モグモグの実さんが投稿した温石(静岡/焼津)の口コミ詳細

モグモグの実の一人食べ歩き放浪記

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この口コミは、モグモグの実さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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温石焼津/日本料理

9

  • 夜の点数:4.4

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク -
9回目

2023/12 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

今年最後の温石

2023年12月の夜です.

今年最後の静岡です. 今夜はお誘いいただき焼津の温石さんで今年の和食納めということでやって来ました. いつものように焼津駅から歩いたのですが、今年はやっぱり温かいですね. お店に着いた時にはちょっと汗ばむくらい.

中に入るとカウンター席は満席ですね. 年末年始ということもあって温石ファンが揃ったようです. 出汁でしょうかいい香りが漂っていて早くも食欲中枢を刺激されました.

変わらず駿河湾の食材を繊細に扱った料理の滋味は胃袋に染み渡ります. 季節を変えて通いましたが年末の温石さんも期待を超えた料理でした.

今年最後の温石さんの料理は以下の通りです.

◇ふろふき蕪
柔らかく炊いた蕪には出汁がこれでもかと染み込んでます. 舌でトロンと潰せそうな柔らかさですけど蕪の繊維を感じるます. 味噌はほんのり甘い.

◇鯵の砧巻きとオデオごぼうの素揚げ
正月らしく膾をイメージして酢を効かせた大根で巻いてます. 脂がのった鯵は酸味といいコラボ. 素揚げの牛蒡は家にあったらオヤツにポリポリ食べそうな美味しさでした.

◇お椀
・甘鯛
・筍
しっとりといい意味で水分が残っている魚はサスエ鮮魚店の仕立てとご主人のコラボの賜物か. にしても旨い. 初物の筍も柔らかく美味しかった.

◇お造り
・鮃
・泥障烏賊
でっかい鮃はかなりの弾力です. これは歯応えと旨味がすごい. 逆に泥障烏賊は蕩けるようなねっとり感.

◇根深葱のおかき揚げ
運ばれてくる時から葱の香りが漂って来ます. ザクザクの香ばしい衣を纏ったトロッとした葱はお代わり所望の逸品でした.

◇赤座海老の焼きしゃぶ
半身でも口に入りきらない大きさの赤座海老. 適度な歯応えが残って噛むと海老の甘みがジュッと出てきます.

◇玉取椎茸の炭火焼
赤座海老の味噌と卵をかけていただきます. 椎茸の旨味に加えて味噌と卵のコクがプラス.

◇赤むつ
蒸した赤むつに春菊の組み合わせ. この赤むつが凄かった. 食感を残しつつ、口の中でスッと融けていくような繊細な身です. 脂も上品で後に残らない.

◇金目鯛
待ってましたのおきまりの金目鯛. 炭火で炙った身はしっとり柔らか櫛田やっぱり美味しい. 今年最後に食べられて良かった.

◇スナップエンドウと菜の花
胡麻酢をかけて. さっぱり口直し.

◇煮えばな
ツヤツヤでいい香り.

◇蛤鍋
蛤と白菜に蓮根饅頭. 蛤からの出汁と白菜からの甘みでいくらでもお腹に入りそうな鍋.

◇土鍋ご飯
太刀魚と芽キャベツのご飯です. 漬け焼きした太刀魚は香ばしく、芽キャベツはほのかに苦い.

◇玉子とじご飯
蛤出汁と玉子でとじたご飯. つるっと胃袋におさまります.

◇メジマグロの漬け丼
色合いがきれいなメジマグロ. 〆のご飯の最後も旨い.

◇とちおとめ
香りも味も甘い.

◇きんつば
南瓜のきんつばを目の前で炙ってくれます. 中には自家製甘納豆. これは穏やかな甘さ.

◇抹茶

ごちそうさまでした.

2023/12/31 更新

8回目

2023/08 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

晩夏の焼津

2023年8月の夜です.

この日は半年ぶりに焼津まで出て来ました. 目指すのはもちろん温石さんです. ちょっと涼しさも出てきた夕暮れ時を駅からお店までてくてく歩いてお腹を動かしていきます.

まだ完全に暗くなる前にお店について、小さな庭を通り抜けて建物に入ります. もう秋の虫の声がしていました.

