定された席に座るだけ。
水はセルフサービスなので自分で冷水機から汲みます。
入店から3分ほどでつけ麺が到着します。

麺は太麺ストレートで、うどんのような太さです。
麺の上に鶏と豚のチャーシューが3枚ずつ。
豚チャーシューの見た目は赤くレアな感じで生ハムのようです。

つけ汁は熱くなく、ややぬるい温度。
とろみがついている濃厚なスープで麺に絡みそうです。
鶏団子、メンマ、ほうれん草、ネギと入っています。
汁だけの味をみますが、そのままだとしょっぱいです。

麺をつけ汁に入れて食してみます。
そのままだと塩の強い汁も太い麺と合わせると丁度良い塩加減。
濃厚な汁が麺に絡んで一体となり、これは美味しいです。
ズルズルと夢中でつけ麺を貪ってしまいます。
トッピング関係なく麺と汁だけでも凄い美味さ。
この味なら行列するのも納得できます。
個人的にはラーメンは博多ラーメンのような細麺が好きなのですが、
これは個人の嗜好を超越した美味さがあります。

せっかくなのでトッピングも一緒に楽しむことにします。
まず鶏団子ですが食べると熱いです。
つけ汁がややぬるいので温度の違いにビックリしました。
味は普通でこれといって印象に残りませんでした。

一方で鶏チャーシューはしっとりとした食感で美味しいです。
お店によってはパサパサの鶏チャーシューが出てきたりしますが、
こちらの鶏チャーシューはレベルが違います。
つけ汁に浸して麺と一緒に食べるとつけ麺の味が一味変わって、
鶏チャーシューとつけ麺の相性も良好です。

しかし一番素晴らしかったのは豚チャーシュー。
生ハムのような見た目ですが、食べた感想も厚切りの生ハムのようでした。
つけ汁と麺だけでも凄く美味しいつけ麺ですが、
この豚チャーシューと一緒だと味がさらに昇華します。
この豚チャーシューは味も食感も麺との相性も素晴らしい逸品でした。
豚チャーシューとつけ麺のコンボは他店の追随を許さない最高クラスの味。
次回食べるときは豚チャーシューのトッピング券も必ず買おうと思いました。

麺が大盛り以上だとつけ汁のおかわりが無料のようで、
特に注文をしないでも店員からおかわりを出しますと言われました。
おかわりのつけ汁も器は熱いものの汁自体はぬるめ。
たっぷりのつけ汁で最後まで美味しく麺を頂きました。

40分並ばないと入れないというのは非常に大変ですが、
それだけの価値あるつけ麺とチャーシューでした。
自家製という麺、濃厚なつけ汁、素晴らしい食感のチャーシュー。
全てにおいて欠点のない完成度の高いつけ麺です。
千円札1枚で食べられる料理の中でこれ以上美味しい料理が果たしてどれだけあるか。

個人的には行列に並ぶのは大嫌いですが、この味は再訪したいと思わせます。
つけ麺だけでなくラーメンもあるようなので、
次回以降はその他のメニューも色々と試してみたいです。
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2012年10月初投稿、2016年4月更新

  • 2016.4 特製濃厚魚介らーめん(980円)
  • 2016.4 らーめんの麺アップ
  • 2016.4 特製濃厚魚介つけめん(1,080円)+大盛り券(100円)
  • 2016.4 特製濃厚魚介つけめんのつけ汁6

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5位

スタミナ苑 (西新井大師西、江北、志茂 / ホルモン、焼肉)

3回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2018/03訪問 2018/04/12

【0518-3】この日は特上ハラミ、ホルモン、レバ

759文字★

ハツのタタキ(1人前 200円)
アキレス腱(1人前 200円)
カクテキ(500円)
特上ハラミ 塩(2,100円)
上タン 塩(2,200円)
牛もつ塩煮込み(1,000円)
牛もつ味噌煮込み(1,000円)
ポテトサラダ(400円)
上ミスジ タレ(2,600円)
ミックスホルモン 塩(1,800円)
並ハラミ タレ(1,700円)
レバ塩(1,100円)
しびれ塩(1,000円)
テグタンスープ(1,000円)

平日なので余裕かと思っていましたが過去最大の行列、16時40分ぐらいの到着でギリギリ1巡目セーフでした。
とはいえ限定アイテムの「ハツのタタキ」、「アキレス腱」を無事ゲット。
生野菜は断って(東十条の埼玉屋では断れないけど)、お気に入りのカクテキからスタート。

同店の四天王と個人的に思っている上タン塩、特上ハラミ塩、煮込み(塩&味噌)、テグタン。
この日も勿論注文しましたが特上ハラミが突き抜けて良かったです。
タン、煮込み、テグタンも美味しいのですが最上だったときのコンディションに比べると少し落ちます。
ホルモンのお店の宿命なのですが仕入れ次第でクオリティにある程度のブレが出てしまうのです。

そんなブレも楽しめてこそホルモン上級者という気がしますが、今回はレバーが過去最高の出来の良さ。
ミックスホルモンの中に含まれるホルモン(シマチョウでしょうか)も過去最高。
一方で枝肉部位(今回は上ミスジを注文)はホルモン系の部位に比べると相変わらず感動は薄かったです。

四天王が大当たりの日であれば間違い無く5.0満点クラスのホルモン焼き屋の最高峰。
足立区の僻地に在りながら平日の17時前から大行列。
訪問難易度は高いですが何度も通ってしまうお店です。
957文字★

王子駅北口のタクシー乗り場から4人でお店の前までタクシー移動(1,690円)。
バスは220円(216円)なので、鹿浜橋か鹿浜三丁目へバスで移動してお店まで歩いたほうが安上がり。
平日(金曜日)16時40分で20人の行列ということで相変わらずの人気店。

メニューを見ると前回(2016年3月)に比べて概ね100円~200円の値上がり。
日本はインフレ政策を進めているので致し方ないところでしょうか。
元からホルモンがメインな割に高級路線でしたがコストパフォーマンスは更に悪化。

この日食べたメニューは以下の通り。

ハツのタタキ(200円)
アキレス腱(200円)
キムチ(500円)
カクテキ(500円)
生野菜(650円)
牛もつ塩煮込み(1,000円)
牛もつ味噌煮込み(1,000円)
上タン(2,200円)
上ハラミ(1,900円)
特上ハラミ(2,100円)
中ロース(1,800円)
ミックスホルモン(1,800円)
レバ塩(1,100円)
上ミノ(1,350円)
ギアラ(1,150円)
ホルモン(1,150円)
センマイ(1,000円)
しびれ塩(1,000円)
テグタンスープ(1,000円)
大ライス(350円)

毎回5.0満点クラスと思っていた上タン、特上ハラミ、煮込みですが、
今回に限ってはいつもほどの圧倒的な美味しさを感じなかったです。
何度も食べたことで感動が薄れたのか、ブレがあってこの日は少しイマイチだったのか。
もっとも5.0満点クラスには及ばないだけで凡店のタンやハラミとは比べ物にならない美味しさ。

一方で先着順でしか注文できないハツのタタキとアキレス腱は過去最高の出来の良さ。
ホルモンは肉に比べるとクオリティが安定せず、訪れるタイミングによってブレがあるとも言います。
この日はハツ、アキレス腱、それからセンマイが当たりの日だったのかも知れません。

同店で必ず注文すべきメニューは上タン、特上ハラミ、煮込み(塩and味噌)、テグタン。
オープンから並んだときはハツのタタキ、アキレス腱。
前菜にカクテキ(焼肉屋のカクテキで最高の美味しさと思います)。
一番人気というミックスホルモン(センマイも入っています、ミックスで美味しかったら単品で追加という手も)。
6,049文字★

食べログのメインジャンルが焼肉からホルモンに変わりましたが、
確かにスタミナ苑の真価は「枝肉」より「畜産副生物」にあると思います。
ホルモン焼き屋と考えれば同店は5.0満点クラスの最高峰。
ロースやカルビなども美味しいのですが焼肉屋としては3.8クラスという印象。

同じく城東エリアにある正泰苑(町屋)の上モモ、鶯谷園(鶯谷)のランプ、
ジャンボ(篠崎)の野原焼きのような「肉の」スペシャリテは無いです。
スタミナ苑のスペシャリテと思うのは上タン、特上ハラミ、煮込み(ホルモン)、
テグタン(タンシタ使用)といった畜産副生物に分類される部位。

逆に言えばモツ・ホルモンが好きな人間には最高の焼肉屋かも知れません。
平日のこの日も開店の17時前から15人ぐらいが行列。
陸の孤島のような足立区の僻地にありながらこの集客力は凄いです。

行きは王子駅からバスで鹿浜橋停留所まで移動してそこから徒歩。
渋滞もあって王子駅からでさえお店まで30分ぐらいかかりました
帰りは最寄り駅の西新井大師西駅(舎人ライナー)まで歩いたのですが30分。

そんな立地ゆえヘビーユーザーがお店を支えている面もあるのでしょう。
この日は常連客にだけ豚肉がサービスされていました。
寺門ジモンさんが紹介していたように常連のみ注文可能なメニューもあって、
少しアウェー感もあるのですが上記スペシャリテの美味しさはやはり別格。

この日食べたメニューは以下の通り。

ハツのタタキ(200円)
アキレス腱(200円)
カクテキ(500円)
並タン(1,000円)
上タン(2,000円)
並ハラミ(1,500円)
特上ハラミ(1,900円)
中ロース(1,800円)
中切り落とし(1,800円)
ミックスホルモン(1,700円)
上ミノ(1,250円)
しびれ塩(900円)
ナンコツ塩(1,000円)
あぶりレバ塩(1,000円)
味噌煮込み(値段不明)
塩煮込み(値段不明)
テグタンスープ(900円)

前回食べて5.0満点クラスと思った上タン、特上ハラミ、煮込み。
これらは今回も素晴らしかったです。
煮込みは「東京三大煮込み」で最高と謳われる岸田屋(月島)より美味しい。
塩煮込みも味噌煮込みも注文してしまいました。

並タン、並ハラミも試してみたのですが、並タンは赤身メインで3.0級。
5.0級の上タンに比べると「月とすっぽん」といった印象でした。
並ハラミは特上ハラミより脂が多くて期待したのですが特上ほどの感動は無し。

前述正泰苑ではハラミよりハラミのしっぽが美味しかったりするのですが、
スタミナ苑では高級なメニューほど値段以上に美味しくなります。
「焼肉屋の実力は並メニューにある」などとスタミナ苑で並ばかり食べては、
平凡な焼肉屋という印象に終わってしまう可能性もあるでしょう。

前回より好印象だったのがテグタン。
粘度の高いコラーゲン的なこのスープの旨味の強さは何なのでしょうか。
今回初めて注文したカクテキもドロッとしたヤンニョムの味付けが秀逸で、
テグタンとカクテキに関しては韓国料理専門店より遥かに美味しいです。
オイキムチは前回3.5と評価しましたがカクテキは4.2という評価。

レバー、ミックスホルモンは前回同様にそこそこな評価。
悪くはないのですが城東エリアのホルモンでは亀戸ホルモンのほうが好み。
ナンコツ塩も悪くないのですが、おそらく豚で1,000円はお値段高め。
上ミノも亀戸ホルモンのトロミノほどの感動は無かったです。
感動的に美味しかったのはシビレでした。

前菜にカクテキ、続いてスペシャリテの上タン、特上ハラミ、煮込み、
汁ものとしてテグタンを楽しみ、さらにシビレも注文。
そんな使い方であれば満足度5.0級になるでしょう。

今回も色々と注文して15,000円ぐらいの散財になってしまいましたが、
メニューの絞り込みが出来てきたので次回はもっと安く楽しめそうです。
___________________________________

