レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2015/02訪問 2019/03/07
京都・丹後半島京丹後市にある夕日ヶ浦温泉。こちらの一角に有るのが「雨情草庵」さんです。
雨の日が多い丹後半島において、雨宿りをするように雨の日でもくつろぎ楽しめるような宿をというのが由来のようです。
夕日ヶ浦温泉には北近畿タンゴ鉄道宮津線の木津温泉駅で下車し、各宿に送迎してもらうのが良いようです。
さて、こちらの宿は全部で6棟しかない全て離れタイプのお部屋です。全室に露天風呂完備の大人専用宿です。
夕食及び朝食は食事処「天津水」で頂きます。各棟ごとの個室様式になっています。
離れは各棟毎に名前が付けられています。今回は「宗家」という新潟の古民家をそのまま移築し改装した部屋に泊まりました。
夕食は立春の頃だった為松葉ガニがメインです。そこに前菜数種と鮑、牛肉などが加わった豪華絢爛なものです。
掘り炬燵のある部屋は和風の落ち着いた佇まいです。
机の上には既に前菜10品が並んでいます。どれも彩り鮮やかで手が込んでいて大変美味しいです。
前菜とは言え、それをつまみに他の食事を楽しみ呑むようです。
[小吸物 かにすりながし]
あっさりして出汁が美味しいです。
[向う附け いめかに刺し地魚2種]
かにの刺身が新鮮で美味しいです。甘みが有りますね。少し繊維が強く食べにくいのが残念ですね。
寒ブリも脂の乗りが良いのにあっさりしていて素晴らしく美味しいです。
[焼物 甲羅みそ焼き 焼きかに]
甲羅に入った味噌に出汁を溶いて火にかけて有ります。これをスプーンですくって頂きます。
これが本当に絶品ですよ。苦みやクセなく、ただただまろやかで美味しかったです。
焼きかにも身が大きく、ホクホクです。そのまま何もつけなくてかにの旨みだけ味わって頂きました。
[煮物 あわび]
肉厚のあわびですが、凄く柔らかく煮込まれています。あっさりした出汁であわび本来の味が凄く口の中に広がります。
贅沢な一品です。
[強肴 但馬牛ヒレステーキ]
一口大の肉を塩とタレで各々頂きます。柔らかい肉は肉汁がたっぷりでこれまた美味しいです。
あわびといいこの肉といい、カニで存在が霞むのが非常にもったいないです。
[蒸物 蒸しかに]
焼きかにと同じように何もつけること無く食べても充分に甘みが引き出されていて美味しいです。
身のボリュームもこの時期ならではの日本海側で味わえるものです。
[お鍋 かにしゃぶ]
かにの心臓なるものを料理長自らが目の前で調理してくださいます。かに味噌や身も勿論出汁とともに頂き大変美味しいです。
野菜もホッとする出汁の味です。
[御飯 かに雑炊]
かにしゃぶに引き続いての出汁でお腹一杯でも食べれてしまいます。
[デザート]
大変満足な夕食でした。その後に部屋で食べるように夜食のおにぎりも頂きました。
朝食も同じ場所でこれまた素晴らしく、御昼のお弁当まで頂きました。
なかなか至れり尽くせりの宿です。
是非また訪問したいです。
2位
1回
2015/03訪問 2015/05/23
6年前よりミシュランの星を獲得し続ける天ぷら懐石のお店。いつかは行こうと思い遂に実現しました。
お店は大阪市営地下鉄御堂筋線 江坂駅より程近く(徒歩ではやや遠い)の住宅街の一角に有ります。
車で行かれたら店の前道路隔てた反対側に数台の駐車場スペースが確保されています。
一見倉か何かの様な外観です。少し想像していた外観とは違うなと思いつつ入ります。
店内はカウンターとお座敷のゆったりとした空間です。
夜のお食事は5000円、8000円、10000円の3コース設定されています。その他に追加で天ぷらのアラカルト数品有ります。
懐石と言うだけあって天ぷらのみというわけでは有りません。
先付け、お造り、八寸、天ぷら各種、酢の物、焼き物、御飯、汁物、香物、デザートと出てきます。
今回は8000円のコースで御願いしました。
細かいところは失念したので写真を参考にして頂きたいのですが、先付け、お造り、八寸とどれも手の込んだ仕事をされています。
どれも季節を感じる素晴らしい物です。