さてさて夏も終わりを迎えて次は秋というシーズン. この日も両方の季節の味を楽しみました.

鯵の胡瓜巻きや金目鯛も定番で美味しかったのですが、この日は一番はおかき揚げでした. これだけでもお代わりしたいくらい. お造りも安心の美味しさでした. 最近は野菜の美味しさに目覚めてきました.

この日のコースは以下の通り.

◇焼き茄子の胡麻豆腐掛け
精進料理に倣った料理. 緩くした胡麻豆腐がソースっぽく、香ばしい.

◇鯵の胡瓜巻き
海が落ち着いて久しぶりにいい鯵が上がったとか. 脂と旨味がのった鯵と胡瓜の爽やかさの相性がいいですね.

◇鮑
蒸した鮑に肝ソース. 噛んだ時に滲み出る旨みも薫りも素晴らしい. 合わせたのはモロヘイヤのお浸しなんだけど、杉山さんの「その辺で採れた」という表現が面白い.

◇お椀
椀種はメバルと冬瓜. 炭火で火を入れたメバルはふっくらと仕上がってます. 魚の旨みを引き立てるのが控えめの出汁. これを含んだ冬瓜もまた旨い.

◇お造り
・目一鯛
・神道烏賊
ぷりぷり目一鯛にプチっとした食感の烏賊. やっぱり温石さんの刺身はいい.

◇甘長とうがらしのおかき揚げ
ここのおかき揚げはどの食材でも中がとろりと蕩けるように仕上がっていて大好きなのですが、この日も美味しかった. 口にした時の香ばしさも楽しい. 合わせたのは鱧の玉子の醤油漬け.

◇長芋そうめん
焼物に向かっての口直し. チュルチュルでさっぱり.

◇焼物
・金目鯛
・藤枝の椎茸
温石さんの代名詞と言ってもいい金目鯛の焼物. 口の中でジュっと広がる旨みは巧みな火入れの賜物. 椎茸も瑞々しい.

◇枝豆摺流し
枝豆の甘みがじんわりと染み入ります.

◇土鍋ご飯
最初の一膳は炊き立て. ご飯の香りと甘さが引き立つ一膳.

◇知床牛
炭火でじっくり焼いた知床牛に折戸なす、オクラ. 牛も旨いけどこの折戸なすが旨い.

◇土鍋ご飯
・玉蜀黍ご飯
・お焦げの出汁茶漬け
・鰯の蒲焼き丼
〆のご飯三連発. 玉蜀黍の甘さにテンションが上がり、最後の蒲焼きでまたまたテンションが上がりました.

◇甘味
・巨峰
・シャインマスカット
・南水 ロイヤル

◇抹茶

お酒
・開運 玄兎 純米吟醸 藤枝
・九頭龍 氷やし酒 福井
・悦凱陣 純米酒 香川
・小夜衣 山廃 菊川

また季節を変えて来ます.

ごちそうさまでした.

2023/08/31 更新

7回目

2023/02 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

静岡の強力打線

2023年2月の夜です.

この日は焼津でマイレビュアーさんと夕食. 前回が8月ですから半年ぶりですね. もうちょっと早く来たかったのですがなかなかそうもいきません.

いつものように焼津駅から15分程度歩いてお店につきました. カウンター内ではすでに炭火がスタンバイ. まもなくご主人が現れて挨拶して料理がスタート.

◇聖護院大根のふろふき
ホクホク大根で体が温まるスタート. 味噌にちょっと黒胡椒というのが絶妙な味でした.

◇真烏賊とプチベール 肝ソース
その場で烏賊の肝を取り出してソースにしています. 烏賊の歯応えも良いですがこの肝ソースの味がまた抜群.

◇お椀 イトヨリダイ しめじ 柚子
ふっくらした身は繊維質の舌触りがいいですね. 皮目が特に美味しかったです. 吸い地にも魚の旨味が出て美味しかった.

◇鮃 縁側
特大サイズの鮃がお造りで出て来ました. モチモチした弾力がある身は大きな魚体なのに繊細な旨味です. そして縁側も特大サイズ. これぞ筋肉という食感でアミノ酸の旨味を感じます.

◇もち鰹 
今回もご一緒したマイレビュアーさんの神通力でもち鰹にありつけました. 死後硬直していない身は柔らかくそしてはっきりした鰹の風味を楽しめます. いやこれは美味しかった.

