4回
2018/07 訪問
ズーズーダウ3周年記念ビュッフェ
池田のズーズーダゥさんが3周年を迎えました。本来なら週末はダルバートSpecialの日ですが7/6~8までの3日間はダルバートはなく予約オンリーのビュッフェ形式でのおもてなしです。この1週間、大雨で北摂地方は定期的に爆撃を受けてましたが事なきを得たようで一安心です(猪名川がヤバかったらしいですが)
店長さんと世間話をしながらいよいよお目当てのビュッフェ開始です。
【ディナービュッフェ】(2500円)
・カレー3種(チキン、ベジタブル、マトン)
・チキンティッカ
・マライティッカ
・チキンシェクワ
・チョウメン
・アルコアチャール
・ムラコアチャール
・ズーズーダウヨーグルト
・サラダ
・デザート8種
(フリーオーダー)
・プレーンナン
・ライス
・サモサ
・ドリンク
以上となってます。カレーなどは鍋に火が入っていて熱々。ナンやサモサなどはオーダーごとに作ってくれるのでこちらも熱々でドリンクもフリーなのが嬉しい所。密かにデザートも充実してるのも彩りの面でもワクワクしますが、店長さんは元はパンやケーキなどの職人だったようで自信ありのようです。
自分のペースで好きなように盛り付け好きなように食べればいいだけですが欲張ってあれもこれもと盛り付けてどんどん冷めていくミステイクに我ながら呆れるばかりです(^_^;
カレーは具沢山で野菜も肉も取り放題。タンドリー系もチキンまみれで最近不足気味だったタンパク質を嫌ってほど摂取。マトンも程よくクセを残したカレーでナンと好相性。
個人的に今回の収穫はナンとサモサです。ここのナンはかなり好評みたいでどんなのか気になってましたがもっちりした生地にしっかりとした甘さがありこれはプレーンナンと言うよりいわゆるハニーナン。カレーなしでバクバク食べてしまえる美味しさです(←食べ放題における更なるミステイク)
そしてサモサです。私はサモサはあまり好きではありません。質の悪いお店で食べて印象が悪かったのか「サモサ=サモサもさもさ」というイメージがついてしまい口当たりの悪い揚げ料理という感覚でしたがここのサモサは具材も豊富でカリッと揚がっていてしっかりスパイシー。作りたての提供というのも大きいのでしょう、これは本当に美味しかったです。
店長さんや奥さんと楽しいカレー談義をしながら時が過ぎるのも忘れて食べて気がついたらデザートを食べる事なく胃袋許容量120%の状態。ペース配分ほんと下手ですわ私。店長さんも奥さんも「まだまだナンあるよ(ニッコリ)」「サモサもドリンクもどんどん頼んでよ(ホラホラ~)」「あ、ライス食べてないよね?(チラッ)」とどんどんチャージしてきます。まさに嬉しい悲鳴。笑顔のままノックアウトしてしまいました。
総評です。来るたびに発見のある純ネパール料理店ズーズーダゥさん。新たな収穫を得ながらビュッフェでは次から次へと料理を馳走され、こんなもてなしを受けては次もまた来たくなるというものですね。究極のカレー2019に掲載されたり、今月のカレー事情聴取に呼ばれたり、ごぶごぶの取材を受けたりと嬉しそうに語っておられてその笑顔を見てるとこちらまで嬉しくなります。と同時にズーズーダゥの更なる躍進を確信しました。ごちそうさまでした。
そして3周年おめでとうございます。
2018/07/11 更新
2018/06 訪問
拘りのSpecialダルバート
前回はSpecialダルバートを食べに行ったらカザセットのイベント中だったので嬉しい悲鳴とばかりにカザセットを食べてきましたがそれでも本来の目的を忘れたわけではありません。今日こそは毎週末(金土日)のみ行われるSpecialダルバートを頂いてきました。
相変わらず店長であるカドカさんの巧みな話術にすっかりメロメロにされる私。相手がダルバート好きな人と受け取られたらネパールのアピールが止まりません。本当のダルバートとはどういうものなのか、利益を目減りさせてもおもてなしを優先するその心構えとは、昨今のなんちゃってダルバートへの難色など興味深い内容ばかりでカドカさんと会話をすると時間が経つのも忘れます。
さて、そうこうしてるうちに着皿です。先客が何人かいたので30分くらいかかりましたが、どれも渾身の一品なので時間がかかるのもやむなし。ここに来る以上は時間に余裕を持って来るくらいの心構えは必要かもです。
【Specialダルバート】(2000円)
・骨付きチキンカリー
・南瓜と金時豆のタルカリ
・レンズ豆のダルスープ
・さくらんぼのアチャール
・カリフラワーと人参、エンドウのアチャール
・ミントのアチャール
・青菜のスパイス炒め
・バスマティ米と国産米のmix
・パパドゥ
・ズーズーダウ(ヨーグルト)
・ドリンク
