2回
2019/02 訪問
論を俟たない安定感
籠屋町アーケード内、知らぬ人はいないだろうという海鮮メインの人気店。
店主は両国橋「金家」という店で修行されたそうですが、不勉強にてそちらの店は存じ上げておりません。
相変わらず満員御礼。予約もなかなか取れないという繁盛店ですが、運良く予約が取れました。
カウンター席は通路から距離を設けてあり快適、奥のお座敷も個室ですのでどちらもゆっくりくつろげます。
造りはおまかせで盛り合わせてもらい、牡蠣フライ、蓮根饅頭、阿波牛ローストビーフなどをオーダーです。
造りは片付けるのに場所を取りそうな豪快サイズの長皿で登場。
ヒラメに帆立、アワビは塩蒸しで。
センターには本マグロとヨコが鎮座。赤身はセオリーを外さない厚切りで嬉しいですね。
アオリイカは雲丹添え、蛸は半生というエースだらけのラインナップです。
味も鮮度も文句無しに美味いですね。
この時点で既にビール5杯目……いい歳のおっさんですが欲求にまるで抗えません。
ビールから黒龍に持ち替え、蓮根饅頭へ。
食べ応えありますが、餡が上品でスルスル入ります。近隣の高級割烹と比較してもまるで遜色ない、またはそれ以上の完成度です。
牡蠣フライは自家製タルタルで。これが食べたくてココに来た!と言っても過言ではない程に大好きですね。大はしゃぎで貝柱フライも追加してしまいました。
これが人気の秘訣でしょうか、肉も食わせます。阿波牛ローストビーフに阿波尾鶏の焼き物も、海鮮に負けず劣らず美味いですね。
その他数品、アラカルトで頂きましたが…
ふと振り返ると盛り付けに必ず緑があしらってあるんですよね。それも色々と。
大葉・山椒の芽・レタス・豆苗・シシトウ・胡瓜・伏見唐辛子・芽ネギ……いや、これは凄いと思いました。
美味い料理は当たり前で、そこに「やらなくても大丈夫な要素」が添えられる事で、より一層もてなしてくれているという感じが伝わりますね。
私の深酒により拍車をかけてくれる素晴らしい料理達でした。お酒の種類が豊富なのも罪ですね、素晴らしい。
店主のこだわりもサービスも一級品。
何か無理矢理に減点しようと思えば、スタッフのサービスがまちまちである事ですかね?
店流のサービスを教育しているというよりは、臨機応変に気分次第で…という感じです。
とは言え、そんな些末なことが気にならないレベルで料理も酒も堪能できるお店であると確信しています。名店です!
2019/08/21 更新
子供らとゆめタウンの串家物語にて夕食。
せっかくの週末にこれじゃあ寂しいな…という訳で、妻子を家に放り込みタクシーで街に繰り出します。
友人がこれから鳴帆渡で飲むというミラクルな情報をキャッチして、合流することに。
これで週末の夜が充実する事が確約されました。それほどに安定感のある名店であります。
とは言え、串カツ食べ放題の二次会。
もうあっさりしたものしか受け付けない…
刺し身盛り合わせ、蛸酢、鱧の炙り湯引き、漬物でちびりちびりと日本酒を楽しむ事にします。
華やかな刺身達をつついていると真打ちの鱧さん登場です。
湯引きをさっと炙っています。骨切りも完璧で口に触りません。ワカメやミョウガの添え物も嬉しいですね。
鱧がメニューに登るのもあと1ヶ月半程ですかね〜
蛸はプリプリと。年中食べられますが、夏に酢と合わせる食べ方が格別な様に思います。
残念ながらこれっぽっちで満腹になってしまいました……くっ…あと10年若ければ……
しかしながら、いつ来ても満足させてくれる素晴らしいお店ですね。
会計を友人に押し付け、店主の笑顔に見送られる千鳥足の私は多幸感に包まれたまま家路につく事が出来ました。
未訪の方には是非にと推したい名店です。