2回
2021/07 訪問
はるばる訪れる価値のある国宝級の絶品蕎麦!
思い切って行ってみました!蕎麦好きなら誰もが聞いた事はあるはず、藪蕎麦宮本さん。
静岡県は島田市という所にあり、高速インターからは近いのですが、それでも都内から車で3時間近く掛かります・・・。
この日は工事などで渋滞もあり、3時間以上かかってしまい、、当初目標の開店時(11:30)には間に合わず、到着は12:15。
混んでるかなぁ、と思いきや待ちは一組(二名)のみ。
行った時はちょうど一巡目が皆続々と会計して入れ替わり、5分も待たずに座ることができました!
日本家屋の素晴らしい空間です。(ちなみに店内は撮影禁止とのこと)
小上がりの座敷に4人がけテーブル席4席のみでこじんまりとしてますが、とても落ち着く空間です。
和紙の小冊子に一筆書きされたメニューを眺めます。
【冷】ざる、手挽き、のりかけ、胡麻だれ、おろし山かけ、天ざる(汁は温)
【温】にしん、天ぷら、花巻
【一品】いたわさ、にしん棒、天だね、アナゴ、天抜き
【季節もの】天ぷら一品とろなす、カレー南蛮、冷やしにしんそば
まずはノンアルビールを頼むと一緒に蕎麦味噌をつけてくれましたが、これが粘土が高くキャラメルみたいでいきなり美味しい。期待が高まります。
オーダーはざる、手挽き、天ざるを頂くことにしました。
(予習によると量が少ないとのことだったので、予め2つ3つ頼んでおくのが良いとのこと。)
風鈴の音がチリンチリンと鳴って心地よい風が駆け抜ける居心地の良い空間で暫し待ちます。
蕎麦の提供は意外に早くて5分10分程度でまずせいろがやってきました。
店主夫人と思われるおばあさまが運ばれてきて、「汁が濃いからね、ちょっとずつつけてね」と優しく教えて下さいます。
汁を少し舐めてみましたが、うん、これは素晴らしい!
確かに濃辛口ですが、ものすごく香りが豊かで良い出汁が出てます。
せいろを軽く手繰ると、なるほど、これは美味い!
細い麺ですが、コシがあります。今の時期ですからね、風味はさほどではないですが、これは食感、歯触り、喉越し、素晴らしいですね。
確かに一枚の量は少なくて本当に3口くらいで食べ終わっちゃうのですが、まあ一気に食べちゃうともったいないけど、せっかくきたのだからチビチビやらずに好きなように手繰ります!
そして次に手挽き。
こちらは盛り付けが小さなモンブランみたいに盛り付けられています。
いい感じに星が飛んでます。とーってもキレイなお蕎麦です。暫く見とれてしまいます。
見ただけでわかります。美味しいって。
そしてこちらも細打ちですが、ちゃーんと角が立っててみずみずしくて、コシがあります。更に風味はこちらの方がありますね。すごいのはこういう田舎系蕎麦ってみずみずしくするとブツブツ切れちゃって喉越しを楽しめないものが多いのですが、こちらは流石というか、みずみずしさは麺の中にしっかりと収納されてて、しっかりと水切りされています。さっきのせいろに輪をかけて美味しいです!これほど、僕が思う理想の美味しい蕎麦、そのものがドンピシャで出てきたのは初めてかもしれません。
ちなみにこちらも3-4口で食べ終わります。
まあ、足りなきゃガンガンおかわりすればいいですからね、、もうこんな遠方まで来て、こんなに美味しいお蕎麦を目の前にケチケチしてる場合じゃないです(^◇^;)。
次は天ざる。(しかし次の膳が来るタイミングが本当にドンピシャ。これも素晴らしい接客の1つですね。)
またこれはキレイな天たねです。
プリプリのエビのかき揚げ、形状は少し立体的で天かすが上に乗ってます。
先程のおかみさんと思われるおばあさまが、「これ(天ぷら)はね、お皿を持って、こっちの汁にサァーっと入れて浮かせて食べたらいいよ。」とアドバイスしてくれます。
このまた温かい汁が、さっきの濃辛口のやつをベースに天ぷらと合うように甘口に仕立てているのだと思いますが、アツアツでメチャクチャ美味しいです。
蕎麦はせいろの方の蕎麦が、モンブラン状に盛られています。量は相変わらず3口です。
なので、これはもうお代わり前提で、おばあさまも「お代わり?うん、持ってくるね」と。
その時に更にさっきの絶品の手挽きのお代わりもお願いしました。
ということで結局5枚食べたのですが、まあ、まだ食べれそうではありましたが、ここは腹八分目で良い思い出で取っておきたく、蕎麦湯を頂いて〆させて頂きました。
このサラっとタイプの蕎麦湯もちなみにハンパなく美味しく、白湯として飲みたいやつですね、おばあさまがいつもアツアツのと取り替えてくれます。
お会計した後も、「東京から?あらまぁ遠いところ本当にありがとうね。帰り運転気をつけてね。」と。都会で仕事と家庭の両立にくたびれたオジサンの心にジーンと来ますね。
素晴らしいお蕎麦、佇まい、接客で私としては非常にほっこりさせて頂きまして、とても有意義でした!