1人焼肉度△
カウンターは無いですが平日の早い時間であれば空席アリ。
お店の人にも1人焼肉可との許可は頂きました。
実際に1人焼肉するファンもいるようです。
ただ人気店なので混雑時の1人焼肉は居心地が悪いかも知れません。

食べログのレビュアー様ら4人でのオフ会で利用しました。

寺門ジモンが「肉の天竺」と最高評価する焼肉店であり、
メディア露出も多い人気店スタミナ苑
凄いのは駅からかなり遠い立地でありながら行列すること。

今回は京浜東北線の王子駅から車で移動。
開店1時間以上前の到着だったので一番乗りでしたが、
雑誌「Hanako for men」のスタッフが店内で撮影中。
17時には平日でありながら15人程度の行列となっていました。

店内はテーブル席と座敷で50席ほど。
1巡目のお客さんは20人以下だったので店内に空席も目立ちます。
平日であれば並ぶ必要は無いのかも知れません。

ただ限定メニューのハツのタタキとアキレス腱は、
並んだ順に優先的に注文可能となるようです。
限定メニューを食べたければ早くから並んだほうが良さそうです。

卓上に置かれているのはガスロースター。
炭火ではありませんがガスのほうが肉を焼くのは簡単です。

店内の換気は良くなく煙でモウモウとなるので、
入店前に上着を入れるための大きなビニール袋を渡されます。
うらぶれた外観、モウモウと煙る店内、ガスロースター。
まさに昭和の時代から続く焼肉店といった趣です。

生ビールはアサヒスーパードライを3種類用意
まずはドライプレミアム樽生(550円)で乾杯。

エクストラコールドは500円とドライプレミアムより安いですが、
ジョッキより一回り小さめのグラスでの提供でした。
通常のスーパードライは550円。

瓶ビールはサイズ不明ですがアサヒ600円、キリン600円、
エビス500円と揃っています。
焼肉店としてはドリンクがかなり充実しているように思います。

日本酒では田酒 山廃純米(650円)を注文すると、
それより安い値段でお勧めと田中六五を出してくれました。
福岡の地酒でたまに入荷されるお酒とのこと。
こちらもスッキリと淡麗な味わいで美味しい日本酒でした。

そしてドリンクで一番こだわりを感じるのはウーロン茶(350円)。
台湾産の茶葉から抽出したという美味しいウーロン茶で、
氷もかちわりの氷を使っているのです。
ソフトドリンクにここまでこだわる焼肉店はなかなか見ないです。
なおコーラやサイダーは150円で子連れにも優しい価格設定。

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点。
肉の味付けはすべてお店におまかせにしています。

【4.5】ハツのタタキ(1人前200円)

行列に並んだ人から優先的に注文できる限定品。
ミディアムレアーに火入れされた牛ハツ。
ソースは醤油ダレのようですがチョコレートのような見た目。

前にフレンチで鹿ハツのステーキを食べたことがあるのですが、
火入れといいソースといい似ておりフレンチを思わせます。
絶妙な火入れで旨味も強くこれは美味しい。
原価の安いハツとはいえこれで200円は驚き。

【4.8】特上ハラミ(1,900円)

サシの入り方、包丁の入れ方、肉の厚みと全てが理想的なハラミ。
生で食べても焼いて食べても美味しそうです。
口に入れると肉の繊維がほぐれながら脂の旨味が大爆発。
同店ではロースやカルビも美味しいですが、ハラミはさらに上手。
ハラミだけひたすら焼いても満足できそうです。

【3.5】オイキムチ(400円)

キムチでありながらあまり赤くないオイキムチ。
アッサリ仕立てでキュウリの素材自体の味を引き立てています。
味付けで誤魔化すようなキムチとは一味違う。

【5.0】上タン(2,000円)

そこそこの厚みがある牛タン。
上は黒タンのタンモトで並はタンサキとなるようです。

脂がしっかり乗りながら、やわらかいだけでなく弾力も感じます。
タンはその弾力を感じる食感も魅力と思っているので、
ただソフトなだけのタンよりこういうタンのほうが好きです。
焼いても肉は硬くならず、脂の旨味と官能的食感が襲ってきます。
ここより美味しいタンの焼き物はあるのでしょうか。
刺身ならまるい(押上)の黒タン刺しも美味しいですが。

【3.5】ナムル(500円)

オイキムチ同様にこちらもアッサリ仕立ての味付け。
アッサリしながらしっかり美味しい、肉の箸休めに最適なナムル。

【3.8】アキレス腱(1人前200円)

行列に並んだ人から優先的に注文できる限定品。
トロトロに煮込まれた牛のアキレス腱。
冷めると硬くなってしまうので熱いうちに。
プルンとしたコラーゲン的なアキレス腱がとろけて美味。
例えて言えばトロトロになるまで蒸した豚足のゼラチン部分。

【3.5】ミックスホルモン(1,700円)

ハツ、ミノ、センマイ、ヤン、ギアラ、シロ、コブクロなど。
コブクロにはしっかり隠し包丁が入っており好印象。
ただ全体的にカットがもう少し大振りなほうが好み。
鮮度良くホルモンの旨味も申し分ないのですが、
もっと食べ応えがあればさらに高評価になりそうでした。

【3.8】並切り落とし(1,300円)

並のカルビの切り落とし。
並の切り落としなのでどうしてもスジっぽい食感がありますが、
肉の旨味は一級品で十分満足できます。
脂の乗りも申し分なく弱点は食感だけ。

【3.8】あぶりレバ塩(1,000円)

角切りの牛レバー、胡麻油入りのニンニク醤油で。
臭み少なく、とろりととろける濃厚な旨味。
さすがスタミナ苑はホルモン類のレベルも安定して高いです。
ミックスホルモン同様にもう少し大きめカットであればなお嬉しい。

【3.7】生野菜(650円)

胡麻や海苔を塗した生野菜サラダで同店の名物。
海苔の旨味、胡麻と胡麻油のコク、酸味のバランスが素晴らしい。
ドレッシングの味に頼るのではなく素材を引き立てる味付け。
肉だけでなくサラダまで美味しいのがスタミナ苑。

【3.7】上ロース(2,400円)

大きなカットのロースを半分にカットしています。
見た目はやや薄い霜降りステーキといったイメージ。
ロースターの上には2枚までしか乗らない大きさ。
個人的にロースはもう少し薄切りなほうが好みですが、
食べ応えありながら口の中でとろけていくのは流石。

【4.0】ししとう(値段不明)

熊本産のししとう。
時期によっては京都の万願寺とうがらしを出すこともあるそう。
お店の人のお勧めで注文。

生で食べられるということでそのまま齧ってみましたが、
辛さはほとんどなく甘みすら感じる美味しいししとう。
スタミナ苑は肉だけでなく野菜も絶品です。
肉より美味しいとすら思ってしまいました。

【3.8】牛ヒレ肉(2,200円)

ヒレなのでとろけるような食感はないのですが、
赤身の旨味が強く霜降り肉とは違った魅力。
厚切りですが歯で簡単に噛み切れてやわらかく食べやすいです。

【4.0】中ロース(1,800円)

上ロースよりサシが弱く色合いが赤いですが、
ロースは赤身の美味しさを楽しめる部位でもあります。
むしろ上ロースよりこちらのほうが好みでした。

【5.0】塩煮込み(値段不明)

センマイやテッチャンなどの上に刻みネギとウズラ卵黄。
薬味に柚子胡椒の小皿も添えられて。
煮込みといっても汁気は少なくドロドロな見た目。
しかしそのドロドロになったホルモンを口にすると昇天します。

これは美味い。
臭みとは無縁の牛ホルモンがトロトロでとろけます。
塩味もビシッと決まっていて凄く鮮烈な旨味を感じます。
この煮込みは今日一番とも思う美味しさ。
東京五大煮込みをはじめ色々な煮込みを食べてきましたが、
個人的には岸田屋(月島)の煮込みより美味しいと思います。

【4.0】テグタン(1,000円)

牛肉を唐辛子ベースのスープで煮込んだユッケジャンのような料理。
ドロドロに煮込まれたスープは意外とマイルドでシチューのよう。
下手な洋食屋のビーフシチューより美味しいです。
これはご飯にかけて食べても美味しそう。

【3.5】チャーハン(値段不明)

ライス(300円)の3杯目のおかわりを注文しようとすると、
お店のママからチャーハンもあると勧められました。
ママは台湾の人のようです。
チャーハンの中の黒い物体は台湾の干大根。

チャーハンというよりヤキメシなイメージの仕上がりですが、
醤油ベースの味付けが良くベショッとした水っぽさも気になりません。
タイのカオパッド(チャーハン)に少し近いような印象です。

【3.3】すじ大根(1,000円らしい)

お店の人からお勧めされたので注文。
寺門ジモンの番組によれば1皿1,000円。
かつては常連専用メニューだったようです。
黒毛和牛と大根を煮込んだ、おでんのような料理。
大根にスジっぽさを感じてしまいましたが、
よく煮込まれたスジはとろけて美味しいです。

【3.5】杏仁豆腐(350円)

台湾産のアンズの種を挽いて作ったという自家製杏仁豆腐。
しっかり真面目に作ってある感漂う素朴な味。
食感は木綿豆腐のような少しゴワゴワした感じですが、
じんわりと感じる甘さが食後のひと時を演出してくれます。

【3.3】冷凍餃子(500円)

お土産、1パック10個入り。
説明書やタレは付いておらずフライパンで適当に焼きました。
皮はやや厚めでモッチリ食感。
特徴的なのは中の餡がギッシリ詰まっていて肉感が凄いこと。
そして肉汁たっぷりで噛むとボタボタ滴るジューシーさ。

お店で出る料理に比べると自宅調理なので味は落ちますが、
スタミナ苑らしさは感じられる餃子でした。
テレビ番組によれば常連はテグタンをお土産にするそう。
可能であれば次回はテグタンをテイクアウトしてみたいです。

お会計4人で43,520円、1人あたり10,880円。
今回は参加者に飲まないメンバーが多かったので、
ドリンク代は1人あたり1,000円程度。
1人で1万円分ぐらいのお肉をガッツリ食べていたようです。

疾風怒濤のように食べまくり、お店での滞在時間は1時間半ほど。
よくぞこんなに食べたものだと自分でも思ってしまいますが、
それだけどの料理もハイレベルな美味しさであったのです。
再訪の際はもっとゆっくり味わいたいと思います。
___________________________________
2014年4月初投稿、2016年3月更新

  • 2018.3 特上ハラミ 塩(2,100円)
  • 2018.3 ミックスホルモン 塩(1,800円)
  • 2018.3 上ミスジ タレ(2,600円)
  • 2018.3 上タン 塩(2,200円)68

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6位

彩波 (新小岩 / 居酒屋、焼きとん、もつ焼き)

2回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2017/09訪問 2017/09/26

【0581-2】上州豚と赤鶏と総州古白鶏

738文字★

お通し(枝豆)
ササミのトリワサ(100円、本日のサービス)
宮崎産赤鶏の刺身4点盛り(1,850円)
総州古白鶏レバーのレアレア炙り(550円)
自家製チャーシューの炙り(650円)
本日のおすすめ5本盛り合わせ(650円)かしら、はつ、たん、チレ、しろ
べんけい(140円)、なんこつ(140円)、ピートロ(140円)、トロレバー串(180円)
生ウニのスパゲッティー(1,300円)

日曜日は14時から営業しているようです、16時に訪れたところ店内満席。
団体客が利用していたということもあるのでしょうが駅から離れた立地でも大人気。
日曜日の昼から営業している美味しいモツ焼き屋というのも希少ではあります。

