おおはらさんのマイ★ベストレストラン 2017

今夜もおお腹いっぱい

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おおはら (50代前半・男性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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 数年前から無責任なドタキャンやノーショーのキャンセルがニュースとなり問題となり始め、ドタキャン対策として実質会員制となる店や「食べログには書かないで」という店は今年も増えています。そのため、筆者が常連客として通い普段オフ会を開いている佳店の多くを載せられないのが残念至極です。このランキングには一応「一店不再掲」なので、定期的に通う新宿「鳥茂」・大森「みこころや」・都内「GU3F」・「にくがとう」人形町本店・湘南「割烹 清風」・京都「祇園 浅田屋」などはランクインさせていません。
 誰の命名なのか「平成肉年」と呼ばれた今年、その名称の通り多種多彩な肉料理店はますます増えました。曙橋「ヒロミヤ」に範をとった同形式の会員制焼肉店の増加は、これまで以上に低価格・高コスパな料理を、会員制という安定顧客に提供する営業形態としてまだ流行が続いています。しかし、そろそろ玉石混交の感も出ており、会員制だから美味しく高コスパとは限らなくなってきました。客の側も、損しないためには、店を見る目と批判精神がますます必要となってきました。
 また今年は、店側が焼いて客に出す店が目立ってきました。早くも数年前から「在市」月島本店など、焼いて出してくれる店は少数ながら存在していました。近年の焼肉店急増に伴い、差別化のため?店員が焼いてくれる店が増えて来て、「焼肉は客が焼くのが当たり前」という既成の常識は、平成の終わりとともに古臭い昔かたりとなりつつあります。焼き方のヘタな客(筆者とか)が焼くと、せっかくの良質な食材が可哀想。多少人件費がかかっても店側が焼いて(出して)くれる店かどうか?が、今後焼肉店を選ぶ時の判断基準として定着することでしょう。
 とはいえ、肉料理は相変わらずの人気で、筆者に届くリクエストも圧倒的に肉料理店。焼肉なんて毎回同じメニューなのになぜ飽きられず、毎月毎年料理が変わる和食店や日本料理店がなぜ飽きられるのか? 来年もフレンチ・イタリアン離れは続くのか? どう考えても低コスパとしか思えない高額鮨店になぜ何ヶ月何年も待って三跪九叩頭しながらいそいそと通うのか? など日本のグルメ動向には、まだ解明できない謎が多い中、平成時代のラストコースを走ることになりそうです。

マイ★ベストレストラン

1位

千松しま (本塩釜、東塩釜、西塩釜 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2017/11訪問 2017/12/03

納得のさすが元「食べログ」全国1位!

 東日本大震災前の「食べログ」草創期には、総合得点全国1位だったお店です。奇しくも、学生時代を過ごした仙台圏の店が「食べログ」で全国制覇しているのを見て、是非来店したいと震災をまたいで交渉して7年。ようやく11月の三連休に予約が取れ、震災後初めての仙台入りとなりました。
 現在のアレゴリズム式採点法では全国的名声は過去のものながら、今なお宮城県では総合1位。でもそれ以上に、店の本質的価値の高さは奇しくも、ミシュラン1っ星や「食べログアワード」で実証されています。さらに今回自ら来店し、巷で囁かれる表面上のものとは違った内実の確かな「お・も・て・な・し」を体験し、確かにミシュランの星にも「食べログアワード」にも値する店だと確かめることができました。
 最寄駅の本塩釜駅までは仙台駅からJRで30分なので、逆算して余裕をもって定刻1時間半前にはホテル出発。スムーズに進んだので予定より早く本塩釜駅へ。時間潰す場所もないのでタクシーで早めにと17:30入店。すると店主から、「予約は18:30では?」 予約が取れた嬉しさのあまり?予約時間を30分間違えてました(^^ゞ 他の客が揃うまで店内で待たせてもらいました。この間に店主から、店のなりたちやこれまでの料理などを説明していただき、待ち時間が苦になりませんでした。常連客たちが揃ったところで食事開始。
 まず先付に剥かれた渡り蟹とハゼの佃煮。店主が今日釣ってきたというハゼは、佃煮・刺身・天丼で出されましたが、釣りたて・捌きたてが新鮮で特に美味しいとのこと。ハゼ自体そんなに食べたことないけど、あっさり味で良かった。
 ついで、里芋といちじく。デカい里芋が良い熱加減で出されると、筆者の様な家庭の無い独り者はそれだけで★1つ盛ってしまいます。確かに熱加減も程好く、寒い今夜には美味しかった。
 お椀は焼き茄子・玉子豆腐・赤やがら。出汁は薄過ぎて味が無い程でちょっと残念かも。でも、店主は京都でも修業しており、その時習得した味加減かも。ちなみに後で知りましたが、今回初耳の「赤やがら」は、なかなか巡り合えない高級魚らしい。
 お造りは、はぜ、「東もの」の鮪、ボタン海老、アカイカ、赤貝の酢味噌和え。この数にしては身の量も多く堪能しました。
 ここで、誕生月の筆者ゆえ赤飯が出されます。
 八寸は、海苔のつくだに、やまごぼうなどが並ぶ中で、驚いたのが百合根。布濾ししているかのような和菓子のような食感。ここまでできるワザに驚きました。
 焼物は、サワラ(の推定味噌焼き)とミズの実、ズッキーニ。この後は、カボチャに豆腐はさみと梅と茗荷の寒天寄せにカボチャのジュレ。飯物は何と天丼で、ハゼと牡蠣とアカイカ。油っぽさがなくあっさり味で、食が進みました。甘味は、抹茶味の米粉饅頭を茶巾絞りにした感じ。
 この間の女将の接客も感じ良く、価格も12000円弱と、前夜に入った別のミシュラン1っ星店よりも安いという高コスパ♪ 料理は全体的に、単に東京ではないから流儀に地元流が加味されたのか?独特の創意工夫が楽しませてくれます。それも、都内に最近開店した日本料理の筋道を外れた会員制創作和食ではなく、日本料理の軌道からは外れていないサプライスだったのに惹かれました。さすが元「食べログ」全国トップなだけのことはあります。当然「再訪あり」で、予約を受ける時までは警戒気味だった女将からは、「是非またお越し下さい」とすっかり信任を得られたようです。
 帰りもタクシーで駅まで。食事時間が2時間だったのでまだ仙石線が通常運行しているうちに仙台に帰ることができました。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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2位