◇海老芋 おかき揚げ
静岡県磐田市の海老芋. ホクホクした柔らかさですね. 海老芋大好きにはたまらない.

◇赤座海老の焼きしゃぶ
目の前で大きな赤座海老を捌いてくれます. ちょっと炙ったことで甘味が強くなって身も引き締まって美味いですよ、これは.

◇えぼ鯛 柚子香蒸し 柚子胡椒 春菊 肝ソース
港に揚がってすぐに〆たというえぼ鯛. 蒸して火が入って真鯛に劣らない美味しさ. この肝ソースが美味.


◇藤枝椎茸 赤座海老の味噌と卵
炭火焼きした椎茸に赤座海老の味噌と卵を付けていただきます. これは日本酒が進む悪魔の美味しさ.

◇金目鯛
これは鉄板の美味しさ. 鱗のパリッとした食感と皮目から身にかけての旨味はいつもの通り.

◇赤蕪と白ミルガイの胡麻酢和え
金目鯛の脂をさっぱりと口直し.

◇太刀魚と麻機蓮根の挟み揚げ
麻機蓮根はなんでこんなに繊維がねっとりしているのが か. これが太刀魚のホクホク感と合うから不思議.

◇ご飯
・炊き立て
・神頭烏賊と新牛蒡、菜の花ご飯
・鰹漬けご飯
春が目の前に迫ってると実感するご飯です. 烏賊に牛蒡と個性が強そうな組み合わせでしたが意外な相性で美味しかった. 鰹をここでも味わえて満足です.

◇甘味
・きらぴか
・春菊餅

日本酒
・森本
・初亀
・香住鶴
・温石

定番のもち鰹に金目鯛の美味しさは言うことはありませんが、行くたびに様々な焼津の魚、静岡の食材で舌を楽しませてくれます.

味つけは素材の味を活かしていて濃い味ではないですが、輪郭がはっきりしていてホームランバッターが並んでいる感じです. そりゃ食べログゴールドも取りますね.

また来ます. ごちそうさまでした.

2023/02/17 更新

6回目

2022/08 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

静岡県の幸が揃う

2022年8月の夜です.

浜松から東海道線で揺られること1時間で焼津駅に到着. 静岡まで来ちゃったらここには外せないお店があります.

いつもの通り夕暮れの市内を歩いてお店に向かいました. 軽い運動でお腹のウォームアップをした後に、店員さんに迎えられてお店に入ります. 庭を通って店内に入るのですが、夕暮れの庭から聴こえてくる虫の声に夏の終わりを感じました.

さていつもの通りご主人にご挨拶して2時間あまりのコースを堪能しました.

この日一番の美味しさだったのはお椀でしょうか. 前回の鯵のお椀の美味しさにはびっくりしましたが、それを凌ぐかもしれない美味しさ. 白甘鯛のほっくりした美味しさにはびっくり. ご主人はマエダさんの魚がいいからと謙遜されますがそれを仕立てる腕も見事.

もち鰹は普通の刺身に加えてハラモのタタキ、そして揚げた心臓と、旨いところを食べ尽くした感じ. 焼津ならではですね.

季節の定番となった感がある鯵の胡瓜巻きや白茄子のおかき揚げもお見事. この季節はこれを楽しみにしてきました.

そして金目鯛. 温石さんの金目鯛が一番好きかもしれません. 炭火でじっくり焼いて、脂が炭に落ちた時の音までたまらないですね. 美味し口直しいただきました.

この日の一通りは以下の通りです.

◇先付
・落花生豆腐
・無花果
・隠元
◇お凌ぎ
・鯵の胡瓜巻き
◇お椀
・白甘鯛
・冬瓜
◇向付 
・もち鰹
・ハラモ
・ジンドウイカにモロヘイヤと自家製マスタード
◇揚物
・白茄子のおかき揚げ
◇蒸物
・黒鮑
◇揚物その2
・もち鰹の心臓
◇焼物
・金目鯛
・椎茸
◇口直し
・枝豆の摺流し
◇炊き合わせ
・蛸
・ミニオクラ
・賀茂茄子
◇ご飯
・煮えばな
・生姜ご飯
・カマスと万願寺唐辛子
・お焦げ
・お焦げご飯に浅利出汁
◇甘味
・シャインマスカット
・藤峰
・幸水
・焦がしくるみ餅

またそんなに時間をおかずに来ようと思います.