使ってる器からして既におもてなし感満載ですが、どのカレーも副菜も具材が溢れんばかりに使われていて、しかもどれもクリアな味わい。私の一番重視するダルも豆の食感を十分に残しながらも濃厚でこってりとした口当たりに味噌汁のように飲み干してしまいたいほど。
そのダルは家庭ごとにダルがあるという拘りからダルカレーは頻繁に豆の組み合わせを変えたりしますが、フルーツを使ったチャツネなどを季節ごとに変化させたり、本国からスパイスを取り寄せたりと毎週内容を変化させる事に絶対の自信を持ってる御様子。
そして私が感銘を受けたのが「南瓜と金時豆のタルカリ」です。サイズの大きい金時豆はそれ一粒で力強さと滋味深さを発揮し、その優しい甘さとねっとりした食感が南瓜とベストマッチ。それらはスパイスによって見事にカレーとして確立。
そして3つのアチャールの・・・
「さくらんぼのアチャール」
「カリフラワーと人参、エンドウのアチャール」
「ミントのアチャール」
はどれも素材本来の風味と旨みを前面に出しながらもどれも性格の異なるスパイスで仕上げられており、アチャール特有のオイリーさを残しながらもスパイスのヴェールに包まれる事で野菜の風味だけが声高に主張。名脇役でありながらも主役を張れるほどのパワフルな存在感を示します。
一通り食べてみて思った事は
「どれもこれも単品で食べたい、混ぜるのは勿体ない」
それほどのクオリティです。
いや、言い換えます。
「混ぜても美味しいが、混ぜなくても美味しい」
まさにこれです。
食後に提供されたチャイもスパイスがしっかり効いていて最後まで抜かりなし。食べ終えた後の何もしたくなくなるような安堵感と解放感、そしてほんのちょっぴりの寂しさ・・・本当に美味しい物だけが持つ「本物」という格を確かに感じ取りました。
総評です。店長のカドカさんが自信を持ってお送りするSpecialダルバート、確かに堪能させて頂きました。半端なダルバートは出したくないが故の拘り、食材一つ一つに研究を重ねる熱意、ローカライズされた料理よりもネパール本来の味を提供したい等、その溢れんばかりのネパリ愛がダルバートに込められています。
それ故にお値段もやや高い感もありますが、カドカさんのプレゼンテーションや高級感ある器での食事など全体的に「おもてなし」を意識されたフィーチャリングにそれほど割高感は感じません。なにより通常のダルバートも2000円なのでSpecial盛りでお値段据え置きと思えばお得感もある。その拘りと熱意に2000円を出せるか、ここがこのお店の評価を左右する分水嶺と言えるのかもしれません。ごちそうさまでした。
2018/06/11 更新
2018/04 訪問
スペシャルダルバートを食べに行ったらカザセット!
阪急池田駅のすぐ傍にあるズーズーダウさん、ここは週末限定のスペシャルダルバートを提供してくれるお店として以前から行きたいと思ってましたが何せ遠い。しかし伊丹空港に用事があったので少し足を伸ばして行ってきました。
土曜はスペシャルだと勇んで入店したら何と今週だけは日曜と月曜にズレこんで、土曜まではカザセットを用意してるとの事で愕然。しかしこれがとんでもなくラッキーでした。
【カザセット】(2500円)
【スクティサデコ(一品追加)】(500円)
・チュウラ赤
・チュウラ白
・サマエバジ
・ダルモート
・ヒヨコマメのスパイス炒め
・ダイズのスパイス炒め
・スパイシー砂ずり
・チキンシェクワ
・玉ひものスパイシー炒め
・ジャガイモのアチャール
・えんどう豆と大根、人参、胡瓜のアチャール
・トマトとえんどう豆のアチャール
・高菜のスパイス炒め
・シコクビエのロティ
・ヤギカリー
・岩塩と唐辛子、香菜のチャトニ
・パパドゥ
・ズーズーダウ ヨーグルト
以上の18品目に加えてワンコインサービスでスクティサデコを1品追加しました。
ネパールのカトマンズ周辺を居住するネワール民族の料理がカザで、実際のネワールの人達が朝に食べるまさに普段使いの民族食でダルバートから更に現地寄りの食風景を再現しつつも「賓客用のおもてなし」としてかなり豪華にした感じです。
見た目はダルバートによく似てますがダルバートとは全く真逆の性質を持つとも言えるこのカザセット、特徴はダルバートで言えばバートにあたるチュウラにあります。チュウラとは干し飯で食感はコーンフレークのようなサクサクとしたシリアル感があり、少し炙っているのか香ばしさもあります。完全に乾燥しているのでライス感覚で食べると面食らうかも。
そしてスパイス感。ダルバートはスパイスが効いてると言っても全体的には穏やかな側面を持つ優しい風味ですが、このカザセットは店長自ら「カザは特にスパイスを強調してます」と仰るようにバチバチにスパイスが効いてます。
つまりこの料理はダルバートのように混ぜ合わせるよりも、一品一品のスパイス感を楽しみながらチュウラと一緒に食べるまさにスローフード(土着文化を提唱する料理)と言えるでしょう。勿論、混ぜ合わせても独特の食感も手伝ってダルバートに慣れた人ほど新鮮な感覚を得る事でしょう。