小松 弥助 (北鉄金沢、金沢、七ツ屋 / 寿司)

1回

  • 昼の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2017/08訪問 2017/08/23

2年ぶりの「小松弥助」

 かつて銀座「久兵衛」店主が「日本一」と称賛し、同「すきやばし次郎」店主が密かに通うと伝えられた予約至難の鮨店として通っていた「小松弥助」。奇しくも筆者の来店直後に閉店が伝えられ、もはや予約も取れないまま閉店して2年。紹介制で復活と聞き電話すると、「おおはらさんのご予約はお受けいたします」と女将の声。ようやく8月に入って、来店が叶いました。
 店に着いて、「13:30に予約の・・・」と尋ねると、「はい、外でお待ち下さい」と言われたので店外へ。でも背後で、「おおはらさんがお越しですが」と店主に尋ねる声。10秒もしないうちに、筆者だけ呼ばれて入店。約定時間の15分前に入店させて貰い、すぐ奥のカウンター席へ。
 前の店がカウンター10席(+4人用1卓)だったのに対して、新店舗はカウンター10席、4人用2卓、2人用1卓の最多20人向け。もっとも2人用卓は普段使っておらず、筆者のような一人客向けらしい。現に筆者も日程によりテーブル席を勧められたけど、カウンター席をと粘って、この日を「一人だけなら」と予約を入れてもらった経緯があります。
 「おまかせ」の内容は以下の通り:

・握り…いか、炙りとろ、甘海老、づけ、あら、新子。
・握り以外…城山、うなきゅう、お吸物、水茄子。

・追加…穴子、あわび、ねぎとろ。

 イカの薄さは店主の芸の見せ所で、今日は「これを3枚に下ろすのがコツや。4枚に下ろしたらシマイ(仕舞いやから)」などと軽口をとばす店主。ただ席数が増えて握る鮨の量が増え、前ほど談論風発とはいかなくなりました。前時間に入った芸能人一行が退店した後は、それほど話さずに淡々と鮨をつくっていきます。
 筆者ともう一人の一人客は早く回してくれたようで、14時過ぎにはもう食べ終わっていました。独り客にとっては、有難いことです。ブランクがあったとはいえ、相変わらず店主の鮨は「優」越えの、「わざわざこの店で食べるためだけに旅をする価値のある料理」だと言えるでしょう。
 ただ、旧店舗時代は、適度に客を弄ったり、適度に客とお喋りしたりしてカウンター席に笑いの絶えなかったのに、なんせ席数が旧店舗の倍以上に増えたこともあって、一人で握る店主はどうしても負担が増えています。あくせく握る店主を傍目に見ていて、「多忙のため、自分の寿司じゃなくなっていた」からと閉店した店主の復帰は、果たして良かったのか? 特に米寿近い店主を思いやって、心配にはなりました。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • 炙りとろ

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3位

乙女寿司 (野町 / 寿司)

1回

  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.4
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2017/08訪問 2017/08/23

どうしても比べてしまう(謎笑)けど、こちらは「金沢一」と呼ばれる鮨店

 「小松弥助」の予約が入ると金沢に行くようになって数年、都内の常連店のシェフ達から「金沢一の鮨店」として勧められて何度かトライしたのですが、撃沈。今回、当初予約が入った夜を仕事の都合で差し替えざるを得ず、ランチながらようやく初来店が叶いました。
 ちょっと隠れ家っぽい奥まった所を降りて入店。個室予約でなければたぶん来店順にカウンターに座っていきます。照明がやや暗いけど撮影には問題なし(笑) 定刻になると、店主が淡々と握っていきます。
 事前の仕込みが良いのか?魚の脂の乗り具合が違いますね。特にのど黒は、再注文する人が多い出色のできばえ。この日は、甘海老、まはた、とろ、あかいか、のど黒炙り、あじ、うに、穴子、味噌汁でランチ一通り。ただもちろん満腹にはならず、追加がその客なりのカスタマイズになっているようで、他の客の求めで店主が見せてくれたネタはカウンターの端から端まで十数種類。「おまかせ」営業の鮨店って、追加を注文したくてもせいぜい数品しかネタの用意がない店が多いけど、これだけの中から選べるのは嬉しい。ネタ箱にないものでも、店に在庫があれば握ってくれます。握りもやわらか過ぎず、箸で掴んで崩れない程好い堅さ。箸が進みます。
 この日は次の予定があった(謎笑)ので色々追加できず残念。次に来る時にはできれば夜で、心置きなく追加して「金沢一」の鮨を堪能したいと思います。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • 甘海老

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4位

京料理 かじ (丸太町(京都市営)、二条城前、烏丸御池 / 日本料理)