食べログクーポンは無くなってしまったようですが100円のサービスメニューは健在。
馬タン刺しは残念ながら品切れだったのですが鶏刺しに舌鼓。
新橋の清水出身ということで上州豚の串焼きも相変わらず光ります。
初めて注文したピートロは140円とは思えない大串で食べ応えありました。

同じく初めて注文したチャーシューは角煮のように厚切りでこちらもボリューミー。
少しパサつきを感じる部分もありましたが、この食べ応えは魅力でしょう。
〆は生ウニを溶いたクリームソースにパスタを絡ませた「生ウニのスパゲッティー」。

この値段なのでウニの姿は見えずクリームソースがウニの風味になっているだけではあるのですが、
ウニの香りや濃厚さがパスタに絡まって、やや硬めな茹で加減のパスタを昇華させていました。
具材こそ無いですが麺の美味しさを引き立てている点は評価に値するところ。
日曜日に昼から飲める穴場として新小岩で抑えておきたいお店でしょう。
4,646文字★

お通し(タコ山葵オクラ)
ササミトリワサ(100円、本日のサービス)
宮崎産赤鶏の刺身4点盛り(1,850円)
九州産馬タンの刺身(750円)
総州古白鶏レバーのレアレア炙り(550円)
馬刺しユッケ(650円)
牛ロースのレアカツ(750円)
たん(140円)、べんけい(140円)、チレ(140円)、はらみ(140円)、しろ(140円)
トロレバー串(180円)、トロハツ串(180円)、月見つくね(180円)
鶏のから揚げタルタルソース(650円)

100円のサービスメニューが相変わらず驚異的です。
お通しが出るのですが食べログクーポンでドリンク1杯無料。
トマッピー(480円)なる怪しいドリンクも飲んでいました。

料理は上州豚とことんのやきとん、鶏刺し、馬刺しなど、
モツ好き、ナマ好き、ボリューム好きな人間を大満足させる内容。
駅からは少し離れているのですが、わざわざでも訪れる価値あります。
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友人から彩波の鶏刺しや馬タン刺しが凄かったとの情報をキャッチ。
規制によって上州豚のモツ刺しは出せなくなってしまったのですが、
新たに鶏や馬を扱うことで逆にお店の魅力が増したようです。

食べログのクーポン利用で最初のドリンク1杯サービス。
生ビール(プレミアムモルツ)の中ジョッキ(520円)を無料で楽しめました。
100円のサービスメニューも健在で、この日はハラミのアブリポンズが100円。

新小岩駅から10分ぐらい歩かないと辿り着けないので立地は良くないですが、
これら至れり尽くせりのサービスがあるので足を運ぶ価値があります。
鮮度良し盛り良しの「鶏刺し盛り」も生肉ラバーには垂涎!

生ビールの後は黒霧島の一升瓶ボトル(3,800円)を入れて水割りに。
食べた料理は以下の通り。

鶏手羽元(お通し)
古白鶏レバーのレアレア炙り(550円)
ハラミのアブリポンズ(100円)人数分の4人前
宮崎産赤鶏の刺身4点盛り(1,850円)
九州産馬タンの刺身(750円)
べんけい(140円)、チレ(140円)、しろ(140円)、
トロレバー串(180円)、トロハツ串(180円)、つくね(140円)

スープでホロホロになるまで煮込んだと思われる、お通しの手羽元から非凡。
古白鶏レバーのレアレア炙りはボソボソ感無く滑らかな食感。
バルサミコ酢のような香りも感じますが「ごま塩味」とのこと。
レバー特有の臭みは無くて旨味しっかり、これはレベル高いです。

ハラミのアブリポンズは100円が申し訳なくなる美味しさとボリューム。
こちらもレアーな火入れで脂のノリと赤身の旨味を堪能出来ます。
都心であれば4人分のこの1皿で2,000円は取られそうな予感。
ワサビとポン酢でハラミの脂をサッパリと味わっても良いですし、
卓上の塩とワサビで頂いても赤身の旨味が引き立ちます。

宮崎産赤鶏の刺身4点盛りと九州産馬タンの刺身は同じ皿にドーンと盛られて。
赤鶏はモモ肉たたき(580円)、ムネ肉たたき(580円)、
ささ身たたき(550円)、白レバー(580円)の4点盛り。
いずれも凄い盛りでこれで本当に1人前なのかと目を疑いました。

南九州の甘口醤油(たまり醤油)と胡麻油塩も出されます。
この甘口醤油が肉刺しと相性良く、胡麻油塩はレバ刺しに鉄板。
こういう味付けのチョイスからも店主の高いセンスを伺えます。

鶏も馬タンも九州現地で味わった最上の体験に比べると旨味は少し落ちますが、
都内で味わえる鶏刺しや馬タンとしては上位の美味しさと思います。
どれも臭みとは無縁で、甘口醤油や胡麻油塩が肉の旨味を昇華。
値段とボリュームを考えるとコストパフォーマンスは5.0満点クラス。

かつて同店で上州豚のモツ刺しを食べたときは量が物足りなかったのですが、
鶏や馬に変わったことでコスパが向上するという不思議な現象。

チレは1串しか残っていないのが残念でしたが、前回同様に素晴らしい。
ここまで美味しいチレは他店でもなかなか出会えないです。
彩波のスペシャリテの1つと言っても過言ではないでしょう。

べんけいは赤身肉でありながらパサつかず、サクッと楽しめてしまいます。
塩胡椒の塩が少し強いようにも思いましたが酒の肴であれば許容範囲。
シロは特有の風味を感じて皮目がムチムチしていました。
とはいえ臭いというほどではなくゴムゴムした凡百のシロより遥かに良し。
つくねは軟骨入りでコリコリしながらモッチリした肉感でした。

レバーの網脂巻きとハツの網脂巻きはトロレバー、トロハツに名称変更。
以前食べたときはレバーに臭みを感じてしまったのですが、
今回は臭み無し火入れ良し、クレピーヌ(網脂)で旨味も上昇。
これなら4.0を超える評価になります。

刺しも串も酒も思う存分に楽しんで4人でお会計11,530円、1人あたり約2,882円。
最近は高級鮨店で3万円、高級和食店で4万円と散財していましたが、
モツであれば10分の1未満の値段で同じレベルの満足感を得られてしまいます。
下町とモツの素晴らしさを再確認。
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ぴあ「小岩新小岩食本」72頁で紹介された彩波-Iroha-
記事の中の料理に上州豚のやきとんやモツ刺しがあり、
新橋の人気やきとん店清水Aburiに酷似。

実際に訪問して尋ねてみたところ店主の岩野真幸さんは、
清水Aburiで店長を経験したのちに独立開業したとのこと。
今や新橋で入店困難店となっている清水Aburiですが、
新小岩でも清水Aburiに近い味を楽しめるようです。

2014年6月時点で清水Aburiのやきとんは1串140円。
こちら彩波-Iroha-は1串130円なので10円安いです。
またサイドメニューは清水aburiと異なるメニューもあり、
同店ならではの魅力も楽しめるようです。

お店の立地はJR総武線の新小岩駅から徒歩6~7分。
新小岩駅北口を出て平和橋通りを北(四つ木方面)へ。
新小岩陸橋を越えた先、右手に東新小岩クリニック。
その東新小岩クリニックやウノ耳鼻咽喉科のある、
細い路地へ斜め右に入っていきます。
路地を進んで右手にレタス薬局が見えたらその先にお店。

店内は厨房を囲むL字カウンター席が7席。
4人用テーブルが2卓の合わせて15席の小さなお店。
清水Aburiより規模は小さいですが席の間取りはゆったり。
こちらのほうが落ち着いて飲めます。

飲み物はホッピー(450円、中身200円)を注文。
ウメッピー(480円)やトマッピー(480円)もありました。
生ビールはプレミアムモルツで中ジョッキ520円。
サワー類は350円~でした。
日本酒、焼酎、ワインなども一通り揃っています。

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点。

【3.3】チャンジャ(お通し)

モツ焼き屋にお通しは要らないのですが、
新橋の清水Aburiでもお通し制度を採用していました。
ただチャンジャが美味しかったのでまだ許せます。
魚ですがこれもモツではあります(タラの胃袋)。

【3.5→4.5】上州豚の朝〆レバ刺(480円→100円)

本日のサービスで100円でした。
100円メニューは日替わりとなっているようで、
日によっては串盛りが100円になったりもするそう。

スライスされた上州豚のブランドレバー。
下にはスライスタマネギ、紫蘇が敷かれて、
薬味におろし生姜とおろし大蒜も添えられています。
さらに胡麻油塩の小皿と醤油の小皿。

上州豚だからかレバーに脂が乗っています。
旨味はあるのですが臭みやクセも感じました。
ブランド豚ということで脂肪肝になりやすいのか、

脂は乗るのですが必ずしも最上のレバーではないです。
無名のレバーでも臭みやクセがなく旨味が鮮烈なことも。
このあたりは肉とは異なる内臓の難しさでしょう。

とはいえ標準以上には美味しいレバー。
そして100円はあり得ないクオリティ。
サービス価格まで考慮すれば4.5評価とも思いました。

【3.8】ハツ刺し(480円)

清水Aburiではレバ刺しよりハツ刺しが美味しかったので、
こちらでもハツ刺しを単品注文してみました。
2013年2月に訪問したときの清水Aburiのハツに比べると、
ボリュームは少ないように感じました。
とはいえフレッシュで鮮烈な旨味があって美味しいです。
味は文句無しですが480円ならもう少し量が欲しいところ。

【3.8】べんけい(130円)

上州豚のすね肉。
脛(すね)は弁慶の泣き所なので、べんけいなのでしょう。
赤身肉なのですが独特の食感があってパサつきは無し。
カシラを更に肉っぽくしたようなイメージでしょうか。
清水Aburi系ならではの1串。

【4.3】チレ(130円)

上州豚の脾臓。
チレは足が早いので出せるモツ焼き屋は少ないです。
そして使っている脾臓は脂を処理していないタイプ。

脂の無いチレはアッサリし過ぎでイマイチなのですが、
これは凄くバランスが良いです。
臭みなくて鮮烈な旨味だけを感じる最上位のチレ。
これは本日食べた中で一番美味しかったです。

【3.5】しろ(130円)

上州豚の大腸。
脂を残した処理のため臭みを少々感じました。
とはいえその脂がプルプル食感で旨味も強し。
皮目は少しゴムゴムしますが標準以上のシロ。
タレは粘度が高く濃い味でちょっと主張が強い。

【4.2】ハツの網脂巻き(160円)

ハツに網脂(クレピーヌ)を巻いた串。
フレンチの技法で素材に脂のコクと旨味が加わります。
ハツはどちらかと言えばアッサリした食材なので、
こうやって脂と組み合わるのも相性が良いのです。

外側はカリカリ、内側はレアーに焼き上がったアミハツ。
串全体に網脂を巻いているのでちょっと食べにくいですが、
その美味しさは160円を超える価値を感じます。
なお久遠本店(中野)ではハツを大きめにカットして、
1切れずつ網脂を巻いていましたがそちらのほうが理想。

【3.5】レバーの網脂巻き(160円)

ハツの網脂巻きのハツをレバーに変えた串。
刺身でもレバーはハツより臭みを感じたのですが、
そのマイナスが串でも出ていました。
とはいえレアーに焼かれたレバーはなかなかの美味しさ。

お会計2,040円。
逆算するとお通しのチャンジャは300円で、
表示価格は内税ということになるのでしょうか。

これだけ美味しくて2,000円程度なのはモツならでは。
100円のサービスメニューがあるのも驚きでした。
葛飾区はモツのレベルが高いとは言われているのですが、
清水Aburi系のお店まで新小岩にあったようです。

