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1回
昼の点数:4.0
2020/08 訪問
昼の点数:4.0
東十条から秋葉原に移転して4カ月経ってしまいましたが、リニューアルされた『ほん田』へようやく訪問しました
2020/08/31 更新
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《店舗情報》
北区東十条に『麺処 ほん田』がオープンしたのは2008年2月15日、店主の本田裕樹氏は若干21歳
最初は「こうじグループ」の1店舗としてのスタートでした
大勝軒の創業者で”ラーメンの神様”と言われた故 山岸一雄氏の弟子である田代浩二氏が代表をつとめる「こうじグループ」
本田氏以外にも、松戸『中華蕎麦 とみ田』の富田治氏、新小岩『麺屋 一燈』の坂本幸彦氏、亀有『つけ麺 道』の長濱洸也氏といったカリスマ店主を輩出してきた一大ブランドです
二人の出会いは本田氏が高校生のとき、アルバイト先に選んだ『牛久大勝軒』の店主だったのが田代氏
なんと松戸の名店『中華蕎麦 とみ田』を創業した富田治氏も当時『牛久大勝軒』の社員として働いていたそうですから驚きです
「こうじグループ」の店舗ですがラーメンの味作りについては一任されていたそうで、ここで本田氏の才能が開花、伝説の清湯ラーメン「香味鶏だし」を創り上げます
直ぐに多くのメディアで絶賛され、あっという間に行列の絶えない人気店となると同時に、「若き天才」本田氏は一躍時代の寵児となりました
その後も「手揉み中華蕎麦」など、清湯ブームやネオクラシカル系という、ラーメン界のトレンドを牽引し続ける本田氏ですが、2020年4月15日に秋葉原へ移転して世間を驚かせました
《訪問情報》
創業から12年間営業を続けた東十条から新天地・秋葉原に移転し、味やメニューを一新したとの情報を得て、訪問機会をうかがっていましたが並びも落ち着いてきたと聞き出撃
御徒町の実力店『らーめん天神下 大喜』からの連食です
徒歩で15分弱、残暑厳しい8月下旬の土曜日14時過ぎにJR秋葉原駅中央口のガード下へ到着すると、外待ち客が10人
ほとんどが学生っぽい若者に交ざって並ぶこと20分超、行列が進むと店員さんに食券購入を促されます
《オーダー》
入口直ぐの券売機へ向かうと、秋葉原移転とともにリニューアルされたメニュー
そのなかでも看板メニューである「醤油」を購入して店員さんに手渡して行列に戻りました
更に5分ほど待って店内へ、カウンター右から二番目、本田店主正面の席に案内されました
既にラーメン界に多大な功績を残していてベテランの印象もある本田店主ですが未だ33歳、若々しい風貌のまま厨房で陣頭指揮を執っていました
1ロット4杯分を手際よく調理して着席後、数分で本田店主から提供されました
《スープ》
本田店主の原点ともいえる「大勝軒」のような、いい意味での「泥臭さ」「ごった煮感」が感じられる味になったとインタビューで語っていたとおり
ハマグリから引いた出汁に、5種類の醤油をブレンドした角のないタレを合わせたスープは後引く旨さで、レンゲが止まりません
予想を遥かに上回る、どストライクな清湯醤油でした
《麺》
秋葉原移転と同時に始めたのが念願の自家製麺
店の奥に製麺室を設け、ラーメン・つけ麺・担々麺用の3種類を作り分けているそう
ラーメン用麺は中細ストレートタイプ、仄かな小麦の香りを堪能できて、スープとの相性抜群
噛むほどに適度な弾力性と歯切れの良さがあり、ツルツルで喉ゴシも素晴らしい
《トッピング》
具は、豚チャーシューが2種・鶏チャーシュー・メンマ・刻みネギ
秋葉原移転でもうひとつ注目されていたのが「1000円の壁」を越えたこと
ただ値上げするだけではなく値段に見合った満足感を提供することを目指しているそうで、その象徴がチャーシュー
豚肩ロースと豚ロース、鶏モモの3種類を贅沢にトッピングし、真空低温調理やオーブン焼き、吊るし焼きなどさまざまなテクニックを駆使し、豚はスモーキー、鶏はジューシーな仕上がりです
《所感》
前回訪問したのが10年前、「香味鶏だし」に舌鼓を打ったことを思い出しながら久しぶりの『ほん田』を堪能
本田店主のポテンシャルの高さに改めて驚きながら、新たに創作した「醤油」ラーメンを楽しみました
近いうちに、本田店主が「醤油」と並んでススメている「つけ麺」を試してみたいと思います