2回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥8,000~¥9,999

2017/08訪問 2017/08/20

グレードアップするほど高コスパ

 4月に初来店してその高コスパに驚き、次回は最高額コース「花」を食べてみようと思っていました。幸い夏の上洛で予約が入りました。昼も夜も注文すれば同じコースを出してくれるので、来店スケジュールの調整で昼の来店ですが、内容的にはディナーです。
 まずは八寸。店員が説明するのを急ぎメモりながら、次のお椀へ。鱧と鱧の子の真丈、鱧、松茸、糸そうめんと、選り抜きの食材の内容。大振りに切られた松茸にも、picturesque「絵になる」=今なら「インスタ映えする」鱧にも、目を楽しませてもらいました。続いては、きゅうりとセロリとアワビのアワビ肝酢和え。松茸にアワビ!とミーハー心がくすぐられます。さらにお造りは、鯛、鮪、しめさば、鱧、鱧の焼霜、海老、剣先イカ、ホタテ炙り。お造り一皿に8品も盛ってくれる店って初めてです。でもさらに、汲み上げ湯葉とウニの一皿が追加されてまたびっくり。
 この辺りから、メニューのメモが付いていけないので店員に聞き返すようになり、店員が料理や仕込を続けながらメニューを何度も諳んじてくれるように。お蔭で、メニューを詳細に記録することができました。店員の接客については先行レビューでも意見が分かれていますが、筆者には親切で、これを機に雑談もかわすようになり、京都のお薦めの店や観光地などを教えてもらいました。
 焼物はイサキの蓼味噌焼きなど三品。一皿ごとに種類と量が多く、改めてこのコース金額(税込8100円)でこの内容というコスパの高さに驚かされます。口直しに、えんどう豆ととうもろこしの豆腐に金針菜とじゅんさい。続いてさらに、ぐじの酒蒸しが兜煮で出され、その優れた出汁を合わせて炊き合わせを食べられました。食事はさすがに炊き込みご飯。季節柄、鱧の炊き込みご飯ですが、一人客なのにたっぷり作ってくれ、余りはおみやにして持たせてくれました。このおみやもかなりの量があり、夕食はこれだけで満腹、食べに行く機会を逸してしまったほど。デザートには、酒粕といちじくのアイスクリームを選択。
 東京で同価格帯の日本料理店や創作料理店は多いけど、料理内容的にもコスパとしてもこのコースに匹敵するほどの店はないでしょう。今後京都に行く時には来店不可欠の店となりました。
 桜開花の遅れで記録更新的過去最悪の花見上洛となった今回、食べ歩きは“ハレより萎え”という感じながら、“数多の可店より1軒の優店”だった感じ。そんな中で今回、丸太町通りを烏丸通から西へなどと、祇園や河原町・四条通り沿いといった“レストラン銀座”から外れた立地の「京料理かじ」を、フォロワーさんのレビューから見つけました。
 当日電話すると、20:30過ぎに一人カウンターならということで定刻に来店。前の客が遅れていて30分近く待たされたけど、3段階あるコースのうち、初手は最安の「雪コース」で注文。他にも、すっぽん、ふぐ、ぶり、鱧、松茸などの季節限定コースもあります。
 先付は可もなく不可もなく。椀物は、豆乳豆腐とエリンギ等の薄餡掛け。まだまだ寒い洛中だけに、餡かけは(冷えた4月の京都なので)温まり好感度上がります。お造りは、雲子ポン酢、鱧焼霜、よこわ、汲み上げ湯葉、などなど。この値段でここまで出すとは!と思いながら、もう鱧?と思ったりも。季節限定「鱧しゃぶ」コースは5月からやっているので、もう鱧を揃えているのかも。冷凍かな?www 焼物は、鰤の山椒焼きと聖護院大根。タレがちょっと味濃いかも。
 箸休め(謎笑)として、蓬豆腐と菜の花。季節感あって良い感じ。炊き合わせは、写真だと質朴な感じながら、筍・ふき・金時人参・椎茸・里芋・胡麻麩のオランダ煮。オランダ煮の由来を説明されたけど、忘れてしまいました。飯物は、単なる白飯に赤出汁と漬物。最安コースだから仕方ないですね。上のコースだと、土鍋炊き込みご飯になります。デザートが、黒豆アイスクリーム、イチゴとイチゴのムース、リンゴの泡、紫豆と、会席にしては多い。料理が良くてもデザートがショボいと店の採点が厳しくなる某マイミク嬢向きですねwww
 ここまでだと、ちょっと質素な感を免れませんが、これで税サ込【3900円】と聞くと、都内随一の高コスパ和食店「みこころや」の昔の3500円コース(今は4500円)に遜色ない内容に驚かされます。どうやら店舗が店主の持家みたいで、家賃不要だかららしい。とはいえ、店員はかなり多く、人件費はどうまかなっているんだ?というと「鳥茂」もですね。あの店員数で潤沢な福利厚生、時々店の経営が心配になります。
 ちなみにこの店、通常コースは税サ込で、「雪」3900円・「月」6000円・「花」8100円の三段階。次回上洛の際には夏の鱧の季節でもあり、是非8100円を試してみたい。で日を改めて鱧しゃぶコースも試してきたい。嗚呼、こういう高コスパな店が都内にあらまほしきものよ!と無いものねだりを心で思いながら、店を後にしました。
 ちなみに、退店の時に見送りに出てきた店主、1995年8月、「料理の鉄人」で「和の鉄人」道場六三郎氏と戦ったそうです。温厚な感じの好好爺でした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • 八寸(鱧の南蛮漬、鱧の小袖寿司、山桃のゼリー寄せ、ズッキーニともち麩の胡麻和え、稚鮎の甘露煮、新蓮根の青きな粉まぶし、丸十のレモンシロップ煮、新生姜の鼈甲煮、赤ずいきの黄身酢かけと枝豆)

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5位

在市 月島本店 (月島、勝どき、越中島 / ホルモン、焼肉)

