6回
2018/11 訪問
ひとつひとつ丁寧に作られたパキスタン料理
先週はビリヤニが売り切れていたので、数週間ぶりにビリヤニにありつくことができた。
土曜だったので、ちょっとライスがカピカピになりかけてはいたものの、しっかりと作り込んでいるのでちゃんと美味しい。チキンも大きなドラムが2本入っている。
この日はクミンの入ったライタはなかったので、玉ねぎと若いマンゴーを使ったアチャールだけでいただいたが、相変わらず秀逸な出来映え。ビリヤニの味に変化が出て飽きないね。
スイーツに珍しいのがあったので、少しずつ出してもらった。
丸い筒状のがロールというらしく、味はバルフィみたいなミルクのような風味がして、周りにココナッツをまぶしてある。バルフィよりもう少しもっちりした食感なので食べやすくて好きな味。
もう一つのは西洋のビスケットに似た味と食感。ルクディンさんはビスケットと言うと、ノーノーというが、少し塩分を感じるビスケットと言うのが伝わりやすいと思う。
パキスタンのスイーツは素朴な味だとは思うが、その分飽きることなく食べられる。
そしてこの日も社長さんがおられたので、パキスタンの話をいろいろ聞かせてもらい、結局滞在は2時間半。
今後の展開も含めて面白いお店だと思う。
2018/11/17 更新
2018/11 訪問
オーナーさんもなかなか面白い人
ビリヤニを求めて訪問したイヤマン。
この日は運悪く売り切れ。
この日はオーナーさんが来ていたようで、いろいろとお話も伺うことができた。
パキスタンで事故にあったようで長らく治療していたようだが、最近日本に戻ってこられたらしい。
なかなかお話好きな方のようで、仕事ぶりもパワフル。今後の仕事の構想なんかを聞かせてもらって、楽しい時間を過ごすことができた。
ここではビリヤニばかり食べていたのでカレーのイメージがあまりなく、正直ビリヤニ程には、、、なんて思っていたけど、ダルもチキンコルマもパヤも結構な高レベル。
ルクディンさんは日本語が喋れないのできちんと伝わったか分からないが、どうやら現地のホテルで修行したようなことを言っていたように聞こえたので、それならばこのクオリティも納得。
どれもきちんとプロが作った味がする。
チキンコルマやパヤはどれもしっかり作り込まれていて、ライタもクミンなんかのスパイスが入った、あまり他では見かけないようなものだし、スージハルワも作りたてでしっとりしていて日本人にも合う甘さに照準を合わせたスイーツだ。
パラタは普段そんなに食べることも無いけど、ギーの甘さと焼き具合が絶妙で、パラタが一気に好きになってしまった。
もちろんひとつひとつの料理を時間をかけて丁寧に作っているのもあるけど、パキスタン料理というジャンルでは個人的な満足度は愛知県一かもしれないなぁ。
こういうお店が愛知県にあったことに感謝。
2018/11/04 更新
2018/10 訪問
病みつきになりそうなライタ
この日はビリヤニを作る金曜に運良く訪問することができた。
店内で食べるタイミングではなかったのでテイクアウトではあるものの、手間をかけて作ったビリヤニをその日のうちに食べられるのは嬉しい限りだ。
テイクアウトしたのは、ビーフビリヤニ。
ルクディンさんはコルカタの出身なので、本来はフィッシュビリヤニの方が得意なのかもしれないけど、前回食べたカラチ式のビーフビリヤニがすごく美味しかったし、日本人としての性(さが)なのか、やっぱり牛肉を有り難がっちゃうんだよね。
食べてる途中に気づいたんだけど、今回はバスマティを使ってなかった。
スリランカなんかのブリヤニは短粒米のサンバライスを使うのが一般的ではあるけれども、パキスタン系や南インド系の本格的な料理店ではビリヤニにはバスマティライスを使うものと思い込んでいたので、これはちょっとした驚きだった。
でもバスマティみたいにパラパラしていたので、インディカの短粒米を使っているのかもしれないし、あるいは日本米をビリヤニ向けに上手く処理しているのかもしれない。いずれにしても別にバスマティで無くても良いくらいにちゃんとした美味しいビリヤニになっていた。
ただ今回はカラチ式のビリヤニとはまた違った作り方だったようで、辛さは程々でありながらスパイスの風味が立った美味しいビリヤニだった。
あとはライタも今回は独特な風味で、何だかある種の臭みを感じるライタだ。最初はピクルスでも刻んで入れているのかと思ったのだが、明らかに形が見えるのは微塵切りの玉ねぎだけなので良く分からない。強いてこれを日本人的な表現で伝えるとすれば、何だか米糠にも似た香りのようにも思った。