新小岩には亀戸ホルモン系のホルモン平田
福岡舞鶴此乃美の新小岩支店も進出しており、
この数年でモツの激戦区と化しているようです。
___________________________________
2014年6月初投稿、2016年4月更新、8月更新

  • 2017.9 トロレバー串(180円)
  • 2017.9 ピートロ(1串140円)
  • 2017.9 宮崎産赤鶏の刺身4点盛り(1,850円)
  • 2017.9 宮崎産赤鶏の刺身4点盛り(1,850円)41

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7位

アーンドラ・ダイニング 銀座 (銀座一丁目、京橋、宝町 / インド料理、インドカレー、ダイニングバー)

3回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2018/10訪問 2018/10/24

【0280-3】ラム・チョップおかわり

521文字★

生ビール アサヒスーパードライ(520円)
マンゴ・ラッシーカクテル(690円)

アチャーリ・シーフード・サラダ(1,090円)
アーンドラ・マトン・ヴェプドゥ(1,490円)
ラム・チョップ(1,590円)
チーズ・クルチャ(890円)
アル・ゴビ(1,290円)

赤いスカーフを巻いた、南インド料理界の巨匠、ラマナイヤシェフは本日も健在。
初めて注文するアチャーリ・シーフード・サラダ(1,090円)は、
マスタードや酸味を効かせた剥き海老がゴロゴロ入っていて最初の1品に最適。

骨無しの赤身肉をココナッツとドライカレー炒めにしたマトン・ヴェプドゥも相変わらず美味。
ラム・チョップは骨付きなので食べにくさはあるのですが、
火入れジューシーで骨周りの肉の旨味や脂身の旨味が堪りません。
同席者は気に入ったようで「おかわり」していました。

肉を使わないベジタリアン対応メニューのアル・ゴビ(1,290円)も美味しい。
個人的には姉妹店アーンドラ・キッチンで食べたゴビー マサラ(1,090円)のほうが好きですが、
肉を使わなくとも野菜とスパイスと油で美味しく調理するインド料理の技術は素晴らしいです。
393文字★

4人でクーポン利用&通常メニューからも注文。

ドーサ・セット
タンドゥール・ミックス
チーズ・クルチャ
季節のグリーンサラダ
マトンカレー
バターチキンカレー
パヤサム
マサラチャーイ

トウガラシ・マトン(1,490円)
バンカーヤ・クールマ(1,390円)

チーズクルチャやドーサなど定番の料理も安定の美味しさなのですが、
同店で異次元の美味しさと思うのはラマナイヤシェフが作り上げるカレー。
都内の食べログ高評価インド料理店にも何軒か訪れましたが、
巨匠ラマナイヤのスパイス使いの複雑さや奥深さは別格。

アーンドラ地方の玉ねぎと唐辛子と生姜の辛口茄子カリーというバンカーヤ・クールマ。
トロリ蕩けるナスとコッテリ濃厚なカレーとの組み合わせが堪りません。
モツ好き肉食人間の自分でも唸ってしまうほどのベジタリアン料理。
スパイスの力の偉大さを感じられずにはいられません。
6,634文字★

ラッサムスープ
チーズクルチャ
パニールティッカ
マトンヴェプドゥ
チャパティ
ビンディ・ベイガン
チャナマサラ
アーンドラ・コーディ・クーラ
バスマティライス
牡蠣カレー(超常連用特別メニュー)
蟹カレー(超常連用特別メニュー)

最初のラッサム(日本で言えば味噌汁のような南インドの定番スープ)から異次元。
日本人シェフのラッサムとはスパイス使いの複雑さが桁違いです。
流石は南インドの巨匠ラマナイヤが作り上げたラッサム。

続いてのメニューはいつも食べている料理で詳細は割愛しますが、
マトン嫌いを改宗させるぐらい美味しいマトンヴェプドゥも相変わらずの出来栄え。
ベジタリアンメニューも野菜の美味しさをスパイスで昇華させていて別次元の味わいに。
都内のインド料理店でもトップクラスの美味しさなのは間違いないでしょう。

そして本日のスペシャルである超常連用特別カレー2種類。
広島の牡蠣と福井のセイコガニを持ち込んだという超特別メニュー。
ラマナイヤに貴方にしか作らないと言わせるほどのコネクションメニューです。

広島のプリプリした牡蠣と南インドの爽やか鮮烈なカレーが融合したオイスタープルス。
セイコガニは身、蟹味噌、内子、外子を丁寧に下処理してあって食べやすいです。
インド料理店でセイコガニをここまで綺麗に出してくるとは驚きました。

ただ加熱することで蟹の生臭さがどうしても出てしまうので、
セイコガニはやはり和食のような調理法が良いのではないか。
とも思ったのですが余った蟹カレーを持ち帰って翌日食べたら考えが変わりました。

冷蔵庫で一晩寝かせたことでグレービーと蟹の一体感がアップ。
温め直して煮詰めることで塩気が強まりグレービーのコクもアップ。
甲羅を取り除いてしまうことで食べやすさもアップして、最強の蟹カレーへと昇華。

インドカレーは出来立てのほうがスパイスが立つので美味しいという意見も多いですが、
この蟹カレーは1日寝かせることで異次元な美味しさへと進化していました。
もっとも当日は蟹カレーまでに満腹になっていたので、
お腹の空いた翌日に食べたというコンディションの差もあったのかも知れません。
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久しぶりにチキンビリヤニを食べたくなって土曜日に6人で訪問。
この日の料理は以下の通り。

チャナサラダ(690円)
ブリンジャルサラダ(690円)
タンドゥーリゴビ(990円)
マトンヴェプドゥ(1,490円)
チャパティ(690円)
バスマティライス(490円)
ビンディ・ベイガン(1,290円)
アーンドラ・マームサム・クーラ(1,490円)
トマトパップー(1,250円)
ハイデラバーディ・チキン・ビリヤニ(1,690円)
チャナマサラ(1,350円)
アーンドラ・コーディ・クーラ(1,490円)

チキンビリヤニ目当てだったのですが大ヒットだったのがチキンカレー。
アーンドラ・コーディ・クーラは今まで食べたチキンカレーでNo.1の美味。
南インドの巨匠の最高傑作かも知れません、これは5.0満点クラス。

ミントとコリアンダーが効いて爽やかながらヒヨコ豆のコクもある、
チャナマサラもチキンカレーに次ぐヒットで驚きました。
普段は豆なんて積極的に食べることの無い肉食人間なのですが、
インド料理のスパイスで昇華する豆の美味しさは別次元です。

マトンヴェプドゥも相変わらず素晴らしい。
羊肉料理として日本でもトップクラスの美味しさではないでしょうか。
味が濃い目なのでチャパティに包んで食べてもまた良し。

アーンドラ・コーディ・クーラ、チャナマサラ、マトンヴェプドゥ。
これだけ食べて帰れば満足度は4.5を超えます。
他の料理も凡百のインド料理店とは一線を画す美味しさ。
タンドゥーリゴビはシターラ青山で食べたものより気に入りました。

評価上方修正4.3→4.5
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またしてもお得なクーポンで利用。
コース価格が値上がりしたうえにゴビマンチュリアがなくなりましたが、
それでもアルコール代含めて4,000円でこれだけ楽しめれば十分でしょう。

01 ミニ・マサラ・ドーサ、パパド、ココナツのチャトニー、サンバル
02 タンドゥーリ・チキン
03 シークカバブ
04 チーズ・クルチャ
05 季節のグリーンサラダ
06 選べるカレー
→トウガラシ・マトン、チキン・チェティナドゥ
07 ライスorナンorチャパティ
→バスマティライスおかわり自由
08 パヤサムorレモン・アイスクリーム
09 コーヒーorマサラチャーイ

タンドール料理(焼きもの)はカマルプール、カッチャルバッチャルなど、
日本人インド料理シェフのほうが火入れが上手いとも思うのですが、
カレー、サンバル、チャトニーの美味しさは流石のラマナイヤ。
この日も赤いスカーフを纏って厨房に君臨していました。
ホール担当サントスのサービス精神旺盛な接客も相変わらず素晴らしい。

クローブが鮮烈に効きまくったチキン・チェティナドゥは、
今まで食べたチェティナドゥのカレーの中でNo.1とも思う美味しさ。
先日は同じく銀座にお店を構えるグルガオンでも食べたのですが、
このカレーを食べてしまうとグルガオンが物足りなくなってしまいます。

ただ辛さやスパイスの主張が強いと日本人には受け入れられない面もあって、
万人向けのグルガオンに対してマニア向けの同店でしょうか。
スパイスに慣れてラマナイヤのスパイス使いの凄さが段々と分かってきました。
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マイレビュアー諸氏に大好評のクーポン。
3,980円のスペシャルコースが半額に。
カレー単品でも1,300円ぐらいするお店。
これは超お得だと早速クーポン利用。

マサラドーサ、パパド、チャトゥニ、サンバル
スパイシーチキン、ガーリックチキン
シークカバブ
ゴビマンチュリア
チーズクルチャ
グリーンサラダ
選べるカレー(グループごとに2種類)
→アーンドラロイヤラプルス、メティマトン
ライスorナンorチャパティ
→バスマティライス大盛り
デザートにパヤサムorレモンアイスクリーム

カレーは通常利用と同じく贅沢なスパイス感。
これだけで1,300円以上の価値があるのに、
他にも色々な料理を楽しめてしまいます。
シークカバブもパサつかず良い火入れ。

赤いスカーフをしたラマナイヤシェフも健在。
この内容で1,990円はCP評価5.0満点。
1ドリンクオーダー必須ですが、
生ビール2杯飲んでも3,000円程度は破格。
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前夜に続いてマイレビュアー様主催のオフ会で利用しました。
今回は参加者6名。

土曜日(ビリヤニ製作日)ということでマイレビュアー様からチキンビリヤニのプレゼント。
ヨーグルトの酸味を感じるアーンドラ・キッチンのマトンビリヤニより個人的には好みです。
蒸し上げているからかサッパリしていて食べやすく、骨付きチキンもホロホロ。
今まで食べたビリヤニの中で一番美味しいと思います。

今回初めて頂いたミリヤラ・コーディ・ヴェプドゥ。
見た目はマトン・ヴェプドゥに似ていますが、マトンではなく骨付きチキン。
チキン自体はチキンビリヤニのチキンより美味しいです。
ビリヤニのチキンはビリヤニに旨味を吸い取られている感がありましたが、
こちらはチキンがバリバリの主役。
旨味と辛味とスパイシーさを感じる絶品チキン。
今までのオフ会と違って鶏メニューを2種類楽しめた点が良かったです。
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マイレビュアー様主催のオフ会で再度利用しました。
今回は参加者10名と大規模な会でした。

メニューは前回と同じような構成なのですが、
トウガラシ・マトンがオイスター・プルスに変更となりました。
まるでバターのような香りを感じる牡蠣のカレー。
バターは使っておらず、タマリンドやココナッツで作り上げたカレーとのこと。
は酸味を少し感じながらも鮮烈で美味。
ラマナイヤのスパイス使いは相変わらず健在です。
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マイレビュアー様主催のオフ会で利用しました。
ダバインディア初代シェフのラマナイヤが厨房に君臨する、
銀座のアーンドラ・ダイニング
今回はそのラマナイヤシェフが腕を奮った料理を味わえるとのこと。
マイレビュアー様ら6人での訪問となりました。

お店の立地は都営浅草線の宝町駅から徒歩4~5分。
宝町駅A3出口を出てそのまま昭和通り沿いを直進。
新京極交差点で右折して細い路地を進むと左手にお店があります。
お店はビルの2階となります。
有楽町線の銀座一丁目駅や銀座線の京橋駅のほうがお店には近いようです。

