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昼の開店時間頃に店先に到着し、約1時間並んで入店。もとより並ぶ覚悟で行ったので想定内であった。店先で感じていた程に店内はカレーの香りが強くはなく、空気中に鼻の奥をくすぐるような、うっすらとしたスパイスの香りが混じっている程度だ。 カレー屋さんのイメージは、店に入った瞬間に「あ~、カレーだわーコレ」という感じになるのだけれども、決してそうはならなかった(もちろんそれが悪いわけではない)。なぜかこの時点で既に普通のカレー屋ではない、と確信めいたものがあった。 メニューにはカレーの他にもビーフシチューやビーフストロガノフが並んでおり、そちらを食す人への香りの配慮もあるのかもしれない。あるいは、欧風カレーだから鋭い刺激的な香りのスパイス調合をしていないというだけかもしれない。 厨房と客席を隔てるカウンターには瓶に詰められたたくさんの種類のスパイスが並んでいる。小さな紙片に「カレー1人前に生姜とニンニクがそれぞれ13g、36種類のスパイスが12gはいっています」と記されて、カウンター上部に貼られていた。 発注したのは「ビーフタンカレー(季節の野菜トッピング)」。調理でも暫し待つ。 述べ約1時間半待ち、ついにカレーが目の前に運ばれてくる。トッピングで追加した季節の野菜は春野菜で、親指くらいの太さの青々としたアスパラガスがカレールウの上に鎮座していた。 ルウは濃い目のウォールナットのような色合いで、クコの実とパプリカが赤いアクセントをつけている。白米の上には少量のチーズとレーズンが散らしてある(これは後に口にした時、非常に“良い仕事”をしていることを舌上にて思い知ることになる)。ステンレス製の容器に並々と入ったルウをすくってみると、様々な旨味を凝縮して詰め込んだ、ドロリと粘度の高い重みがある。 そして同時に、とても上品なスパイスの香りが立ち上った。もう限界である。 とりあえず、先ずはルウだけ食す。見るからに濃厚なので、ごく少量。口に入れた刹那、感知するのは苦味だった。旨味と深さを湛えた苦味がファースト・インパクトとして訪れた後は、香味野菜やフルーツを由来とする(たぶん)これまた深い甘さがしっかりと存在感を主張してくる。 そして終盤に各種スパイスのピリッとした刺激と風味がごく控えめに顔を出したと思ったら、最後の最後で酸味が現れる。最後の酸味は、ミディアムローストからハイローストの間の煎り具合のコーヒー豆を上手くサイフォンで淹れた時に感じるような、油分が少なく、とても上品かつ雑味のない酸味だ。 多数のスパイスを調合し、さらに肉や野菜、果実のエキスが入り乱れ、幾重もの味と香りの層が重なっている複雑な味わい。入りの苦味とその後の甘み、そして最後に「キレ」の要素として出てくる酸味のコントラストが、非常に高い次元で融合しており、とてつもない「深み」と、そして丁寧に手間暇かけて調理した「時間」の重みを感じさせる絶妙で芸術的なバランスを保っている。 要はアホみたいに美味い。 ルウを白米とともに食すと、少量のチーズはスパイスの刺激を良い具合に和らげて包み込みまろやかな味わいを演出し、レーズンは中盤に感じる香味野菜や果実(たぶん)由来の甘さと結びつき、よりその甘さを引き出す役割を果たしている。計算し尽くされている(脳内ひこまろさんが「味の一級建築士や~」とエモーショナルなシャウトをしたのは言うまでもない)。 具は上記のアスパラ、パプリカの他にジャガイモ、カボチャ、人参もごろごろ入っており、けっこうなボリューム感。