ごちそうさまでした.

2022/09/13 更新

5回目

2022/05 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

海と山の幸

2022年5月の夜です.

この日は雨の中を静岡は焼津までやってきました. お目当てはもちろん温石さんです. もう前回から半年空いてしまいましたがその時の感動は今も冷めやらぬという感じです.

この日もいつもの通り焼津駅から20分くらいのんびりと歩いてお店に着きました. 店内カウンターにはお誘いしたマイレビュアーさんが既にお待ちです.

ゆったりとしたカウンターで炭火がはぜる音を聞きながら、静岡県下から集まった食材を調理するご主人の手捌きを眺め料理に舌鼓を打ちました.

この日の料理は以下の通りでした.

◇鯵の胡瓜巻き
胡瓜巻きは1年ぶりでしょうか. 内側に胡麻と梅肉を忍ばせていて、胡瓜に包まれた弾力ある鯵の脂と良い組み合わせ.

◇白魚と新玉葱の和物 オニオンフライ
今朝揚がった白魚を新玉葱と和えてます. 白魚も美味しいですが新玉葱のシャキシャキ感が良いですね. 温石さんには珍しい力強い味です. 上にかけたオニオンフライがいい味を足しています.

◇豆鯵の唐揚げ
途中で豆鯵を揃えたお皿を見せてもらいました. 小さくても目ヂカラがある魚. 揚げたことでサクッという軽い食感と小さくてもふっくらした身になってます.

◇お椀 鯵と管牛蒡
お椀の椀種は何と鯵. つみれでお椀に入るのは食べたことがありますが身がそのまま入るのは初めて. 匂いとかどうなんだろうと見ていて不安になりましたが何とこれが絶品. 鯵の生臭さは皆無で心地よい旨味だけが味わえます. 「良い鯵が入ったから」ということでしたが、是非また食べたい.

◇お造り アカムツと泥障烏賊
朝どれアカムツは身が新鮮で弾力あり. 泥障烏賊は身の甘さに悶絶です.

◇アスパラガスのおかき揚げ
噛んだ時の瑞々しさがたまらないですね. 揚げ料理ですが蒸し料理みたいなフレッシュさです.

◇伊勢海老
プリプリの伊勢海老にその味噌を和えていただきます. 身と味噌のマリアージュに日本酒が進みます.

◇金目鯛
このお店のシグニチャーディッシュ. 金目鯛は身から滴った脂が炭火に落ちて立ち上る炭の薫りを纏って匂いでも楽しませてくれます. ふんわり火が入った身もパリッとした皮もたまらない美味しさ.

◇椎茸
シュッと旨味を含んだ水分が噴き出てくる、そんな椎茸です. どこで取れるんですか?と聞いたらちょっと離れたところとおっしゃるので徒歩圏内かと思ったら、車で30分くらいだそう. 徒歩圏内でこんな美味しい椎茸が生えていたらたまらないですね.

◇ながらみと葉玉葱の酢味噌和え
葉玉葱のシャッキシャキ感が美味しかった.

◇蛤と丸茄子の炊き合わせ
蛤から出た旨味のエキスを茄子が吸って何とも言えない美味しさ. いい組み合わせですね. 最後に来てまたお酒が進みます.

◇土鍋ご飯
・蚕豆と自家製唐墨
・桜海老
・のど黒と蛤の出汁かけご飯
どれも美味しいのですがやはりこの季節は桜海老. 桜海老ご飯は香ばしくサクサクした食感が素晴らしい. この時期だけの逸品.

◇グレープフルーツと紅茶のゼリー
グレープフルーツと紅茶の組み合わせ. 別々に食べて飲んだら合わなさそうだけど一緒にすると不思議にピッタリ.

◇玉蜀黍の葛焼き
◇抹茶
最後は玉蜀黍の甘さと抹茶で〆

半年ぶりでしたがやっぱり焼津まで来る価値がある料理です. 駿河湾から揚がる魚介が注目されますが、それ以外も静岡産にこだわりここでしか食べられない料理を作り上げています.

次は季節をかえてまた来ます.