2回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2017/12訪問 2017/12/31

肉会から二次会まで、用途広くますますグレードアップ

 開店直後に来店して以来断続的に来店していましたが、食べ友たちからのリクエストのため近年は隔月で通うようになりました。往時のユッケはさすがになくなったものの、他の銘柄牛より赤身度が高い飛騨牛は、しっかりサシの入ったサーロインすらお腹にもたれずすっきりした食後感が自他ともに人気の秘訣となっています。

 開店当初から、店員が焼いてくれるのが嬉しい。混雑していると全てとはいきませんが、それでも店員が回って「焼き方指導」したり、店として料理に責任を持つ姿勢がうかがえます。焼肉は客が焼くのが当たり前という認識がすっかり定着していますが、近年の焼肉店急増に伴い、差別化のため?店員が焼いてくれる店も増えてきています。焼き方のヘタな客(筆者とか)が焼くと、せっかくの良質な食材が可哀想。多少人件費がかかっても店員が焼く店かどうか?が今後焼肉店を選ぶ時の判断基準として定着することでしょう。
 予約段階で店側と相談して、稀少部位を用意して貰えることもあります。ただ今回のレビュー対象は、近くの某あんこう鍋店で食べた後の食べ足し=二次会利用でいきなり来店なので、いつもより品数も価格も少なくなっています。とはいえ、いきなり来店しても我々の腹具合を聞いてすぐ適したメニューを繰り出してくる献立能力を今回知って、近所で食べ足りなかった時にも使える店だと、ますます店の評価が高まりました。今回偶然一緒だった食べ友からは、改めて食事に来たいと肉会をリクエストされました。もうやってますけど、呼んでなかっただけですが(笑)
 月島駅から外に出てすぐという立地もありがたい。今回営業の裾野の広がりを実感し、来年もますます飛躍しそうな気配を感じました。
[H27.6.]

 2年ぶりに自催オフ会で来店。往時よりかなりグレードアップし、初来店時の期待感を見事に達成して飛躍著しかったので、定期オフ会開催決定、点数も改定へ。

―――――――――――――――――――――
[H25.9.]

 飛騨牛に特化した肉店があると勧められて先々週に行きました。飛騨牛というと、他の銘柄牛より赤身度が高いという印象でしたが、ユッケも復活しており、しっかりサシの入ったサーロインもあります。
 
 この「塩サーロイン」と「極上タン塩」を注文すると、店員が焼いてくれるのが嬉しい。焼肉は客が焼くのが当たり前という認識がすっかり定着していますが、京都の「鴨川たかし」のように、店員が焼いてくれる店も増えてきました。焼き方のヘタな客(筆者とか)が焼くと、せっかくの良質な食材が可哀想。今後、多少人件費がかかっても店員が焼く店かどうか?が焼肉店の差別化につながる気がします。
 
 年齢的にサシの入った肉ばかりではつらいので、「黒毛和牛赤身上等盛り」も注文。我々の時には、ざぶとん、三角バラ、肩三角、トウガラシ、リブマキでしたが、「赤身」といっても「上等」なので、他店の水準では充分「上」以上です。質の上下ではなく、単純にサシがほとんどない赤身肉を食べたい歯垢の客も増えてきているので、もっと並の肉を用意して、客の選択肢を増やしてもいいかと思いました。
 ホルモン系は最近筆者はあまり食べないのですが、連れのリクエストで「ごちゃまぜ焼き」を注文。ハツ、ハツ元、ツラミ、カッパだそうで、なかなか焼き加減が難しい肉ながら、店員が焼いてくれるので安心。さらに「ねぎ塩ホルモン」セットも注文、焼いてもらいました。
 
 〆の「九条葱と飛騨牛の土鍋ご飯」も、肉と葱のバランスがよく取れていて食が進み、それでも食べきれなかったら包んでくれました。
 焼肉店も急増しており、店を選ぶ際に「この店ならでは」のポイントが欲しい所、この店は経営母体が岐阜県にあるため飛騨牛と飛騨の日本酒をウリにしています。最近では、出身者やその県に特別の愛着ある客を惹き寄せて成功している郷土料理系の店が増えており、その中でも岐阜県の料理や飛騨牛を扱う店は、東京ではまだあまり聞かないので、有効なセールスポイントだと思いました。我々はたまたま早い時間に来店したので予約が入りましたが、先行レビューを読むと割合人気があって予約難らしい。月島駅から外に出てすぐという立地もありがたい。これからますます飛躍しそうな気配を感じました。

  • 極上厚切り黒タン焼き
  • 極上厚切り黒タン焼き
  • 牛ハラミ

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6位

スタミナ苑 (西新井大師西、江北、志茂 / 焼肉、ホルモン)

2回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.4
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2017/05訪問 2017/05/06

8年ぶりに“総理の焼肉店”再訪

 マイミクさんの肉会募集を見つけて応募したのは前日夜、今夕8年ぶりに「スタミナ苑」を再訪する機会に恵まれました。
 8年前は筆者主催でしたが常連客が参加していたことから、あの「麤皮」で出す肉と同じ三田牛の肉を用意して貰って12000円。♪普通の女の子に戻りたい♪ もとい「普通のメニューも食べてみたい」と言われましたけど、それから8年の間に日本のグルメ事情も大きく変わり、誰もが店とのツテを求めるようになりました。今回も、常連のマイミクさんの事前「仕込み」で美味しい肉を堪能させて頂き、「スタミナ苑」の価値を再認識しました。
 まず出された上タン塩と特上ハラミ。肉厚で事前「仕込み」で味つけがよく練られているだけでなく、肉ひと切れごとに隠し包丁が入っていたり、よく「仕事」されています。聞けば、我々の肉を準備するたびに朝の5時まで仕込みに時間をかけたとかで、たとえ肉を自分で焼いたとしても、ここまで手間ひまかけられると立派な「料理」。他店とは違う肉の味わいの由縁です。
 同様に、上みすじや特上カルビもサシが入っていながらもたれない不思議。レバー焼きやハツのたたき、アキレス腱の酢味噌和えや煮込み2種などの副食皿も美味しく、食事時間もほぼ2時間半で終わる手際の良さ。この8年の間に肉料理店が乱立して、赤身肉主体店とか「焼かない焼肉店」とか色々な灯に惑わされる蛾のようにグルメ達は右往左往し、予約確保の成否に一喜一憂してきましたが、やはり