器もこの日は3月に訪問と言うこともあり、お内裏様とお雛様の仕様でした。毎年この1カ月のみ使用するそうです。
天ぷらは3種の岩塩と天つゆ、後はその素材に合ったタレなどで頂きます。
季節の野菜や旬の魚などが薄い衣でカラッと揚げられています。
どれも素材の味が活きており、さすがだなと感心しきりです。
最後の焼き物は鰆の切り身焼きでしたが、それをちりめん御飯と共に中止し、天丼に変更できます。
天丼はなんと、半熟玉子の天ぷらです。ドロッとした黄身とタレの染みた御飯の相性は良く、決して油っこく無いです。
天ぷらをしこたま食べた後でも食べれる天丼は、全ての天ぷらの美味しさを感じます。
決して油っこく無く、揚げている油も透き通っており、質の良さが分かります。流石ですよね。
ミシュラン2つ星の天ぷら懐石の実力は流石だと納得させられました。
ごちそうさまでした。
3位
1回
2015/03訪問 2015/07/19
熊本県 筑後川の源流に沿ってひっそりと存在する黒川温泉郷。
ここには幾つもの違った泉源を持つ宿が沢山点在します。
その中の1軒がこちらの「お宿 野の花」さんです。
黒川温泉郷の中ではやや中心より離れた場所に7室のみのお部屋で営業されています。
7室のうち6室は離れ形式です。今回はその中の1室「石竹」というお部屋に泊まりました。
離れ形式で部屋露天風呂もあり寝室はメゾネット形式に2階に有ります。
食事は食事処の個室で頂きます。
夕食は地の野菜をふんだんに取り入れ、更には熊本の名物も幾つか出てきます。
[先付け 春野菜の白和え、グリーンピースのお浸し]
早速春野菜と優しい出汁にしっかりしたグリーンピースの歯ごたえや食感からスタートします。
[郷土料理 馬刺し]
言うまでも無く熊本名物です。
しっかりした歯ごたえの肉ですが、硬く無くてあっさりした旨みが有ります。
[前菜・サラダ]
サラダは地のお野菜が新鮮で自家製ドレッシングも美味しく、沢山あっという間に食べれました。
揚げたステック野菜も美味しかったです。
前菜はどれも手の込んだ8種類が出ました。(詳細はメニュー写真等参照してください)
これにも地のものがさり気なく含まれており、どれも繊細で美味しい物でした。
[椀物 新筍真丈の清汁]
こちらにも季節の菜の花が入っており、早春の季節を感じさせる内容でした。
出汁も美味しかったです。
[造り 紅鱒薄作り]
見た目はサーモンぽく見えなくもないですが、味は全然淡白です。
[蓋物 自家農園馬鈴薯饅頭]
クセなく滑らかで美味しいです。これもこの辺では名物のようです。
[肉料理 季節の野菜と肥後牛のしゃぶしゃぶ]
九州も各地で牛肉が美味しいですが、ここでは肥後牛でした。
さしの有るお肉は柔らかくてサッと湯にくぐらせるだけで甘みが有って美味しかったです。
[箸休め わらび土佐酢漬け]
地で採れたわらびは新鮮で美味しく、土佐酢の酸味が満腹になってきているお腹に優しい刺激になります。
[御飯・椀 小国舞茸の炊き込みご飯、赤出汁]
炊き込みご飯が味が良く美味しかったです。
[ジャージー牛乳のデザート アイス]
野菜中心ですが、その中に馬肉や肥後牛肉など盛り込まれた内容てんこ盛りの地の物にこだわったコースが美味しかったです。
朝食も野菜やジャージー牛乳など地の物や特産品にこだわった内容でした。
黒川温泉は歴史こそ古いものの街全体がひとつの温泉として今の様になったのは比較的新しい歴史です。
ですが、街全体の一体感や奥座敷的な雰囲気は、古き良き懐かしい温泉の感じが有って凄く落ち着く良い所でした。
また是非再訪したいです。
4位
1回
2015/03訪問 2015/08/27
天文館の中心に位置する昭和22年創業の元祖白熊の店に行ってきました。
白熊は最近ではコンビニやスーパーで簡単に手に入るので、御存知の方が多いと思います。
かき氷の上にたっぷりの練乳とみつをかけて沢山の色とりどりのフルーツをのせたあれです。
上から見るとチェリー、レーズンなどで白熊の顔の様に見えることからこの名前がついたそうです。
店の前には大きな白熊の模型と剥製が出迎えてくれるので直ぐに分かります。
地下1階から地上5階までのビルになっていて各階で喫茶や鉄板焼きの店になっています。