店内はテーブル席中心に50席ほど。
姉妹店アーンドラ・キッチンより広くて明るいような印象を受けます。
厨房がガラス張りになっていて客席から見えるのも良いと思います。

お店に入ると何故か御徒町アーンドラ・キッチンのサントス氏がいます。
本日は満席のため姉妹店から助っ人に来ているそうです。
ラマナイヤシェフとも御徒町の3周年のときに面識はあるので、
初めて訪問したお店でも初めてという感じはしませんでした。

マイレビュアー様がボトルキープしているウィスキーで乾杯。
インドウィスキーのマクダウェルNo.1。
樽の香りやクセといったものが少なく、飲みやすいウィスキーです。

料理まずはヒヨコ豆・タマネギ・トマトのサラダ。
レタスの上に赤いサラダが乗り、青ネギもかかっています。
酸味と辛味が効いたスパイシーなサラダ。
乱暴な言い方をすればタバスコを思い出すような味。
ただタバスコよりスパイス感や味は全然上です。

ヒヨコ豆のホクホクした食感は少し苦手なのですが、
酸味と辛味が奏でる爽快さで美味しく頂けます。
カマルプールのヒヨコ豆のほうがホクホク感が消えていて好きなのですが、
この食感に関しては各人の好みもあるでしょう。

続いてはアーンドラ・マトン・ヴェプドゥ。
マトンのココナッツ炒めですが、これが一番美味しかったかも知れません。
辛さも本日の料理の中では一番で顔から汗が吹き出てきましたが、
ミディアムな火加減のマトンは辛味とスパイス感とコクがあり、
複雑な旨味を感じて美味しいです。

主催者様はミディアムレアで事前に注文したそうですが、
料理にレアという印象は持たなかったです。
ミディアムと表現するのが正しいといった焼き加減。
ウェルダンが基本のインド人からすると、
これでもミディアムレアなのかも知れません。
カマルプールやディルセといった日本人インド料理シェフとは、
火加減の感覚が違うのでしょう。

ただ火加減に改良の余地はあるとしても、
味は完璧といっても良いぐらい素晴らしいものでした。
アーンドラ・キッチンで食べた同じ料理より美味しいです。

さらにパニール・ティッカが焼き上がってきました。
パニールとはカッテージチーズのこと。
チーズの中でも比較的淡白な味わいのチーズです。

そのカッテージチーズにヨーグルトソースを塗って焼いているようです。
乳製品に乳製品を合わせるという発想も面白いと思います。
もちろんヨーグルトにはスパイスもたっぷり。
マトンなどの肉より淡白な味わいなのでそこまで好みではないですが、
チーズなのでワインには合って美味しいです。
ちなみにウィスキーだけでなくグローバーの赤ワインも注文しています。

そしてマトン・シーク・カバーブ。
こちらもミディアムレアでの注文とのこと。
ただヴェプドゥのとき同様レア感は無くミディアムな焼き上がり。
肉に少しパサつきを感じます。
個人的にはディルセのミディアムレアなシーク・カバブのほうが好みです。
もっと肉にジューシーさが欲しいところではありました。
有象無象のインド料理店のシーク・カバーブよりは美味しいですけど。

焼き物はまだ続き、タンドゥーリ・ゴビも登場。
カリフラワーのスパイス焼きです。
日本では花蕾(からい)だけを料理に使ったりしますが、
こちらでは株のまま焼き上げているようで豪快な大きさです。

外側はスパイスを纏いながら内側は瑞々しいカリフラワー。
カリフラワーの料理としてここまで美味しいものは初めてかも知れません。
肉好き野菜嫌いな自分ですが、このカリフラワーは気に入りました。

焼き物の最後はラム・チョップ。
こちらもミディアムレアでの注文。
見た目は豚のスペアリブに似ています。
ラムの中心部に赤い部分もあり、これが一番ミディアムレアに近いです。
お行儀は悪いかも知れませんが、手掴みで頂きます。

肉はやはり骨周りが一番美味しいです。
ラム特有のクセのある香りを少し感じますが、
スパイスで上手く調和させていると思います。
やはりスパイスと肉は相性が良いです。

そしてカレーが一気に4種類やってきます。
マトンカレーが3種類に海老カレーが1種類。
ラマナイヤの真価を感じたのはこれらカレーです。
このカレーはアーンドラ・キッチン、ダバインディア、
カマルプール、ディルセも及ばない次元にあると思います。
スパイス使いが絶妙で味も複雑玄妙。
今まで食べたインド料理のカレーで一番美味しいと感じたカレーでした。

マトンはマトン・クルマ、トウガラシ・マトン、メティ・マトンの3種。
マトン・クルマはココナッツのおかげかコクを感じるマイルドなカレー。
辛さが苦手でもマトンの旨味を味わえるカレーではないでしょうか。

トウガラシ・マトンは青唐辛子も入っているようですが、
あまり辛いとは感じませんでした。
本日はマトン・ヴェプドゥのほうが遥かに辛く感じます。
この程度の辛さならマトンが引き立って美味しいです。

一番美味しかったのがメティ・マトン。
メティというスパイスの葉っぱが入ったマトンカレーです。
あるマイレビュアー様は海苔のようと表現していましたが、
紫蘇や海苔のようにも感じるメティがマトンと合って凄く美味しいです。

海老カレーはジンガー・プルス。
海老とココナッツとタマリンドのカレーだと思いますが、
酸味が控えめかつマイルドで、絶妙な味わいのグレービーが美味しいです。

アーンドラ・キッチンで食べたときは酸味が強過ぎるように感じましたが、
ラマナイヤシェフの作品は酸味の塩梅が別次元です。
姉妹店の同じメニューでありながら全然印象が違います。
これが巨匠ラマナイヤの作り出す世界なのでしょう。
バスマティ・ライスをおかわりしてラマナイヤのカレーを貪ります。

このカレーより美味しいインドカレーは果たして存在するのか。
本日頂いたメティ・マトンとジンガー・プルスからは、
それぐらいの凄みを感じました。

歓談続き閉店時間まで居座るレビュアーたち。
最後はラマナイヤシェフと握手してお店を去ります。
この日の主催者様への支払いは4,900円でした。

アーンドラ・キッチンの料理人もラマナイヤの薫陶を受けたのでしょうが、
オリジナルである巨匠本人の料理は別次元の美味しさでした。
弟子たちもそれに近づこうと頑張っているのでしょうが、
現状では巨匠のスパイス使いに比類する料理人はいないかも知れません。

マトン・ヴェプドゥ、メティ・マトン、ジンガー・プルス、
これらが特に美味しくて気に入りました。
ラマナイヤシェフの君臨するアーンドラ・ダイニング。
また巨匠の世界を味わってみたいものです。
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2013年1月初投稿、2013年2月2回更新、2015年5月更新、2016年2月、9月、12月更新

  • 2018.10 ラム・チョップ(1,590円)
  • 2018.10 アル・ゴビ(1,290円)
  • 2018.10 チーズ・クルチャ(890円)
  • 2018.10 生ビール アサヒスーパードライ(520円)64

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8位

鶏嘉 (亀戸、西大島、亀戸水神 / 焼鳥、からあげ、ホルモン)

2回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2017/11訪問 2017/11/23

【0505-2】赤提灯系の焼鳥は「亀」の付く地に名店が在る

365文字★

至福の三点盛り(1,200円)白肝、ささみ、砂肝
心臓串(160円)
白肝(160円)
つくね(160円)
トマト巻(230円)
つなぎ串(250円)
若鶏ちょーデカ太モモ一本揚げ(880円)

今回も「至福の三点盛り」で至福のひと時。
豚のレバーであれば久遠の空(中野)の闇盛りや網レバーも超絶な美味しさでしたが、
同店のハイレベルな鶏の白レバーも堪りません(お値段もお手頃です)。

火入れ絶妙でミニトマトの酸味とジューシーさが豚バラ肉を昇華させるトマト巻、
そして今回特に良かったツナギ(ハツモト)など相変わらずの満足度の高さ。
赤提灯系の焼鳥では亀有の海舟、亀戸の鶏嘉と、亀の付く地が熱いです。

日本酒のラインナップが増えたので、酒・ドリンク評価3.3→3.5
4,131文字★

至福の三点盛り(1,200円)白肝、ささみ、砂肝
心臓串(160円)
トマト巻(230円)
白肝(160円)
ボンジリ串(200円)
つなぎ串(250円)
スモークチキン(480円)

フォアグラのごとき白肝(レバー)刺しの濃厚な旨味と蕩ける食感が堪りません。
厚切りボリューミーなササミも滑らかさと肉の旨味があって至福のひととき。
串ではジューシーさ迸る心臓串(ハツ)がこの日の白眉でした。

新メニューのスモークチキンはモモ肉のようですが自分の好みにはあまり合わず。
モモの一本揚げにしておけば良かったです。
とはいえ3,000円ぐらいで鶏を色々な調理法で堪能出来て相変わらずの満足度。
赤提灯系の焼鳥としてトップクラスの優良店ではないでしょうか。
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朝挽き地養鶏の焼鳥、揚げ物、刺身などを楽しめる鶏嘉。
同店の特長は鮮度高く良質な地養鶏を使用していること、
焼鳥が大串でどの料理も盛りが良いこと、
串も揚げ物も火入れが抜群に上手いこと。

ボリュームがあって美味しい赤提灯系の焼鳥屋。
お酒のラインナップが少ないのは弱点ではあるのですが、
自分の理想とする焼鳥屋に一番近いお店かも知れません。

この日食べた料理は以下の通り。

心臓串(160円)
トマト巻(230円)
つくね(160円)
至福の三点盛(1,200円)白肝、ささみ、砂肝
白肝(160円)
つなぎ串(250円)
骨付焼(200円)
砂肝竜田揚げ(480円)
若鶏ちょーデカ手羽半身揚げ(980円)
若鶏ちょーデカ太モモ一本揚げ(880円)

前回も食べたレバー、ハツ、ツナギなどは相変わらず。
つくねは軟骨入りで肉の旨味を感じてジューシー。
骨付焼は手羽の部位のようですがボリューミー。

串で一番感動したのは何故か鶏ではなく豚。
ミニトマトに豚バラ肉を巻いたトマト巻。
トマトの甘み、酸味、旨味が火入れによって昇華。
脂っ濃い豚バラ肉とマッチして凄まじい美味しさ。
こういう野菜巻き系の串では過去最高と思いました。

そしてメニューに「ちょーデカ」と書いてある揚げもの。
地養鶏は普通の鶏よりサイズが大きいそうですが、
半身揚げのサイズが本当に巨大で驚きました。
しかも火入れ良くジューシーで味も抜群。
前回の唐揚げより気に入りました。

1年前に比べると少し値上げしているようですが、
この内容であれば十分安いです。
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ホルモン焼きの街として有名な江東区の亀戸。
亀戸ホルモンをはじめホルモン焼きの名店が多いのですが、
駅からすぐの路地裏に焼鳥の名店も隠れていました。

鶏は朝挽きの茨城県産地養鶏を使用。
問屋を通さず柏から自社便で仕入れているそうです。
神田時代から2代50年続く老舗焼鳥店とのこと。

1串150円~と串の値段は中級店クラスですが大串。
串のサイズを考慮すれば下町ならではの安いお店と思います。
そして鶏を引き立てるは大将の焼きの技術の高さ。
美味しい焼鳥や鶏刺しをリーズナブルに楽しめます。

お店の立地はJR総武線・東武線の亀戸駅から徒歩2分ほど。
駅北口を出て明治通りを京葉道路方面へ。
歩道橋で京葉道路を渡り、明治通り沿いの次の路地。
(有)いずみやと松江堂薬局の間の細い路地へ左折。
路地沿い左手に小さなお店があります。