正直、2500円は高いなと思いましたがこれだけの盛り沢山な内容なら十分すぎるほどの満足感でした。滅多に行わないカザセットですが次またやる機会があったら行きたいと思います。
食後、店長さんと一時間ほど話し込みましたがこの料理一つとってもそうであるようにネパール料理に対して物凄い拘りと愛着を持ってるのがヒシヒシと伝わってきました。あれほど熱を持ってネパールの魅力を語ってくれる店長さんは初めてです。
一方で昨今の名ばかりなネパール料理店がネパール料理を語る事に深い悲しみを持っておられ、形だけのなんちゃってダルバートに難色を示しておられました。他のインネパ料理店もコスト的な問題や総支配人の意向もあってなかなか思うがままに采配を振るえないのも事実でしょうが、それはそれとしてここまで熱い拘りを持って真摯に取り組んでくれるお店は個人的に応援したくなります。私のお気に入りの一つとなりました。
ごちそうさまでした。
次はスペシャルダルバートを食べてみたいですね。
2018/04/30 更新
ズーズーダゥが4周年を迎えるにあたり普段のspecialダルバートを更に豪華にしたダルバートを用意してるとの事で知人と満喫してきました。前回の3周年がビュッフェだったので今回もそうだと思って見送る予定でしたがダルバートと聞いては行くしかないですよね(≧∀≦)
【4周年specialダルバート】
・フルバリチョイラ
・山羊カリー
・かぼちゃの蔓のタルカリ
・4周年ダルスープ
・トマトとマショウラのアチャール
・杏子のアチャール
・ゴボウとかぶのミックスアチャール
・チュットロのアチャール
・豊野町のお山の恵み (山ウド、山蕗、雪の下)
・山わさびと蔓紫のスパイス炒め
・パパドゥ
・バスマティ米と国産米のmix
・ドリンク
・バーバリと桃のズーズーダウ
今回は店長自ら能勢の農家さんを訪れ数々の野菜を仕入れてそれを使った料理となりますが、何より驚きなのが「フルバリチョイラ」です。いわゆる前菜です。ネパール料理に前菜のイメージがなかったのでお皿に綺麗に盛り付けられた野菜の数々に戸惑いを隠せません。
女子力が上がってしまいそうな光景に聊か緊張の面持ちな私ですが「どうせ草やろ?」と強がりながら食べてみたらどれも一つ一つ個性の異なるスパイスを使って調理されてて思わず溜息です。これは女性が食べたらきっと喜ぶでしょう。
前菜を食べ終え期待の高まる中、いよいよダルバートの登場です。ベースとなるプレートは普段のspecialダルバートとそれほど変化はないようですが中身が段違いです。4種の豆を使ったダルは今までのダルを更に風味豊かにしたもの。ダル好きなら絶対気に入る美味しさです。
タルカリも野菜がこれでもかと言うほど使われておりどこから食べても野菜野菜野菜。ライスの上にもスパイスの効いた野菜、器に隠れるように苦味の利いた野菜、スプーンの上にはチュットロというブルーベリーのような果実もあって特別なおもてなし感満載。何よりアチャールの魔術師たるカドカさん謹製の3種のアチャールがこれまた凄いのです。
更に山羊カリー。基本ここはチキンがメインになりがちですが特別な仕様として山羊が登場。骨付きのまま仕上げられた山羊カリーの柔らかくも味わい豊かで本当にこれご馳走。しかもたっぷり入っていてこれだけでも満足感がハンパない。
そして待ってましたヨーグルトのズーズーダゥ。今回はバーバリ(チアシード)が入っていてかなり雰囲気が異なります。中には大きくカットされた桃も入っていて今回のズーズーダゥはまさにスイーツ。食後の余韻をまだまだ持続させてくれます。
ドリンクはアンバのジュースを選択。アンバの正体は掴めず仕舞いでしたがキャロットジュースのような独特の甘さがありながらもピリッとしたスパイスが効いていてなかなか癖になる味わい。必要以上に甘くなく健康への配慮も見て取れるドリンクはまさにこのダルバートを〆るのに相応しい物と言えるでしょう。
総評です。これだけのダルバートとビールを飲んでまさか3000円で済んでしまうとは思いませんでした。ダルバートに求める野菜の美味しさとスパイス感は今まで以上に体感でき、メインとなるダル、山羊カリー、タルカリでも手抜かりなくしっかりとしたボリュームを提供。混ぜ合わせれば至高の美味しさですが1品1品だけをひたすら食べ続けたい欲求すら発露させてしまう完成度に脱帽です。
食べてる最中は知人と申し合わせたかのように「美味しい」という言葉しか出ないほどで余計な言葉は不要とすら思えるほどの至福の一時でした。アチャールも野菜のスパイス炒めもそしてズーズーダゥに至るまでまだまだ私の知らないネパールが随所に散見されていていまだにこのお店の底が見えません。
4周年のダルバート、ごちそうさまでした。
5周年も予約します!(気が早い)