1階の喫茶に入りました。店内は明るくてきれいです。
奥行きの深い店には幾つかのテーブル席が用意されており、常時満席状態で人気の高さが伺えます。
[白熊 レギュラー(667円)]
美しい色とりどりのフルーツがのっており、食べるのが躊躇われるビジュアルです。
一口食べると、ふわりとした氷の食感に程良い甘さの上品な特製ミルクの味が広がります。
一口食べただけで、今までコンビニ等で食べていたのは何だったのかと思わせる程の違いを感じます。
本場の白熊は今まで食べた白熊とは全く別物のビジュアルと食感・味です。
ある意味衝撃を感じつつ食べ続けます・
氷で冷えたフルーツも、甘さや単調になりがちな氷の食感にアクセントを与えて美味しいです。
素晴らしく完成されたかき氷です。
[ストロベリー白熊 ベビー(475円)]
相方は訪問日が3月という寒さからベビーサイズのストロベリーです。
こちらのお店では全国に広く知れ渡った白熊だけでなく、トッピングやベースのミルクを変えた変わり種の白熊も頂けます。
特製ミルクがストロベリーソースに変わっているので、美味しさはそのままにストロベリー感が強くその分他のフルーツは楽しめません。
これはこれで美味しいです。
ですが、個人的にはあくまで普通のがお気に入りですね。
かなり満足して、是非にこれだけの為でもまた鹿児島の地を再訪したいと思いました。
ごちそうさまでした。
5位
1回
2015/02訪問 2015/04/16
こちらのお店は、現在は大リーグマリナーズで活躍するイチロー選手がオリックス球団在籍中に通ったので有名になったお店です。
阪急神戸本線 神戸三宮駅より徒歩数分の象ビル内に有ります。
象ビルと言うのはその名の通りビルの1階部分の両側に狛犬のように象の像(ややこしいなぁ)が有ります。
お店は以前よりこちらにあるのですが ビル内で階を変えて移転しています。
現在は5階に有ります。
店内は人気店だけに予約で一杯です。予約は必須ですね。
テーブル席と小上がりにカウンター席が有ります。
料理はアラカルトでたくさんのたん料理が有るのですが、ほとんどのお客さんがコースで頼んでいます。
コースの方がこの店のオススメをリーズナブルに楽しめます。
そんなわけで今回は
[たん平コース(8000円)]を頂きます。
最初に付き出しが出た後にコースの始まりです。
[たんたたき]
大きなたんが薄くスライスされて出てきます。ほぼ生に近いです。
3種類のタレで頂きますが、肉は全く臭みも無く柔らかくて食べ応えが有ります。
それでいてたんだけにあっさりしていて美味しいです。さすが専門店と最初から期待が膨らみます。
[たん塩石焼]
これだけのたんが食べれるなんて幸せと感じるほど大皿いっぱいにたんがのっています。
これを厚みのある熱々に熱した石鍋に並べて焼いていきます。
厚みの有るたんが次々に焼けて行き、至福の時です。たんの旨みが凝縮して美味しいです。
[たんシチュー]
どれだけの手間と時間をかけて作られているのかは分かりませんが、それを感じずにはいられません。
たんは今までとうって変わって厚みのある塊ですが、それがトロトロに柔らかく煮込まれています。
口の中で自然の崩れて行きます。濃厚に煮込まれているのに甘みがあってこれまた美味しいです。
たんの品質の良さも感じます。
[たんごはん]
ごはんに佃煮のようにのっているたんですが、それでも柔らかくて美味しいです。
ごはんがもっと欲しくなります。
とにかく、たんずくしと言うメニューに抵抗が有る方でもここのたんずくしは美味しく、まるで他とは別物のように感じると思います。
全く飽きがこずに美味しく頂けます。
また再訪したいです。
ごちそうさまでした。
6位
1回
2015/02訪問 2017/04/06
今回は以前より大阪の百貨店で催事として出店されている「とり松」さんのお店に直接伺いました。
場所は北近畿タンゴ鉄道宮津線の網野駅より車で数分の場所に有ります。
店内は小上がりにテーブル席とちょっとした寿司屋風になっています。勿論テイクアウトも有ります。
ただ、催事で購入している鯖のおぼろにしそが含まれている青シリーズはお店では取り扱いが無いそうです。