店内は厨房前にカウンター6席、テーブルが2卓6席ほど。
合わせて11~12人で満員となる小さなお店です。
テーブル席はかなり狭かったです。
入口にテレビもあるので1人まったりと飲むことも可能。

大将と奥さんの夫婦2人で切り盛りしています。
焼き台はおそらく炭火。
メニュー表はなく壁に貼ってあるだけです。

飲み物はキリンサワー(380円)を注文。
キリンビールの公式HPによればウォッカをベースに、
富士山麓の天然水で仕上げた樽詰サワー。
甘酸っぱさと爽快さを感じて結構気に入りました。

2杯目はキリン一番搾り生(480円)を注文。
中ジョッキでの提供で480円は妥当なところでしょう。
ドリンクの値段は下町の焼鳥屋として普通と思います。

前述の通りドリンクメニューは壁に貼ってあるだけ、
他に確認できたのは日本酒や焼酎のボトルぐらいでした。

お通し代は値段表示が内税だとすると計算上500円。
値段表示が外税だとすると計算上200円。
レシートや明細書は出ないので詳細は不明です。

焼鳥は縛りなく1串から注文可能。
注文を受けてからカットして串打ちしているそうで、
料理人が1人なので提供まで時間がかかる場合もあります。
食べた料理は以下の通り、【】内は個別の採点。

【2.0or3.0】お通し(200円or500円)

生キャベツをカットしたものに味噌を添えて。
焼鳥屋でよく見る定番とも言えるお通し。
脂っ濃い串の口直しに最適なのですが原価は安いです。
鶏に比べると味のクオリティは凡庸でした。
スーパーで安売りしているキャベツと同程度の印象。

【3.6】ハツ串(150円)

鶏の心臓、大ぶりカットでジューシーな焼き上がり。
ミディアムレアーな火入れで焼きの技術の高さを感じます。
ちょっとモツ臭さを感じた点はマイナスポイントでしたが、
150円とは思えない大串で最初の1串としては十分満足。
添えられているマスタードはオリジナルだそうです。
辛さが尖っていないまろやかなマスタードで美味しいです。

【3.5】ぼんじり串(200円)

鶏の尻尾、ぼんぼちやテールなどと呼ばれることも。
中骨を完全にカットしているのではなく少し骨を残して。
1串200円ですが大ぶりカットで不満はなし。
少し残っている骨は容易に噛み砕けて食感を邪魔しません。
脂好きにはマストアイテム。

【4.5】白レバー串(150円)

火が入りながらトロトロふわんな焼き加減。
これは凄いレバーです。
焼鳥のレバーでここまで火入れが理想的なものには、
(三ノ輪)以来久しぶりに出会いました。

中心までほんのり温かくなりながらこのソフトさ。
白レバーということでフォアグラに近い脂の乗りを感じ、
大串という点も考慮すれば興以上の味かも知れません。

壁メニューによれば人気No.1だそうですがそれも納得。
同店のスペシャリテと思います。
天城軍鶏など高級鶏に比べるとレバーの旨味に少し弱さ。
旨味がもっと強ければ5.0満点とも思いました。

地養鶏のレバーとしては魅力を限界まで引き出しています。
タレはサラサラタイプで甘辛さの塩梅良し。
あまりの美味しさに塩でおかわりも注文しました。

【4.7】刺身三点盛り(1,100円)

白レバー、ササ身、砂肝の三点盛り。
1,100円とは思えないボリューミーさに圧倒されます。
特にササミの分厚さには驚愕しました。
朝挽きをその日に仕入れているからこそ出せるのでしょう。

ササミはやわらかネットリ食感で分厚くもソフト。
官能的な食感と圧倒的な食べ応えに恍惚となります。
醤油に柚子の皮を浮かせているのも心憎い演出。
鶏に臭みは無いのですが柚子の香りが爽快さをプラスします。

胡麻油塩で味わう鶏の白レバー刺しは濃厚とろとろ食感。
レバー特有のクセや臭みは感じません。
火を入れた串とは異なる生のダイレクトな魅力を味わえます。
砂肝はササミや白レバーほど味に感動はないですが、
臭みなくサイズの大きさには大満足。

これだけ味わえて1,100円はちょっと信じられません。
質も量も安さも備えた化物クラスの鶏刺し盛りでした。
こういうボリューミーで美味しい料理が大好きなのです。

【4.1】つなぎ串(250円)

レバーとハツを繋ぐ部位、ハツモトと呼ばれることも。
うなぎの肝にも少し似ています。
希少部位で臭みの出やすい場所のためお店の実力が出ます。

こちらは大ぶりながら臭みなく純な味を楽しめます。
ジューシーさを残す焼き加減でクニュリとした食感が快感。
鶏モツならではの旨味も強く、これなら250円も納得。

【3.3】親子串(380円)

つくねと一緒に注文しようとすると、つくねと被るとのこと。
親子串を注文してつくねは止めました。
親子丼のアタマのイメージな串。
タマネギを挟んだモモ串とチーズつくねと卵黄のトリオ。

串で食べるよりご飯の上に乗せたくなります。
なお地養鶏のモモはやはり高級ブランド鶏に比べ旨味が弱め。
モツに比べモモではその差をさらに強く感じました。
そもそも値段が違うので比べてはいけないのでしょうけど。
つくねはアッサリタイプで肉のパサつきが少し気になります。

【3.6】唐揚げ(500円)

自称「城東地区No.1」の唐揚げ。
大将曰く鳥房(立石)より美味しいとのこと。
鶏のモモ肉を大きな塊で揚げてカットして提供。
下味はスパイスだけ。

切り口から肉汁がドバドバ溢れるジューシーさ。
ただ食べるまでに皿に肉汁が落ち過ぎな印象も。
本当は客自身がフォークとナイフでカットし、
肉汁が溢れ出ないうちに食べるのが理想なのでしょう。
小さなお店なので食器をそんなに揃えるのは無理ですけど。

大将は謙虚で寡黙というより自信家タイプの人物。
少し口うるさいですが、きちんと美味しさも伴っています。
実力に裏打ちされた自信なのでしょう。

他のお客さんが美味しいからとお土産を希望しましたが、
テイクアウトはやっていないそうです。
確かにこの美味しさはお店で味わってこそだと思います。

手羽先串(300円)も特大で美味しそうでした。
大将は全メニュー美味しいと豪語。
レバー、ツナギ、刺し盛りは必食メニューとして、
再訪の際は全メニュー制覇を試みたいところです。
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2014年2月初投稿、2015年2月、5月更新、2016年12月更新

  • 2017.11 至福の三点盛り(1,200円)白肝、ささみ、砂肝
  • 2017.11 トマト巻(230円)
  • 2017.11 若鶏ちょーデカ太モモ一本揚げ(880円)
  • 2017.11 心臓串(160円)39

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9位

正泰苑 総本店 (荒川七丁目、町屋駅前、町屋 / 焼肉、ホルモン)

3回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2018/10訪問 2019/01/18

【★4.5】和牛テール蒸しも定番になりそう【0858-3】

583文字★

三代目正泰苑サラダ(Lサイズ 900円)
和牛テール蒸し(900円)
600時間熟成タン(2,900円)
炙りレバ(550円)
上もも(1,650円)
ハラミのしっぽ(800円)
炙りユッケ(1,180円)
トップサーロイン(100g 1,780円)
柔らかもも(100g 1,780円)
ハラミ厚切り(1,650円)
スンドゥブチゲ(850円)
しっとり赤身の一口ステーキ(1,150円)
網代(100円)

前回(2018年4月)訪れたときには無かった、新メニューであろう「和牛テール蒸し」。
ビッチリと尾骨に付いたテール肉をこそげ取って食べていくのですが、
筋肉の発達したテールならではの強烈な旨味とホロホロ食感が堪りません。
これからは和牛テール蒸しも同店の定番アイテムになりそうです。

今回の発見はハラミのしっぽより「ハラミ厚切り」のほうが美味しかったこと。
過去に食べたハラミはしっぽ以下の美味しさで、これならしっぽで十分と思っていたのですが、
日によってクオリティに多少のブレはあるようで当たりの日のハラミは素晴らしい美味しさ。
ハラミ厚切りも次回の注文必須でしょうか。

しかし炙り系メニュー、本店限定メニュー、スペシャリテの上もも、ハラミのしっぽなど、
同店では注文したいメニューが沢山あって困ってしまいます。
贅沢な悩みかも知れません。
451文字★

600時間熟成タン(2,900円)
炙りレバ(400円)
上もも(1,620円)
ハラミのしっぽ(760円)
柔らかもも(1,680円)
トップサーロイン(1,680円)
ユッケのホイル焼(1,180円)
テグタンスープ“赤”(790円)

いつものように、600時間熟成タン、炙りレバ、上もも(上ロース)、ハラミのしっぽ、
本店限定アイテムのトップサーロインと柔らかももを取り置き予約して訪問。

食べログ高評価のSATOブリアンなどと異なり、客側で自分好みに火を入れることが可能なお店。
客側の焼きスキルに満足度が左右されることにもなってしまうのですが、
自分好みに火を入れた同店の焼肉の美味しさは相変わらず格別でした。

例外として本店限定アイテムのトップサーロインと柔らかももだけはお店側で焼いて貰うのですが、
和牛のステーキを1枚1,680円で楽しめるようなものでコストパフォーマンス素晴らしいです。
下町(しかも駅から遠い)までわざわざ足を運ぶ価値を感じられる1軒と言えるでしょう。
4,550文字★

前回の経験から、600時間熟成タン、炙りレバ、上もも(上ロース)、
ハラミのしっぽ、トップサーロイン、柔らかももを取り置き予約。
本店限定品を含むこれら人気商品のオンパレードは凄まじい破壊力。
都心の高級焼肉店にも負けず劣らずの美味しさです。

そして何より凄いのがコストパフォーマンスの高さ。
下記のメニューを4人でシェアして飲み食いしても1人5,700円ぐらい。
都心の高級焼肉店はいくら美味しいといっても1万円を軽く超えます。
高級焼肉店の半額ぐらいの支払いでも高級焼肉に負けない満足度。

5,000円台でここまで美味しい霜降り和牛を楽しめる焼肉店は、
都内では他に牛蔵(富士見台)ぐらいかも知れません。
東京の東の果てにある町屋駅から10分以上歩く僻地にありますが、
わざわざ本店まで訪れる価値は十分にあります。

この日食べたメニューは以下の通り。

600時間熟成タン(2,900円)×2
炙りレバ(400円)×2
上もも(1,620円)×2
ハラミのしっぽ(730円)×2
トップサーロイン(1,680円)
柔らかもも(1,680円)
二代目レアステーキ ピリ辛薬味(1,180円)
二代目レアステーキ 和風生わさび味(1,180円)
ユッケのホイル焼き(1,000円)

飲み物は名物の特製レモン玉(550円)、生ビール(600円)、
いいちこボトル(2,200円)に烏龍茶の2Lペット(1,200円)。
ボトルを入れることで飲み代を浮かせていました。
網代として100円を取られるようですが2回換えても100円。

上ロースだけは前回のほうが超感動級でしたが今回も感動クラス。
タンサキ、アゴ、タンモト、厚切りタンモトと楽しめる熟成タンも、
1人前2,900円と値段は高いですが値段以上に美味しい。
前回品切れだった炙りレバは脂が乗って蕩けるやわらかさ。

そして前回より美味しかった、限定品のトップサーロインと柔らかもも。
100gぐらいの塊肉で1,680円という破格の安さ。
いきなりステーキの立ち食いステーキより安いぐらいなのですが、
今回は都心の5,000円のステーキぐらい美味しかったです。
限定メニューが美味しいと本店までわざわざ訪れた労力が報われます。