ただ決して嫌な臭みというわけでもなく、微妙に食欲も刺激されるような仄かな臭み。例えばチーズでも何でもあまり度が過ぎると嫌な臭みとなってしまうが、適度な臭みであればむしろ好印象を感じることがある時なんかの、ああいう感じなのだ。
何度か食べるうちに病みつきになりそうな風味にも思えたりして、今回はなかなか面白いライタを経験させてもらった。
同じように見えるビリヤニもなかなか奥が深くて面白いと思う。
2018/10/16 更新
2018/09 訪問
手間をかけたビリヤニが魅力的
十一屋の交差点近くにあるパキスタン料理店にやってきた。
間口が狭くて車が置けるのは本来お店の前の1台分のスペースのみ。でも昼時だけは奥の月極駐車場は停まっていないので、可能な限り建物に寄せる形なら駐車場通路に1台なら停めても良いらしい。
一般的に飾ることには縁のないムスリムらしく、店内は食事をするための必要にして最小限のスペースという感じ。
ルクディンさんはインドのコルカタ出身のムスリムらしいが、日本語は話せないながらも陽気で人懐っこい人柄だ。
ここは金曜にビリヤニを作るので、行けるのは大抵土曜日。チキン、マトン、ビーフ、フィッシュ辺りのルーティンのようだが、金曜は3種類、土曜になると2種類、日曜には1種類と言っていた。
多分残っているビリヤニの種類のことかと思うが、ルクディンさんとの会話は推測が8割くらいなので、それで合っているのかどうかが分からない。
日曜には運良く残っていたとしてもスパイス感は弱くなってしまっているようだが、何よりバスマティをキチンと長時間スパイスなどとともに炊き込んで作った色鮮やかなビリヤニが出てくることに感動する。
ビリヤニもいろんなタイプのものがあるとは思うが、このビリヤニはバスマティライスやスパイス、カレー、肉なんかを層にして長時間炊き込んで作っているようで、同じバスマティでもこうして白いのもあれば赤いのもあったりとカラフルだ。当然時間も手間もかかる料理なので、東京辺りの店だとビリヤニを作った日はそれしか提供しない、なんて店もあったりする。
ちなみにその店では、ビリヤニしか無いと分かったカップルが何も注文しないままそそくさと店を後にしていたのも目にしたこともあったが、むしろこういう店に知らずに出会ったとしたら、ものすごくラッキーだと思うべきなんだけどな。
フィッシュのビリヤニも珍しいが、この時使っていた魚は多分ブリ。日本人にも馴染みのある、至って食べやすい魚だ。辛さは他のビリヤニに比べて控えめな気もするけど、これくらいの方が魚の美味しさが感じられるようにも思った。
ルクディンさんによると、フィッシュビリヤニはインドとかバングラデシュ辺りが多くて、パキスタンはやっぱり肉が多いんだそう。そう言えばルクディンさんの出身もバングラデシュに近いコルカタだもんね。
ビーフも日本人には馴染みのある食材。
カラチ流(パキスタンの首都)というビーフビリヤニは、辛さもしっかり効かせていて香り豊かだった。
フィッシュも美味しいと思ったが、ビーフはパンチがあって結構好きな味だ。次からはビーフが残ってたら迷わずビーフを選ぶかテイクアウトすると思う。
多くのお店がシンプルなビリヤニを出していることを考えれば、ここみたいにしっかり長時間炊き込んで作るお店は名古屋では貴重な存在だと思う。
さすがに平日に仕事のあるサラリーマンとしては金曜の訪問は叶わないけど、土曜にランチやテイクアウトで食べられると考えたらもうワクワクしてきた。
ここはスイーツも面白いけど、特にビリヤニが用意されているであろう、金曜、土曜辺りは是非ローテーションの柱にしたいと思う。
2018/10/06 更新
この日は金曜日。
イスラム教徒はお昼の礼拝後にビリヤニを食べる習慣があるので、この手のムスリム相手のお店だと、通常金曜昼には出来立てのビリヤニがあることになる。
この日はチキンビリヤニのようで、シェフのルクディンさんは出来上がったビリヤニのタッパーをいくつもカートに積み込んで、近くのマスジドに販売に行くところだった。
いつもながら美味しいビリヤニで、ライタ、アチャールもほぼほぼ定番ながら安定感のある美味しさ。
この日のパキスタンのお菓子はジェレビ。マスジドに持っていくためにたくさん作っていたようで、出来立てのものをいくつかもらえた。
別にビリヤニが売り切れててもカレーも美味しいし、特にこの時期は身体を温める効果があるというパヤがあったりすると嬉しくなったりする。
日本語ペラペラの社長が言うには、宣伝も何もしてないということなんだけど、本格的に始動したらかなり忙しくなるかもしれないね。