いつも購入しているばらずしと紅蟹ちらしを頂きました。
[ばらずし (850円)]
いつもは折り詰めになっているのしか食べたことは無いのですが、当たり前ですが皿にのって出てきます。
味はいつも通り変わらず鯖おぼろが美味しくて絶妙です。店ではお吸い物も付いてきます。
[紅蟹ちらし(950円)]
こちらはお店のみの扱いです。
酢飯の上に錦糸卵が敷き詰められ、その上に蟹身がのっています。
あっさりしていて美味しいのですが、ばらずしと比較してしまうと物足りなさはやはりどうしようもないようです。
日本海が近いので蟹自体は美味しく頂きました。
お店に訪問してみてあらためてばらずしの美味しさを実感し、次回の催事が楽しみです。
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阪急百貨店の各店舗でイベント出店を良くされているのが、京都丹後地方にお店を構えるこちらのお店です。
たまたまイベントで購入して以来、その美味しさに魅了されて、足蹴く購入し食べています。
一言で言うとちらし寿司ですよね結局は。しかし、厳密には色々違います。
そしてこれらの、ちらし寿司やばら寿司は意外と奥が深く、地域によっても呼び名や内容が様々ですよね。
こちらもそんな一品です。
[ばらずし 1人前]
こちらのばら寿司は御飯の中間に鯖おぼろが甘く煮て引きつめて有り、これが絶妙な美味しさです。
上の具は椎茸、グリーンピース、錦糸卵、かまぼこといたってシンプルな内容です。
特別な物は何も入っていないけどこのバランスですかね。
とにかく、何か懐かしいようなシンプルで美味しいです。
[ばらずし(青) 1.5人前]
上のばらずしで御飯の中間の層に有る鯖おぼろにしそを混ぜ込んであるのが青の特徴です。
こちらも少し味に変化が出ておススメですよ。
いつかはお店に御邪魔して食べてみたいです。
御馳走様でした。
7位
1回
2015/10訪問 2016/08/09
2015年 10月 再訪問
所用で東京に行った際に再訪しました。相変わらずの人気店でこの日も地下1階と2階の店内はほぼ満席です。
さて、今回も前回訪問時同様季節のフルーツカクテルを頂きます。
こちらのお店のフルーツカクテルはまんまフルーツを惜しげもなく使用しており、フルーツの美味しさとアルコールのコラボが楽しみです。
今回は秋なので最初に巨峰のカクテル、2杯目に梨のカクテル(各1260円)を頂きました。
どちらもベースのアルコールは同じような気がしましたが、それぞれに果汁が多く、爽やかなフルーツジュースを甘さ控え目にしたような感じです。
[野菜ステック(660円)]
こちらの看板メニューのひとつです。
野菜を切っただけのシンプルなものですが、お店特製のドレッシングというかソースで頂きます。
これが中々美味しくて評判でソースだけ別売りで購入できるぐらいです。
[ミックスピザ(1200円)]
今回も頂きました。
老舗の雰囲気と美味しい食べ物そして美味しいお酒で人気のお店。
ぜひまた再訪したいです。
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1967年開店のサントリー直営老舗バーです。
JR新宿駅東口のスタジオアルタの1本裏通りの地下にお店は有ります。
場所も分かりにくく、地下への入り口も一元さんにはやや敷居が高そうなのですが、実際はそんな事無く連日満席で待ちの行列が出来ることもしばしばです。
最近はこの食べログも一役買っているのかもしれませんね。
さて、店内は重厚かつやや時代を感じる空間で、シャンデリヤや年季の入った木のカウンターが時代とともに出迎えてくれます。
バーテンさん達もベテランさん揃いです。
バーなのでドリンクのメニューは勿論豊富です。ですが、こちらのお店はフードメニューも充実しており、美味しいです。
まずはドリンクとして季節の果物を使用したカクテルを頂きます。
[カシスラムール(1260円)]
簡単に言うと苺シャーベットのお酒なのですが、これが素晴らしく美味しいです。
苺本来の甘さは有りますが、甘過ぎずスッキリとした酸味と甘さ、それにドライなアルコールの加減が絶妙です。
