canさんが投稿したこま田(三重/伊勢市)の口コミ詳細

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can (女性・三重県) 認証済

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こま田伊勢市、宇治山田/寿司

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2017/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

三重の誇り、美しいお鮨屋さん

********2017年11月訪問********

時間が経った投稿でスミマセン
下書きのままだったのに気付いて改めてアップします


東京や大阪でお鮨を食べ学びながらも地元三重ではほんの片手程度のお店しか訪問したことがないという情けない私ですがようやくこま田にお伺いすることができました。
いきなり綺羅星の如く現れ瞬く間に三重寿司ランキングぶっちぎり1位になったこま田、修行は東銀座のあら輝でされました。
あら輝は皆さんご存知の通りミシュラン三ツ星という権勢を誇る中ロンドンに移転、そしてそのThe Arakiはロンドンでも三ツ星の人気店となられたとのこと、ただしおまかせが300£日本円で45,000円!なかなか庶民の口には入りそうにありません、そもそも英国ですし。

私自身は残念ながらあら輝にはお伺いしたことはありませんが歌舞伎座から本当に近い、100mくらいだったのですね、惜しいことをしました。
まぁ当時から予約困難店だったので無理だったでしょうが、もしお伺い出来ていたら若き日の(って今でもお若いですが)駒田さんにお目に掛かれていたかもしれません。

さて、こま田です。
同じ県内でも帰りの足の難しさを考えるとホテルを取らざるを得ません。
なるべく宿を近くにして古い街並みを眺めながらぶらぶら歩いて行こうと思っていたのですが折り悪く腰を痛めていてタクシーのお世話に。
車を降りた路地の先にはしっとりとした佇まいで庭先に燈を灯した玄関が、目立った看板も何もなくこの燈が開店の目印のようです。

出迎えて下さったのはビックリするくらい男前の大将と美人の女将さん。
大将はさすが鮨職人ですからキリっとされていてイケメンというよりまさに男前、女将さんは大正レトロの和服をお召しで本当に美男美女のご夫婦です。

初めてのご挨拶の後、まずは角屋麦酒のペールエールを頂きます。
そうこうするうちに3組6人が揃い今宵の宴が始まりました。
因みに1組はリピーターさん、もう1組は我々と同じく初めてさんでした。


出た順に

*あわび蒸し
のっけからザ・鮑です

*あわび肝
肝大好き、身より好きかも、はぁ~幸せ

*白甘鯛 炙り
炙ってあるので香ばしさはもちろん甘味も増しているような

*いくら 醤油漬け
優しい味に仕上がっています

*バフンウニ塩辛(鳥羽) 
海女さんの手作りの貴重な一品、練り雲丹の類ですが甘過ぎず濃厚です

*タラ白子 炙り ポン酢
白子はいつも生か天ぷら、炙りは何年ぶりというくらい珍しいので嬉しい

ここまでですでに三千盛(岐阜)と山鶴(奈良)を頂いています


ここから握り
*カスゴ(鯛の子)
*白イカ(剣先イカ)
*赤身 ヅケ
*大トロ
*ウニ
*鯖
*車海老(伊勢)
*アジ
*真鯛 塩と酢橘
*ハマグリ(豊浜)
*穴子
*卵

握りのお供には山鶴(奈良)、伯楽星(宮城)を頂きました。


ネタの良さは今更私が語るまでもないでしょう、ほとんどは築地からなので銀座で食べている錯覚に陥りますが、ところどころで地のものも上手に使っておられます。
特に海女さんお手製の雲丹の塩辛は買えるものなら買いたいと思う逸品でした。

酢飯はやや酢が効いたさっぱり系で炊き具合も良い感じ、好みのタイプです。
握りはふうわりと、ネタとのバランスも最上です。

こちらはまた器にも気を遣っておられて、お水を頂いたグラスは昭和初期のもの、片口や杯も若い作家ものをセンス良く選んでおられます。
中でも備前の片口がすごく気に入り作家名を教えてもらって、なかなか買いには行けないのでネットで探しているところです。

寡黙な大将はどうやらシャイな方らしくこんなにすごい職人でしかも男前なのにとても謙虚、訊けば丁寧に教えて下さるお鮨の話も決して自ら語られることなく、ましてや薀蓄を垂れられるでもなく、とにかく柔和に接して下さいます。

女将さんはそんな大将に惚れ込んだ、これまた可愛い女性で、気配りもきめ細やかでとても丁寧な接客をされます。
彼女は何度ありがとうございますと口にされるのでしょう、何を言ってもありがとうと返されます。
それが口先だけではなく心からの言葉に聞こえるのです。
きっと愛するご主人をしっかりと支え、そのご主人の腕を楽しみにやって来る客をもてなすことで心が満たされていらっしゃって、その幸福感が思わずありがとうの言葉になるのでしょう。
本当に美しい二人三脚、支えあう美男美女の織りなすドラマに端役で出演させてもらっているような気持になりました。

車だったら自宅からわずか1時間のところに、お鮨だけでなくそれを二倍にも三倍にも引き立てるお酒を合わせて頂きたいために宿を取って伺うという贅沢、毎月とはいきませんが今後伺えそうな季節はなるべく伺いたいと思います。


どうもごちそうさまでした。

  • 蒸し蚫

  • 蚫 肝

  • 白甘鯛 炙り

  • いくら醤油漬

  • 雲丹 塩辛

  • 鱈白子 炙り

  • 生姜

  • カスゴ

  • 白イカ

  • 赤身 ヅケ

  • 雲丹

  • 真鯛

  • 煮蛤

  • 穴子

  • 玉子

  • 昭和初期のグラス

  • 備前

2020/07/25 更新

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