ごちそうさまでした.

2022/05/16 更新

4回目

2021/10 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

山海の味覚満載

2021年10月の夜です.

三島へ出張で行って一仕事終えた後に焼津まで遠征です. この日はいつも誘ってくださるマイレビュアーさんを逆にお誘いしました.

雨がやんだ後の道を、食前の運動として20分ほど歩いてお店につきました. 定刻ギリギリになってしまいましたが店員さんがお店の前で待っていてくださいました. 雨露に濡れた植物が美しいお庭を抜けてカウンターに着席しました.

◇胴満蟹と水菜のお浸し 自家製マスタードで
浜名湖の胴満蟹の身はしっとりして甘味が詰まってます. 下手な火入れをすると身がパサパサになってしまうのだとか. 自家製マスタードが程よい酸味のアクセント.

◇落花生豆腐と無花果
県内産のおおまさりという落花生で作った落花生豆腐です. モチモチした弾力がすごい. 添えたローストした落花生の薫りがまた鼻腔を刺激して食欲増進です.

◇カサゴの酒蒸しと山伏茸
カサゴのふっくらした身からでた旨味をシャクシャクした茸が全部吸った美味しさ倍増.

◇ハタ
朝に水揚げしたハタ. 皮を残して炭を皮に当てて香ばしく仕上げてまず. 皮目の脂と身の旨味が混在してめちゃ旨い.

◇スマ
鰹の仲間みたいだけど味はどちらかというと鮪寄り. 刻んだ玉葱とタレと一緒にいただきました.

◇あさはた蓮根のおかき揚げ
香ばしい衣に中のシャキシャキ蓮根. 蓮根の繊維質が多く糸を引く感じ. 上にのるのは烏賊墨でした.

◇伊勢海老
目の前で捌いた伊勢海老を炭火でちょっと炙って海老味噌をのっけていただきました. 身のプリッとした弾力がたまらない.

◇金目鯛
温石さんに来たらやっぱり食べたい金目鯛. 皮目はパリッと、身はふっくらして口に入れるとエキスが滲み出る抜群の焼き加減. 添えられた山椒醤油もまた旨し.

◇柿白和えと銀杏
旬に入った柿. 甘さがたまりません.

◇土鍋ご飯炊き立て
ご飯第一弾は炊き立てを味わいます. 県内の牧之原でとれたコシヒカリの新米. いや、甘さと薫りが広がります.

◇海老のそぼろ餡掛け
焼き長茄子とほうれん草、海老にアツアツ餡の組み合わせ. 出汁の美味しさにご飯前のホッと一息.

◇舞茸ご飯 
蒸し焼きにした舞茸の鍋の中に炊きたてご飯が投入されます. 舞茸から出るエキスをたっぷり吸った舞茸ご飯は雑炊とも違い舞茸のエキスしか吸っておらず薫り、味ともに鮮烈でした.

◇甘辛唐辛子と唐墨ご飯
第三弾は炙った唐辛子と唐墨のご飯. 唐辛子のピリッとした辛味に唐墨の塩気のアクセントがよくおかわりしたいくらい.

◇スマのお茶漬け
第四弾は〆としてお茶漬け. それもスマの身を混ぜ込んで風味豊かです. サラッと完食.

◇梨とピオーネ

◇薄茶と栗の薄皮どら焼き
ほぼ栗なんじゃないかと思うくらいの濃い栗餡でした.

この夜は期待通り静岡の海と山の秋の味覚満載でした. いつ来ても季節の地のものが揃っていて楽しみが尽きません. また季節を変えてきます.

ごちそうさまでした.

  • 胴満蟹と水菜

  • 落花生豆腐と無花果

  • カサゴと山伏茸

  • ハタ

  • スマ(ハガツオ)

  • スマ

  • 蓮根のおかき揚げ

  • 伊勢海老

  • 金目鯛

  • 柿の白和え

  • 新米の炊き上がり

  • 海老のそぼろ餡掛け

  • 舞茸ご飯

  • クリタケの味噌汁

  • 唐辛子と唐墨ご飯

  • スマのお茶漬け

  • 栗餡の薄皮どら焼き

2021/10/18 更新

3回目

2021/04 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

春の静岡を食べる

2021年4月の夜です.

春の陽気の中で焼津まで出てきました.