  温故知新。故小渕先輩が愛した店の肉の味と質は今なお高嶺の花

だと再認識しました。店は居心地悪いけど(^^ゞ でも常連たるマイミクさんのご威光で椅子席を確保して頂けたのが一番。この店は一見だとまず小上がりの土間座りになりますので。
 これだけ(上掲リンク先を参照)食べて会計は11000円+飲物代。これを安く思えるように変心した8年の歳月は我ながらコワイもの。とにかく、ここまで来た甲斐あったと満腹満足で店を後にすることができました。これで今夕の宴からカップル誕生となれば尚良し(謎笑)
 かつて筆者の大学サークルの先輩、故小渕首相も秘書を並ばせたという平等性は小気味良くさえある、必ず並ぶ焼肉店の老舗。構想1年、ようやくオフ会をこの店で開いた時には、店主の主治医が同伴していたため、一皿ごとに周囲の注目を引くとんでもないメニューの数々。春が来て並びやすくなったこともあり、次回は「普通のお客の戻りたい♪」と店を出ると、店の外では「春一番」が(笑)
 その主治医によると、彼の親の代から営業していたとかで、実は結構老舗なんですね。昔からホルモンや霜降を主に、店名通り脂濃くスタミナつくメニューを提供していたそうです。で出るわ、出るわ、一皿ごとに感動でした。特に「麤皮と同じ肉」と言われる“特選特上ロース”はもちろん裏メニューどころか表にも裏にもない特別供出品。もうメニュー名は勝手に付けてます。肩ロースでもですが、肉の切り方が違う。これだけ厚く切ってもらえると、食べた気がします。普通は雑然と山盛りのところ、撮影用に美しく盛り付けしてくれた「ミックスホルモン」も、各部位全て説明を頂きました(忘れたけど)。
 色々食べたいと思うと、やはり2人では少ない。でも多人数だと入れないから、4人が適量です。これだけ流行って遠路から富裕層も駆けつける中、予約を一切取らず誰でも平等に並ばせる姿勢は(並ぶこと自体は嫌いですけど)見上げたもの。我々が帰る時間には、もう2時間待ちになっていましたが(^_^;)

  • (説明なし)
  • 上タン塩
  • 特上ハラミ

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7位

パパゲーノ (逗子、逗子・葉山 / フレンチ、喫茶店)

2回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2020/02訪問 2021/04/20

♪~逗子のビバリーヒルズ・超高級住宅街にある非日常的空間の一軒家レストラン~♪ に冬来てみると

 2017年2月、逗子披露山にある一日3組ランチコースのみ限定のフレンチ「パパゲーノ」でランチオフ会を開催、その時に次の予約を入れようとしたら同じように言われて1年後、また1年後と、今回5回目の来店となりました。
 2016年当時のイベント告知によると、「今回のレストランがある住宅街は一般の方は入ることが出来ません。・・・※そのためタクシーで直接レストランまで行きます」とあり、そんな米軍基地みたいな場所がこの日本にあるのか?と思っていましたが、そんなこの店も今回で5回目。またも土曜の予約確保に成功しました。とはいえ、富士山が見えるのは2月までだと判明。幸い2月で好天の今回、いつも通り逗子駅に集合してタクシー相乗りで披露山を登るも、途中でタクシーを転進させて初めて披露山公園へ。好天で眺め良かったけど暖かかった=多湿で富士山が肉眼で見えにくかったのが残念。やはり初来店の3年前の再現は、なかなか難しい。 

 でも早咲きの桜も咲いていたから、まぁいいか 

 料理は前時代のフレンチ (料理の写真と説明はこちら⇒ https://ameblo.jp/armarius/entry-12669588643.html)。店主夫妻は元外交官だし、奇をてらったイノベーティブに慣れた令和のグルメには物足りないかも。でも皆さん好意的に受け止めてくれて良かった。外交官って意外に粗食だということは、昔招待されたフランス大使公邸での大使主催晩餐会であまりに料理がショボく、「日本人を舐めてるのか!」と愚痴ったほど。実は、グルメグループに集って普段食べ歩いている我々の食生活の方が、本場よりもはるか遠くに来てしまっているようです。
 帰りには披露山から小坪漁港まで歩いて下山して逗子マリーナまで。富士山は見えにくかったけど、夕方までは温暖で過ごしやすかったのは良かったかも。
 店に予約を入れたのが2016年3月。その時点で、2016年は全て満席、最も早くて、、、と言われて予約を入れた今日、逗子披露山にある一日3組ランチコースのみ限定のイタリアン「パパゲーノ」(https://tabelog.com/kanagawa/A1406/A140602/14001238/)でランチオフ会を開催いたしました。
 逗子駅に集合。タクシーで現地へ。早く着いたので近辺を散策。今日はさすが「お天気お兄さん」主催オフ会の日だけあって、雲一つ無き青空に、景色も写しがいがあります(写真は以下のリンク先URL参照)
 正午に着くと、とりあえず1階待合室へ。全員揃ってから、2階の半個室ダイニングに上がります。夜はなくランチのみのコース料理(\5000税別)は、