アスパラは極太だけれどもスジが全くなく、みずみずしい甘さをたたえている。根菜類はルウと絡み合い、それぞれに素材の甘みが引き立ち、スパイシーな要素と見事な共演を果たしている。 そして忘れてはならないのはビーフ・タンである。ルウに沈んだタンを引き揚げると、厚さ約1センチのデケえ塊が2片、強大な存在感を発揮しているのである。切るためのナイフは無い。すくい上げただけでホロリと崩れる程に柔らかく、白米の上にのせると、白米をすくう力でスプーンを接触させるだけで抵抗なく肉は断面を露わにする。タンの旨味とルウとの相性も当然ながら至高である。 最初口に入れた際には辛いとは感じず、舌を刺激するような表層的な刺激はほぼなかった。が、3分の1くらい食べたところで、身体の内側から熱くなり、気がつけば顔面に汗が流れているではないか。生姜とニンニクの効果なのか。 終盤になると野菜トッピングとデカくて厚いタンのダブル・アタックでかなりお腹いっぱいだけれども、満腹感を覚えているにもかかわらず、カレーはとてつもなく美味く在り続けた。 最後の1滴まで残さずキレイに食べきったところで、サービスのデザートはキウイのシャーベット。果実感を十二分に感じる濃厚かつ爽やかな味わいで、口の中をさっぱりさせて食事を終えた。同行した友人たちも「マジに美味かった」と、満足した表情だった。 値段的に頻繁に食べられるものではないかもしれないけれども、東京に行く機会があれば、あるいは東京に住んでいてカレーが好きであれば、並んででも食べる価値のある一品であった。 正直、二ヶ月に1度くらいのペースで食べたい…。
2017/05訪問
1回
この日は「前菜盛り合わせ」「島野菜のグリル ビスマルク風」「鴨肉のロースト」の3品をオーダー。 まずは「前菜盛り合わせ」。シャキシャキっとした歯ごたえと淡いお酢の酸味が効いたニンジンのラペ、独特の食感にまろやかなソースが絡む宮古ゼンマイのクルミソース、1杯のポタージュスープを1口で食べたかのような感覚を覚えるバターナッツかぼちゃのムース、自家製パンと相性抜群のリエット、風味豊か且つさっぱりとした後口のヘチマのバルサミコ漬け、濃厚だけれどもくどくなく滑らかな舌触りの鶏レバーのペースト、肉のうまみがギュッと凝縮されたパテ・ド・カンパーニュ、かみ締めるとじわりと旨味がしみ出してくる蒸し鶏、ゼラチン質にマスタードの酸味と風味が抜群に調和したてびちのテリーヌ。てんこ盛りである。前菜はハートランドの生で。途中からボディがしっかり目で、フルーティかつ甘さを感じる白ワインで(銘柄メモるのを忘れた…)。 続く温菜には島野菜(小松菜とうりずん豆)のグリルをビスマルク風で。青々とした野菜のミネラル分を感じる大地の香りに、目玉焼きの黄身をくずして絡めると、シャキっとしたフレッシュな食感とトロリまろやかな黄身とが調和する。そこで主張し過ぎない存在感を発揮する、良いバランスの塩気を帯びたアンチョビのクリーム・ソースが絶品。 そしてメインはカモ胸肉のロースト。シェフからは「胸肉は1枚で焼きたいですし、その方が抜群に美味しいですからね。やっぱり肉はドカンといかないと」とのお言葉。文字通りドカンとした“肉塊"がサーブされた刹那、その迫力を真に受けて「おぉ…!」と声を上げる始末笑。おそらく1人前150g以上ある塊であった。側にはローストしたジャガイモと、リンゴのピューレが添えられており、このピューレが鴨脂身の旨味と見事に調和し、口の中が幸せでいっぱいに。もちろん、鴨肉には赤ワイン。しっかりとタンニンを感じるトスカーナのナチュールで、単体で飲むと多少クセが強く感じるのだけれども、しかし肉と合わせると口の中の脂身を流した後、単体で飲んだ時とは違う果実味が立ち上がってくる。絶妙なペアリングであった。
