Adamosさんが投稿した祇園 呂色(京都/祇園四条)の口コミ詳細

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掲載保留祇園 呂色祇園四条、京都河原町、三条京阪/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.9
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 4.9
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2020/08 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.9
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.9
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

料理から伝わる物語のような世界観【祇園 呂色】

京阪祇園四条駅より徒歩5分。

ミシュラン京都・大阪で1ツ星獲得のフレンチ『祇園 呂色』さん。

小霜シェフの京都らしく和を取り入れたフレンチを堪能しにやってまいりました。

カウンター10席のみの洗練された特別な空間。

ディナーは20,000円のコースのみ。
佐橋ソムリエによるペアリングでお願いしました。


ファーストドリンクは、
●ドンペリニヨン
のっけからのドンペリ。しかもレニークラビッツとのコラボレーションボトル。最高の序章です!

さあ、小霜シェフ&佐橋ソムリエによる物語の始まりです。


《感謝》
京都の最高級コシヒカリ与謝野米にサフランの香りと味をのせリゾットにしたものを揚げ、乾燥させた塩漬けの卵黄を削ったものを振りかけています。
想像の遥か上をいくアミューズです。


《出逢い》
玉蜀黍と新牛蒡のスープ
暖かいとうもろこしのスープに冷たい牛蒡の香り付けをしたクリーム。
新牛蒡の香りが広がる繊細な味わいのスープのなんて美味しいこと。

ワインは、
● コート・デュ・ジュラ
サバニャンとシャルドネを合わせた濃密な白。
とうもろこしと牛蒡、サバニャンとシャルドネ。出逢いという名前にふさわしい料理とワインです。


《夏の息吹》
薄くスライスしたジャガイモで作ったカップに、色とりどりの無水調理した夏野菜とハーブたち。
その下にはビーツのピューレ。
もったいないけど上から潰して、一緒にいただきます。
夏を感じる味わいです。

合わせてくれたのは、
●ビアンコ・トレベツ
ダリオ・プリンチッチのオレンジワインです。
綺麗なオレンジ色。ロゼじゃないんですよ。白ワイン。いい仕事をします。


《神秘》
キャビア・オシェトラと卵の殻の中には卵黄のソースと雲丹。
こにらは日本酒で合わせてくれました。
●丹 -ni- 京都 竹野酒造
先ずはキャビアと丹を一口。
穏やかな味わいのキャビアにちょっとアルコール度数低めの「丹」が合うんです。
残ったキャビアは卵の殻に入れ、混ぜていただきます。
マイルドなキャビア、卵黄、雲丹。絶妙なハーモニーです。


《大地と海》
鮑と加茂茄子
鮑。私は断然火入れ派です!
プリッと柔らかく香りと旨みたっぷりの鮑は堪りませんよね。ただこの火入れがかなり難しいらしいのです。
素材ごとに温度やタイミングを変えないと硬くなってしまったりと。
こんなに美味しい鮑は初めてです!
そして加茂茄子。すっと溶けていき口の中には旨みの余韻が。
卓越した小霜シェフの技。素晴らしいです!

●アルヴェール・グリヴォ・ムルソー
バターのような風味が広がり、しっかりとした味わいです。
この料理にこの上なく合っています。


《陰翳礼讃》
鮑を使ったロワイヤル。洋風茶碗蒸しです。
舌先で融ける際にダイレクトではなく仄かに感じる肝。和の美、風雅を感じます。
谷崎潤一郎の随筆を料理で表現するとこうなる。
この味、この世界観、素晴らしいです。


《生命》
但馬牛と大黒しめじ
ニンニクのコンフィをソースがわりに、分厚い但馬牛のステーキと大黒しめじ。
もう言うことありません!
生のエノキもとても美味しい!

● ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
バローロやバルバレスコと並び最も高貴なイタリアワインと言われるこちら。
優雅で美麗な味わい。幸せです。


《結び》
七谷鴨そば
なんとらーめんです。
七谷鴨でとった出汁。
七谷鴨肉で作ったコンソメ。
セモリナ粉多めの特注麺。
ラーメン屋さんでは採算が合わず決して出せないであろうなんとも贅沢ならーめん!
最高に美味しいです。


《横顔》
紫蘇のアイス
紫蘇を違った角度から。普段あまり見せない紫蘇の横顔がこちらです。

こちらには、
●エル ジェネリック ソーテヌ
あのシャトーのジェネリックワインです。


《共鳴》
マンゴーと海ぶどう フロマージュブラン
メインのデザートです。
マンゴーの甘みと海ぶどうの塩気、まろやかなフロマージュブラン、そしてデザートワイン。全てが共鳴し合っています。


《分かち合い》
ハーブティ
ミント、レモングラス、レモンバームの爽やかなハーブティです。

プティフールは、フィナンシェとアーモンド。
焼き立てのフィナンシェが美味しい。


小霜シェフの作り出す料理。これはもう芸術。というか物語。
章立てのようなコースメニューの抽象的なタイトル(料理名)にワクワクとした気分で引きつけられ、提供された料理の味と世界観で張られた伏線が回収される。

最後の最後に渡される半透明の紙をコースメニューに重ねると料理名の下に食材が入り、完全に答え合わせができるという終章まで。

そして、佐橋ソムリエのペアリングの妙。
小霜シェフの料理にマッチさせるだけでなく、世界観を更に広げてくれるという。いまだかつて経験したことのない完璧なペアリングでした。


また絶対来たいと思える、素敵なお店、素敵な味、そして時間でした。

ごちそうさまでした。


祇園 呂色
075-541-5510
京都府京都市東山区花見小路四条西入ル北側266 井澤ビル 5F
http://roiro.net/

2020/08/04 更新

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