・シーフードのフラン
・ノルウェーサーモンの自家製燻製とサラダ
・オニオンスープのパイ仕立て
・天然真鯛の山家蒸し
・牛ヒレ肉のローストビーフ
・ショートケーキ

 元外交官の邸宅らしい造りと、オーソドックスな構成のフランス料理。派手なミシュラン型のフレンチに慣らされてしまっている我々には、「平凡な家庭料理」っぽく見えるけど、食材や料理の造りは決して侮れない。量もランチにしてはガッツリあるし。特に最初のフランと真鯛とローストビーフは、これほどの品は他では食べられないでしょう。というか、いくらでも味つけして香辛料を加えればもっと美味しくできるのでしょうけど、ソースも使わず「添加」を排して食材の持ち味でここまでの味を出すのは難しい。質朴の料理が、これで5000円って、やはり高コスパだと思います。
 参加されたマイミクさんは全員有休を取って。もちろん週末に開催できればいいのですが、火・水・金・土のみの営業なので、土曜予約は最至難。平日昼間でもだんだん待ち期間が延び、昨秋に店に電話した時には、2017年は全て満席と言われました。
 帰りには、細い階段を下りて、逗子マリーナへ。ここは30年前~十数年前にかけて仕事でよく通いました。鎌倉方面の抜け道をすたすた歩いて案内する筆者をを、参加者達は「よく覚えているわね!」と感心していましたが、自分が卒業した大学のキャンパスなら何十年ぶりでも普通は迷いませんよね。逗子マリーナから材木座海岸に出て若宮大路を北上して鎌倉駅へという約1時間半の徒歩も意外に疲れずに、我々は帰路に付くことができました。

 とはいえ、「第2回」があるか?というと、出席者一致の結論は「再訪なし」。平日に有休を取って午前11時半に逗子駅に着くのは、あまりに労多過ぎる、それにしては「家庭料理」だし、との判断でした。ホンネとしては、σ(^^)一人でも行きたいけど、最低4名は集めないと予約が取れない感じだし、今回もかなりの集客難で、満席になったのが「神の奇跡」に近かった程でしたので。

 でも、せっかくの「非日常的空間」なのに、惜しい!と翌日店に電話したら、来年の土曜日が取れました!\(^○^)/再訪が楽しみです。

  • 近くの高台からの眺め
  • 店入口からの眺め(右側の高層棟が、川端康成終焉の居住地)

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8位

ラ・メゾン・キオイ (永田町、赤坂見附、麹町 / フレンチ、カフェ、ケーキ)

2回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.4
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥3,000~¥3,999

2017/03訪問 2017/03/18

居心地良い旧王族の邸宅

 桃の節句の夜は、旧赤坂プリンスホテル旧館の赤坂プリンス・クラシックハウス内のカジュアルフレンチ「ラ・メゾン・キオイ」での自催女子会でした。「食べログ」ネット上で「女子会プラン」を予約、このため筆者の人生で初めて、「募集は女子のみ。オトナの人間の女性と認められない者も参加不可」という憲法違反の性差別的条件が募集に際して付けられました。参加したマイミクさんは全員「相方」ありのオトナの女性でした。念のため、前日に確認の電話をするようメールが来たので店に電話した時に、「幹事は男性ですが、『女子会プラン』で大丈夫ですか?」と確認(^^ゞ
 赤坂「プリンス」ホテルの名の由来にもなったこの旧館、戦前は日韓併合前に朝鮮半島を治めていた大韓帝国の皇室が併合後は日本の準皇族「李王家」となり、その東京邸。戦後は日本国憲法公布による華族制度廃止と皇籍離脱によりこの邸宅は参議院議長公邸となり、1952年西武グループの手に。1955年から「赤坂プリンスホテル」として営業開始。高層ビルの「新館」ができるまでは、この旧館が「赤プリ」でした。2011年3月末閉館、ただその直前に発生した東日本大震災では、避難所として「最後のご奉公」。その後、赤プリ跡地再開発と東京ガーデンテラス紀尾井町建設に伴い、文化財保存の一環として曳家移築され、昨年7月に現レストランが開業しています。
 朝鮮半島支配の円滑化のためにも李王家の厚遇に明治以降の政府は気を配り、この邸宅建築には当時の宮内省から超一流の建築陣が動員され、シェイクスピア時代の建築様式であるチューダー朝様式で白い壁と濃褐色が心の落ち着きをもたらし(謎笑)、随所に和風の建築様式も織り込んでいます。ディナーの席は暗い目でしたけど、落ち着いた雰囲気の中で食事ができたのは、この建築様式ゆえかも。昨夏に別のSNSでランチオフ会が近所の別の店で開かれた時、帰りに通って以来ずっと狙っていたんですよ~
 BGMはこの邸が完成した1930年の頃のジャズなどが主流。この辺り、偶然ながら昼間の演目「グランドホテル」と同じ時代背景。そういえば、この邸が旧「赤プリ」として落成直後の頃の愛称が「グランドホテル」だったのも、奇縁だと言えます。
 料理はさすがに高級フレンチではなく「カジュアル」主体のプリフィックスコース。メニューで料理を「選別」しながら、一同納得したのは、「フレンチの『オチアイ』だね」 選ぶのに苦労しましたけど、選択肢は「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」など一時代前の定番メニューの中に、フォアグラ・ロッシーニなど現代の流行も混ぜてあります。こんな中で、出席者はいずれも百食錬磨のマイミク嬢たち。食べ過ぎていて、選択に悩みました。
 選んだ冷前菜は、「ローストビーフとサワークリーム」。これは普通でした。次の「ホワイトアスパラガスのハードソテー」、ホワイトアスパラガスといえば、500円大の太さの恵比寿「アーティショー」が有名ですが、それを思い出させるほど太いのにビックリ。しかし、「ハードソテー」と謳ってある通り、ナイフを入れてもなかなか切れない。普通の野菜用ナイフだけに、曲がったりなんかして、ホワイトアスパラガスが切れないうちにナイフが折れるかと思いましたよ。それでも何とか、今夜の超堅いホワイトアスパラガスは切れました。
 メインは肉を避けてオマール海老のポワレに。オマール海老というと、殻付きで活状態を再現させながら身が少ないことが多いけど、今夜は殻なんかなくても身がたっぷり。まずまずの満足感でした。デザートには「イチゴとルパーブのバシュラン」、これも可もなく不可もなく。
 税サ加算5500円のコースがデザート・喫茶追加で7000円くらい。コスパは「まぁ、仕方ないな」(故宮澤元首相)だけど、ハコはなかなか。料理も低コスパというわけではないですから「再訪あり」。ただ出席したマイミクさん達は、「今度はアフタヌーンティーで来てみたい」と言っていました。