2018/09訪問
1回
1回
美味い酒と美味い肴と スタートはアサヒ熟撰で、お通しは青菜とエノキの煮浸し。優しいがしっかりと香る上品な出汁に、油揚げの香ばしきアクセントがにくい。 続いてはこの日おすすめのお造りをいただく。鯖、コハダ、赤貝、青柳、平目、そして生トリ貝と本マグロの中落ちである。合わせるは富山の富美菊酒造の「羽根屋 純吟煌火」。飲み口でしっかりとした芯を感じつつも、後味はさっぱりとまとまり、青魚、貝類との相性がしこたま良い。瞠目すべきは貝類であった。おそらく人生で初めて口にする生トリ貝は、瑞々しく水晶のような光沢を放ち、口に入れて咀嚼したならば表面の薄い膜の層が持つ刹那的なコリっという歯ごたえがあったあとは信じられないほどの柔らかさで、とろけていくその身からはクリーミィな甘みと、決して“くさみ”ではない微かで極めて上品な磯の香りが口腔内を満たす。赤貝はしっかりとした歯応えを適度に楽しみつつ、あの例の飲み込めない筋が居座ることはない。数回顎を動かせば夕陽が暮れゆく海辺で不図すれ違った名も知らぬ美しいあの人の残り香と思しき素敵な潮の余韻と甘みを残し、喉の向こうに消えてゆくのである。そしてこちらも初めて口にした青柳は、薄めの切り身の噛み締めた心地が軽やかで、ほのかな甘みを感じさせる。これらの貝全てが、不快感を伴う生臭さとはほど遠く、大袈裟だけれどもここにきて初めて貝を「美味い」と心底感じた。 続いて発注したのは「焼筍」と「メバルの煮付け」。酒は和歌山は名手酒造の純米酒(中取り)「黒牛」を大将に言われるがままにチョイス。「黒牛」は落ち着いた旨味を感じさせるやや辛口で、焼筍の甘みと香ばしさを増幅させる相乗効果を発揮。筍はおかみさんが出す時に「何かの味に似てるから、当ててみて」というクイズを出題してきたので、おっ、と思いながら一口シャリっと齧ってみれば、1発で完全にとうもろこしの味だと知覚した。とうもろこしほどの甘みはもちろんないが、軽やかな歯応えにほのかな甘み、そしてきつねの焼き色の香ばしさが口の中に幸福を運ぶ。そしてメバルはというと、型崩れなく綺麗に煮付けられ、甘辛いタレがじんわりとしみている。箸を入れれば身はホロホロとくずれ、容易く骨との別れを告げる。味付けも極めて絶妙、メバルの身の風味と旨味をしっかりと感じられるように濃すぎず薄すぎず、抜群のバランス。もちろん「黒牛」が合わないはずがない。気がつけば杯は乾いていたのであった。 もう1種ほど日本酒を飲みたき心地を抱き、最後に発注したのは広島は金光酒造の純米吟醸「賀茂金秀」 。華やかな香りが漂い、酸味が爽やかさを運び、そして軽やかでいて確かな存在感が舌を撫でるその味わいは、単体で飲んでもいいがやはり肴は欲しい。何かつまみないすか、と聞いて出てきたのはフォアグラかと思うようなボリューミィなあん肝だった。まずはそのまま食べると、ブリッとした身がすぐさま口の中でシルクのように滑らかなクリームに変容する。さらに、添えられた柚子胡椒を乗せて2口目を食べれば、ピリリと舌を刺激するスパイシーさはあん肝の甘みをさらに際立たせ、柚子の風味はクリーミィさを和らげて口の中をさっぱりとさせてくれる。そこに「賀茂金秀」をクッと流し込むと得も言われぬ至福が、そこに確固として存在するのであった。 「美味い」という言葉をこの2時間足らずの時間に何度発したことだろうか。美味い肴と美味い酒を、ゆっくりと時間をかけて味わうことが、とてつもなく幸せなことの1つである、ということをしっかりと感じるひと時だった(頻繁に行ける値段ではない)。