気がついたら前回から8ヶ月ぶり. 夏でしたから秋、冬と2つも季節を飛ばしてしまいました. その間食べログアワードもとって大躍進です. 取る前から素晴らしいお店でしたが、益々注目を集めるお店になりました.

コロナ禍ですがカウンター席の間を空けてゆったりとした空間での食事となりました.

さて静岡の食材をふんだんに使い季節の味を感じさせてくれる温石さんですがこの日も楽しませてくれました.

この日頂いたコースは以下の通りです.

◇ジンドウイカにプチヴェール、うどに黄身酢かけ
大きな平貝の器に盛り付けられてやってきました. 一見ホタルイカに見えたジンドウイカは柔らかく、そしてホタルイカよりも濃厚な磯の味がします.

◇赤むつの酒蒸し
脂がのった魚の美味しい酒蒸し. 赤むつの脂と美味しさが滲み出たスープも残らず飲み干しました.

◇お造り(黒むつ 泥障烏賊)
黒むつの刺身は初めてですが、脂と旨味が混在して実に美味しかった. 泥障烏賊のねっとりした食感もよいですね.

◇浅利お粥
ここでお粥登場. 浅利のいい出汁が出てます. 春の食材ですね.

◇アスパラガスおかき揚げ
カリカリした食感と中からジュワッと出る水分のコンビネーション. 旬のアスパラの美味しさ爆発.

◇ながらみ 菜の花
ながらみとは巻貝の一種だそうです. 茹でたながらみと菜の花の上にはナッツ. 初めて食べた貝ですが柔らかく甘さがあって美味しかった. 静岡で採れるんですね.

◇豆鯵唐揚げ
最初の方にきれいに並べた豆鯵をみせてもらいました. 見たことあるけど食べたことはなかった. はらわたの苦味もちょっとあってお酒が進みますね.

◇伊勢海老 味噌と富士宮のマスタードと一緒に
伊勢海老に海老の味噌となんとマスタードを合わせた一品. 味噌は想像できたけどマスタードは意外. でもこの辛さとちょっとの酸味が合うんですね. びっくり. マスタードも富士宮で作ってるというのがポイントですね.

◇金目鯛
炭火で焼いて良質の脂が滲み出てしっとりしてます. 炭をあてた皮も鱗がパリッとしていてメチャうまでした.

◇新玉葱
炭火を起こし始めた時から1時間半ほどホイルに包んで焼いたもの. 柔らかく瑞々しくて甘さ抜群. 口直しにどうぞと言われましたが口直しなんていうレベルじゃないですよ.

◇鮑 筍 平貝の炊き合わせ
春の食材3種が顔を合わせました. 弾力がある鮑から滲み出るエキスと筍の風味が合わさって至福の時でした.

◇ご飯(炊き立て、桜海老、牛、鮑肝ソース、浅利出汁ピリ辛)
土鍋ご飯5段変化です. まずは炊き立てでご飯の香りを楽しんだ後はおかずを混ぜて楽しみます. この季節の桜海老を楽しんだ後に牛、鮑肝、浅利とお代わり. 特に桜海老は絶品.

◇デコポン きらぴ香
果物はデコポンと静岡産の苺、きらぴ香. 甘くて美味しい.

◇蓬餡のどら焼き

駿河湾をはじめとして静岡の食材オンパレードの夜でした. ジンドウイカやながらみなど知らない食材もまだまだ多いです. そしてやっぱりどれもがバランスよく美味しい. シンプルな料理も手の掛け方が違います.

前回から8ヶ月も間が空いてしまいましたがこんなに空けてる場合じゃないですよ. 次はもうちょっと間を空けずにきます.

ごちそうさまでした.

  • 金目鯛の炭火焼き

  • ジンドウイカとプチヴェールの黄身酢がけ

  • キレイに並べられた豆鯵

  • 赤むつの酒蒸し

  • 黒むつと泥障烏賊のお造り

  • 浅利のお粥

  • アスパラガスのおかき揚げ

  • なごらみと菜の花

  • 豆鯵の唐揚げ

  • 伊勢海老にナッツとマスタード

  • 新玉葱のホイル焼き

  • デッカい鮑

  • 鮑と平貝、筍の炊き合わせ

  • 土鍋ご飯 煮えばな

  • 土鍋ご飯第二弾 桜海老

  • 土鍋ご飯第三弾 牛肉

  • 土鍋ご飯第四弾 鮑の肝ソース

  • 土鍋ご飯第五弾 ピリ辛浅利出汁

  • きらぴ香とデコポン

  • 蓬餡のどら焼き

2021/04/18 更新

2回目

2020/08 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

駿河の素材のオンパレード

2020年8月の夜です.