  口だけではなく、希望日添えてリクエスト出せよな、3月中の日程で 

と思いながら、帰路に付きました。

<訪問日がなぜか入力できないけど、H29.3.03 です>
 前回から上記の2週間後に昼夜オフ会ダブルヘッダーで、それも両方スイーツという糖質摂取過多な一日でした。そんなムチャをできるのも、筆者が日頃米ぬきダイエット(←うそ)でスリムな体型を維持して健康診断がいつもA判定だからにほかなりません(えーっ!}(^▽^;☆\(▼▼#))))
 昼は、今月初めにこちらでオフ会を開いた際に、「今度はアフタヌーンティーでも」という話になり、

  口だけではなく、希望日添えてリクエスト出せよな、3月中の日程で

と書いたところすぐ日程提案あり、とんとん拍子に起案された自催アフタヌーンティーオフ会として、旧李王家東京邸の赤坂プリンス・クラシックハウス「ラ・メゾン・キオイ」を早くも再訪。アフタヌーンティーオフ会主催は「アナ・スイ」以来1年半ぶり。というのも、「このごろ都に流行るもの」としてmixiでも某他SNSでもアフタヌーンティーオフ会が乱立した「アマン」は、マイミクさんが開いてくれたのに参加させてもらったので、自催せずに済んだし。これからは適宜役割分担してオフ会は協力開催して行かないとねウインクウインクウインク 某グルメ芸能人W氏も、

  グルメの世界は、ギブ&テイク

とおっしゃっているし(←なぜか敬語www)
 今回のアフタヌーンティーは内容的に、アップルパイこそ焼き立てを着席してから火入れして出すとはいえ、全体的にフードは弱い感を免れません。ただ、カフェは紅茶数種にコーヒー・ハーブティー・チャイなど総花的多彩なので、飽きないwww 紅茶を葉を変えて飲み回すのが本来のアフタヌーンティー???の庶民的楽しみ方だとはいえ、ホンネの部分では、口も変えたいし(^^ゞ せっかくのラインナップで、種類をまたいでお替わり自由だったので、まず中国茶「東方美人」で舌慣らしをしてから、店推薦のスリランカ茶ディンブラを喫し、ハーブティーで舌を替え、ここ数日一番の冷え込みなので最後はスパイスチャイで締めるという多文化カフェを経験しました。
 本来は14時から16時までの2時間制のはずが、話が弾んで退館は17時。1時間遅くても退店を全然促さない店員達のサービスというか忍耐力も特筆に値しました(「サービス」が高騰した由縁(^^ゞ)
 惜しむらくは天気。当初は朝から雪と言われていた今日が、雨も雪も降らなかっただけでも良しとしなければいけないところ、でもやっぱり晴れた方が写真映えします。そんなわけで、今日と昨年快晴の時の写真を並べておきます。

  • 外観(撮影は2016年8月)
  • (説明なし)
  • アフタヌーンティーセット

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9位

祇園 土井 (三条京阪、三条、祇園四条 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2017/08訪問 2017/08/17

料理もコスパも立地も安定した満足感

 高台寺の近くで60年以上営業していた開業80年の料亭「土井」が、祇園に移転してきました。新たに「聴流亭」と名付けられた茶室を構え、茶事に即した料理にも力を入れるらしい。7・8月は限定メニューも紹介されているけれど、とりあえずは従来通り懐石の注文で訪ねてみました。
 閉店・移転・改装と1年以上ご無沙汰していた筆者を電話ですぐ判別するのもびっくり。携帯電話番号を登録してあるのかなぁ。そういう感じではなかったけど。
  先付では辛子豆腐が珍しかった。アワビは筆者が好きだと知られているので、必ず料理のどこかに入れてくれます。今回は先付でした。椀物は甘鯛。鱧じゃないの?と思ったら、この後に水晶鱧のお造り、鱧の皮のおこわ、鱧の天ぷら、鱧の柳川と鱧を連打してきました。一種の遊び心かな? 特に「水晶鱧」は初めて、店員が詳しく説明してくれます。炊き合わせの鰊茄子も鱧の天ぷらも大振りで筆者好み。途中割愛するも締めて10皿、創意豊かな料理と適度な遊び心で満腹満足でした。
 