確かに少し遠いですが、無理をしてでも行く価値のある、素晴らしいお蕎麦屋さんだと思います!
自分にとってやっぱり蕎麦は一番の大好物だな、と再確認させてくれました。
僕はこれから四半期に一度、今年はあと2回は必ず訪れたいと思います!(出来れば蕎麦好きなボウズも連れて行きたい。)
本当にとてもとても美味しかったです!
ご馳走様でした!
2022/02/26 更新
蕎麦大好きな息子のたっての希望で久々にこちらを訪れました。
僕にとっては蕎麦の聖地巡礼のような場所です(^◇^;)。
東京から片道3時間以上かけてドライブ。
途中、渋滞もあり、着いたのは12:40過ぎ・・・。
先客2組ですが、どうやら入れそうです、、、と、僕らが入った直後に暖簾がしまわれます・・。
おぉ、ギリギリだ・・・。
そして15分ほど待っていよいよ上がらせて頂けるかな、と思いきや、「すいません、お蕎麦が終わっちゃったので、もし召し上がるようでしたら、これから打つので時間が結構掛かっちゃうと思うのですが・・・」と。。。
いやいや、大丈夫です。待たせて頂きます〜!(なんせ片道3時間以上かけて来てますからね・・)
そしてラストのお客さんとして、ゆーったりと待たせて頂きます。
とろなすと天だねの天ぷらをまずオーダー。
お蕎麦は残念ながら手挽きはできないとのことで、普通のざるを2枚ずつ、そして冷がけと花巻そばを〆にお願いしました。
とろなす天はデカい!
緑色の皮ごと揚げられてて、食い出があります。
個人的には皮がちょっと分厚すぎてやや食べにくくはありましたが(^_^;)。
天だねは鉄板の美味しさ!
プリップリの芝海老に上から天かすが振りかけられていて美しい天ぷらです。
お蕎麦もそんなに待たずにご提供頂けました。
そして相変わらずの美味しさ。
とっても瑞々しくて、喉越しが良くて良いですねぇ。
(1枚の量は相変わらずとても少ないですが。)
ただ、今回改めて思ったのは蕎麦汁の素晴らしさ。
天汁にもアレンジして使われているのだと思いますが、こんなに風味豊かでしっかりとしていながら繊細な蕎麦汁はなかなかお目に掛かれないかと思います。
これが当然冷がけ(巣立ち蕎麦のような感じです)にも活きてて、当然完飲。
そして花巻蕎麦。
季節的には暖かいお蕎麦の季節ではないのですが、これ、大好きなんです。
蓋を開けた時のこのふわっとした海苔の香り。
そしてやはり絶品でした。
素晴らしい海苔を使われています。
すんごい密度で作られている贅沢な海苔だからか、ゆっくりと汁にするするーっとほどけて溶けていくんですが、これが先ほどの密度の関係からかとろーっと少し塊になって海苔の佃煮のような感じのちょうど良い塩梅になるのでお蕎麦に絡見まくって素晴らしい美味しさです!
こちらもやはり完飲です(^◇^;)。
今回は手挽きが終わってしまっていたのは残念でしたが、でもやはり遠くまで来た甲斐があったと思える、僕の美味しいお蕎麦の一つの基準のようなものを再確認できて良かったです。
これからもまだまだこちらのお蕎麦を頂きに来たいと思います。
大変美味しかったです!
ご馳走様でした!