2018/03訪問
1回
肉を欲してネットの海を漂っていたらば、赤々とした肉塊が目につき、これは行かざるを得んということで男3人で初入店。 とりあえずイチオシの「伝説盛り」をすぐさま発注すると、運ばれきた重みのありそうな肉の塊たち。塊は塊のままに火入れがなされ、四方をこんがりと焼いたらハサミでカットしていざ実食。 2.5cmはあろうかと思われる分厚いタンは驚くほどの柔らかさで噛み締めれば噛み締める程に肉汁が口内を支配し、見た目には少々サシが多いかなと思ったハラミは脂の旨味と赤身の旨味がバランス良く調和しておりしつこさなどなく、赤き輝きを放つヒレはコクのある濃厚な風味が訪ったかと思えばはかなくほどけたのであった。 この他、甘めのタレと卵黄を絡ませて濃厚かつマイルドな味わいに仕上がった和牛ハラミ刺し、オススメ赤身盛り(Mサイズ)、キムチ盛り、赤スープなどを食らい、さらに特大ジョッキのビールも含めて炭酸アルコールを1人あたり3〜4杯摂取。 お会計もびっくりする程高いわけではなく、むしろ満足感から言えば安いくらいで、あまり間をおかずに再び訪れようと固く心に誓ったのは言うまでもない。
2018/02訪問
1回
上京に合わせて友人が予約してくれ、1軒目でビールとちょっとしたツマミで試運転をしてから店へと移動、早速コースを発動させ、仕切り直しのよなよなエールにて乾杯、1品目に小ぶりにカットされてタマネギが散らされたかつおタタキをつまんでいると早速、名物的肉塊であるところの俗に言う「肉のエアーズ・ロック」が鉄板の上に置かれるとテーブルを囲む我々(5人)からは自然と歓声があがり、その麗しい赤身の両面をじっくりと焼き始める間に鉄板わきでニンニクを香ばしく炒めつつ、シンプルな醤油味の海鮮焼き(俺はエビを、他の皆様はホタテをチョイス、イカも選択肢としてあった)を食らいつつ、店員がひっくり返したこんがりと焼けた肉の表面にニンニクとバターを乗せてまた暫し焼いているとついにカットの刃が入り、輝かんばかりのレアで深紅の断面がその姿を顕わにした刹那、辛抱たまらずに大きめの断片を口に放り込むと、焼きたての熱さが去った後に香ばしさが押し寄せ、ニンニクのガツンとした香ばしさとインパクトがきたかと思いきやそれがバターのまろやかさに包まれており、柔らかな肉を噛みしめたならば大量の肉汁が湧きだし口内が美味に満たされる、という流れを贅沢にも数口分味わい、体内に流し込むアルコールはというとよなよなエールから生搾りのレモン・サワーに移項しつつ、惜しみながらも肉を平らげるとこれまたでけえメンチカツが鉄板の中央に運ばれてその周囲に千切りのキャベツで土手が築かれ、ヘラでメンチカツに切れ込みを入れたならば信じられない量のミート・ジュースが溢れだし、中島みゆきさんの「地上の星」が脳内BGMとして流れる中、鉄板上にメンチ・ダムが「プロジェクトX」的なドラマティックな大した苦労もなく秒速で完成し、やはりすぐさまその断片の1つを口に運ぶとまたもや口の中は至福空間と化したのだけれども、メンチの美味さもさることながらその大量の“肉汁洪水”を吸って多少くたくたになったキャベツの千切りがまた絶妙な存在感を発揮しており、正直なところメンチそのものよりもこのキャベツの方が印象に残っているようなところもあったりして、その後の〆であるところのもんじゃ焼きもデザートのパイナップル・シャーベットもそつなく完食し、来店前に沖縄にて密かに前もって調査していた際に感じていた果たしてこのコースは食べきれるのだろうかという若干の不安も完全に杞憂に終わり、店を後にしたのであった。 (※ほぼほぼ肉の印象しかないので写真は肉のみ)