トップサーロインと柔らかももは+200円で寿司(4貫)にすることも可能。
次回は〆に肉寿司というのも良さそうです。
食べたメニューどれもが個別に評価して4.0以上になりそう。
姉妹店含め何度か訪れてお店の美味しいメニューが分かってきました。
人気メニューの取り置きだけは必須でしょう。
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1人焼肉度×(テーブル席のみの超人気店)

都心エリアの芝大門銀座新橋に店舗を展開する正泰苑
発祥の地は下町城東エリアの町屋で、町屋にも2店舗展開。
町屋駅から徒歩15分ぐらい離れた僻地にあるこちらが本店となります。

昭和の古き良き焼肉屋といった店舗の外観。
足立区鹿浜にあるスタミナ苑に匹敵するボロさです。
しかし下町の町屋かつ駅から離れた立地でありながら予約で満席の店内。
肉もホルモンも安くて美味しいのです。

都心の支店との違いとしては、まずサービス料が無いこと。
芝大門、銀座、新橋では5%のサービス料を上乗せされるそうです。
そして町屋2店舗限定の塊肉、柔らかもも(100g1,680円)、
本店限定のトップサーロイン(100g1,680円)の存在。

先行レビューを参考にトップサーロイン、柔らかもも、上ロースを予約して訪問。
開店時間と同時に入店してもトップサーロインと炙りレバは売り切れでした。
人気の部位は取り置き予約をして訪問したほうが良さそうです。

店内はテーブル席が12席と板張りの座敷に6卓。
合わせて40~50席ぐらいでしょうか。
座敷は板張りなので座り心地は悪そう、混雑時は2時間制となります。
焼肉の火力は炭火の七輪でした。

油跳ね対策として荷物に布をかけてくれます。
網交換も頻繁(なおメニューには「網代として炭一台につき100円」の文字)。
しかし肉を焼こうとすると野菜を勧めてきたり、テイクアウトの肉めしを勧めてきたり、
デザートにカキ氷を勧めてきたりと営業攻勢は強め。
このあたりはサービスの点数を下げる要素でしょうか。

飲み物は生ビール(600円)を注文して乾杯。
銘柄はザ・プレミアム・モルツですが下町にしてはスリムなグラス。
2杯目からは瓶ビール中瓶(620円)に切り替えました。
中瓶の銘柄はザ・プレミアム・モルツ、エビス、スーパードライの3種類。
値段が同じようなのでエビスを選択。

正泰苑名物という特製レモン玉(500円)も注文。
ベースは透明ドライな下町ハイボール。
上にレモンピール入りのレモンシャーベットが乗っています。
シャーベットと混ぜるとレモンハイになるというアイディアドリンク。
これは美味しくて気に入りました。

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点。

【3.5】塩上カルビ(1,550円)

サシ入りまくり脂ノリまくりです。
塩上カルビの名前の通り塩で下味が付いておりそのまま食べられますが、
脂が凄いので脂の旨味は感じられるも重たさも感じてしまいます。

薬味としてあらぎりわさびを添えてくれているので、
山葵と醤油で山葵醤油味にするほうがサッパリして良かったです。
それでもまだ脂が強く、もう少し赤身比率が高いほうがバランスは良くなりそう。
再訪の際はカルビ(990円)も試してみたい。

【4.0】黒毛和牛600時間熟成タン(2,900円~3,300円の時価)

メニューの記載によれば同店のタンは全て生タンを使用。
こちらはそのタンを600時間ドライエージング。
正泰苑の考えとして、最もドライエージングに向いている部位はタン。
いわゆる正肉はウェットエージングのほうが良いそうです。

熟成タンはタン先、アゴ肉、上タン、タン元(厚切りタン)の4種類に分けて提供。
タン先、アゴ肉のように硬い部位は薄切りで。
上タン、タン元とやわらかい部位ほど厚切りの提供で理に適っています。

熟成の弊害かどの部位も熟成肉特有のクセのようなものが出ているのですが、
プラス作用もあって深い旨味が醸し出されています。
食べやすい上タンやタン元が美味しいのは当たり前ですが、
タン先やアゴ肉まで食べやすくて美味しいのには感心しました。
1日最大8セット前後の提供となるそうで、こちらも要予約メニューでしょう。

【4.7】上ロース(1,550円)

ロースなのにカルビかと思うぐらい凄いサシが入っています。
塩上カルビとは異なりベースが赤身肉のロースなので、
赤身肉と霜降りとのバランスの良さという点で圧倒的にこちらのほうが上。

脂の融点が低めで一昔前なら霜降り牛刺しとして楽しめたでしょう。
「美味しんぼ」では海原雄山が霜降り肉を刺身にするなと激怒していましたが、
こういう最上位のロースなら口内の温度で霜降りが蕩けます。

赤身肉特有の強烈な旨味がありながら、
霜降り肉特有の脂の旨味も楽しめてしまうという凄まじいロース。
こんなに美味しいロースを扱えるなら、確かに都心に進出して勝負も出来ます。

【3.6】トップサーロイン(1,680円)

本店限定の要予約部位。
前述の通りトップサーロインと炙りレバは開店と同時に既に売り切れ。
トップサーロイン、炙りレバ、柔らかもも、上ロース、黒毛和牛600時間熟成タン。
このあたりは肉の取り置き予約をしておいたほうが良さそうです。

トップサーロインと柔らかももはお店のスタッフが焼いてくれます。
霜降りのサーロインステーキといったところでしょうか。
下味で塩味が付いていますがコチュジャンのような辛いタレと黒七味も出されます。

赤身と脂の融合具合が最上のサーロインよりは劣るのですが、
100g1,680円と安いサーロインなので文句も言えません。
個人的には黒七味で食べるのが一番好みでした。

いきなりステーキで300g2,000円のステーキを立ち食いするより、
こちらで100g1,680円のトップサーロインでしょう。
霜降りなので少量でも満足感は十分。
コストパフォーマンスは高く予約で売り切れになるのも納得。

【3.7】柔らかもも(1,680円)

町屋(本店と町屋駅前店)限定とのこと。
ちなみに町屋駅前店限定のチビヒレという部位もあるようです。

トップサーロイン同様お店のスタッフが焼いてカットしてくれますが、
その見た目はもうローストビーフやタタキのよう。

おろしポン酢が添えられていますがポン酢の味わいがチープ。
市販品を使用しているのでしょうか。
在日コリアン経営のお店だけに韓国系のタレのほうが味付けが秀逸でした。
塩と黒胡椒で下味をつけているのでそのままが一番美味しい。

高級店のローストビーフのような火入れの妙は感じないので、
モモ肉のタタキと表現するのが適しているでしょうか。
赤身肉ならではの旨味をそこそこ感じられて、
こちらも100g1,680円であればコストパフォーマンス高し。

【4.6】ハラミのしっぽ(760円)

ハラミの中でもスジというか端っこの部分でしょうか。
隠し包丁を入れて食べやすく処理してくれています。
見た目は悪いですが脂のノリは霜降り和牛ハラミ以上。

旨味が超強烈で高級焼肉店の2,000円クラスのハラミに匹敵。
高級ハラミのような滑らかな食感は無いですが値段を考えれば凄くお得です。
こういうスジっぽい食感もモツが好きな人間には好ましいぐらいで、
上ロースとハラミのしっぽが本日のツートップでした。

【3.7】ギャラ(780円)

牛の第四胃。
プニュプニュした部分と椎茸の傘のような見た目でコリコリした部分があります。
トングで掴むと良質なホルモンならではの弾力を感じてこれは良さそう。

ミディアムぐらいの火入れだと内臓特有の臭みを感じてしまったのですが、
ウェルダンにすれば臭みが消えて旨味と食感だけを堪能できるように。
炭火なので焼き上げる難易度は高めですが上手く焼ければ4.0級の美味しさ。
添えられている青唐辛子との相性も良かったです。

【3.7】コテコテホルモン(900円)

脂のたっぷり付いたコプチャン(牛の小腸)。
皮目はあまりフレッシュに感じなかったのですが、脂から感じる旨味の強さは抜群。
ギャラ同様に焼きが足りないと内臓特有の臭みを感じてしまいましたが、
しっかり焼くと臭みが消えて内臓脂肪の旨味に唸ります。
ホルモン系は焼き手の技量に美味しさが左右される部分が大きいかも知れません。
___________________________________
2015年9月初投稿、2016年8月更新

  • 2016.8 上もも(1,620円)×2
  • 2016.8 600時間熟成タン(2,900円)×2
  • 2016.8 ハラミのしっぽ(730円)×2
  • 2016.8 ユッケのホイル焼き(1,000円)53

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10位

やきとん えん家 池袋本店 (池袋、要町、北池袋 / 居酒屋、焼鳥、焼きとん)

5回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 2.5
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2018/04訪問 2018/05/06

【1144-5】既に人気店だが更なる進化を期待したい

968文字★

タン元(180円)
サシハラミ(180円)
トロテッポー(180円)
シロ(180円)
心残り串(200円)
和牛マルチョウ(280円)
肉刺 コメカミ(380円)
肉刺 テッポー(380円)

※上記のメニューが同店における個人的なオススメです。

新年度から仕入れ価格が高騰したのでしょうか。
2ヶ月前には380円だった赤星ラガービール中瓶が430円に値上がり。
押上のまるいでもドリンク価格が値上がりとなっていました。
アベノミクスの影響なのか日本ではインフレが進んでいることを実感します。

下町のモツ焼き屋に比べると串焼きの値段こそ高いのですがクオリティは確か。
串の値段は高めですが(値上がりしたとはいえまだ)ドリンク価格は安いので、
特に飲み中心に楽しむ人にはコストパフォーマンス高くなります。

巨大ターミナル駅である池袋には美味しいと思えるモツ焼きのお店が少なくて、
モツラーの皆さんもそれをよく分かっているのか、同店は平日の月曜日から満席の人気店。
初訪問時に比べるとかなりお客さん増えている印象です。

しかし人気の高さにオペレーションなど追いついていない部分もあるのか。
いくつか課題に感じた部分がありました。

【課題その1】
タンモトを1組1本しか提供できないと言われました。
14人の利用なのに1組(14人)1本は厳しいのではないでしょうか(結局2本来ましたが7人で1本)。
希少部位なので仕方ない面もありますが心残り串も今回は14人で1本。
仕入れルートが強化されると嬉しいです。

【課題その2】
終盤に瓶ビール(赤星もオリオンも)が全て売り切れてしまったと言われました。
瓶ビールは在庫があっても腐らないと思いますし、居酒屋であればストックしておいて欲しいところ。
同店では瓶ビールのコストパフォーマンスが高いということもあります。

【課題その3】
今まで完璧な火入れだった和牛マルチョウが今回に限っては若焼きとなってしまっていました。
ぬるい内臓脂肪は美味しくないのです、アブラ系の部位は若焼きではなく、よく焼きが定石。
焼き師が変わったのか、注文が増えて対応しきれなくなっているのか分かりませんが残念でした。

既に人気店ではありますが、更なる進化を期待したいところです。
795文字★

赤星ラガービール中瓶(380円)
ふるふれ宇治抹茶ハイ(480円)
キンミヤ焼酎1升瓶(2,200円)

串焼き盛り合わせ7種(1,000円)
タン元(180円)
サシハラミ(180円)
トロテッポー(180円)
心残り串(200円)
和牛マルチョウ(280円)
肉刺し三種盛り合わせ(980円)レバー、ハツ、タン
極上牛のハラポン(780円)

れんこんサラダ(580円)
れんこんのフレンチフライ(480円)
ホクホクれんこん ふろふき風(680円)
れんこんのはさみ揚げ~海老とたたき鶏~(780円)
しらすとれんこんの味噌ピザ(880円)
れんこんのからし味噌ふりゃ~(480円)