マイレビュアー様にお誘い頂き半年ぶりに焼津に来ました。

新幹線と在来線を乗り継ぎながら、前回は2月、今回は8月、どんな食材が出てくるかとワクワクしながらの小旅行でした。

前回同様玄関までお出迎えいただきお庭を通って店内へ。前回は暗い中のお庭でしたが夕方の庭もまた風情がありました。

さて今回頂いたお料理は以下の通り。
期待通り駿河湾の魚介と静岡県の野菜盛り沢山のコースでした。


◇落花生豆腐とローストした落花生味噌
練りたてですと言うご主人の言葉とともに出された生豆腐。ピーナッツオイルが滲み出す生味噌の香りに隠れていますが豆腐を口にした時に広がる落花生の甘い香りもなかなか。

◇鯵胡瓜巻き
今年は普段の旬を過ぎても桜えびを食べた鯵が美味しいそう。塩を振って適度に水分が抜けて旨味が凝縮された鯵とその水分を吸った胡瓜の組み合わせ。

◇じんどう烏賊 コリンキー
ねっとりした烏賊の美味しさ爆発。コリンキーのサクサク感と烏賊のねっとり感が良かった。

◇鯒しゃぶしゃぶ 山椒油
しゃぶしゃぶは山椒油で。ポン酢とは違ってほのかな香りが鯒の美味しさに寄り添う感じ。鯒の美味しさがストレートできますがこれも魚の良さからくるものですね。

◇蓮根餅 炙り唐墨 鯒しゃぶの出汁餡
蓮根餅は蓮根のシャキシャキ繊維を程よく感じられます。そして鯒しゃぶの出汁を使った餡は上品かつ美味。最後は思わず器に口をつけて飲んじゃうくらい。

◇もち鰹
運が良ければ夕方のセリにかかると言うもち鰹。食べてみたかった一品ですが同行させて頂いたマイレビュアーさんの引きの強さで食べることができました。よく噛んでくださいと言うご主人の言葉に従って口に入れると普段の鰹とは違った弾力。もっちりと噛みごたえがある身で食べられて良かった〜。

◇白茄子おかき揚げ 味噌
細かく砕いた香ばしい衣に包まれた白茄子は蒸したように口の中でトロッととろけてなくなってしまう。なんか名残惜しい味です。添えられた柚子味噌は残すのが惜しいくらい。匙で全部掬って舐めました。

◇鮑しゃぶしゃぶ 冬瓜とオクラ
噛み締めて旨みを堪能できる鮑。添えられた冬瓜に味が染みて柔らかいことこの上なし。

◇金目鯛
前回食べられなかった金目鯛。言うまでもない美味しさです。滲み出る繊細な脂とふっくらした味がたまりません。皿の下にたまった煮切り醤油に脂が滴れてこれもまた美味ですね。

◇ご飯 煮えばな 鮑肝 焼き椎茸 アワビしゃぶしゃぶ出汁 鰹づけ
ご飯は煮えばなから計5膳。ご飯にのるのはすり下ろした鮑の肝、焼き椎茸、鮑の出汁掛け、トドメは鰹の漬です。全部がそれぞれお代わりしたいくらいですね。

◇胡桃アイス

半年ぶりの訪問でしたが今回も駿河湾の魚介てんこ盛りでした。その時その時入る素材は違うのでしょうが、それぞれに合った調理で楽しませてくれます。

まだ2回ですが、これからも季節を変えて伺いたいお店です。今回は誘って頂いたマイレビュアーさんに感謝です。

ごちそうさまでした。

2020/09/20 更新

1回目

2020/02 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

地元静岡の恵みを堪能

2020年2月の夜です.

静岡出張の最後に焼津まで足を伸ばしました.
マイレビュアーさんが昨年から絶賛の温石さんが目的です.

焼津駅から海の方へとテクテク歩いて15分、住宅地のど真ん中にあるお店に着きました.