これだけ飲んでも来た甲斐ありました。
[キンカントニック(1260円)]
金柑にトニックというまさにそのままなのですが、スッキリしていて飲みやすいです。
金柑の甘さがほんのりとします。
[マスクメロンフィズ(1570円)]
先程の苺のメロン版ですね。勿論美味しいのは言うまでも有りません。
メロンだけにやや甘さはこちらの方が強いですが、素材の甘さなのでそれも美味しいです。
飲むだけでなく、食べるのも美味しいです。
[ビーフストロガノフ(1960円)]
普通に洋食店に負けないクオリティーです。
柔らかい牛肉とマッシュルームがクリーミーなソースで煮込まれており、滑らかかつ濃厚で美味しいです。
[ミックピザ(1200円)]
何層にも重なった濃厚なチーズが美味しいシンプルなピザですが、お酒との相性も良くこちらもクオリティー高いです。
[洋風カニミソバター(880円)]
山陰の松葉ガニのカニ味噌が産地直送で送られてくるようです。
カニ味噌が円形にバターのように固められており、これをクラッカーなどにのせて頂きます。
濃厚ですがやや固く、カニ味噌バターの様で濃厚過ぎる気がしました。
飲むお酒によるのでしょうが今回はやや合わない気がしました。
ドリンク、フード、雰囲気やサービス、どれを取ってみても流石に老舗になるには理由があるなと納得させられました。
また再訪します。
ごちそうさまでした。
8位
1回
2015/04訪問 2015/06/03
長岡天神にある京懐石の老舗はたけのこで有名です! 一度は食べなきゃね!!
京都長岡天神に有る八条ヶ池のほとりに店を構えるこちらのお店は、創業明治14年の京料理懐石の老舗です。
特にこの季節(3月中旬頃より5月の間)はたけのこ料理が有名で日本一とも称されています。
2014年の世間ではGWと称されている休日のある日に何十年振りかで伺いました。
前日急遽計画が決まり予約できないかと半ば諦め気味で電話したところ、運良く個室(4人以上から)が取れました。
予約時間より少し早めに到着し、汗ばむような晴天の五月晴れの下八条ヶ池周囲を散歩するとつつじやあやめが咲き誇っています。
店前にいる係の人に予約を告げると、池の上に建つ御座敷個室に案内されました。
目の前には八条ヶ池が広がり時々心地よい風が吹きます。何だかここだけが別世界で時代をタイムスリップしたようです。
料理はこの季節たけのこ料理コース(1200円)とたけのこと魚料理のコース(松12000円・竹15000円・梅18000円)が有ります。どれも基本たけのこ主体です。
今回はたけのこ料理コースを頂きました。
1.木の芽和え
柔らかい筍が木の芽で和えてある定番料理です。エグミ無く、木の芽も香りはしっかりしますがクセ無くさっぱりと頂けます。
2.たけのこ造り
筍の白さが際立ち、食感はしっかりしていますが決して硬く無くシンプルに筍を楽しめます。
3.若竹すまし汁
かつお風味の出汁が上品で美味しいです。出汁の優しさにそっと筍が添えられているような感じです。
4.じきたけ
この時期と言うかその日に一番美味しい朝堀りの筍を煮た自慢の一品という意味を込めて「じきたけ」と名付けられているそうです。要は土佐煮のイメージです。筍丸々を切りだしたような大きな筍ですが、驚くほどに柔らかく煮てあります。これだけでもビックリです。さらに、噛めば噛むほど中から出汁が染み出してきて大きくても決しておおあじではありません。ボリュームがあるので食べれなければ折詰にしてもらいお土産にすることも出来ます。
5.田楽
筍を豆腐に見立てて3種類の味噌で味付けられています。白味噌、木の芽、赤味噌です。どれもしっかりとした味で、薄味主体だった今までとはがらりと変わります。それでも筍の存在感はしっかり有ります。もちろん柔らかいです。
6.焼竹
醤油ベースで焼かれた筍が筍の皮の器で出てきます。皮を器に使うことで筍の香りが更に増すそうです。事実、運ばれて来た瞬間から焼竹の香ばしい香りと筍そのものの香りが部屋中に拡がり、ややお腹膨れてきたにもかかわらず一気に食欲が増します。サックリとした食感と焼き目が美味しいです。
7.むしたけ
初めて筍が脇役になっています。こちらも他と同じで上品な出汁です。