ホタテの塩辛(380円)
ポテトサラダ(380円)
たたきラー油きゅうり(280円)
あんこうタルタル(580円)
沖縄スパイラルポテトフライ(480円)京カレースパイス
九州醤油のとりから(280円)

7人で利用して蓮根メニューもかなり制覇してきました。
熊本の辛子蓮根のような料理もメニューに加えて欲しいと願っていましたが、
この日は黒板メニューに「れんこんのからし味噌ふりゃ~(480円)」が登場。

新作とのことですが、熊本の「辛子蓮根」の黄色い衣をフライの衣に置き換えたような装い。
このほうがアジフライなど他のフライ料理との汎用性も高く良いアイディアではないでしょうか。
熊本で食べた揚げたての辛子蓮根を思い出すような鮮烈さ。

初めての試みとしてはトロテッポー串と和牛マルチョウ串を塩味でもリクエストしてみました。
トロテッポーは塩にするとタレより豚臭さが目立って、確かにタレ味がデフォルトとなっているのも納得。
和牛マルチョウは塩のほうがサッパリするので、これはこれでアリではないでしょうか。
座敷の個室席が掘りごたつ式に改装されていたりと少しずつ進化しているようにも感じます。
417文字★

シロ(180円)
タン元(180円)
サシハラミ(180円)
トロテッポー(180円)
和牛マルチョウ(280円)
極上牛のハラポン(780円)
れんこんのフレンチフライ(480円)
アジフライ(180円)
男爵コロッケ(130円)

水炊きの雑炊で〆たというのに焼鳥唐揚ハイボールからの2軒目に利用。
お気に入りのシロ、タン元、サシハラミ、トロテッポー、そして和牛マルチョウ。
180円~と高めですが串焼きは相変わらず美味しい(空腹で味わったほうがもっと美味しいと思いますが)。

鈴木農園直送の土浦蓮根を使ったメニューが11種類あるのですが、
個人的には「蓮根の天ぷら」と「辛子蓮根(熊本の郷土料理)」も加えて欲しいところ。
アジフライとコロッケは安いのですが、味という面ではモッタリ感あってそこそこでしょうか。
今回はコンディション不良で堪能しきれなかったので、あらためて2月にまた行きます。
912文字★

ポテトサラダ(380円)
もつ煮チーズ(480円)
しめじとなめたけ冷奴(330円)
ほうれん草とみょうがの浅漬(380円)
クリームチーズチャンジャ(480円)
串焼き盛り合わせ7種(1,000円)
タン元(180円)
サシハラミ(180円)
トロテッポー(180円)
シロ(180円)
和牛マルチョウ(280円)
極上牛のハラポン(780円)
四元豚の塩わさトンテキ(880円)
肉刺しレバー(380円)
肉刺しタン(380円)
肉刺しハラミ(380円)
肉刺しハツ(380円)
肉刺しコブクロ(280円)
あんこうタルタル(580円)
沖縄スパイラルポテトフライ 京カレースパイス(480円)
ふわったまとろろオーブン焼き(480円)
試作品のローストビーフ(サービス)

肉刺しが炙りから低温調理に変わったようで全種類試してみました。
炙りのときより食感が良くなっていたのですが全て同じような味付け。
低温調理モツ刺しで最高クラスと思う豚小家(小岩)では自由な味付けが可能で、
例えば胡麻油塩でシンプルにモツを活かすような味付けも試したいところ。

トロテッポー、シロ、和牛マルチョウは前回に続いて素晴らしかったです。
プロが最適に火入れしたマルチョウは有名焼肉店で食べるより遥かに美味しい。
1串280円なのでやきとん店としては高値ですが焼肉店に比べれば破格の安さ。

トロテッポー、シロはじんちゃん(本郷三丁目)に匹敵するレベルの蕩ける美味しさ。
タン元、サシハラミは前回に比べると脂とジューシーさに劣りましたが、
これら5種類だけ食べて帰れば4.5級の満足度になりそうです。

モツ以外に居酒屋メニューも充実しているので楽しみ方は色々。
ホタテ塩辛といぶりがっこ入りのポテトサラダ、沖縄スパイラルポテトフライ、
ふわったまとろろなどモツの合間に良い肴となります。

ボトルで入れた金宮の一升瓶が2,100円と安く、生ビールも380円~。
4時間ぐらい飲んで食べても5,000円で済んだのでやはり安いです。
モツ好きで飲兵衛な人にとっては素晴らしき優良店。
2,903文字★

ばりとんっ(飯田橋)元店長が池袋に独立開業したという「えん家」。
居酒屋メニューも充実していますが主力商品は豚モツ(やきとん)。
1串180円と下町に比べると都心価格なのですがハイクオリティでボリューミー。
値段に相応する確かな実力を感じられます。

そして下町のモツ焼き屋には無い魅力もいくつか有しています。
まずは豚のモツに限らず牛のモツも美味しいこと。
ハラミ、マルチョウは凡百の焼肉店を超越するレベルの高さでありながら、
焼肉店より安くて、しかもプロの火入れで味わえるというオマケ付き。

また下町のモツ焼き屋には野菜が美味しくないという弱点があるのですが、
同店は土浦の農園から蓮根を直接仕入れるなど野菜にもこだわり。
下町のモツ焼き屋より客単価は高くなりますが、それに見合う価値を伴っています。
モツだけでなく野菜も求めるホルモン女子には高ポイントとなるかも知れません。

更に最大52席というキャパシティの広さもモツ焼き屋にしては珍しいです。
宴会でも利用出来てしまう使い勝手の良いお店と言えるでしょう。
巨大ターミナル駅の池袋から徒歩圏という好立地と合わせて大きな武器。

その上サッポロラガー(赤星)中瓶380円、キンミヤ一升瓶のボトル2,100円。
アルコールが安いので串の値段の高さが気にならなくなります。
美味しい、安い、使い勝手が良いと、三拍子揃った都市型モツ焼きの超優良店。

この日食べた料理は以下の通り。

枕崎産カツオのたたき(430円)
特製ポテトサラダ(380円)〇
コブクロ刺(280円)
炙りタン刺(380円)
極上牛ハラポン(780円)◎
生ハムユッケ(380円)
沖縄スパムチーズカツ(380円)
アジフライ(180円)
タン元(180円)◎
大山どりレバー(180円)
レバー(180円)
サシハラミ(180円)◎
トロテッポー(180円)◎
シロ(180円)◎
九州醤油のとりから(280円)
和牛マルチョウ(280円)◎
厚切れんこんチップス(380円)〇
ヤゲンナンコツ(130円→サービス)
ナンコツの唐揚げ(380円)
しらすとれんこんのピザ(880円)
ふわったまとろろ焼き(480円)〇
エッグタルト(サービス)

◎→強くお勧めしたいメニュー、〇→お勧めしたいメニュー

餅は餅屋、モツはモツ屋ではありますが魚は流石に専門外のようでカツオは凡庸。
身に水っぽさのようなものを感じてしまいました。
しかしフライにしたアジはサイズが大きくて180円とコストパフォーマンス抜群。
油と衣の力によってアジも刺身で食べるより美味しく化けているように思います。

モツ以外に非凡なセンスを感じたのが特製ポテトサラダ。
マヨネーズなのかクリームなのか滑らかなポテサラ自体が市販のポテサラとは別格。
細かく刻んだイブリガッコとホタテの塩辛が添えられていて、
これらのアイテムがポテサラと相性良くて美味しさを引き立てていました。
ホタテの塩辛はクセが少なくてマイルド、万人に受け入れられやすい塩辛でしょう。

コブクロ刺はひょっとこ(人形町)など名店クラスのコブクロに比べるとそこそこ。
とはいえ280円と安いので値段を超える価値を感じられます。
タン刺しは表面を炙っているので、どうしても生のタンの滑らかさは失っています。
個人的にはタンを楽しむのであれば串のタン元のほうが遥かにお勧め。

そしてお店の評価を一気に引き上げたハラポン(牛ハラミおろしポン酢)。
高級焼肉店の霜降りハラミに比べると赤身系のハラミではあるのですが、
赤身肉かつ内臓肉ならではの旨味の強さがあって肉の繊維もホロホロやわらかいです。

中程度の焼肉店で出てくる1人前1,000円のハラミより美味しい。
お店側でジューシーに焼き上げて提供してくれるので火入れの妙もあります。
更にポン酢の酸味がまろやかで味付けにもセンスを感じられました。
780円以下で楽しめる牛ハラミとしてはトップクラスかも知れません。
金竜山(白金)のハラミがいくら美味しいと言っても1人前2,500円なのです。

生ハムユッケ、スパムチーズカツ(店長は沖縄出身らしい)はアイディア商品。
鶏の唐揚げは南九州の甘口醤油で漬け込んであって面白いです。
なかなかボリュームがあって280円という価格設定も良心的でしょう。

さて同店の専門分野である「やきとん(モツ焼き)」。
1串180円と下町の安いモツ焼き屋に比べると倍ぐらいのお値段ではあるのですが、
シロとトロテッポーは豚小家(小岩)を思い出すような食感で驚愕。

2016年オープンの新しいお店ということで色々と研究したうえでの出店でしょうか。
フワフワ食感のシロ、パリッと蕩けるテッポウが堪らない美味しさ。
タン元は脂が乗ってジューシーで、秋元屋系の某店ではこのクラスのタン元が1串300円。
そう考えると1串180円でも安く思えるぐらいのクオリティの高さ。

サシハラミは脂を纏ったようなハラミがジューシーで口の中を旨味が駆け抜けます。
豚のハラミとしてこれは5.0トップクラスでしょう。
万を超える高級レストランにも行きましたが、高級店でも敵わない美味しさです。
それを180円で味わえてしまうのがモツ焼き屋の素晴らしいところ。

レバーと鶏レバーは悪くないのですが火入れがもう少しレアーなほうが理想。
このあたりはコンプライアンスとの兼ね合いもあるので難しいところでしょう。
サービスで食べたヤゲンナンコツだけは残念ながら普通でした。

普通じゃない美味しさだったのが和牛マルチョウ。
1串280円ではあるもののプリップリのマルチョウがたっぷり串に刺さっており、
焼肉店でのマルチョウの販売価格を考えると280円でもお得なぐらいです。

しかもプロが焼き上げているのでマルチョウが縮まらずプリップリのまま。
脂がかなり強いので好き嫌いは激しく分かれると思いますが、
アブラー(脂を愛する人)であれば4.0を超える評価になるでしょう。

そして土浦の農園から直送しているという蓮根。
表面に黒いブツブツがあって独特なのですが確かに普通の蓮根より旨味が鮮烈。
揚げてチップスにしても、しらすとピザ生地に乗せても美味しかったです。
ナンコツの唐揚げは、鶏ひざ、ヤゲン、イカナンコツの3種類の唐揚げ。

意外なヒットだったのが「ふわったまとろろ焼き」。
とろろ、卵、白出汁を合わせたものを鉄板で焼き上げたようです。
やわらかい食感で優しい味わいでありながら出汁の旨味しっかり。
最後のエッグタルトまでさりげなく美味しくて気持ち良く帰れます。

メニューが豊富で何をチョイスするかによって満足度が大きく変わりそうですが、
かなりの確率でホームラン(級に美味しい料理)が出ました。
モツラー(モツを愛する人)であればモツ中心に攻めることで幸せになれそうです。

  • 2018.4 タン元(180円)、心残り串(200円)
  • 2018.4 れんこんバター(580円)
  • 2018.4 和牛マルチョウ(280円)
  • 2018.4 沖縄スパムチーズカツ(380円)61

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