表の曇りガラス戸の下の方を見ると中で待っていらっしゃるお店の方の足が見えます. 戸を開けると××様ですね、と女性の方に確認された後にお庭を通って店内に案内されました.

店内は広くカウンターの席間もゆったりしています. 今回は若きご主人杉本氏の包丁捌きを目の前で見られる特等席でした.

この日いただいたお料理は以下の通りです.

◇墨烏賊とプチヴェール
サクッと歯が入る甘み十分の墨烏賊をマイルドな烏賊墨塩でいただきます. 砕いたナッツがいいアクセントです.

◇メジマグロ 血合い
この時期にこれほどいいものが揚がるのは珍しいというメジマグロ. 確かにぎゅっと凝縮された旨味は大人の鮪と遜色ないかも. 血合も新鮮なレバーを思わせる濃厚な味です. 合わせた薬味はネギをごま油で和えてコクを出したもの.

◇蓮根おかき揚げ 
静岡市麻機産の蓮根です. 麻機といえば昨日行った瞬の近くです. シャクシャクと細かい食感が美味.

◇蛤と椎茸のお椀仕立て
吉田産の肉厚蛤です. プリップリの弾力ある蛤を張った出汁と一緒にお椀仕立てです. 出汁は昆布メインですが下のこれまた肉厚椎茸から滲み出た旨味が混ざって最後の一滴まで逃せません.

◇鮃
肉厚の鮃を山葵だけでいただきました. 弾力があって白身の旨味が噛めば噛むほど舌に広がります.

◇縁側鮨
縁側は鮨にしていただきます. 捌いている時から随分と大きな縁側だと驚くサイズ. 熱した炭を上から押し付けるとジューッといういい音がします. 後から塗ったタレも余熱で香ばしい匂いに変わります. それにしても筋肉質. 弾力も旨味も素晴らしい.

◇カリフラワーの炭火焼
シンプルな調理法ながらじっくり火が通って素材の美味しさを実感

◇メジマグロ ハラモ炙り
先ほどのメジマグロのハラモを今度は炙っていただきます. メジマグロとはいえ脂がのるハラモですから下でとろける旨味と脂に舌鼓.

◇ワタリガニ スナップエンドウ
ほぐしたワタリガニは繊維の一つ一つが甘く美味いですね.

◇甘鯛 根深葱
この日は炭火焼した甘鯛. じんわりと皮目から滲み出る脂が絶品です. 添えた根深葱は随分と上品な甘さでびっくり.

◇新玉ねぎ ホイル焼き
始まった頃から炭火の中にあったホイル. 何かと思ったら新玉葱でした. じっくり蒸し焼きにされてトロンととろけるくらい柔らかくなっています. 最高の新玉葱の味わい方です.

◇讃岐牛 とうがらし 
讃岐牛のとうがらしをじっくり炭火と余熱で火を通していただきました. 赤身ですが程よく歯ごたえがある硬さ. ゆっくり肉の美味しさを味わいます. 筍と一緒の出汁の塩分がお供です.

◇筍ご飯に鮑
この日のご飯は筍ご飯ですがそこに切りつけた鮑をトッピング. 一つしかなかった上物をじゃんけんで勝ち取ったとか. 筍と鮑のコリッとした食感とそれぞれの風味が活きて絶品でした. 2膳目はすり鉢でおろした肝ものせていただきました. ご主人の勝負強さに感謝です.

◇ブラッドオレンジ メローフルーツ きらび香
どれも静岡産とか

◇桃源餅

◇抹茶
最後は茶懐石らしく抹茶で〆

想像していたような和食ではなく一品一品メインの食材を中心にシンプルな直球勝負の料理でした. 焼津という土地柄手に入る食材の良さに支えられていると思いますがそれを存分に活かす腕前もさすがです. まだ大将はお若いのに今後のご活躍が楽しみです.

この日は私以外のお客は地元静岡の方ばかりでしたが、手配していただいたタクシーの運転手さんが、「美味しかったでしょう. 最近東京の方からも来られる方多いんですよ.」と嬉しそうに言っていたのが印象的. 地元の人からも自慢のお店みたいです.

なんとか時間を作って来たいです.

ごちそうさまでした.

2020/03/13 更新

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