 旧店時代は、一人で来店すると1時間で食事が終わり【時間コスパが高い】と書きましたが、今回は1時間半。前より時間がかかったけど、まだ許容範囲。むしろ皿間に写真データの整理ができるので、これはこれで過ごしやすかった。店員の博学さは相変わらず、質問すれば何でもキチンと答えてくれるので知的満足感も高い。
 最近は京都滞在の回数と期間を減らさざるを得ないうえに「お誘いが増えた」(^^ゞので“一店一会”が限界ですが、夏の限定メニューにも惹かれます。うまく機会を作って食べに行きたい。立地の便が格段に良くなったので「摂理の導きがあれば」食べられるかもしれません。

  • (説明なし)
  • 辛子豆腐、サーモン黄身寿司、アワビ、オクラ、たくあん贅沢煮
  • 甘鯛(と粟麩・椎茸)のお椀

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10位

炭火焼肉 矢つぐ 本店 (新小岩 / 焼肉、ホルモン、居酒屋)

2回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2019/05訪問 2019/05/07

通う度に来店頻度増

 初来店で非常に良かったのでその後定期的に肉会を開催するようになってはや2年近く。令和最初の自催肉会もこの新小岩「矢つぐ」でした。
 開業時は店側が肉を焼いてくれたけど筆者がそう「食べログ」に書いたら、店側に焼いてもらいたい客が殺到して店が回らなくなり、今では合間を見て店員が客の焼き具合を覗き、助言するスタイルに変わりました。
 今回も事前予約部位を中心に毎回多少内容を変えています。「チョンマゲ」「カッパ」などの初めて聞く部位名を説明して貰いながら正肉を焼いて貰います。いつもながら、「肉山登山」を揶揄る「バラ山」 もバラして焼いてくれ、プロの焼いた食べ時の赤身肉を堪能しました。
 今回は恐らく初来店以降はなかったような?「弟盛り」を注文。正肉盛り合わせの「兄貴極盛り」に対して、ホルモン盛り合わせは「弟盛り」と呼ばれます。兄の店長が「ホルモンの焼き方」講義付きでホルモンも焼いてくれました。素人では焼きにくいホルモンも食べ頃に焼いてくれて満足。さらに、最後まで感動を引き伸ばしてくれる「肉寿司」、今回は個別に3種盛りで登場。店長が一人ずつバーナーで炙ってくれました。
 次回の予約、、、と7月はもう日曜がふさがっていたので来月に。この店での肉会は、百食錬磨の肉会友たちにも好評で、毎回瞬殺満席のキャンセル待ち状態です。
 開業時の閑散がウソのように今夜も満席で客の入退店が絶えず、筆者の「食べログ」レビューのお蔭で?すっかり繁盛店に成長してくれて嬉しく思いました。
 「ぐう」の店主といえば、筆者の肉会に参加して「客の心」を学んで今の焼肉店経営に活かしていますが、その「ぐう」で修業した方が出した店に行ってみてほしいという話が来たので、今夜足を伸ばして訪ねてみました。場所は新小岩、それも駅から南に向かう商店街の果てたさらに先、住宅街の中に隠れ家のようにひっそりと、その店はありました。
 最初に出された浅漬けキムチは、どこかで見たようなwww ナムル盛り合わせに続いては、牛タンユッケが、まず美味しかった♪ タンのユッケって、ありなんですね。続いて、タンシチュー、タン盛りとタンが続くのも、牛タン好きσ(^^)には嬉しい。タン盛りは、タンもとで作った極タン、タンしお、タン下で作ったタンカルビが、やや厚めに切られています。でそれが、店主に焼いて貰いました!
 焼いてもらいながら色々と話を聞けましたが、この店では原則として全ての肉を店員が焼いてくれるとのこと。週末など混雑して手が回らない時もあるけど、「店員が肉を焼き、最高の状態で客に肉を出す」ことを旨としているそうです。ガスの焼肉設備が全卓に整った店を居抜きで受け継ぎながらもわざわざ蓋をして炭火入りの七輪を置き、炭なので客が焼くとうまく仕上がらない時も多いので、店員が客の肉を全て焼く、、、とは焼肉店が多い小岩界隈で他店との差別化をはかって考え出したそうです。また、店員の焼き技術にムラが出ないように週1回程度、焼き方の講習と鍛錬を行っているとのこと。やはり焼肉も、店員が焼いてこそ「料理」と言えますからね。
 肉盛りは、ロースと極ハラミと三角バラ。これを書いた順番で、脂の少ないものから多いものへと焼いていくって、「軽いものから重いものへと料理を出していく」フランス料理や戦後のおまかせ鮨の出し方と同じです。ホルモン盛りは、豚ののど軟骨、牛ハツの薄切り、牛の胸腺。この辺りは素人でも経験を積めばうまく焼けそうですが、続く味噌タレ皿のミノ、ホルモン(小腸)、ギアラとなると、やはり「プロ」に焼いてほしい。店主は皮側から焼いて、「脂を落とさずに焼いて、脂を楽しめるようにすると、ふっくら焼けます」と慣れた手で焼きながら語っていました。
 最後は「焼きしゃぶ」ということで、牛モモ肉とハラミステーキを卵で和えて白飯に乗せて食べます。最近増えましたね、このパターン。ただ、この店が他店と違うのは【黄身だけ】、白身が抜いてあるんです。筆者みたいなナマ白身嫌いには有難い。たっぷり浸けて舌鼓でしたよ。
 これだけでも意外とお腹にもたれ、〆の石焼きビビンバとデザートの柚子シャーベットがちょっと苦しかった。「焼きしゃぶ」の後に、「他に何か?」と言われたけど、とてもとても。すっかり満腹でした。帰りに駅までの遠い道のりが良い腹ごなしになりました。

  • (説明なし)
  • 肉寿司(肩三角、三角バラ、タン元)
  • 弟盛りのタレもの(小腸ホルモン、ヤン。カシラ))

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