2017/10訪問
1回
1回
1回
昼前に店先に到着したのだけれど、既に30人程の人たちが列をなしていた。連れと合流するまでの最後尾への並び直しなどあり、入店まで1時間半以上並んだ。 そうつまり、1時間半以上にわたって、店先でとんかつを揚げる香ばしき芳香をかぎ続け、浴び続けていたことになる。空腹感とハードルはほとんど極地まで達している状態と言ってもよかった。 隣のテーブルに座っている、前に並んでいた女性2人組の席にとんかつが運ばれてくる。次だな、と連れに目配せをする。ゴォォと低いうなり声を上げる厨房の換気音が店内を満たす中で、無言の会話が成り立っていた。 俺は店員が外で呼び掛けていた本日限定という鹿児島産黒豚を使った「シャ豚ブリアン」、連れはレギュラー・メニューの栃木県は霧降高原豚を使った「シャ豚ブリアン」を発注した。 ちなみに「シャ豚ブリアン」という名称は言わずもがな、牛肉の稀少部位「シャトーブリアン」にちなんで名付けられており、つまりはヒレ肉の最も柔らかくて美味な部位のことらしい。 とうとう膳が眼前にきた。 メインとなるとんかつにはシャキシャキとした歯ごたえを良い具合に感じる程度の絶妙な細さにスライスしたキャベツが山盛りで添えられ、青菜と油揚げの煮浸し、牛蒡のきんぴら、キャベツとキュウリと大根の漬け物の小鉢と、さらにニンジンとジャガイモそして細切れの豚肉(おそらくバラとロースの混在)がたっぷりとブチ込まれた豚汁の椀も並んでいる。言い忘れたが、基本的にメニューは定食である。 何はともあれ、先ずもってとんかつに箸をのばす。衣はほとんど白に近い黄色で、低温でじっくりと揚げていることがうかがえる。パン粉の目は粗くて軽い。100g程度の塊が1口大と、2、3度かじって食べきる程度の大きさに切り分けられている。 1口大の方を箸でつまむと、口の中に運ぶ前に1度目の衝撃が訪れる。とんかつをつまむ箸にさして力を入れていないのにも関わらず、とんかつの肉部分に箸先がすっと入っていく。常温よりも少し高い温度に温めたスプーンでアイスクリームをすくっているような、抵抗なく差し込めるようなあの感覚だった。肉が切れてしまう前に、口内に放り込む。連れほとんど同時に一口目を口に入れていた。目が合うとゆっくりと頷き、再度無言の会話。次元が違う。 肉は繊維の存在を一切感じさせず、信じられないほどに柔らかい。かみ締めた瞬間、閉じ込められた肉汁が旨味とともにしみ出し、とても濃厚な豚の味わいが口の中を占める。 長時間煮込んで仕上げたとんこつスープをさらに濃縮したようなエキス。あるいは人によってはこれを「豚肉臭さ」と評すかもしれないが、動物肉特有のくさみが現れるか現れないかの絶妙なタイミングで、衣の香ばしさがやってくる。衣が豚肉と接する部分はけっこう厚くしっとりとしており、豚の脂と旨味がしみ込んでいる。 一口大ではない、やや大きなかつをかじる。ほろり、とかみ切れ、歯の間に繊維が挟まる心配は微塵もする必要がない。 味付けは、とんかつソースと岩塩が卓上に並べられていたので、双方試しはしたが、完全に岩塩一択という結論に達した。とんかつソースで食すと、一気に“普通のとんかつ”のような味の印象になってしまうのである。 一口一口味わいながらとても美味しく食べたのだけれど後半、増量バージョンを発注していたためにさすがにちょっと油が腹にひびき、食後コーヒー屋さんを求めて歩き、カフェ・ラテを1杯飲んで落ち着いた。 とんかつのパラダイム・シフトが成された日となった。