8.てんぷら
筍はそのままのてんぷらとのりなどで味付けしたものが出てきます。その他にも幾つかの野菜も一緒に出てきますが、勿論筍も美味しいのですが椎茸なんかも非常に美味しかったです。素材そのものが良いうえに衣も揚げたてサクサクでした。
9.酢の物
こちらも筍の酢の物とちょっと変わっているのですが、変わっているのはそれだけではなく、酢はジュレ状になっています。
10.のこめし
定番の筍御飯です。薄味で上品に焚かれており美味しいです。香の物にたけのこの佃煮も含まれています。こちらもやや味濃く辛いですが美味しくお土産としても販売されています。
11.水物
〆は熟れたメロンです。やや筍づくしで疲れた口や胃に水気と甘さが新鮮で美味しかったです。
本当にたけのこばかり1年分は食べたような気がします。
ですが、どれも趣向凝らされており美味しく飽きが来ません。いや、少しはくるかな・・・
とにかく、たけのこ食べるなら一度はこちらのお店訪問されるのがいいかと思います。
また再訪したいです。
ごちそうさまでした。
9位
1回
2016/07訪問 2016/07/18
阪急十三駅東口より徒歩数分の距離にこちらのお店は有ります。
外観はカウンター席がビニールテントに覆われたなんだか屋台風な感じを受けます。
しかし、実際は高級食材や季節の野菜を使った本格イタリアンがリーズナブルに頂ける本格イタリアンなお店なんです。
早速、カウンター席で頂きます。
カウンター越しにはやや目線より下にオープンなキッチンが有り、目の前でいい香りの料理が次々と手際良く作られており食欲がそそられます。
最初にチャージ(216円)として小皿一品料理が出てきます。
まずは生ビール(594円)で乾杯ですが、こちらのお店はワインが充実しているので2杯目からはワインを頂きました。
[オマール海老と季節のテリーヌ(1058円)]
彩り綺麗な季節の野菜とオマール海老があっさりしつつもしっかりした味のブイヨンに包まれています。オマール海老を使ったソースに付けて頂きます。
海老の味はしっかりしていますが、全体的に味がまとまっています。
[新鮮生ウニたっぷりのクリームソーススパゲッティーニ(1274円)]
こちらは濃厚なウニクリームソースのパスタです。さらにその上にはこれでもかと生ウニがのっています。
ひとくち食べれば口の中はウニの香りと濃厚な味で一杯になります。
贅沢な一品です。
[前菜5種盛り合わせ(1058円)]
順番が前後して前菜の登場です。イタリアンの定番的な5種盛りですがどれも申し分なく美味しいです。
[フォアグラのポワレ(1058円)]
しっかりした厚みのあるフォアグラがソテーされてます。口の中で溶けるように柔らかいフォアグラは看板メニューだけに文句なしで美味しいです。
[国産牛のグリエ ゴルゴンゾーラソース(1490円)]
肉厚の牛肉で凄く柔らかいです。美味しい肉です。ゴルゴンゾーラの濃厚なソースが肉と合ってさらに旨味をましています。
ワインもすすみますね。
[ホタテのグリル ほうれん草の焼きリゾット添え ウニソースで(1380円)]
こちらも濃厚なウニソースでリゾットが美味しいです。ホタテを一緒に食べる贅沢さでアクセントになってます。
[イベリコ豚のサルシッチャとパプリカ、トマトのスパゲッティーニ(1180円)]
濃厚なソースが続いたのでトマトの酸味がさっぱりと感じられて美味しいです。
豚肉の食感とパプリカの食感が楽しめます。
[極上ティラミス(410円)]
最後にデザートとして自家製のマスカルポーネチーズがしっかり感じる甘過ぎないティラミスで〆ました。
どれもワインに合う美味しく濃厚なイタリアンでした。
それがこの値段で頂けるならCPも悪く無いと思います。
ぜひまた再訪したいお店のひとつですね。
ごちそうさまでした。
今年もこのコメントを書く時期がやってきました。1年間読んで頂いた皆様と美味しい食事を提供して頂いたお店の方々に感謝でいっぱいです。今年良かった店を10店舗に絞るのは毎年頭を悩まされます。それだけ美味しい店との出会いが多い中で今年は直感でここかなというお店を選んでおります。また次の1年も宜しくお願い致します。